2011年2月12日更新(2011年2月20日ページ移動。2014年9月23日一部写真削除)
■2月12日(土) CDのディスクイメージ化は、PDF版の取扱説明書に似ていると思う
ご存じの方も多いと思いますが、最近の家電製品では、取扱説明書をメーカーのホームページからダウンロードすることができます。
購入予定の製品の詳細を確かめる必要がある場合や、出先で説明書を確かめたい時──センセイは“iBook”アプリを使ってiPod touch上で閲覧しています──などには本当に便利。
電子媒体だからかさばらず、それでいて、いざとなればパソコンで印刷して、画面上ではなく、この手にとって確認できる。柔軟な使い方が可能です。CDのディスクイメージ化もこれに似ています。
今まではディスク(=冊子)だけで管理してきたけど、管理や保存性──CDの寿命は数十年。色素系のCD-Rはもっと短命──を考えれば、電子媒体化しておき、必要な時だけ元に戻す。
iPodなどと違って、圧縮データを用いないので、品質はそのままだし。ところが、肝心のその方法が良くわからない......。
「できるらしい」というだけでMac miniを買ったのですから西村センセイ、やはり衝動買いの一種だったのかもしれない。このところあまりに忙しくて、しばらくそのままにしておいたのですが、センセイが現在、唯一購入している“Mac Fan”今月号を読んでいてびっくり。
「光学式ディスクなんてもういらない 脱! CD・DVD宣言」というズバリそのままの記事が載っているではないですか!!もっとも、記事の趣旨はすべてデータをディスクからHDDへ移行させ、前者は廃棄しようというもの。
だから、センセイの意図とはちょっと違うのですが。というわけでセンセイもやってみました。まずコピー元のCDをセットして「ディスクユーティリティ.app」を起動します。
ここまでは簡単。でもこの先、どのボタンを押してもうまく行かなかったのですが、記事に従い、ディスク選択後(上の写真)に、「メニュー」→「新規」→「フォルダからのディスクイメージ」を選択。
さすがにCDディスクがフォルダ扱いだとは思わなかった。この後は簡単で、ファイル選択で目的のCDを選び、適当な場所を指定して、名前を付けて保存するだけ。(下の写真)
今回変換しているのはグレン・グールドが演奏するバッハのゴールドベルク変奏曲なので、本当はドイツ語で書き込むべきなのですが、英語で書いてしまいました。
悪しからず。唯一のポイントといえば、ここで写真のように「イメージフォーマット」については「DVD/CDマスター」を選択することだけ。
「保存」ボタンをクリックするとCDを読み取って作業完了。出来上がったのは拡張子“.cdr”のファイル。
ダブルクリックすればCDがマウントされますし、ただのファイルなので、金沢のアパートへの移動など、取り扱いも簡単。う〜ん、でもこの方法、よく考えてみると何らかの方法で入手したCDをそのままデジタルデータとして残すなど、グレーな使い方も可能なんだぁ。
もちろんセンセイは自己所有のものにしか使いませんが。いずれにせよ、これで新潟の書斎の音源管理が進み、しかも金沢のアパートでもその恩恵に与(あずか)ることができるようになりました。
新Mac miniの購入、白状すると見切り発車でしたが、結果良ければ......ということで、今回はお許しを。
■2月11日(金:祝日) “No Music, No Life.” ──西村センセイ、残りの人生を計算し始める──
昨日は採点──今学期の受講生約460名、課題等の点数だと数万点!! ──や最後の講義、そして打ち合わせで疲れ果ててしまい、サイトを更新できませんでした。悪しからず。
採点はまだ2クラス残っていますが、何とか山場を越えました。今日は、やや忘れられてしまった感のある新Mac miniの存在意義について。今回の新Mac mini購入は、基本的には「衝動買い」ではないつもりです。
ただし後で、発言が少し揺らぐのですが。程度の差こそあれ誰もがそうであるように、センセイも中学生時代に音楽に目覚めました。CDやウォークマンなんてまだ世の中に存在していません。
お金がないから、音源はほとんどAM──当時は「深夜放送」というものがあった──ないしは音質の良いFMラジオ。最初は家にあったオープンリールのテープレコーダーで録音して保存し、高校生になる頃には友人とお金を出し合って高価だったLPレコードを買い、それをカセットにコピーして聴いていました。
以来約40年。この間に録音、録画あるいは買い求めた音源、映像素材は膨大な量になります。録音はかなり捨てましたが。音楽、映像ともに、フォーマットも機器も世代交代が進みました。それに伴い、素材の管理方法もずいぶん変わっています。
音源に関して言えば、LPレコードは実家書斎にあるのですが、これはもう事実上、「置いてあるだけ」という感じ。主要なものはCDで買い直しています。
購入したCDと、自分で録音したものをCD-R化したものは、自宅書斎に約600枚、金沢のアパートに100枚程度。でもこの他に、CD-R化していない音源──オープンリールデッキやPCMレコーダー、DATからコピーしたもの──が数百Gほど書斎のHDDの中に入っています。
自宅書斎のラックは1991年に購入したもの。ユニットを自由に選択できる本格的でかなり値が張るものです。現在は手に入りません。当時はテープ類が多かったため、ソフト収納部分はわざと最上段にDATおよび8mmビデオ(それぞれ約150本)、ミニおよびスタンダードサイズDVカセット、およびミニディスクが入るようにしました。
これが三連と、他にCDおよびLPレコード、レーザーディスク用のものが一連。残念ながらどんどん増えているCD-RやDVD-R、ブルーレイを収めるスペースが不足しているのです。
それに、CDについては現在、アーティスト別に並べているのですが、頻繁に聴くものもあれば、全然聴いていないものもあり、収納効率が悪い。
それにそもそも、ここは図書館じゃないし。これをどうにかして、センセイに残された時間内で管理、整理したい。
しかしここで、もう一つ問題が。ずっと自宅にいられるのなら問題は少ないんだけど、時間でいうと西村センセイ、3:7くらいの割合で、金沢に存在していることが多い。
でも金沢には、これらの音源を持っていないのです。金沢のアパートは映像素材の方がずっと多くて、これはこれで問題なのですが、DVDやBDはファイルサイズが大きいので現時点ではあまり整理できません。
でもCDなどは相対的にサイズが小さいので、MacとHDDを使えば何とかなるのではないだろうか。具体的に言うと、新潟の書斎では
1.良く聴くCDは現状維持。アーティスト別にラック内で管理。
2.あまり聴かないCDはディスクイメージ化してHDD上で管理し、必要に応じて再生。
データの劣化を伴う圧縮はせず、AIFFフォーマットのまま保存し、以前購入したジッタ減衰機を通して、Mac→DACで再生。
ディスクは書棚に片付け、ラック内には置かない。3.自分で録音した音源については、手間がかかり、しかも上限約80分というCDフォーマットの限界があるため、CD-R化をほぼ諦めて、多くはそのままHDD上のAIFFデータで管理、再生する
というもの。
新潟の自宅には、音源を劣化なしに全部収めることができる──たぶん──320GのHDDもあるし。こんなことを考えていたら、この内容をほとんどそのまま金沢へコピーすることができるんじゃないか──必要な部分だけでいいんだけど──ということに気づきました。
でも金沢にはそれだけの容量のHDDがない。もちろん新規に買い求めてもいいのですが、それなら320Gの新Mac miniを買った方が早い。映像素材の編集も楽だし......という“Mac mini”だったのです。
そしてもう一つ。これらの音源を圧縮すれば64GBですべて収まるんじゃないだろうか。センセイの人生の何分の一かを占める移動時にも、完璧ではないものの、これらの音源を持ち運ぶことができる。
もちろん新iPod touchで、です。というわけで、断片的にお伝えしてきたiPodおよび新Mac miniの購入は、センセイに残された人生で、音楽とどうつき合うか、という一つの回答なのです。
でもどこか間抜けなセンセイ。白状すると肝心のCDをディスクイメージ化する方法については知らないまま。Mac標準のソフトで「できる」とは聞いていたのですが、うまく行かない。
今回のMac mini購入、実は見切り発車だったのです。この決断、果たして、吉と出るか凶と出るか。こういうことって、人生の中ではよくありますよね。しかも、特に肝心な場面で。
■2月9日(水) 柏崎市の山間部では、この冬の降雪が10mを越えました!!
今日は予定を変更して雪の話題を。太平洋側から来た学生諸君は「もう、雪の話なんて」と思うかもしれませんが。
今日の地元ローカル紙の報道によると、センセイの自宅がある柏崎市山間部での今季の降雪は、何と10mを越えた(!!)そうです。((c)柏崎日報社)
雪の少ない地域の方だと誤解してしまうかもしれませんが、これは「降り積もったすべての雪の量」を高さで表したもので、ある時点での雪の量「積雪」ではありません。
積雪は最大で3mほどだったそうです。それにしても山間部は記録的な大雪だったことがわかります。排雪能力の弱い普通電車が雪に埋もれてしまうわけだ。
でも市街地はそれほどでもありませんでした。今年のような山雪型の場合、海岸部、平野部と山間部では雪の降り方が全然違います。
市街地のある海岸部でも、ひどい日は1晩で50cm以上も雪降り、しかも家人によるとそれが数日続いたのだそうですが、積雪は最大でも70cm程度。
鉄道などはかなり混乱しましたが、それでも人々はちゃんと生活していましたし、センセイも自宅−金沢間を休んだりせずに行き来しました。やはり雪国で揉まれて育つと、忍耐強い人間になるんだろうなぁー。センセイがそうかどうかは別にして。
■2月8日(火) “Terra”、夢の塩味競演!! ──学生食堂、気合いが入っています──
金沢工大では原則として昨日で期末テストを終えました。
「少しやり残したなぁー」という陰影を伴いながらも、学生諸君の表情がどんどん明るくなっていきます。対照的に、どんどん暗くなっていくのがセンセイら。
もちろんテストその他の採点のためです。早朝、サンドウィッチを買い求めるため近くのパン屋さんへ向かっていたら、先輩のH先生に「西村センセイ、背中、丸まってるよ」、と指摘されてしまったほど。
マズい。言い訳が許されるなら西村センセイ、今学期は6つの講義で、計約460名の受講生を抱えています。単純に1科目あたりの提出物やテストが10点あると仮定すれば、管理、評価すべき対象は約50,000点!!
もちろん採点済のものが大半ですが、「遅くなったんですけど、受け取ってもらえますかぁ」などというものも。公欠になるインフルエンザだったり、就職活動だったりすると、受理せざるを得ない。えーっと、この学生、どのクラスだったっけ......。とにかく時間がないのです。
今日は講義が続くので、早めに学内の食堂へ。何しろ午後の講義の採点が終わっていないのですから。早く食べられるものを、と思っていたら「ワンタン麺」の文字が飛び込んできました。週替わりで食堂が提供──「挑戦」の方が近いかもしれない──しているメニューです。
過去には、好評で何度か登場した「五目あんかけラーメン」も。たまたま並ぶ学生も少なく、すぐにセンセイの番がやってきました。担当の方が慣れた手つきで冷凍麺の封を切り、お湯の中で茹で始めます。新しい食堂になって、麺類は冷凍物に変わったのですが、基本的には美味しくなったと思います。
特にうどんの麺は、コシがずいぶん変わりました。ワンタンは、というと、こちらもやはり冷凍物で、あらかじめ必要な分だけを鍋で温めておくようです。
茹で上がった麺を載せ、いつもとは違う鍋からスープを注ぎ、ワンタンを4個載せてから、ご覧のトッピング。合掌してから、まずスープを頂いたのですが、熱い!!
いつもよりずっと熱い。鍋が違うのと、けっこう油が入っていて、それで冷めないようです。
味は塩味。麺を頂くと、生麺にはかないませんが、個人的には以前の蕎麦っぽいザラザラした麺に比べればずっと好感が持てます。
美味しく頂戴したのですが、この味、どっかで経験したような......。ここでやっと思い出したのですが、大学近くにオープンした塩ラーメン専門店「テラ」の塩ラーメンと似ている要素があるように思えるのです。
センセイはあまり塩ラーメンを食べないために、そう感じてしまうのかもしれませんが。そういえば「テラ」、1年近くご無沙汰したまま。学生食堂と原語の綴りは同じなんですよね。
とにかく学生食堂の「特ラーメン」シリーズ、気合が感じられます。センセイの場合、唯一問題があるとすれば、塩味は食欲をそそるので、どうしても食い気に走りがちなこと。
特にこの時期は採点その他でストレスがたまりがちなので、センセイにしては珍しく売店でチョコレートを買い求めてしまいました!!う〜ん、糖分過多と体重増加が気がかりだ。
■2月7日(月) BD機器のアナログ出力はやはり、原則として今年からSD解像度に制限へ
本当はMac miniのご紹介を再開したいのですが、今日も臨時のお知らせです。Macのやきもちが恐いからというわけではありません。(恐いことは恐いけど)
報道によると、パナソニックは今後発売するブルーレイディスク(BD)レコーダー/プレーヤーについて、アナログ出力(D端子およびコンポーネント出力)を原則としてSD解像度に制限すると公表しました。
他社も歩調を合わせる見込み。地上デジタルなど著作権のあるデジタル放送を録画した場合、内蔵HDDで自己録再する場合を除き、出力がSD解像度に抑えられます。
詳細についてはパナソニックのサイトでご確認頂きたいのですが、先日ご紹介した「ムーブバック」についても制限の対象になります。アナログ機器を使用している西村センセイはこの日のために、年末にかなり無理して新しいBDレコーダーを2台購入しました。
だから個人的には実害ないのですが、不便であることに変わりありません。やはりAACSの規定通り、2014年のアナログ出力「禁止」(!!)に向けて、粛々(しゅくしゅく)と進行しているようです。
ごく近い将来にBD機器からアナログ端子は全廃されるのは確実。この件、液晶/プラズマテレビを最近購入した人には関係ありませんが、センセイのように古いアナログブラウン管テレビ/モニタを使用している人には大問題です。
「価格.com」の関連するコメント欄などで、ブラウン管テレビを愛用している人の当惑ぶりを知ることができます。ところが調べてみると、捨てる神あれば拾う神......でしょうか、何とHDMIデジタル出力を1080pアナログ出力に変換できる機器──例えば“HDFURY2”や“HDFURYIII”というモデル──も存在するんだそうです。初めて知りました。
台湾製のようです。でもこれらの機器を検討するより、該当する方は、現行流通機種を購入する方がよほど簡単だと思いますよ。
■2月6日(日) 今回も証明された(?)、Macのやきもち ──Windowsノート機が一時、危機的な状況に──
昨晩、仕事に一区切りをつけてから、寝る前に“Windows”MacBook (White)のHDDをメンテナンス。忙しくてしばらく点検、整備していなかったのです。
案の定、フラグメント化(断片化)がかなり進んでいました。「いつもより時間がかかっているなぁ」と思ったのですが、酔っぱらっていることもあり、そのまま就寝したのですが、今朝、食事を済ませてからWindowsを起動すると......何だか様子が変。
ウィルス対策ソフトの画面がなかなか消えません。でもまぁ、それくらいだったら、と思ってメールをチェックしようとすると、今度はメールソフトが立ち上がらない!!
万一に備えて四重のバックアップ態勢を用意しているので、メールが消失したりすることはありません。でも今回はメインに使っているソフトが起動しなのですから、放って置くわけにはいかない。
インストールディスクは大学に置いてあるので出勤するまで再インストールできません。この場でできることといったら、バックアップ......できない!!何故かファイルやホルダーをコピーすることができません。Mac側から起動して、Windows側にある必要なフォルダをコピーしようとしたのですが、今度はMacがフリーズしてしまいます!!
......まずい。ここでやっと、Windowsそのものに深刻な障害が発生していることを認識しました。
でもこの頃には、Windowsはおろか、Mac側からも起動できない状態!!ここは慌てずに、まず、自宅、金沢のアパートそして大学に用意してある緊急用のディスクからMacを起動して修復。
BootCampを使っているからかもしれませんが、Windows OSのトラブルはMacにも影響するようで、逆に、Macが正常に起動するとWindowsも何とかなるのです。
今回も無事にWindows側からの起動に漕ぎ着けました。続いて“CHKDSK”コマンドでディスクを点検、修復させたのですが、ご覧のように「読めません」とか「消去しました」を連発!!
ここまでひどいのは初めてです。たぶん、昨夜障害が発生したのに、それに気づかずデフラグしたため、被害が拡大したのでしょう。ずっとバックアップしていなかったデータはかなり失われただろうし、学年末のこの忙しい状況下で、Windowsを再インストール......などと、不幸の連鎖が頭の中をグルグル。
ところが修復終了後に再起動してみると、これが意外にすんなりと起動。何と問題のメールソフトも普通に起動します。今のところ消失、あるいは破損したファイルがあるかどうかはわからない──恐ろしくて、とてもその気になれない──のですがWindows XP、やはりタフだ。
もしかすると今回のトラブル、しばらく伏せていた新Mac miniの件をここでネタにしたので、MacBookがやきもちを焼いた(こちらやこちら)のかもしれません。
恐るべし、MacBookのやきもち。