2013年3月2更新(2013年3月10日ページ移動。2016年5月30日写真削除)

──2013年2月第5週〜3月第1週のニュース──

バックナンバーはこちら

3月2日(土) 「次は、もうないぞ」 ──大学近くの元うどん店は、全面改装へ──

 今日は土曜日。通常は出勤する必要がないのですが、特別な仕事で大学へ。午前中には無事に用務を終えたので、アパートを経由して自宅へ戻ります。
 土曜日に、しかもお昼近くに大学近辺に存在するのは珍しいこと。

 そこでこの機会に、ちょっと気になっている場所を経由して帰宅することにしました。大学近くうどん屋「金澤うどん 麺てん」(旧「めん房 本陣」)跡です。
 センセイはほぼ毎晩、近くのスーパーで食材を購入してからこのお店の脇を通るので、注意していました。

 店舗自体にはまったく変化は感じられません。けれどもそのうち、「このお店、大丈夫かなぁー」と思うようになってきました。隣接する製麺所からも人の気配が消えているのです。
 各店舗にどうやって麺を供給しているのでしょう。

 数日前の晩にお店の前を通った時、店舗の中に何か変化を感じました。真っ暗だったので良くわからなかったのですが。

 改めて今日確認すると、店内の什器備品はもちろん、壁の類まで左側の壁を打ち抜いた部分から外に搬出されていました。
 要するに空っぽ。

 建物はそのままなので、おそらく内装を一新し、何かの飲食店として再出発するということなんだと思います。
 ただし経営主体が以前のままかどうかはわかりません。

 相変わらず製麺所で作業をしている様子が感じられない──ただし施設はそのまま残っている──ので、もしかすると麺の製造は別な場所へ移したのかもしれません。
 そうだとすると、まったく別な経営者がここに店舗を新しいお店を構える可能性もあります。

 流行に振り回されて本来のあり方を見失った後での今回の大改装、「次は、もうないぞ」という不退転の決意を感じます。
 経営者が変わっていないと仮定してですが。

 工事は内装関係終了と前後して外回りへ移行すると思われます。その頃にはいろいろなことがわかるんじゃないかと思います。



3月1日(金) auのLTE基地局が突然消滅してしまった!?

 ......あれっ?!

 変化に気づいたのは一昨日(27日)のお昼頃。研究室で、登録済の行事予定を確認すべくiPhone 5を取り出すと、接続先が“LTE”と表示しているではありませんか。
 大学では初めてです。

 ただし電波の強度を示すバーは1本しか立っていませんでした。基地局は遠方。そのためか、すぐに3G回線に切り替わってしまいました。

 「何かのはずみだったのだろう」と思ってアパートへ帰ると、おぉ、今度は写真のようにLTEの電波を十分な強さで受信しています。
 アパートはこれまで、LTEエリアぎりぎりだったのです。

 喜んで一昨日のページを更新したのですが、やはり3Gと比べるとずっと高速。

 たぶんアパートの近くにLTE基地局がの基地局が新設され、大学でもかろうじてそれを受信できたということ......のはずが、翌日にはまったく繋がらなくなってしまいました。
 まるで基地局が一晩で消滅してしまったかのよう。

 センセイとしては、一昨日は新設工事の最後の仕上げに、試験電波を送受信していたんじゃないかと考えているのです。
 そして他の施設や電波領域との干渉などをチェックした後に、電波の送信を止めた......。

 電波は公共財産なので、その使用には許可を必要とするものが多いのです。27日は仮の免許でテストを実施し、改めて正式な免許で運用を開始する......。
 センセイの予想が当たっているかどうか、比較的近い将来にはっきりするんじゃないかと思います。

 続きは......あるかもしれないし、ないかもしれない。



2月28日(木) 1週間前のあの吹雪が、まるで嘘のよう... ──金沢でも街路樹の蕾が膨らみ始めました──

 今日の金沢は朝から雲一つない青空。上空に寒気が入っていないためか放射冷却も弱く、「寒い」感じはしなかった──最低気温は2.4℃──ので、センセイは自転車に乗って、ご出勤。
 とても新鮮な感じがします。

 春休みに入り、大学食堂のメニューが激減しているので、お昼は近くのうどん屋さんへ。歩道を歩いていると、街路樹の蕾が目に飛び込んできました。

 センセイは(母親に似ず)植物に詳しくないので樹の種類はわかりませんが、綿毛で包まれた蕾がかなり膨らんでいます。
 そうさせているのは、この気温と春の陽射し。

 西村センセイ、テレビはニュースと天気予報以外、ほとんど見ません。

 良く考えてみると、その天気予報の中で「冬型の気圧配置が・・・」という高気圧が、最近は移動性に近いもの。
 天気図の上でも春なのです。1週間前のあのがまるで嘘のよう。

 陽気に惑わされて「このまま春に・・・」と一瞬考えるのですが、そんなことありませんよね。
 明日は雨。そして週末は雪になるらしい。

 うどんを楽しんでいる人々の服装を見ても、(車を使うから)半袖シャツの人もいれば、厚手のコートを着たままままの方もいらっしゃいます。
 まだまだ気温の変化も大きい。

 風邪がまだ完治しないセンセイが言ってもあまり説得力はないのですが、春をきちんと出迎えるためには、お互い、体調管理に気をつける必要がありますね。



2月27日(水) 一見すると、怪しい写真にしか見えませんが... ──「月柱」と思われる現象に出くわしました──

 写真は昨晩、帰宅時に自転車を止めて撮影したもの。これじゃ、何が何だかさっぱりわかりませんねぇー。まるで怪しい写真。

 太平洋側は昨日から今日にかけて通過した前線でかなり雨が降ったようです。でも当地はというと、昨日の日中はとても良い天気で、夜になってから雲が部分的に出てきた程度。
 風はほとんどありません。

 スーパーで食材を買ってアパート近くへ来ると、ふとあることに気づきました。東の空、山々の上に姿を見せ始めた満月が、楕円形をしているのです。
 正確に言うと、円形の月の上下に、光が滲み出したような感じ。

 露出の関係で、写真では一様に明るくなっていますが、実際には本来の月と、楕円の部分は明るさが全然違います。
 「こんなこともあるんだぁー」と思っていると......あれっ?!

 輝いている月の、その幅のまま、月の上下に光る柱のような、あるいはアクリル製の筒のような連続体が見えるのです。
 位置関係の問題かなぁーと思って首を傾げても消失しませんし、虹と違って動いたりもしません。

 写真は区画整理された田圃越しに東側を見ています。中央には背の高い民家があって、その奥の道路を車が左から右に抜けようとしています。
 上部では電線が数本、写真の左右を横切っており、その間に満月が位置しています。

 光の柱、う〜ん、わかるような、わからないような......。

 北海道の内陸部などのとても寒い地方では、冬の晴れた日に空気中の水分が氷の結晶になって、このような現象が起きることが知られています。
 でもそれは特別な地域のはず。

 不思議に思って調べてみると、実はそうではなかったのです。

 この時、月の方向には薄い雲がかかっていました。ほぼ無風なので、雲の中で氷の結晶(「氷晶」)が、ゆっくりと層状に揃って落下しています。
 (「雲は浮かんでいる」のではなく、水滴や氷晶が落下して、最底面でそれらが気化して見えなくなるため、浮かんでいるように見えるだけなのです。)
 この際、氷結晶の表面で明るい光源からの光線がかなり揃って反射され、この「光柱」と呼ばれる光の柱が見えるのだそうです。

 太陽の「太陽柱」(“sun piller”)──センセイが知っていた現象──が典型ですが、月も、その明るさが極端に明るくなる満月の時に観測されることがあるのだそうです。
 「月柱
(げっちゅう)」(“moon piller”)あるいは「月光柱」と呼ぶそうな。

 珍しいものを見せていただきました。



2月26日(火) 北陸地方は今朝、とても冷え込みました

 講義がなくなった──学生諸君は春休み──ためか、毎日のこのページが長くなっていますので、今日見たものを手短に。

 天気予報の通り、今日の金沢は日中、とても良く晴れました。朝は薄く雲がかかっていたのですが、それでもこれからの好天を宣言しているかのような、そんな空。
 自転車に乗ってアパートを出発しました。

 放射冷却で空気も道路もキンキンに冷えています。昨晩道路に降った雪は中途半端に融け、それが朝の冷え込みで再凍結しています。こうなると、意外と滑らない。
 もちろん問題なく大学到着。

 キャンパスに入って気がついたのは、氷柱(つらら)。30cm以上もの長さのものが、駐輪場の屋根からぶら下がっています。
 写真は自転車を降りてから、屋根からの排水パイプの出口を撮影したもの。

 単に寒いだけでは氷柱は形成されません。もちろん暖かければすべて融けてしまいます。
 微妙な温度条件の下で、雪や氷が少し融けて、それが再凍結し......。

 だから今朝はとっても冷え込んだんだろうなぁーと思って後でアメダスの記録を確認したら、今日の最低気温は-2.5℃とのこと。
 何だ、-5℃くらいまで下がったのかと思っていたのに。

 もちろんデータは気象台のある場所で測定されたので、キャンパス内はもっと冷えていた可能性があります。
 それにセンセイは自転車に乗っていたので、空気をより寒く感じたのかもしれません。

 でも一番ありそうなのは、まだ風邪が完治していないため、センセイの温度感覚が狂ったままだから、という理由。

 というわけで、今日も早めに休ませていただきます。おやすみなさい。



2月25日(月) 「こういう音で聴いてもらいたかったんだろうなぁー」 ──坂本龍一のHQCDを購入しました──

 手持ちの音源を整理している時に気づいた坂本龍一のデビュー作「千のナイフ」、発注していた高品位版が自宅に届いていました。写真はそのジャケット。((c)COLUMBIA MUSIC ENTERTAINMENT, INC)
 一言で表すなら、「坂本龍一はこういう音で聴いてもらいたかったんだろうなぁー」という音質、ほぼパーフェクトな内容です。

 このアルバムは1978年、「教授」が26歳の時に制作されたもの。当たり前ですが、ジャケットのお姿も、若い。

 もともとはLPレコードで発売されたもので、センセイは1980年頃に購入しています。当時は貧乏苦学生──現在ではほぼ死語ですね──で良い機材を持っていなかったので、あまり良い音ではなかったように思います。

 CDは1984年に発売され、こちらも比較的早い時期に入手しているのですが、内容はともかく、音質はイマイチ。
 再生機器の問題もあって「硬い」音しかしなかったのです。

 今回“HQCD”版なるものの存在を知ったので購入したのですが、音質の差は歴然としています。

 iPhoneに落とすと音質が劣化してしまうため、通常ならば原盤の違いはわからなくなるのですが、今回ははっきりと差が出ます。
 ただしそれがHQCDによるものかどうかはちょっと微妙。

 特定のCDプレーヤーだけの問題かもしれないので、複数のプレーヤーとDACを用いて聴いた結論です。
 たぶん音質差の最大の理由は、AD変換の精度と品質。

 1980年頃はまだ技術が進歩しておらず、やっとで16bit精度を出していました(出ていない場合も多い)。しかもエンファシスがかかっています。(初期のソニーとコロンビアにはエンファシスがかかっていた)
 この音源、元のマスターテープはアナログ録音です。

 テープを巻いたままにしておくと、重なった部分に磁気情報が転写してしまう「プリエコー」という現象が、微かにですが発生しているのでわかります。
 逆に言うと、今までのLPやCDではわからなかったプリエコーをはっきりと描き出しています。(ただし録音してから時間が経過するにつれプリエコーは大きくなる。)

 調べてみると2005年に元のテープから新たにAD変換したようで、おそらくこれが良好な音質の理由。

 「良い音だなぁー」などと聴いていると、いつの間にか「比較試聴」とか理由を作って、師匠高橋悠治とのピアノ・デュオ(3曲目)など、何度も繰り返しながら聴いています。
 格段に良くなった音質もさることながら、何より内容が凄いのです。



2月24日(日) 今年の春野菜がどうにもこうにも硬すぎるので... ──電車で何とか金沢へ移動しました──

 24時間のうち20時間くらい(?)も寝たおかげで、今朝はずいぶん楽になりました。自宅にいる間に最低限の用を済ませておきたかったので、午前中に実家と伯母の家へ。積雪は20cmくらい。
 横風がとにかく、強い。

 朝は吹雪で視界も悪かったのですが、自宅を出発した9時過ぎ──あまり早過ぎると、先方に迷惑──には、かなりしっかりと晴れ間も見えるようになってきました。
 車外気温計はずっと-2〜-3℃を指しているのですが、道路の陽が当たる場所は表面が融けて、薄い水の膜を張っているのがわかります。とても危険な状態です。

 実際、田舎には似合わない片側2車線の国道──柏崎刈羽原子力発電所に燃料を運び入れるため、最寄りのICから原発付近までは片側2車線──を走っていて、最初に目に入ったのは田圃に突っ込んだ黒色の軽自動車。
 路側帯のコンクリートブロックを乗り越えています。

 続いて目の前、遠方の変な場所に正体不明のものがあるので目を凝らして確かめると、中央分離帯に乗り上げ、ほぼ180°回転して止まった軽自動車。
 中央分離帯に乗り上げるなんて、相当のスピードを出していたはず。しかも路面を全然見ていない。

 持参した名古屋土産の代わりというわけではないのですが、実家では雪下白菜や葱──乾かないようにわざと泥を塗ってある──をたくさん貰いました。
 ありがたや。

 金沢でもやっと出回るようになった西日本産の春物野菜を食べ始めたのですが、これがとにかく筋張っていて味が硬い。と言うべきか、野菜の味がしないと言うべきか。去年はこんなこと、なかったのに。
 帰宅して、金沢への移動の準備を開始します。

 道中、あの2台の車はどうなったんだろうと心配したのですが、いずれも撤去されていました。
 北陸地方での冬道は、もしかすると事故処理まで慣れたものなのかもしれません。

 自宅のある柏崎市近辺は雪と強風で交通が混乱しています。特に午前中は高速道路は吹雪で、鉄道は強風でダウン。
 しかしお昼近くには遅れながらも鉄道が運転を再開しました。やはり電車で移動することにします。

 白菜を何個ももらったのですが、一番小さなものだけを新聞広告とビニール袋で包んで運びます。
 それでも徒歩で運ぶには、重い。

 オマケに柏崎駅までは向かい風なので、足がなかなか前に進みません。やっとで駅に着いたのですが、乗客はまばら。
 皆、予定を変更するか他の交通機関に変更したようです。

 8分遅れでホームに入ってきた特急は、おぉ、一昨日乗車した485系T-18編成そのもの。残念ながら、いつもの場所には先客がいらっしゃいました。でも、まぁ、また乗車することができたんだし.....。
 とセンセイは思っているのに、一向に出発しません。「この先の運行について関係各所と連絡を取り合っています」とのアナウンス。

 それでもとにかく走り始めたのですが、強風のために海岸沿いを時速30km/hくらいで徐行運転したので、約1時間遅れて直江津駅の3番線に到着。
 ふと気づくと、隣の2番線に停車しているのは、国鉄色の下り特急「北越」。

 あまりに近すぎたので、K-1編成かK-2編成かわからず、確かめようと発車後に振り返ると、何と、1番線を挟んだ待避線にはもう1本の国鉄色特急が。
 要するにこの時、直江津駅にJR東日本新潟支社に所属する国鉄色特急がすべて集結していたのです。

 ダイヤの乱れがなせる技──待避側線の列車は朝運転するはずだったものが運休になった──だったので、近くに「撮り鉄」の姿はありませんでした。
 もしこの画面をカメラに収めていた──センセイは車内にいるので3編成同時撮影は不可能──ら、天にも昇る気持ちだっただろうなぁ。

 約1時間遅れているにもかかわらず、途中の富山駅構内でも中年の撮り鉄を見かけました。たぶん運行状況はインターネットの掲示板等で共有されているのでしょうね。
 自宅を出発してから5時間半でパート到着。何だ、所要時間はいつもと変わらないじゃん。

 でも今日は雪下白菜があるからと気を取り直してスーパーで食材購入。まだ本調子ではないので体を冷やさないように、お風呂を入れて暖まりました。
 お風呂を立てたのは6、7年ぶりだと思います。いつもはシャワーで澄ませているのです。

 準備を整え、いよいよ調理開始。と言っても切った材料を順に煮るだけなのですが。冷やしたビールを脇に置き、鍋を頂いたのですが、う〜ん、残念ながらイマイチ。
 出汁の量や味付け、煮込んだ時間は全く問題ないのですが、意外にも白菜が筋張っていて、味が抜けています。

 1月末に運んだものは一番寒い時期──暦の上でも──だったので、ホントに野菜の甘さを溜め込んだものだったのでしょう。

 でもさすがにそれから1ヶ月も経つと、頑張って蓄えていた甘さはやはりどこかに抜けてしまっています。もちろんスーパーで買うものに比べれば格段に美味しいのですが。

 西村センセイ、どうやら、いつも季節の変化に取り残されがちのようなのです。

「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る