2014年6月7日更新(2014年6月15日ページ移動。2017年3月13日一部写真削除)
■6月7日(土) 西村センセイが秋田で出くわした「大きな人」 ――角川大映映画展――
というわけでセンセイは引き続き東北地方出張中。秋田市内での会合を無事に終え、現在は雨の仙台市内に滞在中。ただし仙台は移動の途中に宿泊するだけ。
明朝、次の目的地へ向けて移動します。お伝えしているように今回の業務は保護者会。仕事を持っている方もいらっしゃいますから、会は午後に開かれます。つまり午前中はどこで何をしていてもいいのです。
せっかくの東北。この機会を活用しないわけにはいかない。もちろんセンセイは、この機会を利用して鉄分補給。以前から行ってみたかった場所があるのです。
でも、そのためにはまず、秋田駅へ行かなくてはなりません。ホテルから秋田駅までは1kmちょっと。その頃は写真のように天気が良かったのです。つまり気温はぐんぐん上昇中。
バスが来そうになかったこともあって結局、駅まで歩くことにしました。すると突然、目の前に写真の像が。ナシテ?!
ご存知の方も多いと思いますが、これは大映映画「大魔神」三部作に登場する大魔神。
左奥を歩く親子連れと比較すると、その巨大さに圧倒されます。よく見ると、周囲にポールが置かれているし、像は倒れないようにスチールベルトで固定されています。
つまりこの像は仮設。ようやく我に返ると像の前に「角川大映映画展」との看板。それがこの秋田県立美術館内で開催されているようです。
同社の映画「羅生門」や「大魔神」シリーズ、そしてオリジナルの「ガメラ」などは結構見ました。残念ながらリアルタイムではなく、テレビ放送を通じてですが。
でも今回は急いでいたので、センセイはそのまま秋田駅へ。後になって考えてみると、もの凄い展示内容。ちょっと失敗してしまったようです。
■6月6日(金) 「梅雨明け前の清清しい季節を」のはずが... ──センセイは東北地方に滞在中──
今朝も早起きしてご出勤。唯一いつもと違う点は、一週間分の使用済衣類をまとめてダンボールに詰め、途中のコンビニで自宅宛に発送してきたこと。
保護者会に出席するため、今週末は東北地方へ出張するのです。今回の出張は教職員合同の団体行動。でも先週のセンセイがまさにそうであったように、先生方は現在、学会発表の真っ最中。都合の悪い先生も多いのです。
だから所定の時刻にちゃんと会場に存在して、きちんと仕事をしてくれれば行程等は比較的柔軟に対応するという緩い出張。センセイも昨日のうちに自宅へ戻り、新潟を経由して、羽越本線の特急で初日の会場である秋田へ行こうと思っていたのです。ただしいくら緩くても、出張は出張。勝手な行動はできません。
だからあらかじめ関係者の内諾を得ていました。ところがつい最近になって、今回は東北入りするために(経費がかかる)羽田経由の飛行機を利用するということが判明。鉄分過多のセンセイはJRを利用すると思い込んでいたのです。
搭乗券などの変更や精算は大変。しかも時間がない。いろんな人に迷惑がかかります。名ばかりですが出張の代表ということもあり、他の方と一緒に行動することにしました。大学出発は午後。
その前にお昼を食べておく必要があるので、キャンパスの外へ出ました。ついでに約1ヶ月ぶりに「ニュートンのりんごの木」の様子を確認。
お伝えしたように今年は花が少なかったのです。でもそれらはしっかりと結実していました。現在は梅の実に似て、そのサイズを二周り大きくしたような感じ。
センセイの手を離れても、りんごの木はあちこちでしっかり生き延びている。ANA便を乗りついだのですが、羽田はひどい雨。秋田はどうかなぁーと思ったのですが、秋田県内陸部を通過中に雨は止みました。
夕焼けの中、無事秋田空港到着。B767-300を降りる際、CAは確かに、「梅雨明け前の清清(すがすが)しい季節をお楽しみください」と、別れのアナウンスをしたのです。
そうだ、東北北部はまだ梅雨明けしていないんだ!!よぉーし......と思ってホテルで夜のニュースを見ていたら、東北管区気象台は今日、秋田を含めた東北北部が梅雨入りを宣言したとのこと。CAの方はご存じなかったんですね。
予定が急遽変更になったため、センセイはいつも必ず鞄に入れている折り畳み傘を持っていません。コンビニかどこかで、安いビニール傘を確保しなくては。
■6月5日(木) 大学脇の道を初めて歩いて知ったこと ──いつの間にか16号館は完全解体──
午前中の講義は所定の時刻に終了。というか、学生のために終わらせなくてはならないのです。研究室に戻ったのですが、片づけにちょっと手間取ってしまいました。
いろいろな部署への連絡もあったし。一区切りついたのは1時が迫った頃。さて今日のお昼はどうしよう北陸地方も今日、梅雨入りしました。でも午前中降っていた雨も、少なくとも今は止んでいます。
傘を手に、行き先を決めずにキャンパスの外へ出ました。でも今日は何となくお弁当の気分じゃない。ほっともっともほっかほっか亭もごはんは美味しいのですが、やはり揚げ物が多い。客層の中心は若い人ですからね。
そこでコンビニで何かを買い求めることに。歩き始めて、ふと、大学脇の高橋川沿いの道路を歩いたことがないことに気づきました。もちろん未踏は一部だけなのですが。
キャンパス脇を上っていくと突然、キャンパス内の広い空き地に出くわしました。おぉ、16号館がなくなって、更地になっています。
現場はキャンパス・マップの左端。でも工大OB・OGの方には在学生用の『キャンパスノート』(左側の建物が15号館)の方がわかりやすいと思います。
写真中央奥の校舎の壁をよく見ると、とても大きかった16号館の跡が残っています。16号館は機械工作の作業所か何かだったらしいのですが、センセイが赴任した頃にはもう使われなくなっていました。
古い構造物なので、耐震性がなかったのです。取り壊して新しい校舎を建てるという話は聞いていたのですが、工事がここまで進んでいるとは知りませんでした。
近くにはプレハブの現地事務所も設置されています。設計事務所が変わったんだようですから、従来の建物とはずいぶん雰囲気が変わるんじゃないかと思います。とても楽しみです。
■6月4日(水) 西村センセイ、納税額の計算を間違える ──復興特別所得税──
車で金沢のアパートに到着すると、郵便受けに不在通知が入っていました。それも2回分。思い当たる節がないので、発送元を見るとおぉ、金沢税務署。う〜ん。
担当の郵便局はちょっと遠く、しかも丘の上にあるので自転車で行くのは大変。でも今週はたまたま車で来ています。夜、仕事を終えてから受け取りに行きました。開封してみると「更正通知書の送付について」。つまり税金の計算を間違えたということです。
もちろんこの春に納めた所得税です。去年の書類に倣って作成したんだけどなぁーと思って更正通知書を読むと、復興特別所得税が漏れているとのこと。
今回(去年分)から始まったというのです。知らないわけだ。同じミスを犯す人が多いらしく「復興特別所得税の記載漏れにご注意ください!!」という印刷物が同封されていました。
その日のうちにコンビニで支払いました。東北の復興のために使われるのなら、まったく異存ありません。もっと納めるべきだと思っています。
ただし日本の税金、最後は一つの大きな財布に入るので、復興に有効に使われると同時に、絶対賛成できないことにも使われます。
国民が税金の使途をきちんと見張るシステムが機能していないのです。だから気持ちが疲れてしまう......。身体の方はとうの昔にヘロヘロなのに。
■6月3日(火) 「ケースが違いますけど、いいですかぁ?」 ──祖母の遺訓──
今日は見たままのお話。写真に違和感を持つ人が、どれくらいいらっしゃるのでしょうか......。
センセイは月に1回、車で金沢に来ます。今週がまさにそう。衣類の入れ替えとともに、理由がもう一つ。
ビールの購入です。以前は配達もお願いしていたのですが、夕方アパートに居なければならないので、現在は車で来た時に自分で運んでいます。
空き瓶を赤いケースに入れて、いつもの酒屋さんへ運び、まず空き瓶を引き取ってもらいます。レジに移動して替わりをお願いしたのですが......様子がちょっと変。何やら人がバタバタと動いているのです。
しばらくして「ケースが違いますけど、いいですかぁ?」どうやらケース入りのサッポロビールの在庫がなく、店内に存在していたものをかき集めたらしい。
冷えたものは含まれていませんでした。もちろん了解しました。93歳の祖母の遺訓(?)で、西村家ではサッポロビールを飲むことになっているのです。中身がサッポロなら、ケースは問題なし。
実際には、ふだんお酒なんて飲まない祖母が、亡くなる少し前に父親のビールを一口飲み、「サッポロが一番」と言っただけ。それに尾鰭が付いて「遺訓」ということになっているのです。弟二人は必ずしも守っていないし。
でも、ま、いいんです。遺訓なので守るのです。
ご存じのようにセンセイは基本的に、毎週末自宅へ戻ります。オトナになるといろいろ事情があるのです。
今回の名古屋出張は土日。前後に大学の会議や仕事が入っているので、学会終了後にどうにかして自宅へたどり着き、一泊してから金沢へ移動することにしました。
問題は名古屋から自宅のある柏崎までの経路。一番簡単なのは、往復ともに北陸本線と東海道本線を使って米原駅で乗り換えます。金沢に戻ったら新潟行の終列車に乗ります。これだと柏崎駅到着は9時過ぎ。
金沢駅での乗り継ぎ時間が僅かなので、特急「しらさぎ」が少しでも遅れたら即アウト。一番楽しそうなのは、名古屋から中央本線の特急「ワイドビューしなの」に乗って長野へ出て、信越本線を乗り継ぐ方法。この場合、乗車券は「長距離逓減制」でずいぶん安くなります。
ただし柏崎到着はさらに遅くなって10時過ぎ。(特急の終列車後に、直江津発の各駅停車がある。)もう少し出発が早ければ高山本線も可能なのですが、今回はどんなに頑張っても富山駅で日付を越えてしまいます。
というわけでセンセイが選んだのは、お伝えしたように東海道新幹線と上越新幹線を乗り継ぎ、長岡駅で信越本線の最終特急電車に乗るという方法。
あまり楽しくはありませんが、翌朝──つまり今朝──車で金沢へ移動する必要があるので、ゆっくり休みたいのです。予定通り長岡駅に到着して在来線ホームで特急を待っていると、2番線の電光掲示板が目に入りました。新潟行の特急「北越7号」との表示。
......トワイライトエクスプレスは休みの日だったっけ。やがて2番線に列車の進入を知らせるアナウンスが流れました。北越7号にはまだ早いので、貨物が通過する......あ"
トワイライトエクスプレスです。何と、電光掲示板に無視されてしまった。去年はちゃんと特急名と「札幌」という目的地が表示されたのに。
去年の夏、直江津駅前のホテルで保護者会に参加したのですが、ホテル内に貼ってあった直江津駅の時刻表──新聞販売店が配布するもの──を見てびっくりしました。
トワイライトエクスプレスが載っていないのです。(こちらも、実話)その時は証拠写真を取り損ねたので「今度こそ」と思っていたのです。でもどうやら、証拠を押さえる前にトワイライトエクスプレスそのものが消えてしまうことになりそうです。
トホホ。
■6月1日(日) 西村センセイ、最高気温34.9℃(!!)の名古屋でしっかり働き、そして考える
センセイは名古屋への出張を終え、(ホントに久しぶりの)東海道新幹線と上越新幹線を乗り継いで、夜、新潟の自宅へ戻りました。今日はホントによく働いた。
まず何より、名古屋はとにかく暑かったのです。天気予報が伝える最高気温は34℃。目を覚ましてホテルの窓のカーテンを開けると、すでに陽射しは真夏のそれ。暑さを少しでも避けようと、1時間早く出発しました。
考えることは皆同じようで、ずいぶん早く会場に到着する人がいらっしゃいました。発表の少し前に視界のお二人が到着。この頃になると割と広い会場はほぼ満席になりました。徐々に立ち見が出て、急遽他の教室から椅子を持ち込むほど。
いくつかある分科会の中で、一番混雑していたと思います。センセイの発表はその最後。単なる事例報告なのですが、あまりの人の多さに「困ったなぁー」と思いながら、意外とクールに発表。
いつもなら時間が不足するのに、30秒くらい余ってしまった......。写真は午後、同じ部会の様子を撮影したもの。
参加者がまばらに見えますが、午前中よりは確かに少ないものの、会場の後ろでは立ち見が出ています。
発表者は教員と職員が半々くらい。発表を終えてからいろいろな方と情報交換させていただいたのですが、「そうですよねぇー」と話すことになるのはなるのは事務職員や、行政の立場に立つ方々。
教員(=研究者)ではありません。要するに、彼らにはツボをわかってもらえない。いろいろ、そして深刻に考えさせられます。1ヶ月後に別な、しかしとてもよく似た学会で発表するのですが、その時にはこの問題意識を明示したいと思います。
おそらくそれが、今回の発表で聴衆者の皆さんから教えていただいた最大の成果なので。あ、そうそう。
今日のセンセイは、ホテルを出発してから自宅に戻るまでに魔法瓶に入れた水を1.3L飲みました。決してアルコール入りではありません。こんなに飲んだのは初めて。
報道されているのかもしれませんが、今日の名古屋は最高気温が34.9℃にもなったのです。センセイが東京へ到着した時の気温が約30℃、乗換駅の長岡到着時が約27℃、最後に柏崎駅で下車したころには約21℃だったのですが、いずれも「名古屋の暑さに比べれば...」。
それほど今日の名古屋は暑かったのです。