2015年2月14日更新(2015年2月22日ページ移動。2017年7月15日一部写真削除)
■2月14日(土) 運命の2月14日がやって来た ――北陸新幹線開業まであと一ヶ月――
昨日お伝えしたようにセンセイは現在、名古屋市内に滞在中です。公務ですが、仕事の内容についてはお話できません。午前中、他のメンバーとタクシーに分乗し、金沢駅まで移動。
特急「しらさぎ」で名古屋まで移動しました。金沢工大では一昨日から今日まで、いわゆる「卒論発表会」に相当する会が開かれていました。そちらも少し覗き、写真も撮影したのですが、今日は2月14日。つまり北陸新幹線開業まで1ヶ月。
駅の窓口で北陸新幹線の特急券を発売する日です。しかもその日に金沢駅を利用したとなれば、やはりこちらを伝えないわけにはいかない。卒業見込みの学生諸君、指導の先生方、ゴメンなさい。駅前でタクシーを降りると、やはりいつもの金沢駅ではありません。
柱ごとに警備員が配置されています。移転した出札窓口へ行ってみるとご覧のような人だかり。ガラス張りになった売り場の外にいる人はほぼ全員、報道関係者です。
カメラを持っていなくても手帳を手にしていたり、パソコンと無線端末で記事を送っていたり。同僚によると、タレントさんもいらっしゃったとのこと。ただし熱気は明らかにピークを過ぎたんだろうな、という感じでした。センセイらの現場到着は11時頃。特急券の発売開始から1時間を経過しています。
たぶん「その時」は、凄いことになっていたんだろうと思います。個人的には取材陣の前で、「センセイだって開業初日の特急券を手に入れたぜ。それも同じ列車のものを2枚も!!」と言いたい気持ち。
姪の結婚式に出席するために必要な開業初日の北陸新幹線特急券を無事に確保できたのです。実は今朝10時頃はかなり大変でした。9時台はJR東西ともに予約システムは正常に稼動していたのです。
ところが10時になった瞬間、ほぼ固まってしまいました。10分待っても、20分待っても予約済の特急券の状態が、予約から確保/不可に変わりません。やはり猛烈なアクセスがあったようです。ふと思いついて予約ではなく、一ヶ月前からの通常の購入画面に切り替えてみました。
すると、あっさりログイン。予定していた列車を仮に予約し、その混雑具合を確かめます。1時過ぎに金沢を出発する人気の速達型「かがやき」だったのですが、車両の中で予約済みなのはわずか5席ほど。(実話)
開業初日の1番列車などはすぐに売り切れたようですが、普通の列車はそれほどでもなかったんですね。問題なく確保できる状況だったので仮予約をキャンセルしてログアウトすると、程なくJR東西から「確保できました」との知らせが届きました。
JR東日本にログインし直し、最も良い席に座席を変更します。この時点で20席ほど埋まっていました。価格の問題はともかく、個人的にはやはりJR東日本のシステムが便利だ。
西日本で確保した分は後日、別の日のものに乗車変更することにします。金沢駅のホームに上ると、間もなく廃止される新潟からの特急「北越」の到着が遅れているとのこと。理由は何と、「高岡駅における乗客のトラブル」。
実際に出くわしたのは初めてです。その影響かどうか、特急「北越2号」は車両左側、運転席下の乗務員ドアを開けた非常に危険な状態(!!)――証拠写真を撮影し損ねた――のまま、15分遅れで到着しました。
そのとばっちりを受けて後続の、センセイらが乗車する富山からの「しらさぎ」は7分遅れ。でも、悪いことばかりではありません。「しらさぎ」の到着と発車が遅れたために、本来ならば見ることができない11時46分発の北陸新幹線試運転列車を見ることができました。北陸新幹線延伸区間での日中は初めて。
同僚らと見送ったのですが列車は無人ではなく、試乗客を乗せていました。しかも子供連れなど、明らかに一般客。乗務員や関係者の慣熟運転を兼ねて、非公開の試乗会が粛々と実施されているようです。
■2月13日(金) 新しい「えふえむ・エヌ・ワン」は、ずいぶんお洒落な建物になるらしい
今日は見たままのお話。
朝、所用でキャンパスの外へ出たついでに、気になる場所へ行ってみました。「えふえむ・エヌ・ワン」の新築中の建物の工事用カバーが取り外されたのです。写真はこちらに相当する場所からみたもの。
右奥に現在の放送施設が、左奥にメガネスーパーが少し見えてます。北西方向から建物を見ているのですが、ご覧のように角の部分が総ガラス張り。ここがエントランスらしい。
ちょっとわかりづらいのですが、ガラス部分の左奥に階段が見えます。そもそも放送施設だし、産婦人科医医院の建物を転用したこともあって、現在の建物はあまり開放的な構造になっていません。
だからこんなお洒落な建物になるなんて、考えてもいませんでした。ただしこの建物、よく見ると間口はそれほど広くないものの、相当な奥行きがあります。右奥の現行施設まで続いているのですから。
きっと、放送施設の他にも何かの部署が入るんだろうと思うのですが......。さて今日は金曜日ですが、センセイは新潟の自宅に戻らず金沢に留まっています。
先日、JRダイヤ改正までに4回上京する(残り3回)とお伝えしましたが、それとは別に、明日は名古屋へ出張することになっています。写真のボルボは雪を被っています。
金沢は今朝、それなりに雪が降ったのです。名古屋までの特急「しらさぎ」は、予定通りに走ってくれるだろうか......。
■2月12日(木) そして寝台特急「トワイライトエクスプレス」最後の日がやって来た
お昼休みに入ろうとした時、研究室のドア──食事中以外は原則として開けている──を同僚のTセンセイがノック。手にしていたのが、この『「北斗星」乗車456回の記録』。
出たばかりの新刊です。((c)小学館)著者の鈴木周作さんは、東京でSE(システム・エンジニア)の仕事に従事されていましたが、仕事に疲れ果てていた時に、たまたまJRみどりの窓口で寝台特急「北斗星」の最上級SA個室「ロイヤル」を手にします。
もちろんそのまま北海道へ。もともと画才をお持ちだったようですが、SEの傍ら水彩色鉛筆画を描き始め、やがてそれが本業に。しかも拠点を北海道札幌に移し、その地で画をきっかけとして伴侶も得ます。
仕事先は首都圏や福井が多いので、「北斗星」で札幌から各地へ。福井ではえちぜん鉄道の画を手がけていらっしゃるのです。乗車回数は何と456回。寝台特急・急行を全部合わせて39回のセンセイなんて、足元にも及びません。
根っからの鉄道ファンだったわけではないようですが、「北斗星」乗車を重ねるうちに、鉄道ファン以外にも愛される理由を知るようになります。
それをまとめた──口述筆記と思われます──のがこの本。乗り鉄に区分されるであろうセンセイとは視点が違いますが、パラパラ目を通すつもりが、昼休み全部を使って読む羽目に。
気づいたら午後イチの打合せをすっぽかしてしまいました。関係者の皆様、ゴメンなさい。(実話)お伝えしたように、札幌と大阪を結ぶ寝台特急「トワイライトエクスプレス」の最終列車が1ヶ月後の3月12日に運行されます。つまり今日が寝台券の発売日。
報道によるとやはり、みどりの窓口は大変なことになっていたようです。センセイも約1ヶ月、SA個室「ロイヤル」の入手を目指したのですが、買い求める日が休日──平日に仕事をサボって駅へ行ったりはしていない──で、しかも乗車日も都合の良い日でなければなりません。
そうなると候補は限られ、しかも感覚的にはふだんより100〜1000倍くらい入手が難しくなっていたので、再びロイヤルの寝台券を手にすることはできませんでした。
でも、まぁ、それも運命。普通の人より、ずっと多く乗車しているし。これから3月14日のダイヤ改正に向けて、さらにいろいろな動きがあるはず。
たとえば金沢・富山と首都圏を結ぶ特急「はくたか」よう681系車両は金沢・金沢名古屋間を走行する「しらさぎ」に転用されます。その「しらさぎ」塗装の列車が「はくたか」として運行され始めたとの情報が。
センセイはまだ目にしていませんが。旧ダイヤは明日で残り1ヶ月。諸事を粛々(しゅくしゅく)とこなしながら、できるだけ平常心で「その日」を迎えたいと思っています。
■2月11日(水:祝日) JR西日本のシステムだと、北陸新幹線の指定席を自由席料金で予約可能に
何度かお伝えしているように、センセイは約1ヶ月後の北陸新幹線開業日に姪の結婚式に出席するため上京する必要があります。苦労しながらも、指定席券をひとまず予約済。
予約したからって、席を確保できるとは限りません。そのため14日(土)の発売当日は予約状況を臨機応変に対応しようと思っているのですが、相当な輻輳(ふくそう)が予想されます。JR西日本は「システム混雑の可能性について」という告知を出しているほど。
どうなることやら。最悪の場合は航空機を利用するとして、翌日の日曜には金沢へ戻る必要があります。翌月曜日に大学院の学位授与式があるのです。
そこで先日、金沢までの便を予約したのですが、改めて考えてみると、いったん新潟の自宅へ立ち寄り、その日のうちに金沢へ移動する方が良いと考えるようになりました。前後の日程の関係です。
そこで先日の予約をひとまずキャンセル。自宅までの上越新幹線については、乗り換える在来線の新ダイヤがまだ未公開──東日本のシステム上でも非表示──です。
また、上越新幹線はたぶんガラガラなので、14日以降に予約することにします。問題は、自宅から直江津を経由して、上越妙高駅から乗車する北陸新幹線。お伝えしたようにセンセイはJR東西のカードを持っているのでどちらのシステムも使えるのですが、今回はJR西日本のシステムを使うことにしました。
実は特急料金が割引になるのです。(東日本にも同様の割引は存在する)従来から存在している仕組みで、関西やそれ以西に行く時はよく使っていた方法。これが新たに、北陸新幹線にも適用されるのです。
写真はその一部ですが、指定席を予約しているのに、「料金券」(要するに特急料金こと)は自由席特急料金と同額。((c)JR西日本。一部改変)ただしこれは「特別企画乗車券」という特殊な乗車券なので、利用の仕方を間違えると逆に高くついたりします。乗車変更も難しいし、在来線の特急に乗り継ぐ時に「乗継割引」は適用されません。
またあくまでも西日本の切符なので、東日本の駅では購入できません。新潟と金沢を自腹で行き来しているセンセイとしては、経費削減の観点から、よく予定を確かめて利用することになりそうです。
■2月10日(火) 靴が滑る心配はなくなったけど、今度は雪が融けてグチャグチャ。そして...
というわけで、昨日の続き。
強風は夜のうちに収まりました。明け方、窓を開けて外の様子を確認するとご覧のように雪景色。積雪は15cmくらいでしょうか。個人的には少し安心します。
路面がツルツルだった昨晩と違って、これだけ雪が積もると、歩いていてもほとんど滑らないのです。昨日は全国的に今季最強の寒気が入り込んだようです。最低気温は夜明け前に記録したマイナス約2°。しかしその後寒気の中心が通過したようで、日中も氷点下が続くという珍しい日でした。
路面が凍結するわけだ。今朝は乾いた軽い雪。昨日ほどではありませんが、気温がまだ低いことを示しています。歩行者は問題ないのですが、自動車は別。
今朝のような軽い雪は、タイヤのグリップ力を奪うのです。路面が凍結した昨晩だったらツルッという滑り方。今朝はズザザザザ...と、危険を感じながら、やっと止まる感じ。
実際、地元紙の報道によると石川県内ではスリップ事故が多発したそうです。昨日より少し進んだ場所で撮影したのが写真。吹きだまりのような場所では所によって20cm以上の雪が積もっていました。
日中はかなり雪が降っていたので、学内の売店でおにぎりを買うなどして、結局、校舎の外へ出ることなしに帰宅の時刻。
外へ出ると意外にも、霙(みぞれ)。気温が上昇しているのです。こうなると路面はグチャグチャになるので、歩行者はもちろん、車を運転する人は乾いた雪と違った対応を求められます。
でも、う〜ん、良く考えてみると、立場上の仕事で見落としがあるなど、今日のセンセイもグチャグチャだったかも。......反省。
■2月9日(月) 北陸地方には強い寒気が入り、金沢はキンキンに冷え込んでいます
今日は見たままのお話を手短に。
低気圧とそれに伴う寒冷前線が通過した昨日から、北陸地方は強い冬型の天気が続いています。昨日ご紹介した写真も、冷たい風が吹き、時折雪が舞う中で撮影。
金沢へ移動する際も、正面からの強い北風で防寒着のフードが役に立たず、とても寒い思いをしました。で、今朝はというと......ご覧のように真っ白。積雪はたいしたことないのですが、とにかく冷え込んでいます。
場所はまったく変わっているのに、今日も正面からの風で一苦労。日中はそれなりに雪が降ったのですが、それでも寒さは緩むのかなぁと思ったのです。
研究室のブラインドの向こうには時折、陽射しも見えたので。ところが夜、帰宅するために校舎を出た途端にびっくりしました。キンキンに冷え込んで、あちこちで凍結が始まっているのです。
この地域にしてはとても珍しいこと。道路では昼の間に降った雪が車に踏み固められて凍り、かつその表面がツルツルになっています。
幸いにも事故には遭遇しませんでしたが、車のスリップは目撃しました。朝は雪が少なかったので、冬用の防水靴で出勤したのですが、足元がおぼつきません。裏にスパイクがついた冬靴で来るべきだった......。
夜でこの状況なので、明日の朝がとても心配です。でも寒気が抜けると、意外と問題なかったりします。北陸地方の冬は決して、一筋縄ではいかないのです。
■2月8日(日) 「撮り鉄」の気持ちが、わからないではない ──走行中の北陸新幹線を初めて目撃しました──
今日も鉄道ネタです。悪しからず。
今朝は4時25分、家人に起こされました。書斎のMac miniをWindows側から起動して「えきねっと」にログインすると、ちょうど5時半。「北陸新幹線」のページに上手く入ることができるか心配だったのですが、あっさりと開きます。
第三希望まで予約したのですが、昨日と違って何のトラブルも発生しませんでした。昨日はたぶん、いわゆる「一番列車」などを狙って、猛烈な数のアクセスがあったんだろうと思います。センセイの希望が通っているといいのですが......。
9時過ぎに車で外出します。近くの駅へ行くのです。お察しの通り、ダメもとで「トワイライトエクスプレス」に挑戦したのです。ただし向かったのは最寄りの柏崎駅ではありません。
少し離れた場所にある小さな、しかし発券機「マルス」を備えた駅です。JRのOBと思われる駅員──この駅は業務委託駅──とは顔見知り。すぐに事情を了解していただきました。10時ちょうどを過ぎて一瞬間があった後、カタカタと手際の良い操作音がしました。
「トワイライトエクスプレス」のSA個室「ロイヤル」は満席だったのです。程なく駅員の方が現れたのですが、やはりロイヤルは不可。ただし意外にも、1人用B個室なら空いていたとのこと。今回の目的はロイヤルで北海道へ行く(/から帰る)こと。だから別にかまわないのですが。
では何を申し込んでいるのかというと、第二希望でお願いした同じ日の特急「北越」。1ヶ月後、つまり3月8日(日)に、センセイは新潟の自宅から金沢へ移動します。ダイヤ改正前の最後の移動、つまり乗り納めなので、全区間を特急「北越」で乗り換えなしに乗車することにしました。6両編成の中で一番良い席をお願いしました。
「北越」はJR東西共同運行なので、マルスでないと個別の座席まで指定できないのです。お礼を言って自宅へ戻る途中、線路脇にたくさんの「撮り鉄」──これはまだ少ない方──がいることに気づきました。
時刻を確かめると、あと10分くらいで下りの快速「くびき野」がここを通過するはず。そこでセンセイも初めてこの場所で撮影することにしました。予想時刻ぴったりに姿を現したのは、やはり485系T-18編成。
確かに、絵になる。センセイはこれから出張が続き、自宅と金沢を変則的に行き来します。実は10年近く続けてきた各駅停車の乗り継ぎも、今日が最後。
特急にしようかな、という考えも頭をかすめたのですが、やはりいつも通り、そして平常心で「最後」を迎えることにしました。午後、柏崎駅のホームに立つセンセイの前にやって来たのは、写真の列車そのもの。始発の新井駅から新潟まで行って、折り返してきたのです。
写真の先頭車両──乗車時は方向転換しているので、最後尾──に乗ります。自由席車両の「いつもの席」が空いていました。この場所も、これが最後かも。直江津駅で475系急行用車両を使用した北陸本線の各駅停車に乗り換えます。もちろんこちらもこれが最後。
乗客はまばらで、高校生と撮り鉄が目立つ程度。いつものようにウトウトしながら、県境を越えます。富山でもう一回乗り換えたのですが、倶利伽羅峠付近で列車が急停車してしまいました。峠の向こう、石川県の津幡付近の風速が規制値を超えたとのこと。確かに天気は大荒れで、雷も鳴り、雪が降ってきました。
20分ほど停車して運転再開。前の列車が遅れているらしく、徐行を続けた結果、25分遅れで金沢に到着しました。その到着寸前、在来線東側の高架線を、北陸新幹線E7/W7車両が音もなく追い越して金沢駅に入っていきました。
デッキ付近を除き、車内灯は消灯していました。慣熟運転と思われます。走行している北陸新幹線を目撃するのは初めて。でももうすぐこれが当たり前になり、その代わりにいくつかが消えてなくなります。