2009年6月6日更新(2009年6月14日ページ移動。2013年9月17日一部写真削除)

──2009年5月第6週〜6月第1週のニュース──

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6月6日(土) 西村センセイ、首都大学東京で開かれている学会に参加する

 というわけで今日の西村センセイは、八王子市南大沢に存在しています。

 首都大学東京――要するに東京都立大ですね――で開かれている大学教育学会という学会に参加しているのです。

 午前中は知り合いらが主催するワークショップ(写真)に参加。
 センセイらの問題意識と相当共通する部分があって、とても面白い会合となりました。

 午後からは総会やシンポジウムが開かれることになっています。

 センセイの発表は明日なのですが、実はまだ準備が......。

 というわけで今日はこれくらいで。



6月5日(金) 知らなかった!! 毛利元就が柏崎に関係があったなんて

 西村センセイは予定通り東京――正確には神奈川県だった――に滞在しています。今は知り合いと橋本駅前で飲んで、ホテルに戻ったところです。

 昨日は夜遅くに新潟の自宅へ戻って休み、今日はちょっとゆっくり目に自宅を出発して柏崎駅へ。

 接続の関係で、乗り換えの長岡駅までは各駅停車を利用したのですが、その柏崎駅で、ちょっと気になる手作り風のポスター(左の2枚)を見つけました。
 パソコンで制作し、大判のインクジェットで出力したもののようです。

 タイトルには「歩いてみませんか!! 北条(きたじょう)いにしえロード」と書かれてしますし、真ん中の武将の絵のそばには「北条高広の地」とあります。
 ここ柏崎駅から長岡方向へ三つ目の「北条」駅のある場所の紹介です。

 新潟県内はNHKの大河ドラマ「天地人」に沸いているので、それにあやかって掲出したようです。
 伝え聞くところによると、新潟県内では番組終了までトイレやお風呂を控えるため、その間の水道水の使用量が激減しているとか。

 この場所にお城があったことだけは知っていたのですが、申し訳ないことに西村センセイ、それ以上のことは承知していません。
 電車の到着までかなり時間があったので右側の説明を読んでみると、おぉ。

 何と、ここを根拠地としていた北条毛利(きたじょうもうり)氏は、戦国時代に中国地方を支配した毛利氏、例えば有名な毛利元就(もとなり)と同族だというのです。
 さすがにこれは知らなかった。

 説明文と右下の家系図によると、毛利一族は源頼朝の宰相(さいしょう)大江広元に始まったものの、宝治の合戦(1247)で執権、北条(ほうじょう)氏にほぼ滅ぼされてしまったのだそうな。

 しかし、たまたま越後(=現在の新潟県)に滞在していた一部の毛利族だけが生き残り、その後、「北条(きたじょう)毛利」としてこの地に城を構えた、とのこと。
 毛利元就らの「南条毛利」「西国毛利」は中国地方にわずかに残された領地を統治するため、ここから派遣されて、かの地に定着した人々の末裔なんだそうです。

 程なく長岡行きの電車が長い6両編成で到着。
 乗り慣れた信越本線ですが、今日は乗り心地はもちろん、何よりも気構えが、ちょっといつもと違います。

 以前から北条駅付近には大きいお寺が多いなぁーとは思っていたのですが、これらは城主の菩提寺などだったんですね。
 どうりで立派なわけだ。

 北条駅の北側、小高い丘の上にお城があったんだそうです。恥ずかしながら、勉強不足のセンセイは、反対の南側だと思い込んでいました。
 正面玄関の「大手門」と勝手口「からめ手道」とがあったそうなのですが、そう言われてみると、確かに二つのルートが存在します。

 よく考えると、そもそもこの地を「柏崎市」と言えるのか、という問題があります。
 センセイもよく覚えていますが、1971年までは独立した「刈羽
(かりわ)郡北条町」だったわけですし。

 それはともかく、こんなに身近な場所にも、知らないことがたくさんあることを再認識させられた、そんな今日の西村センセイだったのです。



6月4日(木) 気分はすっかり“頭文字D” ――西村センセイ、今年度初めてのツアーへ!! ――

 センセイは今、金沢発新潟行の特急「北越」の最終列車の中にいます。週末に都内で開かれる学会に参加するためです。

 何だか最近、出張が少なくなっていて、考えてみたら今年度初めてのツアーということになります。もちろん、昨今の不景気とは無関係なのですが。

 大学院の講義と、午後の二つの会議をこなしてから、裏門へ急ぎました。

 大学から金沢駅へ向かう一番便利なバスはすでに出発しているので、いつもの週末のように、北陸鉄道と北陸本線を乗り継いだ方が確実なのです。
 最終列車に乗り遅れると、悲惨なことになりますからね。

 キャンパス脇を流れる高橋川を過ぎると、右手に自動車部の部室。
 車の周りで男子学生が二人、「スカイラインだと○○[聴取不能]が...」などと話しています。

 で、彼らの関心の対象である車は、というと.....おぉ、映画「頭文字D」に出てくるようなヤツ。(ライトのあたりと後部がちょっと違うような気がするけど。)
 塗装の具合といい、気分はすっかり「頭文字D」なんでしょうね。

 センセイにはこういう趣味はご縁がないけれど、それはそれでいいんじゃないかと思います。
 だってこの二人、とても良い表情と手振りをしているのです。まるで、ラファエロのプラトンとアリストテレス(「アテナイの学堂」)のよう。

 金沢駅に到着し、6番線で今日の北越9号を待っていると、車庫から入線してきたのは何と、485系T-18編成!!
 鉄道ファンの間ではとても有名な旧国鉄色の車両群です。

 西村センセイ、その中でも最も有名な先頭車両「クハ481-1508」の中央座席に座ります。
 別に有名だから乗ったのではなく、モーターが搭載されていないために振動が少なく静かだからです(車両の中央に座るのは揺れが少ないため)。

 この車両は乗り心地が良いので、結構お気に入り。
 でも写真のように、残念ながら座席は前からテーブルが降りてくる新しいタイプではありません。
 今日のようにお弁当を食べたり、パソコンを使おうという時はちょっと不便。

 ちなみに今日は平日ということもあって車内はガラガラで、金沢駅を出発した時点でのこの車両の乗客は、センセイを含めて3名だけでした。
 それでも富山駅からは少し乗ってきたのですが。

 明日は、知り合いと深酒になっていなければ、都内からお送りできると思います。

 ......さて、どうなるのでしょう。



6月3日(水) 残念ながらMacだと、こうはいかない。 ──CPRMのかかったDVD-R(VR)デスクが再生可能に!! ──

 授業の参考にするためにテレビ放送をDVDに録画することがあるのですが、だんだんこれが使いにくくなってきました。再生が問題なのです。

 アナログ放送の時は後述する記録フォーマットに注意さえすればほとんど問題なかったのですが、デジタル地上波および衛星放送になると話は別。
 記録フォーマットは“VR”に限られるし、何よりも“CPRM”というプロテクトがかかっています。

 著作権保護のためなのですが、古いDVDプレーヤだと、どちらか、あるいは両方の理由で再生できないことがあります。
 でも実はDVDプレーヤ(/レコーダ)ならまだいい方で、これをパソコンで再生しようとすると、もう絶望的です。

 受講生の皆さんにお見せできないし、電車など移動の際にも見ることができません。
 Macの“DVDプレーヤー”にかけると、「このメディアはサポートされていません」という警告が表示されてしまいます。
 もちろん再生不能。

 でも、ふと気づいてMacBook(White)のレコーダの情報を確かめてみると、ご覧のようにCPRMをサポートしています!!
 要するにハードウェアはすでに対応済なんですね。

 それならWindowsで対応してしまえ、というわけで、写真の“WinDVD Plus”というソフトを1万円ちょっとで購入しました。
 インストールしてからまず“VR”ディスクを再生してみると、おぉ、問題なく再生できます。

 CPRMに対応するためには、もうちょっと作業が必要。
 ユーザー登録後にメーカーのホームページへアクセスし、専用の暗号解除キット(無料)をインストールします。

 するとこれまでまったく再生できなかった地上デジタル放送などの録画を簡単に再生できるようになりました!!
 これまでの苦労は何だったんだ......。

 このソフト、とても高機能ですし、MacBookグラフィックチップを利用しているためにとても軽快に動きます。
 ただしインターフェースはいかにもWindowsという感じですし、何だかよくわからない部分もあるのですが、センセイは再生するだけなのでまぁ、良しとしましょう。

 CPRMは日本だけのプロテクトなので、アップルは相手にしていません。でもマイクロソフトはこういうローカルな事情にも丁寧に対応するという感じがします。
 やはり文化の違いですね。

 ちなみにWindowsだとCPRMを解除する──これで無限ピーが可能になる──ソフトも存在するようですが、この件に関してはあまり深追いしないことにしましょう。

 センセイは基本的に、Macユーザーなんですから。



6月2日(火) 気がつくと、あちこちでお店が閉店している...

 昨日に引き続き、日曜日に新潟から金沢へ移動した時のお話を。

 西村センセイ、晴れていれば最寄りの西金沢駅から20分くらいかけてアパートまで歩きます。

 その途中に、1軒だけコンビニ(デイリーヤマザキ)があるので、必要に応じてそこで食料を調達することがあります。
 お伝えしたように一昨日はその必要はなかったのですが。

 お店が見えてくると、何だか様子が変。いやに明るいのです。近づくとご覧のように窓が全部、半透明のビニールで覆われています。
 塗装し直すなど、改装するのかなと思ったのですが、よく見ると入口のドアには「閉店しました」。やっぱり......。

 以前は割とお客さんが入っていたのですが、2年くらい前から客足が少しずつ遠のいて、すると品揃えが悪くなって、さらに......という悪循環。
 買うものがないので、センセイもここ数ヶ月入っていません。

 通り過ぎる時、センセイより5歳くらい若いオーナーの顔が見えました。以前の、暗い表情とちょっと違い、吹っ切れた感じで片づけ物をしていました。
 店内には商品はなく、陳列棚もほとんど撤去されています。

 昨日のお昼、気分転換に大学の近くの、でもふだんは行かないお店を探検してみようと思って歩いていると、おぉ「貸店舗」の看板。
 ここはレンタルビデオのお店じゃなかったかなぁー(入ったことがないので正確なことは知りませんが)。

 ふと気づくと、隣(写真奥)のお店も閉店しています。ここは何のお店だったのだろう。
 そういえば近くのお医者さんに行く時、ゲームソフト店(?)だったところが空き店舗になっていたっけ。

 景気全体を見ると、確かに底を打ちつつある──ただし底堅くはない──ようですが、身近なところではこのように、購買意欲の低下や運転資金の枯渇でお店の経営が立ち行かなくなっています。
 たぶん製造業その他も同じなんでしょう。

 しかも残念ながら、一番弱い部分にそのしわ寄せが行っているように思えます。



6月1日(月) 西村センセイ、倖せすぎてちょっと失敗する

 昨日の日曜日は電車で金沢へ移動しました。

 今までは午後3時前に自宅を出ると、直江津駅で接続良く電車を乗り換える──まるでセンセイを待っていたかのように──だけで金沢へ移動できたのですが、この春のダイヤ大改正で、便利な電車がなくなってしまいました。(遅い時間を除く)
 比較的接続が良い電車に乗っても、アパートに到着するのは夜中の10時頃になります。

 この場合、最大の問題は、食糧がないこと。近所のスーパーは閉店しまっているし、仮に間に合ったとしてても、もうお総菜はまず間違いなく売り切れています。
 そこでこの頃は、電車に乗る前に柏崎駅前のスーパーで惣菜を買ってから移動することが多くなりました。

 自分からは肉類をほとんど食べなくなったセンセイの目当ては、もっぱらお魚。昨日は遠洋物に混じって、地元柏崎産のメダイのお刺身を見つけたので、迷わずそれを購入しました。
 ご覧のようにとても肉厚で、ホントに美味しそう。

 アパート到着までは5時間位かかるので、あらかじめクーラーバッグを用意しておき、お店備え付けの氷を貰ってバッグの中に一緒に収めます。
 今の気温なら氷は半分くらいしか融けず、十分品質を保持できます。

 アパートに到着してまずお風呂に入り、それから遅い食事(+晩酌)。
 ずいぶん遠距離を運んだので、ちょっと形が崩れていますが、やはり中身は全然問題ありませんでした。

 「鯛」という名前を貰っていますが、同じスズキ目ではあるのものの、マダイなどのタイ科からちょっと離れたイボダイ科なんだそうです。
 実際、鯛の、あのコリコリとした感じと違って、ちょっとふんわりした食感です。

 それもあってか、味の印象はとにかく、甘い。もちろん嫌らしい甘さではなく上品で、奥深い甘さです。

 瀬戸内海の食材でも感じたのですが、こういうお魚には新見産のお醤油がよく合います。
 もっとも、このお醤油にも得意不得意があって、マグロなど赤身の強い魚は苦手なので、西村センセイ、その場合は普通のストレートな味のお醤油を使っているのですが。

 ビールはサッポロ黒ラベルだし、お米は自宅近くで収穫された美味しいコシヒカリだし、西村センセイ、もう、ホントに倖せ。

 そういえば、お昼ご飯も何だかとっても美味しかったなぁー......などと、ついつい調子に乗ってしまった西村センセイ。昨晩は夜遅く金沢に到着したにもかかわらず、ちょっと飲み過ぎてしまいました。
 今日、6月1日は学園(金沢工大学園)の創立記念日で、講義はすべてお休みですから、実害はまったくないのですが。

 う〜ん、でも予定していた仕事を片づけられないなど、サラリーマンとしては、ちょっとまずかったな。



5月31日(日) 柏崎駅前駐車場の、ある区画だけがガラガラになってしまった

 柏崎駅の割と近くに写真の市営「駅前駐車場」があります。

 写真は駐車場から入口方向を見たもので、中央奥のプレハブが管理棟。その向こうを、道路が左右に走っています。

 緑色のフェンスの手前は、越後交通のトラックと郵便局の大型トラックが待機のために使用しています。
 駅と郵便局舎に近いからです。

 問題はフェンスの向こう側。
 ご覧のように、管理棟を境にして左右で状況が全然違います。右側にはたくさん車が止まっているのに、左側はガラガラ。

 実はこの駐車場、フェンスの向こう側は、全体が時間ぎめの有料駐車場だったのです。

 ところが隣接する駅前公園に新潟県中越沖地震被災者のための仮設住宅が建設されました。
 柏崎のような田舎では、車がないと生活できませんから、仮設住宅の周りを取り囲むようにたくさんの車が止められることになり、駐車場が不足してずいぶん混乱しました。
 そこで写真の左側を住人のために提供してきたのです。専用の出入り口(写真左奥)も建設しました。

 何回かお伝えしたように、仮設住宅の入居期限はこの夏までですし、住宅の復旧工事は全体としてはかなり順調に進んでおり、仮設住宅の入居者はかなり減っています。

 建設中の市営住宅が完成して入居が進んだ後は、ここは以前のような、ちょっと寂れた駐車場と静かな公園に戻るんだろうと思います。


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