2015年5月9日更新(2015年5月24日ページ移動。2018年1月6日写真削除)
■5月9日(土) 記念すべき5,000枚目は、富山県砺波市内の小さなお菓子屋さん
今日は土曜日ですが、金沢工大は「曜日調整」のために水曜の講義を実施。つまりセンセイは朝イチから講義。午後の会議で義務を果たしてからアパートへ。支度を整え、新潟の自宅へ向けて車で出発します。
さて、どうしよう。実は先月、高齢の伯母が自宅で転倒して骨折し、入院してしまいました。今日は到着が遅くなるので無理だけど、明日は病院へ見舞いに行きたい。
つまり老人向けのお土産を何か、用意したい。1週間前にも見舞ったのだけど、先週は鉄道での移動だったので金沢駅構内で上品な甘さの「きんつば」を買いました。でも今日は途中、そんなお店なんて。
......あ"。何回かお伝えしていますが、センセイが新潟−金沢間を車で移動する場合、交通量の多い富山市付近を除いて一般道を走行します。経費削減と、居眠り運転防止のためです。
地域住民のための生活道路に進入したりするわけではないので、ご安心を。その途中の砺波市内、市街地から少し外れた場所に「畑(はた)製菓」があるのです。いつもは通過するだけ。
でも、とても気になっていたのです。屋根の上の看板には「きねつき餅」、玄関前のものには「くるみ大福」「草餅」。実際にお店の玄関に建ってみると、とてもこぢんまりとしています。
「営業中」の立て札を見るまで、実はちょっと心配したのです。でも玄関の扉は意外と大きく立派。そしてとても重そう。自動ドアがセンセイを認識して開いてしまいました。
中には誰もいません。でも、すぐに奥から作業着姿のご主人が現れました。いかにも実直さを人間にしたらこうなるだろうなぁ、というお姿。
事情を説明します。商品の数は決して多くないのですが、かなりの種類が並んでいます。どら焼きと大福その他を見繕っていただきます。その間に、地元のお客さんが入店してきました。
親子3代。この地域に根ざしたお店だということが伝わってきます。お店を出てから記念撮影。そういえばこの写真は一昨年の秋に購入したデジカメが5,000枚目に撮影したもの。平均すると毎日10枚くらい撮影していることになります。
枚数はともかく、今日はいつもよりちょっと暖かい写真になりました。
こちらも何度か繰り返しますが、撮影テクニックは問題となさらぬよう。
■5月8日(金) 西村センセイ、金沢市内の幹線国道で不良中年ライダーの大型バイクに追いかけられる!?
結果的に3日連続で同じようなタイトルになってしまいましたが、悪しからず。この話、本当なんです。
大学や、借りているアパートがあるのは金沢市西部。センセイの自宅がある新潟県は金沢市の東側。だから移動の際は金沢市街地を越える必要があります。
赴任してからの数年間は、混雑する繁華街を時間をかけて通り抜けていました。しかし10年近く前に通称「山側環状」(正式名称「金沢外環状道路山側幹線」)というバイパスが開通。距離的にも時間的にも便利になったので、現在はそちらを利用しています。
連休最終日の6日、自宅を車で出発したセンセイはその山側環状に入りました。センセイはたまたま2車線の右側にいたのですが、黄色が赤信号に替わって横断歩道の直前で一時停止すると、後ろに大型バイクが。サングラスをかけた中年男性が跨っています。
ここは信号が連続する区間。赤信号の交差点だと、バイクがその機動性を生かして車列の間を抜け、最前部に出ることも。でも彼は、そんなことはしません。
泰然自若(たいぜんじじゃく)。今度は割と長いトンネルはあるものの、信号のない区間に入りました。中速〜高速走行に入るので、後ろばかり注意しているわけにはいきません。
車の流れなど考慮せずに、周囲に迷惑をかけながら走る車もいるからです。このような場合、センセイは制限速度を厳守し、かつ周囲の安全を確認した上で、車線を変更して前の車を追い越します。
さて、バイクはどうする。当然、センセイに続いてその車を追い越すはず。問題はその後。たいていの場合、制限速度を守るセンセイを一緒に追い抜く。
......バックミラーの中のバイクは何と、再びセンセイの後ろに。決して、ストーカーの類等ではないんだろうと思います。「その先」が見えない大型トラックに、あるいは次にどんな行動に出るかわからない車に続いて走るのは、正直、辛い。
しかし、その逆も。行動の論理構造が見えていて、次の行動パターンが確実に読み取れる。見方を変えると、いわば車両間でメッセージをやりとりしているようなもの。コミュニケーションが取れています。これだったら、特に理由がない限り、オトナは追い抜かない。
そして、もう一つ。乗り物には、それに相応しいスピードがあります。どんな車でもアクセルをベタ踏みすれば、速く走るのです。でも、それを実行するのは、子供だけ。オトナがやることではありません。
逆に言うとその微妙な、しかし確かな違いを認識した瞬間、子供はオトナになるのです。しかし別れはやってきます。
アパートのある地域に入るため、センセイは早めにウィンカーを出して右折車線へ。もちろん例のバイクはその左を通り抜けます。まるで古い友達との別れのよう。
実際にはわずか数分のつき合いでしかないのですが。車体後部のプレートに刻まれたナンバーを、まだ覚えています。
■5月7日(木) 西村センセイ、北陸新幹線の車輪を見て10年半前の新潟県中越地震を思い出す
早朝に出勤したのに、気づいたらもうスーパーの棚からお刺身がなくなる時刻。今日は小さな会議と講義があったのですが、どうもそういう問題ではなさそう。
記憶が吹っ飛びそうになるほどのこの忙しさはいったい、何なんだろう。というわけで今日は大学の外に出ていないので、「センセイが連休中に見たもの」シリーズ最終回。正確に言うと、ネタの大半は連休前のものなのですが。
先週金曜日、お伝えしたようにセンセイはしいのき迎賓館での会合を終えると、金沢駅まで徒歩で移動しました。駅構内は猛烈に混雑していましたが、新幹線のりばの方は空いていたので、早めに移動しました。でも手持ちぶさた。
スマホをいじる習慣はないし、体調不調で本を読む気にもなれない。そこでホーム上の転落防止壁に両肘を乗せて、ぼんやりと隣のホームに停車した北陸新幹線を見ていました。“E7”型、つまりJR東日本所属の編成。
ちなみにJR東西では自動アナウンスの音声と音楽が違います。雪の影響を受けないように車体の下部はずっとカバーで覆われているのですが、車輪などを載せた台車部分だけは少し露出しています。
車輪脇から下向きに、トゲのようなものが突き出ています。これは大地震が発生した時に、列車が線路から大きく外れることを防止するための「逸脱防止ガイド」です。
10年半前の新潟県中越地震(地震発生時・自宅付近の被害)の際に、震源地付近を営業走行中の上越新幹線が脱線した教訓から生まれました。JR東日本によると中越地震から4年後には全車両に設置を完了したとのこと。東日本大震災では実際に、仙台駅構内で発生した試運転列車脱線の被害軽減に役立ちました。
教訓は、それが生かされて初めて現実的な意義を持ちます。個人的には北陸新幹線をあまり好きになれそうにないけど、進歩している部分についてはきちんと評価すべきだと考えています。
■5月6日(水:休日) こ、こんな場所に?! ──西村センセイ、金沢で行列に出くわす──
ある意味では昨日までの話題の続き。
ただし正確に言うと前半のネタは、先週金曜日に問題のしいのき迎賓館に行く前のお話。その頃はまだ、風邪をひいている自覚はあったものの、まだ深刻な状況ではなかったのです。
事務の女性に「良い連休を」と挨拶して、ひとまずアパートへ。ひとまずアパートへ。荷物をまとめてバス停へ向かうと、ちょうど路線バスがやって来ました。センセイを乗せたバスは、世の中に赤信号なぞ存在しないかのようにスイスイと進みます。
前を走る別路線のバスが乗客を拾うので、バス停にすら止まらない。というわけずいぶん早めに最寄りの香林坊バス停に到着してしまいました。目的地のしいのき迎賓館はすぐそこ。でも時間があるので、ちょっとだけ回り道を。
道路の反対側、つまり市役所がある付近に、金沢工大の事務所があるというのです。そもそもこの辺は滅多に来ない場所。センセイは見たことがありません。
そこで事務所を確認すべく、「ここには昔、小さな郵便局があったよなぁ」などとお店を眺めながら歩いていると......え"っ?!
突然、写真の行列に出くわしました。通行人の邪魔にならないよう、列はビルの奥へ続いています。たまたま手前のドアが開いて店員が最前列のカップルを招き入れました。
改めてお店を確かめると、「ターバンカレー」。なるほど。後で確かめてみたのですが、ここが「ターバンカレー本店」なんですね。ホントに小さなお店でした。
「金沢ネイティブにはチャンカレの方が...」と気を取り直して(?)歩いていると、再び長い行列。しかも今度は歩道を塞いでいます。
見苦しかったので、写真は撮影していません。後で調べてみたところ、これは「世界で2番めにおいしい焼き立てメロンパンアイス 広坂本店」だそうです。本社は金沢市で、全国展開しているんですね。
この話題、本当はここで終わるはずだったのです。風邪は相当酷かったようで西村センセイ、今朝は平熱に戻ったものの、耳はまだ良く聞こえないし、足もまだ地についていません。
でも明日からは仕事。というわけで今朝、可能な限り体調を整え、安全運転に徹することを肝に銘じて、自宅を出発しました。
もちろん無事故無違反で無事に到着しています。アパートで荷物を降ろし、JRの駅に寄って用を済ませてから大学へ。次の交差点を左に曲がれば、と言う場所で、またしても行列。何でこんな場所で?!
大学構内に車を止め、徒歩で現場を訪れて撮影したのが写真。調剤薬局だった──間違っているかも──場所が、「ソフトクリーム畑&CHILL OUT 金澤野々市店」になっていました。
報道によると、1ヶ月前にオープンしたらしい。北陸新幹線の開業前後から、金沢が突然ミーハーな街に変化したように感じられることがあります。
冷静に観察すると、良し悪しは抜きにして金沢は京都に似てかなりディープな一面を持っています。二つの顔と表現すべきかもしれません。だから今回のような変化は、ごく一部に過ぎないのですが。
でもそれが、金沢市中心部から外れたセンセイの狭い行動範囲内で起きたことに、ホントにびっくりさせられたのでした。
■5月5日(火:祝日) この頃になると、時間感覚までおかしくなって... ──尾山神社を初めて訪れました──
世の中は連休が続いていますがセンセイの場合、明日からは事実上勤務に戻ります。仕事はもちろん、それ以前に交通事故など他人様に迷惑をおかけするわけにはいきません。そのためには体調回復が最優先。
というわけで今日は、まったく外出せずに文字通りの静養。というわけで、ここに至った次第の続きを。体調が悪化した先週金曜日は、何をしてもピタッと決まらず、すべてが中途半端。要するにもともと決して調子は良くなかったということなのですが。
時間の使い方もその一つ。しいのき迎賓館に至るまでがそうだったし、そこでの会議を終えても、上手くはまらない。連休に入るところだったので、1ヶ月前に北陸新幹線と乗り継ぎの特急を予約しておいたのです。でもそれまでに1時間以上。
そこで(後から考えると相当ハイになっていたらしく)、しいのき迎賓館から金沢駅まで歩くことにしました。距離はたぶん1.5km程度。実はセンセイ、金沢市中心部に出かけることはほとんどありません。路線バスで通過するのですが、用がなければ降りません。車で金沢へ来る時も、交通事故が怖いので、この頃はできるだけ中心部を避けます。
観光地もほとんど訪れることは少なく、金沢城は入ってみたことがあるものの、兼六園はまだ。とうわけで、滅多にないこの機会に、と思ったのです。しいのき迎賓館がある公園を抜けると、国の庁舎(広坂合同庁舎)の存在に気づきました。
金沢城の城壁を右に見ながら進むと、目の前に杜(もり)が。初めて訪れる尾山神社の東神門(しんもん)へ通じる小径です。もちろん中へ。やがて右手に金谷神社、そして拝殿へと至ります。さらに進むと写真の神門へ。
絵に描いたような2人連れの若い女性客が自撮り棒を使って記念撮影中。ハイなセンセイは留まるところを知らず、金沢市文化ホール──知らなかった──や三谷産業本社、初めて知った玉川公園とそこにある二つの図書館、専光寺脇を経て金沢駅前へ。
この間、外国人観光客の姿が目立ちました。これだけ歩けばかなりの時間調整が......と思ったのですが、時計の針はあまり進んでいませんでした。
温度感覚だけでなく、時間感覚までおかしくなっていたようです。でも、まぁ、世の中は知らないことだらけだってことを再認識できただけでも、良しとしましょう。
■5月4日(月:祝日) これが酷い風邪の原因かも ──石川県旧県庁舎「しいのき迎賓館」を訪れました──
予想──あるいは期待──に反して、風邪は悪化する一方。最低限の用事だけ済ませて自宅で大人しく、そして暖かくしているのですが、体温は上昇。ナシテ?!
今日はこれだけ書いたら就寝させていただきます。大学および学会関係の連絡が届いているのかもしれませんが、週末以降、メールをまったくチェックしていません──立場上の緊急連絡は電話がある──ので、悪しからず。それより体調回復が最優先なのです。
明後日に何としてでも金沢へ移動しなければならないし......。というわけで、週末にお伝えするつもりだった話題。先週金曜日に金沢市中心部にある「石川県政記念しいのき迎賓館」を訪れたのです。
ここで会合が開かれたのですが、数日前に出席せよとの命令が。しいのき迎賓館は要するに旧県庁舎。この辺を通ることはあるのですが、入館するのは初めてです。
隣は3月に訪れた旧「四校」こと「石川四校記念文化交流館」。道路を挟んだ反対側は金沢市役所だし、背後は金沢城。かつては城内に金沢大学が置かれていましたから、この辺はまさに金沢の行政や文化の中心地。
ちなみに経済的な中心地は少しずれた場所にあります。石川四校記念文化交流館同様、前面は現役時代の様子を残しています──ただし耐震構造化──が、後部はかなりの広さが取り壊され、残っている部分もモダンな建物に作り替えられています。
建物面積が減少した分、金沢城との間は大きな広場になっています。中はギャラリーや大学コンソーシアム石川および国連大学高等研究所の事務所などとして活用されています。会議は旧庁舎部分で行われたのですが、天井がとても高い。
「ここで石川県のエリート職員が一生懸命......」などとイメージしていました。で、この日はご覧のように晴天。しかも暖かい南風が入ったので、けっこう暑かったのです。センセイは薄着、ただしジャケットを羽織っていたのです。でも気がつくと室内では冷房が作動中。
さ、寒い......。いろいろな意味で、センセイはこの寒さにやられたらしい。
■5月3日(日:祝日) 築後20年弱。自宅の瓦にヒビか何かが入って、雨漏りしているらしい
今日もトホホな話題です。
風邪は昨日が最悪。何を食べても味がわからない──サッポロビールすら美味しくない──し、高音質の機器で美しい音楽を聴いても、有機ELモニタで美しい映像を観ても、何も楽しくない。
自分でも不思議なほど。やはり相当調子が悪かったようです。もちろん早く就寝しました。今日は昨日ほどじゃなかったのですが、相変わらず不調。
実家での用があるので、昨日以上に気を使いながら、半日かけてそちらを済ませたのですが、その後はひたすら布団の中。
これじゃまるで、寝正月ならぬ寝連休。それはともかく、まず昨日の自宅外壁損傷事件の補足を。写真は今日撮影した自宅車庫(カーポート)と庭の境界部分を撮影したもの。
こちらを逆方向から見ていることになります。左後輪が10cmほどの段差で庭に落ちた跡と、それが前進するために土を跳ね上げた──BMWは一部を除き後輪駆動──跡が残っています。
ただし右後輪は堅固で質量のある庭石の上に残っています。段差も実際は大したことはないので、冷静に対処さえできれば、ほとんど何の問題もありません。
つまりそれすらできない状態だったというわけです。失意のついでに(?)、気になっていることを確かめるため、写真の2階書斎へ。何が気がかりか、お分かりになりますでしょうか......。
もちろんタイトルにある通り、天井です。自宅書斎は10畳。三方を造りつけの書棚にしているので実際の面積はそれより少なくなりますが。
変化に気づいたのは数ヶ月前。一番下(室内側)には壁紙──と言うのでしょうか──が張られているのですが、その色が一部変化してきたのです。
最初は色だけの問題かと思っていたのですが、やがて他の場所との違いが目立つようになりました。壁紙の内側(上部)にはたぶん180cm×90cmのボードが置かれているのですが、それが膨らんでいるらしい。
右上の写真上部やや右寄り、本来は平らなはずの天井板が一部、少し膨らんでいます。ドツボにはまったこの機会──実はその事実を認めたくなかった──に、椅子を使ってその天井板に触ってみると、ブカブカします。
しかも柔らかい。水を吸っているに違いありません。その部分を別な角度(2枚目の写真の右側)から撮影したのが右の写真。
左側(書斎中央)に自分で設置したLEDのシーリングライトがあるのですが、そこからの光が均一に届いておらず、影を作っていることがわかります。
なお手前(写真上部)の明るい部分カメラのフラッシュによるものです。要するにこの冬、何らかの理由で屋根瓦にひびか何かがはいったらしい。
外壁の修理──といっても取れた部分を接着してもらうだけ──もあるので、お世話になっている工務店に......というのは昨日お伝えした通り。
自宅新築後20年弱が経過。設計施工した工務店は親戚の宮大工。実際、腕はとても確か──ただし経営手腕は別で、その後倒産──ですが、さすがに生まれた子供が成人するだけの年月が経過すると、経年劣化が出てきます。
その結果はまるで、年老いたセンセイのよう。でも、まぁ、ここは何とか修復しながら、お互い生き永らえるしかないですよね。