2017年5月27日更新(2017年6月4日ページ移動。2019年5月1日写真削除)

──2017年5月第4週のニュース──

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5月27日(土) やってみたかった、のです... ──西村センセイ、イヤースピーカーの自己修理を断念する──

 今日はタイトル通り、そして見たままのお話。

 自宅へ戻ると、先日折損したイヤースピーカーのヘッドバンド部“ARC”という部品が郵便で届いていました。水曜日にメーカーにお願いしていたものです。
 さっそく修理作業を試みます。

 お伝えしたようにそのためには、破損した“ARC”から“ARC Pin”(写真円内)を引き抜いて各部品を分解し、破損部分を交換後組み直す必要があります。
 ところがこの“ARC Pin”、とても小さく、しかも強く填め込まれているらしい。

 もちろんメーカーの担当者からその説明は受けていたのです。直径1.4mmのドリルの刃を用意し、その反対側の平らな部分を使って押し出すとのこと。
 今回は写真の六角レンチを使うことにしました。

 これなら先端は平らだし、強度も充分。刃の部分がないので、イヤースピーカーの他の部分やセンセイ自身を損傷する可能性は相対的に低い。
 作業は机の上で行ったのですが、机の上面を傷をつけないように保護材を敷きます。

 ところが予想していた通り、非常にしっかりと填め込まれており、ちょっとやそっとの力では動きません。
 要となる部品ですから、当然なのですが。

 写真右側のドライブ・ユニットを外して作業したのですが、それでもまた他の部材がくっついた状態です。このままでは周囲の部品を壊すか、怪我をするかのどちらか(/またはその両方)。
 というわけで、自身での修理をあっさりと断念しました。

 もともと「難しかったら全部送り返してください」と言われていたのです。つまり先方は完全に想定内。でも西村センセイ、やってみたかった......。

 というわけで、週明けに本体全部および補修部品をメーカーへ送ることにします。この場合ドライブ・ユニットを含めて点検もしていただくことになります。
 だからまぁ、(例によって高くついたけど)結果オーライということにしましょう。



5月26日(金) 唯一の問題は、スクリーンを降ろした時に... ──遅ればせながら、最近気づいたこと──

 写真は昨日撮影したもの。撮影については学生諸君の了解を得ています。

 お伝えしたように昨日はグループ討議と全体でのディスカッションを行いました。前回講義でのビデオ視聴と簡単な討議に続くものです。この講義のハイライトの一つ。
 だからこそ議論の経過と結論の紹介について、これまでずっと智慧を絞ってきました。

 最初は代表者に壇上で賛成/反対に分かれて並んでもらい、マイクを回して発表。でもこれだと、発表していない人──特に発表を終えた人──の注意力が低下します。
 代表者を壇上へ送り出した後のグループも同様。

 そこで次に、グループごとに着席した教室内でワイヤレスマイクを回してみたのですが、これだとまず、物理的な制約が。
 マイクが空を飛ぶわけではないので、時間などいろいろなロスが発生します。

 そしてやはり、発表や発言を終えた人は注意力が散漫に。先生方が思っている以上に、学生諸君は気力と体力を使って発言しているのです。
 そこでここ数年、センセイが使う手法が黒板に板書させること。

 板書された内容を見ながら全体での質疑応答を行います。応答に注意する学生もいれば、自分の世界に閉じこもりながらも、書かれた内容を食い入るように読む学生も。
 つまり多様な要求に応えることが可能。

 今までよりも教室内の意識を平均化させ、しかも全体として上昇させることができます。でも、一つだけ気がかりな点が。
 センセイはやはり、どこかで彼ら彼女らを縛ってしまっているんじゃないだろうか。

 限られた黒板のスペースや授業の時間などではないのです。うまく表現できないのですが、思考の枠組みのようなもの。そこで今回は枠組みを打破するための仕組みを一つ試みました。

 黒板の面積が限られているため、センセイは今まで、右上に見えるスクリーンを降ろした上で、グループの数に合わせたスペースを決めていました。で、今回、その枠組みをすべて取っ払ったのです。
 スクリーンも引き揚げて、「好きにして!!」

 残念ながら講義の時間は限られています。特にこのクラスの場合、講義の後は大切な昼食の時間。でも、たとえ全グループの記入が完了しなくても全体討議に入ると告げます。
 残された僅かな時間に、力を振り絞って板書しています。

 やればできるじゃん。しかもいろいろな条件に格段に配慮して。

 彼ら彼女らの(まだ気づいていない)才能が開花する瞬間です。唯一の問題は、右側のスクリーン。PC上の情報を提示するためにはスクリーンを降ろさざるを得ません。
 つまりどんなに貴重な意見が書かれていても、陰になった情報をその場で共有することはできない。

 う〜ん、うまい解決策はないだろうか。



5月25日(木) 最後はやっぱり、人のチカラ ──図書館棟の足場は結局、最上階まで組み上げられました──

 今日は午前中に授業が連続して二つ。

 それもあって、今朝も早めにご出勤。ただし今朝は自動車です。先週の週間予報がまるで外れて、昨日、今日と雨になっているのです。激しく降らないだけが幸い。
 授業そのものは、新しい教科書の使い方にも慣れてきました。

 その様子はこちらでご確認いただきたいのですが、今日のメインはグループでのディスカッション。基本的には学生だけで話し合い、議論の過程と結論を板書したものを皆で共有しながら討議します。
 何が言いたいのかというと、前半、センセイは暇なのです。介入しないのが仕事。

 最近の講義はどこでもそうでしょうが、教室内のスクリーン付近のを暗くして、パワーポイントなどのプレゼンソフトで資料を提示します。
 今日も最初の説明はこのパターン。

 でも議論に入るとその必要はないので、ブラインドを上げ、照明も全部点けます。オマケに窓とドアも開放。
 閉め切るとジメジメしてしまうし、この時期は妙に蒸し暑かったり、冷房でとても寒かったりするからです。

 ふと中庭にある、先日女子学生がその下で昼食を取っていたを、業者の方が手入れしていることに気づきました。
 授業の合間に中庭に出て撮影したのが写真。格段にスリムになっています。

 奥は、今年度の外壁補修工事が進む図書館棟。ここ数日、工事の様子を観察していたのですが、足場組み立ての謎は、ひとまず解けたように思えます。
 写真手前や左側は庭園。重機を持ち込むことができません。

 そこでコンクリート地の場所(写真右下、右の建物の奥)に大型のクレーンを持ち込み、写真のように、資材をひとまず右側の建物(7号館)の使用していない天井部分に置きます。
 これは近くで確認しました。

 その上で、現場で必要な資材を仕分けして、その分をクレーンでつり上げ、図書館棟右側の、やや凸字形に飛び出るように組み立てられた場所に運びこんでいるようです。
 残念ながら、その場面を直接この目で確認した訳ではありませんが。

 その後は人力。運搬、組み立て、そして締め付け。技術力はもちろんのこと、相当な体力が求められる仕事だと思います。帰宅時に再度確かめると、足場はほぼ最上階まで組み上げられていました。
 最後は結局、人のチカラなんですね。

 頭が下がります。



5月24日(水) ツボはそこではなく、あそこだった... ──破損したイヤースピーカーは、ひとまず部品交換へ──

 先日突然破損した「イヤースピーカー」(静電型ヘッドホン)の修理に関して、展開がありました。

 メーカーのSTAXに連絡したところ、お返事を頂いたのです。写真はほぼ同型のイヤースピーカー(ただし廉価品)。右半分の、二つのドライブ・ユニットを左側のヘッドバンド部が繋いでいます。
 全体的な形状は、普通のダイナミック型ヘッドホンと同じです。

 今回破損したヘッドバンド部は、黄色の円で囲った部分でドライブ・ユニットに填め込まれています。ここを引っ張れば外れそう。

 そこでセンセイは、黄色の部分から反対側の同じ場所までを補修用部品として提供して貰えないかと問い合わせたのです。
 頂戴したお返事は想定通り、かつ、想定外。

 基本的にはヘッドバンド部を1,000円(税別)で販売していただけるそうです。ありがたや、ありがたや。

 ただしヘッドバンド部とドライブ・ユニットを繋いでいるのは黄色の部分というより、赤色の部分だというのです。
 ご丁寧に、図面まで添付していただきました。(再び、ありがたや。)

 その部分を接写したのが次の写真。

 イヤースピーカーを使う人の頭は大きさも形も異なります。赤ちゃんなど特別な例を除いた多くの、そして多様な人に対応する必要があります。
 だから、当たり前ですがヘッドバンド部の高さ調整機能は必須。

 加えて、頭の形状の個人差に合わせて、前をすぼませたり広げたりする機能も必要なのです。

 イヤースピーカーの場合、左上から延びる軸に対して、右側のドライブ・ユニットが少し回転できる構造になっています。
 それを止めているのが、写真中央の小さなピン。

 “ARC Pin”という部品だそうですが、これを強く押して反対側に抜くと、ドライブ・ユニットが外れるとこと。
 実際には非常に小さな部品です。

 本体全部を修理に出せば確実に直ります。交換作業だけだったら3,000円〜4,000円程度とのこと。しかもしっかりと点検していただくことができます。
 でも何でも自分で弄
(いじ)りたいのが、センセイの性分(しょうぶん)

 客観的に考えるとその代償は高くついているのですが......。(反省)

 ドライブ・ユニットには大きな問題を感じていないこともあり、今回はひとまず自分で部品交換に挑戦してみることにしました。
 部品は近日中に届きます。

 さて、どうなる?!



5月23日(火) 旧「夢考房26」は、ずいぶんお洒落な施設になるらしい... ──センセイは学内を行ったり来たり──

 今日は見たままのお話。

 昨日休暇を頂戴した上に、私事が重なったということもあり、今日のセンセイは失神しそうな忙しさ。
 午後の打合せでは実際、一時的に失神していたかもしれない。

 午後の授業の準備に、かなり大きな仕事の微調整。そして学会の仕事。その関係で、別棟にいる関係者を訪れます。
 その途中、ここ2ヶ月ほど工事が続いている「旧夢考房26」脇を通ります。

 様子が2ヶ月前とは一変していたので、カメラを構えます。同じような位置から撮影しているのですが、印象はかなり違います。
 ガラス越しに撮影しているため、外光が入り込み、右側1/3位が明るくなっています。

 以前と違って、コンクリートを(はつ)音はほとんどしなくなりました。工事は内装がメインになっているのです。
 床板(?)も敷かれています。

 ここは新学長の強力に進める新しい大学のあり方を象徴するような施設になるとのこと。詳細は知らないのですが、ずいぶんお洒落な施設になりそうです。

 で、学会関係者を訪ねると、へぇー。そうだったんですかぁ。



5月22日(月) 車の前に、老女が飛び出してきたぁ!! ──西村センセイは災難続き──

 今日は月曜日、つまり平日。しかしセンセイは新潟の自宅に留まっています。休暇を頂戴したのです。

 主たる目的は連休明けに退院した父親の通院の運転手。かかりつけの開業医と入院していた病院を梯子するため、公共交通機関では通院できないのです。まず内科医院。
 何と、8時から診療開始。

 待合室に中学、高校の同級生がいました。彼は小学校の校長先生なので不思議に思って尋ねると、昨日何かの行事があったようで、今日はお休みとのこと。
 定期的に通院しているんだそうです。

 そこでの診療と投薬を終えて入院していた病院へ早めに到着。待合室は患者で一杯です。「3時間も待っているのに...」と受付に苦情を申し出る患者さんがいたほど。
 父親はというと、患部のX線撮影を行い、しばらくして診察室へ。

 センセイも呼ばれたので入ってみると、腰の骨(腸骨)を骨折したためかなり出血はあったものの、大きい骨なので繋がりやすく、新しい骨が形成されているとのこと。
 つまり骨折については完治です。やれやれ。

 障害の認定に必要な書類に記入してもらい、医師にお礼を言って病院を後にします。父親を自宅へ送り届ければ今日の任務は完了。交差点の信号が青になったので車を発進させ......え"っ!?
 横断報道からかなり離れた場所、反対車線に止まっていたトラックの陰から老女が飛び出してきました!!

 慌てて急ブレーキを踏んで減速──ただし停止はしなかった──し、左側にハンドルを切ります。ところが何と老女は周囲をまったく見ず(!!)に、老人用の手押し車を押して、どんどん迫ってくる!!
 結果的には衝突はおろか、接触すらしていないのです。

 その意味では何事も起きなかったのですが、彼女がそのように危険な世界を生きていることは事実。たとえば1人暮らしなどの理由で、生きていくためにはそうせざるを得ないのでしょう。
 センセイの父親はその時、助手席に座っていました。しかも前を見ていたはず。

 しかし彼は、角度の関係で視認しやすかった老女に気づくこともなく、こちらが回避操作をしたことすら認識していませんでした。この件に関しては、一言も発言していません。
 老人の交通事故は、こうやって起こるんでしょうね。

 というわけで今日はドライブレコーダーに残されたその映像をご紹介するつもりだったのです。しかし金沢に到着してメモリを確認すると、その部分は上書きされていました。
 32GBのメモリを装着してあるのですが、記録時間は約5時間。

 今日は300km以上を6時間ほどかけて運転したので、ちょうどその部分が消去されてしまったのでした。
 そこで今日は別な写真。やはり残念な映像です。

 昨晩、自宅書斎でこのページを打っていた時のこと。忙しくてなかなかゆっくりできないので、この機会に機器の音色をヘッドホンで確かめていました。
 まず“MDR-CD900ST”を使用。

 もともとはアパート用に購入したのですが、音質も使い勝手も良いので、金沢ではSTAXの“SRM-600 LIMITED”と“SR-507”を凌ぐ使用頻度。
 ご報告していませんが自宅用に、“MDR-CD900ST”をもう1台購入したのです。

 ただし自宅書斎ではやはり、“SRM-T1”と“SR-Λ”(後に“SR-407 Λ Signature”〔3枚目の写真左側〕へ置換)がメイン。
 金沢のアパートと自宅書斎でなぜこのような差が出るのかは不明です。

 そこで“SR-407 Λ Signature”を手にしたその瞬間、「バキッ!!」

 ただ手に取っただけなのです。酔っぱらっていたこともあり、その瞬間は何が起きたのかはわからなかったのです。しかし認めたくはないものの、後戻りすることができない障害が発生したのは確実。
 現物をよぉーく見ると、左右のセットを繋ぐ部分が折れていました。

 手にするとご覧のように、完全に分離してしまいました。

 さて、どうしよう。



5月21日(日) 知らないことばかりだ... ──研究会終了後、センセイが感じたこと──

 いつもより1日遅れてセンセイは新潟の自宅へ移動。

 昨日の研究会終了後、発表者や主催者など主要メンバーが金沢市内の別な場所へ移動して懇親会が開かれました。というより、研究会の延長戦というのが実態。
 西欧には“In vino veritas”(「酒の中に真実あり」)という格言があります。

 決して昼間の研究会で隠し事をしていたわけではないのですが、アルコールが入ると「え"っ、そうなんですかぁ」ということばかり。
 とても勉強になりましたが、その内容は完全にオフレコ。

 というわけで今日は、センセイらが会場の「石川県政記念しいのき迎賓館」から懇親会会場へ移動する途中で出くわしたもの。
 関係者と金沢21世紀美術館側の歩道を歩いていると、道路の反対側に夕日を浴びた鳥居が飛び込んできたのです。

 白状すると西村センセイ、用がなければ金沢の市街地に出かけることはありません。だからこの辺も滅多に通らない。
 最初に気づいたのは、屋台。それなりに人出があるということです。

 当然のことながら、鳥居の奥には神社。左側の石柱には「懸社 石浦神社」とあります。後で調べてみると金沢市最古の神社。
 何と古墳時代に草創されたのだとか。

 センセイは程なくその場を去ったのですが、写真の建物は拝殿で、主要な施設はこの背後に広がっているとのこと。

 知らないことばかりだ.....と、反省させられます。

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