2017年4月29日更新(2017年5月7日ページ移動。2019年5月1日写真削除)
■4月29日(土:祝日) 今日ほど雷が怖いと思ったことはない ──自宅G4 Cubeも深傷(ふかで)を負っていた...──
雷鳴や稲妻、あるいはそれらに伴う振動が怖いといっているのではありません。一瞬の停電が致命傷になるからです。
今日の北陸地方はお昼過ぎまで好天。センセイは早朝に起きて一般道で新潟へ戻りました。自宅で少し休憩してから母親を連れて、野菜の苗の仕入れ。
入院している父親を見舞ってから、母親を実家まで送ります。予想していたより早く自宅へ戻ることができたので、予定を早めてG4 Cubeを修復することに。センセイは明日金沢へ移動するので、余裕がなければ連休に入ってからにしようと思っていたのです。
まず自宅の正常に動作するG4 Cubeを起動し、大学のマシンを外付けディスクとして接続し、修復を試みます。しかし、はり修復不可。復旧を断念して、データを移植することにします。Mac OSの「ドライブ設定」では初期化できないので、「特別」メニューから初期化し、システムファイルを含めたすべてのファイルをコピー。
コピーするデータ量は約6GB。20分くらいで作業完了。初期化された「名所未設定」ボリュームから問題なく起動することを確認します。ふと気づいて、コピー元の(自宅の)“G4 Cube”をチェックすると、何と、激しく損傷しているのとのこと。
しかも修復不能...。ファイルは正常にコピーできているはずなので、半分祈りながら、“G4 Cube”を初期化し、逆にデータをコピーします。
と、この時、すぐ近くで雷鳴が。天気予報通り、外は暗くなっており、雨嵐。この時点で健全なデータは研究室に置いてあった現在「名称未設定」のボリュームだけ。
一瞬でも停電したら、すべてはパーです。約20分間をハラハラ、ドキドキしながら過ごしてコピー完了。雨雲が通り過ぎたようで、外も明るくなってきました。
やれやれと、ボリューム情報を確かめると、我が目を疑う記述が。「名称未設定」名のSSDの容量は32GB。それを初期化して6G弱のデータをコピーしました。
でも「情報」──Windowsの「プロパティ」──によると、使用量が24Gで、未使用が6G。明らかにおかしい。あまりのショックに、証拠の写真を撮り忘れてしまいましたが、状況をご理解いただけるでしょうか。
再び“G4 Cube”から起動して「名称未設定」を再度初期化。データを移植します。複数のソフトで問題がないことを確認します。その一つが写真。「問題ありません」。
旧Mac OSは断定調なんですね。使用量を確かめると、約6G。未使用量も正常です。あれは一体何だったんだ.......。ただし、いろいろ考えてみると研究室、自宅書斎とも旧Mac OSマシンのメンテナンスが不足していました。
アパートも同様ですが、こちらは非常用のHDDクローンディスクを用意済。そこで今日は、未使用のSSDとケースを利用して、自宅・研究室用のクローンディスク(SSD)を作成しました。緊急時は、ここから完全な状態でシステムを立ち上げることができます。
......いろいろ反省点を思い知らされます。
■4月28日(金) 新しい挑戦を受け止める背中 ──学長による、新入生向けの講演が全編英語で行われました──
...と打ってみたけど、挑戦はいつも新しい。だから「第2回目」のように、一種の二重形容ですね。
それはともかく、本当は水曜日にお伝えするつもりだった話題です。G4 Cubeのトラブルで、遅くなってしまいました。写真は今週月曜日の1限に大ホール(多目的ホール)で撮影したもの。
金沢工大では新入生のために、できるだけ早くそれなりの大学生になってもらうための教育に力を入れています。センセイがその名称を冠した学会の役員(理事)を務める「初年次教育」ですが、その一環として、新年度の早い時期に、クラス合同で大学の教育目的や目標、そしてそれを実現するための仕組みを学長自らが学生に紹介する時間が用意されています。
今年度も先週から今週初めにかけて、その「学長講話」が実施されました。(学生が多いので、4グループに分けて実施)金沢工大では1年前に学長が交替しました。新学長、つまり大澤敏(さとし)学長体制になっていろいろなことが変わったのですが、この学長講話もその一つ。
1年遅れではありますが、今年度から全編英語で行うことになったのです。センセイは通常の1年生クラスではなく、残念ながらどこかで失敗をして1年で留年してしまった特別クラスの担任。
学部学科は混在で、通常クラスとは曜日も時間も違います。そこでこの種の講話は通常、技術担当の方が録画し、特別クラス用にDVDなどに編集してくださるのです。
センセイのクラスではそれをみんなで視聴しながら学習します。今回も基本的にはその通りに行われました。意識して平易な、そして限定された英単語を用いた大澤学長の講話。表現や発音もわざと日本式です。
正直なところ、この挑戦が吉と出るか凶と出るかはわからない。せっかくの機会なので、月曜日に通常クラスの様子を見学に行きました。これを撮影した動画を、センセイの講義で再生するのです。写真に収まるのは、大澤学長と受講生の背中。
さて皆さんは、彼ら彼女らの背中に何を見出すでしょうか。
■4月27日(木) う〜ん、やはり「脳移植」しかないのか... ──G4 Cubeに発生した障害は、より深刻に──
今日は予定を変更して、障害が発生した研究室のG4 Cubeのその後について。
旧Mac OSでディスクに障害が発生した場合、その原因は主に2種類あります。1つはディスク上のどこに何のファイルがあるのかを管理する情報が混乱してしまった時。
ディスクは頻繁に読み書きを行っていますが、どうしても稀に時々書き損じ/読み間違いをして、そのまま保存されてしまうのです。もう一つはファイルそのものに損傷が発生した場合。これも読み書きのトラブルが多いと思います。
というわけで、今回もまず前者への対応から。起動したディスクが自分自身を修復──手術に近い──するのは困難なので、まず外部ディスクから起動します。
本来ならば内蔵DVDドライブを用いて、修復ディスクあるいはシステムディスクから起動するところ。でもこのマシンは購入から16年以上(!!)が経過しています。それがバリバリの現役だなんて、ちょっと信じてもらえないんじゃないかと思います。
で、このマシン、DVDドライブそのものは生きているものの、使用後の取り出しが難しくなっています。G4 Cubeはトースターのように、ディスクを上に排出するのです。
そこでFireWire(IEEE1394)接続のMacBook Proから起動。Apple純正およびサードパーティー製のソフトで修復を試みます。二つのソフトで状況報告が異なったのですが、ひとまず修復完了。ディスクを外してG4 Cubeから再起動。
しかし修復前と同じ症状でフリーズしてしまいます。非常用のセーフモードで起動すると障害が発生しないよう──断定はできない──なのでファイルの損傷を疑います。再び外部ディスクから起動し、起動するたびに自身を書き替える“System”ファイルを置き換えます。
実はこの作業、人間でいったら脳の中枢の移植手術を行っているようなもの。旧Mac OSだとこんなことが比較的簡単にできてしまうんですね。しかし直らない。次に疑ったのが初期設定ファイル。これは設定を変えたり、起動するたびに書き替えます。損傷したファイルを削除するだけで完治することも多いのです。
残念ながら、これもダメ。ふと、機能拡張書類の損傷を疑いました。要するにドライバなのですが、一部のファイルは起動時に情報を書き替えるのです。
フォルダを開いて撮影したのが写真。障害が発生したG4 Cubeから救出しました。昨日のお昼休みに、お弁当を食べながら修復を試みた時のもので、時間順に並べてあります。
ほとんどのファイルが修復のためにインストールした約10年前の日付。でもここ2、3年のものも、そしてごく最近のものもあります。特に、一番上の“DAVE”というソフトが一番怪しい。
旧Mac OSで動くG4 CubeとWindowsネットワークを結ぶソフトの一部なのですが、ここ半年くらいトラブルが続いています。再び外部から起動してこのファイルをシステムフォルダの外へ出します。かつ“DAVE”システム全体をアンインストール。
しかしこれでも、ダメ。ファイルを管理する「ディレクトリ」の損傷が進んでしまいました。たぶん“DAVE”ファイルの損傷がきっかけだったんだと思います。それにもかかわらず使用を継続したため、システム全体に損傷が広がったんじゃないでしょうか。
残念ながらシステムの入ったSSDを自宅へ持ち帰り、同一のシステムで運用している自宅書斎のシステムの情報をコピーして置き換えるしかないようです。実は、SSDそのものの物理的な損傷も疑われるのです。SSDの中身はUSBメモリと同一。サイズが違うだけで、正常な書き替え回数にはいずれも上限があるのです。
もちろんそれを回避するため、10倍くらいの容量のものを使っていたのですが。......確か、未使用のSSDが1個余っていたはずなんだけど。
■4月26日(水) 大学近くの初めて入るお店──しかしその前は良く通っている──で、歓迎会が開かれました
今日は予定を変更してお伝えします。
大学のG4 Cubeの容態は悪化するばかりなのに、センセイが酔っぱらってしまったためです。今日は1週間の中で一番忙しい水曜日。例によって朝早くから出勤したのですが、センセイは徒歩。
雨だったにも関わらずです。その理由は簡単。退勤後、内々の関係者で新採用教員の歓迎会が開かれるのです。研究室に入るとまず午後の講義の準備。目処をつけると、午前中の会議対策。今日は立場上の臨時会議が1つ入っています。
基本的には問題なく会議終了。降り止まない雨の中、傘を差してほっかほっか亭へ向かい、お弁当を買って研究室へ戻ります。
G4 Cubeを何とか救おうとするのですが、状況は悪化するばかり。断念して午後に連続する講義と、それに続く会議に臨みます。研究室に戻り、G4 CubeのSSD復旧を試みるのですが、状況は極めて厳しい。
週末に自宅へ戻った際、自宅の健全なシステムを移植するしかないようです。気を取り直して大学近く、4年半前にオープン(こちらやこちら)した「厨彩Yumeji つばき店」へ。
隣(写真奥)は、いつもお世話になっている弁当店「ほっかほっか亭」。つまり数日に1回はこの前を通っています。日中もおしぼりや飲料の補給などの場面をよく見かけているので、営業を続けていることは知っていたのです。
でもお店に入るのは初めて。意外に思われるかもしれませんが、現在のセンセイは外ではあまり飲まないのです。
お店に入ると、主賓を含めてほとんどのメンバーは到着済。G4 Cubeのトラブルに手こずっていたセンセイは一番遅い方でした。参加者が揃ったところで、乾杯します。
その後はもう、無礼講なので詳細は省略。参加費はその場で知ったのですが、ずいぶんリーズナブル。やはり学生諸君の利用も想定しているのかも。これなら......とは思うのですが、意外にも外飲みしないセンセイ。
正直なところ次があるとして、それがいつになってしまうのやら、と考えてしまいます。
■4月25日(火) 桜の花は散っても、キャンパスでは花が咲き続けます
今日は見たままのお話。
北陸地方は日曜日に雨が降ったものの、それ以降はいかにも春らしい天気で、気温も上昇しています。今日も夜まで降雨はないとのことだったので、昨日に引き続き、自転車でご出勤......あれっ?!
微(かす)かですが、路面にまだら模様。最初は気のせいかと思ったのですが、駐車中の車の屋根やガラスを見ると、確かに水玉が付いています。
弱い雨が降ったのです。空を見上げるとその原因らしき黒雲が抜けるところ。どうしようかと思ったのですが、ここは天気予報を信じて自転車を漕ぎます。
降雨の影響だと思うのですが、予報よりずっと寒い。いろいろな仕事が溜まってしまっているので、研究室で作業し、会議と講義。その合間にお弁当を買い求めます。
幸いにも日中は良い天気。日本海にある低気圧に向かって南から暖かい風が吹き込みます。教室からふと中庭を見ると、芝生の上に女子学生が4名。自分で作ったのでしょう、お弁当を美味しそうに食べています。
キャンパスの桜は週末の強風で散ってしまいましたが、キャンパス内では桜の代わりにツツジが、ピンク色の代わりに瑞々(みずみず)しい若葉の緑色が、そして学生諸君が花を咲かせています。
花や葉っぱを含めて、当の本人たちにその自覚はないのでしょうが。午後も研究室でずっと仕事をしていたのですが、帰り際に突如、研究室のG4 Cubeに深刻な障害が発生。色々な方法で対処を試みているのですが、現在もまだ復旧していません。
その影響で、いつもより遅めに退勤。スーパーに立ち寄ってからアパートに戻ると、外で微かな物音。カーテンの隙間から確かめると、雨。う〜ん今日の天気予報は、どうもイマイチだなぁ。
なお、女子学生だから花だ、と言っているわけではありませんので、念のため。
■4月24日(月) 夢考房の自転車用エアー・スタンドはどこへ消えた?
今日は見たまま、そしてタイトル通りのお話。
お伝えしたようにセンセイは昨日、オープンキャンパスの機会を利用して「夢考房41」を見学しました。主たる目的は、移転完了後の施設内の様子や、学生の表情を見るため。
結論から申しますと、大小あるいは軽重(けいちょう/けいじゅう/きょうじゅう)の機械類や製作物は運び込んだ(こちらやこちら)ものの、まだ本格稼働には至っていない、という感じでした。
引っ越してから僅かしか経っていないので、当然ではあるのですが。で、センセイにはもう一つ、訪問する目的が。自転車用エアー・スタンドがその後どうなったかを確認したかったのです。
金沢でのセンセイは、原則として自転車通勤。交通事故防止と自身の健康保持のためです。アパート住まいのため、丁寧なメンテナンスができないことを懸念して、タイヤ全体が発泡ゴムでできたチューブレス自転車を2002年に購入しました。
でも老朽化が進んだため2年前、チューブを用いた普通の自転車に買い替え。当然、今度は空気の補充が問題に。安い空気入れを買ってもいいのですが、狭いアパートでは置き場が問題になります。
そこで夢考房移転前は、備え付けのエアー・スタンドを利用していました。でも新夢考房完成後、周囲をぐるっとまわって確かめてみたのですが、エアー・スタンドは見当たりません。
そこで昨日、見学の列から離れて予想される場所を訪れると......やっぱり。出入口(写真奥)から一番遠い場所、その室内にスタンドは移転されていました。以前は脇にポンプがあったのですが、ここではそれが見当たらず、配管から直接ホースが延びています。
左側の壁の向こうは樹脂成形・塗装コーナーなので、ポンプを共用しているのでしょうか。スタンドの向こうは自転車修理コーナーです。工業大学なので、自分で修理するのが原則。
この場所は通用口に面しているのですが、セキュリティ上の問題から入館にはカード認証が必要です。また外へ出る時も、2重のロックを外す必要があります。
でもこのご時世、ま、仕方ないかな。
■4月23日(日) たくさんの参加者をお迎えして、春のオープンキャンパスが開催されました
金沢工大では今日、春のオープンキャンパスが開かれました。
受付は9:30からだったのですが、早朝からずいぶん遠いところからを含む他県ナンバーが駐車場に入ってきました。
プログラム開始は10:00からなのですが、センセイは予定を早めて会場へ。すると、参加者をお迎えしたところから学部学科の説明が始まっていました。これは予想外。
所定の時刻に、大澤学長によるオープニング・スピーチが始まり、個別プログラムが開始されました。スピーチ終了後、入試部長という立場上センセイは保護者説明会および入試説明会会場へ移動しました。説明そのものは、それぞれ担当者が行います。
ただし入試説明会の終了後、複数の質問があったので、急遽センセイも対応に当たりました。説明会は13:00に終了したのでひとまず研究室へ戻り、関係者用の特製弁当──包装にそう書かれている──を頂きます。少しだけ休んで会場へ戻ります。
実はプログラム開始前にひとまず全会場をまわって様子を確かめています。しかし実際の様子を確かめるべく、改めてお客さんを迎えた学部学科紹介コーナーへ。
残念ながら入試説明会の間に、学科紹介が終わってしまったところもありました。それでもいくつかの学科は紹介が続いていました。最初の写真は情報フロンティア学部メディア情報学科の様子。
たくさんの参加者で、会場後ろは立ち見客が出るほど。所属する出原(いずはら)先生が、学科での学びの内容と範囲を概説しています。わかりやすく、要点を押さえた説明です。
活躍しているのは先生方だけではありません。否、大学院生や学部学生が主役で、先生方はむしろ脇役。右の写真は、学生が2足歩行型のロボットが斜面を上る状況を実演しているところです。
2足歩行型なので、摺り足ではなく一方の足に重心を移して他方を浮かせて足を進め、ゆっくりと、しかし確実に前進しています。次に情報工学科を訪れると、残念ながら学科説明はすでに終了していました。
でも参加者は引き続き数人ずつのグループに分かれて、そこに現役の学部学生が入って高校生や保護者の質問に答えていました。
担当の先生によると、やはり学生相手の方が質問しやすいんだそうです。主要なプログラムが終わると希望者はグループに分かれて、キャンパスツアーに出発。案内は職員です。
センセイは一時研究室へ戻ったので、見学そのものには参加しませんでした。しかし用を片付けてから、供用が開始されたばかりの新「夢考房41」へ。こちらも見学コースなのです。
建物そのものは以前訪れていますが、夢考房の「中身」が引っ越してからは初めて。参加者が手にしているのは人力飛行機の翼の一部です。手にしたお母さんが「軽ぅーい!!」。こちらの説明も学生が担当。
黄色の腕章をしているのは案内役の職員です。たくさんの参加者をお迎えした春のオープンキャンパスは、終了時刻が迫ってきました。金沢駅行だけでなく、富山や福井などへ参加者をお送りするバスも到着しています。
オープンキャンパスはこの後も夏、秋と続きます。ところでセンセイ、白状すると移転完了後の夢考房を訪れたのにはもう一つ理由があって......。(たぶん、続く)