2017年3月18日更新(2017年3月26日ページ移動。2019年1月4日写真削除)
■3月18日(土) 時々は来てみようかな ──柏崎市内のラーメン店を、約15年ぶりに訪れました──
連休なので、センセイは昨日のうちに新潟の自宅へ戻りました。
仕事は当然として、自宅にいる時でなければできないことも片付けます。今朝はまず洗車......のつもりが、昨晩はかなりの雨。晴れとの予報だったのに。
上空に寒気がまだ居座っているのです。それでも朝になれば、と期待したですが、朝イチに通院する途中から再び雨になりました。センセイは車だから大したことないのですが、予報を信じて傘を持たずに濡れている人が目立ちます。
いくつかの所用を済ませてひとまず帰宅。午前中は自宅を現在メンテナンスしてくださる工務店の人が、修繕の事前調査に訪れることになっています。
親戚の宮大工がずいぶん丁寧に建ててくれた──ただし自宅竣工後にその工務店は倒産──自宅ですが、やはり築20年を過ぎるとあちこち傷みが。約束の時刻に工務店と専門業者の人が訪れ、30分ほどで点検完了。
もうお昼時です。調査がもう少し早く終わればお昼は50年近く通っているお店にするのですが、今日は土曜日で、しかも連休。
もう座る場所はないはず。どうしようかと思って、ふと、車を走らせている時に気づいたお店を訪れてみることにしました。
それが写真の「ラーメン ガキ大将」。同名のお店(チェーン)が各地に存在しますが、柏崎のお店はそれとは別のようです。市街地の西の外れに、25年くらい前にオープンしました。
子供が小さかった時は、家族で時々訪れていたお店。でも、ある時に味が変わった──かなりしつこくなった──のと、そもそも少し遠い場所にあるので、いつの間にか足が遠ざかっていました。
考えてみると、訪れるのは約15年ぶり。広い駐車場にはかなりの台数の車。空席はないかなぁー、と心配になります。一見すると出入り口はバラックのようですが、これは昔のまま。というか。店内はほとんど変わっていませんでした。
ただし残念ながら、清潔さはかなり後退していましたが。お客さんは家族連れが主。子連れはもちろん、高齢者だけのグループも。地域住民にしっかり愛されている証左だと思います。窓際のカウンター席が空いていたので、そこに座ります。
混雑している割に早く届いた味噌ラーメンは、一時の過度なしつこさはなく、開店当初に近い味でした。これなら時々訪れて...と思うのですが、塩分が強かったこともまた事実。さて、どうなるやら。
■3月17日(金) ずっと聴き続けることができる... ──自分へのご褒美(?)に、あのヘッドホンを購入しました──
...困った。金沢のアパートで先日、密閉型のヘッドホンで音声をモニタしようと思ったら、右側から音が聞こえないのです。
どうやらボイスコイルの前で断線してしまったらしい。アパートにはSTAXの真空管式イヤースピーカシステムがあるので、それを用いてもいいのですが、アパートは安普請。
開放式のSTAXでは冷蔵庫や除湿器のノイズが気になります。密閉型が必要な時もあるのです。ご存じのように西村センセイはボーズの“QuietComfort 15”も所有しています。音の良い“QuietComfort 2”の修理を依頼したら、当時の最新機種に交換されてしまったものです。
でも“QuietComfort 15”は、残念ながら肝心の音質がイマイチ。白状すると現在はほぼまったく使用していません。ノイズキャンセル機能は極めて優れているのですが......。
何度もお伝えしてるようにセンセイは現在、昨日と明日、そして今年度と来年度の間のふわふわした時間の中にいます。1年間ずっと従事していた立場上の仕事にも結果が見えてきました。
と言うか、以前も10年近く携わっていた仕事。半年もすると昔の勘が戻って、「気の流れ」のようなものが見えるようになりました。だからこの結果になると、かなり前から識っていたのですが。
というわけでご褒美(?)に、あのヘッドホンを購入しました。購入したのはソニーの“MDR-CD900ST”。皆さんの予想と合っていましたでしょうか。最新機種ではなく、登場してから30年近いというロングセラーモデル。
無地の外箱には写真のシール(部分)だけが貼られています。Amazon等でも購入できますが、サウンドハウスの方が安かったし、補修部品も合わせて購入できる(今回は未購入)のでそちらで購入しました。
“MDR-CD900ST”は有名なモデルなので、ずっと前から知っています。
でもコンデンサー型であるSTAXの音質が優れているのと、似たような機種──ただし民生用──を持っていたので、今まで購入する機会がありませんでした。
自宅書斎で30年近く(!!)密閉型モニタとして活躍してきたオーディオテクニカの“ATH-M9X”(右側)と記念撮影。で音質はと言うと、第一印象は平々凡々。意外に思われるかもしれませんが。しかも低音、特に重低音が弱い。「これが? あの?」という感じ。
でもすぐに、部分的にはコンデンサー型に迫る分解能の高さ、そして特にパーカッションなどの音の正確さに驚かされます。コンデンサー型はパーカッションの音の立ち上がりの表現には優れているものの、力強さをうまく表せないのです。
重低音も、音量を上げるとこのヘッドホンは本領を発揮し、あるべきバランスを取り戻します。というか、そもそも“MDR-CD900ST”はかなりの音量下で、音のアラ探しをモニタ(検聴)するように作られているのです。この点は業務用映像モニタと同じ。
今まで聴き逃していた音の存在に驚かされます。(実話)でも正直なところ、評判に惹かれてこのヘッドホンを購入したら、悔いる人が多んじゃないかと思います。
まず、ヘッドホンを駆動するアンプのドライブ能力が問われます。普通のアンプはスピーカー出力を抵抗で分圧しているのでドライブ能力が低く、このヘッドホンだとペターっとした音しかせず、本来の能力を発揮させることができません。
iPhoneなどポータブル機なら違うのかもしれませんが(まだ試していません)。また、このヘッドホンの端子は6.34mmの標準。ポータブル機はミニ・フォーン。そのままでは接続できません。個人的には、ハンダづけしてポータブル機専用版を作ると思いますが。
個人的にはこのヘッドホンをとても気に入っています。もう1台購入してもいいかな、と思っているくらい。なぜなら、ずっと聴き続けることができるから。長くお付き合いできそうかどうか、それが最大のポイント。
残念ながらBOSEの“QuietComfort 15”は、そこでご縁が切れてしまったのです。
■3月16日(木) 春は形から。大学の書籍文具コーナーがリニューアルされていました
今日も早朝から出勤して、昨日の業務の続き。
午前中はいろいろ確認、調整を行い、午後は多数の先生が参加する大きな会議。センセイの今年度の役割は、教授会での報告を除いて、これで一区切り。
やれやれ。書類や会議の記録を整理するノートが足りなくなったので、厚生棟2階の文具コーナーへ行きました。
実は先日も訪れたのですが、目的を達成することはできませんでした。理由は簡単。店内の改装工事のため、臨時に閉店していたのです。今日はどうかちょっと心配だったのですが、ご覧のように無事営業中。
ところが肝心の文具コーナーが見つかりません。以前はスペースを中央で大きく二つに割って、書籍と文具コーナーに分けていたのです。会計も別々。
ところがリニューアル後は旧文具コーナーにも書棚が入りました。学生諸君にぜひ読んでもらいたい図書を充実することは大歓迎なのです。でも文具はどこだぁ...。
結局、この写真の一番奥が文具の場所であることがわかりました。会計は写真左側の場所に統一。ノート2冊を差し出すと、女性の方が若い男性に目で合図します。どうやらまったくの新入社員のようで、教育を兼ねて任せたようです。
まだまだ慣れない手つきでしたが、もちろん問題なく代金を支払うことができました。
春は形から。ここは春を先取りしています。
■3月15日(水) 昨日と明日の間で、見知らぬ誰かのために線を引く ──センセイは、今年度最後のお留守番──
今日の話題は今日感じたことですが、写真は昨日の続き。正確にはキャンパスの外へ出る前に気づいたもの。
昨年新設された学生通用口から外へ出ようとして、ふと、足元の石畳に他と様子が違う場所があることに気づきました。大学校地の大半が位置する野々市市と、金沢市の境界標です。
一辺は約10cmくらい。ご覧のように“L”字形に線が引かれています。この辺は両市が折れ線状に接している地区。たぶん線の通りの境界なのでしょう。折れ線の延長上に同じような標識を見つけました。
すべてを確かめたわけではありませんが。物事を進めるためには、どこかで誰かが線を引かなければならない時があります。今日のセンセイはまさにその立場。
今年度最後のお留守番をしていたのです。具体的な内容をお話しすることはできませんが、センセイは前任校で10年近く、そして金沢工大でも今年度から線を引いてきました。
見知らぬ誰かのために。意外に思われるかもしれませんが、自分(たち)のためではありません。一本の線の向こうとこちらでは、決定的な差があります。
でも自分(たち)のためにではなく、相手のために線を引かなければならない。誰かが。不思議なことに、それに気づくととても冷静に、そして大所高所からスッと引くべき線が見えてきます。長い時間をかけて考える必要はありません。だって線は目の前に見えているのですから。
少なくとも今まで、それで大きな判断ミスを犯したことはありません。見知らぬ誰かの名残惜しい昨日に別れを告げ、まだ見えない明日に向かって、彼あるいは彼女のポンと背中を押すべく、何故かセンセイがスッと線を引く。
そういう役回りになったということなのでしょう。言い換えれば、センセイの引退もそんなに遠い話ではないということです。
お伝えしたように、昨日は大学院の学位授与式。
卒業式は先週末に終わっていますから、今年度の諸行事は一区切り。連休を挟んで来週になると、教員、事務方ともに新年度に向けた準備が本格化します。
つまり今週はどちらともつかない宙ぶらりんな時間。キャンパスに学生の姿はほとんどありません。また有給休暇を取得する先生が多いので、学内はがらんとしています。
センセイはというと明日、割と大きな入学試験があるので、ずっとお仕事。今年度最後の試験です。お昼にお弁当を買い求めてキャンパスの外へ出たのですが、気が変わって外で食べることにしました。
歩いているとアパートの前で運送業者が引っ越し作業の真っ最中。卒業生が退出するのです。先日見学させていただいた新夢考房41はというと、業者がクレーンを使って旧夢考房26(写真左)から棚を搬出しています。
これはアルミや鉄板などを収納しておくもののようです。新旧夢考房41は隣接しています。プロジェクトメンバーが台車を使って旧館(写真奥)から製作物を運んでいました。
研究室へ戻ろうとすると、センセイの部屋のすぐ近くでもお引っ越し作業中。新しい先生が着任されるのですが、居室の関係で、既にいらっしゃる先生が玉突き状態で引っ越しされたのです。
本当はこういう日こそクリエイティブな仕事をすべきなんだろうけど、立場上の会議や打合せが思考を中断してしまいます。というか、ちょっとしたことで中断されてしまうほど加齢が進んだということなのでしょう。
立場上の仕事も研究も、ちょっと気持ちを集中せねばなりませぬ。
■3月13日(月) 西村センセイ、大勢の後ろ姿を見送る ──大学院学位授与式が行われました──
今日は大学院の学位授与式。
博士あるいは修士の学位を授与されるのは159名で、一昨日の学部の約1/10。みんな勝手を知っているので、なかなか会場に到着しません。先生方の方が早いくらい。
学部と合わせて6年間お世話になったKさんは着付に手間取っていようで、開式直前に到着したほどです。式は予定通りに始まりました。学部の卒業式と同じように壇上に並んでいたのですが、気づいたことが一つ。
表情にせよ着ているものにせよ、学部と違って一人ひとりの個性がとても良く表現されています。たとえば卒業式ではバラエティに富んだ袴姿が咲き誇っているのに、離れてみるとそれが、どれも同じように見えてしまうのです。
大学院2年間の積み重ねがもたらす違いでしょう。式は1時間ほどで終了。午後は市内のホテルに会場を移して学位授与記念パーティー。
センセイは学部・大学院の専門科目を担当していません。つまり直接の卒業生や修了生はいません。だから必ずしも出席する必要はないのです。
でも個人的には入試部長としてではなく、大学院工学研究科専攻共通主任として参加させてもらいました。159名のほぼ全員──博士課程と心理科学研究科の6名を除く──は、センセイの必修科目を受講して単位を修得しなければならないのです。
つまり(ほぼ)全員が教え子。(ちょっと無理筋か...)実際には、センセイが現在も担当する特別クラスに所属し、卒業、大学院修了まで漕ぎ着けた学生を含めて、何人かの学生を見送るためです。
あれこれ昔話に花を咲かせます。ある学生とも話したのですが、大半の学生はセンセイのことなんか忘れてしまっているに違いありません。それが残念だといっているのではなく、当然、あるいは最も望ましい事態なのです。
一緒に過ごした時間の幾分かが、彼ら彼女らの血となり肉となっているのですから。センセイの仕事は、後ろ姿を見送ることなのです。
昨日は卒業式を終えると新潟の自宅へ戻りました。
昨日はちょっと特別で、家人が所用で外出中。夜遅くに戻るのですが、センセイはそれまで男寡婦(やもめ)状態。晩ご飯というか、おつまみを何とかしなければならない。
新潟県内に入ってから、まず国道沿いのお店に立ち寄ったのですが、適当なものがありませんでした。仕方ないので自宅近くまで辿り着いてからスーパーへ。ちょっと遅い時間だったのであまり適当なものがありません。
それでも筒石漁港で水揚げされた鯛のお刺身を見つけました。もう少し何か...と思って売り場を歩いていると、おぉ、ホタルイカの塩茹でが。それも大小2種類のパックが。
大きな方は兵庫県産でちょっと痩せています。そして小さなパックは、今年初めて目にする富山県産。今月初めに今季の漁が解禁されたのです。金沢ではまだ見ていません。
同じ量なら兵庫産より3倍くらい高いのですが、もちろん富山産を購入しました。お風呂に入ってからさっそく頂きます。柔らかくてプリプリして「やっぱり富山産は違うなぁー」というのが第一印象。
ただしイマイチ物足りなさが。食べ終えてから良く考えてみると、塩味が少し薄かったという結論に至りました。何度もお伝えしているように西村センセイ、キンエン生活に入ってから、塩分にはかなり敏感になっています。
その状態で「薄い」と感じたのですから、やはりかなり薄味だったと思います。ただし塩辛ければ少なくともセンセイの身体にとっては良くないわけで、文字通り「塩加減」が難しい。
富山産ホタルイカの塩茹、もうそんなに食べられないかも。