2018年10月20日更新(2018年10月29日ページ移動)
■10月20日(土) この、ぽっかりと空いた大きな穴は何なんだ... ──西村センセイ、羽越本線の未成線を確認する──
昨日の秋田大学での用務は夕方に終了。
秋田新幹線と北陸新幹線を乗り継げば日付が替わらないうちに金沢に到着できるので、書類上は日帰りで出張を申請しました。ただし実物のセンセイはというと、その日のうちに山形県酒田市まで移動して、駅前のホテルに宿泊。
ここから先は、休日を利用した私費での行動です。センセイは自宅へ戻る途中なのですが、頑張れば今日中に帰宅することも可能。普通なら利便を考えて新潟まで移動し、そこで宿泊するところ。でもセンセイには、この機会を利用して確かめたいことがあったのです。それは羽越本線の様子。
要するに鉄分補給。新潟県の村上以北から鶴岡市手前までの間、羽越本線は日本海沿いを走ります。北へ向かう場合、左側の海側の座席からは笹川流れなどの景勝を望むことができます。これはこれで本当に美しい。
日本海に浮かぶ、まだ訪れたことのない粟島や、(秋田県)がそれに色を添えます。でも鉄道ファン的には、現在の線路のさらに海沿いに存在した旧線跡を確認するという楽しみがあります。この区間は線形が悪く、何度も改良されているのです。
今日は、残っている枕木や廃止となったトンネルを初めて確認することができました。しかも海側のみならず、山側(東側)にもチェックすべきことが多い。羽越本線および奥羽本線(秋田─青森間)は複線化工事が後回しあるいは中断された結果、複線と単線区間が混在しているのです。
窓の外を見ていると突然、廃墟のような光景に何度か出くわします。写真はその一つ。山形県の小岩川駅を過ぎた時、右前方(ほぼ北)を見たもの。丁寧に耕作された畑の向こうに、ポッカリと大きな穴。もちろん列車用の複線トンネル。出入り口は柵で覆われています。
大きな構造物なので、グーグルマップで確認することができます。ここから隣の旧温海(あつみ)駅(現「あつみ温泉駅」)の間には、1984年に竣工──つまり完成したということ──したこの「住吉山トンネル」と、その北に「宮名トンネル」が存在します。
複線化を目指して着工、しかも完成しながら、諸般の事情で供用されなかった未成区間です。センセイはこの区間をたぶん40回くらい乗車していますが、残念ながら夜行列車がメイン。自宅を起点に行動する関係で、日中の乗車はどうしても北へ向かう列車、それも海側の席を利用することが多い。
そこで今回は敢えて日中に、海側と山側の両方に気を配りながら南下しました。偉そうなことを言っていますが、住吉山トンネルと宮名トンネルについては、今回、初めて気がつきました。正直なところ、まだまだ見落としが多い。
■10月19日(金) あり得たかもしれない、別な人生... ――秋田大学を初めて訪れました――
というわけでセンセイは今日、秋田大学で開かれた研究会に参加しました。
ただし、お伝えしようと思っていた秋田大学主催の「高大接続教育フォーラム」の様子は何故か、「本フォーラムに関するSNS等への投稿はお控えください」とのこと。センセイ個人としては、このページをSNSだとは認識していませんが、控えるしかありません。
せっかくの建設的な会合に関する情報発信を控える理由は良く分からないのですが......。というわけで、初めて訪れた秋田大学の話題を。写真は正門前で撮影したもの。センセイらの世代の、日本海側の高校生にとって、秋田大学は身近な存在。もちろん大学受験の対象としてです。
当時、皆が目指す進学先は、県内の国立大学。新潟県の場合、新潟大学が進学先の基準。当時は新潟大学へ電話すると「はい、大学です」と答えた、そういう時代です。そして受験生にとっては学ぶことができる内容よりも、合格できる学部学科が大切。
もちろん知的レベルの高い志願者は旧帝大系を受験したり、私立の上位校も考えていました。でも地方進学校の、平均的な高校生には、大学がまだ縁遠い時代です。進学率も現在よりははるかに低く、彼ら彼女らが大学の意義と役割を十分理解できるような状況ではありませんでした。
そしてもう一つ。今では理解が難しいと思いますが、当時は「一期校」、「二期校」という区別が存在しました。そこに至る歴史は省略しますが、理不尽な差別。たまたま新潟大学は、旧一期校。
試験が早めに実施されます。一期校に不合格になると、二期校を受験するしかありません。新潟の場合だと、南から信州大学、群馬大学、福島大学、山形大学、そして秋田大学など。
現役時代のセンセイは新潟大学を不合格になったので、秋田大学の願書を取り寄せたような記憶があります。実際には横浜国立大学を受験して不合格、浪人――当時はごく普通のパターン――するのですが。その意味でも思い入れのある秋田大学。学生さんの様子はというと、普通の地方国立大学。たまたま明日から大学祭が始まるらしい。
今風のダンスの練習をしていると思えば、別な場所では社交ダンスの練習中。とにかく生真面目。
でも、金沢工大の学生のような生命力や、東北大学のような尖った感覚は感じられない。外国人留学生の姿を見かけることもありませんでした。学生さんだけでなく、センセイが経験した限りでは大学全体がそう。
もしここで学生生活を送っていたら...と考えると、不思議な気分になります。40年以上も前のことですから、あまり意味がないとも言えるのですが。
■10月18日(木) う〜ん、残念。新しいテントの様子をちゃんと見ることができない... ──明日から工大祭──
写真は一昨日のお昼、大学食堂を出た時に撮影したもの。
食堂と道路を挟んだ反対側、センセイらの研究室がある1号館前、来客用駐車場の様子です。一帯を立ち入り禁止にしてテントの組み立て作業中。明日から始まる工大祭(サイト)会場の設営です。
一部繰り返しになりますが、ここはセンセイの研究室の窓の外。木々が成長して以前ほどではありませんが、それでも部屋から作業全体の様子を見ることができます。工事開始後すぐに気づいたのですが......違う。
今までのものと違う、初めて目にする白いテントなのです。2002年にセンセイが金沢工大へ赴任して以来、ここで組み立てられたのは黄色の、大きなテントが一張。後から知ったのですが、実は工大祭専用とのこと。
駐車場はアスファルト舗装されているのですが、場内とその周辺に雑な舗装の場所があります。実はその下にアンカーポイントが埋設されていて、そこに柱や支えを繋ぎます。つまりその場で一から組み立てる。
でも今年は写真のように、テントの屋根部分を地上で組み立てています。それも二張。それをクレーンで持ち上げ、下に柱を差し込みます。もちろん現在は完成しています。
今日はその中に、舞台を支えるパイプ類を搬入していました。例年なら全部とは言わないものの、半分くらいは工大祭につき合う西村センセイ。ただし今年は他県で開かれる研究会に参加することにしています。
初めてのテントがどのように活用されるのかは、来年の宿題とさせて下さい。招待して下さった3VS1クラスの皆さん、ゴメンね。
■10月17日(水) いきなり、半額... ──学生相手の商売も、やはり難しい──
結果的に、2日連続で「難しい」話になってしまいましたが、悪しからず。
写真は昨朝撮影したもの。ご覧のように昨日は晴れていたのですが、夜の会合も予定されていたので、センセイは徒歩でご出勤。自転車および自動車の時とは、移動経路が微妙に異なります。
写真はキャンパス入口で撮影したもの。黄色い「値下げ」の旗がたなびいていることに気づいたのです。
ここはこの夏にオープンしたコイン式駐車場。金沢工大の周囲では、昨夏からコイン式駐車場の建設が続いています。主なお客は本学学生らしく、かなり利用されています。
この駐車場はというと、時々利用客を見かけますが、他の駐車場よりは回転が悪い。ここが大学最寄りなので不思議に思っていたのですが、要するに料金が高いらしい。過去の写真と比較してみたら、時間あたりの料金は倍。
最大設定枠も100円高い。で、今回の値下げの結果、他の駐車場と同一料金になりました。ごく近くに最近、新しい駐車場がオープンしたことが、値下げのきっかけと思われます。
学生相手の小商いといっても、やはり商売は難しい。
■10月16日(火) 自分(たち)自身に厳しくある、が、一番難しい... ──学内で研究会を開催しました──
今日はタイトル通りの話題。
夕方、学内で写真の研究会を開催しました。外国のお客様をお招きして以来となります。現在は、夜の部を終えてアパートに戻ったところ。
センセイらの仕事は教育と研究。だから研究会を開いたり参加したりするのは当たり前。でも今回は特別です。学内のちょっとした事情があって、昨年度後半と今年度前半、良く存じ上げている先生お二人にセンセイらの科目を非常勤講師として担当していただきました。
ほとんどの科目を常勤教員だけで開講している金沢工大としては珍しいこと。もちろんお二人は研究者。そこで、この機会に、担当していただいた科目について、第三者の視点から評価すべき点や改善点を述べていただいたのです。
近い方だからこそ、問題点の指摘は厳しい。いつもと違って、なかなかヘビーな研究会だったのですが、指摘された問題点について心当たりがないといえば嘘になる。だからこそ、夜の部は議論白熱。
疲れた...。でもやはり、自分(たち)自身に厳しくあることこそが一番難しいと思い知らされます。その意味では大変勉強になりました。
■10月15日(月) 金沢駅前、昨春営業を終えた金沢都ホテルの解体工事が最終段階に近づいています
今日は見たままのお話。
写真は先週末、大阪大学へ出張する途中、路線バスで金沢駅に到着した時に撮影したものです。正確に言うと、終点金沢駅の一つ手前で下車。だから初めて気づいて撮影することができました。奥に北陸新幹線の駅舎が見えます。金沢の一等地。
特に、交通手段が鉄道に依存していた時代には、駅前の特別な場所だったはず。注目していただきたいのは写真中央。オレンジ色の重機2台が作業している場所です。ここにはかつて、金沢初の都市型ホテル金沢都ホテルがありました。開業は1963年。
衝撃的なデビューだったようです。1階および地下が店舗で、上層階がホテル。地下には映画館も存在したようでで、その頃を知る人によると、「都ホテル」を訪れて遊ぶのが楽しみだったとのこと。
センセイも卒業記念パーティーなどで何回か訪れたことがありますが、残念ながらその頃には、老朽化が進んで新しい他のホテルとの差が目立つようになっていました。そこで2020年を目処に再開発するため、昨年3月に閉鎖。その様子はニュースで大きく報道されました。金沢の人々に愛されていたんでしょうねぇ。
その後解体工事が進められていたのですが、工事用フェンスで中の様子を見ることはできませんでした。でも作業が順調に進んだようで、現在は写真の状態に。残るは1階と、地下だけなんじゃないでしょうか。え"、なぜ終点のバス停で降りなかったのかって?
お伝えしたように金曜日のシンポジウムは、かなり遅い時間に開始されました。それに合わせてセンセイは、金沢を10時前に発つ特急「サンダーバード」に乗車します。大阪到着は12時半頃。微妙な時間です。しかもセンセイは朝ご飯を食べていない。だから乗車前後に何か軽いものを口にしたかったのです。
ただし西村センセイ、駅舎内のコンビニをあまり好まない。いろいろ考えていたところ、駅前に、地元資本のスーパーがある──ただし特別な小規模店舗──があること思い出しました。そのためには終点の一つ前で下車し、交差点を渡った方が便利。ただし実際に現地を訪れてみると、スーパーの開店は9時半。
シャッターは降りたままで、まだ開店していない...。頑張れば列車にも間に合う時間ですが、軟弱なセンセイにそんな根性はなかったので、結局、コンビニでおにぎりを購入しました。トホホ。
■10月14日(日) 雰囲気を、良く捉えていると思う ──「ボーっと生きてんじゃねえょ!」──
というわけで、センセイは朝食を済ませると洗車。
昨日の、海からの塩分に加えて、先週降った雨は砂埃を多く含んでいたようで、流れ落ちた時の跡が、車体下部にかなり残っていたのです。
前に洗ってから1週間しか経っていないのに。昨日と違ってトラックもさほど多くなく、車は順調に新潟県内を走行。糸魚川市内、梶屋敷の交差点で信号が赤になりました。道路右側にはコスモのガソリンスタンド。
半年くらい前から、写真の大きな人形がお客さんを誘導(?)しています。ずっと、さくらももこさんの「ちびまる子」ちゃんだと思い込んでいたのですが...あれっ?
シャツはともかく、まる子のトレードマークは赤いスカート。材料の都合かと思ったのですが、左手には「ボーっと生きてんじゃねえょ!」。写真では良く分かりませんが、彼女の左胸には黄色の文字で「チコ」。
NHKの「チコちゃんに叱られる」のチコちゃんです。胴体はともかく、顔、特にその表情は雰囲気を良く捉えていると思うのですが、どうでしょう。ちなみに裏側はお察しの通り、キティーちゃん。
いずれも製作は、相当大変だったはず。その思いと、ここまで漕ぎ着けた力は高く評価されるべきだと思います。