2019年3月2日更新(2019年3月10日ページ移動)
■3月2日(土) 「雪は、どうですか?」 ──西村センセイ、ハードオフ富山天正寺店で不意に尋ねられる──
今日は土曜日。
可能ならば昨日、つまり金曜日のうちに新潟の自宅へ戻るセンセイですが、今日も立場上のご出勤。学部および大学院の入学試験(公開されている事実)が実施されたのです。例によって、そちらへのコメントはありません。
現在、同僚の多くはアメリカに滞在中。センセイらが関係する国際会議が毎年この時期に開かれるからなのですが西村センセイ、入試部長の職にある限り、学会に参加できない。う〜ん。
大きな試験ではないので、お昼過ぎに試験は終了。アパートに立ち寄って冬用の荷物を車に積み、自宅へ向けて出発します。途中まではいつものルート。
ただし富山市内で、初めての道へ入ります。片側2車線の幹線道路、しかも慣れない道なのでとても気を使いましたが、無事に目的地「ハードオフ富山天正寺店」に到着。金沢付近だったら、白山市か野々市市の幹線道路沿いのお店、という感じ。
駐車場は満杯。天気の良い土曜日の午後だからでしょうか、店内も混雑していました。自転車で快走する彼女らを含めて、アジア系の外国人が目立ちます。
今回は、たまたま立ち寄ったのではありません。用件はすぐに完了。帰り際、お店の人が不意に、「雪は、どうですか?」
即座に意味を理解できなかったセンセイはたぶん、少し戸惑った表情をしていたのでしょう。すぐに彼は言葉を続けました。「自分も実家が新潟なんです。(正月に?)帰ろうかと思ったのですが...」とのこと。
彼は、新潟の現在の積雪状況を尋ねたんですね。「(平地には)全然ないですよ。今年は山雪型なので」。「そうですか...」と、肯定でも否定でもなく、余韻の残るお返事。
今回、センセイの住所が新潟であることは知られていました。ただし連絡先が金沢であることは見落とされていたようですが。彼はたぶん、センセイよりも雪が深い場所のご出身。この地で新しいご家族に恵まれたのでしょう。
言葉の端々に、里心とともに雪への愛情が溢れていました。元新潟県人に見送られながら、センセイは安全運転で自宅を目指します。
さて、今回のハードオフ富山天正寺店訪問は完璧な決め打ち。たぶん1週間以内に詳細をご報告できると思います。
■3月1日(金) 目が合ってしまった... ──扇が丘キャンパスを、鳶のつがいが訪れました──
学生諸君は春休み。キャンパス内にその姿はまばらです。
でもセンセイは立場上の仕事で毎日ご出勤。しかも会議ばかりなので、授業とは違う妙な疲れ方をします。お察しの通り、夜の血圧は高め。それでも典型的なサラリーマンであるセンセイは、毎朝ご出勤。
...あれ?!駐車場から構内に入る時のこと。キャンパスを囲うように高い木が植えられている──鎮守の森のイメージ──のですが、その上方を大きな鳶が2羽、鳴きながら飛んでいます。この2羽、どうやら「つがい」らしい。
不即不離で行ったり来たり。センセイは田舎で育ったのですが農作業をしているとしばしば、鳶が「ピーヒョロー」と美しく鳴きながら、とても高い場所を飛んでいました。でも、いつも単独行動。
つがいを見たことはありません。鳶とはそういうものだと思っていました。研究室で仕事をしていると今度は、窓の外で鳴き声。すぐ目の前にある木ではないのですが、道路に面した場所にある木の上を2羽で絡み合うように飛んでいます。
お昼になったので、お弁当を買うことに。正門付近を歩いていると、今度は近くを例の2羽が飛んでいます。しかも、すぐ目の前の松の木の天辺に留まりました。立ち止まったセンセイは、ポケットからCANONの小型デジカメを取り出します。
その時まで、センセイの存在は無視されていたのです。でもセンセイの動きが止まり、しかもゴソゴソ何か動作をしているわけですから、それに気づいた1羽がまず離脱。もう1羽もこちらを警戒し始めました。
とにかく撮影したのが、写真。...目が合ってしまった。
哺乳類などと異なり、鳥の目は頭部側面にあります。ふだんは両目で前を見ていますが、ちゃんと確認する時はこのように、片目で対象をじっと見つめます。彼/彼女はやはり危険性を感じたらしく、悠然と飛び立ちました。
もちろん、パートナーを追いかけて。
■2月28日(木) ベトナムの学生と本学学生による、インターンシップ成果発表会が開かれました
今日は割とお堅い話。
午後、学内で、経済産業省日アセアン経済産業協力委員会(AMEICC)拠出金事業「金沢工業大学と越日工業大学(VJIT)連携取組『KIT-VJITインターンシッププログラム2019 冬』」の成果発表会が開かれたので、ちょっとだけ見学させていただきました。
...文字ばっかりなので、とても読む気になれませんねぇ。簡単に言うと、まず、金沢工大と提携関係──金沢工大の教育プログラムを提供している──にある越日工業大学から短期留学生がお越しになっています。
しかも、ただ勉強するだけでなく、協力してくださる日本の企業で、本学学生とチームを組んで、5日間のインターンシップを行ったのです。
今日は、お世話になった企業の担当者をお招きしての報告会。写真の、左側の男性は本学学生、右側の女性はVJITの学生です。この2人が全国的に有名な企業でインターンシップに取り組んだ様子を報告しています。
本学学生もなかなかのもの。でもVJITの学生はもっと凄い。一番違うのは向上心。目がキラキラしています。こればかりは、大人に飼い慣らされた最近の日本人学生は絶対にかなわない。
彼ら彼女らは来日前に日本語を勉強しているのですが、質疑応答を含めてなかなかのもの。少なくともセンセイの英語より上手い。ここまでやるのなら、グローバル化が進んでいるんだから、発表も質疑応答もすべて英語でやればいいのに、と思ったのですが、う〜ん、それだと本学学生が困るか...。
本学学生、あるいは本学そのものに欠けているものを認識させられる機会となりました。
■2月27日(水) ガクショクの雰囲気が、いつもと違う... ──特別奨学生志望者の面談が実施されました──
西村センセイ、今日は立場上の留守番。広い部屋の中、一人でお弁当を食べるのが仕事です。
その途中、時間を見て厚生棟2階にある書籍販売コーナーへ行くことにしました。お目当ては来月ダイヤ改正される時刻表。あと2週間ちょっとだというのに、まだ書棚に並んでいないのです。
結果的には、今日も未入荷だったのですが。厚生棟1階は大学食堂。通称「ガクショク」。自動ドアを抜けて入館した瞬間、雰囲気がいつもと違うことに気づきました。写真は2階へのエスカレータ最上部から撮影したもの。
そ最初に気づいたのは座り方。それにもそもお客さんが違う。時刻はこれからお昼になろうというところ。春休み期間なので学生諸君の姿は少ない。その代わりに座っているのは、制服を着用した高校生。
彼ら彼女らが、お互いに距離を置きながらポツンと座っています。在学生なら、こんな風にはならない。実は今日、金沢工大では新年度の奨学生志望者を対象とした面談が実施されたのです。地方会場での受験し合格した生徒には、大学が必要に応じてホテルを用意し、規定の交通費を支給します。
今朝は、ホテルから貸し切りバスでキャンパスへ。特別奨学生(「リーダーシップアワード生」)の詳細についてはこちらをご覧いただきたいのですが、入学試験の成績上位者にまず「スカラーシップメンバー」となる権利が与えられ、年額250,000円が給付されます。
希望者にはさらに、「フェロー」の称号が与えられ、国立大学標準額との差額が給付されます。それを決めるのが、今日の面談。ここにいる面談を早めに終えて、迎えを待っていたり、お昼を食べている志望者です。お利口そうな、それでいてどこか不安を抱えているような、そんな雰囲気。持ち場に戻り、夕方のヘビーな会議までを乗り切ります。
疲れたので、早めに帰宅して血圧を測定すると、やっぱり高め。でも、まぁ、彼ら彼女らの素の表情を確かめることができたので、良しとしましょう。
■2月26日(火) 残してあるだけ、まだ良しとすべきか... ──旧北陸本線能生駅跡を訪れてみました──
2日続けて鉄道ネタ(+α)です。
お伝えしたようにセンセイはこの週末に、今後使用する第三セクターの乗車券を購入しました。新潟県内の直江津─市振間については原則として、えちごトキめき鉄道社管内の有人駅で購入する必要があります。(一部例外あり)
ただし同社の有人駅はごく僅か。直江津駅あるいは糸魚川駅なら確実ですが、駐車する場所がない。そこで一昨日の日曜日、金沢へ移動する途中に両駅のほぼ中間にある能生(のう)駅で乗車券を購入しました。現在の能生駅は2代目。
初代とは場所も異なっています。旧北陸本線は、滋賀県の米原と新潟県の直江津を結んでいました。
福井県の敦賀─今庄間、そして富山県の東端から直江津間は、親不知子不知(おやしらずこしらず)など難所が連続。後者は、海と山に挟まれたごく狭く、しかも崖が多い場所に建設されました。
当然、崖崩れや雪害で不通になることもしばしば。そこで昭和30年代後半から40年代にかけて、旧線から離れた山側にトンネルを多用した新線を建設しました。この付近の区間は1969(昭和44)年から新線の供用が開始され、海沿いの旧線や施設は廃止。
現在、旧線のかなりの部分は自転車道として利用されており、旧駅があった場所も割と簡単にわかります。難しかったのが旧筒石駅。現筒石駅はトンネルの中にあることで有名なのですが、旧筒石駅は何と、隣の藤崎地区の、しかも崖の上という、とんでもない場所にありました。
旧筒石駅を紹介している記事の中には、誤った場所を記したものが見られます。今回訪れた能生駅は割と簡単で、航空写真と地図からその場所が判明していました。センセイが利用する国道8号線は海岸線に沿っており、交差点を左折して南に1kmほど進みます。
新線の高架が見えてくるので、現能生駅の場所を間違えることはありません。道を戻り、もうすぐ海岸と8号線という場所で、先ほどとは別の交差点を右折します。この交差点(上の写真、左の外)はかつて、北陸本線の踏切だった場所。
その近くに旧能生駅が存在しました。旧線廃止後、駅舎跡に旧能生町役場が建設され、現在は糸魚川市能生事務所(1枚目の写真)として使用されています。
茶色の建物の左側に、現在は緑地になっている場所に看板が2枚見えますが、この辺りが旧駅の中心。そして旧駅の記念碑もここに存在...したのです。
かつては。記念碑は現在、右奥の建物の右端(写真の外)にあるスロープの奥へ移設されています。理由はわかりません。でも、まぁ、残してもらえただけでも良しとすべきか。
ちなみに今回、この機会にもう1カ所、訪れた場所があります。今回はその目的を達成できなかったのですが、たぶん金沢工大に勤務している間に、そのお店を紹介できるだろうと思います。
■2月25日(月) 西村センセイ、泊駅で驚愕する ──「あいの風・IR1日フリーきっぷ」を購入しました──
久しぶりに鉄道の話題。ただしJRではなく、第三セクター線です。
センセイは今週末と来週、東京都内に出張することになっています。いずれも往路は金沢から北陸新幹線で上京。用務を終えた後は、上越新幹線で新潟の自宅へ戻るので、車での移動との整合性を取らなければならなりません。
代休の関係で、今回は自宅に自動車を置くことにします。ということは即ち、自宅から金沢への移動方法および経路を決める必要があります。ご存じのように、センセイは新幹線をあまり好まないので、今回も信越本線と旧北陸本線、つまり在来線を乗り継いで移動することにしました。
問題は乗車券の確保。JR線なら問題ないのですが、今回は第三セクター3社、つまり。えちごトキめき鉄道(直江津─市振)、あいの風とやま鉄道(越中宮崎─倶利伽藍)、IRいしかわ鉄道(倶利伽藍─金沢)を乗り継ぎます。
車内での現金精算は好みではないので、まず、えちごトキめき鉄道の分は能生(のう)駅で通常の切符を購入。あいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道については、2社分を購入できることがわかっているので先週末、自宅へ戻る途中で泊駅を訪れました。
女性社員に用件を伝えると、「『フリーきっぷ』でいいですね?」。ここで思い出しました、第三セクター各社は利用者の増加を図るべく、各種の企画乗車券を販売しているのです。彼女に了解した旨を伝えます。
間もなく手にしたのが、写真の「あいの風・IR1日フリーきっぷ」(こちらの下部)。土日などに使える企画乗車券です。比較していただくとわかりますが、通常のきっぷより僅かに安い。でも鉄道ファン的には料金の問題ではないのです。数学の解法に似て、与えられた課題をいかにエレガント、あるいはエクセレントに解くか。
そして、もう一つ。惹かれたのは、彼女の聡明さ。泊駅を訪れる利用客の中で、センセイは相当珍しい種族のはず。いつものお客さんに対応しつつ、高齢の変な「鉄ちゃん」にも要望の趣旨を即座に理解して、極めて適切に対応する。エクセレント。
素晴らしい。......そして年老いたセンセイは、彼女にかなわない。
■2月24日(日) センセイも、凹む ──落ちてきた氷柱で、BMW 320i
M Sportの屋根の一部が凹んでしまった──
今日はタイトル通りの話題。
センセイは昨日の午後に自宅へ戻り、実家その他の用を済ませました。今日は移動日。明日朝までに金沢へ到着すればいいのですが、夜間の走行は可能な限り避けたいので、午前中に自宅を発ちます。
ただし出発前に一つだけ片づけたいことが。数ヶ月ぶりの洗車です。今まで天気が悪くて洗車できなかったのです。車体が細かい土埃で汚くなっています。そして何より、見かけ以上に大切なのが車体のあちこちにこびりついた黄色い融雪剤。車体を錆びさせる天敵です。
車庫から進入路へ車を移動。まずとにかく大量の水をかけます。ざっと洗ってから各部を点検すると、やはり融雪剤があちこちに付着してます。たとえばドアの下。何でここに付くんだろう。
最も酷いのは車体後部、ナンバープレートのあたり。空気の流れが塩分を巻き込むのでしょう。次いで車輪のすぐ後ろの車体側面。タイヤがはね上げてそのまま付くものと思われます。大雪だった昨年ほど酷くはありませんが、今年は消しゴムと爪で融雪剤を落としました。
その上でもう一度洗車......あれっ?!写真は車体の屋根越しに見た隣家(グレーは壁面)。水鏡のようなものですから、天地が逆になっています。左側の青い部分は青空。
今日は雲一つない青空だったのです。右上の黒っぽい部分は窓。だから本当は直線状になります。でもご覧のように、中央部のみ歪んでいます。実はここ、屋根が凹んでいるのです。塗装は傷ついていません。
最初は何が起きたのか理解できませんでした。思い当たる節が。
先週、新潟から金沢へ移動する時だったと思うのですが、走行中に突然、屋根で「ドカン」という大きな音がしました。周囲を確認したのですが、単独走行だったので、他の車など何かと衝突したわけではない。
改めてバックミラーで後方を確認すると、大型の道路標識を通過したところ。どうやら標識に付着していた氷柱(つらら)か氷塊が落下して、屋根に当たったようです。確かに金属とぶつかったような鋭い音ではありませんでした。BMWが身を挺してセンセイを守ってくれたわけですから、歓び、そして感謝すべきこと。
されど実際には、なかなかそうならない。丁寧に洗車してみると、車体前方側面とトランクリッド上部に塗装の剥がれが。「剥がれ」といっても、飛び石がぶつかってできた、ごく小さな点です。もちろん補修材を塗り、その上をラッカーでコートしました。
購入後3年ちょっとで、走行距離は72,000km超。本日の燃費はすべて一般道の走行で、21.0km/L。大切にしたい車です。