2019年2月16日更新(2019年2月24日ページ移動)

──2019年2月第3週のニュース──

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2月16日(土) 数千円〜数万円の投資で、アキュフェーズの音質をゲット!? ──FPGAフルデジタルFMチューナー──

 昨晩遅く、新潟の自宅へ戻ったセンセイ。

 朝イチにかかりつけの医院で投薬してもらうと、そのまま金沢へ移動開始。写真はその途中、上越市内の赤信号で停車した時に撮影した台湾料理のお店。
 数ヶ月前にオープンしたのですが、駐車場が除雪されていません。

 閉店を強いられたのです。

 ここは良くお店が替わる場所で、ずっと以前はクラブか何か、その後中華料理のお店になって、インド料理のお店に替わり、そしてこのお店。かつてインド人と思しき店主とその家族が、ぼんやりと外を見てる場面に出くわしたことがあります。
 でも今日のネタは昨日の続き。

 お伝えしたように現在、高音質のFMチューナーはアキュフェーズ社以外から販売されていません。ただしFMリスナーはそれなりに存在するので、トリオ社の旧製品を中心に中古市場が活発化しています。
 ただしチューナーはあくまでも通信機。

 調整用のコイルやコンデンサの容量がどうしても経年変化してしまいます。専用の標準信号発生器や測定器を持っていれば調整は可能かもしれませんが、それらはチューナー以上に高価。
 センセイも持っていません。

 そこでアキュフェーズの購入に至ったのですが、会社自体が製品をメンテナンスしてくれるだけでなく、一つ前のモデル“T-1000”以降は画期的に改善されている部分があります。途中からすべてデジタルのまま信号を処理しているのです。
 デジタル出力というのはオマケではなく、それに伴うもの。

 でも、この考え方を進めれば、もっと早い段階からデジタル処理できるのではないかということになります。今回チューナーの現状を調べていて、市販品が実際に存在することを知りました。基盤だけなら数千円〜数万円。
 港北ネットワークサービス株式会社から、後述のキットを組み合わせた“C-FT50”という完成品が97,200円で販売されています。

 センセイも購入しようかと思ったのですが、残念ながらすでに売り切れていました。

 “FPGA(Field Programmable Gate Array) ”という書換可能集積回路を利用して、10年前にFPGAフルデジタルFMチューナーを実現したのは、林輝彦氏という方。詳細については彼のホームページをお読み頂きたいのですが、FM放送周波数帯をひとまず増幅した後にそのままAD(アナログ・デジタル)変換。
 それ以降はすべてデジタルのまま処理しています。

 FMチューナーの現状と修理、調整については「ひろくんのホームページ」が詳しく、センセイのモデルや古い名機も多数紹介──ただし音質の評価はかなり甘い──されています。その中(「AV機器→チューナ→フルデジタルチューナ」)でも、このフルデジタルFMチューナーが紹介されています。
 デジタル処理なのだから、本来の出力はデジタル出力(48kHz/20bit)ですが、オマケのアナログ出力も用意されています。

 S/N比(シグナル/ノイズ比)が高く──要するに雑音が少ない──「技術的にAccuphase T-1100を超えているかも」とのこと。しかしこの方法だと、高い周波数のデジタルノイズを相当量発生させているはず。
 またセンセイの自宅のような、あまり電界強度が強くない場所での使用に耐えうるのか...。

 というわけで“T-1100”にしたのですが、やはり技術的には興味深いものがあります。昔だったら即、キットを入手していただろうなぁ。



2月15日(金) 引退後の準備はこれで完璧?! ──アキュフェーズのFMチューナー(中古品)を購入しました──

 感染性胃腸炎で一時的に吹っ飛んでしまいましたが、アキュフェーズ社製品を購入しました。

 アキュフェーズは高級ピュアオーディオ機器に特化したメーカー。オーディオファンでその名を知らない人はいないと思います。センセイも大学生の時からその製品を目にし、音も聴いていましたが、何しろ滅茶苦茶高くて手を出せない。
 センセイにとって、初めて購入した同社製品となります。

 今回手に入手したのはアンプではなく、FM専用チューナー“T-1100”という製品(中古品)です。蘊蓄(うんちく)を少々。

 若い方が音楽を聴く時は、CDを購入するか、音源データをダウンロードしたりするのだろうと思います(違っていたゴメンなさい)。でもセンセイが学生だった頃は、とにかくお金がない。そこで、比較的音質が良いFM放送をカセットテープなどに録音して聴いていました。
 FM放送の予定と、オーディオ機器専門の雑誌が数誌出版されていたほど。

 これがいわゆる「エア・チェック」。本来は広告の出稿主が、契約通り放送しているかどうか、民放の番組をチェックしたことに由来します。だからラジカセや単体のチューナー(受信機)は必需品。
 ...「カセットテープ」を含めて、今の若い人がこれらの言葉をどれだけ知っているんだろうか。

 もちろんセンセイもチューナーを持っていました。最後に購入し、現在も所有するのは2枚目の写真中央上段、銀色のドイツBEHRINGER(ベリンガー)社製“SRC2496 Ultramatch Pro”の(1台目やおよび2台目〔後に売却〕)下に置かれているトリオ社(現在のJVCケンウッド)製“KT-1010II”という薄型モデル。
 評判は高かったのですが、肝心の音質はイマイチ。

 そこで、重要な放送がある時はトリオ社製の高級チューナーを持っている同級生からチューナーを借りて、その出力をPCMプロセッサ(レコーダー)に直結して録音していました。今から考えると無茶苦茶な話。
 でも当時のトリオの高級チューナーは、それくらい音が良かった。

 しかしCD、つまりデジタルメディアの登場後、音楽をめぐる環境は大きく変化。FMを含めてラジオ放送の聴取者と、チューナーはどんどん減少してしまいました。チューナーは通信機そのもの。
 手のかかるアナログの塊なので、本格的なFMチューナーはほぼ絶滅状態。

 唯一の例外はアキュフェーズ社製のチューナー。購入した人からは高品位な音質、音楽性の高さとともに「ナレーターが目に前にいるかのようにリアルに...」などと評されます。
 しかし、事情を知っている人からすれば、これは当然のこと。

 実はアキュフェーズ(旧社名「ケンソニック」)とトリオのルーツは同一なのです。イメージ的には超高級機種と、普及機種という感じ。今回購入した“T-1100”も音質が素晴らしい。
 かつてのトリオの上位機種をさらに現代的にリファインした感じ。

 “T-1100”には通常のアナログ出力とともにデジタル出力(48kHz/24bit)が備えられています。前者は極めて端正な音で、これぞアキュフェーズという印象。後者の音質は、接続するDAC(デジタル・アナログ・コンバータ)に依存します。
 環境が整っていればアナログ出力以上の音質。

 センセイの場合、“T-1100”のデジタル出力(同軸)を、“SRC2496”経由──サンプリング周波数およびビット長変換の関係──でOPPO社製“UDP-205”に接続。
 アナログ放送とは思えない高品位音質ですが、その反面、UDP-205の高音域の癖が出てしまうような部分も。やはり本来の音は、アナログ出力が一番近いんだろうなぁ。

 自宅の環境では、弥彦山山頂に放送局からの距離の関係でNHK FMについては電波強度がイマイチ。そのためどうしても高域に逆相のノイズが入ってしまいます。
 でも放送を聴き始めると、そんなことはどうでも良くなります。いつまでも聴くことができるのです。

 これはとても大切なこと。

 安物や、奥行きのない人の言葉だって、人を惹きつけることができます。でもそれは一時的なもの。ちゃんと自分の目で見て、自分の耳で聴けば本物かどうかはわかります。
 それができない人は、申し訳ありませんが能力がないということです。

 逆に言うと、いつまでも付きあえる人や物には「何か」がある。アキュフェーズの本当の魅力は、スペックではありません。

 で、ですが、それでもやはりアキュフェーズ製品は高価。そこで今回は愛知県豊橋市の(株)第一無線で掘り出し物を見つけたので、即決で購入したという次第。アキュフェーズ製品はそもそもの品質が良いし、届いた商品に問題はありません。
 万一の時も、メンテナンス体制が他社とは比較にならないほど充実しています。

 2枚目の写真は、感染性胃腸炎を発症する前日、1日かけて機器を入れ替えた自宅AVシステム。以前と比較してみていただければと思いますが、センセイが金沢から撤収した時の機器の配置を頭に置いています。

 ......センセイの引退は意外と近いかも。



2月14日(木) 今日は何の日? ──西村センセイ、2日連続で郵便局を訪れる──

 答は、バレンタインデー。

 確かにそうかもしれない。センセイも女性職員陣と出入りの業者から義理チョコを頂戴したし。

 でもセンセイのような人にとって、この時期は別な意味があります。明日3月15日が、確定申告とそれに伴う税金の納付期限なのです。申告および納付しなかったり、それらが期限を過ぎてしまうと、重加算税がかかってしまいます。
 だから期限を絶対に守らなくてはならない。

 そもそも納税は、子女の教育および自身の勤労とともに、憲法に定められた国民の義務。後二者は権利でもあります。

 普通のサラリーマンは、確定申告をあまり意識する必要はありません。源泉徴収といって、給与等を受け取る段階で天引きされているからです。だから納めている税金がいかに高いかを意識する機会がない。
 でもセンセイらは自由業に近い働き方なので、他での講義や講演、執筆活動に伴う収入があります。

 それらにかかる経費の控除を含めて、すべての収入と未納の税金額を確定して差額を納付する、あるいは払いすぎた分を還付してもらう必要があるのです。

 所得税は累進課税なので、本務校以外での収入があるということは、少し税金を追納するのが普通。他方、センセイのように病院通いをして、一定基準以上の医療費を支払っている人はその控除があります。
 地震などで被災した場合も同様。

 で、この時期は申告書の作成に取り組むのですが、これが本当にわかりにくい。それぞれ理由があるのはわかりますが、税金を納める側としては、わざとわかりにくくしているんじゃないかと勘繰ってしまうほど。
 しかも書式が毎年のように変更されます。

 要するに「取れるところから取る」ということなのですが、今年はかなり大きく変更されたので、昨年までの申告書の写しが役に立たない。
 ウンウン唸りながら、休み時間を使って申告書を作成しました。

 実は、昨日までの作業では、珍しく税金が還付される見込みだったのです。医療費が例年以上にかかったためでしょう。現金なもので、こうなるとせっせと申告作業に取り組みます。
 でも、今日再度チェックすると、センセイの計算の誤りが2カ所。

 結局、例年よりは少ないものの、いくらか納税することになりました。次のステップは申告書を発送するとともに、税金を納めること。
 そこでまず、昨日のお昼休みに近くの郵便局へ。

 学内の郵便局でも良かったのですが、今回はわざと別な局にしました。今まで使用していなかった郵便葉書、特に未使用の年賀葉書を「書き損じ」扱いにして、郵便切手と交換してもらうためです。
 昨日持ち込んだのは124枚。

 手数料を引かれた上で、82円の切手に交換してもらいました。今度はそれを使って申告書を税務署に発送します。医療費控除を受けるためには、集めて置いた領収書をすべて同封する必要があったのです。
 昨年までは。

 だから封筒はかなりの重さ。従って郵便料金もかなりかかります。ところが今年から制度が変更になり、領収書そのものは5年間手元に残し、一覧を同封することに。だから昨日入手した66枚の82円切手の中で、今日、再び訪れた郵便局で使用したのは僅か1枚。
 う〜ん、でも、ま、葉書のままで残しておくよりいいか。

 写真は今朝撮影したもの。金沢では昨晩、5cmほど雪が積もりました。気象庁のアメダスによると自宅付近の積雪は約20cm。金沢工大では来週、入学試験が実施されます。その関係でセンセイは明日、仕事を終えてからひとまず帰宅します。
 日脚も伸び、雪の中にも本格的な春が近づいていることを実感します。

 あ"、写真右側の図書館棟が傾いて見えるのは、広角端で撮影したためです。写真左端を見るとわかります。



2月13日(水) 快気祝い(?)に、新潟産の小鯛をフライパンで焼いてみました

 感染性胃腸炎シリーズ最終回(の予定)。

 「快気(かいき)祝い」とうのは、治療療養を終えて退院した時などに、お見舞いに来てくれた方へお返しの礼をすること。だから今回は適切な表現ではありません。そもそもセンセイの感染性胃腸炎は完治したわけではない。
 ただし症状は大幅に改善されました。

 で、昨日の悩み事は、晩ご飯をどうしよう。

 最悪の状況こそ脱したものの、まだとても油っぽいものや生ものをいただける状態ではありません。しかしお伝えしたように一昨日の晩は、お粥を食べただけ。昨日の昼間も似たようなもの。特に野菜とタンパク質が足りない。
 ただし肉類は不可。

 そこで焼き魚、つまり自分で焼くか、焼いてあるものを購入することにしました。早めにスーパーを訪れたのですが、残念ながらお店で焼いたものに適当なものがない。鮮魚コーナーをのぞくと、美味しそうな新潟産の小鯛が半額──1尾67円!! ──だったので、それを買い求めました。
 前回の富山産「かます」では、その美味しさとともに、反省点も複数。

 具体的には、生焼けを避けながら、素材が持つ美味しさと身の柔らかさをどうやって残すか、そして皮がアルミホイルにくっついてしまうことをどうやって防ぐか。
 いろいろ考えた末、今回は水洗いした後、まず電子レンジで短時間加熱することにしました。

 焼いてから電子レンジにかけてもいいのですが、たぶん水っぽくなってしまうと思う。中まで軽く「火」を通した上で、外側を焼こうというのです。
 電磁波ですから「火」ではないのですが。

 経験から、加熱しすぎると水分とともにエキスが逃げてしまうことがわかっているので、早めに切り上げて、アルミホイルをで包みます。
 「かます」の時も二重にしたのですが、今回はさらに一工夫。

 アルミホイルをわざとクシャクシャにしてから引き延ばし、それで魚を包むのです。魚の身とアルミホイルの接点を少なくしようというもの。ネット上で得た知識です。
 全体をひっくり返すので、さらにアルミホイルで包みます。完全2層構造で水分は漏れません。

 弱火で加熱した後、最後に焼き目をつけようと思って割と強火で焼いたのが写真。小鯛の名誉のために申しますが、実物はもっと美味しそうに見えます。評価すべき点としては、素材の美味しさと身の柔らかさ。
 予想以上の出来栄えです。

 ただし最後の加熱で焦げ目を狙ったのですが、こちらは全然うまくいっていません。アルミホイルにくっつく件も落第点。

 最初にフライパンに接する面(写真の場合、裏側)はどうしても身の大半がアルミホイルにくっついてしまいます。たぶん、加熱開始時にはまだ身が柔らかくて、アルミホイルの凸凹に適応してしまうからでしょう。
 反対側はというと、ご覧のようにそれなりの形状。裏側が犠牲になっている(?)間に、加熱で身が引き締まるからだと思います。

 いろいろ改善すべき点は多いのですが、「これなら結構、実用になるよな」というのが正直なところ。

 「毎回アルミホイルを使うなんて、費用が...」とお感じの方がいらっしゃるかもしれませんが、今回使用した分の費用はたぶん、5円程度。しかも今回使っているものは、金沢工大への移籍時に購入して、16年間ほとんど使わずにいたもの。
 トータルで考えると、相当安上がりだと思います。

 良質で美味しいタンパク質。しかも塩分控え目。

 どうでしょう。



2月12日(火) 「ねむれる コーヒー」?! ──センセイが、病院の支払精算の帰りに出くわしたもの──

 まずは、「その後」のご報告から。

 お伝えしたように昨日は、事故だけは起こさないように気をつけて病院からアパートに戻ると、ひとまず休みました。今回は解熱剤がとても良く効いて、夜には体温が36℃台まで低下。先日のインフルエンザの時はまったく効果なかったのに...。
 休息に心掛けて、お風呂には入らず、ビールも飲まず一晩を過ごしました。

 インフルエンザの時のように、特効薬を飲んだから劇的に症状が改善...とはいきませんでしたが、今朝は何とか勤務できるレベル。昨晩、そして今朝と十分休んだからか、血圧は大幅に低下。無理をせずに重役出勤します。
 それでもやはり、「いつも通り」とはいきませんでしたが。

 急ぎの用を片付けると、もうお昼。早めにお弁当を食べてから、お昼休みに金沢赤十字病院へ。インフルエンザの時もそうだったのですが、このところ救急外来だけを受診しているので、治療費をきちんと支払っていないのです。
 支払システムが稼働していないため、5,000円だけ仮払いして、後日精算する仕組み。

 今回の治療費は約8,000円と、かなり高額。でもまぁ、あれだけ丁寧に診察、治療してもらえたのですから、感謝以外の何ものでもありません。
 支払いを終えて徒歩で大学へ戻る途中、看板の、ある文字が目に飛び込んできました。

 「ねむれる コーヒー」。その下には豆の種類が書かれています。ここは「豆の樹」という手作りコーヒー専門店。ただし、まだ入ったことはありません。
 もちろんその存在は承知していましたが、センセイはこの頃、あまりコーヒーを飲まない。

 飲むとしても、1回きりのパックか、スーパーで売っているアルミ包装されたもの。ただし申し訳ないのですが、いずれもあまり美味しいとは思えない。
 特に後者は、最初はともかく、すぐに気が抜けて、ただのカフェインの塊になってしまう。

 ちゃんとしたコーヒー、もう20年くらい飲んでいないんじゃないだろうか......。

 このお店、調べてみると本格的な焙煎のお店で、金沢では有名なお店のようです。高品質で低カフェインのもの──だから「ねむれる コーヒー」──を主体に取り扱っているらしい。
 また通信販売も行っています。

 金沢にいる間に、入ってみる機会があるだろうか。



2月11日(月:祝日) 西村センセイ、感染性胃腸炎で入院寸前の状態に陥る

※以下、病気の症状に関する具体的な記述があります。不快に感じられる場合は、全体あるいは当該部分を読み飛ばしてください

 今日は朝、金沢へ移動することにしていたので、昨晩は早めに就寝。夜中にトイレへ行ったのですが、その時は何も問題なかったのです。ところが朝5時半にひとまず目覚めたところ、気持ちが悪い......。
 初めて経験する感覚です。

 我が家は朝7時に起床すると定められている──センセイに選択権はない──ので、非常放送の点検を兼ねた7時のチャイムで起きると、冗談抜きで気持ち悪い。違和感のある吐き気を強く感じます。
 でも胃の中にはもう、何も残っていないはず。

 摂取した食物は数時間で腸へ送られます。だから胃の中はほとんど空っぽになっているはずなのです。でも吐き気が酷いのでトイレに駆け込むと、すぐに嘔吐(おうと)してしまいました。びっくりしたのがその量と、内容。
 昨夕、18時に食べたものがほとんどそのまま胃に残っていました。食べたのは13時間前ですよ。

 しかも90%くらいは食べた時のままの姿。つまりまったく消化されていません。これは胃の機能が停止していることを意味します。最後の最後に、胃酸で変色した食物が出てきました。こちらは塩酸──胃酸は塩酸──の味がして苦い。センセイ、このような状態は2回目。
 2015年に溶血性貧血を患った際、胃が機能を停止し、医師によると前の晩に食べたものがそのままで残っていたそうです。MRIの画像を見て、びっくりしたとのこと。

 明らかに何かがおかしい。それでもセンセイはサラリーマンなので、身支度を整えて自宅を発ちました。

 事故が怖いので、富山県内は珍しく高速道路を利用。この頃になると徐々に調子が悪くなっていることがわかります。吐き気が引かないため、P.A.で何回かトイレに入ったのですが、内容物はもう何も残っていません。
 関節が痛くなり、体が重い。力を入れることができない。

 金沢到着後は大学で最低限の仕事をしてから、連絡の上で金沢赤十字病院に駆け込みました。写真はインフルエンザの診断書をもらいに行った時に撮影したもの。
 今日は雨が降っていたのです。

 一番疑われたのはインフルエンザ。でも、少なくとも今日のところは陰性。ちなみに金沢で流行しているのはすべてA型で、B型は検出されていないとのこと。
 そうするとやはり消化器系の異常が疑われます。

 事前の聞き取りに続いて、女性医師による診断。開口一番、「今、お腹の風邪が流行しているんですよね」。

 問診と触診を終えると、「たぶん感染性の胃腸炎でしょう。発熱(38.0℃)しているので、血液検査をしましょう。朝から何も食べていないとのことなので、点滴もしましょう。それで状態が改善しないなら、入院措置(!!)ですね」。
 別室で血液を抜かれてから点滴開始。その最中に部屋を移動してX線写真を3枚撮影。

 隣のベッドに女子高校生と思しき人物──カーテンで仕切られているので姿は見えない──が運ばれてきました。彼女も同じ検査を受けたのですが、X線写真によると彼女の腸は昨晩のセンセイ同様、蠕動(ぜんどう)不全とのこと。
 かわいそうに。

 点滴は2時間半ほど続いたのですが、ずいぶん楽になってきました。解熱剤と整腸剤計3種類を処方されて、帰宅。体温が38.1℃と高かったので、解熱剤を飲んで1時間半ほどとにかく休みます。
 かなり楽になってきました。

 このまま何も食べないわけにはいかないので、何も入っていないお粥を作ります。幸いなことに、胃が抵抗している気配はあまりない。

 というわけで、今日は早めに休むことにします。



2月10日(日) 西村センセイ、「退職後」について真面目に考え始める ──DENONのアンプを点検してもらいました──

 正確に言うと、センセイは既に昨春、定年退職済。

 ただしその後も、実際の業務や立場はほぼまったく変わらない。強いて変化した点を挙げれば、給与が若干低くなったことくらい。希望すればこのまま62/65歳、さらには70歳まで勤務することができます。
 さて、どうしよう。

 以前は、健康や両親の介護等の問題がなければ、多くの先生方がそうであるように、漠然と「70歳(近く)まで働くんだろうなぁー」と思っていたのですが、還暦を過ぎてから、いろいろ考えるようになりました。
 一つは、センセイ自身の健康の問題。

 現在のところ、不治の皮膚病(自己免疫疾患)など、やっかいな病気をいくつか患ってはいるものの、幸いなことに大きな病気とは無縁。こればかりは親に感謝しなくてはならない。他方、何回かお伝えしている血圧や疲労など、好ましくない指標の存在も明らかになっています。
 特に血圧については、ストレスおよび睡眠の質と量が深く関係していることは明らか。

 また詳細は省略しますが、センセイらを取り巻く環境が急激に変化しつつあり、ストレスが増えることはあっても、減ることはなさそう。

 さらに、運転には気をつけていますが、片道240kmもの通勤(?)は現在はまったく問題ないものの、今後の老化を考えるとリスクが大きい。幸いなことに子育てはほぼ終わったし、家のローンはもともと存在しない。
 どうやら数年のうちに常勤職からは引退して、新潟の自宅へ戻ることになりそうです。

 というわけで、論理は若干飛躍するのですが、最近のセンセイは数年後に自宅に戻った時のことを考えて行動するようになっています。その一つがAV機器類の整備。
 昨日までの機器類の配置は、こんな感じ。(2年前の写真)

 お金がない学生の頃から、かなり無理してAV機器を購入していましたが、当然、その時期の購入台数は限られています。現在の機器の大半は、定職に就いた1990年代に購入したもの。
 それから四半世紀が経過。

 機器類の故障や劣化は当然として、記録メディアも大きく変わっています。退職するとなると、廃棄や交替を含めて、これらをもう一度再編成する必要があります。
 で、手始めは、現役機の点検。

 実は今年に入ってから2013年に購入したDENONのアンプ“PMA-390RE”の保護回路──非常時にアンプの出力を切断する──が誤動作するようになっていたのです。
 低価格にもかかわらず音質が良いことで知られるモデルです。

 年初に修理に出したのですが、「症状が再現されない」とのことで近くの家電量販店に戻ってきたので、昨日受け取りました。実際、今のところは問題が出ていません。あれは何だったんだ...。

 これで症状が頻発するようだったら、退職後のために“Accuphase”の一番安いプリメインアンプ(33万円)を買おうかな、と思った──実際、クリックしかけた──のですが、しばらく様子を見ることにします。
 おや?!

 写真奥、(写真には入っていませんが)イイヤマの31.5"液晶モニタの右側に、厳重に梱包された巨大なダンボール箱。表示は英語とフランス語のみ。日本語表記はありません。紺色の印刷の中に、各面1箇所だけオレンジ色。

 “Accuphase”!!


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