2020年7月25日更新(2020年8月2日ページ移動)
■7月25日(土) こんなところにもレジ袋無償配布終了の影響が... ──母親と従姉妹から美味しい夏野菜をもらいました──
今日は、見たままのお話。後述するように、内容物がよく見えていないけど。
昨日もお伝えしたように本来この時期は、多くの学校が夏休みに入ったところ。新潟県なら、ちょうど今日25日頃です。でも今年は新型コロナウイルス渦で、何もかもが中途半端。今ごろ開かれる「ぎおん柏崎まつり」は中止。
地域最大のイベント、6月の「えんま市」も同様です。今日は歯科治療の後、市内数カ所をまわり、午後に実家と、久しぶりに伯母宅を訪れました。スーパーの駐車場や国道を行き交う乗用車の中には多数の他県ナンバーが。大型スーパーでは昨日とちょっと違って、子供を含めた家族連れが、バーベキュー用品と食材を買い求めています。
これから砂丘の裏にある日本海へでかけるのでしょう。スーパーをまわるとわかりますが、ここ1ヶ月くらい野菜の価格が高値を保ったままです。もちろん天候不順、具体的にはこのところの長雨と日照不足によるもの。
それでも当地はまだいい方で、関東などは相当大変なようです。でも西村センセイは、ここ2ヶ月ほど野菜を購入していません。母親が育てたものをもらっているからです。別に、それが目当てで実家へ行くわけではないのですが...。
写真は今日の帰宅時のトランク。母親からもらったのは、左から2番目の袋を除く3袋。この季節はキュウリとピーマン、美味しいトマト、ユウガオ、カボチャ、そして茄子。
まるでお米や野菜の心を読むことができるかのような母親も、今年は育成が難しいとのこと。雨と日照不足──病気を招きやすい──に加えて、ハクビシンなどの獣害です。決して山間地ではないのですが、耕作地の放棄に伴い、獣たちの領域が拡大しています。
今日の野菜はいつもより少ない方。それでも量、質──つまりおいしさ──ともに有り難い。箱入りで育った従姉妹の方はもっと深刻で、ユウガオが全滅したとのこと。センセイは先週2本、そして今週もご覧のように1本もらったので分けてあげようかと思ったのですが、オトナの事情でそれはなし。
さて、気づかれたでしょうか。以前の様子をご覧になっていないので無理はないのですが、母親は今まで主に、透明ないわゆる「レジ袋」で野菜を包んでいたのです。内容や状況が良くわかるので。でも母親から貰った右の2袋は不透明。
顔を出しているユウガオはともかく、カボチャと茄子が入っているなんて、これだけではわからない。お察しの通り、先月末でのレジ袋無料配布終了の影響です。
個人的には、2018年の金沢市家庭ゴミ有料化もあり、その前年からレジ袋をストックしてきました。溜まりすぎて、レジ袋そのものを可燃ゴミとして出したこともあるほど。だからあと何年かわかりませんが、金沢工大に勤務する間に使用するレジ袋は確保済。
白状すると写真左側のポケットにも大小のレジ袋を10枚ほど収納しています。でも「マイ・バック」を2袋用意した母親の面子もあり、それは口に出しません。実はこの問題、見た目以上に、根の深い問題。
有料化の意図そのものは良く理解できます。しかしそれが、問題の根本的な問題解決に繋がるかどうかは、まったく別。海洋に漂うプラスチックゴミの中で、いわゆる「レジ袋」が占める割合は微々たるもの。
しかも実は、レジ袋は石油を精製する際の「余り物」からできています。いわば資源の有効活用。レジ袋を削減してもゴミを詰めるために、金沢市のように有料の、しかも高級で可塑剤がたくさん入った袋を買い求めるだけ。つまり問題の解決になっていないどころか、むしろ状況を悪化させるだけなのです。
これは別にセンセイ独自の理論ではなく、関係者なら皆が知っていること。でも、これで問題がすべて解決するかのように為政者が声高に唱え、大衆もそれを疑うことなく信じて従う様は、まるで敗戦に一直線で向かう旧日本陸軍と当時の国民のよう。つまり、あの頃と本質はまったく変わっていないのです。
しかも困ったことに、今や世界中がこの状況に近い。欧米が目指していたはずの理性主義、あるいは普遍性はどこへ行ってしまったんだ...。まぁ、最近の世界の状況を見ていると、そうだろうなぁ...という場面ばかりなのですが。
問題の本質は、石油に代表される資源に一方的に依存した不可逆性の産業構造と、それに伴う社会構造をどう見直すか、ということなのです。いわば、アメリカが第二次世界大戦で勝利した理由、すなわちシステム思考。
でもそれは、(ほとんど)誰も言わない。特に政府や産業界はわかっていても、絶対に口にしない。理由は簡単で、自分達の存在基盤が脅かされるから。
この背後には、急速に進展するグローバル化の問題があります。グローバル化への対応とは決して、「英語の日常会話ができる」なんて問題ではありません。で、今晩の食卓には、母親と従姉妹が育てたトマトが供されました。
前者にはワイルドな酸っぱさ──彼女の性格そのもの──があり、後者は予想外に甘い。問題解決のツボは、こんなところにあるんですね。意外にも。
■7月24日(金:祝日) お気に入りのメカニカル式USキーボード2台が、ほぼ同時に20年の天寿を全うしました
週末だし、何より休日(祝日)なので、朝のうちに金沢を発って新潟の自宅へ戻りました。
いつもなら金沢市内の出勤ラッシュを外して遅い時間にアパートを出るのですが、今日はスポーツの日。準備を整え、ごく常識的な時間に車を出発させました。途中の金沢市内は部分的に混雑する箇所もありましたが、基本的に大きな問題はなし。
ただし富山県に入ると、富山市内のお店などに出勤する人たちと一緒に。富山県って実は、他県と比較するとコンパクトなので一部を除き、ほぼ全県で通勤が可能なのです。
通常よりも少し時間をかけて富山県内を通過します。石川県内と富山県西部は少し雨が降っていましたが、富山県東部と新潟県内は雨が当たるかどうかという感じ。場所によっては道路が乾いていたほどです。
新潟県内に入ると、行き交う車の様子に変化が。県西部の観光地や高速道路のI.C.接続部分を中心に県外ナンバーが急増。最も目立つのは最寄りの長野、松本ナンバー。でも習志野や多摩などずいぶん遠い場所からお越しになった車も。もう一つ気づいたことが。
県外ナンバーの車内に、子供たちの姿が見えない。もちろん各地域ともまだ夏休みに入っていないからでしょう。多いのは二人連れですが、4人乗車している車なども。車内の様子はそんなに良くわからないのですが、どうやら中年から高齢者が中心らしい。
遠いところから軽自動車でお越しになった相当高齢のアベックの姿も。実は、「彼」が運転し、センターラインを越えてきた車に正面衝突させされそうになりました。辛うじて回避しましたが...(「彼」は状況を全然把握していなかった)。
さて今回、車内にはいつもとは違う荷物が。Mac用のUSBキーボード(写真下、Apple純正品)です。自宅書斎で使ってきたキーボード(写真上)の不調が目立ってきたため、交換することにしたのです。
今までは大学の研究室で、控えの選手として文字通り控えていました。センセイがUSB接続のキーボードを使うようになったのは2000年に導入したiMac DV Special Edition(Graphite)──購入後1年半で売却──に付属していたものが最初。
ただしセンセイはそれ以前からメカニカル式のキーボードを愛用していました。何しろタッチが全然違う。それに比べるとiMac付属品はタッチがブヨブヨ。短時間ならさほど問題ないのですが、仕事で長時間作業していると疲れてしまい、どうにもならない。
そこで、私費でUSB接続ながらメカニカル式のもの(写真上)を2台購入。記憶に間違いがなければ、新潟時代にお世話になっていたお店で買ったような...。期待通り、キータッチは非常に良い。特にキーボードが「戻る」時の、指から離れる時の感覚は「ヤッパ」と称される業務用の包丁および厚い俎板の感覚と共通(センセイは学部学生時代の後半、コックで生計を立てていた)。
アメリカメーカーが、台湾の企業に委託して製造、販売したものです。2002年にセンセイは金沢工大へ移籍。
その際、このシリーズの製品(キーボード単体)を大学の予算で購入していただきました(大学の所有物)。つまり、センセイはこのメカニカルキーボードのシリーズを3台使用していることになります。
私物は自宅書斎(写真)とアパートで使用。ただしさすがに20年も使っています。まず、構造的にやや難があり、10年くらい前に一部キーが外れてしまいました。さらに数年前から2台とも「チャタリング」と呼ばれる現象が目立つようになってきました(大学のものは、今でも元気)。
キーの入力感知が過敏になり、押してもいないのに何回もキーを押したと認識される現象です。正直なところ、寿命。
というわけで私物を2台とも、純正品に戻すことにしました。やはりキータッチが良くないのですが、もう、これらのキーボードで長時間入力することはありません。大学ではここ数年、メインとして東プレの超高級業務用Windows用キーボード(私物)を使用しているので。
写真のキーボードには、もう一つ違いがあります。お気づきになりましたでしょうか。上のメカニカル式はカナが記されていない“US”キーボードで、下は“JIS”。まずリターンキー付近に違いがあることがわかりますし、改めて全体を見直すと、キーの配置がずいぶん相違することに気づきます。
それだけではありません。こちらは割と良く知られていることですが、“;”と”:”など、記号の配置がずいぶん違います。センセイはもともと楽器のキーボードを弾いていたし、仕事としては前の前の大学の職員(非常勤)時代にタイプライターを使っていました。
若い方には、想像することすら難しいのでは?だから“US”キーの方に慣れています。Macを使い始めてからも、最初はノート機を含めて“US”キーボード配置にしていたのです。ただしやがて、パソコンの国内普及に伴い“JIS”が主流に。Macもノート機は“JIS”しか販売されなくなってしまいました。
そこでここ10年くらいは「フルキーボードは“US”、ノート機は“JIS”」というパターンで、割り切って使ってきました。でも、まぁ、ここは慣れるしかないか...。
自宅書斎、アパートの両機ともに、たいへん長い間お世話になりました。成仏してね。
■7月23日(木:祝日) この雲の様子だと、北陸地方の梅雨明けはもう少し先になりそうです...
今日は予定を変更して、今日見たままのお話を。
世の中は四連休ですが、曜日による講義回数差を調整する関係で普通の木曜日の授業。もちろんセンセイも午前と午後に講義を行いました。雨がちとの予報だったのですが、基本的にはその通り。自動車でのご出勤。
それもあって、今日はやや早めに退勤。道路が混雑しない時間帯に金沢のBMWディーラーを訪れたかったのです。あと1ヶ月くらいでエンジンオイルを交換するよう、表示が点灯していたのです。
何しろ年間約24,000kmもの長距離を走行する西村センセイのことなので。白状すると、センセイはこの時、世の中が祝日であることをすっかり忘れていてのです。トホホ。
問題なく日程調整を終えて帰宅したのですが、経路の関係で今晩はいつものスーパーに寄っていません。自転車と違って自動車は、経路を良く考える必要があるのです。
何しろ、事故だけは起こしたくない。無事にアパートに戻ってから、自転車でスーパーへ向かうことにします。かなり強く降っていた雨も上がったので。者sんしは帰路、撮影したもの。
19時頃の西の空の様子です。一部には青空が見えています。しかし同時に黒雲も。ただし夏の積乱雲ではなく、もくもくと高さを増すわけではなく妙な緊張状態を維持しているだけ。その上空には、見慣れない形状の雲。
空の色はもしかすると、秋のそれに近いかも。例年なら、北陸地方ではこの週末に小中学校の終業式が行われます。そして、まるでそれに合わせるかのように、梅雨明けが宣言されます。ただしどう見ても、今年はとても、そんな状況ではない。
小学生は無理な休業のために授業回数が不足して、終業式を終えても登校を強いられてる(!!)し..。梅雨明けは早くて、8月第1週の半ばかなぁ...。
■7月22日(水) センセイが利用するドラッグ・ストアは果たして... ──大学の近くに、「スギ薬局」がオープンしました──
昨日の、文字通りの続報から。
夜、仕事を終えて帰宅すると、ポストに地域の情報を伝えるタウン誌が入っていました。購読しているのではなく、ポスティングされる小冊子です。いつものようにゴミ箱に...と思った時、裏表紙に目が止まりました。
昨日言及した「金沢麺屋 達」の広告です。新商品あるいは季節限定商品の宣伝なのですが、下部の店舗紹介欄に「武我」は含まれていません。県内5店舗と系列の「雄」──初めて知りました──というお店だけ。
やはり旧「武我」は独立したようです。その(新)「大和」の向かいにオープンしたのが写真の「スギ薬局(スギホールディングス株式会社)」。ここは「久安店」らしい(当該店の情報は未更新)。
愛知県大府(おおぶ)市に本社を置く県外資本のドラッグ・ストアです。ここは通勤時に通る場所ではないのですが、自宅との往復の際は必ず通過します。年明けに田圃が埋め立てられ、建築工事が始まった頃に店舗の概要が告知されました。
本当はもっと早く開店する予定だったらしい。ただし春の一時期、工事が中断されました。
もちろんコロナ渦によるもの。それでも先月から工事が再開され、先週の木曜日にオープンしたようです。週末に脇を通過した際は、開店前だというのに女性客が列を作って並んでいました。
今回は昼休みに帰宅する途中だったので、店内には入っていません。ここは金沢工大に近い場所。大学最寄りの、そして学生のみならず、センセイを含めた教職員もお世話になっている「V・drug」など、既に多くの、そして大きなお店が存在しています。200m暗い離れた場所には、まさに競合店となる地元資本の「アオキ」が。
このような状況下での進出。どう考えても、すべてのお店が生き残れるとは思えない。実際、広さを誇った「キリン堂」も撤退しているし。一番気になるのが「スギ薬局」の目と鼻の先、スーパーのすぐそばにある「コメヤ薬局」。地元資本の、割と良心的なお店。
個人的には金沢工大に移籍した時から、ずっとお世話になっています。古いタイプなので店舗は小さく、駐車場も広くはない。実際、「V・drug」進出後は利用者がガクッと減りました。どうなることかと心配したのですが、それでも今日まで存続。ただし今回は、さすがに...。
冗談抜きで、かなり心配な状況です。
■7月21日(火) これも、新型コロナウイルス? ──「金沢麺屋 達 武我」が、知らない間に「らぁ麺 大和」として再出発していた──
今日は見たまま、そしてタイトル通りの話題。
お伝えしたように、昨日のセンセイはお昼過ぎに最寄りのスーパーマーケット経由でアパートに一時的に帰宅しました。いつもは暗い時間に行動する場所。だから昼間とはずいぶん様子が違います。
スーパーに接近すると...あれっ?!お店の脇にあるラーメン店の看板が変わっています。あまり通らない場所だから、という理由もあるのでしょうが、まったく気づきませんでした。ここに存在したのは「金沢麺屋 達 武我」というお店。
背後の立派な屋根は、別なお宅のもの。実際の店舗は非常に小さくて狭い。センセイが金沢工大に移籍した時はこぢんまりとしたカメラ店だったのです。記憶に間違いがなければ、それが別なラーメン店に。
その後、「金沢麺屋 達 武我」になりました。「達」というのは、金沢市内数カ所に店舗を構える、この地域ではそれなりに知られたお店です。「(達)本店一番弟子が作る魂心の一杯!!」がキャッチコピー。
実際、一番弟子だったのでしょう。大学の割と近くだし、何よりセンセイのことですから、以前は半年に1回くらいは入っていました。「家系」に分類されるであろう、割と濃い目のラーメン。個人的にはイマイチ。
「半年に一度」というのはその結果です。ただしそれなりに人気があり、昼食時や休日は右奥の共用駐車場が一杯になりました。最近、「ちょっとお客が減ったかなぁ...」と感じてはいたのですが、まさか閉店するとは。
新しいお店は、「らぁ麺 大和」。お店のtwitterによると、「金沢麺屋達武我本店、和倉店は、『らぁ麺大和』に名称変更する運びとなりました」とのこと。「和倉店」があるなんて、知りませんでした。本店を名乗るところをみると、「達」グループから離脱したのかしら。
7月10日に「リニューアルオープン!」だそうですから、離脱かどうかはちょっと微妙...。昨日もずいぶん混雑していましたし、場合によっては仕込んだ材料が昼のうちになくなり、夜の営業を諦めた日もあるらしい。個人的にはキンエン生活中なので「らぁ麺 大和」にご縁はなさそう。でもそれと、このお店の繁盛は別。
その意味でも、今後の動向を注視したいと思います。それにしても、背中を最後にポンと押したのはやはり、新型コロナウイルスだったのかしら...。
■7月20日(月) 今年の最高気温を記録した日に、たまたま気づいたこと
昨晩の天気予報によると今日は、雨は雨で止み、その後は晴れ間ものぞくだろうとのこと。最高気温は30℃。
実際に起きてみると、外はまだ弱い雨。可能ならば自動車を使いたくない。どうしようか迷っているうちに、雨は小降りになりました。西の空も比較的明るい。というわけで久しぶりに自転車で出勤しました。
天気はみるみる回復。午前中はお客様がお越しになっていたのですが見送りのため、正午過ぎに校舎の外まで出ると...暑い。そういえば今日は、朝から水をずいぶん摂取しています。昨日お伝えしたように、研究室で飲む水はアパートから持ち込んでいるのですが、それがもうすぐなくなりそう。
それに、こんなに暑くなるとは思わなかったので、エアコンも予約していない。というわけで昼食を兼ねて、スーパー経由でアパートに戻りました。気象庁のアメダスによると、今日の金沢の最高気温は33.1℃とのこと。今シーズン最高です。
自転車で大学に戻る途中、片側2車線の割と大きな道路を渡ろうとして、押しボタン式の信号機に手をかけました。その瞬間、聞き慣れないサイレンが。救急車でも消防車でもない。
親指の動きを止めます。その瞬間、右側から高速──100km/hくらいか...──で黒色のトヨタ・マークXが迫ってきました。運転席の上部には赤色回転灯。覆面パトカーです。
マークXの覆面は初めて見ました。突然の出来事だったので、すぐには状況を把握できなかったのですが、暴走車などを追いかけているわけではありません。ちなみにその後を、暴走バイクが追いかけていましたが。
たぶん、事故か事件の現場に駆けつけるところ。自動車を運転していてアレに追いかけられたら、逃げ果(おお)せるのは、まず、無理。
写真は勤務を終え、いつもより遅い時間に撮影したもの。近隣の、割と良く知る瀟洒なお宅。周囲はかなり暗くなっているのですが、室内照明は灯っていません。家族の帰宅前なら、そんなに不思議ではない。
でも、よく見ると、不思議な状況。写真左側にある都市ガスのメーターが撤去されているのです。最近気づきました。
センセイが金沢工大に赴任するために近くに住み始めた時、ここには広く、大きなお宅がありました。ただし空き家。程なくそれが更地になり、8区画に分割されて販売。このお宅は最後の方で新築されたものです。
購入前には若夫婦と、どちらかのご両親と思われる方がお越しになり、土地および周囲の品定めをしていらっしゃいました。だから、将来の隣家の住人であるセンセイも観察対象。その時の複数の、そして刺すような視線を今でも良く覚えています。
やがてご夫婦は二人のお子様に恵まれ、賑やかに。でも1年くらい前に大きな変化が。家族全員で不在となる日が増えたのです。単発なら観光などが考えられますが、そうではない。おそらくご実家での介護など。
それでも当初は、週末は一家でこのお宅に戻っていたのです。ただしこの春からはその頻度がさらに低下。時々ご主人の車を見かける程度です。されど、まさかガスを停止するとは...。
詳細については何も承知していませんが、正直なところ好ましい事態が起きているとは考えにくい。上のお子さんはそろそろ就学の年齢のはず。現実の社会、そして生身の人間ですから、すべてが思うように行くなんてことはありません。
それでも、事態が良い方向に動いてもらえたら...と、老婆心ながら願っています。
■7月19日(日) 一体、何のためなんだろう... ──自宅近くで鑿泉工事が行われていました──
日曜日なので朝、新潟の自宅を発って金沢へ移動しました。
上越市(直江津地区)の手前では前方に黒雲がかかっていましたが、幸い、雨になることはありませんでした。その後は山々の上に入道雲が湧いていたりしましたが、基本的には久しぶりに良い天気。
気温はずっと25℃くらいだったのですが、石川県に入ると急上昇して車外気温計は30℃に。もうすぐ、夏本番なんですね。道中、キャンピングカーはそんなに見なくなったのですが、その代わり、北陸自動車道の各I.C.付近では他県ナンバーの子供連れの車を多く見かけました。そしてもう一つ目立ったのが、ツーリング中の大型バイク群。
高齢者が多かったです。さて本日のお題。「鑿泉」は「さくせん」と読みます。
個人的には義妹のすぐ上のお兄様(故人)がこの会社を経営していらっしゃったこともあり、読み方は知っていました。ただし書くことはできません。
「鑿」は、工具の「のみ」。「掘鑿/掘削」(くっさく)、あるいは 「穿鑿」(せんさく)およびそれが変化した「詮索」から類推できるかと思いますが、要するに「穴を開ける/掘る」という意味。
この場合は井戸を掘る、という仕事です。実際にはいろいろな「井戸」があるのでしょうが。写真は昨日、かかりつけ医に行く途中で気づいて撮影したもの。
明らかに井戸を掘っています。でも、何のためのものなんだろう...。
実物をご覧になる機会は滅多にないと思いますが、この櫓は比較的小型。もし石油や天然ガスなどを探索するのなら、桁違いの大きさの施設を設置します。
アメリカのシェールガスや中東の産油国の映像で見るようなヤツです。(これらはさらに大きい)温泉を探して井戸を掘る場合もあります。実際、市内海岸部の砂丘地帯に温泉は存在するのですが、この辺は沖積層で、浅い部分の地層は温泉とは無関係。もし源泉を探すのなら、相当深い井戸を掘る必要があります。
だからおそらく、温泉ではない。すると、消去法で「地下水を得るため」という安易な結論に至るのですが、この辺はそれなりに大きな二つの川が合流する場所で、しかも低地。かつては沼だった場所です。だから、少し掘るだけで──あるいは掘らなくても──水はいくらでも湧いて出る。
その場合でも、料金のかかる水道を使わずに比較的大量の水を得るため、という解釈は可能。実際、金沢工大野々市キャンパスは地下水を使っています(だから個人的には飲むことができない)。ただしこの場合はお金のかかる浄水施設が必要だし、場合によっては水質検査も求められるはず。
それなのに、なぜ...。本当は写真左側の男性に尋ねようかと思ったのですが、そこは小心者の西村センセイ。問いは謎のまま残されたのでした。