2023年3月18日更新(2023年3月26日ページ移動)
■3月18日(土) 「卒業」に合わせるかのように金沢を発つ前の日、アパート近くで梅が開花しました
今日はタイトル通り、そして見たままのお話。そしてある意味、昨日の続き。
写真は今週火曜日、つまり卒業式が行われた日のお昼に気づいて撮影したもの。翌日の引っ越し準備のために卒業式に区切りをつけてからひとまずアパートへ。
その際、近くのお宅の庭で梅の花がきれいに咲き始めていることに気づいたのです。写真はかなり縮小しているので、何だかゴチャゴチャしてしまいます。拡大写真の方が実際の雰囲気に近いと思います。(拡大写真(1,280×960、208KB))
朝も同じ場所を通った──はず──なのですが、まったくわかりませんでした。卒業式やその後の予定などで気持ちに余裕がなかったんだろうと思います。どの角度で撮影しても、バックは澄み切った青く、高い空。
卒業式の日にふさわしい。そして、まるでセンセイの「卒業」に合わせてくれたかのよう。
関東だと、寒い日がずっと続いた後、やっと少しは暖かさを感じられるようになった頃、蕾が膨らみ、梅が咲き始めます。もし雪が降ったら、日陰にはずっと残っている状態。
日本海側と違って、関東の雪は太陽光線で融けるのです。人々はその様子を見て、次は桜...と期待します。桜の方もそれに応えるかのように3月下旬に開花。先日、東京での開花が宣言されました。今年はちょっと早め。でも北陸地方は両者の間隔が狭く、短期間に開花が続きます。
金沢の桜を見ることはできませんでしたが、かろうじて梅を愛でることができました。深謝。
■3月17日(金) 新潟の桜は、まだ先になりそう... ──高齢者の転入手続きは、予想外に大変──
自宅へ戻って3日目。日数なんて、すぐに数えなくなるはずですが...。
一昨日はとにかく、お借りしていたアパートと研究室を問題なくお返しし、かつ、無事に自宅まで移動することに専念しました。当たり前ですがこの間、何か一つでも大きな問題が起きたら大変なことになります。
そのためには細かいミスは無視。あまり好まない高速道路も利用します。後から考えると、点検を終えてアパートから最終的に退去する際、靴篦(べら)を使ったにもかかわらず、そのまま残してきてしまいました。疲れていたので、つい、いつもの習慣が出てしまったのでしょう。
その後立ち寄った研究室も同様。前日、つまり卒業式があった日の午後に、大学の財産である備品を点検していただき、研究室をお返ししました。ただしこの日は徒歩での出勤。箱に詰めた私物を残したままだったのです。
それを引き取ろうと思ったら、研究室ではすでに業者が清掃中。その邪魔にならないようにダンボール箱を持ち出したのですが、その際、途中で飲むつもりだったペットボトル入りのミネラルウォーターを忘れてしまいました。
ま、大したものじゃないからいいのですが、細かいミスが目立ちます。...やはり、疲れているらしい。
というわけで、帰路は本当に注意して運転しました。心も身体も使ったので、帰宅した一昨日はほとんど仕事にならず、無事を言祝(ことほ)ぎつつ就寝。
翌日、つまり昨日は転居に伴う各種手続き。転居に関する金沢での手続きは完了しているはず。実際、現時点でミスは発覚していません。だから市役所で転入の手続きを取りさえすれば、最初のステップは簡単に...と考えたのですが、これが甘かった。
朝の市役所はガラガラ。だから手続きはすぐに...と思ったら「たらい回し」とは言わないまでも、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。しかも、それぞれの手続きの前にかなり待たされました。開放されたのは約1時間後。
冷静になって考えてみると、仕方ない面も。まずそれぞれの事柄に関して間違いは許されません。だから事情聴取とチェックにかなり時間がかかります。加えて、さらに大きかったのはセンセイが高齢者だということ。自分ではあまりその自覚はないのですが...。
高齢者の場合、住民に関する基本的な情報に加えて、厚生年金や老齢年金、基本的な健康保険に加えて、介護保険などが関係してきます。若い方には想像もつかないと思いますが。
しかもこれらは基本的には市役所の管轄ではありません。だから関係する私学共済や年金機構などと連絡を取っての確認。考えてみれば担当者も大変だ。オマケに待っている間、新型コロナウイルスワクチン接種の確認も。
まぁ、こちらはすぐに終わりましたが。結果的には問題なく手続き完了。続いて運転免許証の住所変更。警察署に入った途端、手続きは少し離れた交通安全協会で行うとのこと。もちろんここでもかなり待たされました。まぁ、重要な書類なので仕方ないのですが...。
写真はその途中で撮影したもの。黄色い声に気づいて振り返ったら、幼稚園児が二人の保育士に引率されて集団でお散歩中。ここは鏡日吉神社脇の公園。植えられているのは桜の木。春には綺麗な花を咲かせるのですが...。
新潟の桜と、センセイの転居に伴う作業完了は、まだ先になりそうです。
■3月16日(木) どうしようか、3ヶ月半の金沢への移動方法を... ──見納めの、冬の立山──
引っ越し後の様子をお伝えするつもりだったのですが、変更して昨日のお話を。
考えてみたら、冬の立山連峰を愛でる機会は激減することに気づいたので。特に富山市内から、まるで壁か屏風(びょうぶ)のようにそびえ立つ姿を見ることはもうないはず。写真は富山市婦中町新町から撮影したもの。(拡大写真(1,280×960、112KB))※トリミングが異なります
ご存じの方も多いと思いますが、富山市は中心部近くを神通(じんずう)川が南から北に流れています。でもずっと昔の神通川は富山県西部を流れていました。ところがその後、神通川の西側で呉羽(くれは)山断層帯が形成されて隆起。
...というか、断層帯が形成されたために神通川の流路が変わり、現在の位置に落ち着いたのですが。細かいことはともかく、神通川左岸は崖になっており、そこを降りる時、富山市中心部の向こうに、ご覧のような立山連峰が突然出現するのです。
もちろん天気などの条件に左右されますが、初めて出くわした時にはホントにびっくりしました。何度かお伝えしているように、センセイは高速道路の走行をあまり好みません。でも昨日は時間の関係で、富山西I.C.から県東部の朝日I.C.まで北陸道を利用。
このルートの場合のみ、崖の上のこの場所を通過するのです。センセイは4月中旬から7月末までの間、大学院科目を担当するために自宅から金沢工大まで通勤します。問題は通勤経路。基本的には電車での移動を想定しています。
でも調べてみると新幹線、在来線のどちらを使っても極めて効率が悪い。されど、これまでの経験から自動車での移動は避けたいというのもホンネ。ただし、(繰り返しになりますが)冬の立山連峰を観る機会はほとんどない(キッパリ)。次回の通勤時、仮にこの場所を通ったとしても、風景は一変しています。
想定している電車での移動なら、この光景は絶対に不可。退職と引っ越しで頭が一杯だったので、仕事を安易に引き受けたけど、冗談抜きでさて、どうしよう。
■3月15日(水) メッセージは届いただろうか... ──センセイも金沢から完全に撤収しました──
タイトルにある通り、金沢から完全に撤収しました。
昨日から今日にかけてのセンセイは大忙し。まず事前に調整の上で、「のらくろ」にアパート前までトラックで来て頂き、家具類の搬出。現場で相談した結果、道路に面した側の部屋の窓から出すことになりました。
素人が出る幕はないので、作業は担当のお二人に任せます。AVラックは、「これは重いぞぉ」などと仰りながらの作業。実はこのメーカー、以前はもっと重かったんですけどねぇ。それはともかく作業は順調に進行。21年ぶりに家具や冷蔵庫などが撤去され、元の部屋が出現しました。
それは良いのですが、ここで大問題が発覚。何と、部屋の中央の床板の表面が大きく損傷していたのです。
センセイは座り心地の良い、キャスター付のかなり高価な椅子を使っていました。入居してすぐに気づいたのですが、この部屋の床板はかなり柔らかい。自宅は硬いものを使っているので、通常の使い方をしている限り、傷はまったくつきません。
でもこの部屋はそうではありません。大家さんを批判しているのではなく、貸家や貸室は利益を上げるためのものなので、そもそも安普請なのです。こちらとしては意地悪をするつもりはないので、すぐにカーペットを敷きました。
だから大きな問題はないだろうと考えていた──「期待していた」の方が近いかも──のですが...。さて、現状復帰となると相当な金額を請求されそうです。う〜ん...。
デスクはもちろん、椅子すらなくなった部屋で最後の夜を過ごします。物品運搬用のダンボール箱を組み立ててその上にお盆を置けば、最後の晩餐会場。
ただし、ビール──冷蔵庫がないので、冷えているものと氷を買った──は、いつもより酔いのまわり方が早い。今朝もいつも通りの時刻に起床。寝具その他を片付け、清掃用品や僅かに残されたビールジョッキなどを片付け、部屋をもう一度清掃します。
約束の10時に不動産屋と隣に住む大家さんがお越しになりました。予想外あるいは想定外だったことが二つ。チェックを担当する不動産屋さんは開口一番、「綺麗なお部屋ですねぇ。こんな部屋、見たことがありません」。
ここ2ヶ月の掃除の成果か。床板の表面が剥がれている件は「丁寧に使っていたつもりなのですが、カーペットを剥がしたら...」と、こちらから切り出したのですが、不動産屋さんが発した言葉は想定外。
「何年お住まいでしたっけ?」。21年3ヶ月と答えると、即座に「完全に減価償却ですね。問題ありません」。つまり無罪放免(?)とのこと。なるほどねぇ。この後は大家さんと昔話談義。
この間、愛車の損傷事件などもありましたが長い間、親しくお世話になりました。と思ったら最後に、大家さんからお土産を頂戴。まぁ確かに、大家さんにとっては安定した収入をもたらす顧客だったのでしょう。
お礼を申し上げて大学へ。必要な手続きをして関係者にお礼を述べ、キャンパスを離れます。これでセンセイも、「ご卒業」。
写真は先週気づいて撮影したもの。大学食堂のある厚生棟2階を歩いていたら、サービスセンターの窓にメッセージが張り出されていました。確かに学生諸君は入学前のアパート探しや、就職活動などの際にかなりお世話になっているはず。
ただし正直なところ、動線の関係で卒業式前後に訪れる学生はそう多くないと思う。でも、気づいてくれるかどうかにかかわらず、きちんとメッセージを発信し、伝えようと努力することは大切。
約25年くらい前、センセイもそれに気づいてこのホームページを始めました。もちろん、それ以前から授業という場を通じて想いを伝えていたつもりですが、このサイトの運営によって、幅と深まりが拡張されたことは事実。
う〜ん、今後はどうしよう。そんなことを考えながら、予想通り、富山県の一部区間は高速道路を利用して、無事に帰宅。やっと落ち着いて飲むサッポロ・ビール「黒生」と、J. S. バッハが最後に書いた未完の「フーガの技法」(“Die Kunst der Fuge”)。
今晩は、身体と心に染み入ります。
■3月14日(火) 良い天気にも恵まれて、(最後の)卒業式が催されました
もちろん、「センセイにとって」最後の卒業式という意味です。
天気予報はこのところ、毎日少しずつ変わりました。寒冷前線が通過するため、一昨日から昨日にかけての雨と、その後の気温低下は確定的。
問題はその後です。今日は金沢工業大学の卒業式(学位授与式)。綺麗に晴れてほしいところですが、天気予報は曇り。しかも昨日は天気の回復が遅れて午後から夜も雨がち。
さて、どうなる...の結果が、ご覧の通り。昨日のうちに予報は快晴に変わりました。センセイはいつも通りに出勤したのですが、キャンパス内では正門の幕の設置など、入学式の準備中。
高揚感が漂っています。写真は開式の1時間ほど前に撮影したものですが、卒業生が正門や式場入口、図書館棟前などに置かれた卒業式の看板の前で記念撮影中。
今回は全学生が体育館に集合し、数年ぶりに対面での卒業式となりました。教員側は幹部教員だけの参加だったのでセンセイは卒業式会場を訪れていません。式典は1時間ほどで終了し、学生は学部学科別に割り当てられた教室へ移動。表情はとても晴れやかです。
やはりこれで一区切り。最後の、そして良い卒業式となりました。
■3月13日(月) 県道68号線 ──「らぁ麺あり澤」が、朝6時から「朝らぁ麺」を始めました──
センセイの金沢工大常勤職員としての身分は今月末まで。
ただし溜まった有給休暇を幾ばくかでも消化すべく、出勤は今週半ばで終えます。つまり新潟─金沢間の「いつもの移動」はこれが最後になります。
しかも時間の関係で、新潟にも取る時は一部高速道路になると思います。というわけで移動日の昨日は、沿道を改めて確認しながら走行しました。写真はそのワンシーン。去年オープンし、その後も繁盛している「らぁ麺あり澤」の様子。
大きな白色の看板が目立ちます。実はこれ「朝らぁ麺」開始を告げるもの。先月下旬に突然、3月1日から始める予定と掲示されたのです。現在も予告のままですが、もちろん開始されたんだろうと思います。
営業は何と、朝6字時からとのこと。さすがにこんなに早い時間帯に富山市を通過することは(ほぼ)ないので、早朝営業の様子を自分の目で確かめたわけではありません。
でも昼間のお客の入りから見て、それなりに利用されているんだろうと思います。「一度は...」という気持ちはあるのですが...。
未練を残したまま、最後の県道68号線です。
■3月12日(日) こちらは、できれば目にしたくない黄色いツブツブと紫色 ──春の色(2)──
時間的には昨日の続き。
実家から戻り、母親が育てた野菜を降ろして、さて、どうしよう...。そんなに難しい話ではなく、この機会に久しぶりに洗車するかどうかという問題です。倖いにも昨日は天気は良く、気温も高かったのです。
風がやや強めでしたが。北陸地方では冬期、車を洗うことがほとんどできないため、車は汚れきっています。本格的な洗車は次回にすることにして、ひとまずざっと水をかけることにしました。でも懸念していた通り、見たくないものが目に付きます。
車体全面、特に後部で目立つ黄色いツブツブです。その実体は、塗装面に刺さった鉄粉が酸化したもの。除去剤の在庫はありますが、作業に入ると時間を取られます。で、結論からすると、特に汚れている部分のみ除去することにしました。
鉄粉が多いと、一度で除去できないのです。まずは車体後部。走行時に起こされる空気の渦の中に、大量の鉄粉が含まれています。除去剤をスプレーすると、やはりこんな感じで一面が紫色に。
目にしたくない色です。実はもう一カ所、気になっていた部分が。ドア下、サイドステップの外側です。やはりここも空気を巻き込むようで、あちこちに黄色いものが...。
写真は運転席部分ですが、除去剤をスプレーするとご覧のように。予想以上にあちこち鉄粉が食い込んでいます。こうなるともう、他の部分も気になってきます。試しに再塗装したばかりのボンネットにちょっとだけスプレーしてみると、結構紫色に。
わずか1週間、1.5往復しか走行していないのに...。車体側面はもっと鉄粉が付着していました。この冬は雪こそそんなに多くなかったものの、冷え込む日が多かったため、大量の融雪剤が散布されました。道路が一面、塩化カルシウムで真っ白になっていたほど。
その影響と思われます。試しのつもりが結局、除去剤を使い切ってしまいました。もちろん必要と考えられる分を発注。
それにしても自動車って、これほどまでに鉄粉まみれなんですねぇ。