2010年5月1日更新(2010年5月9日ページ移動。2014年5月25日写真削除)
■5月1日(土) 金沢工大の近くに、「大地」という名前のラーメン店が新規オープンか!?
連休なので新潟の自宅へ戻りました。でもちょっとだけ金沢工大付近での出来事を。
先日、掛かり付けのお医者さんへ行こうとキャンパスを徒歩で離れると、あれ?!
大学のすぐ近く、センセイも2、3回入ったものの、気がついたら閉店していた「らーめん新日本」跡の店舗で何かの作業をしています。何らか素人っぽい印象の若者が出たり入ったり。
姿は見えませんが、店内にも誰かいるような気配です。もちろんオープンに向け、希望に満ちた準備の真っ最中なのでしょう、入口上には“NOODLE KITCHEN TERRA”、脇には「自家製麺 テラ」と、いずれもシンプルなデザインの看板。
“noodle”だけなら多種の麺類が考えられますが、隣の駐車場にはいくつかの区画に、新しいペンキで「らーめん」と書かれていますから、やっぱりラーメン店なんでしょう。お店の名前は、ちょっと変わっていると思います。若い皆さんなら「テラ丼」なんかを思い浮かべるのではないでしょうか。
1012(一兆)を意味するテラ(“tera”)から2ちゃんねる用語、そして話題──というより「問題」になった──吉野屋の「テラ丼」......。でもよく見ると、綴りが違います。“r”が1個だけ、余計。
“terra”はラテン語で「テルラ」と読み、「大地」とか「土」という意味。フランス語の“la terre”に当たります。
日本語で母屋から突き出た部分を「テラス」(“la terrasse”)と言いますが、その語源です。フランス語を学習する時に必ず「地上のりんご」(“la pomme de terre”)──つまり「ジャガイモ」──という言葉を習いますが、あれです。
ヨーロッパ16世紀の寒冷期に、南アメリカから伝えられたジャガイモが、人々を飢餓から救ったんですね。
この他にも、竹宮恵子氏のマンガに「地球(テラ)へ」というのがあります──センセイは全く読んでいない──が、こちらもこのグループに属します。さて、お店の看板をもう一度確かめると、“TERRA”。つまり大地です。
このお店が大盛りの「テラ」系で売り出すのか、「大地」系──どんなラーメンなんだろう?──で魅力をアピールするのか、現在はまだ不明です。
金沢を離れる前に確認したのですが、連休に入るというのに開店していなかったし。“r”1文字があるかないかの違い、と言われればそれまでです。でも「神は細部に宿る」というヨーロッパの諺があるように、関係者の動きや看板、そして書き入れ時の連休だいうのに開店しない様子を見ていると、ちょっと先行きが心配になってくるのです。
何しろ、場所が場所だし。もちろん、余計なお世話なのですが。
■4月30日(金) 明日はもう5月だというのに、金沢ではみぞれが降ってきた!!
今日は見たままのお話。
連休は明日から本番。新潟の自宅に戻るためにセンセイがいつも乗る特急は一部の自由席が指定席に変更されて混雑が予想されたので、今週は車で金沢へ来ました。
今週も寒い日が続いており、しかも雨がちなので結局、毎日自動車で通勤してしまいました。大した距離じゃないのに。センセイは大学の裏門側に住んでおり、自転車だとそこから大学構内へ入ります。でも車の時は川沿いの道を使ってキャンパスの外をぐるっと一回り。
カーブを曲がると高橋川沿いの熱のある(?)ピンク色に驚かされます。
忙しくて現場まで行って確認したわけではないけれど、大学構内にも同じと思われる樹があるので、これは「サトザクラ」という木のようです。
花が散り、若葉が眩しいソメイヨシノの緑と対照的です。写真は昼過ぎに撮影したものなのですが、早朝、突然このピンク色に出くわすと、(たとえわかっていても)ドキッとします。
夕方の講義を終えたらすぐに自宅へ戻るはずだったのですが、あんなこんなそんな仕事が飛び込んできて、終わったは6時過ぎ。
外の様子が変だなぁーと感じたのですが、えーぃ、ここで帰ります。守衛室に鍵をお返して玄関へ向かっていると、窓の向こう、高い場所から石川学長と学長室長が外を見ていることに気づきました。
訝りながら正面玄関を出ると......激しい雨。しかもみぞれ混じりです!!明日からはもう、5月ですよ。
「はっぴいえんど」──知らない人は調べてね──ではないですが、今年の春は本当に、どこへ行ってしまったのでしょう。
■4月29日(木:祝日) まだストーブを片づけられないのに、無謀だぁー... ──金沢で田植えが行われました──
先週後半のこと。朝早くに自転車で出勤しようとした時、少し離れた路上に信じられないものを見かけました。田植機です。
ご存じのように今年の春は異常な低温が続いており、金沢も決して例外ではありません。
日本の農家は多くが兼業農家なので、新潟を含む北陸地方は家族を動員しやすい5月の連休に苗を植えます。熱帯起源の稲にとって、実はこれでもまだ早すぎる──品質確保のために農協などは5月中旬を推奨している──のです。
しかも4月も下旬に入ったばかり。そして、この寒さの中で、ですよ。実際、その日は雨がちのとても寒い日。自転車通勤のセンセイは、晴れ間を探して出勤したのです。
農家の長男坊としては、「信じられない!!」。夜遅くにその場所を通ると確かに、2枚の田圃で田植えが終わっていました。
その後も寒い日が続き、例年なら4月に入るとすぐに片づけるガス・ストーブもまだ稼働中。
もうすぐ5月だというのに。このところずっと忙しいので、苗の様子は出勤途中にチラッと見るだけだったのですが、今日は休日。
大学へ行く途中、車を止めて様子を見てみました。昨日までの冷たく、荒れた天気ではなく、今日はそれなりに暖かかった──それでも恐らく例年以下──からかもしれませんが、苗はそれなりに安定していました。
温度が急激に変化しないように、農家の人が水を深く張っていることも寄与しているのでしょう。まだあまり元気はありませんが、植え替えられた苗が、移植直後のショックを乗り切り、自分で根を伸ばす「活着」状態になっています。植物の生命力って、凄いんだなぁー、と、少し励まされた今日の西村センセイなのでした。
でも......やっぱり早すぎる。
■4月28日(水) KITキャンパスにガメラが出現!! ──MLC型SSDの件は、濡れ衣か?
──
昨日、急に不調に陥ったG4 Cube。お伝えしたように自宅での緊急治療を終えたので、大学へ運びます。
G4 CubeをSSD化する際、センセイは外付けのケースの中にSSDを収めました。でも内蔵3.5"HDDを取り外して空いた場所に専用アダプターを介して2.5"SSDを設置するという選択肢もあったのです。
しかし今回のトラブルに際して、重い本体ではなく「ケースだけを運べばよい」というのはとても便利であることを実感しました。バックアップなどではなく、(記録部分だけですが)本体そのものを持ち運んでいるのですから。どうなるだろうと電源を入れると、まるで何事もなかったかのように起動。破損したファイルをすべて捨てたためでしょう、今まで不調だったExcel 98もスムースに走ります。
だから昨日の、SSDの寿命に関するセンセイの疑いは「濡れ衣」だった.....といきたいところですが、正直なところよく分かりません。修復ソフトの診断結果によると、今回は4個のファイル(初期設定3個、コントロールパネル1個)が破損していました。しかしその壊れ方がひどくて、リソースフォークが破損しており修復不能な状態だったのです。(だからこそ捨てた。)
いずれにせよHDDだけでなくMLC型のSSDも寿命があり、トラブルは発生するものだと考えてシステムを組む必要があると思います。さて、今日も朝から夜まで授業や会議、そして学会の仕事が続きました。そうだからこそ、どこかでお昼を食べなければ身体が持ちません。
とにかく校舎の外へ出てみる、新厚生棟の平屋(?)部分の工事が急ピッチで進んでいます。
先日からはご覧のように屋根を設置し始めました。2階、場所によっては3階部分までかかっていますから、センセイの予想よりずいぶん背の高さがあることになります。
その屋根が独特で、ずいぶん凹凸があります。一部の部材は頂上の部分が穴になっているので、もしかするとここから採光するのかもしれません(反対に、塞がれるのかもしれません)。
いずれにせよ、全体としては緩やかなカーブを描き、一つひとつの要素が凸型をした物体からセンセイがイメージするのは......ガメラ。
さて、皆さんはどうお感じになるでしょう。
■4月27日(火) この忙しい時に限って、大学のG4 Cubeが...。 ──MLC型のSSDは、意外と短寿命かも──
忙しい。とにかく忙しい。(何度も聞かされたセリフですね。)
先週、学会の仕事に一区切りつけることができたので、さぁ、自分の仕事......のはずが、再び学会の仕事。センセイの仕事に瑕疵(かし)があったのではなく、仕事を引き継ぐはずの方と、先週から連絡が取れないのです。
一方である仕事の締切は迫ってきています。このままでは学会員から「一体、どうなってるのぉ!!(怒)」というメールがセンセイらのところへ届くに違いありません。わかりました。やります。
というわけで、昨日から緊急の後始末。500近くの大学の先生や大学そのものを相手にした仕事なので間違いのないように相当気を使って作業します。
もちろん学会の仕事だけをしているわけではありません。授業をこなし、面接をし、仕事を手伝ってくれるSA(学生助手)の就職活動の状況について尋ね......ふう。それでも頑張った甲斐あって、夜には全会員宛のメールを送信する準備が概ね整いました。
WindowsのExcel上で該当者のアドレスを加工し、「メモ帳」に貼り付けます。これを一連の文字列に直してメールソフトのBcc欄に貼り付けなくてはなりません。ファイルをMac(G4 Cube)で読み出します。
MacとWindowsでは改行コードが違うので、それを利用すると簡単に文字列に変換できる......あれ?!写真左側のウィンドウは、G4 Cubeから見たWindowsですが、ここにはかなり多くのファイルが存在しているはず。
何かおかしい。一時的なトラブルかと思ってG4 Cubeを再起動しても状況は変わりません。再度起動し、PRAMをクリアしても同じ。
どうやら深刻なトラブルです。まず、トラブルがネットで接続されているWindowsマシン──といってもMacBook(White)なんだけど──に影響するのを回避しなくてはなりません。
センセイのシステムでは、Mac側からWindowsのファイルを削除できてしまうのです。G4 Cubeをシステムから切り離したのはいいのですが、仕事も進めなくてはなりません。今晩中に「ゴメンナサイ」メールを全会員へ届けたい!!
ここは久しぶりにPowerBook G4(アルミ12")の出番。日頃からきちんとメンテナンスしているので、機嫌を損ねることなく起動してくれます。再度Windowsに接続すると、ご覧のように沢山のファイルが見えています。これは一部ですから、さっきと大違いですね。
必要なファイルを、ちょこちょこっと加工して、無事に「ゴメンナサイ」メールは送信完了。さて、センセイは昨年の春に3台のMacをSSD化しました。新潟の自宅のG4 Cubeと大学のG4 Cube、そして金沢のアパートに置いてあるPowerBook G4(Titan)です。
この中で、大学のG4 Cubeだけが、どこか変。それでも大学のコンピュータシステムの要──ただしデータはほぼ全てWindowsマシン上に存在する──なので、気をつけながら使ってきました。
でももしかすると、2〜3年という予想に反して、去年購入し、それぞれのマシンに使ったMLC型のSSDって案外、寿命が短いのかもしれません。
幸い、G4 Cubeは外付けのケースから起動しているので、ケースを外してアパートに持ち帰り、簡単にチェックししてみました。初期設定ファイルおよびコントロールパネルに「回復できない深刻なトラブル」があるとのこと。
とにかくひとまず修復して、明日、大学のG4 Cubeで動作を確認しようと思います。単なるファイルの問題なのか、そもそもMLC型SSDの信頼性に関わる問題なのか、続きは明日以降。
■4月26日(月) 「欠食児童」は死語ではなかった!? ──新入生のバーベキュー大会が開かれました──
今日の夕方、恒例のバーベキュー大会が開かれました。大学に少しは慣れた新入生を歓迎するためにこの時期にクラス単位で開かれるものです。
去年から「バーベキュー委員」に運営を委せるようにしているのですが、さて、今年はどうでしょう。学会の急ぎの仕事があったので、会場に到着したのは指定した集合時刻の10分前。
だから、決して遅刻していません。例年なら幹事の学生だけがいて、こちらから指示を出して準備を始めるのですが、今年はクラスのほぼ全員が揃っており、ほぼ準備を終えています!!
委員長らはきわめて的確に指示を出しています。もちろん彼らにとっては初めてですから、委員長らが見落としていること、知らないことはあります。
そこだけをちょこっとだけ手助けして、委員長の号令一下、「いただきまーす!!」。で、男子学生が最初に何をするかというと、ご覧のように自分のご飯の確保。表情がすべてを物語っていますね。
これでもか、という量のご飯が用意されているのですが、男子学生がボソッと、「ご飯、なくなるんじゃないかなぁー」。実際、あるテーブルの学生の、かなり大きいお茶碗──丼に近い──は「テラ焼き肉ご飯」の準備状態。(実写です。CGではありません。)
しかも彼らは、これをペロリと平らげたどころか、お代わりまで!!良く考えると、実家を離れて約1ヶ月、彼らは一種の「欠食児童」だったのかもしれません。
とにかくパーティーが始まってしまえば宴席(?)は彼ら彼女らのもの。アルコールはまったく入っていないのに、ものすごいハイテンションです。
若さ故、でしょう。羨ましい限り。何故かは知りませんが、センセイの牛肉だけは別な皿が用意されているので、一番人数の少ないテーブルに入れてもらい、ごちゃ混ぜでセンセイも焼き肉。
間違いなく1年で一番肉を食べる日です。でも手がかからない分、ちょっと気をつけなければならないこともあります。
クラス全体でのバーベキューだというのに、食べ終えたグループが、他のテーブルの人たちのことを顧慮せずに後片づけを始めてしまいました。
さすがに他の学生のことも配慮するよう伝えたのですが、良く考えてみると今日のセンセイの指示は、これだけかも。全体での片づけの段になると、男子学生が率先して他人の食器を楽しそうに洗っています。お母さんがこの場面を見たらもう、「家(うち)のバカ息子が・・・」と、随喜(ずいき)の涙を流すに違いありません。
彼ら彼女らはこうやって、自分たちの生命力で成長していくんですね。個人面接の時は、「ちょっとどうかなぁー」と思っていた学生も、上級生の学生スタッフ──金沢工大はこういう使い方が上手い──に指示されると、とても良い表情で仕事をこなしています。
満腹顔はどれも、センセイのことをまるで忘れてしまっています。
だから今日の西村センセイは、特別に「ほっくり」した顔をしているのです。
■4月25日(日) このところの寒さが影響して、柏崎では桜の見頃が続いています
今日は日曜日ですが、高2相当──中高一貫校なので──の娘は模擬試験があるとのこと。
ふだんは1.5Kmほど離れた学校へ自転車か徒歩で通学しているのですが、まぁ、今日は近所の同級生も乗せて車で送ります。
自宅に戻ろうとして、諏訪町という地内へ入ると、地域のシンボル米(よね)山(993m)が目の前に。
高校生の時、短期間ですが写真奥の青い家のところに下宿していたほど、よく知っているはずの街。
でも、初めて気づきました。例年なら雪がもっと融けて、山腹に種を捲く人の姿が浮かび上がってきます。地域の人は昔から農作業開始の目安にしています。
ところがこの冬はとにかく大雪。山腹の中央部に「人物」の右半分が見えていますが、左側はまだ。
この所の寒さで、雪解けが進んでいないんですね。米山では最近も新規の降雪があった程ですから。幸か不幸か、低温の影響で柏崎は今が桜の見頃。先週半ばに散ってしまうだろうと予想していたのですが、見事に外れてしまいました。
写真は自宅近くの桜。奥は、新潟県中越沖地震後、仮設住宅用地に一時転用されていたテニスコートです。
何度かお伝えしているように、仮設住宅はすでに撤去され、元に戻されています。寒さのせいかどうかはわかりませんが、以前よりも花の数が減っているようで、ちょっと心配です。
今年だけのことならいいのですが。この他にも、先日お伝えした、間もなく伐採されるであろう桜(別ウィンドウ【削除】)も児童公園の桜(別ウィンドウ【削除】)も満開となっています。
ただし今年はどの桜も、何だか「震えながら咲いている」という感じ。
花びらが、本当に。