2011年2月19日更新(2011年2月27日ページ移動。2014年9月23日一部写真削除)
■2月19日(土) 初期故障か?! 新品と交換のボーズのヘッドホン、音量が異常に小さいぞぉ!!
自宅に戻るとボーズのヘッドホンが届いていました。
封を切ると、中にはキャリングケース──センセイが修理品を収納したもの──と、白く、素っ気ない箱の二つ。後者の表面には「交換品専用」と英語で書かれています。
箱を開けて、説明書と保護材を取り除いて撮影したのが写真。確かに新品だ。修理に出した先代とはずいぶん印象が違います。
先代のボーズクアイワット2ヘッドホン、知らなかったのですが、実は途中でマイナーなモデルチェンジをしているんだそうです。
一番大きな差は、塗装。センセイも購入した初期型はゴールドなのです。後期型はシルバーになり、黒色のプラスチックも微妙に色合いが異なります。秋葉原で補修用部品を買い求めた際に、店員から「金ですか? 銀ですか?」と尋ねられました。
その時は何のことかわからなかったのですが、実はこういう事情があったんですね。で、届けられた「修理品」は見事なシルバー。個人的にはちょっと違和感があります。冷たく、メカっぽい印象。
手に取り、とにかく装着してみると、おぉ、新品だ(当たり前だけど)。形状は先代とほとんど変わっていないように思えます。もしそうだとしたら、そもそも凄いデザイン力だ、ということになります。
実際には、僅かに形状が変化していますが、指摘されないとユーザーでも気づかないと思います。ちなみに、サービスセンターの担当者とのやりとりの中で交換用イヤーパッドについて質問すると、確実な情報ではないものの、「形状は同じなので、そのまま使えるのではないか」とのことでした。
夜の自宅書斎でアルカリ乾電池(単4、1個)を到着し、電源を入れてみます。事前に情報が入っていたのですが、先代はノイズキャンセリング機能が効くまでちょっと時間がかかって、「シュワッ」という感じで静かになったのですが、新モデルは即座に雑音が消去されます。
これは良い。ノイズキャンセリングマシンの場合、静謐(せいひつ)な環境だと内蔵電子回路が出す雑音そのものをキャンセリング用のマイクが拾ってしまい、なかなか静かにならない──特に国産品──のですが、この辺の処理は相変わらず秀逸です。さすが。
さて、肝心の音質はというと......あれ?!音量が異常に小さい。
再生側の音量を最大にしても微かに音源が聞こえてくるだけ。故障かなぁー。再生機器を取り替えてみたのですが、程度の差こそあれ状況は改善されません。
困った、初期交換か。ふと気づいて、ヘッドホンを頭から外して再確認すると、ランプ(LED)が消灯しています。ノイズキャンセリングの効果を確かめるために電源をON/OFFFしていて、再生機器を接続する際にヘッドホンの電源を切ったまだったことに気づかなかったのですね。
無用な余計なご心配をおかけした皆様、ゴメンなさい。さて、改めて音源を準備して試聴すると......微妙。
誤解されると困るのですがこのモデル、基本的には先代に引き続いて音質は良いと思います。音質の面で購入を逡巡(しゅんじゅん)していらっしゃる方には、かなりの自信を持ってお勧めできます。
ただし先代とどう違うかというと、これはちょっと、微妙。確かに見逃していた音に気づかされるような場面はあるのですが、もともとダイナミック型ヘッドホンの中ではレベルが高いこともあって、少なくとも購入直後の現在では、「ここが違います」と言うほどではない。
音響製品はもともと、そしてスピーカーやヘッドホンなどのように物理的な変換部分を含むメカは本来の性能を発揮するまでに一定の時間──「エージング」──が必要なのです。
だからこそ、「老い」を含めて身体の一部のように慣れ親しんだ先代をぜひ修理してもらいたかったのですが......。少なくとも「外れ」ではないようなので、しばらくは新しい「彼女」とお付き合いしてみようと思っています。
■2月18日(金) ボーズのヘッドホンは、修理でなく後継機との「本体交換」に...
先週末に自宅へ戻るとBOSEから「見積書在中」なる封書が。もちろん先日依頼した、ヘッドホンの修理に関するものです。でも変だなぁ。
というのは、修理を申し込む際には「修理依頼書」を同封するのですが、その書類に記入した修理費用限度額以内なら「お客様へのご連絡なしに修理作業を実施・・・」とのこと。
センセイにとってこのヘッドホンは必需品。新品を購入できるんじゃないかと言うほどの金額を記入したので、絶対に、見積もりを飛ばして修理完了品が届くと思っていたのですが...。
開封してみるとご覧(一部)のように、「後継機との交換を行いますので、見積もりを連絡・・・」とのこと。
修理ではなく、「交換」!?ボーズって、直してくれないんだ......。
交換か、破損品をそのまま返却するかを、電話ないしはFAXで回答してほしいとのこと。
交換費用は13,200円(税別)で、39,900円の新品と比較すればわずか約1/3。逡巡する余地はありません。
サービスセンターに電話して後継機への交換を申し込んだついでに事情を尋ねると、「ヘッドホンはすべて交換なんです」とのこと。
ふ〜ん。顧客にしてみれば破格で新品を「購入」できるし、メーカーにとっても顧客を囲い込み、次のチャンスに繋ぐことができます。
だからそこだけ考えるならば、いわゆる“Win-Win”な関係。他メーカーだって似たようなもの。
解体が難しいという事情もあるのでしょうが、たとえばiPodも、劣化したバッテリー交換のなどはできず、本体交換。(センセイは修理に出してないけど。)
でもこれってホントに健全なんだろうか。修理すればまだ使えるものを捨ててしまっているわけですから。国産品なら製造完了後も数年間は最低限の動作に必要な部品を保管しています。ナカミチのデッキなんて、製造されてから24年後に修理してもらっているんですよ。
グローバル化経済、あるいは新自由主義的経済の、ちょっと見えにくい一面をかいま見た感じがしました。そのボーズのヘッドホン、今週末には「新品」が自宅に届くそうです。
■2月17日(木) 今まで見落としていたけど金沢は、山の近くにあると思う
今日もまた、見た通りのお話。昨日、コンビニから帰る時、金沢工大のキャンパスが、山の近くにあることに気づいたのです。
快晴だった昨日なら、より分かりやすい写真を撮影できたのでしょうが、たまたま望遠の効くカメラを持っていなかったので、今日の午後、雨が降り出す前に撮影したものです。
ちょっと補足が必要でしょう。金沢駅を起点にすると、県庁などがある駅の西側(=海側)は平野部が続きます。たぶんここはかつて湿地帯だった場所。そこを24時間排水して陸地にしている──新潟平野の大部分もこの方法──んだろうと思います。
免許センターのあるあたりなんかは、海水面より低いんじゃないだろうか。でも金沢駅から東側、武藏が辻や香林坊、片町など市の中心部は、少し高い場所にあります。
車に乗っているとわかりにくいのですが。現在は市街地の山側を取り囲むように環状道路が整備されているのですが、ここを車で走ると相当上り下りがあることに驚かされます。
浅野川と犀(さい)川が大地を削って平野部とぶつかる場所に金沢市中心部があるんですね。でも正直なところ、これもせいぜい「丘」という程度。普段はあまり「山」を意識することはありません。
でもよく見ると、その丘の向こう、さほど遠くない所にずいぶん高い山が控えています。アパートに戻って地図を開いてみたら、直線距離で10Kmもしないところに、1,000mクラスの嶺々が金沢を見守るかのような形で連なっています。
ふだんはそんなに目立たないけど、ずっとここで暮らす人には静かに、しかし確実に影響を与えているんだろうなぁと思ったのです。
「何だ、今ごろになってやっと...」と呆れられればそれまでなのですが。
■2月16日(水) 太平洋側の方には、ごく当たり前の空なんでしょうが... ──久しぶりに外へ出ました──
今日は見たままのお話。
数日前の天気予報とはまるで変わって、北陸地方は朝から快晴となりました。昨晩は放射冷却で冷え込んだので、朝はもちろんのこと、いつまでたっても路面の氷が融けません。
北陸地方では珍しいことです。いつもならお昼頃には曇ってくることが多いのですが、ご覧のようにまだ、高い青空が広がっています。
でもよく見ると、秋の空とはどこか違う。「これから!!」と期待させるような生命感が感じられます。
一昨日までにほとんどの授業が終わったので、今日の食堂はガラガラで、制服姿の食堂の職員は手持ちぶさた。
やっぱり学生食堂はガヤガヤ雑多であるべきなんだろうな。コンビニに用があったので、大学食堂でうどんを食べてから外へ出ました。
ずっと天気が悪かったし、採点その他に忙殺されていたので、ずいぶん久しぶりという印象を持ちます。
ホントは必ずしもそうじゃないんだけど。コンビニならどこでも良かったのですが、その後がちょっと気になってセブン・イレブンへ。
オープン直後より客も店員も少なくなりましたが、相変わらずスマートな感じがします。
これなら激戦区でも商売を続けられそうな感じ。途中で気づいたのですが、ずいぶん大きな音がしていますし、空気が埃っぽい。音のする場所へ行ってみると、ご覧のようにビルを解体していました。
明らかに学生向けのアパートだったもの。金沢工大がこの地にやってきたのと同じ頃に、学生向けに建設されたものなのでしょう。
大学周囲ではもう一カ所、やはりかつてアパートだったものを取り壊しています。季節は確実に替わろうとしているし、そして大学や、それを取り巻くこの地域も一つの節目を迎えようとしているんだろうなぁー、と感じたのでした。
センセイも、春からは仕事がドカンと増えそうだし。
■2月15日(火) あるべきところに......ない!! ──485系、クハ481-1508ゆえの受難?!
──
2日続けての鉄道ネタとなります。悪しからず。
西村センセイ、先週は電車で金沢へ来ていました。週末に新潟へ戻るために金沢駅行のバスに乗ると、これが何だかスイスイ進んでしまったのです。予定よりもずいぶん早く到着。
予定していた特急「はくたか」の一つ前、新潟行の特急「北越」に、微妙なタイミングで乗ることができました。ホームへ出ると、7番線では旧国鉄色の車両が発車ベルを待っています。有名な485系T-18編成です。もちろんモーターの揺れがない先頭車両「クハ481-1508」へ。
ドアから乗り込む時にチラリとホームの先を見ると、鉄道ファンがカメラを構えています。いつもの席に到着するのと同時に、北越はホームを離れます。落ち着いてから周囲を確認していると、あれ?
運転席への通路上の掲示が手書きです。前からそうだったったかな......。そしてもう一つ。写真右上隅に細長く、汚れている部分があります。
間違いなくここには、ネームプレート──というのかな──が貼ってあったのです。
こちらと比較すると、違いがわかります。あまり考えたくないのですが、どちらも、心ない自称「鉄道ファン」が持ち去ったんじゃないかと思います。
センセイも同族だから、その気持ちをわからないではないのですが、もしそうだとしたら、それはやっぱり悪いこと。それにそもそも、何か「モノ」の中に大切な事柄が存在する、って発想、あんまり健全じゃないのではないでしょうか。
確かに、きっかけにはなるでしょうけど。車窓からぼんやり外を眺めていると、列車を撮影している人をよく見かけるのですが、彼らはあまり列車に乗らないような気がします。目的は撮影で、「乗る」という行為にはあまり結びつかない。
実際にやってみて初めてわかることがたくさんあると思うのですが。ま、センセイも昭和30年代の高度成長期に育ったためか、人並みに物欲(所有欲)があります。むしろ平均以上かもしれませんから、決して偉そうなことは言えません。
また鉄道についてもいろんな楽しみ方があるでしょうから、自分の考えを押しつけたくはないのですけど、クハ481-1508の受難を見ると、さすがにこれはちょっと......と思えてしまうのです。
■2月14日(月) 「『雷鳥』号引退記念パネル展」が金沢駅コンコースで開かれています
昨日は電車で金沢へ来たのですが、金沢駅を降りると改札口前に見慣れないものが......。二本の柱をたくさんの人が取り囲むような格好になっています。
先日、NHKのローカルニュースで紹介していた「雷鳥」号引退記念記念パネル展に違いありません。金沢など北陸地方は文化的にも経済的にも関西と深く結び付いています。東京との関係が深い新潟とはずいぶん違います。
北陸と関西を長い間結んできたのが1964年──東京オリンピックが開催された年ですね──に登場した特急「雷鳥」。
北陸をイメージさせるその名前とともに、この地域の人々の心の中にしっかりと根づいています。2001年までは定期列車として、また定期運用廃止後も臨時列車として2009年まで新潟へ乗り入れていたので、新潟県民にも割と知られている名前。
さすがに北陸の方ほどではありませんが。この雷鳥、485/489系車両の老朽化に伴い、雷鳥編成もどんどんサンダーバード(681/683系)に替わっています。
最後に残された1編成が、この3月11日限りで運転終了となるのです。JR西日本金沢支社は引退に伴うイベントをいくつか実施する予定で、このパネル展はその一環。
運転終了当日まで展示するそうです。引退セレモニーも行うそうですが、夜行寝台特急「北陸」や急行「能登」引退時を考えると、当日はは凄いことになるんだろうなぁー。
実際には485系はJR東日本などでたくさん走っていて、センセイは「北越」を毎週利用しているし、489系も金沢に1編成残っていて、ときどき特急「はくたか」を代走したりしているのですけどね。
■2月13日(日) 何と、音声編集ソフトで映像ファイルを読み込めることが判明しました!!
保存、再生が難しくなっていくVHS、βテープやレーザーディスクなどからDVDを作成した後、「ここから音声だけを抜き出せないかぁ」と思うことがあります。
特にライブ演奏などは映像なしでも、もうそれだけで十分鑑賞に耐えることも多い。先日、EL&Pやキング・クリムゾンのLDを整理していた時もまさにこの状況でした。いずれも1973年頃の貴重な資料です(DVDでは発売されていないようです)。
でも映像はエフェクトが多用されていて、正直、長時間見続けるのは辛いものがあります。ここは音声をできるだけ高品位で抽出して、CD化するなり、iTunesに収めるなどしたい。(なお、いずれも自己所有のソースです。)
一旦DVD化してしまえば、内容を映像ファイル化するのは簡単なのですが、ここから先が難しい。ネット上で調べてMac版のソフトをインストールしたのですが、どうもうまく抜き出せない。
先日ご紹介した“Mac Fan”誌(今月号)に参考になる記事が掲載されていたのですが、やはりうまく行かない部分があります。ふと思いついて、音声編集ソフトで.movファイルを開いてみると、おぉ、映像ファイルの音声部分を何の問題もなく読み込んでいます!!(写真)
しかもこのソフトだけ“iTunes”用のファイルに変換(エンコード)できました。アーティスト名などの情報も変換後のファイルに組み込めますし、写真のように細かい設定もできます。
iTunesで読み込んでから詳細を確認すると、このソフトでエンコードされたことがしっかりと記載されていました。まぁ要するに西村センセイ、説明書を全然読んでおらず――Macユーザーの悪い癖――せっかくのソフトを「音楽専用」と決めつけてかかったいた、というわけです。
反省。