2017年9月16日更新(2017年9月24日ページ移動。2019年5月1日写真削除)
■9月16日(土) 受験生、がんばれ ──茎が奇妙な形をしたこの草が、たくさんの受験生を出迎えました──
今日は見たまま、そしてタイトル通りの話題。
2週間前の大学院に続いて、今日は学部の専門高校特別選抜試験が実施されました(広く公開されている事実)。というわけで、入試部長のセンセイは早朝からご出勤。
試験についてのコメントはありません。朝、会場の様子を確かめていると、たまたま金沢工大終着の路線バスが到着。夏の制服姿の生徒が6人ほど降りてきて、センセイに挨拶してきました。
もちろんセンセイも声をかけます。先日、ふと気づいたことが。彼らがこれから向かう建物の前を道路が横切っており、道路脇にところどころ、写真の石が置いてあります。
気になったのは、石の脇の僅かな隙間から伸びている草。この草そのものは、あちこちで見かけるのです。センセイの視線“perspectiva”が釘付けになったのは、根元付近。
茎の一部が“U”の字を右に90°倒したように、そこだけ急カーブしているのです。何かに脇から引っ張られながら、それに負けず、そしてそれを振り切って伸びたかのよう。生命力そのもの。
う〜ん、それって、受験という節目に負けることなく──あるいは負けてもそこから自分の足で再び立ち上がり──伸びていく若者じゃないか。受験生、がんばれ。
■9月15日(金) JR西日本の「JR西日本30周年記念乗り放題きっぷ」が好評で、売り切れが続いています
今日は、いろいろな出来事が続いてお伝え損なっていた鉄道ネタを。
JR西日本は先月下旬、発足30周年を記念して、10月の土休日に同社路線(他社一部区間を含む)を1日乗り放題できる「JR西日本30周年記念乗り放題きっぷ」を発売すると発表しました。
料金はおとな10,000円、こども1,000円。要するに「青春18きっぷ」のようなものなのですが、この切符だと普通列車だけでなく、新幹線と特急新幹線の自由席にも乗車できるのが大きな相違点。(指定席等に乗車する時は、その料金とともに正規乗車券が必要)
それを考えると割安という印象を受けます。特に、子供連れの場合は破格の安さ。乗車は10月ですが、切符の販売は1ヶ月前からの完全予約制。既に開始されています。写真は昨晩撮影した申込専用サイト(PC用)。((c)JR西日本)
注目すべきは、中央下部の赤字部分。発行枚数の上限が設定されていることもあり、昨晩の時点で販売したものについてはすでに売り切れとのこと。
好評らしい。お察しのように、センセイはこの種の企画切符が大好き。与えられた条件下で高い目標を設定し、自ら課したその難問をいかにして解くか。
数学に似て、知的なゲームなのです。10月は週末に各種行事が入っていることもあり、個人的にはこの切符を使うことはないと思います。
そこで、センセイの場合どうやったら一番有意義な使い方ができるのか考え──というより妄想(?)し──てみました。正直なところ、JR西日本管内の東端に住むセンセイとしてはちょっと使いづらいので、この切符を使って2日連続で乗車することにします。
いろいろなプランが考えられるのですが、仮に、自宅最寄りの北陸新幹線「上越妙高」駅を起点にしてみます。初日のテーマは、いかにこの切符で高い料金の区間を割安で乗車するか、要するに「コスパ」。貧乏人根性丸出しですね。
どこへ向かってもいいのですが、ひとまず新幹線と特急を乗り継いでJR西日本最西端の博多南駅に向かいます。6時35分に出発すれば、博多南には14時30分到着。距離は1,063.2km。
運賃は12,960円で特急料金は8,750円。計21,710円。(以下、大人1人で計算)期待したほどのコストパフォーマンスではありませんねぇ。それはともかく、せっかく九州入りしたのですから、博多の中洲でラーメンを食べてから、下関まで戻って宿泊することにします。
この間、山口県内のどこかに立ち寄ることも可能。翌日は早起きします。5時39分に各駅停車に乗車したら小串、益田、鳥取、浜坂、城崎温泉、福知山そして京都で乗り換えて金沢に23時29分に到着。
久しく全線乗車していない「偉大なるローカル線」、山陰本線に完全乗車しようというのです。(一部区間は先日も乗車)2日目の乗車距離は902.1km。料金は運賃11,660円、特急料金6,490円の、計18,150円。もちろんこちらの方がセンセイの好み。でも初日と2日目を平均すれば、ざっと正規運賃・料金の半分くらいに留まります。
ちょっと意外な試算結果。どこかでお金の問題ではなく、もちろん正規料金でかまわないから意識して機会を作って、あの山陰本線全線にもう一度乗車してみたいと思っている西村センセイ。
......在職中は、無理かなぁ。
■9月14日(木) 大人は、手を出さない ──工大祭の看板設置工事が行われました──
時間的には、昨日の続き。
予想外の遺跡発掘にびっくりした西村センセイ、発掘現場をぐるりと回る格好で、写真右奥の正門から大学構内へ......あれっ?!
手前の歩道で何か作業をしています。もちろん何をしているのか、すぐにわかりました。10月下旬の工大祭に備えて、日程やテーマが書かれた大きな看板をここに設置するのです。
今回はそれを支えるパイプの設置工事。お伝えしたようにセンセイがここを通りかかったのは夕方。パイプは組み上がっていますが、作業はまだ終わったわけではありません。
ちょっとわかりにくいのですが、石垣の上で10人弱がゴソゴソ。彼らは夜間に看板を照らす照明の結線作業をしていました。作業をしているのは全員が学生。
オトナは作業に加わっていません。道路脇のガードレールにもたれかかる作業服姿の男性が2人。写真を撮り終えたセンセイら彼らの前を通ると、「お疲れさまです」。彼らは大学施設部の職員。
オトナは手を出さずに見守る。それがセンセイらの仕事なのです。
■9月13日(水) 大学脇、解体されたアパート跡地で、「扇が丘ゴショ遺跡」発掘調査が行われています
今日は予定を変更してお伝えします。
所用があったので、夕方近く──写真がやや赤みを帯びているのはそのせい──にちょっと、大学キャンパスの西側へ。
往路、高橋川に架かる御所橋を渡ると、かつて存在したアパートが解体された後、しばらく更地になっている場所で、何か作業をしていることに気づきました。
数日前から始まっていたのです。アパート跡地には金沢工大の施設が建設されることになっています。外国からの留学生の宿泊施設と、関連施設が入るとのこと。先日、一部を深く掘っていたこともあり、いよいよ建設工事が始まったんだろうと思ったのです。
でも、何だかしっくりしない。微かな違和感を抱えたまま帰路、同じ場所から工事現場を見ると......あ"。
建設工事ではありません。いくつものベルトコンベアが直列に繋がれて、ある場所の土砂を運んでいます。重機でガバッと掘るのではありません。
遺跡の発掘調査です!!半ばまで渡った御所橋から折り返し、現場事務所の前で撮影したのが写真。車の奥に、発掘現場があります。
その奥が高橋川。左奥に見えるのが図書館棟。今日の作業を終了したばかりのようで、一般の作業員は片づけ作業中。野々市市の教育委員会関係者と思われる人物が、ルーペを使って出土物を観察していました。
手前の看板には「扇が丘ゴショ遺跡発掘調査」。この遺跡については、野々市市の「野々市デジタル資料館」の「中央コース」の「5:扇が丘ゴショ遺跡」に解説があります。
人間が生きていくために絶対に欠かせないのが水。だから当時の人もこの川のほとりに住んでいたのです。現在の高橋川は改良工事が行われて、流れが直線化されています。
でも全体の地形を考えると、少なくともこの付近でもかつて、ほぼ同じ場所を流れていたはず。対岸のセボネ遺跡との位置関係を考えると、金沢工大はまさに遺跡の上に建設されているんじゃないかと思えてきます。
■9月12日(火) こうやって季節は替わっていく... ──5号館のトイレ改修工事が終盤に近づいています──
今日は見たままのお話。
金沢工大では大学院の入試に続いて、今週末から学部の入学試験が始まります(広く公開されている事実)。入試部長の西村センセイ、今日はその仕事で学内を行ったり来たり。
その途中で、5号館という建物1階を通っていると.....あれっ?!夏休みに入ると同時に、写真中央奥のトイレ改修工事に入ったのですが、今日はその周囲を塗装しています。つまり内部の本体工事は完成しているということ。
つい先日まで、周囲を囲って作業していたのですが、それが終盤に近づいています。外部からのお客様が見学にお越しになる時、異口同音に仰るのが「金沢工大の施設はとても立派なので、さぞや潤沢に資金を...」。
申し訳ないのですが、それは違います。確かに新しい講義棟や施設にはお金を掛けていますが、同時に、古い施設をこまめにメンテナンス。
管理は本当にしっかりしています。この5号館、そしてセンセイらの研究室がある1号館という建物は、その名が示すように約50年前の開学時に建設されたもの。
それを改修しながら、ずっと使い続けています。しかし、どうしても水回り関係などは後手になりがち。ここのトイレは古い和式だったのですが、洋式に慣れた学生にすると、やはり使いづらい。
改修して欲しいとの要望が上がっていたのです。必要性の高い場所から順に改修しているのですが、ここでふと、改修工事完了は学生による開始とほぼ同義であることに気づきました。つまり間もなく新学期。
明日は、新学期に向けた教員対象の説明会が開かれます。......短い「夏休み」だったなぁ。
■9月11日(月) 予感は、実現する(かもしれない) ──「旧新潟色」115系電車に初めて乗車しました──
今日は予定を変更して鉄道ネタを。
お伝えしたようにセンセイは昨日、上越・北陸新幹線を使って、東京経由で金沢へ移動しました。新幹線乗換駅の長岡までは、信越本線を利用します。
駅に向かって歩きながら、ふと、妙な予感。「もしかしたら逢えるかもしれない......」。
これから乗車する信越本線快速列車は115系。新潟地区ではE129系への置換が進み、115系は残り少なくなっています。その中に、1編成だけ「旧新潟色」に塗装された列車(N-3編成)があるのです。
それに乗れるかも。ホームで快速列車を待っているとそれなりに乗客が集まってきます。昨日が「青春18きっぷ」利用最終日だったので、リュックを背負い、大きなカメラを持った鉄道ファンが数名。
接近のアナウンスがあり、カーブから姿を現したのは、おぉ、旧新潟色。写真は長岡駅で撮影したもの。濃い赤色に、こちらもかなり濃い黄色の帯が入っています。新潟という環境で目立つように考えられた塗装とのこと。
でも西村センセイ、旧新潟色は見るのも、乗るのも初めて。実は115系が新潟地区に導入された時は「湘南色」(緑色にオレンジの帯)の塗装でした。国鉄民営化後、何種類かの「新潟色」が用いられるようになりました。
つまり115系にこの塗装が採用されたのは初めてなのです。それなのになぜ「旧新潟色」なのかというと、これは115系の前に信越本線を走っていた70系で採用されていた塗装だからなのです。
センセイは高校生の時、越後線の気動車──当時は非電化──で通学していたのですが、時々乗った信越本線の70系電車は確かにこの色。
ただしもう少しくすんでいたような気がします。以下は個人的な感想ですが、新潟という地に115系の湘南色はよく似合っていたと思います。実際、人気も高い。
しかしその後の、いわゆる「新潟色」はどうもピタッとはまらないのです。初めて見る旧新潟色はというと、これはこれでとてもシック。とても良い。長岡駅まで115系に乗りながら、そしてボルスタ台車のしっかりした足回りを確かめながら、そう感じていたセンセイなのでした。
予感は実現する、かもしれない。
■9月10日(日) 西村センセイ、広島大学の研究会に日帰りで参加する
と言っても、東広島市の広島大学を訪れたのではありません。
条件にもよりますが、金沢からなら広島でも日帰りできるのかもしれません。でもセンセイはこの週末、新潟の自宅に留まっていくつかの用務――公務を含む――をこなしていました。
そこを起点に広島大学での用務をこなすのは、無理。広島大学、実は東京の田町駅前にサテライトの「広島大学東京オフィス」を持っているのです。今日の午後、そこで研究会が開かれたのです。
現地を訪れてみると、基本的には東京工業大学の施設のようで、施設脇には東工大の付属高校があり、生徒がテニスコートで汗を流していました。
そこにある東工大の施設の一部を、広島大学を含めた全国各地の大学に貸し出しているようです。今日開かれたのは、先日ご紹介した『反「大学改革」論』の編集者や著者を囲む会。すでに同様のイベントが京都で開催されています。
センセイは一番乗り。続いて入室してくる参加者の顔ぶれを確認します。通常ならばこの種の会合は、よく知っている人、あるいはどこかで見たことがある人、つまり関係者ばかりで行うのです。
でも今日は、知らない人ばかり。参加者約40人中、存じ上げているのは4名だけでした。これを多いと見るか、少ないと考えるか......。それはともかく、一番大事なのは内容。
若手が中心なので、かなり荒削りの部分がありますが、本質的な内容は極めてすばらしい。特に根本的な状況認識が彼らと共通することを確認できただけでも、無理をして来ただけの甲斐がありました。日時は未定ですが、この続きを、今度こそ東広島市で行いたいとのこと。
日程さえ合えば、ぜひ参加したいと思っています。鉄分も補給できるだろうし。