2019年7月13日更新(2019年7月21日ページ移動)

──2019年7月第2週のニュース──

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7月13日(土) 今日と明日、金沢工業大学「夏のオープンキャンパス」が開かれています

 タイトル通り、そして見たままのお話。

 今日と明日、金沢工業大学「夏のオープンキャンパス」が開かれています。週末なので、いつもなら金曜日か土曜日に新潟の自宅へ戻るセンセイですが、今日は公式なご出勤。

 と言っても、金沢工大での学びと研究の内容、課外活動や生活面、そして学生募集(入学試験)に関することは、それぞれに担当者が。
 会場全体をまわり、学部学生や大学院生、そして先生方と職員にご挨拶しながら、各会場の様子を拝見します。

 微妙な天気だったので、夕方まで曇り空が持ちそうだったので、自転車でご出勤。9時前後から家族連れの自家用車が続々と入構してきます。
 車のナンバーは石川および近県はもちろん、東北から九州まで。10時ちょうどに本日のプログラム開始。

 写真は生物学の模擬授業の様子。参加者にこれから取り組んでもらう実験の概要と手順を、(先生ではなく)大学院生が説明しているところ。
 高校生は使い捨ての簡易型白衣とスリッパを着用しています。手前の方は保護者(?)のようです。

 今回は細胞壁を薬品で破壊して、細胞膜内外の物質の出入りの様子を観察するらしい。院生の口から出てくる専門用語が、懐かしい。
 西村センセイ、生物学は得意ではありません。

 しかしセンセイは、基本となる小学校の免許状に加えて、中学校、および高等学校の理科1級免許状──現在の「専修免許」に相当──を持っています。大学の先生になったので、社会科を含めた8通(!!)所持している教員免許状を、ほとんど使わずに終わりましたが。
 参加者の表情は真剣。

 金沢工大へ進学するかどうかはともかく、せっかくのこの機会、大学でしか学ぶことができない新しいことに挑戦しようとしています。センセイも、もう少しお付き合いしたいところ。しかし残念ながら、別会場で入学試験の説明会が始まります。
 入試説明会を終えてこの場所に戻ると、別なテーマに移っていました。う〜ん、残念。

 オープンキャンパスは、明日午後まで続きます。



7月12日(金) 庭の木は、本当に残った ──隣家は土地を分割せずに、建て替えへ──

 更地になった後、しばらくそのままになるのだろうと予想していた隣家敷地に、想定外の動きが。

 ざっとおさらいをしておくと、センセイが金沢工大へ移籍する前から、このかなり広い敷地には立派で大きなお宅が建っていました。新築当初は複数のお子さんがここで一緒に育っていらっしゃったのでしょう。
 でもセンセイが隣のアパートに入った時には、老夫婦のみが生活。

 お子さんは嫁がれるなどして、他県を含めた数カ所で生活。大きな動きがあったのが10年くらい前。高齢のご主人が亡くなられたのです。奥様はここ数年、その姿をお見かけしません。この状況で開始された隣家の解体
 このような場合、付近では元の土地を二分割──稀に三分割──して、戸建て住宅として販売することが多い。

 左側のブロック塀が撤去されたこともあって、てっきりこの土地もそのように利用されるのだろうと思ったのです。しかし写真右側、塀に沿って植樹された木々はそのまま。道路に面した右側の塀も手つかず。
 分割、分譲するなら最初に片づけるはずなのに。

 だから不思議に感じていたのです。

 変化があったのは今週月曜日。暗くなってからアパートに戻ると、中央に神事を催すためのテントが張られていました。火曜に神事が行われたようで、翌日テントを撤去。
 昨日は何と、ここに建設する建物の外形を表すピンク色のビニール紐が地面に。

 分割、売却ではなく、建て替えを選択されたんですね。これは予想外。もちろん、例えばこの土地を業者が買い取り、大きな庭付きの一戸建てを建設して販売するということも考えられます。
 しかし、地面に這わされたビニール紐が示すお宅は写真奥に位置し、相当小さい。

 平屋か二階建てかにもよりますが面積はざっと、元のお宅の1/3〜1/2程度。お風呂など生活に必要な最低限の施設と、限られた数の寝室という感じ。

 察するにお子様達が、この場所で生活した/している家族の繋がりを優先して、福祉サービスを利用されている奥様のために、相当額を投入して家を建て替え。(田舎の人間の感覚なら盆や正月などの)節目には、可能な人間がこの家に集合する。
 そして奥様に現在の状況を報告するとともに、姉妹そして家族の絆を深める...いうところでしょうか。

 センセイ自身の環境、特に実家の今後を考えると、わからないではない。でもそれなら、なぜ左側のブロック塀を撤去したんだろう...。

 それなりに当たっているのか、勘違いも甚だしいのか、そう遠くない将来に明らかになると思います。



7月11日(木) 人間関係も、同じ? ──施設を長持ちさせるツボは、日頃のメンテナンスに──

 ...研究室の外がうるさい。廊下ではなく反対側、窓の外です。

 センセイの研究室の外(1階)には、建物内のエレベーターと繋がる通用口があります。だからしばしば、各種資材や機器を自動車から降ろし、台車で運ぶ人たちの話し声や作業音がします。緑も多いので、草刈りをする音も。
 でも今週に入ってから、工事の音がすることに気づきました。

 どこからともなく、ハンマーの打撃音が聞こえるのです。大規模な音ではないのですが、気になる。それに、そんな連絡は届いていません。
 金沢工大、この辺の仕組みはしっかりしているのです。

 椎間板ヘルニアが回復していないセンセイは、地上と研究室のある3階──建物構造上、通常の3階より高い──の行き来にはエレベーターを使用しています。
 2階なら問題なく歩くことができるのですが。

 細い雨が降った一昨日、エレベーターで下って外へ出ると、おぉ、まさにその工事中。業者の方がシートを敷いて脚立を立て、外壁を叩いています。
 ちなみに室内では授業中。

 工事用の足場を組んだ本格的な修復工事ではありません。コンクリートの劣化を確認していているようです。実際、場所によってはボロボロと崩れてくる場面も。
 通知がなかったのは、調査だからだったんですね。

 金沢工大に移籍してからしばしば、「金沢工大はなぜ『強い』のか」と尋ねられるようになりました。守秘義務を守りつつ誠実に、そして相手に合わせてお返事しているのですが、唯一お伝えしていないことが。
 金沢工大は決して裕福ではありません。こうやってコツコツと資産を維持、そして活用しているのです。

 人間関係も、基本的には同じじゃないかなぁーと思うのですが、どうでしょう。



7月10日(水) (再び)学生は、自ら成長する ──プロジェクトデザイン科目の「市役所提供テーマ 中間発表会」が開かれました──

 今日はタイトル通り、そして見たままのお話。

 お伝えしたようにセンセイは今年度、「プロジェクトデザイン」という科目を担当しています。講義は毎週火曜の夕方。でも水曜日の今日も「講義」。全クラス合同で、「中間発表会」が開かれたのです。
 先週の、受講生を含む学内関係者向けの発表会の拡大版と理解していただいて結構です。

 ただし正式名称は、「市役所提供テーマ 中間発表会」。この科目は、PBL(Project/Problem Based Learing)と呼ばれる新しい学習方法です。
 その核となるテーマを、地元2市から頂戴。

 大学が位置する野々市市と、隣の金沢市の協力を頂き、両市が抱える具体的な問題の解決/軽減に向けて、学生の視点で取り組もうというのです。
 実はこれまで講義の中で、市役所の担当者をお招きして、問題の説明を受けています。

 だから彼ら彼女らにとって、市役所の方にお目にかかるのは二度目。

 先週の発表会に参加したのは情報工学科だけだったのですが、今回は2年生全員、つまり約1,600名160チームに分かれて一同に会します...というか、実は、全グループを集合させる会場がない。
 そこで先週の会場と、大学の中で一番大きな「多目的ホール」(右の写真)を使用します。

 たまたまセンセイが担当するクラスは、全グループが多目的ホール。午後イチの、大学院の講義──これはこれでとても面白かった──を終えてから会場へ。会場内(上の写真)は既に、興奮状態。

 中央奥のスクリーンに時計表示が見えますが、これは残り時間を表しています。60分の説明時間の、半分を経過したということを意味しています。
 右の写真は、センセイのクラスの受講生が市役所職員(左)に説明した後、コメントをメモしている様子。

 多目的ホール内は異なる光源があり、色温度その他が違います。どうしても全体を補正することはできず、見苦しくなりますが、悪しからず。
 正直なところ、拙いプレゼンテーションばかり。

 それに対して、市役所の方は優しく、時には厳しく、提案の問題点を指摘したり、視点を評価しつつ、さらにそれを伸ばすようなアイディアを寄せてくださります。
 市役所職員の方々がこの機会を知的に楽しんでいらっしゃることがわかります。優しいか厳しいかに関わらず。

 学生は、オトナの助言に戸惑いながらも、自らに内在する力で成長する。それを思い知らされた日でした。

 ちなみに今日は、一種のドレスコード(服装規定)が通知されていました。学生には、ワイシャツただしノーネクタイと指示を出していますです。



7月9日(火) 金沢工大はどうやら、かつてこの地を支配していた富樫家分家の屋敷跡に存在するらしい...

 今日は見たままのお話。

 昼前から雨との予報だったので西村センセイ、今日は自動車でご出勤。ただし実際には、午後3時前に一降りあっただけ。気象庁アメダスの記録は0.0mmだったので、気象台付近では降らなかったのでしょう。
 で、昨日は曇りとの予報。

 だからセンセイは自転車で出勤したのですが、その時も帰宅時も多少濡れました。降雨があるかないかの予報、特に梅雨時のそれは非常に難しいので、クレームをつけているわけではありません。
 問題は昼食。

 昨日は雨が止んでいたため、大学食堂を通過した後、お弁当を購入しました。ついでに、障害が残る左足のリハビリを兼ねて、ちょっとだけ遠回り。
 ...あれっ?!

 その辺りには大学のテニスコートと、金沢市の「久安殿屋敷公園」が接しています。「公園」と言っても、後者はほとんどがサッカーグラウンド。門柱の存在と、そこに記された公園名は認識していたのです。
 なぜ「殿」なんだろう、と、疑問を感じたので。

 今回はたまたま、その門柱の背後から接近することになったのですが、裏側には、写真の「(公)園名の由来」が。初めて気づきました。
 詳細は写真を判読していただくしかないのですが、要するに、金沢工大他が存在するこの区域は、富樫家の分家屋敷があった場所らしい。

 人々はお屋敷を「久安屋敷」とか「殿屋敷」と呼んでいたので、「殿屋敷公園と名づけました」とのこと。でもお伝えしたように正式には、「久安殿屋敷公園」。拘っているわけではないのですが...。
 そしてもう一つ。

 説明文は、この地が「久安」と呼ばれる理由については触れていません。ま、いいんですけど...。



7月8日(月) お詫びして訂正します。「電気掃除機」は、試運転中のロボット芝刈機でした

 写真は昨日、キャンパス内の日本庭園で撮影したもの。

 昨日はお昼過ぎに金沢に到着。5時間以上、しかも長距離運転後なので、アパートで少しだけ休んでから大学へ「ご出勤」。途中で1回外出したのですが、休日における校舎内への入口は守衛室の脇に限られます。
 そこで、ふだん通らない中庭を通って戻ることに。

 突然、目に飛び込んできたのが、立て看板と写真の「自律走行ロボット」。

 看板には学園の施設部名で、「ロボット芝刈機 試運転中 さわらないでください。(警報が鳴ります。)」と書かれています。(できるだけ原文のまま)
 まず、周囲には誰もいません。つまりリモコン操縦ではない。本体に接近して撮影したのが写真。

 「電気掃除機の框体転用」と推測した本体は、本物の電気掃除機より二回り大きい。車輪を含めて専用に製作されたもののようですが、この金型を製造するとなると、とんでもない価格になるはず。
 だからこそセンセイは、既存品の転用だろうと考えたのです。

 写真では良くわかりませんが、本体上部には雨に打たれた跡と雨粒。従って程度はともかく、全天候型。ますますお金がかかります。
 芝を刈り取る「歯」は、掃除機の吸い込み口に当たる場所の先にあるのでしょうか。そうだとするとやはり、芝は本体前部に収めるのかしら...。

 写真右側にある二つの箱も気になります。奥にある青い方はコンセント盤。以前からあるものですが、下部がビニールテープで仮止めされています。隣の、白いプラスチック製の箱は、最近設置されたものらしい。
 改めて本体に目を向けると、芝刈機はほぼ同サイズの樹脂製シートの上で静止しています。

 ロボットが活動するためにはエネルギー、要するに電力が必要。もちろん本体内に収納された電池で動いているはず。問題は、その電力をどうやって本体に供給するか。本体および設備の間に、目に見えるような配線はありません。
 どうやら、シート下部に設置された設備と本体との間で、電波を使った非接触型の電力供給を行っているらしい。

 どうでしょう?



7月7日(日) せっかくの七夕なのに... ──金沢のガソリン価格、新潟より少し低い状態が続いています──

 今日は七夕。

 昨晩は意識していたのですが今朝、金沢への移動を開始した時にはすっかり忘れていました。センセイの記憶力はこの程度。

 でも沿道のあちこちに結構、大きな七夕の飾りが。絵になりそうなものがあったら...と思っていたのですが、チャンスを逃したまま(無事に)金沢到着。それに今日の北陸地方は曇天で、星空を望むことはできないし...。
 というわけで、ロマンスとは無縁な話題を。

 写真は夜、大学から自転車でアパートに戻る際に見た自宅最寄りのガソリンスタンド。実際にはかなり暗い状況下で撮影しています。
 センセイはここ半年くらい、自宅近くのお店でガソリンを給油していました。要するに、金沢より安いから。

 省エネ運転──今日の燃費は20.5km/L──に努めるセンセイですが、移動距離は往復(+その他)で500km以上にもなるので、ガソリン価格に注意を払う必要があるのです。
 背景にあるのはガソリン価格の高騰。

 それでも需給関係の変化を反映して、ここ2ヶ月ほど金沢の価格が低下し始めました。写真のお店ではご覧の表示のように、ハイオクが143円/L。最も下がった時には各店、141円/Lでした。
 でもいずれにせよ、柏崎の一番安いお店より5円ほど安い。

 移動経路の中で、「高いなぁ」と感じるのは富山県の郡部。このお店よりリッター当たり10円くらい高くなります。国道8号線など幹線国道沿いでは競争が厳しく、もっと安いのかもしれませんが。
 さすがに、10円/Lのインパクトは大きい。

 今日はアパート到着前に走行距離を計算して、近くのお店で最低量を給油しました。全然ロマンチックじゃないけど、経済活動つまり「下部構造」は、「上部構造」を規定するので。

 「上部/下部構造」の意味がわからない人は、自分で調べてね。


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