2019年8月24日更新(2019年9月1日ページ移動)

──2019年8月4週のニュース──

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8月24日(土) 活力を保ち続ける街 ──お盆休みの間に金沢で起きていたこと(1)──

 センセイは予定通り自宅へ戻り、その足で実家へ。都内で看護師として働いている姪が帰省しているのです。

 元気な子なのですが、ちょっとイマイチなので様子を尋ねると「疲れた」とのこと。まだ20歳代なのに。

 心配していた職場の人間関係ではなく、看護師という仕事そのものと、勤務する大きな病院の人手不足──どこもそうらしい──や、その影響を受けた勤務態勢などとのこと。人命を直接預かる、ハードな仕事ですからねぇ。
 昼食を済ませると彼女は、運転手役の弟とともにお昼寝。

 その間にセンセイは母親と食料の買い出しへ。15日に甥が訪れて以来、10日間ほど補給が途絶えていたとのこと。昨日は、かつての田舎がそうだったように朝昼晩と、野菜づくし。帰宅しても、病院勤務の弟と姪は夢の中。
 センセイは明朝、金沢に向けて発たなければならないので、ひとまず帰宅します。

 今日の写真は、先週金沢へ移動した日の夕方に撮影したもの。自宅のすぐそば、左側に建つ電柱の根元に何か見えますが、ここはこの付近の住民が生ゴミを集積する場所
 根元に見えるものはカラスの悪戯をを防ぐための網です。

 その右側に広がる区画はつい先日まで契約者用の駐車場になっていました。しかしセンセイが帰省している間にアスファルトが剥がされ、更地に戻っています。
 しかも、良く見ると地面には、例のビニール紐。家が建つのです。

 センセイが金沢工大へ移籍するためにアパートを定めた2001年の冬、この辺りはかなり大きなお屋敷が1軒建っていました。ただしすでに無人でしたが。
 程なく建物は解体、整地され、敷地は小さな8区画に分割分譲。

 7区画には家が新築されたのですが、なぜかここだけは手つかずだったのです。

 土地の権利関係は良くわかりませんし、知るつもりもありません。でもセンセイが感じ、そして何度もお伝えしているのは、金沢市と野々市市が接している地域の活力。センセイ自身が属する旧世代と新世代の交替があちこちで進んでいます。
 毎週、それが感じられない場所と行き来しているからかも。

 ...と、偉そうなことを言っても、センセイ自身はそう遠くない将来、ここから立ち去る立場なのですけど。



8月23日(金) 雨の日々にも、一区切り ──高校教員対象の研修会が終了しました──

 金沢は今朝も雨。この天気は強弱を繰り返しながら1週間ほど続いています。

 できれば自転車で出勤したいところですが、今日も自動車を使います。複数のお客様をお迎えして研修会のまとめが行われるので、何としても出勤しなければならない。所定の時刻に会場へ移動て、お客様にご挨拶します。
 この春訪れた京都工学院高等学校の先生の講演は、実に素晴らしい。

 聴衆が聴きたい、そして知りたいと願っていることに、ご自身らの悩みや戸惑いを含めてストレートに応える内容でした。昼食を挟んで全体討議。ただしグループに分かれてでしたが。センセイも割と積極的に議論に加わらせていただきます。
 「先生」の立場ではなく、同じような悩みと、先行する者が有する多少の知見を持つ者として。

 先生方──センセイを除く──とともに、グループをサポートする本学女子学生(4年生)の、未開化の才能が際立ちます。いわゆる、「伸びしろ」。

 先生方に修了証をお渡しして無事に全プログラムを終了。参加者といろいろ情報を交換した後、センセイは研究室へ引き揚げます。遅い時刻に始まった少人数のヘビーな会議は、19時前に終了。
 やれやれ、ちょっと遅れているけど、スーパーの惣菜の値引きには間に合いそう。

 学長会議室を出ると、空全体が真っ赤に染まっていることに気づきました。天頂や東に僅かに青空が見えるという状態。研究室に戻り、鞄の中からカメラを取り出します。
 この間、空は時々刻々と変化。

 あれよあれよという間に、紅色は暗く奥深い濃紺色に浸食されます。障害のある左足と相談しながら、西の空が見える上階で撮影したのが写真。
 写真中央やや右の建物は6号館(多目的ホール)。

 今日も雨がちだったのですが、長い会議中に最後の弱い寒冷前線が通過し、上空に秋の天気が入ってきたのです。大きく見ても、停滞していた秋雨前線は南下した後、ゆっくりと消滅する見込み。
 この夕焼けが、それを約束しています。

 働きずくめの1週間が何とか終わりました。センセイは明日、自宅へ戻ります。



8月22日(木) 西村センセイ、ネクタイを間違える ──研修会での講義を無事に終えました──

 金沢は今日も、時々強い雨。未明に雨の音で起こされたほどです。

 そのため自動車で出勤したのですが、駐車場に車を止めて降りようとした時、あ"...。

 ネクタイを間違えてしまった。

 関係者はお気づきだと思いますが、センセイはファッションに無頓着。ただし接する相手に不快感を与えたくはないので、シーズンに応じて、それぞれいくつかのパターンの中から、その日着用するものを選んでいます。
 高校の先生方を対象とした研修会は明日まで続くので、あらかじめ1週間分の服装を選んでいました。

 でも、ネクタイを間違えた。

 何のことはなく、頭の中は今日の講義のことでいっぱいだったのです。提示資料は作成済。内容も頭の中に入っているのですが、それを使って、先生方とやりとりをどう進めるかは別。
 「あそこでは、これをメモしてもらい...」という具合。

 開始時刻40分前に会場に到着して準備を始めたのですが、借り物の機器に少々不具合が発生。本質的な問題ではないため、このまま進めることに。少しずつ余裕を奪われていきます。
 いよいよ講義開始。

 リラックスしてもらうため、冒頭で一種の軽いジョークを飛ばしたのですが、これが見事に空振り。外国人には受けるネタなんだけどなぁ...。
 態勢を立て直します。

 もちろんその後はそれなりに進行。新しく盛り込んだ要素はかなり有効だったのですが、客観的に見ると、反省点も多い。後半は同僚のK先生に担当していただきます。写真はその際に撮影したもの。
 こちらは盛り上がります。

 でも、まぁ、全体としてはまぁまぁかな。明日、まとめの全体討議が行われるので、時間があれば補足説明をさせていただきたいと考えています。



8月21日(水) 気分はすっかり、小学校の先生 ──今日から「サマー・サイエンス・スクール」が始まりました──

 授業はないにもかかわらず、今週のセンセイはかなり忙しい。ふだん怠けているから、と言われれば反論できないのですが。

 金沢はずっと雨で、特に昨日は1時間に40mm以上の猛烈な雨量を記録しました。今日も早めに自動車で出勤し、明日の研修会で発表するファイルを作成します。
 窓の外で動きが。

 学生の「歩道を歩いてください!!」などと言う声が聞こえてきます。つまり事情を理解できない誰かが、車道を歩いているのです。間違いありません。
 「2019 KITサマー・サイエンス・スクール」に参加する子供や保護者が集まり始めているのです。

 受付開始時刻の9時半過ぎに会場を訪れたのですが、小降りになった雨の中、沢山の人が集まっていました。親子も多いけど、おじいちゃんおばあちゃんと一緒という子も目立ちます。
 ひとまず研究室へ戻ります。

 気を使う割と大きな会議を乗り切り、大学食堂でとにかくお昼を食べて、作業に取り組みます。去年の講義はかなり挑戦的なものだったのですが、評価できる点はあるものの、反省点も多い。
 そこで今回は気合を入れ、また従来にものにあまり拘らずにファイルを作成します。その甲斐あってか、見込みより2時間ほど早く作業終了。

 ファイルを担当者に届ける──明日朝までに印刷製本してもらう必要がある──ついでに、サマー・サイエンス・スクールの様子をのぞかせていただきました。写真は小学校1・2年生向けの「ドライアイスで遊(あそ)ぼう」のクラス。( )内にはちゃんと、「あそ」と書かれています。
 もちろん漢字を読めない児童への配慮。

 教室へ一歩足を入れると、そこはもう、完全に小学校。子供たちの反応が大学生とまったく違います(当たり前ですが)。センセイは小学校の教員免許を取得しており、最初の教育実習で1年生を教えています。
 一瞬で、その時の感覚が戻りました。

 この独特の雰囲気をもっと楽しみたいのだけど...センセイは仕事に戻らなければなりません。トホホ。



8月20日(火) センセイの予想は大外れ。隣家は以前より僅かに小ぶりな、しかし立派なお宅になるようです

 昨朝、つまり月曜日から、隣接する公園で朝のラジオ体操が再開されました。

 子供たちの夏休みが終盤に入ったので、休み明けの円滑な登校に向けて、リズムを取り戻そうということなのでしょう。問題はその後。

 窓の外から、多くの方が作業をする音が聞こえるのです。お伝えしたように、アパートの近くでは新築工事が進行中。最初はその音だろうと思ったのですが時刻が早い。周囲の環境に配慮してでしょうが、工事は7時半きっかりに始まるのです。
 でもまだ、6時半を過ぎたところ。

 程なく道路を進む重機の音がしてきました。音の出所は解体から更地化、そして基礎工事と続き、お盆前に土台が仮に組まれた隣家に違いありません。
 前の晩に帰宅した時に、基礎が綺麗に組み上がり、柱と思われる資材が敷地内に山積みされていることを確認していたのです。

 窓を開けると、何と、人力で1階の柱を建て始めています。柱って、そんなに軽かったっけ。そして、とにかく柱の数が多い。クレーン車も本格的に参加した作業を横目に、センセイはご出勤。
 写真は帰宅直後に撮影したもの。実際にはかなり暗い状況です。

 「1日だと柱を全部組み終えたくらいかな」と予想していたのですが、予想は外れ。屋根の板と防水紙が張られています。帰宅時には瓦を敷く準備まで完了していました。
 今日の金沢は、ニュースになるほど激しい雨が降ったにもかかわらず。

 もう一つ予想外──「大外れ」というレベル──だったのが、お宅の規模。以前のものは敷地いっぱいに広がる大きなものだったのです。その点では確かに、以前より一回り小ぶり。
 でもご覧のように、広々とした2階を設けるなど、ずいぶん立派。

 予想が外れたことは真摯(しんし)に反省しなければなりませんが、なぜ立派なお宅を解体して、同じような規模の家を新築したのだろう。新しい家に、お子様のどなたかが入るということなのでしょうか...。
 他人のプライバシーに立ち入るつもりはないのですけど。

 そしてもう一つ。センセイの場合、譲渡する、あるいはコンパクトにするのならともかく、同じような規模の自宅を新築するなんて、絶対に無理。

 センセイの読みは外れましたが、こちらは自信を持って断言できます。 



8月19日(月) (毎年のことながら)首が回らない... ──工業高校の先生方を対象とした研修会が始まりました──

 お伝えしたように、金沢工大はお盆休みを終えて、今日から業務再開。

 それに先立ち、金曜日から金沢入りしているセンセイ。普通なら準備万端...なのでしょうが、全然そうじゃない。まず、明日のお昼までに前学期の成績を登録しなくてはならない。
 受講生は約290名。

 「...もっと早く片づけておけよ」という指摘はその通りですが、それができないのが、センセイ。

 そしてもう一つ。全国の工業高校の先生方を対象とし、何年も続いている研修会が、今日から始まったのです。今年のセンセイは、木曜の朝イチの出番。
 ただし教材は未完成。

 骨子の部分はできているのですが、センセイの担当は理論的、歴史的な内容。同じく理論を扱う今日の最初の講義(写真)を受けてから調整することにしています。
 担当は、同僚のK先生。

 こちらも、基本的な内容は従来通り。でも新しく、良く考えられた内容があちこちに加わっています。せっかくのこの内容を受けて、受講する先生方に、できるだけわかりやすい内容にしたいと考えています。
 でも、まだ成績登録が終わらない...。

 トホホ。



8月18日(日) 動きがあまりに速すぎて... ──第48回少林寺拳法北陸学生大会が開催されました──

 今日は予定を変更して、見たままのお話。

 金沢へ一昨日移動した西村センセイ。昨日の土曜日は、車で市内のかかりつけ医と酒屋さんを梯子してからご出勤。夏期休業中なので、キャンパスにはほとんど誰もいません。お昼に「ほっともっと」でお弁当を買い、IDカードを使って、守衛室脇の通用口から校舎内に。
 ...あれっ?!

 ある玄関が完全に開放されています。誰でも入館できるので、セキュリティもへったくれもない。変だなぁーと思って近寄ると、仮設の受付。そして男女の学生。目が合った瞬間、お互いに「あ"っ」。
 センセイが顧問を務める少林寺拳法部の学生です。

 今日は別棟で第48回少林寺拳法学生大会が開催されるとのこと。来賓などICカードを持たない外部の方がお越しになるため、玄関を開放しているのだそうです。大会の件は知りませんでした。
 顧問として、本当に恥ずかしい。

 お詫びに(?)というわけで、午後から開かれた大会に一部参加させていただきました。写真は開会式内で披露された、他大学学生による演武。
 静と動の対比が強烈で、右側の男子学生の左足が消えてしまっています。すみません。

 また会場となった多目的ホールは特殊な照明なので、色を完全に再生することができません。悪しからず。

 開会式に続いて、1人、およびペアの順で、技が披露され、主審と、四隅を固める4人の副審──でいいのかな──が判定していきます。審判員による差は僅少。
 ...凄い。

 学生諸君には大変申し訳なかったのですが、会場内はとても冷えており──たぶん28℃前後──薄着のセンセイには耐えられなかったため、そこで退出させていただきました。
 でも、他大学の学生を含めて、試合中はとても真剣。ふだん、あるいは授業中の彼ら彼女らとは別人に思えるほど。

 大会ごとにテーマを定めているようで、今回は「基」。「もとい」と読みます。もちろん基本の「基」を大切にしようというメッセージ。

 こちらについても、忘れかけていたものを再確認させられた、暑い昨日だったのです。


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