2019年7月27日更新(2019年8月4日ページ移動)
■7月27日(土) 西村センセイ、梅雨明けをこの耳で確かめる ──颱風の雨に追いかけられながら帰宅しました──
週末ですが、センセイは立場上の仕事でご出勤。ただし例によって、業務についてのコメントはありません。
午後、用務を終えて学を発ち、アパートに立ち寄ってから帰途につきました。ちょうどこの頃から、フロントガラスにポツポツと雨粒が。昨日上陸した颱風第6号──正確には、それが変わった熱帯低気圧──による雨です。
...予報よりも早い。センセイは万が一を考えて自動車で出勤したため問題はなかったのですが、降り始めた雨の中、手押し車を押す老女や自転車の若者は可哀想。それでも、石川県内はさほど酷くはなかったのです。でも富山県に入ると、天気は一気に不安定に。
もはや歩行者は見当たりません。土曜の午後で交通量も多く、運転には気を使います。
県境の親不知子不知を過ぎたあたりで、雨はひとまず小休止。ただし上空には見慣れぬ異形(いぎょう)の雲。嫌な予感がします。旧青海(おうみ)町(現糸魚川市)内では、歩道のあちこちに制服姿の警備員。そして浴衣を着た小さな子供たち。
臨時の看板には、「青海まつり」とあります。ここまでの運転はかなり気を使ったのですが、糸魚川以東は上越市内を含めてスムースに。帰宅時間帯と重なったのですが、混雑は心配していたほどではありませんでした。それもそのはず、今日は土曜日...。
それも夏休み初日の。不意に、BMWの厚い窓ガラスの向こうから蜩(ひぐらし)の鳴き声が。今シーズン初めてです。
うるさいだけのアブラゼミは以前から。でも蜩は、梅雨明けを告げる蝉。桜やツツジ、紫陽花は人間もコントロールできますが、蝉は無理。生き物が、梅雨明けを全身で感じているのです。
言祝(ことほ)いでいる、と表現すべきか。柏崎市内に入るあたりで、颱風6号の雨雲に追いつかれつつあることを悟りました。日本海の向こう、ほぼ真北だけ雲が切れており、佐渡が良く見えます。いつもよりずっと近い。
米山I.C.付近の駐車場で撮影したのが写真。まるで夕方の西の空。右下、手前のぼけている物体は雑草。紺のグラデーションが日本海で、その向こうに佐渡島(さどがしま)が見えます。手前の穏やかな峰々が小佐渡で、奥の険しい方が大佐渡。(環境によっては、判別できないかも)
中央やや右側に、くっきりと見える人工物は、妙見山(みょうけんさん)山頂付近にある航空自衛隊のレーダーサイト。写真左側の上部に見えるから斜めに下っているのは、雨。センセイはどうやら、颱風の雨雲に追いかけられているらしい。そして、ひとまず振り切ったはずの雨がポツポツ...。
今回はかなり疲れました──ただし、血圧は平常値だった──が、無事に帰宅。入浴してから夕食を頂いているあたりで、酷い降りになりました。それでも当地は大したことなかったのです。後から調べると、新潟県内はあちこちで局地的に非常に強い雨。警報も出ています。
そして、センセイが通過した直後の「青海まつり」付近も。あの子達も警備員さんも、大変だったんだろうなぁ。
■7月26日(金) 最高気温35.8℃を記念(?)して、チャンカレで「復刻、旧本店のマトンカレー」を頂きました
金曜日はお昼前に講義。
このクラスの受講生にとっては最後の授業。もちろん問題なく終了したのですが、さて、昼食をどうしよう。午後は残るクラスの採点や、立場上の仕事をすることにしています。つまり、パワーを使う。
されど大学食堂は現在、お昼のピーク。ふと思いついて、大学の西側へ進むことにしました。最後の最後は、「ほっかほっか亭」のお弁当。でもその前に、確かめたいものがあったのです。
目的地は「チャンカレ」こと「カレーのチャンピオン」。今日の金沢は、雲はあったものの朝から気温が急上昇。気温の変化に鈍くなり、かつ寒さに弱くなっているセンセイですが、今日はさすがに暑さが「痛い」。
夜のニュースによると、センセイが外出していたその時刻に、最高気温35.8℃を記録したそうです。もちろん今年の最高記録。あまりの暑さに、そしてチャンカレ前で目標を記した旗を確認したため、あっさりと「ほっかほっか亭」を断念。約3ヶ月ぶりにお邪魔します。お目当ては「期間・店舗限定 復刻、旧本店のマトンカレー」(590円)。
チャンカレをこよなく愛するT先生に教えていただきました。「オールドファンには懐かしい、90年代頃のチャンカレの味」とのこと。センセイが金沢工大に移籍したのは2002年なので、旧店舗に通い始めた頃にはもう、このマトンカレーは存在していませんでした。
カツカレーと違って盛りつけるだけなので、マトンカレーはすぐに到着。キャベツがついているんだぁ。定番の「Lカツ」こと、「Lカツカレー」とさほど違わないような、でも違うような...。
最初に気づいた相違点は、スプーン。カツカレーは先割れなのですが、こちらは普通のタイプ。だからキャベツを食べようとすると、結構大変。
で、肝心要のカレーですが、いつものものよりまろやかなような感じ。見かけはそんなに変わらないのですが、強く訴えかけるわけではないので、すいすいと頂戴することができます。現在のセンセイにとってLカツは、「挑戦」する対象なのです。
で、マトンはというと...こちらも、よくわからない。まず、マトンの量が少ないと思う。それにそもそも、西村センセイがマトンを頂くのは約50年ぶりで、微かにその味を覚えている程度です。それでもよく確かめると、確かに独特の味が存在する。
この「マトンカレー」は先月24日からの限定発売で、「数量なくなり次第終了」。目安は「およそ1ヶ月」とのことですから、頂くことができただけでもラッキーだったようです。
■7月25日(木) 一般の方も参加して、学内で研究会が開かれました
今日はタイトル通り、そして見たままのお話。
天気予報によると、降水確率は微妙な数字。午後から驟雨(しゅうう)があるかもしれないとのだったので、自動車で出勤しました。理由の一つは、今日も背広ネクタイ姿だから。結果的に、雨は降らなかったのですが。
夏休みの計画を楽しく語り合う学生諸君とは対照的に、センセイらは引き続き、テストの答案と格闘中。しかしそれも、朧気(おぼろげ)ながら先が見えてきました。来週初めまでには、何とかなりそう。今日の午後イチの講義で、成績を伝えます。
今回が、今学期に担当するクラスの中の最初。研究室に戻って採点を続け、夕方に、このところ何回か利用しているスタジオへ。センセイらが主宰する研究会が開かれるのです。1ヶ月前に開かれた会の2回目。
お招きしたのは広島大学所属の新進気鋭の先生。確かに視点が鋭い。でも、普通の研究会や学会と違うことがあります。一般の市民──例えば写真中央で腕組みをされている方──が、会に加わっていらっしゃるのです。
そして本学学生(右側の後ろ姿など)も参加。この「異業種交流会」状態で、前半はレクチャー。そして後半は前回同様、時間いっぱいまで円陣を組んだ「哲学対話」。
繰り返しになりますが、若い人のセンスそのものや、彼ら彼女の感覚にかかった情報にもとづき、自分で考えて下した判断を、もっと評価して良いと思う。
残念──言祝(ことほ)ぐべきことかも──ながら、それはセンセイの現役引退がそう遠くないことを意味しているのですが。
■7月24日(水) 進む季節に合わせて植物は交替し、学生諸君がモードを変える ──北陸地方が梅雨明けしました──
気象台は今日、北陸地方を含めた各地(一部地域を除く)が梅雨明けしたと見られると発表しました。
いわゆる「梅雨明け宣言」ですが、今日の当地は真夏の青空ではなく、晴れではあるものの予想通り、「グダグダ」とした一日。暑くなることはわかっていましたが、センセイはネクタイに背広姿でご出勤。
アメダスによると、今日の金沢の最高気温は、30.4℃。
口実は、立場上の会議が一つのあるから。でも最大の理由は、センセイの温度感覚がおかしくなっており、体温の調節がうまくいかなくなっているからです。
センセイはもともと、寒さには強い方(と信じていた)。冬はもちろん、夏は冷房を効かせた部屋を好みます。でも去年あたりから少しずつ体質が変化。例年なら26℃くらいに室温を設定していたのですが、今年は28℃。
しかもそれでも寒く感じるし、時には(冗談抜きで)気持ちが悪くなる。お伝えしていませんでしたが、今月前半は、かなり酷い喉の風邪をひいていました。
温度変化に対応できなくなるのは、もちろん老人の特徴。それは否定しませんが、考えられるもう一つの可能性が。血圧がこのところ、かなり低下しているのです。
それが原因で、体温調節がうまくいかなくなっているのかも。人間ばかりでなく、植物も変化しています。梅雨を代表する紫陽花が枯れ始めているのです。樹になっていた薄緑色の紫陽花は、その花の色を保ったまま、それを朽ちさせつつあります。
でも残念ながら、それに代わる花は見当たらない。以前は出勤経路に向日葵(ひまわり)畑があったのですが、現在は別な用途に。センセイの移動経路のどこにも、向日葵は咲いていない。
学生諸君は劇的に変化しています。例外を除けば、今日がテストその他の最終日。これから1週間かけて前期の成績を確認すれば、文字通りの夏休み。他方、彼ら彼女らを笑顔で送り出すために、センセイは前屈みになって採点、採点、そして採点...。
まぁ、これが本来の仕事だから、不満はないのですが。写真は日曜日に新潟から移動後、大学に「出勤」した際に出くわしたもの。研究室名とともに、「測量中」と表示されています。周囲を確認すると中央の受信機に加えて、その周囲に何やら小型機器。
周囲には誰もいません。どうやら、大学院生がGPS衛星を利用した高精度測量の研究に取り組んでいるらしい。いかにも工科系大学だなぁと感じる場面。そしてこちらは季節とほぼ無関係。
「グダグダ」な梅雨明けでも「梅雨明け十日」。これから10日前後は暑い日が続くはず。
ご高齢のセンセイは果たして、乗り切れるのだろうか...。
■7月23日(火) 小さいながらも、相当しっかりしたお宅になるらしい ──隣家の基礎工事が始まりました──
写真は昨朝、出勤時に撮影したもの。
ラジオ体操に参加した子供たちの帰宅に合わせるかのように、アパート前を大型トラックが通過しました。聞き慣れない音がしたので窓から様子を確かめると、荷台には写真のちょっと変わった形の重機が。
荷台を後ろに傾けて、重機をゆっくりと降ろし始めたのです。雨を心配してもう一度外を見ると今度は、重機が単独で、(キャタピラーではなく)油圧で動作する支柱を使って、道路上で見事に「その場回転」をしています。まるで蟹のよう。
初めて見ました。お気づきだと思いますが、この重機は穴を掘るためのもの。解体、更地になった後、準備が始まっていた隣家の新築工事がいよいよ始まるのです。
奇妙な形のこのマシン、センセイが帰宅する時にはもう、影も形もありませんでした。地上には、先日の赤いビニールテープに沿って、支柱の、赤く塗られた頭部が見えています。要するに、地中にしっかりとした柱を据えた上で、その上に、建物を支えるコンクリート製の基礎を形作る。
耐震性を高めるための「H型PCパイル圧入工法」と呼ばれる方法です。実は、拙宅もこの工法。
新潟県中越沖地震で被災しましたが、このパイルのおかげで致命的な被害を免れることができました。個人的にはそのメリットを実感しています。でもお察しの通り、コストがかかります。
この辺りの建売住宅で、パイルを使用した基礎工事を見たことはありません。パイル頭部の赤色を目で追いかけ、ここに建てられるお宅を想像すると、やはりこぢんまり。
「それでも、家族──たぶん、高齢の奥様──のために、ここに家を建てる」という強い意志を感じます。少なくともセンセイは。
■7月22日(月) ラジオ体操と入道雲 ──今年の梅雨明けは、グダグダ型か?! ──
ベタな、そして新鮮味に欠けたタイトル。しかも見た通りの話題。なぜなら今日はまさに、「そんな日」だったのです。
今週の北陸地方は、木曜日頃まで雨がちの天気が続くとの予報だったのですが、昨晩それが大きく変化。明日(=つまり今日)こそ雨が降るものの、翌火曜日以降は曇りか晴れとのこと。いよいよ週半ば以降に、梅雨明けか。
昨晩は雨が降っていたこともあり、自動車で出勤する準備を整えてから就寝。未明に目覚めて外を確認すると、雨は止んでいるものの、自動車の屋根は濡れたまま。血圧を下げるためには睡眠が大切なので、再び眠ります。この間、夜勤明けの隣人が戻るなど、外ではいくつか動きが。
ただしこれらは、いつものこと。しかし2時間後、「いつもではない音」が。ラジオからです。
斜向かいの公園でAMラジオでNHKの放送が入るかどうか、そして音量をチェックしているのです。もちろん、今日から夏休み期間中の子供たちのために、ラジオ体操が始まるのです。
やがて子供たちや保護者、関係者が集まって、ラジオ体操開始。初めて知ったのですが、現在──少なくとも今日──の体操の指導者は女性なんですね。
そしてもう一つ気づいたことが。昨秋、ほぼ丸裸にまで刈り取られた公園を囲う樹には、ご覧のように葉が見事に生い茂り、手前の田圃では稲がすくすくと育っています。生命力の素晴らしさ。
センセイには真似できない。子供たちがいなくなった公園を横目に、自動車でご出勤。学期末で、テストと課題の採点で冗談抜きで首が回らない西村センセイ、ふと窓の外の変化に気づきました。
予報通り、窓の外は雨。雨はお昼頃に止み、午後になると時々晴れ間も見えるようになりました。
前線の通過に伴って、南に位置する太平洋高気圧から湿った空気が入り込み、気温は急上昇。帰宅してから確認すると、金沢における今日の最高気温は33.1℃。
今年最高を記録したそうです。写真は帰宅時に撮影したもの。山の向こうで沸く入道雲(積乱雲)です。雲がオレンジ色なのは、夕日を浴びているから。実際はもっと鮮やか、そしてマッシブな色の塊でした。
雲の下には、富山県南栃市。北陸地方は今週半ばに梅雨明けするものと推測されます。ただし、現在のところ太平洋高気圧の張り出しが弱いし、上空には少なくとも明日まで、この時期としては強い寒気が居座るとのこと。
つまり今夕のような不安定な天気が続くと予想されます。どうやら、今年はすっきりと梅雨明けせず、グダグダと徐々に暑く、そして晴れの日になるようです。今週、センセイの地元柏崎市では「ぎおん柏崎まつり」が開かれます。
まつりのクライマックスは、26日(金)の「海の大花火大会」。昨年は雨で散々だったようですが、今年はどうなるのでしょう。
ただしセンセイは翌土曜日の夜遅くに一晩だけ帰宅するため、「ぎおん柏崎まつり」を観ることはできないのですが...。
■7月21日(日) ムシムシした暑い日は、この手が、能登半島に届きそうになる ──フェーン現象の中を金沢へ移動しました──
今日は移動日。
仕事が溜まっていることに加えて、学期末なので成績処理関係の仕事が山積。そこで今日は、朝食を済ませると金沢へ移動開始。早い時間帯だったので、交通量はやや少な目。雨を覚悟していたのですが結局、ほとんど降ることはありませんでした。
例によって全区間、一般道を走行。学校によってはすでに夏休み入り。日本海に沿って走る国道8号線脇の海の家──新潟では「浜茶屋」と呼ぶ──前では家族客の呼び込みが始まっています。でも、まだ梅雨明けしていないので、海水浴客はまばら。
湿度が高いので、車外はムシムシしています。新潟県内の気温は28℃前後だったのですが、富山県に入ったばかりの朝日町で気温は急に低下して、24.5℃に。非常に低い。ここから先は、山沿いの「スーパー農道」を走行します。ふと気づくと、車外気温計が急上昇中。
富山県立山町と富山市(旧婦中町)では何と、33.0℃(!!)に達しました。車外気温計は表示がくるくると変化し、エアコンは、今年初のフル稼働。まだ報道を確認していませんが、日本列島の南に位置する高気圧から回り込む湿った空気の影響で、富山県内ではフェーン現象が発生したものと推測されます。
今日のように、湿度と気温がともに高い日は、遠くが良く見えます。意外に思われるかもしれませんが。最初に気づいたのは、自宅出発直後。海の向こうに、佐渡島がくっきりと見えています。
上越市に入ると焼山や妙高山など、ふだん見えない山々が迫ってきます。筒石辺りからは右前方、日本海の水平線上に、ポツポツと山の頂(いただ)きが。能登半島です。
地球は丸いので、地形の高い部分から見えてくるのです。写真は富山県上市町内のやや高い場所から、北西方向を見下ろすような格好で撮影したもの。中央を横切るのは北陸自動車道。その向こうは、北陸新幹線。
さらにその奥に街並みが見えますが、これは富山市北部の水橋地区。肉眼だと、たなびく白い雲のようなものの奥に位置する高い山々が、グッと迫ってきます。まるで、手を伸ばせば届きそうなほど。この「山々」の正体は、遠く離れた能登半島。
そして手前の「雲」は富山湾。能登といっても、写真に入っているのは富山県氷見(ひみ)市の最北端部分。そしてまず間違いなく、海岸線は見えていない。一部繰り返しになりますが、地球は丸い。そして、富山湾は湾だということを再確認させられる瞬間です。
センセイは無事に金沢へ到着し、「出勤」して研究室でお仕事。白状すると、残念ながら残務に区切りをつけることはできませんでした。う〜ん、今日は移動日のはずだったんだけど...。
ちなみに、今日21日(日)から30日(火)まで夏の交通安全運動を実施中。全走行区間中、進行方向は2カ所、逆方向1カ所で速度違反およびシートベルト着用義務違反の取締りが行われていました。
センセイはもちろんシートベルトを着用し、安全運転にも心掛けているので、まったく問題はなかったのですが。