2019年8月17日更新(2019年8月25日ページ移動)
■8月17日(土) アテネオリンピック(2004年)女子レスリング日本代表、伊調選手らが立ち寄ったお店を訪れました
そのことを事前に知っていて、訪れたのではありません。
お伝えしたように昨日は、歯科医院他を訪れてから金沢へ移動開始。いつもより2時間ほど遅い出発となります。走行だけで片道5時間10分(±5分)かかるので、どこかでお昼を頂く必要が。
しかも、ふだんとは違う地域で、です。いつもなら「よか楼 宇奈月」(旧「うなづき 五叉路」)に立ち寄るところ。でも「よか楼 宇奈月」は美味しいけれど、味が濃い。つまり塩分も多い。そのため「キンエン生活」中のセンセイは何と、数ヶ月訪れていない!!
次善策を練ります。思いついたのが、立山町と上市町の境界付近にある「ニュー立山」。インパクトのある名前だ...。
早い頃からお店の存在に気づいていたのですが、センセイの通過時間帯とお店の営業時間がなかなか合わない。そして何より、なかなか入りづらい独特の雰囲気。
地元の方や、知っている人は違うのでしょうが。道路脇のサインは以前、もっとちゃんとしていたのです。でも強風で壊れてからは、修理する気配がない。現在は何と書いてあったのか、思い出すことすらできません。
お店の反対側には、壁一面を使って「ニュー立山」と書かれているのですが、こちらは現在、ほぼ判別不能。この機会に、訪れてみることにしました。
センセイは写真右奥から来るのですが、久しぶりの「営業中」の看板を確かめて、専用駐車場へ。玄関の引き戸は開いたまま。というか、入ってみると、玄関だけでない店内の窓は全開。
カウンターと小上がりからなる店内に、お客さんはいません。厨房には、センセイの両親とほぼ同世代──それぞれ5歳くらい若い──の、いかにも実直そうなご夫婦。奥様が水を届けながら注文を尋ねます。麺類は塩分が多いので、カツ丼(650円)をお願いすると、少し申し訳なさそうに、「カツが切れていて...」。
予想外の展開に、メニューを見直します。その間、奥様はエアコンのスイッチを入れ、淡々と窓と玄関を閉めます。まるでセンセイの存在は無視されたかのよう。でも実は、すでにお昼のピークを過ぎていたので、電気代を節約するために冷房を切っていたようです。
そこに見慣れぬお客が入ったので、一見(いちげん)客のために改めて冷房を入れた。この辺の感覚が、昭和だ。(センセイは昭和のど真ん中世代)
センセイはというと、勝手がわからないので、ラーメン(500円)をお願いしました。冷たいものを含めても、約2ヶ月ぶりのラーメン。暖かいものはたぶん、半年くらい頂いていないはず。ご主人が作業を始めます。
予想通り、丁寧な仕事ぶり。そして、お二人の仲睦まじさが伝わってきます。改めて店内を見渡します。液晶テレビが高校野球を中継していたのですが、その右下に、少し色褪せた色紙。そこには何と、アテネオリンピック女子レスリング代表の吉田沙保里、浜口京子、伊調馨、伊調千春各選手の名前が記されています。もちろん自筆です。
これは、予想外。金沢に着いてから確認したところ、2004年に開催されたアテネオリンピックに際して、選手は富山市内で合宿していたとのこと。報道(こちらやこちら)によると、同年7月3日、すぐ近くの上市町大岩山(おおいわさん)日石寺(にっせきじ)を訪れ、滝修行に挑戦。
たぶんその際に、このお店を訪れたのでしょう。近隣には温泉ホテルもあるのですが、想像するに、彼女らが「地元の美味しいお店」を尋ねて、この「ニュー立山」を紹介された...。
センセイは入り口付近のカウンターに座ったのですが、レジ前に、ちょっと古ぼけた小さな白黒写真。右上の写真の中央付近に、若い時のご夫婦と、小学校低学年の男児、幼稚園児と推測される女児が座り、カメラを見て微笑んでいます。
たぶん45年くらい前の撮影。子供たちはすでに独立し、ご夫婦は地域の方に支えられながらこのお店を続けていらっしゃるんだろうと思います。その奥様が届けてくださったラーメンは、本当に昔風のラーメン。素朴な味で、美味しい。
ただし予想通り、塩分が多かったので、スープはほぼそのまま残しました。ごめんなさい。機会があれば何度でも寄せていただきたい、「ニュー立山」です。
■8月16日(金) 室温32.0℃を、「暑い」と感じない... ──颱風通過後の不安定な天気の中、金沢へ移動しました──
西村センセイ、今日は金沢への移動日。
大学は実質的に18日(日)まで休日。翌日からはセンセイも参加する対外的な行事が催されます。それまでに金沢へ移動すれば良いのですが、センセイのことですから、やり残したままの仕事が山積。
他の都合もあるため、早めに移動することにしました。ただし治療中の歯に少々問題が発生。お盆明け後の日程を確かめないまま今朝、まずかかりつけの歯科医院をアポなしで訪れました。幸いにも今日から業務再開。しかも結果的にトラブルはたいしたことはないとのこと。
この機会に、半月後に予約していた、次のステップの治療に進みました。金沢への移動にあたり、新鮮な野菜が欲しいところですが、お盆の行事で疲れ果てた高齢の母親にねだるわけにはいきません。
「愛菜館」でシーズン最後となるお米とともに野菜を購入。自宅に戻って支度を整え、金沢に向けて発ちます。今日の北陸地方は不安定な天気。颱風10号の影響で、昨晩から雨が降っています。
昨日は風も強かったのですが、今日はさほどでもありません。降ったり止んだりの中を一般道で西進。新潟県内は道路の混み方も中途半端。広島など、他県のナンバーが目立ちます。富山県に入ると行き交う車も減少。やっと落ち着いて運転できるようになりました。
黒部市内の高台を運転中、ふと気づいて、道路脇に車を止めます。遠くに、立派な橋が見えたのです。射水(いみず)市の富山新港に架かる新湊大橋(写真中央奥)です。
北陸新幹線の車窓から、そして富山市北部からもその優美な姿を愛でることができますが、それは橋の南側。新湊大橋はほぼ東西に架けられています。
写真は橋を、反対の北側(北東方向)から見ています。初めてです。当たり前ですが、新湊大橋の手前は富山湾。颱風の影響も、心配されていたほどではなかったので、波も比較的穏やか。荒れる時は、湾全体を白波が覆います。
お伝えしたように、晴れて安定した日よりも今日のように、暑く湿った日の方が遠くを見通せるのです。寄り道をしながら無事に金沢到着。出発時の気温(車外気温計)は26.0℃前後。富山県内では乱高下したのですが金沢市内は概ね、31.5℃前後。
アパートをほぼ2週間ぶりに解錠することになります。ムッとした暑さを覚悟していると、意外にも、どうってことない...。センセイは高齢で温度変化に鈍くなっているので、長く滞在する場所には温度計を設置しています。
2個の温度計が指し示す室温は、32.0℃。外気温とほぼ同じ。当たり前といえば、当たり前。ただしセンセイはそれを、「暑い」と感じなくなっています。
...考えようによっては、事態はいよいよ深刻かも。
■8月15日(木) まったくの民営か、JAの経営か... ──地元産野菜の直売所「愛菜館」を訪れてみました──
西日本を縦断中の颱風10号の影響で、新潟県を含む今日の北陸地方は、昨日に引き続き異常な高温。
見慣れない雲と空の青さが引きつっています。県北部の胎内(たいない)市(旧中条町)では午後、全国最高の40.7℃に達し、当地もお昼前に、昨日に迫る36.4℃を記録しました。こうなるとさすがにもう、外を出歩く人はいない。
自転車あるいは高齢者用の三輪車に乗った女性は見かけましたが。所用でお昼過ぎに自動車で外出。颱風の縁を回り込む、南東の強い熱風が吹き込んでいます。
この機会に、機になっていた施設を訪れてみました。センセイが新発田市内でお世話になった「わくわくファーム」同様、地元産野菜の直売所「愛菜館」です。
場所は自宅の近く。以前からその存在は承知していたのですが、「わくわくファーム」と違って訪れる機会がありませんでした。正確な地図を確かめずに出発したので、最後はこの炎天下、徒歩でお店を探す羽目に。
それはともかく、お店の規模や店内の様子、そして何より野菜の品揃えは、概ね「わくわくファーム」と同様。ただし「概ね」ということは、違いもあるということ。
店内をまわりながらいろいろ考えたのですが、根本的な差異はたぶん、「腹を括っている」かだと思う。「わくわくファーム」は、趣旨に賛成した農民の共同出資。完全な民間会社のはず。(たぶん)
でも柏崎市の「愛菜館」は正面看板にある通り、JA柏崎が運営する直売所。都市部の方にはわかりづらいかと思いますが、地方でのJA(農協)の位置づけは、第二の「役場」のような存在。良くも悪くも、かつての「日の丸護送船団」の一員、農業の代表。
しかし、船団の中心に位置していた重厚長大型の工業はすでに、グローバル化の荒波の中で解体寸前。農協を中心とする農業は、グローバル化の本質を見誤り、その後「構造改革」の標的にされます。
で、「愛菜館」。関係者には申し訳ないのですが、正直なところ、状況を理解できていないので、「とにかく地元産の野菜を並べました」という感じ。並べられている野菜──それそのものは良質──だけでなく、店内の造りや職員の動き、商品の配置も同様。
「わくわくファーム」には、「もう、後はないぞ」という覚悟があり、商品には生産者の顔があふれています。後者は、覚え切ることが不可能であるにもかかわらず。
■8月14日(水) 体温を上回る気温の中、今年は、やや疲れ気味に田舎のお盆が進んでいます
報道でご存じかと思いますが、今日の新潟県内は気温が急上昇。県西部の上越市では正午過ぎに40.3℃に達し、同地のこれまでの最高気温を更新しただけでなく、今年の全国最高気温を記録したとのこと。
接近している颱風10号に伴う南からの湿った高温の風が、県境の高い山々を越えてフェーン現象を起こしたためです。センセイが住む柏崎市も、今日は最高気温36.8℃を記録。要するに気温が体温よりも高い...。昨日はここまでではなかったのですが、それでも最高気温は33.4℃。
昨日は、お盆本番。正月と並んで、田舎の最大イベントです。実家に関する限り、お伝えしたように子供たちが成人した関係で、例年とは異なって甥や姪はバラバラとやって来ます。新潟県北部に住む弟夫婦は、昨晩遅くに実家到着。
もちろん、まずは墓参。いろいろと話──それはそれでとても有益だった──をして就寝したのは、日付が変わってから。実家にはエアコンがないので、とにかく寝苦しい。
アメダスの記録によると、今朝の当地の最低気温は24.7℃。できるだけゆっくり眠ったつもりだったのですが、起床後も疲れが取れません。加えて今日は、高温が予測されていたので、早めに自宅へ移動。こちらは断熱設計。
そしてエアコンも完備。この頃にはすでに、南からの風が熱風となっており、空は曖昧さを許さぬ緊張状態の青色。さらなる高温が予想されます。所用でお昼過ぎに外出したのですが、このころにはもう、人影はまばら。
BMWの車外気温計は終始、36.0℃を表示。今日は保育士の姪が実家にやって来るとのことだったのですが、連日の「出動」でこちらもバテ気味。母親の消耗はそれ以上なのですが、今日の午後は自宅に留まりました。明日は甥が実家を訪れるらしい。
今のところ救援要請は来ていません。う〜ん、どうしよう...。
■8月13日(火) 西村センセイ、お盆の混雑が続く幹線国道で、逆走車に行く手を遮られる
写真は昨日、ドライブレコーダーが記録した動画の一部を切り出したもの。
今年のお盆は、祝休日とうまく重なりません。娘や甥姪は社会人になっているので、先週末から仕事先の都合に合わせてバラバラと帰省して、その足で祖父母宅(センセイの実家)で墓参。というわけでセンセイは、食糧の確保に加えて、彼ら彼女らや親戚の面倒を見るため、毎日実家へ往復。
メインとなる国道116号線は、高速道路のI.C.から柏崎刈羽原子力発電所付近まで、片側2車線で整備されています。この区間だけずいぶん贅沢ですが、これは原発に燃料を輸送する関係、つまり対テロ対策です。ただしまさに発電所との接続部分は新潟県中越沖地震の復旧工事が続いています。
その前後のみ、片側1車線の対面通行。昨日は車線が減少する場所で、左奥の大型トラックに続く格好になりました。手前の交差点で停止したのですが、トラックが視界を塞ぐので前が良く見えない。信号すら見えません。
トラックが走り始めたので、少し間を置いて発進したところ、突然、右側から写真の自動車が出現しました。このままなら衝突。それに、ここは対面交通なので、車は逆走(!!)しています。クラクションを鳴らして警告し、こちらは停車。自動車を走行車線に向かわせます。
こちらが先に走り抜けることも可能だったのです。奥にある交差点の信号機が既に青に変わっており、車をこのまま残しておくと、対抗してくる自動車にとって正対する格好になり、とても危険な状況に陥るからです。
緊迫した状況だったことと、車体相互の位置関係から、運転手の性別や年齢はわかりませんでした。運転している時は、この自動車がどこからやって来たのかまったくわからなかったのですが、帰宅後にドライブレコーダーの動画を確かめたところ、写真右側で交差する細い道路から116号に進入。
短い区間ですが、片側2車線の道路の内側を逆走していました。高齢者が間違いやすいパターンですが、他方、対向車が来ないことを確認した上で、短区間だからと逆走した可能性もあります。いずれにせよ、非常に危険な状態でした。
■8月12日(月:休日) Na+ではなく、K+イオンを... ──キンエン+野菜を中心とした食生活は、高血圧対策に有効か? ──
先週月曜日、新潟県北部へ移動する前に、同級生が運営する医院で胃の内視鏡検査(胃カメラ)を受けました。
お伝えしたようにこの機会を利用して、このところ血圧値と尿酸値が高い状態を継続していることについても相談。後者は昨年のお盆に文字通り「痛い思い」を経験しており、それ以降、ちゃんと節制。
その努力もあってか、今回は「様子を見ましょう」。ただし、3年前に指摘された高血圧状態については、そう簡単にはいかない。センセイは「キンエン生活」、つまり高血圧の一つの原因とされる塩分摂取を最低限に抑えているつもりですが、議論の前提として、客観的なデータも必要。
というわけで前回ご紹介したように、現在まで約1年と1ヶ月、朝晩の血圧の変化を記録してきました。測定すべき項目は収縮期血圧(いわゆる「最高」)と拡張期血圧(「最低」)。それが朝夕で大きく変化するようなので、センセイの感覚では2×2=4項目を数値で継続して記録し、折れ線グラフ化するのが有効。
それが、前回および今回ご覧いただいているグラフ。色使いは前回と同じです。また、あらぬ誤解を回避するために前回同様、縦軸の目盛りは記載していません。
個人的にはこの1年間の出来事とぴったり重なります。最初(=グラフの左端)は、最高最低とも「こんなもんかな」という値だったのです。
びっくりしたのが、昨年の集中講義(@)。全体的に高いだけでなく、特に朝の数値が最高、最低ともに高いのです。十分休息したつもりだったのですが...。「これはもう、降圧剤服用かなぁ」と思っていたら、8月下旬(A)は各項目ともかなり低下。
暑かったからかもしれません。颱風と地震に振り回された北海道出張(Bの空白)後に、大学での業務が再開──ただし授業はない──され、高かったり低かったり。
お伝えしたように新潟─金沢間の運転がかなりの負担になっているらしいことがわかりました。次の大きな変化は年末年始(C)。朝の値が面白いように下がっていきます。でもセンセイはサラリーマン。いつまでも休んでいるわけにはいかない。
年明け最初のイベントは大学入試センター試験。その陣頭指揮に立つ入試部長が、何と、インフルエンザ罹患(D)で無念の戦線離脱。この時は、休んでちゃんと治療することが「仕事」。真面目なセンセイはひたすら休息していたのですが、今までにないほどの低い値(特に最高値)を記録しました。
この頃から、単に塩分摂取量だけでなく、ストレスや睡眠の質が血圧に大きく影響していることを悟りました。直後に罹患し、点滴処置を受けた感染性胃腸炎罹患(E)では、血圧は急上昇。Fから約1ヶ月間継続する高い状態は、椎間板ヘルニア。個人的にはこの高原状の折れ線から、痛みと、それに耐えた記憶が鮮やかに甦ります。
番号は付していませんが、6月にはなぜか朝の血圧が最高、最低ともに上昇。この頃は夏至の前後。3時半には窓の外が明るくなってしまうので、十分な睡眠と休息が取れなかったからだろうと思っています。次に大きく変化したのは6月末(G)。各項目の数値が低下しています。
特に朝の血圧が低い。朝の計測時刻を、出発前から起床直後に早めたことが大きく影響していると推測されるのですが、それだけでは全体の低下傾向を説明することはできません。これはたぶん、気温の上昇と、食生活を変えたこと。
後者の理由は簡単で、夏野菜の時季に入り、茄子や胡瓜、続いてトマトなど、母親が育てた大量の野菜中心の生活になったからです。(昨年はあまり野菜をもらわなかった)簡単に「塩分」と言っても、血圧を上昇させるのはNa+イオン。前述の野菜や、「わくわくファーム」で購入したフィリピン産のバナナはK+イオンを多く含み、Na+イオンを置換します。今回は意識して摂取。
さて、専門家の意見はどうなんだろう...。というわけでグラフの縦軸に数値を記載し、出来事を書き込んだグラフを同級生の医師に見せたところ、返ってきた最初の感想は意外なもの。「何、これ。変化が大きすぎて、わかりにくい...」。
わかりやすくなるよう工夫して描いたつもりだったのに。誤解されると困るのですが、嫌味で言っているのではありません。センセイら教師が答案を一瞥した瞬間に覚える印象──「お、これは違うぞ」というようなもの──と同様、現役の医師は、「血圧手帳」の数字の羅列の方を好むらしい。
実は、生データとその時の出来事を記録したExcelの表を持参していたのですが、それを渡すことはしませんでした。(こちらも、嫌味ではありません)グラフは現在、さらに新しいデータを記録しています。いつか、その後をお伝えしたいと思っています。
■8月11日(日) 西村センセイ、スーパーやコンビニを利用せずに、6日間の県北滞在を乗り切る(ただし、ビールを除く)
本当は集中講義期間中にお伝えするつもりだった話題。MacBook Proの一時的な不調で、今日に順延となりました。
ご存じのようにセンセイは、出張する際にあまり外食をしません。もちろん同行者との飲食は別。親睦を深めるだけでなく、ご当地グルメを味わうことができます。でも単身の時は、可能ならば、地元のスーパーで野菜と総菜を買ってホテルへ。
できるだけ滞在地の人々の、「普通の食事」を体験したい。それに、外食は塩分過多にになりがち。もちろんスーパーの総菜も濃い味付けのものが多いのですが。大都市など、近くに庶民向けのスーパーがない時は、コンビニで「サラダ+総菜」を購入。
夏の集中講義も、今まではこのパターンだったのです。でも2013年に、いろいろな物を探し出す楽しみがあった地元資本の小規模スーパーが倒産、閉店。残るは別の、やはり地元資本のスーパーのみ。ただしこちらは県内に多くの店舗──自宅のある柏崎市内にも2店──を展開。
良く言えば商品管理がしっかりしている。その反面、目新しい物はほとんどない。自宅近くのお店と品揃えも価格も、そして味までもが同じなのです。そこで今回、一計を案じました。
ホテルに隣接する、農家が共同出資して開いたと思われる「わくわくファーム」で野菜と総菜を確保しようと考えたのです。不足するものがあれば、スーパーかコンビニで調達。
それにそもそも、サッポロビールは売っていないだろうし。その存在に気づいた翌年以降、毎年「わくわくファーム」の店内を見学しています。決してネガティブな印象はないのですが、並んでいるのは野菜が主。
だから今まで、ほとんど何も購入しなかったと思います。改めてお店に入ります。許可を得て撮影したのが写真。野菜が主ですが、右奥には干物、中央奥には、それなりの海産物。そして左奥には手作り感が溢れる総菜。お昼は弁当も販売しているようです。
手作りのPOPに、親近感を覚えます。第三者ではなく、買い物をする者の視点で改めて品揃えや品質、そして価格──ホントに安い!! ──を確かめると、まず、野菜が新鮮で、そして旬を大切にしています。
例えばトマト。農家は、お店に並ぶタイミングを考えて、未熟の青い状態で出荷します。もちろん、それは「わくわくファーム」でも同じ。でもここでは、出荷から店頭に並ぶまでの時間は僅か。完熟直前に出荷しています。
反面、売れ残ったトマトは完熟期を過ぎることに。でも、このようなトマトこそ、本来の、そして忘れつつあった味。個人的には母親が育てた野菜で、その美味しさを良く知っていますが。というわけで西村センセイ、滞在期間中の晩は毎日、完熟トマトと胡瓜、そして茄子を中心とした総菜。
デザートは何と、センセイがふだん口にしないバナナ。今回の「わくわくファーム」の積極的な利用、消費背増税前の経費節減という意味もありますが、主たる理由はもっと積極的。化学あるいは生化学的な事情によるものです。
というのは...。(たぶん、続く)