2019年8月3日更新(2019年8月11日ページ移動)
■8月3日(土) 三つの出勤経路の、そのすべてで... ──金沢を発つ前にセンセイが見たもの──
ご存じのように金沢でのセンセイは、原則として自転車で通勤しています。
もちろん雨が降っていれば自動車、飲み会のある時は、徒歩。雪が降っている時は積雪状況によって、自動車か徒歩。この三つの出勤経路、微妙に違う。
今週は日曜日に金沢へ移動して、月曜から金曜まで自転車でご出勤。異変に気づいたのは火曜日。大学に近づいた場所で妙な音と、それがする家屋の前に不自然に停車した、2台のトラックの存在に気づきいたのです。
室内が整理されているだけでなく、窓も取り外され、2人の作業員は屋根瓦を端から外し始めていました。家屋を解体し始めているのです。隣家でいうと、ほぼこの状態。
写真は翌日、つまり水曜日に撮影したもので、家屋の半分が解体されていました。実は、左側に隣接するお宅のさらに隣は、解体された後に土地が分割され、2軒が新築された場所。
つまり、ごく狭いエリアのあちこちで解体工事が行われているのです。さすがにもうないだろうと思っていた昨朝は、徒歩で歩くコースから解体音が聞こえてきました。センセイに特別の才能があるわけではありません。独特の音なので、誰だってすぐ違いがわかるのです。
自宅へ戻る今日は、運搬しなければならない荷物があったため、自動車でご出勤。荷物を積み込んでアパートに戻ろうとすると、おぉ、自動車で利用する経路脇に、例の音を唸らせる重機。世代交代が一挙に一挙に進んでいます。
約2週間後にセンセイがこの地に戻った時、思い出すことすら難しくなっているんだろうなぁ。
■8月2日(金) 退勤時のセンセイが、夕暮れの中で出くわしたもの ──こういうところが、学びの場だと思う──
今日は予定を変更して、見たままのお話。
最高気温は34℃と予報されていたのですが、今日のセンセイは背広+ネクタイ姿でご出勤。お察しのように、一つは加齢と血圧降下で体温調整ができなくなっているから。そして、午前と午後に立場上の儀式と会議があるからです。
実際には33.1℃に留まったのですが、昨日の最高気温34.4℃よりも暑く感じました。背広にネクタイで炎天下のキャンパスを歩いているから、と指摘されたら、反論のしようがない。さすがに、午後の会議終了後に、ネクタイを外しました。
気を取り直してあちこちと連絡を取ります。溜まっている仕事をもっと片づけたかったのですが、外が暗くなり始めました。スーパーで惣菜の値引きが始まる時刻。それより何より、もう、頭が回らない。
仕事に区切りをつけて、守衛室脇の通用口から出ると、薄暗い中に「何か」が。最初に認識したのは、丸っこい大きな物体と複数の人間。場所は枝垂れ桜の近く。つまり建築系のテリトリー。
カメラを構えて接近すると、中央奥の白いシャツを着た建築系のS先生が熱心に男子学生に話しかけています。写真では良くわかりません──すみません──が、手にしているのは棒状の発光体。
お祭りの夜によく見る、アレです。それをオブジェ、具体的には大きな木製の切頂二十面体──要するに、サッカーボール──の一辺に貼り付けようとしています。センセイの存在なんて、頭の片隅にもない。S先生はとても優秀、かつ冷静沈着な方。でも今、彼の頭の中は学生の指導でいっぱい。
もちろん学生も、先生の期待に応えようとしています。まさに学びの現場。
こういうところが、金沢工大の強みなんだろうと思う。
■8月1日(木) 新築中の隣家は基礎工事に、初めて目にする最新工法を採用していた...
写真は、一昨日の夕方に撮影したもの。
夏至から1ヶ月以上が過ぎ、日脚(ひあし)がどんどん短くなっているため、相当暗い条件下で撮影しているのですが、これは住宅の基礎。もちろん、新築中の隣家です。
先週火曜日にパイルを打ち込んでから、現場はしばらく、そのままの状態が続きました。ただし、月曜日に帰宅すると、建設予定地に薄くコンクリートが敷かれていました。
何のためか、良くわからなかったので、記憶に残っていたのです。一昨日の朝、重機が作業を開始。基礎工事に違いありません。鉄筋で基礎部分の中核を形成し、型枠を持ち込んで外形を形作る。
以前は使い捨ての木製型枠でしたが、現在は繰り返し使用できるタイプに変わっています。その上で、コンクリートを流し込んで、基礎を形成する。だから、それらの資材を降ろしているんだろうなぁーと思って外へ出ると、現場に運び込んでいたのは、予想外の物体。
とても大きな、そして綺麗な直方体状のブロック・コンクリートだったのです。横幅は数種類。予想外の展開に、写真を撮影し損ねましたが、横方向に太く、長い鉄筋が飛び出しています。もちろん、他のブロックと接続するための物。
その日の夕方には、この状態。要するに、現場で手間暇かけて鉄筋の中心部分と型枠を作るのではなく、あらかじめ主要部分を工場で製造した後に現場に運び込み、それらを接続して基礎とするらしい。もちろん、多くのメリットが考えられます。
現地での鉄筋、型枠工事は、時間と労力、つまりコストがかかります。しかもコンクリートを流し込む際は、気象条件──特に降雨──に配慮する必要があるはず(良く知らないけど)。後から調べたところ、これは「クイックベース」という、木造住宅用の新しいプレキャストコンクリート基礎工法らしい。
同等商品かもしれませんが。で、今晩、現地を確かめると、ブロックの下の隙間を含めて、全体にコンクリートが打設されていました。写真では隣り合うブロックの高さに僅かな差異を確認することができますが、今日はほぼ揃っていました。
どうやらこれは、最新工法。施主さんの想いと、業者の気合が伝わってきます。
■7月31日(水) 「ここのランチ、美味しいわよねぇ...」 ──西村センセイ、お盆の準備を始める──
「道中シリーズ」最終回。スペースの関係で、タイトルには入れませんでしたが。
先週末に帰宅する際、以前ご紹介した富山市内の「もりもりハウス」を久しぶりに訪れました。富山県西部森林組合が運営する「森の駅」です。
センセイは前の道路を毎週往復しているのですが、立ち寄るのは半年ぶりくらいだと思う。訪問の目的は、実家に加えて、伯母宅を訪れる口実に、ちょっとしたお土産を購入すること。もうすぐ旧暦のお盆。
次期ご当主様のセンセイは、94歳の伯母を見舞い、残念ながら鬼籍に入ったその妹の仏前を訪れる必要があるのです。
例年なら春に開かれる学会の出張先で、漬け物など老人向けのご当地物を買うのです。出張は公費ですが、お土産代は私費での支出なので、誤解なきよう。
でも今年は、メインの学会は大学行事と重なり出張不可。もう一つは何と、当地での開催。そもそも、出張大好き人間のセンセイが、今年度はまだ一度も公費(大学予算)による出張をしていません。6月の出張経費は大学ではなく、学会の負担。
それはともかく、「もりもりハウス」へ。玄関脇では地元の方と思われる高齢の男性二人がくつろいでいます。ご覧のように店内には、農産物や海産物、そして木工品など。(許可を得て撮影)
店舗の外では愛好家のために、肥料なども販売。品定めをしていると、奥からセンセイと同年代の仲の良いご夫婦とすれ違う格好に。奥様が、前を行くご主人に、「ここのランチ、美味しいわよねぇ...」。
左手奥に喫茶コーナーがあり、地元産の食材を生かしたランチを提供しているのです。評判が良い。今日はコーヒーか何かを頂き、かつて訪れた時の印象を率直に語られたんだろうと思います。
だから、センセイもたまにはランチを...と思っているのですが、金沢からだと1時間ちょっとでここに至ります。残念ながら先週末を含めて、昼食の時間帯にここを通過する機会は少ない。
富山は、海はもちろん、里も、山も美味しいのに...。
■7月30日(火) お世話になっているアルビスとオレンジマートが... ──道中の、気になっていた場所(2)──
道中シリーズ、第2回。
入学試験や出張等がなければ、センセイは現在、原則として日曜日の朝に自宅を発ち、午後に金沢到着。その後、大学でその週の準備をします。
その途中、母親から貰った野菜の種類と量を確かめて、富山県内の「オレンジマート」(宮野店)か「スーパーセンターシマヤ」(砺波店)でお買い物。前者は野菜と魚にセンスがあって、後者は地場産の野菜が得意。
しかも安い。状況によって両店を使い分けているのですが、もちろん石川県内にもスーパーはあります。残念ながら、いつもお世話になっているお店は、野菜も鮮魚類もイマイチ。
でも地元資本(本社は富山県)の「アルビス」は違います。東日本大震災直前の2011年、受け持ちの学生に勧められ、初めて訪れたのが「スーパーストアチューリップ野々市店」(当時)。すぐに気に入りました。
その後は、「やまや野々市店」でビールを購入した帰路に、立ち寄っていました。されど、2014年の秋、何と真向かい(!!)に「イオンタウン野々市」がオープン。「アルビス」も頑張ったのですが、野々市店は2017年に閉店せざるを得ませんでした。
う〜ん、残念。旧市街地と新興住宅地が混在するこの地域は、スーパーの生き残りをかけた激戦区。ごく最近、「バロー野々市店」が新規開店した──センセイは入ったことがない──のですが、僅かに営業しただけで2019年5月、突如閉店。
店舗は現在も、空き家のまま残されています。「アルビス野々市店」の閉店は、個人的にはとても残念でした。でも野々市店だけが「アルビス」ではありません。移動経路(金沢市内)に合計3店、別な「アルビス」があるのです。残念ながら、2店はイマイチ。
店舗面積の関係だと思うのですが、品揃えが良くない。されどもう1店、写真の「田上店」が。とても期待できる存在だったのですが、道路との位置関係──金沢移動時は右側になる──で、今まで訪れることがありませんでした。で、今回、自宅へ戻る途中に立ち寄ってみました。
これが大正解。かつての「野々市店」──ちょっと古ぼけていた──をブラッシュアップしたような感じで、しかも品揃えが良い。「痒い所に手が届く」感覚。「これならせっせと...」といきたいところですが、アパートから遠い。
しかも金沢への移動時は使いづらい。でも、まぁ、好みのお店を確認できただけでも...と考えていたら、想定外の情報に出くわしました。昨年、「アルビス」が、ご紹介した「オレンジマート」の全株式を取得して子会社化したらしいのです。
センセイが得ている情報は、プレスリリースだけ。「オレンジマート」側にその後の情報は掲載されていないようです。子会社化はショックだったのですが、良く考えると公私ともに一縷(いちる)の望みを覚えるようになりました。合併する側の「アルビス」から見た「オレンジマート」の評価が、センセイのそれと極めて良く一致しているのです。
センセイの自慢話をしたいのではなく、客観的に見て、「オレンジマート」にはそれだけの価値がある(らしい)ということ。「アルビス」(田上店および旧野々市店)と「オレンジマート」(宮野店)、センスに共通するものがあります。確かに。
■7月29日(月) ほぼすべての色が、ここに揃っています(朽ちつつありますが...) ──道中の、気になっていた場所(1)──
金沢工大は来週の水曜日から夏期休暇。
でもセンセイは月曜、火曜と、オープンキャンパス(こちらとこちら)の代休を頂戴することにしています。つまり今週末から2週間ほど金沢を留守に。
そこで、この機会に自宅と金沢との道中で最近見たもの、経験したことを手短に。まずは今月初めに、金沢市内で気づいた黄緑色の紫陽花。
初めて目にした色だとお伝えしましたが、良く観察したところ、他の場所でもこの色の紫陽花が咲いていました。写真は上越市内最東部。柏崎市との境界付近。
国道8号線沿いに、紫陽花が集中して植えられている場所があります(公道上から撮影)。写真手前は狭いながらも耕作地なので、人の手が入っているものと推測されます。
ご覧のように、ホント色とりどり。左側の黄緑色から始まって、その上には青色、中央寄りには珍しい藤色、写真では良くわかりませんが奥には紫色や赤色の紫陽花。
残念ながら本来の花は既に枯れており、写真の装飾花つまり萼片(がくへん)も朽ちつつあります。毎週利用する道路ですから、ずっと以前から紫陽花の群生に気づいていたのです。でも、運転中は前方注視が大原則。狭いこの場所に、こんなに多くの色が揃っているとは思っていませんでした。
見頃は、本当に鮮やか。美しさを競うかのよう。今年はチャンスを逸してしまいましたが、来年が楽しみです。
■7月28日(日) 案内の矢印に、どう従ったらいいんだぁ... ──最高気温33.5℃の中を、金沢へ移動しました──
昨晩の新潟は、日付が変わる前にかなり強い雨が降ったのです。少し弱まったことを確認してから、就寝。
5時過ぎに目覚めると、網戸の向こうは曇り空。ただし昨日センセイが追いかけられた、颱風の引きつった雲ではありません。熱帯低気圧は東に抜けたのです。道路はところどころ水たまりが残っているものの、ひとまず乾いています。
朝食を済ませると、まず洗車。汚れと塩分を落とし、タオルで吹き上げます。10kmほど離れた実家へ向かったのですが、家に入る前に向かいの親戚宅へ。旧暦のお盆を前に、亡くなった伯母の遺影にお参りし、高齢の義伯父にご挨拶。たまたま2歳下の従姉妹とその家族が帰省していました。
お盆に戻ることができないので、夏休み入りしたこの週末に新潟入りしたとのこと。実家の用その他を済ませ、母親から貰った沢山の新鮮な野菜を車に積んで、金沢へ移動します。今日も結果的に、全区間一般道を利用。今月は、1回も高速に乗っていません。金沢との移動に関する限り、3ヶ月使っていないんじゃないだろうか...。
新潟県内は曇りがち。気温も28℃前後と比較的低く、しかもいつ雨が降り始めてもおかしくない状況だったのです。でも例によって、富山県に入ると状況は一変。好天で、しかも安定しています。富山県中部、そして金沢市付近では気温はぐんぐん上昇。
車外気温計は33.5℃を数回記録しました。無事にアパート到着。本当は休息するつもりだったのですが、あまりの暑さ──一晩留守にしたので、冷房が入っていない──に、その足で出勤することに。もともと、仕事が溜まっているので休んでから出勤することにしていたのです。
午後7時前、大人数の科目の採点を完了。スーパーに寄ってから帰宅することにします。今晩のメイン・ディッシュは野菜なので、お刺身を少々購入します。暗い中、アパートに接近すると、歩道に何組かの親子連れ。
皆、ラフな格好です。ここでやっと気づいたのですが、昨日催されるはずの「北國花火2019 金沢大会」が雨で順延となり、今晩実施されるのです。今朝、新潟の自宅でその記事を読みました。
気象庁アメダスの記録によると昨晩9時台の金沢は、11.5mmの激しい雨が降ったとのこと。確かに花火どころではありません。センセイは6年前、金沢工大で学会を開いた年に、金沢駅付近からこの花火大会を観たことがあります。
8時前から花火の音が聞こえ始めました。9時過ぎにはとても大きな音。しかも連続しています。クライマックスなのでしょう。ただしさすがに、観客の歓声は聞こえませんでしたが。
写真は金沢を発つ前、大学近くで撮影したもの。関係者ならすぐにどこか同定できる場所です。左奥は大学南校地のグラウンド(テニスコート)で、右側には高橋川。左右の道路と高橋川右岸の細い道路が、写真右側で交差しています。
問題は、看板の矢印。センセイもこの春に講義を行った放送大学石川学習センターで、学期末の単位認定試験が実施されていたのです。学外から自動車でやって来た受験生のための駐車場案内なのですが...矢印は斜め。
そこにはテニスコートしか存在しない。しかもその周囲は、フェンスに覆われています。矢印に、どう従ったらいいんだぁ?!
正解は、中央にある数本の鉄塔(?)の右側に。縦に、非常に薄い物体が見えますが実は、これも看板。そこには川沿いの道を右折──この位置からだと直進──するように指示されています。テニスコートの奥は駐車場。
ゲートを臨時に開いており、そこから駐車場へ誘導しようとしているのです。でも、やっぱり...斜めは、無理だぁ。