2020年8月22日更新(2020年8月30日ページ移動)
■8月22日(土) 晴天でなくても、心に染み入る風景はあると思う ──西村センセイ、旧赤谷線に乗り損ねたことを悔いる──
というわけで、お約束の青色。昨日の早朝、宿泊していたホテル10階から撮影しました。
お伝えしたように、ホテル客室の窓は東西(正確には概ね南東ないしは北西)を向いています。センセイは後者を割り当てられたのですが、エレベーターは南東側に設置されています。
その前にある窓から、南東方向を見ています。この時季、太陽はこの窓のほぼ真横から昇ります。地形の関係で、日の出直から、非常に低い角度で一帯に日が差し込みます。家々の左側の壁が輝いているのはそのため。
家並みの一番奥が、新発田市中心部。その向こう、中央やや左手に低い小山が見えますが、ここは「あやめ園」などで知られる「五十公野(いじみの)公園」。市民の憩いの場です。
今回のポイントはそのさらに奥。幾重にも山並みが連なっています。写真左側、一番奥の山は、新潟 、山形そして福島県境の飯豊山(いいでさん〔新潟、山形〕/いいとよさん〔福島会津〕)だと思う。
地域信仰の対象です。その山々を切り裂くかのように、写真右奥から手前に向かって加治(かじ)川が流れています。かつては国鉄赤谷線が川沿いに、スイッチバックで有名な東赤谷駅まで走っていました。1984年の廃止なので、センセイは新潟大学7年目の3年生。
もちろん廃止のニュースは知っていました。貧乏学生だったとはいえ、まったく小遣いがなかったわけではない。でもこの赤谷線も、実家に近い魚沼線(1984年廃止)も、さらには翌年廃止された弥彦線(東三条─越後長沢駅間)にも乗車していません。
言い訳が許されるなら、当時は既に廃止が話題になって人々が各線に集中しており、その人達と一緒にされたくなかったから。...でも、心が揺れ動いていたことを覚えています。やはり乗っておくべきだったな。
そんなセンセイを叱っているのか励ましているのかはわかりませんが、山々は美しい。新潟県内でこのように峰々が折り重なる風景は多くないのです。早朝なので、地表が激しく暖められて強い上昇気流が発生する日中とは対照的に、大気は安定しています。
山々には薄く霞がかかり、それは特に低い場所ほど濃い。その結果、峰の上部ほど山の青い色が濃く、下部は白っぽくグラデーションがかかります。そして手前から奥へ行くほど全体的に薄くなる。
これだけで十分美しい、と、センセイは思う。
よぉーく見ると、Jpegフォーマットおよび記録再生システムの事情によりグラデーションに不連続が見られたりするのですが、そんなことは気にしないように。晴れの日ばかりが好日ではありません。
そもそも生きていれば、快晴なんて滅多になく、曇りか雨、あるいは雪の日ばかり。しかも不意に、荒天に襲われることだってあるんだし。
■8月21日(金) 今年は、どアップにしてみました ──西村センセイ、自宅に戻る──
午後、柏崎市の自宅へ戻りました。
写真は一昨日撮影したもの。5泊したホテルの部屋は最上階の西向き。常に禁煙室をお願いしているのですが、最上階になることが多い。そしてなぜか、東向きは稀。
西向きの部屋は、仕事を終えて帰ってきた時に高温になっているのが難点。もちろんすぐにクーラーを入れますが。その代わり、新発田(しばた)から新潟にかけての平野、そして佐渡(写真奥)を一望することができます。
運が良ければ、このような日没も。夕方になると低い空に雲がかかることが多く、その場合は天気は晴れていても遠くは見えなくなります。今回も、このような場面を見ることができたのは一昨日だけ。
去年は標準レンズで撮影したので、今回は480mmの望遠を使っています。何度もお伝えしているように新潟県北部では、太陽は日本海にではなく佐渡に沈みます。18歳から12年間新潟市内に居住した(途中の6年間は都内在住)のですが、この事実を初めて知った時はびっくりしました。
去年の写真と比べてみると高い鉄塔2本分(+α)、太陽の位置が左側(=南側)にずれています。新型コロナウイルス流行の関係で、今年は宿泊が2週間遅くなったのですが、たったそれだけの違いなのに日没の方向と、そして時刻が変わっているのです。
「秋の夜は釣瓶(つるべ)落とし」は気づかれないうちに、すでにかなり進行しているのです。奥の建物は約4km先にある新潟東港手前の工場(?)のようです。ただしこの付近はもう何年も訪れていないので、具体的な情報はわかりません。そもそも複数の建物が重なって一つの塊に見えているのかもしれません。
こんな背の高い建物、あったけなぁ...。昨日は緑色がメインで、今日はオレンジ色。この順番だと、明日は青色かぁ?
■8月20日(木) 「親」はなくとも、りんごと学生は育つ...
というわけで、毎年この時期にお伝えしている話題。
今週のセンセイは、大学から特別な許可を頂いて新潟県北部に滞在しています。滞在そのものは自分の年次有給休暇等を使ってですが。
センセイにとって年に一度の、自分の学者としての、そして大学での教育者としての原点を問い直す時間。今年度前半は新型コロナウイルスで学生も先生も、そして大学も大変でした。残念ながら最近再び、ウイルスが猖獗(しょうけつ)を極めていますが。
それでも当地の学生諸君は、少しだけ落ち着いて「学ぶ」ことができるようになっています。講義初回、特にその冒頭は最も気を使います。講義の成否はすべて、ここで決するといっても過言ではありません。そして繰り返しになりますが、今年は特別。
多様な学生に戸惑いましたが、受講生に助けられて無事に乗り切りました。写真は昨日のお昼に撮影したもの。「ニュートンのりんごの木」の実です。今年も無事に20個以上が結実していました。
でも木の周囲に防護ネットが設置されていないので、赤く熟したものから順番に鳥(?)に食べられてしまっています。被害を受けた実はやがて、地面に落下。本当は対策をお願いしたいところ。
でも事実上、センセイが植えた木であっても、現在の木と実はセンセイの手から離れた存在。そして過去の教え子を含めて、学生諸君はすべて同様。つくづく、「親はなくとも子は育つ」ことを実感させられます。
親の存在を否定しているのではなく、「子」の学ぶ力、そして自ら成長する力を信じている、という意味で、です。
■8月19日(水) コロナ対策、こうなっているのかぁ... ──西村センセイ、半年ぶりにホテルを利用する──
お気づきかと思いますが、今週のセンセイは休暇を頂戴して、新潟県北部に滞在しています。
宿泊しているのはホテル。今年も学会で、1週間のうちに沖縄から北海道へ出張するなど多数の予定を入れていた──ホテルも予約済──のですが、コロナ禍ですべてがパー。
ホテルに投宿するのは、約半年ぶりとなります。仕事道具を抱えてホテルに入ったセンセイを出迎えてくれたのは、写真のタブレット。よく見るとフロント内から電源ケーブルを延長して給電し、常に稼働させています。
最初は何だろうと思ったのですが、前を歩く宿泊客はタブレットの前で停止。すると体温が表示されました。検温計だったのです。もちろんセンセイもそれに倣います。これがコロナウイルス対策(の一つ)かぁ...。
それ以降は、基本的には従来のまま。ただしエレベーター内を1時間おきに消毒するなど、感染防止対策が徹底されています。皆さんも関心を持たれていると思いますが、朝食はどうなっているんだろう。
朝食券は、従来通りだったのです。ただし再利用ではなく、手間のかかる個別発券でしたが。で、その券を手にして朝食会場を訪れると、まずはアルコール消毒。ここまでは想定済。次が意外だったのですが、このホテルの場合、カフェテリア方式は従来のまま。ただしこの方法だと、料理を取るトングなどから感染する可能性があります。
そこで、ここでは使い捨てのビニール手袋を両手に着用。なるほど。ちなみに、お客はガテン系を中心とした建築や設備メンテナンスなど、ビジネス客ばかり(センセイもその一人ですが...)。いずれにせよ、観光客は皆無。
写真は今夕撮影したものですが、明らかに仕事で連泊中の左側の二人は、検温計を無視してドカドカとフロントへ向かい、客室番号を伝えていました。新潟県内では現在、ウイルスは流行していません。
だから、まぁ、いいんですけど。
■8月18日(火) センセイの場合、高血圧は塩分摂取過多に加えて、ストレスと運動不足が主原因らしい
というわけで、お伝えし損ねていたお話を。
タイトルにある通り、血圧ネタです。最近、興味深い変化があったのです。写真は一昨年7月から今月中旬までの、約2年間の血圧の変化。いわばこちらの続きですが、期間が少し異なります(最初の部分を省略している)。
体裁に多少の差異がありますが、基本的にはこれまでと同じ情報を記載しています。ただし今回、初めて横軸を記載しました。一目盛りは10mmHg。数値が独り歩きしないように絶対値は記載していません。相対的な上昇ないしは低下に注目してください。
一見してすぐにわかるのが、左側が高く、右側が低いこと。左から1/3くらいの突出した高い数値は椎間板ヘルニアを発症した時のもの。その他の出来事については、こちらをご覧ください。問題は、グラフの右側。
昨年夏から全く問題にならな状態が続いていたのですが、今年4月の半ばから、なぜか数値が急上昇しました。今から考えるとこれはどうやら、新型コロナウイルス対策として、(受講生を含めて)初めて取り組んだ遠隔授業準備のためのストレスだったらしい。
遠隔授業が実際に始まると、血圧は割と簡単に低下しています。「やれやれ、一時的なものだったのか...」と思った──正確には「思いたかった」? ──のもつかの間。7月下旬から再度上昇し始めました。
ただしセンセイには、思い当たる節がない。最近は数値が落ち着いてきたので、この1ヵ月くらいの間の出来事を振り返ると、考えられる唯一の理由は、ストレス。講義を始めたからには、期末試験やその結果の概要を伝えることなどを含めて、「終わらせる」という作業が求められます。
しかも限られた時間内に。加えてセンセイの場合、お伝えしたように先週は教材制作。どうやらそのストレスで血圧が上昇していたようなのです。この間、興味深い現象が見られました。その一つが先々週末に帰宅した時のこと。
その日は仕事に区切りをつけてから長距離を運転し、ヘロヘロの状態で自宅に到着したのです。身体は疲れ果てている、でも仕事には区切りがついているのでさほど緊張していない状態。入浴の関係で、帰宅してまだ落ち着いていない状態で血圧を測定したのです。「相当高いだろうなぁ...」というのがセンセイの予想。
でも結果は大外れ。何度測定しても、前日より約30mmHg(!!)も低いのです。グラフ右端のごく短期間、ひどく低下している部分です。どうやら身体よりも、ストレスによるものが大きいらしい。この点に関しては傍証もあります。
先週は、実家の用などを除けば、ずっと書斎に閉じ籠っていたのです。書斎はまさに、ストレスとは無縁な場所。実際、帰宅時に血圧を測定すると、かなり低い数値を記録することが多い。
だから今回も...と思っていたのですが、これも予想外で、案外高い。もう少し詳細に振り返ると、方針が固まって作業に励んでいる時──つまり身体を使っている場面──の数値は低めですが対照的に、どうしようかこうしようかと、悩んでいる際の数値はとても高い。
考えられる要因が、もう一つ。金沢にいる時は、全身を使った表現活動である講義はもちろん、講義がないか少なくても、所用であちこちで歩いたりして身体を使います。そんな時の血圧はそれほど高くありません。でも先週は、ずっと引き籠り。
「巣籠り」というべきかもしれませんが。要するに、グラフの左半分は塩分摂取過多──実際にはそれほどでもない──によるもの。そして右半分の上下動は、ストレスと運動不足によるもの、ということらしい。何度かお伝えしましたが、これって、仕事を辞めたら血圧は低下するぞ、ということなのかも。
その場合はもちろん実家の両親の面倒と、実家、敷地と田畑、そして所有林のメンテナンスが求められます。その意味でも身体を動かす必要があり、しかも結果的に、それが血圧低下に繋がる...。
(繰り返しになりますが)要するにこれって、早く辞めろ、ということか!?
■8月17日(月) コロナウイルス感染拡大で厳しくなる経済状況下で、ニトリ柏崎店が新規オープンしました
今日は見たままのお話。
写真は昨日、移動時に撮影したもの。新築工事が進んでいたニトリ柏崎店が今月7日にオープンしたのです。この場所は実家との移動時に通過する場所。
開店日も事前に承知していましたし、開店の翌々日にはこの場所を通っています。最初の個人的な感想は、「通り抜けが不便になったなぁ...」。
実はこの場所、手前は幹線道路の国道8号線。しかも左奥に見える地元資本のスーパーとの間に農道(こちら左側の道路)が走っているのです。
つまりここは交差点に面した角地。金沢との移動の関係で、センセイはガソリンを補給してから実家へ移動することが多いのですが、その際には必ずこの農道を通ります。
実家で野菜をもらってから、お魚がおいしいスーパーへ行く時にも逆向きに走ります。ニトリ柏崎店は誘導員が立っている国道側だけでなく、農道側にも出入り口があるのです。しかもその向かい(左奥)は、低価格が売り物で地元客の利用が多いスーパー。(センセイはほとんど行かない)
結果的に農道から国道に抜ける時の混雑が増加してしてしまいました。以上はまったく個人的な問題なのですが、客観的に考えてもタイミングが悪い。もちろん新型コロナウイルスの感染拡大です。店舗を展開するときには想定できなかった事態なので、決して批判はできないのですが。
それにそもそも、商売が成立する商圏なんだろうか...。オープン時から狭い駐車場の様子を観察しているのですが、最初はそれなりに混雑していました。ただしその後は...微妙。
個人的な話に戻りますが、センセイがこのお店を訪れるかどうかもわかりません。実は昨年、老いた父親がそれまで利用していた布団の代わりに、介護も可能なベッドを購入したいと言い始めたことがあったのです。
いかにわがままな彼らしく、周囲をさんざん振り回した挙句、その後はパッタリと何も言わなくなったのですが。その時に、隣の長岡市にあるニトリを家族で訪れようかということになったのです。結果的にはボツネタ。でも、そんなきっかけでもなければ、土地や家屋に恵まれた田舎の人がニトリに入る機会はありません。
このような地域への、新規出店。ニトリ柏崎店、果たしてどうなる!?
■8月16日(日) 多くの方が夏休みの最後を楽しんでいる、という感じの新潟です
今日も予定を変更してお伝えします。
正午前に、所用で荷物を車に積んで自宅を出発しました。目的地は新潟県内北部。走行距離は約110km。先週末に帰宅してから、実家への往復を除いて運転していないので、久しぶりの長距離運転となります。
実家より北は、久しぶり。新潟市中央区は2カ月ほど前に訪れています。でもそれ以北は1年ぶりとなります。市内北部の弟の婿入り先もご無沙汰したまま。関係者の皆様ごめんなさい。簡単な用があったので、柏崎市内のルートは既定。
でも、そこから先は...どうしよう。今日は完全な移動日なので時間には余裕があります。白状すると、ホテルのチェックイン時刻に合わせるために、ゆっくり走らなければならない。そこで本当に久しぶりに、途中まで海岸線を走ることにしました。
写真はその途中、柏崎市(旧西山町)石地手前の長浜海水浴場で撮影したもの。内陸部から海岸沿いの道路に出た途端、人手が多いことに気づいたのです。地元民にとっては、やや意外な光景。
客観的な事実かどうかはわかりませんが、地元民には「海水浴は8月第1週まで」というのが常識。それを過ぎ、お盆に入ると「クラゲが出るから」とのこと。
少なくともそう教えられましたし、実際、刺されると痛い。最初に気づいたのは、遊泳している人はほとんどいないこと。写真は海岸部なので波が砕けており高く感じるかもしれません。実際の波高は30cm程度。でもやはり、泳いでいる人はほとんどいない。
...クラゲのせいじゃないな。海に入っている人はほとんどがサーファーか水上バイクに乗った人たち。そして訪れている人の大半は、海岸で戯れているだけなのです。
センセイがこの目で視認した限り確認した限りでですが、海の家はすべて「今シーズンの営業は休止」。予想外に海からの風が強く、車体への塩害が懸念されたため、途中から再び内陸部の幹線道路へ戻ります。車はかなり多い。先ほどの石地海岸を含めて変則的だったこの夏休みの、最後の日を堪能している...という感じ。
それはそれで言祝(ことほ)ぐべきこと。で、センセイの夏休みはというと、半日あったかないか。
...ま、いいんですけど。