2020年4月18日更新(2020年4月26日ページ移動)

──2020年4月第3週のニュース──

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4月18日(土) やっぱり... ──柏崎市で初となる、新型コロナウイルスへの感染者が確認されました──

 今日の西村センセイは、(事実上)週に1日だけの休日。

 かかりつけの皮膚科医院で持病の尋常性乾癬その他治療のための高価な外用薬をたくさん貰いました。帰宅してからチェックしたら、薬が1種類足りない。クリニック事務の女性が間違えたようです。
 ま、いっかー。

 ガソリンを補給してから実家へ。今週末は誰も立ち寄らないようで、安否を確かめた後は、両親を連れて食料の買い出し。混雑するスーパーの店内ではまだ、10人に一人くらいの割合でマスクを着用していませんでした。
 後述するように、今日の夕方、状況が一変します。

 用を済ませてから、実家の先にある長岡市へ。お伝えしたように、同市内にあるBMWのディーラーで夏用タイヤを新しいものに交換してもらうためです。これについては、後日お伝えできると思います。
 帰路は実家に立ち寄らず、別ルートで自宅へ。

 夕方、ネットやテレビでニュース(こちらこちらなど)を確認していると、新潟県内でも新たに新型コロナウイルスの感染者が3名確認されたとのこと。そしてその中のお一人は柏崎市在住。おぉ、いよいよ。
 そして、やっぱり...。

 市長も夕方の防災行政無線で事態の概要と、市としての対応を伝えていました。

 公開されている情報によると、その方は30歳代の東京電力社員で、世界最大の柏崎刈羽(かりわ)原子力発電所に勤務する技術系社員とのこと。しばらく他地域に出かけたことはないそうな。
 いよいよ、そしてやっぱり...という状況。

 でも、タイトルの「やっぱり...」、直接には別件を指しています。写真は金沢への移動経路途中にあるお店。場所は富山市任海(とうみ)。センセイが気づいた時にはここに、中華料理店がありました。
 ...でも流行っている様子が、ない。

 ただしこの付近は、自宅から金沢へ移動する際に昼食を取るのに最も良い場所。そこで数年前、意を決して入ってみたことがあります。店内は奇妙な造り。
 もともとは別な用途に用いられていたのかもしれません。

 お客はセンセイ一人。店主はいかにも「美味しいでしょ?」という表情でラーメンを出してきました。でも...。

 というわけで、個人的なご縁がそれで切れただけでなく、お店そのものも翌年くらいに閉店してしまいました。店舗跡はしばらくそのままだったのですが、昨年かその少し前、「台湾菜館 任海酒場」として復活。
 開店当初は看板にランチメニューを載せるなど、元気だったのです。

 それに応えるかのように、駐車場にはそれなりに車も。しかし残念ながら、勢いはそこまでで正直なところ、その後は鳴かず飛ばす。

 個人的には一度くらい入ってみようかと思ったのですが、キンエン生活中の西村センセイはここ数年、ラーメン店に入ったことがない。「かけそば つかだ」の「かけ中か」ですら、数ヶ月は口にしていません。
 で、「台湾菜館 任海酒場」はというと、数ヶ月前からご覧の状況のまま。

 残念ながらやはり、閉店してしまったようです。短命だった「十徳」のように。

 これらのお店には、何となく共通点があります。上手く表現できないのですが、ご主人の訴えたいものと、お客さんの求めているものがどこか、(そして残念ながら)かなりずれている。

 センセイ自身、そのような存在になりつつあるのかもしれません。(反省)



4月17日(金) 普通のものより上品だけど、やはり「野草の味」は... ──輪島の山間部で育てられたホウレン草を頂きました──

 結果的にですが、昨日と「葉っぱ」繋がり。

 実家から貰った野菜がなくなったので、帰りにいつものスーパーで何か買うことにしました。できれば季節っぽいもの、そして地元産が欲しい。遠くから運ばれてきた野菜だって、農家の方が精魂込めて育てたはず。
 でも、あの野菜独特の生っぽい味がしない。

 でも、地元産を集めたコーナーは入荷が不安定なので、適当なものがあるかどうかは別。全国規模──場合によっては国外を含む──で野菜を流通させることによって、端境(はざかい)期をなくしているのです。
 つまりコインの裏表。

 奥の地元産コーナーに適当なものがなかったので、少し戻って入口近くの他県産のものを見て回りました。そこで見つけたのが写真のホウレン草。目に飛び込んできたのが、印刷された白い帯の上部に書かれた「石川県産」。おぉ。
 1袋158円(+税)。

 最初は石川県南西部、つまり金沢を含めた「加賀」地域産かなと思ったのです。良さそうなものを手に取って裏面を見たのですが、何も書かれていませんでした。
 改めて表面を良く確認すると、下部に赤地に白抜きで「輪島市」。能登産なんだぁ。

 お刺身と合わせて購入し、アパートへ。サイズは「巨大」あるいは「お化け」の実家のものの約半分。そして逞しさはない。意外にも、根の部分に土がかなり残っています。
 これが本来の姿なのですが、普通のものにはほとんど付着していません。どうやって除去しているんだろう。

 それぞれざっと水洗いしてからまな板の上に並べ、まず根の部分を切断。土がまだ付いていたのでまな板が少し汚れました。次にざっと半分に。
 火(?)が通りにくい茎の部分だけを先に、短時間だけ電子レンジにかけます。

 それを取り出し、葉っぱの部分と合わせて、改めてきれいに包丁を入れ、再度電子レンジへ。残念ながら、今回も少し加熱しすぎてしまいました。ちょっと勘が鈍っているなぁ。
 反省。

 準備を整えてから頂きます。最初に感じたのは正統派の上品な味。全国規模で流通しているものは「ホウレン草のはずの味」はするのですが、残念ながらそれ以上ではない。でも同時に、「野草の味」はない。
 人の手がかなり入った、細身の味。

 興味が出てきたので改めてパッケージを良く見ると、下部に「池口農園」。輪島市町野町(旧石川県鳳至(ふげしぐん)郡町野町)の農家です。おぉ、記事によると、「石川のホウレンソウのトップ農家」とのこと。
 Googleマップおよびストリートビューを用いると、町野町中心部から東方へ直線距離で約4kmの山間地にあるビニールハウス群を確かめることができます。

 池口農園のほうれん草、比較的安定して入荷しているようなので、また購入してみたいと考えています。



4月16日(木) 桜が散るのは寂しいけれど、それと入れ替わるように、今後は木々が生命力を主張し始めました

 今日は見たままのお話。

 今週のセンセイは自動車をアパートに残し、毎日自転車でご出勤。月曜の朝は急な雨に襲われましたが。明日も日中は天気が持ちそうなので、そうするつもり。車よりも今日の空気や季節の変化がわかります。
 冬が暖かかったからか、あまり報じられていませんが、今シーズンの北陸地方は気温が低い。

 自動車だったら気づかなかっただろうと思います。

 センセイらは来週からの講義準備に追われているのですが、頑張れば頑張るほどお昼は大切。昨日コケてしまったので、きょうこそほっかほっか亭へ行くことにします。
 エレベータで降りようとして、あ"。

 センセイの研究室の真正面にある樹──昨年末に「最後の一葉」の樹としてご紹介したもの──を真横から、そして間近に見ることになります。
 これが本当に、日々刻々と変化する。

 センセイは植物に詳しくないので、何の樹かはわからないのですが、昨シーズンの残滓(ざんし)だらけの暗い色の中にまず芽が出て、徐々に膨らみ始めました。
 暗い色の中の黄緑なので、とても目立ったのです。

 それがやがて花になり、短期間で散ったかと思うと、今度は葉が育ち始めました。こうなると枝やその他の暗い色と若葉が混在し、印象がちょっと薄くなります。
 先週のうちに撮影すべきだったのですが、忙しくて取り損ねてしまいました。う〜ん、残念。

 生命力に溢れています。つい先日までの大学近辺の桜が「爆発するような...」だったのに対し、こちらは静かに、そして目立たずに。

 残念ながらセンセイは、どちらにもかなわない。



4月15日(水) 久しぶりに大学周辺を歩いたら、飲食店の様子が一変していました

 来週月曜日からの完全遠隔授業開始に向けて、教職員は大忙し。というわけでセンセイは連日、早朝からご出勤。

 午後には来客と会議があるので、知的体力を維持する必要があります。大学食堂は教職員で出入禁止になっているので、外で何か買い求めることに。当然、次の候補はほっかほっか亭。ただしあのお店は、ちょっと味が濃い。
 キンエン生活中のセンセイとしては、足繁く通うわけにはいかない。

 最終的な目的地を決めずに校舎を出たのですが、本屋に用があることを思い出しました。先日大学の購買をおとずれたのですが、並んでいなかったのです。お目当ての本が1冊残っていたので購入。
 さて、どうしよう。

 久しぶりに大学近辺をフラフラします(休憩時間ですので、念のため)。大学西側にあるビル、角のお店が空き店舗になっていました。知らなかった。ずいぶん訪れていないことを思い知らされます。
 ある意味で目が覚めて、周囲を観察し始めると...あれっ?!

 同じ建物内にある「大衆酒場 Sembello センベロ」の雰囲気がちょっと違っているような...。「肉メシ&肉バル Sembello センベロ 金沢工大前店」。
 比べるとわかりますが、看板が少し変わっています。

 でも一番びっくりしたのは写真右側にある立て看板。最初に目に入ったのは、朱文字の「激安弁当」。このお店は飲み屋なのに、何のこと?!
 良く読むと、深刻な状況にあることがわかりました。

 「Sembelloではしばらくの間、250円〜販売する激安弁当のテイクアウトだけします」。つまり、本来の営業はお休みというわけです。
 西村センセイ、ここを含めて近辺のお店に入ったことはありません。

 だから正確なことは申し上げられないのですが、どうやらお客が激減しているようです。新型コロナウイルス騒動で金沢工大の学生の多くが実家に戻っています。
 彼らがお金を落とすかどうかは別ですが、

 夜は夜で、サラリーマンを含めて、あまり飲みに出る状況ではない。目的地をスーパーに定めて、初めての道路を歩き始め...おぉ。

 角にある、こちらも一度も利用したことがない──申し訳ありません──お店は、昼食時間帯だというのに閉店。それ自体はたまたまだったのかもしれませんが、センセイが驚いたのはドアの貼り紙が。

 手書きで「申し訳ございません。しばらくの間、持ち帰りの弁当販売のみとさせて頂きます。店内飲食できません」。立て看板には、「ステーキ用の肉を使ったお弁当」。こちらはワンコイン(500円)。
 “Sembello”の倍の値段。

 視点を変えると、農家や漁業関係者も現在、せっかくの生産物を買い叩かれているのです。しかも両店ともに、お客の気配は皆無。

 正直なところ、センセイらも非常に新型コロナウイルス対策で厳しい状況に置かれています。でも、医療関係者もちろん、こうやって社会を支えている人たちには、より厳しい社会の現実が突きつけられています。
 何しろ、最低でも家賃と人件費を捻出し、取引先に代金を支払わなくてはならない。

 為政者は、わかっているんだろうか...。



4月14日(火) 問題は... ──衰退が進む新潟県柏崎刈羽地区で、「ニトリ」の新築工事が進んでいます──

 午後、仕事の区切りに「甘いもの」を求めて大学斜向かいのドラッグストアへ。同店はもはや、金沢工大関係者の「胃袋」といった感じ。

 入口には先日から、「入荷如何にかかわらず、開店時にマスクを並べるようなことはしない」という貼り紙が掲出されています。センセイは仕事をしているので現場を見ていませんが、開店前にマスクを求めて並ぶ方がいたようです。
 近くに民家がないこのお店はともかく、店舗によっては周囲にかなり迷惑をかけるケースもあるらしく、全店で対応を統一したそうな。

 センセイももちろん、「マスクがあるといいなぁー」と思っていたのです。でもレジ脇、先日アイリスオオヤマ製のものが置いてあった場所には何もありませんでした。まぁ、当然でしょう。

 通路を挟んでレジの反対側に、初めて見る若い社員がボーッと立っていました。「いらっしゃいませ」と声を発するわけではないので、新入社員かも。で、彼は身体の前に、箱を両手で抱えています。ナシテ?!
 一瞬の間があってから、彼が抱えている箱の中身が、小箱入りのマスク(約10箱)であることに気づきました。

 ちょっと考えてから手にします。彼は表情を変えることなく、「3枚です」。事実を淡々と伝えたかったのか、それとも「3枚しか入っていませんが、いいですか?」の意味だったのか。いずれにせよ、あまり自分で考えている感じはせず、上司の指示に従っているだけ、という感じ。
 マスクは3枚入りで398円(+税)。

 1枚あたりの価格はアイリスオーヤマ製の3倍以上。でも、ま、いっかー。買い物を済ませて会計する時、やはり初めて見る別な男性店員と交替しました。
 こちらも表情の変化は少なく、愛想がない。

 写真は先週土曜日、実家から戻る途中で撮影したもの。以前からお伝えしようと思っていたのですが、なかなか「画」にならなかったので。
 ここは柏崎市中心部から北東方向に少し外れた、国道8号線沿い。

 ここにはかつて、新潟県下越地方の会社が「アミューズメントパーク レストラン TOP」というお店を運営していました。実態は大きなゲームセンター。1回だけ入ったことがありますがやはり、ご縁はありませんでした。
 白く上書きされた看板はその時のもの。再利用するのでしょう。

 会社は数年前に経営破綻し、ここにあった店舗は空きビルに。その後、かなりの期間放置されていたのですが、去年、跡地に地域では初めてとなる「ニトリ」が進出することになりました。
 新潟県内では10店舗目くらいだと思う。

 数ヶ月前から前店舗の解体、更地化、そして基礎工事と作業が進んでいました。今月に入ってから、重機を用いて地上部分の組み立て工事に入りました。もともとかなり広い敷地なのですが、建物も相当大きい。
 でも個人的には気がかりなことがいくつか。(営業の邪魔をする意図はありません)。

 「ニトリ」が新潟県内でお店を構えてきたのは、それなりの人口を抱えている地域。でも、この柏崎刈羽(かりわ)地域は、ゆっくりとですが確実に人口減少が進んでいます。そのような場所でやっていけるんだろうか。
 そして地域進出を決断したのは明らかに、新型コロナウイルス騒動のはるか前。

 感染が制御されると予想される1、2年後──外れているかも──には、国全体はもちろん、この地域はさらに衰退しているはず。

 個人的にはさらに、冗談抜きで深刻な問題が。

 若い方は新型コロナウイルスに感染して肺炎になったとしても、かなりの割合で回復することが期待されます。何しろ、感染に気づいていない方が多数いらっしゃるほどですから(ただし重症化するケースも多い)。
 でもセンセイら高齢者は別。

 今日、石川県は年内初となる感染死亡者が出たことを公表しました。お悔やみ申し上げます。60代と70代の男性患者だそうですが、谷本知事は「いずれも高齢者で、基礎疾患をお持ちの方もいる」。
 西村センセイ、確かに若くはないけど、彼の言葉によれば「高齢者」。

 心疾患などは(あまり)ないけど、血圧は高め。それにセンセイは免疫力を低下させるステロイド剤を継続使用しています。う〜ん、これって、「わるいけど、万一罹患したら覚悟してね」という意味なのかぁ。

 ちなみに、石川県知事はセンセイよりずっと年上です。



4月13日(月) 「考える」前に、身体が... ──西村センセイ、車をぶつけられそうになる──

 本当は一昨日、緊張感が醒めやらぬうちに、ぜひお伝えしようと思っていたこと。

 でもその出来事の前後の桜の儚さと美しさに席を譲り、昨日は富山湾の恵みにその座を強奪されてしまった悲運のネタです。「ぶつけられそうに」ですから、ぶつけられてはいません。また結果的に、接触もしていません。
 「それ」が起きたのは一昨日の正午前。

 お伝えしたようにその日はタイヤ交換の準備のため、隣の長岡市にあるBMWのディーラーを訪れました。いくつかのルートがあるのですが実家の用もあるため、常識的な幹線国道8号線を選択。
 この道路は、長岡市市街地に近づくと片側2車線になります。

 現在の国道8号線は、8月の「長岡花火」で有名な長岡市中心部を右手に見ながら迂回しています。日地曜日のお昼なので当然、ショッピングセンターなどへ向かう車が多い。つまり右折しやすい右車線が混みます。
 センセイは左車線を走行。

 大きな交差点に近づくと右側車線が混み始めました。といっても、切羽詰まった状況ではなかったのです。だからセンセイも特に意識せずに運転。

 突然、右前方を走行していた白色の軽自動車が左側、つまりセンセイの目の前に車線を変更してきました。奥の黒色の自動車と比べると、違いがわかると思います。この直後、軽はさらに左へ。
 センセイが考えるより前に、衝突を回避すべく、身体が勝手にハンドルを左に切っていました。

 ただしセンセイのBMWの方が相対的に速かったため、追い抜く格好になって車載カメラの視界から外れてしまいい、その時の映像は残されていません。
 結果的には何も起きなかったのですが、これはまさに僥倖
(ぎょうこう)

 例えば、1本の車線が左側から合流しています。もしここに本線に入ろうとする車両がいたら、センセイの車だけが衝突。高速道路でよく起きる衝突事故のパターンです。(センセイはハンドルを切る前後に確認した)。
 軽自動車の運転手は前の車を鬱陶
(うっとう)しく感じたのかもしれません。それ自体はわからないではない。でも、写真からもそれほど切羽詰まった状態ではないことがわかります。

 で、彼──初老の男性。実年齢はセンセイと同程度──は左側をほぼまったく確認せずに(発作的に?)ハンドルを切った。そしてその直後、彼はごく近く、急速に迫るセンセイのBMWを見た。
 彼の表情その他を確認する時間はありませんでした。

 怖かっただろうなぁ...。センセイ以上に。

 で、万一事故になってしまったらどうなっていたか。写真とこの文章だけなら、学生さんは「100%相手が悪い」と考えるかもしれません。気持ちはわかるし、個人的にはそう思いたい。でも現実の世の中は、それほど甘くない。
 交差点で片方が完全に停車していた場合などを除くと、自動車(自転車などの軽車両を含む)同士の事故では双方の責任が問われます。

 この場合なら例えば、「(たとえ非現実的だとしても)センセイは軽自動車が左車線に入る可能性を考慮していなかったのか」など。

 で、過失割合は、例えば1:2など。数十万円の修理費用がかかったとして、その1/3くらいはセンセイが負担することになります。いわゆる「貰い事故」なのに。支払については保険を使うこともできます。
 でも、「センセイは事故を起こしやすい人間だ」ということになって、翌年からのセンセイの保険料が上がる。これがこの世の中の仕組み。

 「僥倖」、覚えていただけたでしょうか。



4月12日(日) 今夜の晩酌は「お化け」と「朝どり 新湊産」、そして何と「富山湾の宝石」!!

 2週続けて予定を変更し、日曜日に出くわした事をお伝えします。

 ご存じのように今日は金沢への移動日。奥歯のカリエスが進んだらしく、レジンが外れてしまいました。そのため先週は仕事を途中で放り出し、急遽帰宅しかかりつけ医へ。「車で待機」というのは指示ではありませんでした。
 コロナウイルス感染を防止するため、希望者は...だそうです。その際、専用のブザーを渡すそうな。

 センセイは僅かな患者しかいない待合室にいたのですが、すぐに呼び出され、歯科衛生士による目視点検とレントゲン撮影の後、同窓で一学年下のドクターご登場。至った結論はやはり、応急措置。
 歯科医師会から、コロナウイルス感染防止のため、エアロゾルが飛び散る大きな治療は可能な限り控えるよう要請されているのだそうです。「次に来る時は差し歯ですからね」。

 というわけで今日は朝食を済ませるとすぐに移動を開始しました。コロナウイルスの影響からか、トラックはやや少ない程度でしたが、自家用車はかなり減っています。おかげでスイスイと運転。
 道中いろいろ考えたのですが先週同様、神通川を渡った旧婦中町内のスーパー「オレンジマート 宮野店」に立ち寄りました。

 万一新型コロナウイルスに感染した時のために免疫を高めるべく、栄養──センセイの場合はタンパク質──を摂取する必要があります。店内を一周していると、あ"。目に入ったのは写真中央、「富山湾の宝石」と称される名産「白えび」の唐揚げ。
 迷う前に手が出ていました。後から考えると、かなり高価。

 塩茹でされたホタルイカを横目で見ながら通り過ぎようとしたら、おぉ、今度は何と、何と生のホタルイカ!!

 富山県東部のスーパーでお刺身に加工されたホタルイカを買ったことがありますが、その時は「とても小型のイカの、薄いお刺身」。今から考えるとたぶん、食文化の違い。
 県の東西、そして海岸部と山間部では相当異なるので、ホタルイカの扱いに慣れていなかったんだろうと思います。

 「朝どり 新湊産」のシールに購うことはできない。どうやら豊漁らしく、こちらはかなり割安でした。

 というわけで今晩は、「お化け」のホウレン草と「朝どり 新湊産」ホタルイカ。そして単体では初めて頂く白えび。何より香ばしさが違います。もちろん美味しい。
 でもかなり強い塩分を感じます。

 ホタルイカについては、お刺身は断念して、そのまま頂くことにします。生ですから味は本当にワイルド。ふ〜ん、これが生の味なんだぁ。感じる塩分は、さほどでもない。
 でもこの印象は、おそらく錯覚。

 白えびもホタルイカも同じ富山湾で生息しています。だから海水とそれぞれの体内の塩分濃度は平衡を保っているはず。でも白えびの方は唐揚げすることによって水分が飛ぶので、残った塩分が目立つ。
 他方、ホタルイカはそのまま。ただし実際にはかなりの量の塩分を含んでいる。

 美味しいんだけど...と思いながら、センセイの箸が自然と向かうのは大きく、そして逞しく育ったホウレン草。こちらには違和感がありません。やはり都会でも、海岸部でもなく、センセイは農家の倅として育ったということなんだろうなぁ...。
 来
(こ)し方行く末を考えさせられます。

 あ、白えびもホタルイカも、本当に美味しかったので、誤解なきよう。富山はつくづく、食べ物に恵まれています。

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