2023年11月25日更新(2023年12月3日ページ移動)

──2023年11月第4週のニュース──

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11月25日(土) 寒気で少し高い山に雪が積もる中、長岡市中心部を約50年ぶりに歩いてみました

 朝起きると、まず、外の様子を確認。

 昨晩までは非常に強い風が吹き付けていたのです。寒気が入り込んでいることもあり、お伝えしたように降雪の可能性が。ただし最新の予想では気温こそ低下するものの、平野部で雪は積もらないだろうとの見込み。
 当地は海に面していることもあり、雪はない。やれやれ。

 もちろん無雪は織り込み済。問題は少し標高の高い場所の状況です。Macを立ち上げて調べると、群馬県および長野県との県境付近の道路は真っ白。長野県と接する津南町では、午前中に25cmの積雪を観測しています。
 ただしこれから向かう長岡市までの間に、雪は積もっていません。

 ディーラーとの約束の時刻に合わせながらも、少し早めに出発。土曜日、しかも人々がショッピングに出かける時間帯ですが寒かったためか、行き交う自動車は少な目。問題なく到着し、点検のために車を引き渡します。
 さて、どうしよう。

 センセイに求められているのは自宅へ戻ることだけ。ただしディーラーは国道8号線(バイパス)沿いの、信濃川左岸(=西側)に。他方、長岡駅など旧市街地は右岸。駅までの距離は約4.4km。
 代車はない──AT車を運転できないため──ので、公共交通機関か徒歩で移動する必要があります。

 最寄りのバス停まで1.8km。選択の余地はなく、そこまで歩くしかない。ただしバス停は大きなスーパー脇にあるので、便数は多い。その先どうするかは、お天気次第。倖いにも心配されたほどの降りにはならず、時折霙(みぞれ)が降る程度に留まっています。
 雨以上に辛いのが風。

 こちらは相変わらず強いものの、倖い、ここから駅まではほぼ追い風。というわけで、全区間歩くことに。

 スーパー「イオン」を過ぎると、信濃川に架かる長い大手大橋を渡ります。車は多いのですが、歩行者はセンセイともう一人だけ。気がつくと、若い男性が乗った自転車に追い越されました。
 写真は大手大橋右岸の袂
(たもと)で、東側を撮影したもの。拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))

 写真中央奥は長岡市中心部。長岡駅も見えているのですが...慣れていないとわかりませんねぇ。その向こう、壁のように控えているのは通称、「東山連峰」。高さは400〜500mmちょっと。
 山々にはしっかりと雪が積もっています。こうなるともう、冬用タイヤでなければ無理。

 実は、今渡ってきた大手大橋は1985年に暫定開通。つまり割と最近のこと。両岸での移動はそれまで、有名な長生橋に頼っていたようなものなのです。
 新橋の建設にあたり、写真左端にあった日赤病院が左岸へ移転するなど、写真手前の区域(日赤町)はほぼ全面的に再開発。

 駅へ向かって歩き続けます。

 大きな交差点から先は基本的に、ほぼ昔のまま。今はビルになった角のお店はかつて、有名な洋菓子店。クリスマスの夕方、家族でケーキを買いに来た時のことを良く覚えています。
 今なら予約して、事務的に受け取るのでしょうが。

 この地域をちゃんと歩くのはたぶん、約50年ぶり。

 駅に近づくと、様子が一変。ここは大手通。新潟県中部(「中越」)一の繁華街で、デパートや銀行が集中していました。されどお察しの通り、近年は駅前シャッター通り化。
 それなりの規模の都市なので、そこまではないのですが。

 そこで長岡市は大きな判断を下します。まず、少し離れた場所にあった市役所を駅前に移転。続いて大手通の再開発事業(「大手通坂之上町地区市街地再開発事業」)に着手しました。
 その象徴が本年オープンした、写真の「米百俵プレイス ミライエ長岡」。

 「米百俵」(こちら)は2001年、小泉純一郎首相(当時)の所信表明演説で一躍全国的に知られるようになったエピソード。ここはまさに、その舞台となった国漢学校の跡地なのです。
 一種の「コンパクトシティ」──知らない人は調べてね──化と解釈することが可能かも。

 長岡市が偉いのは、「そこ」だけに焦点を当て過ぎないこと。郊外化に対応して、たとえば「長岡花火ミュージアム」を含む「道の駅 ながおか花火館」を開館(2020年)。
 今日もその前を通過したのですが、いつも多くのお客さんを迎えています。

 でも今日、駅までの区間をすべて歩き、この目で状況を確かめてみるとやはり、なかなか厳しい要素が。

 拠点として整備された建物や地区は(あまり)問題ないのでしょう。「ミライエ長岡」の近くでは2カ所、スイーツ店への長い行列を目撃。評判のお店なのでしょう。ここ最近では考えられなかったこと。
 もちろん、センセイが見ていないだけかもしれませんが。

 しかしその他の地域ではやはり、お店のシャッターが降りたまま。行き交う人はほぼ皆無。初冬の、しかも霙気味の日だったから...と願いたいところ。

 月曜日には整備、点検を終えた車を受け取るべく、この逆のルートを辿ります。

 経路は今日同様、お天気次第です。



11月24日(金) 電源部はどこに?! ──実家用のブースター不調の原因が判明しました──

 実家用に購入した室内型ブースター、お伝えしたように、ひとまず接続してみたところ期待に反して正常に動作せず

 具体的には、ブースターを介してもテレビ画面に表示される「アンテナレベル」は、上昇しないどころか低下する場合も(ここまで既述)。しかもゲイン(利得:テレビやアンプのボリュームのようなイメージ)を上げると、むしろレベルは低下傾向に。
 ナシテ?!

 故障でないとすれば、この症状を完璧に説明できる「原因」が一つだけ存在します。

 もちろん、ブースター導入の判断前から強く意識していたので、事前にチェックしていたのです。「原因」は、別なブースターがすでに存在し、今回のマシンとでブースターの2段重ねになっていること。
 パソコンのファイルをZip圧縮した後、再度圧縮するような感じ。

 以下、しばらく技術的な記述が続くので、その部分は飛ばしながら読んでいただいてかまいません。

 お伝えした(こちらこちら)ようにブースターは、信号とノイズを区別せずに、入力信号をそのまま増幅します。つまりアンプ。キャリア(搬送波)/ノイズ比(C/N比)は、原理上不変ですが、実際は少し低下します。
 だから可能ならばブースターは使用せず、電波の受信状況に応じて、できるだけ高性能のアンテナを導入した方が良いのです。

 後から調べたところ、実家のテレビの「アンテナレベル」が表示するのは信号レベルではなく、C/N比であることが判明。だからブースターを介しても、表示されるレベルは変わらない。
 なるほど。

 ゲインを過度に上げるとノイズが増加するためC/N比は少し悪化。「アンテナレベル」が低下した理由です。

 測定器がないため、テレビにどの程度の強度の電波が届いているのかはわかりません。もしかすると、ブースターの更なる挿入によって強度は過度になっているのかも。
 この場合も、ちゃんと再生できないのです。

 ブースター存在の可能性は、最初から織り込み済。ただしどう見ても該当する機器が見当たらない。写真は実家の南西側。写っていませんが、2階屋根にUHFアンテナ(地上デジタル用)が設置されています。
 写真上部にはBS/CS用パラボラアンテナが。

 問題は下部のボックス。二つのアンテナから延びたケーブルがここに入り、テレビ側(室内側)へ、1本のケーブルが出力されています。まず、これが地上波およびBSの信号を一つにまとめているのは確実。
 「混合器」です。

 問題は、これがブースターを兼ねているのかどうか。普通、このサイズならブースターなのです(単機能の混合器はもっと小さい)。でも、そう判断しなかった決定的な理由が。ブースターを作動させる電源部が見当たらない...。
 前述したように、ブースターは一種のアンプ。

 外部から供給されるエネルギー(実際は電力)を使って入力信号を増幅します。大電力ではありませんが、AC100Vコンセントに繋ぐ必要が(衛星放送用アンテナへの15V電源給電とはまったく別)。普通ならテレビの裏とか、屋根裏などに電源部を設置します。
 でもどう見ても、何度見ても電源部が見当たらない。

 ...実は、いまだに見つかっていないのです。ホントに。

 ブースター表面の表示を読もうと試みたのですが、高さ約2mくらいの位置にあるため、視力が低下した現在のセンセイの肉眼では判読不可。今日、食料買い出しのために実家へ行った際、背伸びしてできるだけ高い位置から撮影したのが黄色の枠内。
 しっかりと「ブースタ」──「ブースター」ではない──と記されています。

 やはりセンセイは詰めが甘い。トホホ。

 濡れ衣を晴らすことができたブースターは、しかし、お役ご免に。近日中にハードオフで第二の人生を送ることになります。

 ゴメン(ペコリ)、いい人に見つけてもらってね。



11月23日(木:祝日) ここにも、コロナ禍の影響が... ──「店内での飲食はしていません」って、何?! ──

 写真は今日の正午前に撮影したもの。

 ご覧のように当地は良く晴れ、最高気温も19.9℃まで上昇。しかもほぼ無風と、11月下旬とは思えないような小春日和。こんな日は年内最後かもしれません。他方、明日以降は大荒れの天気に。
 貴重な晩秋──暦の上ではすでに冬──の晴れ間を生かすべく、お昼前に徒歩で外出しました。

 目的地の一つ、ドラッグストアの並びにあるのが写真の、とても立派なお宅。お気づきかと思いますが明らかに、一般の住宅にしては大き過ぎます。
 幹線道路から1本裏道に入った場所にあるこの建物、実は割烹だったのです。(過去形)

 あまり格式張らず、割と大衆的なお店のようでした。ただし(当地での)センセイには、夜、外で飲食するという習慣がありません。(同級会などを除く)
 だから正確なところはわからないのですが。

 ずっと前からこのお店の存在は知っていたので、帰省した古い友人と会う時や、ちょっと自分を褒めてあげたい日のお昼などに訪れてみようかと思っていたのです。
 そこに、新型コロナウイルスの流行。

 あれよあれよという間に、飲食店は次々と営業休止に。もちろんこのお店を含めてです。他のお店も同じような状況でしたから、まぁ、ここまでは理解できたのです。
 ところが、何だか様子が変。

 営業を続けよう、という意志があまり感じられなかったのです。

 少なくとも一時休業しているのですから、暖簾(のれん)が降りているのは当然。でも「ここは従業員一同が踏ん張って、この未曾有(みぞう)の災厄(さいやく)を乗り越え...」という感じではありません。最初は気のせいだろうと思ったのです。
 そう願っていた、の方が近いかも。

 しかしながら建物から、まず広告が、次に看板が外され、写真右側に広がっていた駐車場も更地に。売却したか、借地をお返ししたのでしょう。残念ながら閉店はほぼ確実。
 ネット上にもその旨の情報が流れてきました。
(お店のサイトも閉鎖)

 もっと早く訪れておくべきだったなぁ...と反省していた先日に気づいたのが、張り紙。「店内での飲食はしていません」。字面(じづら)だけを考えれば「私は店内で飲食していません」などの解釈が可能。
 でも、現実的には意味不明。

 お察しの通り、おそらく「(何らかの形で営業は続けているけど現在、)店内での飲食(提供)はしていません」という意味なのでしょう。
 つまり現在、イートインは不可だけど、予約していただければテイクアウトはOK。

 改めて調べてみると地元情報誌に、かつてのお店の名前でまさにそのような情報が。(ただし日付が付されていないので、最新の状況かどうかは不明)
 マーケットの状況や運営資金はもちろん、たとえばご主人の年齢や体力などを総合的に勘案して、このような判断をされたのでしょう。

 昼間に入り損ねたのは仕方ないとして、それならばぜひぜひ応援したいところ。ところが困ったことに、夜の外食以上に、少なくとも現在のところ、ちゃんとしたお弁当を購入する機会は、ほぼ皆無。
 申し訳ないのですが、どうやらお店と直接のご縁はなさそう。

 結果がそうだとしても、応援はしています。おそらくご主人はセンセイと同年代、あるいは少し上くらいなんだろうし。 



11月22日(水) FM放送をちゃんと聴く、という生き方 ──書斎にもブースターを導入しました──

 昨日の続きを。ただし実家用のものではなく昨日の写真左側の、ゴツいブースターの方です。

 センセイは高校生の頃からFM放送を聴き、かつてはカセットテープなどによく録音していました。現在ではほぼ死語となった「エアチェック」です。その頃は自分の自由になるお金なんて、ほとんどなかった。
 そもそも今では想像するのが難しいほど、日本の社会全体が貧しかったし。

 レコードは友達と共同で購入し、カセットに録音していたような時代。そこで若者はラジカセ──こちらもほぼ死語──でせっせとエアチェックしていました。大学生の頃になると状況が変化。お小遣いの多寡(たか)以上に、それぞれ、趣味が分かれていきます。
 センセイは相変わらずFM放送をエアチェック。

 ただし自身の音楽活動とともに時々、コンサート録音のアルバイトをしていたこともあり、やがて「ツートラサンパチ」デッキ、さらには黎明期のデジタル録音機も導入。これに伴い、FM放送の聴き方も徐々に変化。
 高校時代と違って、ライブコンサートの様子など独自音源の録音に注力するようになりました。

 こうなると今度は、FMチューナーの受信性能と音質がポイントに。

 大学入学直後は、入学祝いでカセットデッキを買うのがやっと。アンプはなく、すべてヘッドホンで聴いていました。チューナーについては当初、叔父が造った真空管式のものを実家から4畳半(!!)のアパートに持ち込みました。
 比較的短時間で、ソニー製のものを購入。

 されど、残念ながら音質がイマイチ。そこで学部学生時代の後半、アルバイトで稼いだお金でケンウッドの“KT-1010II”FM/AMチューナーに置き換えました。現役AVラック中央上段/拡大写真(別ウィンドウ))です。
 倖い、その頃住んでいた新潟市五十嵐
(いからし)地区は、放送局(正確には電波の送信所)のある弥彦山に近い。

 しかもアパートは海岸の砂丘の上に位置していたため放送電波を遮ったり、反射──FM放送の場合「マルチパス」として歪みの原因になる──させたりする要素が少ない。受信性能はほとんど問題にならず、室内の天井に5素子アンテナを吊すだけで十分実用になりました。
 1996年に新潟市西部から現在の柏崎市に転居すると、受信環境が一変。

 弥彦送信所からある程度距離があるし、途中には低いながらも山々が。電波強度は以前より低下が見込まれました。そこで電気工事店にお願いして、それまで使っていたアンテナ──たぶん大学生の時からのもの──を戸外に設置。
 受信そのものは問題なく可能だったのですが、ノイズがやや多い。

 FM放送は電波が弱くなると原理的に、ステレオ放送で左右チャンネル間の逆相ノイズが増加。(逆相なので、モノラルにするとノイズは綺麗に消失する)

 昨日お伝えしたように、対策は本来、まずアンテナの性能を上げることから。具体的には、当時は10素子あるいは8素子のFMアンテナ──素子の多い方が高性能──も販売していたので、それらを購入して設置すべき。
 でも交換作業はかなりの手間。

 しかも、単にアンテナを交換するだけに留まらないのです。アンテナ大型化によって風の影響を強く受けることになるため、支柱やステー(支柱を引っ張るケーブル)なども張り替える必要があります。
 お察しの通り、その時は何もしないまま。

 今から考えれば、放置した最大の理由は金沢工大への移籍を含めて仕事がどんどん忙しくなり、FM放送を聴く余裕がなくなったためでしょう。

 その後しばらくして、アンテナもかなり壊れてしまいました。数年前にお願いして新しいアンテナを設置していただいたのですが、その際に調べてみたところ何と、5素子が最大。より高性能のアンテナはまったく販売していないという悲惨な状況。
 背景として、FM放送の聴き方が変化していることが挙げられます。

 前述したように、かつては若者がFM放送に熱心に耳を傾けていたのです。でも現在は趣味や関心の対象が別な事柄へ移行。FM放送もAM放送と同じような位置づけに変わっていきます。今や、戸外にアンテナを設置するケースは激減。
 当地でも、FMアンテナを見かけるのはごくごく稀です。

 基本的にはそのままの状況が続いたのですが、4年前、退職を見据えてアキュフェーズ社製の“T-1100”FMチューナーラック右側)を購入。音質は劇的に向上しました。いわゆる「ラジオの音」ではなく、スタジオと直結したような生々しい音です。
 この正月にオペラの特番をBS103と同時放送。

 音質はFMの圧勝でした。現在の衛星放送はすべて圧縮音源を使用しており、程度はともかく原信号は必ず劣化。どうしても薄っぺらい音になるのです。他方、現在のFM信号の経路はアナログ/デジタル混在ですが、音声信号は非圧縮。
 こうなると、今まで目を瞑っていた電波強度の問題を何とかしなければならなくなります。

 どうしようかと思っていたところに、実家用にブースターを購入する話が持ち上がりました。そこで一緒に購入したのが、昨日の写真左側および今日の下の写真のもの。
 なお、誤解されると困るのですが、ブースターはアンテナで受信したノイズを含む信号をそのまま単純に増幅するだけ。

 「必要な信号だけ」を増幅することはできません(原理上、C/N比は不変。実際には熱雑音で若干低下)。でもFMFrequency Modulation)放送はその名称通り、周波数変調方式。
 ノイズに比較的強く、クリアな音声信号を取り出せるのです。

 今回購入したのは、本来、小・中規模共同住宅(アパートなど)用の機器。昨日ご説明したように、接続機器の増加により共同住宅ではブースターの設置がほぼ必須になっているのです。
 今回購入したのはマスプロ電工株式会社製“FUA33S”は少し特殊なモデル。

 基本的には他機同様、地上デジタル放送(UHF帯)用ですが、BS/CS放送には非対応。他方、VHF帯ローバンド(かつてのテレビのアナログ放送用)および、それに近い周波数帯を使用するFM放送にも対応。
 今どき、V-Lowが必要な人はいるんだろうか...。

 それはともかく、さっそく接続して電源を投入します上の写真2枚は“T-1100”のシグナルメーター。アナログの針が右へ振れるほど、相対的に強い電波を受信できていることを示しています。(具体的な数値はわからない)。
 1枚目がブースター設置前、2枚目がブースターで増幅後。

 もちろん、ブースターがなくても受信はできるのです。ただしステレオ放送だと、左右に広がった音像の中心(センター)に前述した逆相のノイズが入ります。
 ブースターを挟むと、そのノイズはかなり軽減。

 ただし全体のノイズがすべて解消するわけではありません。もし他人に伝えるとしたら、「細かいことを気にしなければ使う必要はないし、どうしてもノイズが気になるのなら、使えば...」という感じ。
 調整を終えた後、ラックの裏側(造りつけの棚との境付近)に据え付けました。

 配線がゴチャゴチャしているように見えますが、これでもデジタル接続の増加でかなり減少したのです。アナログ接続時代は、この倍くらいの配線が這っていました。
 ここで、一種の訂正とお詫びを。

 もちろん以上の内容は事実だったのです。でも今回、改めて調べてみたところ、マスプロから現在、“FM8A”という8素子アンテナが販売されていることが判明しました。
 他方、ある時期、8素子アンテナがカタログ落ちしていたのも事実。愕然としたことを覚えています。

 いろいろ考えたのですが、民放各AM局は現在、放送施設維持経費削減のため「FM補完放送」を開始しつつあります(将来はFMへ完全移行するものと予想される)。アンテナを含めて受信設備は補完放送に対応する必要が。
 そのため、8素子アンテナが一時的にカタログ落ちしていたということなのかも。

 さて、本来ならばこのアンテナを購入、設置すべきなのです。ただしその場合、前述したように大規模な工事が必要になります。特に、当地は冬期非常に強い風が終夜を問わず吹き付けます。
 正直なところ、8素子は難しいかも...。

 また、今回はお伝えしませんでしたが、二つのアンテナを設置する「スタック」という方法──興味のある方は調べてみてください──もあるのです。この場合もゲイン(利得)が多少増加するだけで8素子設置同様、工事はかなり大がかり。
 拙宅の場合、いずれもトータルの費用はおそらく10万円以上。(特に工事費用がかかる)

 他方、今回購入したブースターは税込み約11,000円。本質的には費用の問題ではなく、今後のシステムをどのように維持していくか。

 いろいろ考えると、しばらくはこのままで様子見かなぁ、という感じです。



11月21日(火) いきなり初期故障?! ──放送電波受信用の「ブースター」を2台購入しました──

 事の起こりは、実家のテレビ用ケーブル(室内)の交換

 実家での状況を要約すると、新規に設置した地上デジタル用アンテナからの信号と、BS・CS用パラボラアンテナからの信号強度が弱く、テレビに時々ブロックノイズが発生するのです。地上デジタル用(UHF帯)は、送信局から見て山陰となる実家には不利な環境下。
 衛星放送も、一般に用いられている小型のアンテナ。

 それでもテレビ1台ならたぶん問題は顕在化しなかったのです。でも実家のテレビは居間と父親の寝室の2カ所に。また配線引き回しの関係で、前者はかなり長いケーブルを経由しています。しかも既存の細いUHF用ケーブルをそのまま使用しており、信号がかなり減衰。
 加えて各配線の最後で、信号をテレビとビデオレコーダに2分配。

 信号強度が低下するわけだ。

 出も、実はこの問題、家庭内で信号を分配することが多くなっているため、程度はともかく今ではたいていのお宅に潜在しているのです。解決方法は、まず目的の信号を運ぶ電波(搬送波:キャリア)強度を上げて、キャリア/ノイズ比(C/N比)を稼ぐこと。
 これが王道。

 ただし実際問題として性能をアップすべく、すでに戸外に──それも高い場所に──設置済のアンテナを、大型のものに換えるのは困難。またこの場合、アンテナの大型化によって風の影響を受けやすくなるなど、新たな問題も。
 次にすべきは、できるだけ信号を減衰させないこと。

 そこで前回(1月)は居間への配線のみ、減衰の少ないケーブルに交換したという次第。当面はこれで乗り切れるか...と期待したのですが、確かに状況は改善されたものの、それでも時々ノイズの乗ることが。
 次なる手段は、やや邪道ですが信号全体を増幅すること。
(後日お伝えするように、これはかなり雑な表現)

 BSより高い周波数を使う「囲碁・将棋チャンネル」を視聴できるようにしたこともあり、マスプロ社製の家庭用ブースター(UHF/BS・CS)用(写真右側)を購入しました。
 こちらは追ってご紹介予定ですが、同社製の別なブースター(左)も。

 ご覧の通り、印象が全然違います。共通するのはほぼ「マスプロ」のロゴと、BNC端子の形状程度。ちなみに左の値段は、右の1.5倍くらい。
 お気づきかと思いますが、昨日の午後、右側のマシンを積んで実家を訪れたのです。

 予想される作業時間は10分から15分。長くても30分。実家の先にあるBMWのディーラーを訪れる時刻から逆算しました。実家到着後、父親に状況を説明して作業開始。
 敷設済のケーブルを一部切断。

 これでもう、後戻りはできません。ケーブルの切断部分をニッパーとナイフで処理し、F型端子を接続(ただし本来ならば、BNCコネクタにすべき)。ブースターの入出力端子を繋ぎます。
 最後にブースターにACアダプターを接続。

 電力はちゃんと供給されています(ヤレヤレ)。ここまでにかかった時間は約15分。久しぶりの端末処理だったのですが、まぁ、許容範囲内。父親はセンセイの作業の様子をずっと見ていました。
 その前でテレビの電源を投入します...が、何だかイマイチ。

 信号レベルを表示させると、信号強度は同じか、むしろ低下。しかもブースター中央部のツマミ(ゲイン(利得)調整)を操作しても、ほとんど変化しない。要するに、まったく正常に動作していないのです。
 ナシテ?!

 最も疑わしいのは、センセイの端末処理ミス。久しぶりの作業だったし、実家の居間は暗かったし、最も強い老眼鏡ではなかったし...。でも、改めてチェックしても致命的なミスは発見できず。
 ただし後述の仮復旧の過程で、F型端子の芯線──誤字にあらず──の変形が確認されました。(センセイのせいではない)

 状況は変わらないどころか、むしろ悪化傾向。さっきまで映っていたUHF(地上デジタル波)も真っ暗な画面に。他方、タイヤ交換のために出発しなければならない時刻がどんどん迫ってきます。
 作業開始からすでに45分経過しているのです。

 父親に状況の概略を説明し、大半のチャンネルが映るよう仮復旧して、長岡のディーラーへ向かいます。

 ハンドルを握りながら、そしてディーラーでコーヒーを頂きながらいろいろ考えたのですが状況からして、断定こそできないものの、トラブルの原因は絞り込まれてきます。倖い、今日はもともと実家を訪れることに。
 風が弱かったので、今日も自転車で移動。(今度こそ、これが年内最後

 状況──昨日と変わっていない──を再確認後、配線をほぼ元に戻します。電波強度等は以前のまま。つまりセンセイの端末処理ミスや配線ミスではない。客観的に考えて、可能性がもっとも高いのは製品の初期不良。
 さて、どうしよう。

 もちろん今後の展開についてはきちんとご報告するつもりですが、若干日時を要すると思います。他方、写真左側のゴツいマシンについては近日中に購入の背景と目的、そして結果をご紹介できる見込み。
 というわけで、もう少々お待ちください。

 で、今回はオマケが。

 いつもなら、他者から──特に血の繋がった身内から──のサービスにはほとんど感謝の意志を示さない父親ですが、今回の「囲碁・将棋チャンネル」契約以降は、その態度がほぼ一変。妙に、素直。
 これが彼の持つ、もう一つの面なんでしょうねぇ。(嫌味ではありません)

 そうなるとこちらも「サービスサービスっ」──知らない人は調べてね──というわけで、「囲碁・将棋チャンネル」視聴テレビを、彼の要望に応じて、居間から寝室に変更しました。(B-CASカードの入れ替えだけで済む)
 何も考えずに、地元電器店に頼んだリモコン式の照明器具も老人には難解で不便──そりゃ、そうでしょう──だとのことで、次に実家を訪れる金曜日に、昔ながらの紐式に変更するつもり。

 まぁ、これらは皆様にお伝えするほどの内容ではないのかもしれませんが。



11月20日(月) 当地は今週末、平地でも雪との予報。急遽、タイヤを冬用に交換していただきました

 今日は予定を変更してお伝えします。

 調べていただくとすぐにわかりますが今週末、日本列島は強い冬型の天気に。しかも金曜から土曜にかけて、上空にはこの時季としては強い寒気(週間寒気予想)が入り込みます。今回は典型的な山雪型。
 県境など標高の高い場所では、それなりの雪が降り積もると予想されます。

 センセイにとっての問題は、平地の道路状況。隣の長岡市の予報を見ると、最低気温は1℃から3℃程度。12月下旬の状況です。量は多くないものの、雪が積もる(/積もっても不思議ではない)と覚悟すべき。
 困った...。

 センセイはいつも今ごろ、タイヤを冬用に交換していただいています。昔は自分でジャッキアップして交換していたのですが、BMWに切り替えてから、盗難防止のための特殊な形状の器具が必要に。
 そして何より、素人の手作業では適切なボルトの締め付けトルクがわからない。

 不適切な締め方だと、トルクが不足して先日の北海道での人身事故のようにタイヤが脱落したり、逆に、絞め過ぎてボルトあるいはナットの目が潰れかねないのです。

 今回は法定1年定期点検とも重なることから、1ヶ月前に、今週土曜日のタイヤ交換と点検をお願いしました。結果的に、まさに雪が積もりそうな、その日。ディーラーがあるのは隣の長岡市。
 途中、標高130mちょっとの曾地
(そち)峠を越えます。

 正直なところ、夏用ノーマルタイヤでは無理。仮に積雪量が少なかったとしても、非常に危険な状況が予想されます。夏用タイヤは、積雪にはまったく無力なのです。
 そこで昨朝、ディーラーに連絡してタイヤ交換の変更が可能か打診しました。

 点検を兼ねていたため少々ややこしかったのですが、結論からお伝えすると、タイヤ交換と点検を切り離して今日の夕方、タイヤを交換していただくことに。
 他方、点検は当初予定のまま実施。

 というわけで、お昼過ぎ、途中にある実家に立ち寄って──後日ご報告するつもりですが、予想外のトラブルが発生──から、写真のディーラーへ。
 周囲はすでに、かなり暗くなっています。

 作業そのものは予定通り、30分で終了。お礼を述べて、店舗前の国道8号線へ出ます。周囲はほぼ真っ暗だし、帰宅ラッシュとも重なっています。都会と異なり、田舎の移動手段は自動車がメインなのです。
 加齢に伴い視力(と知力)が低下しているため、注意して運転。

 途中から、想定外の雨に降られたのですが倖い、無事に帰宅。冷たい雨が降る中、重い夏用タイヤを片付けます。ふぅ、心身とも、本当に疲れた。でも、まぁ、これでセンセイも雪を迎えられそうです。
 やれやれ。

 明日は天気が一変し、穏やかな晴れとの予報。風が弱ければ自転車で、そうでなければ自動車で実家を訪れる予定。

 「後始末」が必要な状況なので。



11月19日(日) 木を隠すなら森の中 ──細かい砕石を散布して、枯山水の手入れを終えました──

 今日はタイトル通りのお話。

 10月中旬から始めた庭の枯山水の手入れ、具体的には敷かれていた砂利の清浄とその後始末に区切りをつけました。お伝えしたように、清浄そのものは2週間前に終了。その後購入した砂利──大きさと形状が異なる玉砂利だった──の選択を誤り、対処が必要になったのです。
 結論からお伝えするとタイトルにある通り、小石(約20kg)2袋を新たに、玉砂利の上から散布しました。

 ただし購入したのは前回の小石コーナーではなく、セメント売り場に並んでいたコンクリート用の細かい砕石です。

 一部繰り返しになりますが、解決あるいは軽減すべき課題は二つ。粒径が異なる玉砂利を目立たないようにすることと、全体の高低差をできるだけ解消すること。
 前者についてはどうやら、玉砂利とこれまでの砂利を混合しただけでは解消できないようなのです。

 「これで万事解決!!」と意気込んで砂利を購入して帰宅し、トランクから降ろすと、あ"...。

 石の色と、揃い方がずいぶん違います。できるだけ粒径には注意したものの、前回同様、袋が非常に厚い──石を収納しているので──ため、購入時に中の様子が良く見えていたわけではありません。
 開封してみると粒径はドンピシャだったのですが、砕石は綺麗に揃った青白
(せいはく)色。たぶん安山岩。

 他方、これまでの石は安山岩を中心とするものの、色は多種多様。ある程度尖ったものも存在するのですが程度はともかく、流水で風化して、角が取れたものの方が多い。
 でも高低差があるため、石を撒かないわけにもいきません。

 というわけで、玉砂利のある部分と低い部分を中心に砕石を散布し、これまでの砂利とある程度混合させた後で撮影したのが写真(枯山水の一部)。拡大写真(別ウィンドウ、960×1280、383kB))
 この段階では、石の色の違いが目立ちます。

 また特に写真下部(=手前)に、小粒径の玉砂利のクラスターが存在することがわかります。ただし色については、雨上がり後でまだ地面や砂利が十分乾燥していない段階での散布、撮影だったことが大きい。
 全体が概ね乾いてから見てみると色の差異は、この写真から受ける印象ほどではありません。

 本格的な冬が目の前に迫っていることもあり、砂利の混合はこれからも続けますが当面、砂利の新規投入などはしないつもり。砂利の洗浄は...さて、どうなるだろう。生きているうちに、あるかないか。
 ちなみに、ここに至るまでに掛かった直接費用は約1,200円。今回の砕石は1袋180円(税別)でした。

 果たして、この庭の「」である母親が、砂利清浄後の枯山水をちゃんと見ることはあるのだろうか...。

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