2023年10月21日更新(2023年10月29日ページ移動)
■10月21日(土) いろいろ事情がおありなのでしょうが... ──この夏、市内で見かけた自動車──
本当は昨日お伝えするつもりだった話題。
昨日ドラッグストアを訪れた際、その前日にお伝えした一部タイヤの空気圧が低いホンダ・フィット・シャトルは、駐車場にその姿がありませんでした。当たり前ですが、ご自宅などに戻られたのでしょう。
これからも何事も起きないことを願っています。
今回は空気圧の低下ですが、何度かお伝えしてきたように実は、タイヤの空気が(ほぼ)まったく抜けてしまい、ペシャンコになった自動車が意外と多い。
ナンバープレートを装着したままの車です。お伝えし損ねていたのですが、この夏も市内でそのような車を2台見かけました。右の写真は、自宅に割と近いものの、ふだんは通らない道路沿いで出くわした車。
トヨタのエンブレムが付いたスポーツカーです。調べてみると、これはトヨタ・スープラ(国内2代目、1993年〜2002年)らしい。現行モデルはBMWとの共同開発なのですが、こちらは純粋なトヨタ車。
北米では人気の高いモデルだそうです。で、車体の状態はというと、タイヤが見事に真っ平らに。興味深いのは、この駐車場を含むと思われる背後のお宅全体が廃墟化しつつあること。
どうやら自動車の問題というより、このお宅に何らかの事情がおありのようです。最近気づいたのが2枚目の写真。
写真右奥にある地区交通安全協会──秋の交通安全の旗が掲げられている──に行こうとした時に出くわした車です。初めての道ではないのですが、今まで気づきませんでした。
こちらは三菱・ランサーエボリューションVII(2001年〜2003年)。いかにも走り屋さんがブイブイと...という感じですが、最初に気づいたのは錆。長期間同じ状態で駐車しているため、特定の場所に錆が出ているのです。
良く見ると、タイヤの空気がない。ちなみに、このモデルはMT専用だそうです。チャンスがあれば運転してみたい、という気持ちはあります。
スープラと異なるのは、自動車は放置されているものの、背後の建物(たぶん倉庫あるいは車庫)や駐車場はそれなりに利用されているらしいという点。
共通するのは、この状態が長期に渡っているということ。思いついて、今回初めてGoogle マップの「他の日付を見る」機能を使ってみました。すると2台とも、10年くらい前から位置はまったく変化していません。正確に言うとスープラは、カバーを掛けられていた時期が。
ランエボはフロントガラスのサンシェードが徐々に垂れ下がってきた程度。ついでにこれまでご紹介してきた車を少し調べてみたのですが、最初にお伝えした直江津駅付近の日産・プリメーラ(P10)を含めて、ずっとそのまま。もちろん、ここに至るまでの事情をそれぞれお持ちのはず。
すべてを解明できるはずなんて、まったく考えていません。でもやはり、よくわからない...。
■10月20日(金) 砂利の洗浄作業はようやく半分終了。でも雨が降ったら今度は、排水不良の問題が...
母親から聴いた言葉に、「肉の次は魚、魚の次は野菜、野菜の次は石...」というものが。その意味は最後で。
寒冷前線が通過するため、今日は午後に天気が急変し、大荒れになるとの予報。そもそも午後は、両親をインフルエンザワクチンの予防接種に連れて行くことになっています。倖い、天気はお昼頃まで持ちそう。
そこで午前中は、庭の砂利洗浄。ここ数日頑張った甲斐あって、敷設されている砂利の半分くらいの洗浄を終えました。写真は「川上」(西)から見たもの。こちら(1枚目)を逆方向から見ています。奥に山積みされているのが洗浄済の砂利。
つまり、手前が未洗浄区画。作業の過程で出た草──実際は草の根と落ち葉が大半──を農作業用の大きなビニール袋に入れて、車のトランクに。実家の畑で堆肥にするためです。
両親を乗せて実家を発つ頃には雨粒が当たり始めました。1週間分の食料確保などの用を済ませて帰宅。この頃になると風雨が強くなり、急に暗くなってきました。視界も悪くなっており、危険な状態。
自宅の進入路に車をバックさせようとして、後続の軽自動車に追突されかけたほど。(こちらが気づいたので無事)この間にかなりの雨が降った──アメダスによるとこれまでの2時間で約15mm──ので庭の様子を見てみると、おぉ、立派な池ができています。
雨水が適切に排水されていないのです。もちろん、この事象は以前から認識していました。記憶が定かではないのですが、造園当初は少し水がたまる程度だったような...。
しかし少なくとも最近はなかなか排水されなくなっていたのです。センセイは、写真奥にある排水路が土砂で詰まったからだろうと考えました。そこで今回の作業の最初に、コンクリート張りの排水路を綺麗に清掃したのですが...。
もしかすると写真から、「砂利の山が水の流れを堰き止めているのでは?」とお考えになるかもしれません。土が大量に含まれていればその通りなのですが、砂利は洗浄済。水の流れを弱めることはあっても、それをくい止めることはありません。
砂利の汚れに続いて、新たな難題が...。で、「肉の次は魚...」の件。
母親によると「若い頃は肉が好きで、年を取ると魚が好きに」。確かに、わかる。そして「その次は野菜を好んで食べるようになる」。これも、わかる(ただし、若い人には無理かも)。次は「庭石などが好きに」。
もちろん食べるのではなく、庭いじりなどを指します。肝心なのは、実はここから。
「石が好きになると、もう、その後は『石の下に入るしかない』」だそうな。解説は不要ですよね。彼女のオリジナルかどうかはわかりませんが、世間で広く語られているものではないようです。
う〜ん、センセイもそのようなお年頃になったということなのでしょうか。明日は終日雨との予報。日曜日には天気が回復しそうなので、洗浄作業を再開する予定です。
■10月19日(木) 冗談抜きで、かなり危険な状態だと思う ──タイヤの空気圧が不適切な自動車──
昨日に引き続き、センセイは午前と午後に砂利の洗浄。
簡単な仕事だと思われるかもしれません。確かに作業そのものは単純作業の反復。でも意外に重労働で、少なくとも現在のセンセイの場合、連続1.5時間〜2時間が限度。その後は30分近く休む必要があります。
それでも身体全体がガタガタ。自転車での実家往復よりずっとキツく、おかげで(?)昨晩は、バタン、キュー。
無理はできないので、今日も午前の作業に区切りをつけ少し休息してから、いくつかの用を片付けるべく徒歩で外へ。気温は高くもなく低くもなく。秋晴れで湿度が低いため、快適です。
まず写真奥のドラッグストアへ。お店を出ると正面に、写真のフィット・シャトル。...あ"っ。
センセイは写真奥からこの場所まで歩いてきました。知り合いの車かなぁと思ったので、注意して良く見たのです。右前輪が少し潰れ気味──空気圧がやや低い──だなぁ、と感じました。
でも、まぁ、問題にするほどではありません。でも車の脇を通り過ぎようとした時、右後輪の空気圧が相当低いことに気づきました。撮影テクニックがないため切羽詰まった感覚をどこまでお伝えできているか、甚だ心許ないのですが。(タイヤ上部と比較してください)
正直なところ、かなり危険な状態だと思う。買い物などで市街地を低速で走行する分には「乗り心地が、少し...」くらいで済むかもしれません。でも、たとえ高速道路に乗り入れなくても、一般道を高速走行するだけで「スタンディングウェーブ」現象が発生する可能性が。
最悪の場合、タイヤバーストに。車内は無人。ドライバーの方がお店から出てきたら...と思ったのですが、その気配はありません。さりとて危険をお伝えできるようなメモ類も持ちあわせていません。お店に戻って事情を説明し店内アナウンス...って、できます?
結論からすると、何もせずに次の目的地へ。正直なところ、たぶん街乗りだけなのでしょう。だから深刻な事態には至っていないだろうと思うのですが...。(いずれも、希望的観測を込めて)
う〜ん、どうすれば良かったのでしょう。
■10月18日(水) こちらも、冬が来る前に... ──自宅庭の砂利を、27年ぶりに洗浄し始めました──
今日は見たまま、そしてタイトル通りのお話。
写真は今朝撮影した拙宅庭の一部(南側)。庭はかなりの広さ。決して自慢しているのではなく──文末をお読みください──田舎ではたいていそうなのです。補正済であるにもかかわらず、写真が少し赤みを帯びているのは朝だから。
また同じ理由で、太陽高度が低く、影が長い。センセイは27年前に自宅を建てました。建物本体はMacを使い、凝りに凝った設計に。ただし庭に関してはセンセイ、家人ともに希望もなければ、知識もセンスも持ちあわせない。というわけで、この庭については資格を持つセンセイの母親がすべて設計。
造園資金も彼女が提供しました。これには彼女なりの理由が。何度もお伝えしているように母親は、農家出身ではないのに植物の生育に関することが大好き。そして確かにセンスと能力があります。
残念ながらこの点は、センセイに遺伝していません。嫁ぎ先、つまり実家の庭に関してもたくさんの希望があったのです。しかし姑と夫(=センセイの父親)は手入れこそ強いたものの、嫁には庭の変更を一切認めず。
というわけでセンセイらの知識のなさと母親の希望が合致して、彼女の希望通りに整備したという次第。彼女が選んだテーマは、枯山水。写真奥(=南西角)が源流で、その付近には松の木が植えられています。手前側背後に排水口が。つまり中央を流れるのは川。
細かい砂利が敷き詰められています。これが今日の主役。
川を挟んだ南側(写真左側)は少し高くなっています。山を表しているのでしょう、大きな石、そして灯籠が。手前には低木が植えられています。反対側(写真右側)には、ツツジが数本。
もしかすると羨ましく感じる方がいらっしゃるかもしれません。でも実際に生活し始めて、程なく気づいたことが。とにかく、手入れが大変。
それでも最初のうちは、母親が時々路線バスに乗ってやって来て、手入れ。今夏、枝豆を育てた敷地の西側は一時期、母親が畑として耕作していたほど。
要するに、「庭」はすべて彼女のもの。しかしお察しの通り、加齢に伴い数年でパッタリと来なくなりました。センセイが在職かつ平日は家を離れてたため、その後はすべて家人の負担。
退職後はセンセイも草取りその他をしていますが、いや、もう、本当に大変。草取りをしながら気づいたことが。まぁ、以前から気になっていたのですが。
「川」の砂利が良く見えなくなっているのです。別に消失したわけではなく周囲、特に写真左側の高い部分から流れ込む土砂によって、徐々に埋もれてしまっているのです。
良く考えてみると、この部分に関しては27年間、まったく手入れをしていない...。流入の状況を良く見ると、単なる土砂の流れ込みはもちろん、植物の生育──特に、根──によによって持ち込まれた土砂が多い。それが枯れ葉などと一体化しています。
大きな石の下にも根を生やすなど、もの凄い生命力。その影響で、雨が降っても排水もうまく行かず、ただの「池」に。
ここ1週間ほど、砂利を部分的に洗ってみたりしたのですが、中途半端な対応では埒(らち)が明きません。そこで数日かけて準備した後、腹を括って今朝から枯山水の大規模清浄に取り組みました。
倖い、枯山水の下はコンクリート張り。(そうでなかったら作業できない)まず、とにかく周囲の岩の下から延びている草とその根を完全に断ち切り、砂利と土と植物が一体になったものを100円ショップで買ってきた笊に入れます。
流水はもったいないので、バケツに水を溜めてそこで可能な限り洗浄。(2枚目の写真)草や根、枯れ草などは比重が小さいので、割と水面近くに浮いてきます(ただし根が土や石と絡んでいたりすると底に沈んだまま)。それを取り除き、ある程度綺麗になった石を元の場所に戻します。
これを何度も何度も繰り返します。今日は午前と午後の計4時間ほど作業。本当に疲れたのですが、これでもまだ全体の1/7程度。3枚目の写真は今日の作業結果を示したもの。1枚目の写真の下部1/3くらいを、逆方向から見ています。
奥が洗浄済で、手前が未洗浄。砂利の厚さは5cmくらい。作業の進捗状況を示すため、中央ではコンクリートの底部が見えています。手前では砂利と土、そして草が一体化。お察しかと思いますが、この作業の過程でとんでもない量の土の処分が必要になります。
現在は庭の低い部分に積んでいますが、今後は別な方法を考えています。今日お伝えした内容、正直なところ、やはり多くの方は自慢と解釈されるんじゃないかなーと懸念されます。ただし実際は、真逆。少子高齢化が進む現在、不動産、特に田舎での不動産は、まさに「負」動産。
だからこそ、従兄弟がわざわざ実家を尋ねてきたのです。他方、従兄弟の依頼内容が今後どうなるかは別として、彼の事情と考えはとても良くわかります。同時に、今回の庭に関する母親の願いと、彼女が放置に至った事情も。センセイは植物に関して、母親のような能力はありませんが、彼女の思考内容はかなり理解できるつもり。
拙宅庭の思想に関しても。やはり血の繋がった親子、ということなのでしょう。
というわけで、今後は晴耕雨読ならぬ、晴れた日は体力仕事の砂利洗浄、雨の日は書籍の配置替えとなりそうです。
いずれにしても、「冬」が始まる前──あるいは「人生の午後3時」──には終わらせたい。
■10月17日(火) 歴史的批判に耐えるか ──遅くなりましたが、書斎の図書配置替えを始めました──
予定より大幅に遅れて...です。トホホ。
春の退職に際して、研究室に置いていた図書を持ち帰ることになったセンセイ、泣く泣く2/3くらいの本を廃棄処分──正確にはリサイクル──に。生存競争を生き延びた書籍については、とにかく自宅書斎の書棚の空いている場所に。
さすがにこのままというわけにはいかない。ただし年度前半は金沢工大の大学院講義があったし、それが終わる前後から北陸地方は猛烈な高温に。夏は何もできなかったというのが本当のところ。
やっと涼しくなり始めてからも、諸般の都合で機器類の再配置を優先。機器類のトラブルに対処してるうちに、気がつけばもう10月。年末まで時間がないし、いつの間にか来年度の予定も入りつつあります。
これを逃すと、センセイが物理的に存在しなくなるまで整理の機会がない?!というわけで先日から、気合いを入れて書籍の再配置を始めました。現在の進捗状況はまだ半分に行かないくらい。写真だけでは当然、何が何だかわからないと思います。
でもセンセイとしては以前お伝えした通り、改めて分野(あるいはテーマ別)+時代順に整理。ただし当たり前ですが、金沢工大在籍中は大学に直接の仕事関係を配置し、自宅にはそれ以外の図書が中心という形。しかもここ数年は、割と特定の人物の本を多く購入。
確かにその時は面白く感じたので。退職のために書籍を取捨選択しなければならなくなった時、そもそもの大原則を思い出しました。センセイの基本的な発想は、歴史的な批判に耐えるか否か。庄屋の末裔であることが関係しているかもしれません。
この基準で、持ち帰るかどうかをシビアに判断。白状すると、教育学関係の書籍はもっと残しておくべきでした。
それともかく、生き残った本も大原則に従って整理します。専門分野(写真左側の棚)の本は、並び替えこそしたもの、本質的な変化はありませんでした。でも現在作業中の右側の棚は、ほぼ全面更新。
こちらは科学哲学、哲学、歴史学、精神医学および心理学など。(教育学関係は新規に、写真背面の棚に集中配置)選別作業を経て生き残った──ただし選択されなかった本も、廃棄はしない──本はやはり、聖書から始まりプラトン、アリストテレス...といった大御所ばかり。決して「○○だから...」ではありません。
対照的に、面白がって購入した本は、すでに、どこか色褪せている。「玉と石」などと偉そうなことを言っても、碩学(せきがく)の師匠──残念ながら多くは故人──から「まだまだ青いっ!!」と言われそう。
トホホ。
■10月16日(月) ブルーレイレコーダの不具合は調査の結果、極めて稀なケースであると判明しました
もう1日だけ、機器のトラブルにお付き合いください。
先々週の夜、自宅に電話がかかってきました。
遅い時間だなぁーと思いながら対応すると、先月下旬、作業中に一切の操作を受け付けなくなったブルーレイレコーダに関する連絡。てっきり窓口となったお店からだろうと思ったのですが、相手と内容はちょっと想定外。
まず、電話をくださったのはお店ではなく、県内のお店を統括する部署。開口一番、「メーカーの修理部門から確認してほしい点があるそうで、連絡を差し上げました」とのこと。続いて「(お伝えしたように)ディスクが入っていたため、それを取り出したところ正常に動作するようになった」そうな。
どうやらHDDも無事らしい。やれやれ。やり取りの早い段階でわかったのは、メーカーの修理部門が、故障時の状況に非常に強い関心を持っているということ。もちろん、ちゃんとお答えします。
お伝えしたようにその時は、他機(“SR-HD2700”)で録画したディスクを、編集のために当該機に挿入。編集準備を終えて、作業開始の指示を出した瞬間にフリーズしてしまいました。メーカーの関心はまさにこの点にあり、録画機のメーカーと機種名、編集作業の内容を訊いてきます。
ポイントは、作業をHDD上で行ったか、ディスクで行ったか。今回は後者である旨を伝えると、「他社製のレコーダで記録されたディスクを挿入して、ディスク上で編集するとトラブルになる可能性を否定できないそうです」。
まさに、今回の状況。ソニー製のブルーレイレコーダは非常に細かく編集可能。だから愛用しているのですが、そこで採用されている方法はかなりトリッキー。それが他社製には通用しないということらしい。
なるほどね。担当者は、「なお、ディスク上のコンテンツをHDDにそのままダビングして編集したところ、何ら問題ないことを確認した、だそうです...」。ディスクの内容はセンセイのもの。(ただし著作権が設定されているものは別)
だから、「そこまでやるかぁ」というのが実感。それはともかく、修理を依頼された新潟市にあるメーカーの修理部門の様子を想像してみます。よくわからない内容の修理依頼があり、ディスクが入っているとのことだったので、とにかくそれを取り出すと、本体には何の不具合はない。
不思議に思って、ディスク上の情報──詳細まで記録されている──と、おぉ...。まるで、かつて存在した夜行寝台特急の寝台券確保を依頼された駅員のように、猛烈に頑張ってくださったんじゃないでしょうか。(外れていたらゴメンなさい)
数日後、窓口のお店から修理品が届いたとの電話があったので、歩いて受け取りに行きました。修理代金は3,500円。もちろんHDDの内容は無傷でした。設置後、改めて内容を確かめてみると、ここ数年間のお宝放送ばかり。
危ないところでした。関係者の皆様、本当にありがとうございました。
■10月15日(日) プリンタに印刷トラブル発生。今回はリサイクル感光体ユニット購入で対応しました
自宅書斎の機器トラブルが、新たにもう1件。
ハードウェアに関するオタクネタはあまり扱いたくないのですが、お伝えしないわけにもいかないので、発生した事象と結果をご報告します。結論からお伝えすると、今回はリサイクル品(再生品)で対応。
皆さんの中にも参考になる方がいらっしゃるかもしれません。2ヶ月ほど前、自宅書斎のカラープリンタEPSON “LP-S5000”(AVラックの右上部)で書類をプリントアウトしたところ、トラブル発生。最初はMac側の問題かなぁと思ったのです。当機は旧Mac OSにちゃんと対応する最後のモデル。
もちろんWindowsにも対応します。そのため重用していたのですが、数年前からMacの一部フォントが正常に出力されない事態が発生。ベクトルデータは最終的にビットマップデータにラスタライズ変換されるので、原因は不明です。
ただしPDFに変換──一部フォントは不可──すれば問題ないため、そのまま使用してきました。奇妙なことに、そのトラブルにもかかわらずWindows側から簡易ステータスシート(右のものとは異なる)を正常に印刷できたのです。そのため2ヶ月前も、積極的には対応しませんでした。
ところが1ヶ月前に印刷してみたら、ご覧のようにかなりの部分が真っ黒に。データ形式をいろいろ変えてみたのですが、すべて不可。まったく同じように黒く塗りつぶされて出力されます。その時はどうしても印刷する必要があったので、データをPDFに変換してUSBメモリに収め、コンビニで印刷しました。
さて、どうしよう。これまでの経過から最初は、いよいよ本体が寿命を迎えたのかなぁ、と思ったのです。何しろ15年も使っているマシンです。前のマシンは10年くらいしか持ちませんでした。
そこで、A4サイズ以上のレーザー・カラープリンタを調べてみました。価格は以前の数分の一まで低下していました──これで採算が取れるのかぁ? ──が、それでも数万円します。もちろん現在のモデルは、20年以上も前(!!)の旧Mac OSには対応しません。
改めて、トラブルが発生したプリントをよく見てみます。フォントその他は正常に出力されているおり、印刷時の縦方向(A4では用紙を横に送るので、写真では横方向)に送る際、一部領域にトナーがべったりと張り付いています。
横方向(写真では縦方向)に規則的な汚れが見られますが、これは感光体ドラムによるもの。つまり今回は、感光体ユニットの物理的な障害らしい。ここで初めてマニュアルを読んでみる──今ごろになって──と、感光体ユニットの寿命であり、交換せよとのこと。
他の部分と違い、ユニットに関するクリーニング方法はまったく記されておらず、交換するしかないらしい。
「もう販売されていないだろうなぁ...」と思いながら当機の感光体ユニットを調べてみると、既に製造は完了しているものの、メーカーから継続販売されています。やれやれ。ただし、新品プリンタを買えそうなくらいの価格。
プリンタは必要なので、購入することに吝(やぶさ)かではないのです。でも、これまで、そしてこれからのプリンタの使い方を考えてみると、ここで多額の投資をする必要があるんだろうか。当たり前ですが、これまで仕事用の書類はたいてい大学で印刷してきました。
自宅での出力は、大半が私用。データによると、15年間の印刷枚数は1,000枚未満。これからも枚数が急に上昇するとは考えにくい。次の節目はおそらく、本体の寿命。
プラスチックおよびゴム製部品の経年劣化による破損(こちらやこちら)などが懸念されます。調べてみるとリサイクル品(再生品)も流通しています。こうなると本体と感光体ユニットのどちらが先に尽きるか...というわけで、今回はリサイクル品を購入しました。
価格は約8,500円。純正品の約1/4。本体の包装──純正品はアルミで完全に包装されている──および梱包は非常にシンプル。ユニットの交換方法は記されていません。理由は簡単。
マニュアルがEPSONの著作物だからです。つまり著作権の問題。そこでマニュアルを取り出し、該当するページを読んでみると何と、「直射日光や強い光には当てるな」とか「室内の明かりの下でも3分以上放置しない」などと怖ろしい指示が記されています。
...でも、リサイクル品は簡便な包装だったぞぉ。多少手こずったため「3分」を守れたかどうかは微妙ですが、感光体ユニットを無事交換。ステータスシートを出力してみましたが、ほぼ完璧で何の問題もありません。ごく僅か、ちょっと...という部分は存在しましたが、これは今までのマシンでも起きたこと。
写真はリサイクル品ではなく、オリジナルのユニット。中央の青い筒状の物体がドラム。1枚目の写真の上部が2枚目の写真の左側に対応します。黒い部分にはトナーが付着。試しにティッシュペーパーで触ってみたら、ご覧のように、余分なトナーが綺麗に取れてしまいました。
これまでクリーニングの役目を果たしてきたのが、ドラム上の細長い物体。筒状のスポンジで、これが余分なトナーを廃トナーボックスに落としていたのです(写真は実際の装着状態とほぼ天地逆の状態)。スポンジの経年劣化なのかどうかはわかりませんが、使用想定寿命を超えた15年もの使用。
これまで長い間、よく頑張ってくれました。次は、どこが、あるいは誰が故障するかわかりませんが、お互い高齢者。
ここはまぁ、お互い騙しだまし、できるだけ天寿を目指すことにしましょう、ね。