2009年2月7日更新(2009年2月15日ページ移動。2012年12月23日写真削除)

──2009年2月第1週のニュース──

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2月7日(土) 筆も、ワイドコンバージョンレンズも、やっぱり使う人の才能次第?!

 頼まれて、金沢工大のある講義の様子を雑誌に紹介することになっています。

 文字だけでは分かりづらいと思い、先日、同僚のT先生にご協力いただいて、その講義の様子を撮影させていただきました。(T先生、ありがとうございました。)

 写真の主役は、学生さんと丸テーブルが設置された教室の様子。プレゼン用のいくつものスクリーンなど、この教室は演習用に設計されているんですね。

 広がりはあっても奥行きがあまりない教室です。
 工夫しないと学生さんの表情、複数の丸テーブル、そして各種設備など、多くのポイントを1枚の写真に収めることができません。

 大学のGR Digital II(28mm)でもかなりつらかったので、同時に購入してもらったワイドコンバージョンレンズ(21mm)装着しました。
 いよいよ講義が始まり、液晶モニタを見ながら「うまく画面に入ったぞ」などと思いながら撮影続行。

 ところが研究室へ戻り、じっくりと再生するとどこかイマイチ。

 もちろんこの写真でも天井部分が多い割に下が切れているなど、基本的な撮影テクニック不足が最大の原因です。
 でも、どうもそれだけじゃないようです。

 以前、大学構内を撮影した時にも感じたのですが、ワイドコンバージョンレンズを装着すると、画の「力」がちょっと落ちるような感じがするのです。
 画面の中の各要素がこぢんまりとしてしまい、何だか平板で説明的な画になってしまうような......。

 撮影した画像をよく見ると、やはり歪みや色ズレが増加しています。もちろん広い視野を1枚に収めることができるというメリットもあるわけですから、要するに使いこなし方なんでしょう。

 もっとも、一番心配なのは、肝心の原稿をまだ1文字も書いていないこと。週明けが締切だというのに。学生さんの前で偉そうなことは言えませんね。

 というわけでお返事をお待ちの皆様、申し訳ありませんが週明けまで(希望的観測?)、もう少々お待ちください。すみません。



2月6日(金) これじゃ、安心して使えない!! ──MacBook Proのバッテリーに不具合が多発?! ──

 大学(研究室)でのセンセイは通常、3台のパソコンを使い分けています。(講義用には、別に2台のWindowsマシンを使用。)

 メインは、何にでも使い、データを一括して納めているWindowsノート(VAIO)と、考える仕事をする時に使うPowerMac G4 Cube(私物:メールはこのマシンで最終的に管理)。
 そして大学に買ってもらったMacBook Pro(インテルマシン)です。

 MacBook ProはWebサイトの閲覧と制作したサイトの確認、そしてビデオ教材の作成に使っています。
 ふだんは閉じたまま、写真左下にちょっと見えているCinema Displayに接続して、まるでデスクトップマシンのように使用しています。

 先日のこと、いつものように3台並べて仕事をしていたら、突然、MacBook Proの電源が落ちてしまいました。
 室内での使用なので、もちろんACに接続していました。

 ナシテ?!

 よく考えてみると、正確には「いつものように」ではない使い方もしていたことを思い出しました。

 数日前のこと。

 どうも内蔵バッテリーの具合が変だったので、取扱説明書に従って強制的に負荷をかけて調整していました。
 すると容量の表示が半分くらいになったところで突然シャットダウンしてしまったのです。

 電力不足の警告もありませんでしたし、(本来移行するはずの)スリープにも入りませんでした。
 変だなと思って容量を確かめると、ご覧のように表示は0%!!

 それまでの約50%という表示は何だったんでしょう。(“Untitled”というHDDはパーティションを切って、Windows Vistaがインストールされたボリュームです。)

 気を取り直して充電をし、ふと「システムプロファイル」を見てみると、何とまだ11回しか充放電していません!!
 300回くらいになると問題が発生するのは知っていたのですが、その1/30ですよ。

 いろいろ調べてみると、どうもMacBook Proのバッテリーには不具合が発生しているようです。
 先日お伝ご紹介したMacFan誌の最新号(3月号)の「日々是検証」コーナーにも、極めてよく似たトラブルが報告されています(p.136下段)。

 思い出してみると、センセイは昨年秋、電力が残っていたはずなのに、電車の中でいきなりシステムが停止してしまうというトラブルに見舞われています。
 その時はセンセイの使い方が悪いと思ったのですが、そうではなく、どうもバッテリーの問題だったようです。

 インテルマックは確かに速いのですが、これじゃぁ安心して使うのは無理、という感じ。

 それにPowerPC時代と違って、インテルマック上では古いMac OSが走らないし......。



2月5日(木) 小径の先にあったもの ──「お客で混んでいるお店は美味しい」は成立するか?! ──

 昨晩の続き。

 もうお気づきの方も多い──特に工大関係者や学生さん──かと思いますが、昨日、センセイが普段行かない場所を通ったのは、その前の晩に気づいたラーメン屋さんへ行くためです。
 天気も良かったし、めずらしくお腹も空いていたのですが、それより何より、とにかくお客さんで混雑していたことが強烈な印象となっていたのです。

 とにかく入ってみたかったのです。知らない場所で飲食店に入る時は「混雑している店にしろ」って言われますよね。

 受け持っている授業の関係で、変な時間に暖簾をくぐったのですが、店内はもう、お客さんで一杯!!
 工大生が2/3くらいですが、普通のお客さんもかなりいらっしゃいます。食券販売機のそば、あまり上等とはいえない場所に空席が一つだけ残っていたので、座ります。

 隣の工大生がこちらを見て、不自然に顔を落とします。う〜ん、君、僕の講義を受けたんだね。

 それはともかく、初めてのお店なので一番シンプルな醤油ラーメンを注文しました。麺の茹で加減や味の濃さ、背脂の量などを尋ねられますが、すべて「普通でお願いします」。

 混んでいたため、しばらくじらされてから届いたのがこのラーメン。

 麺がよく見えないほど葱が入っています(増量可)。上部にあるメンマは、なぜか火を通されています。

 油(背脂)がかなり浮いているのでどうかな、と思いながらまずスープを飲んでみると、意外とそれほど油っぽくない。
 ずいぶんさっぱりしているので、麺に手をつける前に何回も頂戴してしまいました。

 なぜすっきり味なんだろうと思ったのですが、隠し味に良質の塩がかなり使われていることに気づきました。
 こんな味、初めてだ。葱もすごく甘いし。

 次にメンマ。
 火が入っているのでしなびたような感じの食感ですが、これが予想外にとても香ばしい。

 センセイは油っぽいのが苦手なのでチャーシューの脂身の部分をお箸で外して食べた──ごめんなさい──のですが、でもこれが、とろけるような感じで嫌味がない......。

 主役はもちろん、麺。見たところ、黄色の強い中太麺で緩やかに縮れています。

 最初の印象は、昔の、とても懐かしいラーメンの味。「かんすい」がかなり入っていて、独特の香りがあって。
 誤解を覚悟の上で書くなら、袋入りのインスタントラーメン──もう何年も食べてないけど──を開封した時の「あの」香り。でも、これがとても美味しいんです。
 大盛りにしなかったのを悔いるような、そんな感じ。(実際はかなりの量がある。)

 帰り道、先日開店した柏崎のお店とどこが違うんだろうと考えていたのですが、このお店、細部まできちんとコントロールが行き届いているんですね。

 まず何よりも商品の品質、つまり味。(個人的には背脂が多いけど)このスープ、この(焼いた)メンマ、このチャーシュー、そしてこの麺(であらねばならない)、と、必然性を感じさせます。
 そこまで造り込まれています。

 店員の態度にもそれは......とありたいところですが、さすがにこちらは思うようにはいかないようです。でも柏崎のお店よりはずっと行き届いています。

 金沢工大の近くにはラーメン店が何店かあるのですが、センセイの場合、月に1度行けばいい方かなぁーという感じ。よく考えてみるとずっと行っていない──数ヶ月とか、数年とか──店がほとんどです。

 でもこの「岩本屋」さんは、「今までのお店とはずいぶん違うぞ」という感じなのです。

【追加情報】このお店は、福井に本拠地がある「岩本屋」の「工大前久安店」と判明しました。



2月4日(水) 木々に囲まれた小径で ──母校を思い出させる場所──

 確か、この辺のはず...。

 ふだん滅多に来ることのない自転車駐輪場を抜けようとするのですが、誤進入を防ぐバリアが設置されていて、なかなか思うように進めません。

 今日は立春。

 このころから気温も上昇し、春らしくなるということなのでしょうが、今日の北陸地方は快晴で、雪なんてどこにもありません。
 ホントに冬は、雪は、どこへ行った?

 それでも迂回しながら進むと、やはり小径(こみち)が。金沢工大に移ってから、一度だけ通ったことのある道です。
 少し進んでから後ろを振り返って撮影したのが右の写真。

 撮影しながら母校、国際基督教大学(ICU)の裏口近辺を思い出していました。
 人の手は入っているものの、こんな風にかつての武蔵野台地の面影が広がっていて、学生→無職(+職員)→教員の計6年間、センセイはそこを通学、通勤していたのです。

 工業系だからでしょうか、必ずしも緑が多いとはいえない金沢工大。でもここだけは、ちょっとした隠れ場所(アジール)になっています。
 人間、いつも日の当たることばかりやっているわけじゃないですよねぇ。

 なぜ、こんな場所にいたのかって? それは、次回。(たぶん)



2月3日(火) 共通点は、何? ──工大近くで新装開店が相次いでいます──

 今日もまた、見た通りのお話。

 昨晩はジョーシンに用があったので、いつもと違う経路で帰宅。

 大学を出てすぐ、交差点に面したファミリーマートが新規にオープンしていました。
 2ヶ月くらい前から工事が続いていたのです。

 ちょっと入ってみたのですが、開店したばかりということもあってか、お弁当類がたくさん並んでいました。
 また店員の対応も良くて、「これなら時々来てもいいかなぁー」という感じ。

 自転車を少し走らせると、見慣れない照明が輝いています。新しいラーメン屋さんが開店したのです。
 普段はこの辺は通らないので、全然気がつきませんでした。

 中には入ってみませんでしたが、工大生と思(おぼ)しき若者がたくさん入っていました。
 う〜ん、こちらは1ヶ月に一度くらいなら来るかもしれない。

 ジョーシンでの用を済ませてアパートに戻る途中、先日閉店した焼鳥屋が、ご覧のようにもう、別な飲み屋に変わっていました。
 「海鮮居酒屋」とのことで、(飲み屋なんだけど)店の前にはそれなりに車が止まっています。

 焼き鳥のお店同様、炭火焼きもあるそうですから、どちらかというと扱う品目と看板を替えただけ、という感じ。

 実はこの3店、共通点があります。閉店したお店を新築ないしは改築しているのです。

 ファミリーマートはローソンが一昨年閉店した場所を更地にして、まったく新規に店舗を構えたもの。
 立地はそれほど悪くないと思うのですが、前のお店は駐車場が使いにくかったので、時代の波に取り残されていたのです。

 ラーメン屋は昔、工大生向けのゲームソフトの販売店(だったはず)。それを大改装したようです。

 何度もお伝えしている──例えばこちら──ように、工大付近ではお店がどんどん入れ替わっています。

 三者三様の新築/改築ですが、さて、これらのお店、今後の行方は?



2月2日(月) 新潟県中越沖地震で崩れた用水路の修理が完了しました

 今日は見たままのお話。

 昨日、金沢へ移動した時のように、センセイが新潟の自宅で電車に乗る時は、通常、柏崎駅までの1.5kmくらいの間、ほぼ川沿い──正確には大きなU字溝の用水路沿い──の道路を歩きます。

 昨日、いつもの道を歩いていて、びっくりしました。中越沖地震で壊れてずっと不通になっていた道路が、いつの間にか復旧していたのです!!

 JR柏崎駅は、周囲に降った雨がいったん集まり、鵜(う)川に、そして日本海に海に注ぐ場所にあります。

 かつては沼地だったはずで、とても排水が悪く、大雨が降ると周囲は水浸しになります。
 そのため駅周辺は、写真左手のような用水路(排水路)が何本も走っています。

 用水路の左は柏崎市日石町。
 日本の石油産業発祥の地で、つい最近まで石油精製所があったのですが、数年前に精製所は廃止され、現在、長い操業期間中に汚染された土砂を撤去して整地しています。

 将来は写真の場所全体が一体で再開発され、地震で使用不能となった市民会館がここに移転することになっています。
 また周囲は住宅地になるようです。

 しかしこの場所、軟弱な地盤ということもあって地震で大きな影響を受けました。

 右の写真は地震の2ヶ月後に撮影したもの。
 左岸に矢板を打って土砂を撤去している途中に地震で大きく揺られたため、高くなっている右側の土砂が押し出して用水路と、脇を走る道路を損壊してしまいました。
 近づいて見ると、割れ目の深さは1mくらいあります。

 この写真を撮影して程なく、ここは通行止めになってしまいました。写真奥の、川沿いの細い道が、駅への近道だったのですが......。

 右の写真は地震からほぼ1年後に撮影したものが次の写真。上の2枚の写真の、ずっと手前から撮ったものです。

 このように、地震から約1年半の間──先週末に自宅へ戻るために通った時も通行止めだった──のですが、たぶん工事完了にあわせて、1月末で通行止めを解除したんだと思います。

 これらの写真の右手は、駅前公園なのですが、現在は仮設住宅が置かれています。
 すぐそばには跨線橋があって、大きな音を立ててまだ修復工事が続いています。

 こうやって、埋めることのできる傷については、少しずつ埋めて行くことになるんでしょうね。

 一つの区切りとしては、やはり2年くらいかな、というのが現場の実感です。



2月1日(日) 強風による北陸線の混乱で、寒いホームに約1時間...

 金沢へ電車で移動したのですが、今日はこれがけっこう大変。ずいぶん寒い思いをしました。

 西村センセイ、電車で移動する時は電車の運行状況に気をつけます。
 JR東日本については自宅が線路の近くにあるので様子がわかるのですが、JR西日本の場合はそういうわけには行かないし、(実は今日のように)西日本の列車の運行は関西方面、特に湖西線の影響を受けやすいのです。

 お昼前に両社の運行状況をチェックすると、東日本は強風で関東地方の一部路線が混乱しているものの、センセイが直接関係する地域は順調に運行中。
 外を見ても、ちょっと風が吹いていますが、大したことはありません。

 今回の大荒れの天気を招いた低気圧は太平洋に抜けたので、問題ないだろうと思いながら念のためにJR西日本ページを見ると、湖西線が強風で運行を見合わせており、特急列車は北陸本線(米原)経由で運行しているとのこと!!
 こうなるとダイヤはメチャクチャになるのですが、午後には「風が収まってきた」とのことで、各列車の運行は本来の湖西線経由に戻りました。

 少々心配しながら電車に乗ったのですが、信越本線および北陸本線はほぼ定刻の運行で、所定時刻通りに金沢駅に到着。今日はちょっと先まで足を伸ばして用を足す予定だったのですが、乗り継ぎ列車も定刻通りの運行。
 ここまではまったく順調です。

 ところが所用を済ませて駅に戻ったまでは良いものの、待てど暮らせど、電車が来ない......。ホントに来ない!!

 今日はとても寒かったのですが、ホームには20人くらいの人が電車を待っていました。
 20分くらいすると次々と携帯電話を取り出し、「まだ電車がこんけぇ」などと関係者と連絡を取っています。
 この地域のお国ことばがとても良くわかります。

 駅員がいれば状況がわかるのでしょうが、あいにくとこの駅、夜になると無人。

 一人の女性が駅間を繋ぐ専用電話を使って金沢駅に現況を尋ねたのですが、何だか要領を得ない返事。
 恐らく金沢駅でもお客の対応に追われているのでしょうが、それ以外の駅(「管理駅」)のことはあまり眼中にないようです。

 かなり大きな音なので、やりとりする様子がよく伝わってくるのですが、あちらは暖かい部屋の中にいるんだろうなぁーという感じの、のんびりとしたお返事。

 そのうちに、電車を待っているはずのお客が徐々に減り始めました。友達や家族などに迎えに来てもらったようです。

 「もう勘弁してよぉー」と思っていたら突然、女性の無機質な声の自動放送があって、「○○分発の列車は57分遅れで小松駅を出発しました」。

 北陸本線は金沢・富山方面と京都・大阪、そして名古屋方面を結んでいるので、「特急銀座」と呼ばれるほど優等列車がたくさん走っています。
 遅れていた特急列車の運行を優先した結果、各駅停車にしわ寄せがいったんでしょうね。

 それはそれでわかるのですが、もうちょっといろんな人に気を使ってもらえると......と思いながら、ヘロヘロになってアパートにたどり着いた今晩の西村センセイなのでした。

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