2012年6月16日更新(2012年6月24日ページ移動。2015年11月3日一部写真削除)
■6月16日(土) 柏崎人のDNAが騒ぎ出してしまう ──初夏の風物詩「えんま市」が開かれています──
すみません。柏崎市ローカルな話題です。ただし、皆さんの中にもきっとこんな「ローカル」があると思うので。
柏崎市では14日から今日まで「えんま市」が開かれていました。馬の市に端を発する一種の夏祭りで、農繁期(田植え)の疲れを癒すという側面も持っています。
初日の14日は一種の宵宮(よいみや)。15日と16日、つまり今日が本番です。日程は固定されており、昨年、一昨年とすべての日程が平日だったため、センセイにとっては3年ぶりのえんま市。
いつもは閑散としている旧市街地に、この地域にこんなに人間が存在していたのかと思えるほどの人が集まってきます。
かつては反物など実用品も販売していました。現在でも市の一角に植木や瀬戸物コーナーが残っていますが、ほとんどは子供相手の屋台ばかり。
特に何があるわけでもないのです。でも鵜(う)川と別山(べつやま)川という二つの川に挟まれたこの地域で育った人は、この時期になるとDNAが騒ぎ出してしまう。
お客さんを見ていると、意外と老人が多いことに気づきます。「孫にねだられてしかたなく...」という形をしていますが、本当はみんな、えんま市へ行ってみたいのです。
その証拠(?)に、よぼよぼと老夫婦だけでという姿も、意外と多い。今日は朝と夜に雨が降ってしまいましたが、全体としてはまぁまぁの天気に恵まれました。初日は平日だったにもかかわらず、7万人以上もの人出──つまりほとんど柏崎市の総人口に相当──でにぎわったそうです。
例によって閻魔堂の前には参拝の人たちの長い列ができていました。えんま市が終わると本格的に梅雨。そして柏崎の暑い海の夏の季節が始まります。
■6月15日(金) 1週間ぶりに自宅へ戻ったら、地域のシンボル米山が......
このページを書いていると時々、結果的に同じ種類の話題を続けてしまうことがあります。もちろん先週末の鉄道ネタなどは意識して連続させていますが、そうでないこともあるのです。
今回もそのパターン。所用があるので今日は午後に大学を離れて新潟の自宅へ戻りました。かなり暗くなってきたので書斎のカーテンを降ろそうとして、あれ?!
米山が......見えない。米山(よねやま)というのはこの地域のシンボル的な存在の山。センセイの書斎からその様子がよく見えるのです。
二つの写真を比べて頂くとわかりますが、三角形の大きな屋根が中腹から右(西側)を覆ってしまっています。
信越線の線路脇に場所にアパートを建設していることは知っていたのです。秋田から金沢へ移動する途中で自宅脇を、つまり工事現場を通過したのですが、建設中の建物は鉄骨三階建。
しかもかなり大きい。だから風景も少し変わるのかなぁーと思っていたら、何と、米山が見えなくなってしまうとは。
もちろん首都圏などとは違って、ここは田舎。ちょっと外へ出ればその姿を一望できるのですが。
■6月14日(水) 大学近くの格闘技の道場が、いつの間にかなくなっていた
今日は見たままのお話。
お昼を食べなきゃ、と思ったのですが、食堂はまだ混雑しているだろうし、何よりも農家の倅(せがれ)であるセンセイは美味しいご飯でないと食べられないので、ほっかほっか亭へ。
北海道や東京への出張が続いていたし、金沢にいる時も忙しくて大学とアパートを往復するだけだったので、考えてみるとここでお弁当を買うためにこの辺を歩くのは2、3週間ぶり。
この間に、季節だけでなく街並みもちょっと変わっていました。場所はチャンカレの斜向かい、バー「ウ・ヌボーレ」の隣の建物。
センセイが金沢工大に着任した時はレコード屋さんで、それが倒産してからしばらくは空き家。
外壁を塗り直しているなぁ、と思ったら、あれ、まぁ、「新国際空手拳法道 士衛(しえい)塾」の道場としてオープンしていたのです。
白状するとセンセイは、この道場付近で生徒さんの姿をを見たことはありません。でも土日や、平日の夕方などはこの場所を通らないので、たまたま生徒さんたちが出入りしているところに出くわしていないんだ、と思っていたのです。
どう見てもセンセイには、格闘技とご縁がなさそうなので、それ以上の詮索(せんさく)はしませんでした。でも1ヶ月くらい前から、何となく雰囲気が変。「どこが?」と尋ねられても困るのです。
相変わらず、ここで人の姿を見たわけではないのですから。でもどこか荒(すさ)んだ感じがすると思ったら......やっぱり。他の道場は継続しているようなので、たぶん不採算店を閉じたということなのでしょう。
金沢も新潟も、街並みがどんどん変わっていきます。
■6月13日(水) 「早く実物を見て、触ってみたい!!」 ──新MacBook Pro "Retina
Display"が発表されました──
今日は見たまま、そして皆さんの予想通りの話題です。
もちろん主役はアップルから発表された新MacBook Pro「Retinaディスプレイモデル」。((c)アップル)
結論からすると、とにかく早く実物を見て、触ってみたい!!最大の特徴はもちろん、2880×1800ドットのRetinaディスプレイ。画素は全く見えないはずです。
しかも視野角の広いIPSパネル。アップルのサイト上での紹介も、この点を強くアピールしています。ただし現在のところ、どうやら一部で採用が噂されていたシャープのIGZOパネルではないようです。
そのためパネルおよびGPUの消費電力はかなり大きいはず。バッテリーも高容量化されていると思われます。ウルトラブックの伸張や新OS登場が近いWindows陣営に対向するため、IGZOを待たずに力ずくで登場させた、という部分があるのかもしれません。
でもデザイン──写真で見るだけですが──や、ATAやEthernetを捨てるという割り切りを考えると、十分準備を整えていたことも確か。
とにかく実物を......と思うのですが、自分で購入するかどうかは別。Retinaディスプレイモデルは割と高めの価格設定で、オプションをつけて計算したら、すぐに30万円くらいになってしまいました。
それにそもそもセンセイの場合は15"モデルよりも、2”MacBook Air 13"の方が使いやすいと思います。こちらだとオプション満載でも21万円くらい。
でもそんなことよりも、「とにかく見てみたい!!」のは、やっぱりRetinaディスプレイモデル。アップルの強みは、こういうところにあるんじゃないかと思います。
■6月12日(火) だって、地球は丸いんだもん!! ──村上市から新潟方向を望むと──
もう一晩だけ今回のツアーのお話を。ただし鉄道ネタではありません。
羽越本線を南下し、庄内平野の西の端をトンネルで抜けると、電車は海岸部に出ます。温海(あつみ)温泉から村上の手前までは険しい海岸沿いを走行。
その中心が昨日お伝えした「笹川流れ」です。写真は村上の少し北で撮影したもの。
この後列車は海岸を離れ、海岸の砂丘の内側を走行するので海が見えなくなります。
だからしっかりと、と目を凝らしていたら......あれ?!水平線の彼方に何かが見えます。
例えば写真中央には3本の高い人工物はここから約35km離れた聖籠(せいろう)町の火力発電所の煙突と発電所本体でしょう。
その右隣には天然ガス(?)を採掘している人工島が見えます。もうちょっと右、写真が切れてしまうあたりが新潟市のはずなのですが......丘状の物が二つ見えるだけ。
写真右上に拡大したのはその一つ。お分かりになりますでしょうか。すぐに理解したのですが、この二つは新潟市の西方約30kmに位置する角田(かくだ)山と弥彦(やひこ)山なのです。(写真は弥彦山)
いずれも数百mの標高のあるそれなりの山です。でも両者の離れ具合とその形状からするとセンセイは現在、ほぼ真東から真西にをみていること、そして二つの山の上半分しか見ていないことがわかります。
つまり二つの山の麓は見えていないのです。ここから60kmの距離にある新潟市も同様で、市の中心部は水平線の下。センセイからは見えていません。
自宅のある柏崎から佐渡島を見る時は、佐渡の海岸線は水面下にあり見えていませんし、そのこともちゃんと意識しています。でもこの辺は滅多に訪れない場所なので、村上からでも新潟をしっかりと視認できるんだと思い込んでいました。
言うまでもなく、地球が丸いからなのですが、目の前に不意にそれを示されると、正直なところ面食らってしまいます。
■6月11日(月) 今回のツアーは、やや鉄分過多!? ──羽越本線を初めて日中に南下しました──
もう飽きてしまった方も多いと思いますが、すみません、もう一晩だけ鉄道ネタを。それほど今回の出張は最後の最後まで鉄分の多いものだったのです。
昨晩のOB会では諸先輩のお話を聞きし、その終了後、ホテルへ戻りました。今日は金沢への移動。まず秋田駅へ移動して、お土産の品定めをします。
秋田駅は不思議な構造になっていて、土産物店などが入る一角が、乗降客の通路の役目も果たしています。だから電車から続々と降りてくる通勤・通学客の中での悠長な買い物。
何だか申し訳なくなってきます。気を取り直して稲庭うどんを買い求め、ホームへ降りると......あ"。
離れたホームにクリーム色と渋い青色の国鉄色。この3月に定期運用から外れた夜行寝台急行583系に違いありません。
臨時で運行しているという情報は入っていたのです。近寄ってみると、A寝台やグリーン車も繋いでいた急行「きたぐに」とは違って、6両全部がB寝台。
気配が微かに残っていたので、昨晩関西圏を出発し、今朝、秋田かその手前まで乗客を乗せていたんだと思います。定期運用から離脱したことで廃車になるんじゃないかと思っていたのですが、点検を終えたばかりらしく、車両はピカピカ。
「きたぐに」として走ることはありませんが、もうしばらくはその勇姿を見ることができそうです。写真を撮影し、急いで特急「北越」に戻ると、程なく発車。
団体での移動ですから座席指定券を持っていたのですが、幹事役の事務職員の了解を得てから、自由席へ移動します。
センセイ根拠地は新潟なので、JR線で東北地方北部ないしは北海道へ向かう時は、新潟始発の特急「いなほ」か、大阪始発の夜行寝台特急「日本海」(現在は廃止)、あるいは上野始発の「あけぼの」を利用してきました。
例えば「あけぼの」の場合、かなり明るくなってからこの地域に入るので、それなりにこの地域の様子は知っているつもり。でも逆方向は全く別。先日もそうだったように、センセイは夜間に通過してしてしまいます。西村センセイ、日中に羽越本線を南下するのは初めてなのです。
羽越線沿線は本当に、見どころ盛り沢山。秋田を出発し、日本海沿いに走る列車からは水平線上に、男鹿半島、飛島、粟島(写真奥)、そして佐渡島を見ることができます。
山形−新潟県境から村上までは「笹川流れ」も堪能できます。そして今日、秋田県内から雄大な鳥海山を一望できることを、初めて知りました。絶景だったのですが、実はこれら、北上/南下とは無関係。
南下する列車からでないと経験できないことがあるのです。日本海沿いに走る羽越本線は、単線で済ますには輸送量が多すぎ、かといって前線複線にするほどでもありません。
そのため、単線区間と複線区間が複雑に入り組んでいるのです。名前のついていない「信号所」もあります。新潟から北上すると、左手(西側)に海が広がるので、ついついそちらに注意が向きます。でも単線/複線は右側(東側)。しかも上り線にしかないトンネルも多い。
村上駅の近くでは、上り線と下り線がかなり離れる場所もあります。というわけで日中初めての南下を楽しむことができました。びっくりすることも多かったです。
特急列車を乗り換えた新潟駅からは、他のメンバーと一緒に行動したのですが、金沢駅の一つ手前の停車駅、高岡駅(富山県)では隣のホームに下りの「トワイライトエクスプレス」。
さすがにこれは、みんなが興奮。センセイも蘊蓄(うんちく)を......ということになるのですが、それは控えます。だって秋田駅からの約8時間。センセイにとっては楽しくても、普通の方がそう思うかどうかは別ですからね。
■6月10日(日) いったい何をしに東北へ行ったのか... ――新幹線E6系量産先行車と出くわしました――
ツアー3日目。現在は秋田市内での保護者会を終え、ホテルに戻ったところです。
でも今日も鉄道のお話。初めてJR東日本の新幹線E6系電車を見たのです。場所は仙台駅。
秋田新幹線「こまち」に乗車するため、ちょっと早めにホームへ出ると、隣のホームにはグリーン色のE5系「はやぶさ」が停車中。
東京行が短時間停車しているんだろうと思ったのですが、動き出す気配がありません。良く見ると行き先も表示されず、カーテンは降りたまま。もちろん誰も乗っていません。ホームの表示は回送扱いです。
変だなぁーと思ってよく見ると何と、その先に鮮やかな赤色の電車が!!E6系新幹線、それも1編成しか存在しない量産先行車です。実物は初めて見ました。
秋田新幹線用なので車体は「はやぶさ」より小ぶりで、とてもすっきりしたデザインで、いかにも早そう。
個人的には「はやぶさ」より好きになりそうです。しばらく停車していたのですが、やがて盛岡方向へ回送されていきました。鉄分を補給したところで、センセイはこれからもう一仕事。
今晩はOB会が開かれるので、それに参加するのです。
明日は日本海側を特急「いなほ」「北越」と乗り継いで、夕方に金沢へ到着します。