2009年6月20日更新(2009年6月28日ページ移動。2013年9月17日一部写真削除)

──2009年6月第3週のニュース──

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6月20日(土) ハイビジョンデジタルカメラ“HDR-HC9”、望遠側の画像はちょっとがっかり...

 休日の今日は、娘が通学する学校の体育祭がある日。

 高校生ともなれば「親は来るな!」というのが普通なのでしょうが、去年に引き続いて今年も応援団のリーダーになったために、「ビデオで撮影してほしい」とのこと。
 意図を訝
(いぶか)ると、どうやら自分達を撮ってくれ、ということではないようです。

 どうもライバルチームの踊りが凄いらしいのですが、自分達は応援席にいて正面の客席から見ることができないので、親に録画してもらって、後で見たい、ということなんだそうです。
 嬉しいような、でもちょっと情けないような気分で朝早くから学校へ。

 去年購入したハイビジョンビデオカメラ“HDR-HC9”を持参して撮影準備を始めます。

 センセイがカメラを構えた場所は、客席や本部側にあって、応援席はグラウンドを挟んだ反対側にあります。相当遠いために望遠側での撮影となります。
 いよいよ運動会が始まり、画質をチェックしながら撮影していて、妙なことに気づきました。

 画面中央はピントがばっちり合うのですが、どうも四隅が甘い......。というかはっきりと結像していないようなのです。でも現場では画素数の少ない液晶モニタで確かめるしかないので、はっきりとしたことはわかりません。

 家に帰ってからHDVテープのデータをメモリに読み込んだのが写真。

 全体を縮小した──右上の黄色枠内は原寸──以外は一切画質を加工していません。(ただし、HDVから画像フォーマットを変換しているので、元画像をそのまま再現していることにはなりません)。

 中央の鬼のような図は明らかに柏崎地域のシンボル「閻魔様」を意識しています。

 筆で描いた図だということには注意しなければなりませんが、画質という観点からすると、閻魔像には特に何も感じません。
 でも四隅をよく見ると、ボケボケ。

 右端の生徒は本来、個人情報保護の観点からモザイク加工かぼかし効果を入れるべきなのでしょうが、その必要はありません。すでにぼけてしまっています。
 自宅のKX-32HV50カラーモニタで観る限り、中央の、ちょうど閻魔様の顔の部分くらいの狭い場所しかはっきりとピントが合っていません。

 広角側ではあんまり不満はないのですが、どうやらこのHC-9、望遠側の光学設計がかなり弱いようです。たぶん小型化とコストダウンのしわ寄せが光学系及んだということなんでしょう。

 そこで、テープを介さず、同じ光学系を使ってメモリに直接読み込んだものが右の写真。
 あまり明るくない書斎内で、望遠端で撮影しています(こちらも一切画像加工なし)。

 中央では細かい文字まではっきり読み取ることができますが、端ではもう、何が何だかわかりません。
 この問題、購入直後には気づいていたのですが、その時は望遠端まで使う場面は少なかったのです。

 以前、同じHVDフォーマットで、この機種の数代前にあたる“HC-1”という機種を何回か使ったのですが、ここまでではありませんでした。
 でも「目」にあたる受光部のC-MOS素子の性能は、HC-1よりこちらの方が良い。
 う〜ん。

 もちろん50万円くらい出せばもう数段性能の良いものを買うことができるのですが、子供も大きくなったので撮影の機会も少ないし、そこまでの根性もない。

 それにそもそも、すでにお伝えしたように、センセイはこのHC-9を主に録画済DVテープの再生機として考えているので、本来の趣旨からしても、ま、我慢するしかないかな、という感じです。

 でもこの調子だと、メモリやHDDを利用した最近の「超」小型かつ安価なハイビジョンカメラって、どんな光学系なんだろう、と、余計な心配してしまった西村センセイなのでした。



6月19日(金) 吉野屋HDの撤退で、「びっくりラーメン 工大前店」の運命は?!

 今日の報道(たとえばこちらで知ったのですが、牛丼の「吉野屋」などを経営する吉野家ホールディングスは昨日、8月末をもって連結子会社におけるラーメン事業からの撤退すると発表しました。

 「ラーメン事業」というのは要するに、「びっくりラーメン」。

 センセイがびっくりラーメンを知ったのは、ちょうど8年前、学会で訪れた大阪。入らなかったのですが、その価格設定に、文字通り「びっくり」しました。
 今でもよく覚えています。

 2度目の出会いは、センセイが金沢工大に赴任した翌年に、新規オープンした金沢工大近くのお店です。

 オープン当初は平日でもそれなりにお客さんが入っていましたし、センセイが金沢にいない土日は相当混雑していたんだそうです。
 でもいつの間にか客足が......。

 それでも昨秋には若干値上げしつつも品質を向上させて再挑戦、という感じでしたのですが、むしろこの頃からお客がどんどん離れていったような感じがします。
 原材料費の上昇と、不景気による外食の減少が大きかったようです。

 そういえば大学近くの、同じく低価格路線の「幸楽苑」もうどん屋さんになってしまったし。(ただしセンセイは、まだ入ったことがない。)

 撤退期限までに新たな譲渡先が見つからないと、びっくりラーメン工大前店は、やっぱり廃業ということになってしまうのでしょうか。



6月18日(木) 「年に1回」のはずが... ──これがラーメン屋さんお勧めの「そばめし」──

 守衛さんが正面玄関を開けるのと同時に出勤して、朝イチの授業の準備。

 たくさんの──最終的には103個──のファイルに目を通して要点をつかみ、書類を作成します。ぎりぎりでしたが、8:40の講義開始に臨むことができました。

 同僚のT先生にも臨時で手伝っていただき(深謝)、何とか2時間の講義が終了。
 大学院の授業に関しては記録を公開していない──秘密にしているわけではありません──のですが、講義に関するコメントを読むと、それなりに満足してもらえたようです。

 それはそれとして、そもそも今週は忙しかった上に、特に昨日から今日は完全にオーバーロード気味。若い方には問題ないのでしょうが、センセイくらいの年齢になると、回復までにとても時間がかかってしまうのです。

 センセイにしては珍しくお腹が空いたので、とにかく外へ。

 行き先を決めてなかったのですが、結局、以前「年に1度来るか来ないか...」とご紹介した「らーめん新日本」に入りました。お店のお勧めメニュー「そばめし」が気になっていたのかもしれません。
 程なく届いたのが写真のものですが、実物はもっと黒い感じがします。

 最初の印象は、ただの焼きそばとチャーハンの盛り合わせ。

 それはそれで、あまり間違っていないのですが、よく見るとどちらにも野菜や肉は一切入っていません。
 そばだけの焼きそばと、同じ味のご飯(炒飯)なのです。

 調理場は見えなかったのですが、電子レンジは使わずにその場で炒めていました。在庫があったらレンジを使うかもしれませんが。

 味は、というと、ソース味ではなく、表現が難しいのですが、以前もご紹介したように一番近いのはおこげ。ただし苦くはありません。
 ソースではなく濃い味の醤油を絡めつつ、おこげになるその寸前で止めたような、かなり濃い目の味です。

 良く考えてみると、材料は基本的に麺とご飯、つまり炭水化物だけです。
 野菜や肉がない時に友達がやってきた友達のために、そばだけの焼きそばを作った、そんな感じ。

 B級グルメのお手本というわけですが、今日のセンセイにとっては、このお店を紹介しているサイトの見出し「とにかく炭水化物で胃袋を満たしたいなら外せない一軒」が、まさにその通りでした。

 うどんのような太麺の焼きそばに絡んだ味も、ご飯の表面に留まっている濃密な味と淡泊なご飯の鬩(せめ)ぎ合いも、それなりに美味しい。

 でもセンセイの場合、尋ねられたらやっぱり「年に1度来るか来ないか...」と答えるんだろうなぁー。



6月17日(水) 頑張った日の褒美は、USBメモリのウィルス!?

 今日はとにかく忙しかった。

 急ぎの仕事を始めた途端に、学生に関する、本来ならまったく必要のない面接指導で激しく消耗。彼らは自分たちがどれだけ影響を与えたのかわからないんだろうなぁー。

 凹んでばかりいてもしかたないので、次の授業のためにぶっ通しで作業。
 残念ながらやはり余裕がなくなっていたようで、決して本意ではなかったものの、受講生の一部に不必要な誤解を与えてしまうなど、今日はホントに、ドツボ。

 気を取り直して至急の仕事を二つ片づけていると、大学院生が10組近くが課題の相談のために来室。締切は今日の夕方なのです。

 ある院生から宿題のファイルをUSBメモリを介して受け取ることになったのですが、メモリを挿入した途端、MacBook(White)から激しく警告されてしまいました。
 メモリにウィルスが入っていたのです。

 対策ソフトをちゃんと最新状態に保っておいて良かった......。

 USBメモリのウィルスに襲われたのは実は初めてではありません。
 昨秋の学会でUSBを使ったところやはり警告されてしまいました。その大学備え付けのパソコンが汚染されていたのです。

 その大学院生はMacユーザー。
 いつかどこかでウィルスをもらったものの、Mac上では発症(?)しないのでそのまま生き続け、メモリを交換するWindowsユーザーにウィルスを供給し続けているんでしょうねぇ。
 明日朝イチの講義でご説明しますから、できるだけ早く対処しましょう。

 それも何とか乗り切って会議に臨むと、さっき急いで作成したセンセイの書類のミスを自分で見つけてしまいました。

 会議を終えて研究室に戻ると、大学院生からの宿題メールが何十通も届いています。100通くらいの添付ファイルをとにかく整理する頃には、もう外は真っ暗。
 スーパーから惣菜が消えてしまう時刻です。

 あわてて外へ出ると、おぉ、今晩は予想外に雨!!(たぶん予報は出ていたんだろうけれど。)

 たいした降りではなかったのですが、自転車だったので傘を取りに戻ることはせず、雨に濡れながらアパートにたどり着いた今日の西村センセイだったのです。

 ......トホホ。



6月16日(火) ソニーの元技術者が独立して、オーディオの新しいブランドを立ち上げていました

 調べものをしていたらたまたま、以前ご紹介した、ソニー製のオーディオ機器“NAC-HD1”関連のサイトに出くわしました。

 NAC-HD1は純粋オーディオとパソコンの中間のような存在。(ただし内部構造はPCそのもの)
 センセイのようにデジタル、アナログのたくさんの音源を持っている人にとって、これまでの資産を内蔵している大容量HDDにそのデータを全部オリジナルデータ(圧縮されていないPCMフォーマット)のまま保存できるという製品です。

 出くわしたページは「(有)サウンドデザイン」の一部。((C))サウンドデザイン

 代表の方はもともとソニーに勤務していて、“TC-K777”とか“DAS-R1”などを設計していらした技術者(ブログ)なんだそうです。
 退職後はフルデジタルアンプなどを設計、製造される傍ら、ソニー製のCDプレーヤ“SCD-XA1200ES”の改造やNAC-HD1の改造を請け負っていらっしゃいます。

 両機とも、先日ご紹介したように、デジタル音響機器の要であるクロックの純度を高めるために改造されているのです。

 改造費用は52,500円(SCD-XA1200ES)および60,000円(NAC-HD1)とのこと。
 個人的にはホントに欲しいなぁーと思うのですが、NAC-HD1の場合でも、購入費用(実売80,000円弱)+改造費用ということになります。
 最近、私費でMacBookを買ったりしたので、う〜ん、やっぱりちょっと辛い。

 もう一つ問題があって、この改造は音質改善だけが目的。
 NAC-HD1の場合、データの加工や曲名の入力などに関しては、PCと比較して相当使い勝手が悪いはず(確かめてませんが)。

 何百メガものデータを扱うとなると、そしてキーボードを使えるし、いろんなデータを流用できるとなると、やっぱりPC(Mac)+AD/DAコンバータなのかなぁーという感じもします。
 しかもこちらのシステムはすで確立されているので、新たな出費もいらないし。

 でもやっぱり、個人的には欲しいなぁー...。 



6月15日(月) 今宵はヒラメのお刺身を ──西村センセイは「地場もの」に弱い?! ──

 といっても、正確には今晩でなく、昨晩のお話なのですが。

 先日のメダイの美味しさに味をしめた西村センセイ、昨日も新潟を離れる前に駅前のスーパーでお惣菜探し。お刺身コーナーで適当なものを探していると、高知産の鯛(養殖物)と地元柏崎産のヒラメが目にとまりました。

 本当は鯛の方が美味しそうだなぁーと思ったのですが、センセイが最後に手を伸ばしたのはヒラメ。西村センセイはどうやら、「地場もの」という表示に弱いようです。

 無事に金沢のアパートに到着し、お風呂に入ってから記念撮影。

 改めてよく見ると、あの薄べったいヒラメなのに、かなり肉厚です。さぞや大きなヒラメだったんでしょうねぇ。
 切り方もずいぶん大胆です。

 お味の第一印象は、泥臭くない!!

 今までは、どこか「土っぽい味」という印象を持っていたヒラメですが、そんな感じは全然しません。
 コリコリして淡泊で、混じりっけのない感じ。 

 お醤油は、もちろんいつもの岡山県新見産ですが、残念ながら相性はこちらはイマイチ。
 身が引き締まっているせいか、お醤油を受け付けないような部分があるのです。

 最近、「新見のお醤油って、そんなに美味しいんですか?」というご質問を頂戴しました。答は“Yes”であり、“No”でもあります。

 基本的にはとても美味しいと思いますが、やはり向き不向きがあって、赤身の強いマグロなどにはちょっと不向き。実際、マグロのお刺身を食べる時は、どこでも手に入る普通のストレートな味のお醤油を使っています。
 鯛やサワラなんかだと、ホントに「美味しいなぁー」と感じます。

 それでもやっぱり地場ものは美味しい。もちろん新潟産に拘っているわけではありません。金沢でも例えば美味しい地場もののマグロを味わうことができたりします。

 美味しいものを美味しく食べられるって、倖せだなぁー。



6月14日(日) 一房のバナナか、鉢植えの小さな苗木 ──柏崎で「えんま市」が開かれています──

 お伝えしたように今日から16日にかけて柏崎地域最大のイベント「えんま市」が開かれています。

 そもそもは馬の市から始まったそうですが、江戸時代中期からは、農繁期の重労働を終えた農民の憩いの場という性格を強めて、現在に続いています。

 どこの地方都市もそうなのでしょうが、ふだんの本町商店街は車こそ通るものの、ほとんど人の姿を見ることはできません。
 しかし今日だけは覧の通りの大混雑。すれ違うのがやっとです。

 人口9万人くらいの柏崎市ですが、今年の人出予想は20万人以上とのこと。今年は曜日まわりが良くないので、これでも例年より少ないのです。

 えんま市の中心は写真(中央奥)の閻魔堂。ご覧のように参拝の長い列ができています。
 去年のえんま市で強く感じたのですが、一昨年の新潟県中越沖地震以降、明らかに参拝者が増えています。

 災難に襲われて、地域住民が心のよりどころを再確認しようとした、ということじゃないかと思っています。

 そういえば、遠くに住んでいる弟一家が今年のえんま市に来ていたことを後で知りました。

 たとえ屋台が子供向けでも、えんま市に集まっているのは子供だけではありません。
 老若男女というか、実は老人の姿がとても目立ちます。老人で溢れかえっている感じ。

 もちろん孫を連れて、というケースもあるのですが、むしろ老人だけで出てくるケースが圧倒的。

 一つには、屋台の外れの方に植木や瀬戸物のお店が出ているからなのですが、どうもそれだけでは説明がつきそうにありません。
 老人が持ち帰る荷物を見てみると、たいていはバナナ一房とか、鉢植えの小さな苗木とか。

 やっぱり地域住民のDNAに「えんま市には行かなければならない」と書かれているとしか思えないのです。

 地震からほぼ2年が経過して、市内もずいぶん落ち着いてきました。

 でも、たとえば屋台の裏に見えるビルは、被災後そのままに残されています(危険防止のために緑色のネットが掛けられている)。

 このお店は地域では有名な呉服店なのですが、どうも再建費用が捻出できないらしく、ほかの場所に仮店舗を構えて営業を続けています。

 更地になったままの場所も多く、地震から2年という時間が一つの区切りにはなっても、本当の復興にはまだまだ課題が山積、という感じがします。


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