2012年9月8日更新(2012年9月16日ページ移動。2015年11月3日写真削除)

──2012年8月第5週〜9月第2週のニュース──

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9月8日(土) デジタルカメラ、低照度下では意外と色に弱いらしい ――上京は4周目に突入!! ――

 センセイは明日の午前中の便で成田を発ちます。新潟の自宅からだと間に合わないので、午前中にお医者さんへ行って薬をもらい、スーツケースの荷物をまとめて、午後の列車で上京。
 先月下旬からの3週間で4回上京していることになります。

 ホテルに到着後は学会の仕事。まずあちこちの関係者とメールのやり取りし、その結果にもとづいて作業を進めます。

 途中までは順調に進んでいたのですが、最終段階で通信環境が大学内と異なるので、どうやってもうまくいきません。これ以上は無理だということが判明したので、作業は放棄。
 帰国して大学に出勤してから再開することにします。

 良くも悪くも区切りがついたので、何か食べてしっかり眠る必要があります。明日は早起きなのです。

 外へ出て少し歩きます。ホテルは新橋の近く。大学の虎ノ門キャンパスの近くなので、よく知った場所。
 ビジネス街の土曜日なので人通りはまばら。飲食店ですら閉じているお店もあります。

 広い工事現場へ出ました。大きな道路を作っているのです。正面奥でビルを建設していますが、工事はかなり進んでおり、まさに「摩天楼」という感じ。

 肉眼だとビルの様子や頂上のクレーンの威圧感と衝突防止のための警告灯が、バックの青空に映えてぐっと迫ってきます。
 まるで雲ですら高層ビルの子分という感じ。

 でもこうやって撮影してみると実は先日と同じで、要するに暗いだけ。

 そこで今回のみRBG別に輝度をいじったり、彩度を上げたりしてできるだけ見た通りに近づけているのですが......やっぱり無理。デジタルカメラって、意外と暗い環境下での色の再現性は低いのかもしれません。
 もちろん機種にもよるのでしょうが。

 あ、いけない。とにかく寝なくちゃ。



9月7日(金) 江差線(JR北海道)の木古内〜江差間が廃止に!!

 すみません。2日続けての鉄道ネタになってしまいました。

 今日の報道によるとJR北海道は、江差線の木古内〜江差間を2014年度初頭に廃止する(プレスリリース)というのです。((c)ASAHI INTERACTIVE)

 江差線の五稜郭〜木古内(きこない)間は、2015年度に予定されている北海道新幹線新青森〜新函館(仮称)に伴って第三セクター化されることになっており、その先、いわゆる「盲腸線」となる江差(えさし)までの取り扱いは未定でした。
 そもそもこの区間の利用客は僅かで、しかも年々減る一方。

 センセイが2009年に乗車した時も、最後は十数人だけでした。そしてその大半は鉄道ファン。

 江差線は深い谷沿いに進み、多数のシェルターやトンネルをくぐり抜けて江差側に出るのですが、逆にいうとその維持には多額の費用がかかります。
 そこで今回の廃止決定となったようです。

 まぁ今回は仕方ないのでしょうねぇ。鉄道ファンのために鉄道があるわけではないのだし。

 でも北海道にはこの他にも、札沼(さっしょう)線の北海道医療大学以北だとか、留萌本線の留萌〜増毛(ましけ)間など、いつ廃止が決定されてもおかしくない路線があります。
 あるいは石勝線の新夕張〜夕張間──センセイはいずれも完乗しています──だってかなり厳しい。

 かといって交通弱者のことを考えると、そう簡単に廃止にするわけにはいかないのですが。



9月6日(木) E1系新幹線、乗り納め ──学会の仕事を終えて金沢へ移動しました──

 というわけで学会での発表とその他の仕事を終えて、金沢へ移動しました。

 会が終了したのは3時半。予約してある新幹線の時刻が迫っていたのと、東京は雷雨になりそう──あたり一面、黒雲が湧いていたのです──だったので、学会長とともにタクシーに乗って文京学院大学を後にします。
 そのおかげで、よくしていただいた関係者の皆様にちゃんとお礼を申し上げることができませんでした。ごめんなさい。

 さて東京駅に着くと、予想通り。

 センセイが乗車する「Maxとき333号」は到着済で、折り返し運転のため車内清掃中。
 ドア脇の表示を読むと“E1”。

 国鉄がJRに替わってから開発された新幹線、それも初めての総二階建て車両です。
 実はこのE1系、今月末で定期列車としての運用を終えるのです。要するに、基本的には引退。

 さらに古い200系はまだ上越新幹線で現役なのに、それより新しい400系(山形新幹線)はすでに引退しています。
 そしてこのE1系も、ということになります。

 西村センセイ、新幹線にはそれほど興味はないのですが、それでもこれが乗り納めなので、やっぱり写真を撮ってしまいました。
 E1系、昔はもっと野暮ったかったのですが、リニューアルされているのでまるで別物という印象を受けます。

 でも先端部をよく見るとわかるのですが、やはりかなり疲れています。

 それにそもそも、次々と新しい新幹線を多数開発したJR東日本、話題作りには成功したかもしれませんが、故障時や降雪時などのダイヤの乱れに対応できず──何種類もの新幹線を運行しているので、代わりがきかない──商売としては失敗だったと思います。
 この辺は新幹線の種類を限定し、きちんと儲けるJR東海と対照的。

 JR東日本もそのことは認識していて、今回のダイヤ改正で東北新幹線から二階建て車両(E4系)は去り、これからは上越新幹線のみでの運行となります。
 要するに新幹線の種類を絞るのです。

 何だか問題児を押しつけられたような格好になりますが、そこは判官贔屓(ほうがんびいき)。上越新幹線にはいろんな新幹線が走っているので楽しいなぁ、と考えることにしましょう。



9月5日(水) 西村センセイ、働く。朝から夜まで

 タイトル通りの内容なので、手短に。センセイは学会の仕事を終えてホテルに戻ったところです。

 今朝は早起きをして一番乗りで学会会場へ。実は今回の学会の開催方法はかなり特殊。会場となる文京学院大学には学会の役員――「理事」と言います――がいないのです。
 文京学院大学の関係者(教職員・学生)と、関東在住の学会理事、そしてセンセイらの学会事務局がチームを組んで学会を催します。要するに共同作業。

 文京学院大学の方々はとてもよく働いてくださいましたが、このような共同作業の場合、万一トラブルが起きた時に事情を知っている人がいないと適切に対処できないのです。
 概ね準備が整ったところで、センセイが被験者となって受付の手順を確認します。受付第1号ゲット、というわけです。

 やがて関係者も続々と終結し、頑張っている学生諸君をフォローしながら、受付のピークを乗り切ります。やれやれ、これで一安心。

 参加者は写真のように、それぞれの分科会に別れてグループでの勉強に取組んでいますが、センセイは裏方なので、お昼過ぎまで、別のいくつかの仕事をこなします。
 「うまくいって当たり前」の仕事です。

 ちょっとハラハラさせられる場面もありましたが、それも何とか完了。でもセンセイには休む暇は与えられていません。
 エレベータが混雑しているので重い荷物を抱えて校舎の5階まで上り、今度は発表の司会。

 5月の北海道大学での学会ではあまり話さなくても良かったのですが、今回は自由討議の時間がかなり長いこともあって、もう、大変。

 昨日からの、あるいはそれ以前からの学会関係の仕事で疲れが溜まっていたこともあって、ダウン寸前です。
 センセイも歳を取った、ということですね。

 発表終了後はすぐに懇親会が開かれたのですが、センセイはほとんどお酒を飲まず(!!)、いろいろな人からお話を聞かせてもらい――それはそれで非常に有益だった――ホテルへ戻ります。
 明日は自分の発表があるのです。

 でも、まぁ、ほぼベストを尽くしたということで、今日は許してください。



9月4日(火) 西村センセイ、東京スカイツリーを見ながら働く

 というわけでセンセイは朝、新潟の自宅を出発して上京。明日からセンセイらが関係する学会の大会が、文京学院大学を会場として開催されるからです。
 今日は午後から、関係者だけの関連行事が開かれたのです。

 文京学院大学が位置するのはまさに文京区。東京大学(本郷)の向かいです。

 今日の会合は校舎の最上階にある会議室で開かれたのですが、周囲にそれほど高いビルがないので、見晴らしがききます。東大キャンパス(写真右下)の向こうには、東京スカイツリー。

 新幹線の中などからも、ビルの間に見ることができるのですが、ちゃんと見るのは初めてです。
 鼓
(つづみ)をねじりながら細く伸ばしたような独特の形状が良くわかります。

 長い会議が終わると周囲はすっかり暗くなっていました。写真はその時に撮影したもの。
 室内の照明やカーテンなどが映りこんでいます。

 昼間とは違って、イルミネーションが映えます。それも単に塔を照らし出しているのではなく、動きを持った照明。
 この辺は実際に見てみないとなかなかうまく伝わらないと思います。

 本当は関係者の皆さんと飲みに行きたかったのですが、センセイは仕事があります。
 個人の、ではなく学会の仕事が。

 おとなしくホテルへ戻り、書類を作成し、あちこちに連絡を取り終えると、おぉ、もう程なく日付が変わる時刻。

 明日は学会の様子をお伝えできると思います。



9月3日(月) 「多摩動物公園駅」は上と下に、2つ存在していた!!

 明日からの東京ツアー3周目開始に備えて、夜遅く新潟の自宅へ戻りました。

 今日の金沢はお昼前に短時間、とても激しい雨に見舞われました。雨が上がり虹が出ることには空気はひんやり、やはり秋は確実に近づいています。
 電車で帰る途中も、ところどころ強い雨が降ったようでした。

 さて先日、ある学会で帝京大学へ行った時のオマケ。

 今回は都合でJR立川駅付近のホテルに泊まりました。ここから多摩モノレールを利用すると大学の最寄り駅「大塚・帝京大学」へ乗り換えなしで行くことができるのです。
 センセイにとっては2回目の乗車

 その時は気づかなかったのですが、高幡不動駅を過ぎてから、車窓の左側(東側)に単線のレールが見えてきました。

 ずいぶんきついカーブなので最初は企業の引き込み線じゃないかと思ったほどなのです。でもトラック輸送全盛のこのご時世に、しかもこんな都市部に引き込み線は考えにくい。
 どうなっているんだろうと思っていたら、何と、駅が見えてきました。旅客用の営業線だったのです。

 駅舎の後ろからぐるっとまわった正面の看板には「(京王)多摩動物公園駅」。
 知らなかった。

 多摩モノレールにも同名の駅があり、駅の前(写真手前)には多摩動物公園が見えます。
 というか、歴史的には順序が逆。

 多摩動物公園は上野動物園などと同じ都立の公園で、モノレール開通前までは京王線が主たる交通機関だったのですね。
 公園の利用者に限ると、今でもモノレールより利用客は多いとのこと。

 しかも近くの中央大学や明星大学の学生さんもこの電車を利用していたんだそうです。

 センセイは都内に6年間住んでいましたが、オトナになると行動パターンが決まってくるので、ご縁がない場所にはまず絶対に行きません。
 多摩動物公園もその一つだったのでしょう。

 学会終了時も、モノレールを使って立川経由で帰ったのですが、たまたま、4両編成の電車が動物公園駅に向かってきついカーブを走っているところに出くわしました。

 あの電車の中ではきっと、子供たちは椅子の上を逆向きに座り、窓に顔をくっつけていたんだろうなぁー。



9月2日(日) この木々が学生諸君を育てているんだろうなぁ ──西村センセイ、雨の学習院大学に出現──

 東京弾丸ツアー2周目。といっても出発地(新潟の自宅)と到着地(金沢)が一致しないので、正確には「往復」ではないのですが。

 朝、柏崎駅へ向かうため自宅のドアを開けると、陽射しの強さに少し気が滅入ってしまいました。自宅近くにバスの営業所があって、駅行きのバスが出ているのですが......目の前で置いてけぼり。
 炎天下の中を歩きました。

 でも今日は絶対に忘れてはいけない持ち物があります。

 それは傘。昨日は、新潟も局地的にかなり激しい雨が降りました。自宅近辺は雷こそ何度も鳴ったものの、降雨量はたいしたことなかったのですが。
 今日の東京は、雨の予報なのです。

 大清水トンネルを抜けると、やはり曇り空。時々雨粒が窓ガラスを濡らします。都内はというと、一部の人が傘を差している程度。少なくともセンセイが行動した範囲では大降りとはならなかったようです。
 さて今回の目的地は学習院大学。

 学習院に隣接するホテルはJR系列なので宿泊したことがありますが、学習院そのものに入らせていただくのは初めてです。
 何てったって一般庶民には縁がない、というイメージ。

 門構えも、センセイが今まで訪問した国内の大学の中で一番存在感があります。
 今日はシンポジウムに参加したのですが、そちらは仕事なので省略。

 時間がなかったので急いでキャンパスを後にしたのですが、入る時も出る時も木々の豊かさに驚かされます。
 塀の内側に入るだけで、時間の流れ方が一変します。

 ここが都心の一等地だなんて信じられません。もちろん母校のICUも緑豊かですが、それは三鷹の外れの話。
 このような濃密感はありません。

 学生さんの表情を観察している時間はなかったし、そもそも夏休みなのでキャンパス内に留まっている学生のほとんどはクラブ活動の参加者たち。
 バスケット部の男子学生の後を追うような格好になったのですが、ホントに立派な体躯。

 金沢に到着すると、意外にも涼しい。アスファルトに水たまりがあったりします。調べてみると夕方、非常に強い雨が降った(金沢で1時間に28mm!!)そうです。
 要するに、大きく見ると秋雨前線が南下しているのでしょうね。

 本格的な秋が、着実に近づいています。



9月1日(土) JR貨物を変えたのは、無線ICタグとGPS ──センセイは、いつでもどこでも鉄分補給──

 もう1日だけ東京出張の続きを。

 写真は一昨日、柏崎駅で新幹線に接続する快速列車を待っている時に撮影したもの。もう少しで電車が到着するという時に、目の前の待避側線に入ったJR貨物のコンテナ列車の一部です。
 コンテナを見てふと気づいたことがあるのですが、それを考えているうちに、これまでいろいろ感じていたことが繋がってきました。

 まず、以前だったら必ず側面に貼付されていた「札幌貨物タ(ーミナル)→梅田」といった「荷票」がありません。要するに、何も書かれていない。
 ずっと前は「じゃがいも」などと、荷物の中身も書いてあったように思うのですが。

 「北海道から来たんだな」などといった楽しみがなくなっただけではありません。このままではこのコンテナの荷主が誰で、どの駅で降ろしてどこへ届ければいいのかまったく分からないのです。
 秘密は、無線ICタグ。

 以前からその話は耳にしていたのですが、新しいシステムが完全に実用化されているようです......すみません。このままでは何のことか分かりませんね。
 物流業界では省力化が、生き残るためのキーワードとなります。

 例えば現在、郵便物はすべて郵便番号(+その他?)の情報を機械が読み取り、肉眼では判別できない特殊インクでコード化された宛先を表面に書いています。
 全国各地から郵便物の山を受け取った配達局は、そのコードを読み取って郵便物をソートしています。

 万一流通上の事故が発生した場合も、素早く状況を確認し対応することが可能になりました。

 荷物も同様で、JR貨物は約10年前から全てのコンテナに無線ICタグを取り付けて流通状態をモニタし始めました。
 数年前からはそれをさらに改良したシステムを導入しています。

 貨物駅で荷下ろしするフォークリフトにICタグの読み取り装置とGPS、そしてパソコンを設置して、どのコンテナをどの車両のどの位置に搭載するかを操作員に指示しているのです。
 もちろんコンテナを降ろす時はこの逆。操作員は指示に従って荷を扱います。

 さらにはコンテナを持ち込んだり運び出したりするトラックにもICタグを取り付けています。
 要するに、全てをコンピュータが管理。

 これで荷下ろしにかかる時間を劇的に短縮できたそうです。
 しかも万一、取り扱いを間違っても誤ったコンテナが不適切なトラックに搭載されて正しくない荷主へ送られることはないはず。

 それだけではありません。数年前までは貨物駅構内ではたくさんの作業員が働いていたのです。でも現在は事実上、フォークリフトが動きいているだけ。
 最初は取り扱い荷物が減ったのかなぁー、それだったらJR貨物はまずいんじゃないかなぁーなどと思っていたのです。

 でもこれって、新システム導入で省力化が実現したということの証左なんですね。

 そしてもう一つ。最近のコンテナ列車を見ていると、コンテナが1個の時は車両の中央、2個の時は両端に搭載されています。

 偶然かなぁーと思っていたのですがそうではなく、これってきっと、車両のバランスを考えるようにシステムのプログラムが書かれているんでしょうね。
 もちろん、多少偏っていても通常では脱線するようなことはないはずですが、車輪の摩耗などには影響があるかもしれません。

 世の中はこうやって確実に変わっているんだなぁーと実感すると同時に、やっぱりいろいろなことが繋がるって面白い、と思ったセンセイなのでした。



8月31日(金) 満月の下、深い霧の向こうを越後線の電車は進む

 帝京大学での学会を終えて、夜、新潟の自宅へ戻りました。

 今回はそもそも気力と体力を使う会への参加だったのです。しかも休憩時間やホテルで相手先があって気を使う他の仕事を片付けながらだったので、正直なところヘトヘト。

 特急券は確保していたのですが、一つ早い新幹線に間に合ったので自由席に乗って長岡駅で快速列車に乗り換えました。予想外に混雑しています。
 もちろん田舎なのでちゃんと座れましたが。

 よく考えてみると、今日は平日なんですね。

 そういえば新幹線は往復ともに小学生の姿が目立ちました。田舎のおばあちゃんの家で夏休みを過ごした子供や、逆に、家族でディズニーリゾートで過ごすなどした人たちが自宅に戻るところなのでしょう。
 「夏休み」もいよいよ終わり、というわけです。

 柏崎駅で下車するとムッとするような、逃げ場のない暑さ。

 新市民会館の脇を通り抜け駅前公園に出ると、「ミスト噴水」がセンセイを出迎えました。
 その向こう、JR信越本線と越後線を跨ぐ陸橋の上には昇りつつある満月。

 餅をついている兎(?)がよく見えます。オマケに右手から柏崎駅を出発した越後線の長い編成の電車(右側)が迫ってきました。

 大急ぎでデジカメを取り出して撮影したのですが......何が何だかよくわからない。
 肉眼だと、暗闇の中にもいろいろな「色」が認められるのですが......。

 人間の視覚は明るい環境で色を良く識別する細胞(錐体(すいたい)細胞)と、暗い環境で明暗をよく判別する細胞(桿体(かんたい)/棒細胞)から構成されています。
 逆に言うと、暗い環境下では色が良く分からない。

 でもフィルムカメラやデジカメはそうではないと習ったのですが......。

 蛍光灯が出す緑色の輝線(きせん)スペクトルに引っ張られているのでしょうが、やはりフラッシュなしでの夜間撮影は難しい。



8月30日(木) 都内へ出張中のセンセイは、まるでダイエット状態?!

 というわけでセンセイは今朝、ちょっとだけ早起きをして、帝京大学(写真:八王子市)での学会に参加しています。「学会」といっても、センセイがふだん関係しているような数百人規模のものではありません。
 数十名というところでしょうか。

 学会は、人数が多ければ良いというものではありません。学会によって、状況はとても大きく変わります。

 センセイが非会員として参加させていただいているこの学会は大学教育関係のものなのですが、問題意識はとても鮮烈。
 要するに、「尖がって」います。

 この辺の感覚、それなりの意識がある大学関係者にも理解してもらえないかもしれない。

 例えば「研究発表を聴く」場合でも、聴衆の高いアクティビティが前提とされているのです。
 だからもう、一つのセッションが終わると、センセイの体力ではヘロヘロ状態。

 でも「その代わり」と言っては何ですが、教育・研究活動を含めた普段の生活の中で、「......ま、いっかー」と「見なかったこと」にしてきたことを鋭く指摘される場面があります。
 もちろんそれで全てが解決するほど世の中は甘くないのですが、見逃していたこともまた、事実。

 だからある種、いくら歳を取っても自分の現状と今後の可能性を見直す、という意味ではとても有意義だと思っています。

 だから肉体的にもダイエットになるのですが......参加費(自費負担)がとても高いので、センセイの財布――センセイは決して、高給取りではない――もダイエットしてしまうのです。

 トホホ。



8月29日(水) 反省すべきはまず、オトナから?! ──西村センセイは再びツアーへ──

 お昼に発つつもりだったのですが、仕事の片付けに手間取ったので夕方、電車で金沢を離れました。

 明日からの約10日間の間に東京へ3.5往復する──端数は東京・新東京国際空港(成田空港)経由でオランダへ行くため──ので、今日はひとまず新潟の自宅へ戻るのです。
 「秋の日は釣瓶
(つるべ)落とし」。

 糸魚川駅付近で日没になってしまい、直江津からは真っ暗になってしまいました。外は何も見えません。残念は残念ですが、そこはセンセイのこと、列車に乗れるとなればウキウキしてくるというもの。
 例えば写真は先日上京する時に撮影した八海山。

 2009年の大河ドラマ「天地人」のオープニングシーンで、この地で生まれたとされる直江兼嗣役の妻夫木聡氏がこの山頂に立っていたことを覚えている方がいらっしゃるかもしれません。
 でももしかすると現在は、日本酒「八海山」の方が有名かも。

 富山県の立山などには及びませんが、霊山で知られています。美しい山です。でも位置の関係で上越新幹線からこのような角度で見ることはできません。

 上越線、ほくほく線、関越自動車道からなら見えますが、午後でないと順光にはなりません。
 つまり綺麗に見るチャンスは、あまり多くないのです。

 センセイも午後の時間帯にほくほく線でこの場所を通ることはほとんどありません。
 今日はその帰りの電車の中でちょっと嫌な思いをしました。

 糸魚川駅から単独の登山客が乗車してきたのですが、デジカメを取り出したのです。
 もちろんそれ自体は何の問題もありません。

 登山の間にたくさんの写真を撮影したようで、それをご覧になっているのですが、彼がカメラを操作するたびに、「ピッ、ピッ、ピッ......」。
 それもかなりの音量で、延々と。デフォルトのまま使っているのでしょう。

 本人は何の悪気もないのでしょうが、もし周囲に音に対して敏感な人がいたらとても迷惑。仕方がないので、下車する際に教えてあげたのですが、ご本人は最初、「え"......何言われているの?」という感じ。
 さすがに先日の老人グループとは違って、その直後には状況を理解したようですが。

 考えてみると、列車内で携帯電話で大きな着信音を鳴らしたり、あるいは操作音を立てたり、通話したりするのは、むしろオトナの方が多いと思います。
 特に、男女を問わず、中年から初老の人々。

 若い人は何でもメールで済ませるからそう感じるのかもしれませんが、でも少なくとも若い人のほとんどは、スマートフォンや携帯電話の操作音を立てたりはしません。
 格好悪いし。

 反省すべきはまずオトナなんじゃないかな、と、自己反省を含めて考えさせられたセンセイなのでした。



8月28日(火) 居心地の良い家(少なくとも、猫にとって)

 今日は見たままのお話。

 センセイはいつも、新興住宅街の中を通り抜けて出勤します。帰宅する時はスーパーに寄って食材を買い求めるので、ちょっと経路が変わるのですが。
 毎日ほとんど同じ道路を通ります。

 今朝、最近新築された家の前を通っていると、窓の向こうに、ご覧のように猫が2匹。
 それほど小さくはないのですが、まだ額のあたりに子供らしさを残しています。

 こちらに気づいても、あまり警戒する様子は見られません。飼い主は愛猫(あいびょう)家なんでしょうね。
 愛情をたっぷり受けて育っている感じがします。

 庭の様子を見ても、猫を運ぶ籠の様子を見ても、きちんとした方がお住まいなんでしょうね。
 やっぱり、少なくとも猫にとっては何だか居心地の良い家なんでしょう。

 家の中からは電気掃除機の軽やかな音が聞こえてきます。

 たぶん、ご主人(+いらっしゃったらお子さん)にとっても......と思うのですが、どうでしょう。



8月27日(月) あれ?! 窓の配置が違う...。 ──「ヨンダー」こと、683系4000番台に初めて乗車しました──

 もう1回だけ、金沢を離れた日のお話を。

 センセイはもう歳なので、電車で遠方に出張する際は1ヶ月前に座席を予約します。その原則は簡単明瞭。陽射しが差し込まず見晴らしのいい窓側。モーター付の車両とそうでない車両を選べる時は、静かな方。
 車両によっては予想と違う時があるのですが、その場合は自由席に乗ればいいんだし。今回もそのパターン。

 ほぼ完璧な席──モーターなし車両の中央、海側の偶数席──を予約したので、金沢駅に着いてから珍しく駅ビル内でゆっくりと食事をしてからホームに出ると......あれ?!
 窓の配置が違う。

 これから乗るのは金沢発越後湯沢行きの特急「はくたか」。この「はくたか」は通常は基本編成の6両と付属編成の3とからなる9両で運行します。
 ただし乗客が少ない便は基本編成だけですし、七尾線に入る和倉温泉行は付属編成だけのことも。

 でもセンセイは乗車した日は9両のフル編成だったのです。しかも窓の位置が違います。

 北陸と関西を結ぶ「サンダーバード」は、同じ681/683系であるにもかかわらず、車両の両端の席のみ半分の窓。その他は大きな長い窓。「はくたか」は単純に、2席に1つの窓。
 理由はわかりませんが、偶数と奇数の席で窓の位置関係が異なります。

 今回は明らかに、臨時にサンダーバード用の車両をはくたかとして運用しています。金沢所属の編成でしたが。
 発車してから教えられたことと気づいたことがありました。

 金沢発車直後に、1度だけ「本日は都合により、サンダーバードの車両を使用しています」とのアナウンス。
 理由は説明されませんでした。

 そしてもう一つ。まず座席が通常の681/683系と異なっているのですが、それだけではありません。
 乗り心地が違う。

 今回乗車したのは683系4000番台。鉄道ファンの間で「ヨンダー」と呼ばれている車両です。
 新製車両ですから、もちろんボルスタレス車両

 でもこれまでのブカブカして救いようのない乗り心地とはちょっと違って、少しは芯──麺類なら「コシ」に近い感覚──がある。噂は本当だったようです。
 ダンパーの調整が上手くなったということなのでしょうか、

 もちろん485系など、BMWの乗り心地にも通じるボルスタ付台車とは一線を画しますが、新幹線を含めて、これまでの列車よりも乗り心地が進歩していることもまた、事実。
 683系4000番台はJR西日本の最新型特急車両で、類似した車両のモデルになっています。

 個人的には、この違いをしっかりと認識して対処できる技術──今回はうまくいっていると思う──が次の世代にしっかりと繋がってもらえると嬉しいのですが...。



8月26日(日) 金沢駅前の、小さなスーパーに入ってみました

 「それ」に気づいたのはちょっと前のこと。センセイはたいてい電車で金沢へ移動するのですが、その際、原則としてアパート最寄り駅の西金沢駅で下車して、その後は歩きます。
 でも荷物が多い時などは、金沢駅から路線バスを利用します。

 先日、バスに乗っていたら、金沢駅前のマンションの地下に、小さなスーパーがあるらしいことに気づいたのです。
 パスポートの引き渡しを受けたリファーレの斜向かいです。

 大学の近くにもお店があって、センセイも、学生諸君もお世話になっている地元資本のスーパーです。
 これはもう、駅前で下車したこの機会に、義理堅く(?)、行ってみるしかない。

 「マルエー mini」というこのお店、金沢駅ビル内にある「金沢百番マート」からテナントを除いたくらいの大きさ。
 ざっと一回りしましたが、品物は一通り揃っています。もちろん、店舗規模の関係で置いてないものもあるのでしょうが。

 訪れたのがお昼時だったので即断はできないのですが、客層は地元住民、それも特に高齢者。
 金沢駅付近にはマンションが数多くありますし、その間に、古い民家もたくさん残っています。住民はかなりの数になるのです。

 でも主婦や高齢者など、自動車を使うことができない人にとって、日々の食品や生活必需品の補給は文字通りの死活問題。それがどこであっても、やはりこういうお店は必要なんでしょうね。
 個人的にはもう訪れることはないであろうこのお店。

 もしかすると採算は厳しい──賃料はかなり高いと思う──のかもしれません。でもマルエーというこのスーパー、このお店以外でも企業の社会的責任を果たそうとする「心意気」を強く感じます。
 頭が下がります。

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