2012年7月14日更新(2012年7月22日ページ移動。2015年11月3日一部写真削除)
■7月14日(土) モバイルWi-Fiが突然昇天。現地での対応は不能!!
昨晩遅く、ホテルで「・・・広島に到着することができました」と書き上げて、データをアップロードしようとしたのですが......できない。サーバーが応答しないのです。
よく調べてみると、無線ルータが正常に起動していません。表示画面には“Insert USIM”。つまり無線ルータ本体は、電話番号などの情報を記録した“SIM”というICチップを正しくセットしろと要求しているのです。
もちろんセット済。その証拠に、ついさっきまで正常に通信できていたのですから。接触不良の可能性もあるため、接点を掃除したり、電池を外して完全に放電させてから再起動したりしたのですが、ダメ。
本体か、ICチップのどちらかが壊れてしまいました。修理するしかありません。困った。
以前から、通信がウィークポイントだということは認識していたのです。
複数のデータ通信手段が確保されている自宅や大学はともかく、出先、つまりモバイル時はMac本体と本体は代替機なし。
自宅との行き来では電源アダプターも持参しません。どれか一つが物理的に壊れたら対応できないのです。センセイはMacBook Proに“BootCamp”を使ってWindowsもインストールしています。仕事ではほとんどWindowsマシンとして使うからなのですが、実はもう一つの理由が。
緊急時に別なパーティションにインストールされたMac側から立ち上げることができるからです。でも今回は通信機器の故障なので対応しようがありません。しかも深夜。
というわけでサイトの更新を断念し、本来の出張先である大阪へ。去年センセイがリクルート旧本社でお話しさせていただいたセミナーの最新版が開かれるのです。
早めに会場に到着し、「西村先生!! その節は...」という方々にご挨拶してから、いったん会場を離れます。今回の会場は大阪駅近くの大手予備校なのですが、リニューアルされた大阪駅には、そう、隣接してヨドバシカメラ!!
今日の大阪は本当に暑かったのですが、そんなことにはかまっていられません。イー・モバイルのコーナーへ駆け込み、担当者に説明すると「本体か、ICチップのどちらかが壊れてしまったようですね」。
どこかで聞いた言葉だ。エアコンが効いた店内で少しずつ冷静になりながら説明を聞くと、ICチップの不良だったらこの場で対応できるとのこと。
チップをテスト用のものに入れ換えると、無事、正常に起動しました!!修理料金を尋ねると、無料とのこと。確かに、考えてみると、ICチップはイー・モバイルからお借りしているものですからね。
意図的に壊したのなら別ですが。急いで暑い大阪に戻り、ちゃんと公務を完了させました。いろいろ感じることがあったのですが、やはり才能のある若手が育っているなぁー。
という理由で、昨日はサイトをちゃんと更新できなかったのです。ゴメンなさい。
■7月13日(金) 新見発備後落合行き芸備線始発列車。乗客1名、走行速度15km/h
「行くしかない」、と自分の運命を悟った(?)西村センセイ。この西日本の豪雨の中、休暇を頂戴して中国ツアーを決行中です。
昨日、仕事を終えてから特急サンダーバードと山陽新幹線、そして伯備線の特急「やくも」を乗り継ぎ、岡山県南西部の新見に到着しました。何回も電車で通過しています。
降りるのは3度目のはず。新見は大好きな場所です。最初に来た時から本当に気に入りました。
中心部を高梁(たかはし)川が流れていて、母親の実家がある新潟県の旧栃尾市(現在は長岡市の一部)にそっくり。
もっとも、高梁川の方が格段に大きいのですが。川と人々の生活が直結していることがひしひしと伝わってきます。愛情と尊敬と、そして畏敬の念と。
写真は今朝4時半頃に撮影したもの。ホテルのフロントにはあらかじめ早朝に出発することを確認しておいたのですが、やっと起きてきた若いフロントマンは半分夢見心地。
まぁ、客観的にはセンセイだって同じようなものだったかもしれません。新見に関して唯一気がかりなのは、訪れるたびに街から活力がなくなっていること。
頑張って営業していたあのお店に、「貸室」の看板がかかっていたりします。5時前に新見発備後落合行きの列車(と言っても1両編成)が倉敷方面から到着。
実は車両運用に興味があったのです。どうやら岡山駅――もしかすると途中駅かもしれません――から回送してきたようです。岡山駅からだとすると、1時間くらい前に車両基地を出発したはず。
ご苦労様です。さて、この始発列車を待っていたのはセンセイだけ。そして少なくとも今日は、最初から最後まで、乗客は1名だけでした。たぶん普段、誰も利用していないのではないでしょうか。
実態は回送列車なのでしょう。でもセンセイにとっては別。備中神代(びっちゅうこうじろ)駅から備後落合駅までが、芸備線最後の未乗区間なのです。
この調子で......と思ったら意外な伏兵が。芸備線の東端は広島県と岡山県の県境を走るのですが、これがかなりの難関。急勾配と急カーブが続きます。
ディーゼルカー(気動車)は直線区間ではスピードを出すものの、カーブが迫るとブレーキをかけて相当減速します。
まるで免許取立ての若者の車に乗った時のようで、変な気分になってきます。線路脇には最高速度の標識が掲出されているのですが、「30」(「30km/h」の意味)にびっくりしていたら「25」「20」......そして「15」。
しかもこの速度制限が覚えきれないほど細かく繰り返されるのです。線路の脇の立派な道路を車がビュンビュン追い抜いていきます。でも我らの......じゃなかった、センセイの運転士さんは時刻表通りの安全運転。
そのおかげで、大雨のためにセンセイは当初の予定を一部変更しながらも、とにかく今晩の目的地、広島に到着することができました。後日、旅先で出逢った人々とのやり取りや、そこで考えさせられたことを少しご紹介させていただきたいと思っています。
■7月12日(木) 「お店が続かない場所」のジンクスは破られるか?! ――「中華そば 秋生」に入りました――
先日、アパート脇をお昼に通る機会がありました。要するにお日様と一緒に出勤して暗くなってから戻るので、とても珍しいこと。
この機会にちょっと遠回りして、先日気づいたラーメン店へ寄ってみました。せっかくの機会なので入ってみようと思ったのです。
ところがはやり開いていません。良く見ると、駐車場の入口には目立つ黄色のロープが張られたまま。
営業どころか、お店はまだオープンしていなかったのです。工事の車はいませんでしたから、どうやら近日中にはお店を開くようです。
珍しくその気になっていたので、腰を折られた感じ。ふと、すぐ近くにもう1件入ったことがないお店があることを思い出しました(先日の台湾料理のお店ではありません)。
それが写真の「中華そば 秋生(しゅうせい)」。オープンしてから2年くらいになると思うのですが、まだ入ったことがないのです。それだけではありません。
ここもお店が長続きしない場所として有名。交差点に面しているのですが、車だと入りにくい場所だし、駐車場が狭く感じられるからかもしれません。
センセイも前の前のお店の時に、1回だけ入ったことがあるだけ。若干躊躇したのですが、前の客に引き寄せられるようにセンセイも入店してしまいました。
店内は暗く、前のお店より更に狭く感じます。カウンターだけで14席くらいでしょうか。お客さんの入りは8割というところ。メニューを見ると魚介系のラーメンがメインらしいのですが、たまたまこの日は暑かったので、つけ麺をお願いしました。
太麺を茹でるので、ちょっと時間がかかります。ご主人の仕事ぶりは丁寧。最近流行の、魚粉をたくさん使った粉っぽくざらざらした感じのものを予想していたのですが、実際の味は意外なもの。
スープも麺もしっとりしているのです。もちろんとても濃い味なのですが、きちんと節度をわきまえています。それにあまり油っぽくない。
もしかしたらこの「秋生」、この場所のジンクスを破るかもしれない。
■7月11日(水) 丹念にチェックしているのは、見るからに、幹部社員 ──V・drug 扇が丘店、明日オープン!!
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どうも疲れが取れないので、今日のお昼は外でしっかり食べることに。午後に気力と体力を使う講義があるのです。いつも弁当屋のある方向へ向かってしまうので、敢えて今日は反対方向へ。
目的地が決まっているわけではないのですが。キャンパスを出たばかりのところで足が止まりました。新しいお店の駐車場に車が止まっているのです。いよいよ営業を始めたのかな。ここはかつてネッツトヨタ石川のお店があった場所。
営業を止めたと思ったら、すぐに建物は解体。更地になっていたのです。しばらく前から何かの建築工事が始まり、やがてそれがドラッグ・ストアだということがわかりました。
ご覧のようにまだカーテンは降りたまま。オープン直前の準備をしているようです。ふと気づくと駐車場内を長袖のワイシャツにネクタイをした中年の男性がゆっくりと歩いています。
駐車場の様子や行き交う人々──なぜかセンセイは視界に入っていないらしい──、納品の様子などをチェックしています。
明らかに幹部社員。その表情には自信が溢れています。しっかりとした仕事ぶりで、何店も開店させてきたのでしょう。
工事中に掲出されていた看板には、岐阜県に本社を置くスーパー「バロー」のグループ会社(中部薬品)が運営するお店だと書かれていました。
確かにバローとお店の雰囲気が似ていますね。バローのホームページでは、この扇が丘店が黒部店とともに198、199番目の舗目として同時オープンする旨が告知されています。オープンは明日、7月12日!!
だから最終チェックだったんですね。案内によると商圏は1km、約9,000世帯で人口は2万人弱とのこと。でもこの近くには地元資本、富山資本の同じようなお店が数店存在するので、厳しい競争が予想されます。
個人的には一番便利なお店なので、お世話になるんだろうなぁー。
■7月10日(火) 柏崎駅前。さすがにこれなら「写真撮影禁止」とは言わないのでは...
もう1日だけ柏崎市のお話を。柏崎駅脇の地下道を抜けると、写真のロータリーに出ます。午後、北西方向を見ており、旧市街地はこの右側に広がります。
人口8万人ほどの地方都市の駅前としては、まぁ、こんなものでしょうか。駅前には、3月に放送された「終着駅 トワイライトエクスプレスの恋」にちょっとだけ登場した3軒のホテル。
写真のホテルの場所にはかつて、駅前旅館がありました。名前は忘れてしまいましたが、センセイが中・高校生の頃、つまり40年くらい前はまだ営業していたように思います。
ホテルはその現代版、というわけです。その北側(右側)にはぽっかりと大きな空間が広がっています。ここにはかつて、お菓子メーカー「ブルボン」の本社(昭和43年まで)および工場が存在しました。
今回初めて知ったのですが、ブルボンは大正時代に市内の和菓子屋さん「最上屋」(現在も営業中)から独立したとのこと。センセイが物心ついた時には、市内に本社を置く会社としては最大の企業として、この一等地に本社工場を構えてお菓子を生産していました。
当時は「北日本食品工業」という名前でした。高校の授業を終えてこの場所を通ると、たくさんの人が働き、大きなトラックが出入りしていました。
会社は順調に発展し、県内外に最新鋭の工場を建設したため、この工場は十数年前からほとんど使われなくなっていました。駅前というかつての一等地が、車社会になると逆に使いにくくなったこともあるのでしょう。
数年前からは工事用の塀で覆われていました。工事用の塀の前を通るたび、不思議に感じていた警告表示があります。「立入禁止」は当然ですが、「写真撮影禁止」と書かれているのです。
見えるのは塀と、使われなくなった古い工場の外観だけなのに。そしていつの間にか、その工場も解体されてしまっていました。さすがにもう、これだけ離れたら「撮影禁止」とは言わないだろう。そもそも肝心の被写体が存在しなくなっているし。
ふと、塀にまだ「写真撮影禁止」とあるのかどうか確かめようかと思ったのですが、電車の発車時刻が近づいていたので、まだ確かめていません。それにしても、なぜ「写真撮影禁止」だったんだろう。
■7月9日(月) 西村センセイ、美味しい胡瓜とスルメイカを頂きながら、柏崎の食文化について考える
今朝出勤したら、知り合いから獲れたばかりの胡瓜のお裾分け。ご自分で栽培していらっしゃるんだとか。確かにこの時期は小家族では食べきれないほどの収穫になります。
Mさん、ありがとうございました。帰りにスーパーへ立ち寄ると、今が旬の山形産スルメイカのお刺身、それも夕方に調理したものが半額。もちろん購入しました。1ハイ98円の生を買ってもいいのですが、刺身にするのは結構手間なので。
いずれも新鮮さが命。胡瓜はモロキュウにして美味しく頂いています。初夏だなぁー。さて昨日は、金沢へ電車で戻るためにいったんJR信越本線の南側へ出て、駅裏のスーパーで惣菜を買い求めました。金沢のアパート到着は8時頃になるので、その後は外へ出たくないのです。
この経路だと線路の北側にある新市民会館の前は通りません。線路が市街地南北に分断する形になっているので、この場所には歩行者のためにこの間を歩道橋(建設中)が結ぶことになっています。
駅の南に到着すると、今度は地下道を通って改札口のある北側へ出るのですが......あれ?「やはり」と言うべきかもしれません。駅南の一等地にあったラーメン店「嵐」が閉店しています。
センセイは3回くらいしか入ったことがありませんが、県内のラーメンファンの間ではかなり良く知られたお店。
「閉店したらしい」という噂は耳にしていたのです。このお店、もともとは市内に存在する「渚」というお店から独立したもの。暖簾分けというより喧嘩別れに近かったようですが。
センセイは渚もごく僅か──たぶん1回──しか行ったことがありません。もともと同一のお店なので、味は良く似ています。最近流行のコッテリとした濃密な味で、よく言えばアイディア満載、ネガティブに評価すると、しつこい。
だから1、2回ならともかく、何となく足が遠のいてしまったのです。それでもかなり流行っていたので、やはり若い人には好評だったようです。
以下は個人的な感想ですから押しつける気はありませんが、センセイとしては、衣食住など生活の基本に関することは、まさに「基本」が大切だと思うようになってきました。
要するに地味で、決して目立たない。創意工夫はその意気込みを含めて高く評価しますが、これまで連綿と続いてきた伝統にはやはり、それが生き残ってきただけの理由があると思います。
文学や哲学書、歴史書などの古典と同じで、噛めば噛むほど深い味わいが出てきます。でもそう考えると、外食を含めて食べ物は割とシンプルになってくるのです。要するに老化して食べ物の好みが変わってきたということなのでしょうけど。
この掲示で初めて知ったのですが、店主は県内の場所にある中華料理店が実家だそうで、これからはそこで働くとのこと。この地にご縁があり、新しいことに挑戦したことは讃えられるべきこと。それに「嵐」の味が、実家でどのように変化するのか(あるいは、しないのか)興味津々。
だからチャンスがあったら一度行ってみようかと思っているのです。というわけで、柏崎の食文化(?)について考えながら、美味しい胡瓜とスルメイカをしっかりと噛みしめている今日のセンセイなのでした。
■7月8日(日) 新市民会館「アルフォーレ」本日オープン!! されど柏崎市民の関心はもっぱら...
以前お伝えした柏崎市の新市民会館「アルフォーレ」が本日オープンしました。
老朽化が進んでいた旧市民会館は、5年前の新潟県中越沖地震で大きな被害を受けました。避難所としての役目を果たすどころか、立ち入ることすら不可能。
そこで単なる建て替えではなく、地震からの復旧・復興の象徴と位置づけ、我が国の石油産業発祥の地である柏崎駅前に新築されたのです。
防災拠点としての役目も期待されています。会館付近はお祝いでさぞ大混雑...と思いきや、朝と昼、所用で通った時は駐車場はご覧のようにガラガラ。
もっとも午後、柏崎駅のホームから見た時にはそれなりに車がいましたから、その頃に式典が行なわれたのでしょうか。柏崎市では最近、先日ご紹介したうどん屋さんなどの他にもいろいろなお店がオープンしたり、オープンを控えていたりします。
その一つがパチンコ屋。センセイはパチンコの趣味を持たないのですが、考えてみると市内には全国資本、県内資本、そして地元密着の小さなお店まで10店舗くらいあるはず。
激戦区です。それなのに先月末、自宅近く(写真奧、矢印の先)にとても大きな「ダムズ」(県内資本)が進出してきたのです。
最近のパチンコ屋が皆そうなのかどうかは知りません──だってパチンコをしないから──が、この柏崎店、ボーリング場や飲食店、ひいては託児所まで備えています。
贔屓にしているスーパーへ行く時に前を通るのですが、広い駐車場は満車が続いています。開店したばかりですから当然と言えば当然なのですが、手前のライバル店「ヴィーム」もお客さんの入りは良いようです。
例えば食品の場合、小売店が衰退した現在、スーパー間の競争はもはや全体としてはもう伸びしろが存在しないゼロサムゲーム。
要するに食うか食われるか。でもここ10年くらいの間に市内で閉店したパチンコ店は1店舗だけのはず(センセイが知らないだけかもしれませんが)。
もしかするとパチンコ業界はまだまだ可能性のある業界なのでしょうか。