2014年7月19日更新(2014年7月27日ページ移動。2017年3月13日一部写真削除)
■7月19日(土) 修理のため、BMW 318iは明日から10日間程度の入院へ
今朝も、ほぼいつも通りに起床しました。
ただし出勤はせず、新潟の自宅へ車で戻ります。土曜日の早朝なので走っている車は少なく、流れはスムース。経費削減のため、富山県内の一部のみ高速道路を利用し、他は一般道を走ります。
高速道路を走っている車は、いつもとちょっと違います。いつも通り、運搬や営業、工事現場への移動など、業務用の車両がメイン。でも時々、「○○市」などと記されたマイクロバスが走っています。最初は偶然かなぁーと思ったのです。
でも、その座席で眠り込んでいる「乗客」を見て、状況を理解しました。お伝えしたように、石川県などは昨日が終業式。夏休みに入った子供たちを乗せて、キャンプ場などへ向かっているのです。
安全運転を心がけて、11時前に自宅へ無事到着。少し早い昼食を取った後、再び車で出かけます。県内でいくつかの用を片付ける必要があるのです。
その一つが、「先生、ぶつけられた件、ドンマイです...」と受講生に慰めていただいた318i損傷の後始末。被害状況を再確認し、今後の段取りを決める必要があります。ディーラーへ持ち込んだところ、損傷はやはり、主に外装に関するもの。
幸いにも人間の骨格に当たるシャーシは、直接衝突していないようです。写真左側のパネルは交換が必要ですが、ドアやその下の傷は塗装で対応できるだろうとのこと。
ただし両者を繋ぐドアのヒンジなどについては、分解してみないと破損や変形の有無はわからないそうです。というわけで愛車318iは明日から10日間程度の「入院」となります。ちなみに、修理費用はざっと30〜40万円くらいになるだろうとのことでした。
後述する場所でお昼のテレビニュースを見ていたら、金沢放送局が最初に伝えたのは、金沢市内小中学校の終業式。子供たちは明日から8月末まで夏休み。
世の中は明日から3連休なんですね。ところで、いつも忙しい金沢工大の学生諸君は、何と今日から実質的に4連休。
金沢工大では明日、明後日と夏のオープンキャンパスが開かれるので、前日の今日は土曜日程に読み替えたのです。
教職科目など除けば、通常の科目はありません。この機会を利用して、センセイらは大学の「穴水湾自然学苑」という研修施設を訪問しました。
メインキャンパスから約100km離れたこの研修施設へ行くのは数年ぶり。途中はひどい雨だったのですが、到着する頃にはほとんど上がり、帰る頃には写真のように良い天気になりました。
夕方の撮影なので、ちょっと赤みがかかっています。今日の訪問は教育内容や方法の打合せ。ここでは専従の先生3人と職員数名が常駐し、2泊3日の研修を指導してくださっています。
とても教育熱心な先生方で、有意義な会となりました。本当は帰り道にお土産でも、と思ったのですが、意見交換が長くなってその余裕はありませんでした。でも、まぁ、あまり遠くない時期に再訪できるんじゃないかと思っています。
■7月17日(水) 振り返れば、かつての音響機器メーカーはもうほとんど... ──山水電気が破産へ──
京菜見たままのお話。そして残念ながら、まず間違いなく若い方の関心を惹かないであろうわだい。「だったら載せるな」と言われればそれまでなのですが。
今日になってから知ったのですが、音響機器メーカー「山水電気」は破産手続きを開始したことが昨日報道されました。((c)Impress Corp)
センセイにとってはつくづく、一つの時代が終わったんだなぁーという感じ。山水はもともとトランスメーカーとして戦争──もちろん第二次世界大戦──末期に設立されました。
その後オーディオ分野に進出。トランスに関する高度な技術を基盤の、特にアンプの分野ではとても有名でした。力強いというか、割とねっとりした音が特徴。
大学の友達が自慢そうに、JBLの大型スピーカーを駆動していました。センセイの趣味ではなかったので、個人的には買いませんでした。それにとても高くて手が届かなかったし。
その後、ピュア・オーディオの衰退やデジタル化に対応できず、ここ数年は形ばかりの会社になっていました。
だから今回の破産そのものは、決して驚くようなことではありません。1970年代にはパイオニア、トリオ、サンスイが「御三家」としてもてはやされていました。カセットデッキのナカミチやアカイ、ターンテーブルのマイクロなど、得意分野を持つメーカーも活躍していた時代です。
それだけではありません。大手電機メーカーだって、各社のブランドで個性的な製品を販売していました。しかしいずれも、今では見る影もありません。
子供の頃、何度となく「明治は遠くなりにけり」というセリフを聞きました。老人が呟いていたように思います。でも最近はすっかり耳にしなくなりました。
要するにその方々が皆、この世から退場してしまったからです。どうやら、次は自分の番、という立ち位置に来てしまったようです。
■7月16日(水) 「いやーな予感」は必ず当たる?! ──318i、アパートの駐車場でぶつけられる──
副題を一読しただけで内容がすべてわかってしまうという、ライティング的にはあまり良くない見出しです。でも実際に起きてしまったので。
午後の講義に備えて20分くらい前に教室へ移動し、準備を完了。授業開始までもう少し時間があるので、学生諸君は昼寝をしたり、談笑したり、他の科目の宿題をしたり。
彼ら彼女らの名誉のために申し添えると、ほぼ全員が所定の席に座っています。ぼんやりとその様子を見ていた時、不意にiPhone 5に着信が。知らない電話番号、でも局番は金沢。応答してみると、金沢で借りているアパートを管理している不動産会社からでした。
嫌な予感。今回は車で金沢へ来ているのですが、今日は天気が良かったので、318iをアパートの駐車場に止めたまま自転車で出勤したのです。
残念ながら、予感は的中しました。近所の人がセンセイの車にぶつけてしまったとのこと。講義を終えてから本人に連絡するとボロッと、「後ろに車がいるなんて思わなかった」。
慌てて「後ろを十分確認せずに...」と言い換えていましたが。仕事に区切りをつけ、急いで帰宅します。途中、若者が乱暴に運転する黒い軽自動車に轢かれそうになりました。
アパートに到着すると、おぉ。かなり凹んでいます。相手の車の右後部が食い込んだのですね。8年前、センセイの不注意でよそ様の車に接触してしまった時よりずっと酷い。
状況を確認後、警察へ出頭して事故証明書を発行するのに必要な手続きを取ります。週末に新潟へ戻るので、その際にディーラーで被害状況を確認し、部品を揃えてから修理してもらうことにしました。
ひとまずこれで一区切。もちろん気分に区切りなんてつきませんが。でも、白状すると今回はとても「嫌な感じ」がしていたのです。相手がどうこうではなく、車で移動すること自体が、です。
どうしても車を使う必要があったのですが何だか、いつもの「わーい、318iでドライブだ!!」という気分にはなれない。皆様よくご存じの通り、センセイはへそ曲がり。
でも自分でも不思議なのですが、自動車だけは「タクシーの運転」と評されるほど、きちんと筋を通した運転をします。自動車学校の先生の影響かもしれません。もちろん安全運転。
一時停止の標識を無視して摘発されるなんて、センセイの場合にはあり得ません。でも今回はずっと、体にまとわりつくような、重く、嫌な感じがしていたのです。だから非常に注意深く運転。無事に到着しても気の緩みが怖かったので、車を置いてきたのもそのせいです。
その「いやーな予感」がまさか、このような形で現実になるとは......。車体の傷そのものは痛々しく、そのヒリヒリした感じが皮膚感覚で伝わってきます。それでいて不思議なことに、「自分がぶつけたんじゃない」という醒めた意識がどこかにあります。
まるで外科手術中の自分を、幽体離脱したもう一人の自分が天井のあたりから冷静に見ているような感じ。熱く講義するセンセイですが、実は、こういう感覚も持っているのです。良いのか悪いのかはわかりませんが。
■7月15日(火) 大学脇のファミリーマート跡が、パソコンとスマートフォンの修理店としてオープン!!
結果的に、今日も見たままのお話です。悪しからず。
去年の8月30日、大学脇のファミリーマートが閉店。大規模改装前のお店から数えると2度目です。その後は窓に白いビニールシートが貼られたままの状態が続いていました。
動きがあったのは3週間くらい前。再びコンビニになるだろうという予想──願望がかなり含まれている──が外れて、かなり大規模な工事に。
こうなるともう、何のお店になるのか全然わかりません。やがて外装工事がほぼ完了したのですが、その時点ではやっぱり、何のお店かわかりませんでした。
お弁当を買いに出た今日、撮影したのが写真。(背後は銀行店舗跡)スマートフォンの修理とアクセサリーのお店だそうですが、左側の看板にはパソコンの修理とカスタマイズもするようです。
先週末の12日(土)、すでににオープンしていました。調べてみるとこの“COVER GARAGE”というお店、都内に根拠地があって、ここと同じようなお店を大阪市内に1軒かまえているらしい。
確かにスマートフォンの修理なんかは格安のようです。う〜ん、でもどうしてこの場所にこのお店なんだろう。
幹線道路の交差点に面した好立地だというのに、どうもこの場所、お店が続かない。でも前例に相違して、頑張っているお店もありますから、これからに期待したいものです。
それに将来、iPhone 5の修理でお世話になるかもしれないし。そうそう、道路を挟んだ反対側の、ケンタッキーフライドチキンとピザハットが合体したお店は、後者の看板を外して純粋な(?)ケンタッキーフライドチキンになっていました。
要するにピザハットが独立した、というわけですね。
■7月14日(月) 今年の工大祭のテーマは、「もの作り」の原点へ立ち戻った“makin'”
今日は見たままのお話を手短に。
お昼が迫ってきたので、学内郵便局と銀行の用を合わせて済ませるべく、弁当屋さんへ行くことにしました。どうもこのところパワーが低下気味。そこで今日はかつ丼と決めています。
お肉を食べるなんて、センセイには珍しいこと。階段を降りたところで写真のポスターが目に止まりました。秋に開催される大学祭(「工大祭」)の案内です。
メインテーマが先日公表されたのです。今年のテーマは、“makin'”。
センセイは学生関係の仕事を担当しているので、テーマそのものは以前から知っていたのです。
でも説明文を読むのは初めて。東日本大震災の年の大学祭以降、「絆」など、割と情緒や感情に訴えるテーマが続いていたように思います。
もちろん当時の状況を反映しています。さらに被災地は今だに復興していないことを忘れてはいけません。でもこの大学の学生として大学祭で何を掲げるかは、ちょっと別。その意味で、「もの作り」の原点に戻ったテーマだと思うのです。
どうでしょう。第47回工大祭は、例年より半月ほど遅い11月1日(土)の前夜祭から3日(月:祝日)まで開かれます。
■7月13日(日) 1日3食トワイライトエクスプレス ──来春、1回だけ土曜日の朝に起こる出来事──
間違えました。「1日3食」ではなく、「1日3回」でした(内容は後述)。それ以外は全くの実話です。
お伝えしたように昨日は大阪へ日帰りで出張したのですが、往路は金沢発9時過ぎの特急「サンダーバード」を予約しておきました。モーター音がしない「サハ」車両の中、揺れの少ない中央の席。
しかも太陽光が直接差し込まない北側す。だから早く金沢駅へ行ってホームで並ぶ必要はないのですが、乗り遅れてしまったら仕事になりません。ちょっと早めにアパートを出たら、すぐに路線バスが来ました。
予定より早く、発車時刻の30分以上前に金沢駅到着。駅のコンビニで朝食となるおにぎりを購入し、ホームへ。乗車番線を確かめようと電光掲示板を見ると、おぉ、「トワイライトエクスプレス」。心の準備ができていなかったので、びっくりしました。
昨日の午後に札幌を出発したトワイライトエクスプレスが9時前、金沢に到着するのです。センセイも何回かここで下車しています。案内のアナウンスが流れ、遠くに機関車のライトが見えてきました。ホームの緊張感が高まる中、列車は無事に到着。ホームに立っているのは交替の運転士さん。
「指導運転士」のバッチが誇らしげに光ります。現場で見て初めて知ったのですが、機関車EF81の乗務員出入り口は比較的高い場所にあるんですね。
だから運転士さんは、まず荷物を中に入れてから手すりに手をかけ、慣れた手つきで車内へ「登って」いきました。サンダーバードを待つ乗客の注目を浴びながらトワイライトエクスプレスは出発。機関車に続く、2両のA個室を見送っていると......あれっ?!
ある部屋の中が丸見え。広いベッド(電動式)の上に若い女性が座り、こちらを見ていました。彼女はたぶん、自分の姿は外から見えないと思ったのでしょう。
乗り慣れていないんだろうなぁー。トワイライトエクスプレスのA個室の窓には、かなり濃い色の遮光フィルムが貼られています。
だから屋外を普通に走っている時には確かに、部屋の様子はほとんどわかりません。せいぜい人がいるかいないかくらい。でもホームなど、明るさの差が少ないか、あるいは車内の方が明るい場合は、室内の様子が丸見えになるのです。「カーテンを閉めましょうよ......」。
もう遅すぎましたけど。程なくサンダーバードが到着し、先行のトワイライトエクスプレスを追いかける形で走り始めました。サンダーバードはもともと高速だし、しかも今回は北陸では福井にしか止まらない速達型。
他方トワイライトエクスプレスは、相対的にやや低速。だから間もなくセンセイが乗ったサンダーバードが追い抜きます。両者の時間差と、追い抜き設備の有無を考えると、候補は絞られてきます。予測通り芦原温泉駅で、待避していたトワイライトエクスプレスを左に見ながら追い抜きました。
まるでその存在を無視するかのように、減速せずに駆け抜けます。西村センセイ、トワイライトエクスプレスで北海道へ行ってみたい気持ちはあるのですが、今日は仕事。
予定通り大阪駅に到着し、エレベーターで一つ上の階へ。でも阪急への出口がわからなかったため、知っているルートで移動するべく、別なホームへ降りると、えっ"?!
芦原温泉で追い抜いたはずの、あのトワイライトエクスプレスが到着しているではありませんか。ホームでは乗客や通りすがりの人がスマートフォンで列車や乗客の写真を撮影しています。
別れを惜しんでいるのです。つまりこの列車はセンセイが追い抜いた北海道からの第一編成ではなく、これから札幌に向けて出発する第二編成。
センセイは結果的に、昨日、トワイライトエクスプレスと3回ご対面したのでした。さて、右の心霊写真のようなものは、出張の帰りに白山市の松任(まっとう)駅西方で、サンダーバード車内から撮影したもの。
真っ暗ですが、北陸新幹線の白山総合車両所を見ています。先日初めて気づいたのですが、昼間は車両所内の様子はわからないものの、夜になると中の様子が丸見えになります。先ほどのA個室のお嬢さんと同じ原理です。
そしてそこには確かに、JR西日本の北陸新幹線用W7系──JR東日本のE7系とほぼ同一──の姿が。来年の3月中旬の金曜日から土曜日に替わる瞬間にダイヤが大改正されます。北陸新幹線が全線開業し、その代わりにトワイライトエクスプレスを含め、特急「北越」や「はくたか」などの在来線特急電車は全廃。
平行在来線は第三セクター化され、運営が地域に託されます。ただし、例外もあります。
その一つが、前日に札幌を出発したトワイライトエクスプレス。青森を過ぎた場所で日付が替わるのですが、列車の運行を止めるわけにはいきません。
例外扱いで終着の大阪まで運行されるはず。その土曜日の午前中、北海道からのトワイライトエクスプレスは、実際にお互いの姿を視認できるかどうかは別として、正規に運行されている北陸新幹線やその車両基地の脇、第三セクター化された旧北陸本線を走ります。
これが最初で最後、1回限りの出来事です。