2016年5月21日更新(2016年5月29日ページ移動。2018年5月27日一部写真削除)
■5月21日(土) 先代のBMW 3シリーズ(E90)を使用した教習車を見学させていただきました
タイトル通り、今日は見たままのお話。
写真は昨日のお昼過ぎに学内で撮影したもの。昨日は所用で学内のあちこちを行き来したのですが、その途中、自動車学校が入校を勧誘している場所の脇を通りました。
関心を持った学生にはグッズを配布するという羽振りの良さ。というか、若年人口はどんどん減少している──大学もその影響を強く受けている──から仕方ないのですが。
それはともかく、昨日は真っ赤なスポーツカー(メーカーと形式は知らない)とともに、BMWが。
この自動車学校が高速教習用に導入している先代の3シリーズ(E90)です。西村センセイ、E46(318i、MT)の最終生産車を購入したので、直後に販売が開始されたE90にはあまりご縁がありませんでした。
現行モデルに比べると一回り弱小さく感じます。E90が登場した時は「大きくなったなぁ」と思ったのですが。せっかくの機会なので、外から車内を見学させていただきました。まずは助手席。足元に指導員用の大きなブレーキがあります。
当たり前なのですが、見慣れないので不思議な感じがします。エンジンルームを確認しながら運転席側へ回ります。最初に覚えたのは既視感。室内の雰囲気が、手放したばかりのE46ととてもよく似ているのです。
メーター類もアナログ主体なので、まるでE46の運転席にいるかのよう。良く言うと、簡素で質実剛健。見方を変えると、確かにあまりファッショナブルではないかも。
ライバルメーカーは同時期、インテリアをどんどん改良。その対抗上、E90の後継、つまり現行の3シリーズ(F30)はかなりお洒落になっており、印象がかなり違います。
今回の一番の目的、ウィンカーの様子を確かめます。センセイが乗っていた318i(E46、MT)同様、ウィンカー移設キット(E90用)を使って右側に配置されていました。
AT車はともかく、MT車の場合は右側の方が便利。でも現在のところ、F30用は販売されていません。メーカーは「要望があれば作る」という態度のようですが。
もちろん個人的にはもうほとんど問題はないのです。でも対向車にパッシングしようとした時など、あれっ、どっちだったけな、と思ってタイミングを逸してしまう時があるのです。
■5月20日(金) センセイのiPhone 5に致命的なトラブル発生。これを契機にiPhone
SE購入か?!
昨日の木曜日は午前中に2コマ連続で講義。
午後、会議の合間にSA(スチューデント・アシスタント)と手分けをして受講生の反応を打ち込みます。帰宅後にそれを整理し、コメントを付して授業の記録作業は完了。
ニュースを書いてからデータをすべてMacBook Pro上のWindows 7に集約し、リモートサイトを更新しました。後はいつも通り、インターネット端末としてのiPhone 5経由でFTPサーバに転送すれば......あれっ?
本体を持ち上げた時、何か違和感が。な、何と、iPhone 5の左側面に大きな傷のようなものがあるのです。まったく気づきませんでした。
でも、これまで傷一つつけずに注意深く取り扱ってきたつもりだし、最近も、落としたりした記憶はない......。強い老眼鏡に掛け直して、よぉーく見ると、本体の表面から右側面にかけて、裂け目のようなものが入っています。ナシテ?!
ここですべてを悟りました。内部のリチウムイオン・バッテリーが劣化して膨張し、液晶画面その他を持ち上げているのです。ご覧のように、本体との間に隙間ができています。
さて、どうしよう。リチウムイオン・バッテリーは取り扱いが難しく、劣化したものは最悪の場合、発火する可能性があります。航空機では預け入れ荷物としての輸送が禁止されているほど(機器に装着して手荷物として持ち込むことはできる)。
危機的な状況です。調べてみると、センセイが購入したiPhone 5は購入後3年間に限り、バッテリーが膨張した場合は新品に交換してもらえるらしい。(現在、この取り扱いは廃止されています。)
しかしセンセイが購入したのは4年近く前。つまりこの保証外。ホームボタンの不具合もあります。これって、iPhone SEに買い替えろってことかぁ。
同じ64Gだと、SEは約6万円。今年は車を買い換えたので、センセイの財政状況は非情に厳しい。
そこで今日のお昼休み、大学(写真左奥)の近くにあるカバーガレージ金沢工大前店へ行ってみました。費用その他で折り合いがつかなければ、iPhone SEに更新するためその足でauのお店へ行くつもり。
カバーガレージ、以前はiPhoneの修理を前面に出したお店だったのです。でもしばらく前からご覧のようにY!mobileの看板がメイン。本当に修理してもらえるんだろうか。
恐る恐る入店すると、お店の奥が修理コーナーになっていました。状況を説明、確認すると修理してもらえるとのこと。費用は3,480円(+税金)。意外に安い。
もちろんお願いします。ちなみに分解作業の様子を見学させてもらおうとしたら、担当者個人的としてはかまわないものの、お店の方針として許されていないとのことでした。
なお分解した状態は見せてもらえるそうです。駄々をこねるつもりはないので、作業に入ってもらいます。20分ほどで作業完了。
すっかり元のスリムな姿に戻りましたし、ホームボタンの不具合も解消しました。ボタンそれ自身のトラブルではなく、バッテリーの膨張で圧迫されて、動作不良が起きていたんですね。やれやれ。
というわけで幸か不幸か今回、iPhone SEの購入は見送りということになりました。これでもう数年、iPhone 5を使えそうです。
■5月19日(木) 西村センセイ、三つの顔で「初めまして」 ──大学院の学内進学説明会が開かれました──
昨日の夕方、講義棟の大教室(階段教室)で、大学院の学内進学説明会が開催されました。
立場上、センセイも背広を着用して出席。ただし今回はセンセイが直接説明する場はないので、大きな教室──写真はその半分、しかも片側だけ──の最後列へ。
進学を検討している4年生が続々と集まってきて、ついに教室は一杯になりました。席を学生に譲り、立って会の進行を見守ります。教務部長のお話に続いて、入試の説明。事務の方がポイントを絞って注意点を要領良く解説します。
これがセンセイのメインの立場。次いで教務課の担当者が、教務面を説明します。学内進学者は学部学生の時に、大学院の一部科目を履修し、進学後にそれを認定して貰えるなどの特典があるのです。
これが第二の立場。センセイは大学院工学研究科の教養科目群(「専攻共通科目」)の責任者でもあるのです。ここで説明者が交替します。
壇上には、大学院工学研究科にこの春進学したばかりの女子学生。1年後輩となる進学希望者にごく近い視点で、大学院進学のメリットを語り、心配事に答えます。これが、なかなかたいしたものもの。
彼女、去年秋のクラスではそんなに強い印象はなかったのに。彼ら彼女らの大半は大学院工学研究科へ進むのですが、当該研究科では研究倫理科目が必修。
つまりこれに合格しないと卒業(修了)できない。その科目をセンセイともう一人(+大学院生のティーチングアシスタント)で担当するのです。
これが第三の立場。学生の大半は、今年9月末からの後学期の授業に参加することになります。だから西村センセイは、彼ら彼女らの表情と反応を三重にチェック。基本的には、とても優れています。
何てたって、「顔」が違う。期待を込めながら「ま、大丈夫だろうなぁ」と三度納得します。ただし、残念ながら少数の例外を認めつつ、ですが。
■5月18日(水) Memento
mori. ──キャンパス内では学生諸君が初夏を謳歌しています──
今日はある意味、見たままのお話。
渡辺先生への黙祷から始まった午前中の大きな、そしてヘビーな会議が比較的あっさりと終了。いつもより30分も早い。
今学期の西村センセイ、水曜と木曜は講義や会議がお昼前後に集中しているので、昼食が問題になります。ひとまず部屋へ書類の束を置き、校舎の外へ出ます。
まだ授業中なので人影はまばら。急いで食事を済ませてから研究室へ戻り、午後の講義の最終的にチェックします。大学院生の優秀なクラスと、へこたれがちな学部学生諸君を励ます演習という、タイプが全く異なる講義が連続。
午前中の会議を含めて、気力と体力を激しく消耗する水曜日なのです。講義開始の30分前、つまり12時半頃にさっきの場所を通ると、雰囲気がまったく違います。一つの理由はお昼休みだからなのですが、それだけではありません。
センセイが最初に気づいたのが写真右奥のトラック。自動車学校がシートベルトの着用効果を体験装置でアピールしているのです。衝撃音とともに「全然痛くねぇぞぉ」。
その手前はバイクの試乗。道路上には教習車がボンネットを開けた状態で駐車しています。もちろん自動車学校入校の勧誘です。
......あれっ?!通り抜けようとした時、視野に見慣れないものが入ってきました。ヘルメットを装着した写真の女子学生なのですが、彼女が乗っているのはセグウェイ。
反対側には男子学生。改めて周囲を確認すると、もう数台が走行中でした。試乗会なんですね。ちなみに写真の場所は公道ではなく私有地。
従って道路交通法上の問題は発生しません。立夏を過ぎているので、暦の上ではすでに夏。
実際問題として、北陸地方は今日から1週間ほど晴天と季節外れの高温が予想されています。とにかく暑い。
昨日の朝は、別れの涙雨が降ったというのに。講義棟の中に入ると、こちらも様子が変。とにかくいつもと違う。建物入口、二重の自動ドアを過ぎたところで、生の演奏音が聞こえてきました。
続いて「ジャズバンドはどうですかぁ」。クラブの勧誘ですね。お気づきでしょうが、ドラマーは女性。最近は珍しくないようです。
普通の日の、そしてこの時間帯のクラブ勧誘は初めて見ました。“Memento mori”というのは、ラテン語で「死を忘れるな」という意味。中世ヨーロッパではしばしば使われていました。
それくらい死は身近な存在だったのです。学生諸君は人生の初夏を謳歌(おうか)し、センセイを含めた老人は順番に、そして静かに舞台から去っていく。
感覚が妙に過敏になっています。何しろ昨日の今日なので。
■5月17日(火) 西村センセイ、密かに覚悟する ──渡辺弥壽夫前工学部長が急逝され、通夜が営まれました──
今日は予定を変更してお伝えします。
昨日、予備校でセミナーの開場を待っていたら、同行した事務の方(センセイより年上)が、センセイの顔をじっくり見ながら、「ワタナベ先生が亡くなられたんだよな」。
......ワタナベ先生って、誰だろう。話しぶりから、センセイがよく知っている方に違いありません。思いつくのは約10年前に逝去(せいきょ)した師匠のみ。だから少し怪訝(けげん)な顔で、「でも、亡くなられてからもう10年になりますよ」。
話が全然通じません。だって彼が話していたのは、金沢工大工学部情報工学科教授・前工学部長の渡辺弥壽夫先生のことなのですから。
昨日未明に急逝(きゅうせい)された※というのです。知りませんでした。特別親しい関係ではなかったのですが、立場上、幹部の会議などでよくご一緒させていただきました。
頭脳明晰で、金沢工大には珍しく(?)、いかにも「学者」という感じ。葬儀は明日なのですが、立場上の会議と講義で出席できないので、今晩のお通夜に参列させていただきました。
あまりに若すぎる──センセイより3歳年上──し、頓死(とんし)に近い状況。ご家族はもちろん、大学関係者も茫然自失状態。研究室で倒れられ、院生が発見して救急に知らせたそうです。
死因は脳出血。従来ならばご紹介しなかった情報を今回初めてお伝えするのには理由があります。最近自覚したことなのですが、センセイも同じような状況に陥っている可能性があるのです。
簡単に言うと、高血圧。西村センセイ、大学生のころは血圧が低く医者にそれを訝(いぶか)られたほど。だからここ数年、検診で高血圧のデータを示されて改善を助言されても、自分とは無縁だと思っていました。要するにデータは何かの間違い。
自覚症状はまったくないし。しかし冷静に考えると、最近、高血圧で説明できてしまう症状が現れています。
それが一つならともかく、複数。どうやら残りの人生の使い方を考えなくてはいけないらしい。というわけで、いつ公表しようかと思っていたのですが、実はすでに、食生活からかなり厳しい見直しに入っています。
今回は本気です。だって孫の顔を見たいし、親より先には死ねないし......。
※大学ホームページ上ではまだ公表されていませんが、すでに新聞報道がなされているため実名でお知らせします。先生のご冥福を改めてお祈りいたします。
■5月16日(月) 予備校の先生は皆授業がうまい、というわけではないらしい ──名古屋へ出張しました──
今日は名古屋へ日帰りの出張をしました。現在は戻ったところ。
大手予備校が主催して、現行の大学入試センター試験の後継試験その他に関するセミナーが開かれたのです。金沢工大からはセンセイを含めて3名が参加。
会は午後からだったので、比較的ゆっくり起床し、特急「しらさぎ」で乗り換えなしに名古屋へ。センセイのことですから早めに到着したのですが、受付で参加許可書を見せるとどう対応していいかわからないらしい。会場はまだガラガラだったのですが、なぜか最後列の「関係者」席に通されました。
係の方の指示なのでそれに従って着席し、資料に目を通します。やがてお客様が集まり始めました。どう見ても、大学の先生じゃない。今回の主たる対象は高校の先生方なんですね。予備校の方が親しそうに「○○先生」と呼んで案内します。確かに腰は、低い。
だけど、それだけかも。以前お邪魔したことがある大きな会場が満席になり、会が始まりました。冒頭は文部科学省の担当者によるビデオ講義。
センセイは老齢なのに若葉マーク付なので、真面目にメモを取ります。後半は会場を移し、主要教科毎に分かれて数年後の入試改革に備えた説明を聞きます。今回、金沢工大からはセンセイを含めて3名が参加。
本当は理科に参加するつもりで申し込んでいたのですが、分担を考えて数学の部会に出席します。担当者は予備校の若手講師。
数学は高校──一応、理系クラス──で習っただけなので、細かい内容まで理解することができないことは覚悟していました。
問題はもっと全体の構成、言い換えると問題の設定と、その論理的な展開。しかしセンセイの期待は二重に裏切られます。
まず問題設定は前半の文部科学省の説明そのもの。つまり「問いの立て方」そのものはまったく問われていないのです。今の日本に一番欠けている部分なのに。
そしてもう一つ。どうやら予備校の先生は皆授業がうまい、というわけではないらしい。もちろん偉そうなことを言えない身であることは十分に承知しています。その上での感想です。
以前もお伝えしたことがあるのですが、この予備校の入口には「汝自身を知れ」(“gnoqi sauton”[gnothi sauton])と書かれた額が掲げられています。職員の動きを見ていても、それは形骸化している......過去のニュースへのリンクを張っていて、まったく同じことを述べていることに愕然としてしまいました。
■5月15日(日) BMW 320i M Sports、路上に転がっていた金属製の異物を回避できずに、激しく接触する
というわけで、タイトル通りのお話。
日曜日なのでいつも通り、自動車で金沢へ移動。いつ移動しても良かったのですが、昨日はほぼ1日休息したし、洗車も終わっているので、朝食後に自宅を発ちました。
午前中の方が順光なので見落としが少なく、より安全ということもあります。BMW 320i M Spは絶好調。朝なので大型トラックを除くと車も少なく、順調に上越市内(旧直江津)に入りました。上越市は新潟県西部の拠点都市。
ここだけは交通量が多い。夕方、帰宅するため上越市を通過する時は、視界が悪くなっていることもあって、この付近のみ高速道路を利用します。ただし今日、その必要はありません。この付近の国道8号線は一部区間のみ3車線。
左側車線を走行していたのですが、このレーンはこの先で左折専用に変わります。センセイは直進するので右側車線に変更する必要があります。右側の安全を確認してからウィンカーを出し、再度右側を確認。センセイはこの間、ずっと右側に注意を払っていたのです。
そのため、客観的には前方への注意がいつもより不足する状況になっていました。ハンドルをゆっくり切って、車線を変更し始めたその時、道路上に大きさ10cmくらいの黒い穴のような物が目に入りました。
写真は「それ」に気づいた時のもの。センセイが実際に認識していた視界は、写真の右側2/3くらい。ガソリンスタンドは記憶にありません。
手前の交差点から発進させたので、走行速度は50〜60km/h程度。「それ」はあっという間に迫ってきます。接触直前に「それ」は穴などではなく、物体、それも金属製と思われる物であることがわかりました。
しかしもはや回避操作は不可能。急ハンドルを切ると、他の車を巻き込んだ事故を起こす可能性があるので、ステアリングを固定し、しっかり握り直します。我ながら、何と冷静な。
車体左側を前方から後方にかけてその上を通過する際、かなり激しい衝突音がしました。通過直後にルームミラーで「それ」を確かめると、やはり金属製の角張った物体。
「バンパーから底部まで、はっきりとした傷をつけただろうなぁー」。それでも、接触後は異常な振動や音がしなかったので、安全な場所までしばらく運転を続けました。急停止すると、事故を誘発する可能性があるからです。
車を止めて確認すると......意外なことに、ない。スポーツタイプの320i M Spは通常のモデルよりも車高が1cm低いため、バンパーの損傷を覚悟したのですが、そこには接触しなかったようです。
車体下部に接触したことは間違いないのですが、こちらも脇から覗き込んだ限りでは、傷の類は認められませんでした。
後で車体をジャッキで持ち上げて、確認してもらおうと思います。金沢のアパートに到着してから、ドライブレコーダーに残されていた動画を確認しました。大きな衝突音もはっきりと記録されています。
鉄製の車載用車止めですね。
大型トラックが車止めを所定の位置にちゃんと収めず、上の写真のガソリンスタンドに入ろうとして落としてしまった、というあたりでしょうか。
結果的には大したことはなかった(らしい)今回の接触事故。車体中央部で接触していれば駆動系にダメージを与えた可能性があります。そしてもう少し左側で接触していたら、タイヤと衝突し、バーストしてしまったと思います。大事故になったかもしれません。
単なるパンクではないので、走行不能。サスペンション類も損傷したと思います。その意味では間違いなく僥倖(ぎょうこう)。ただし、やはり気をつけなければなぁ、と思い知らされたのでした。
今週末は久しぶりに、電車で移動しようか。