2020年10月10日更新(2020年10月18日ページ移動)
■10月10日(土) パズルの、最後のピース ──柏崎市の「市民食堂」で「野菜炒め定食」を頂きました──
週末なので、新潟の自宅へ戻りました。
というわけで(?)、「タカラ飯店」、「蓬莱」、「かしわざき中華食堂 竜王」そして「花月」と続いた「柏崎は、難しい」シリーズの延長戦を、もう1日だけ。今日、初めて入ったお店があるのです。それが写真の「市民食堂」。
柏崎駅の近く(西側)にあります。なぜ今までご紹介しなかったかというと、理由は簡単で、お昼にお店の前を通っても、営業しているのを見たことがなかったからです。実は、お昼なのに営業していない時の写真を撮影済。
もし今日がダメなら、「閉店したのかも...」とお伝えするつもりだったのです。念のためにもう1回と思って自転車で出かけると、おぉ、初めて見るオレンジ色の暖簾。お店の前には軽自動車が止められています。
先客がいるらしい。引き戸を開けると来客を告げる電子チャイム音が。奥でご主人がそれに応えます。店内は狭く、少し暗い。予想に反して先客はいません。土曜の、正午前だというのに。
入口を背にして、右側にテーブルが3卓。左側は少し高い小上がりになっていて、座卓が3卓。センセイは身体が硬く、短時間しかあぐらをかけない──その代わり、正座は問題ない──ので、テーブルに座ります。
厨房から出てきたご主人が、お茶を持ってきてくださりました。年齢は70歳前後。少なくとも今日はお一人で調理していらっしゃいます。
「野菜炒め定食」(820円)をお願いし、改めて店内を見渡します。地元紙やスポーツ紙、雑誌類がきちんと整理整頓されています。そこに新たなお客さんが。
手慣れた様子でスポーツ紙を手に取り、小上がりへ。「カツ丼」(880円)を注文します。厨房との境がやや高く、ご主人の手元は見えませんが、全体の動きは良く見えています。キビキビ、というかやはりきちんとした性格の方のようです。
センセイとは対照的だ。ここで届いたのが写真。左上の小鉢は煮物。野菜炒めの皿は中華用のものなのでかなり深く、かなりの量です。野菜は彼の性格通り、きちんと小さく刻まれています。
まずみそ汁を一口。美味しい味噌ですが、かなり濃い。つまり塩分が多い。センセイは結局、具の豆腐と若布だけを頂いて、ほとんどを残しました。ご飯、漬け物、煮物を頂いてから、野菜炒めへ。
予想通り、美味しいけれど濃い目の味。量が多いので、一番最後まで残りました。途中で3人目のお客さんが来店。こちらも常連──つまり一見の客はセンセイだけ──のようで、後ろのテーブルに座るなり、「カツ丼の大盛り!!」。されどご主人とのやり取りの末、「じゃ、坦々麺の大盛り」。
ご主人の声が細くて聴き取れなかったのですが、トンカツ用の豚肉かご飯が切れた(!!)らしい。実は、これも事前情報通り。
とても正統派で実直、そして美味しいのですが、当地のお店に共通する傾向として、やはり塩分が強め。不安定な感じはなく、それで全体のバランスが整えられているのです。結論からすると正直なところ、毎週訪れるのは難しいと思う。
何しろ、キンエン生活中なので。そして、もう一つ。今回、他店とはちょっと違う点があることに気づきました。かなり高齢のご主人は、お店を少しずつ収束させようと思っているんじゃないだろうか。これは、ノリは違いますが「タカラ飯店」にも通じます。
もちろん料理の腕は確かだし、それを生き甲斐にしていることも伝わってきます。されど食材の在庫管理や価格設定などに、「身体の続く限り、あと何年かは...」という思いを感じ取ってしますのです。そして、良く考えてみれば、この点はセンセイにも当てはまることなのです。
ちなみに、量その他はともかく、味や印象その他に関することはまったく個人的な見解ですので、念のため。
■10月9日(金) 金沢工大の近くで、学生向けと思われる大きなアパートの建設工事が進んでいます
話は先週月曜日に戻ります。
お伝えしたように、その日のセンセイは睡眠不足で絶不調。状況を打開すべくお昼に外出したのですがそれもうまく行かず、結果的に、大学キャンパス周辺を大きく半周するという情けない結果に。
...あれ?!紆余曲折の末、いつものように「ほっかほっか亭」で「厚切りしょうが焼弁当」を購入したのですが、その手前、角を曲がったところで建設工事現場に出くわしました。かなり大規模。
ここは畑と、隣接して古いタイプの学生向けアパートが数棟あった場所。どれくらい大きいかというと、手持ちのデジカメではそのごく一部しか撮影できず、画にならないほど。写真は一昨日撮影したものですが、かなり離れた場所から見ています。
1週間強しか経過していないのに、工事はかなり進んでいました。月曜日は工事現場全体を撮影できなかった代わり(?)に、掲出されている表示を確認することができました。それによると大手Dハウス工業が建築主(会社)の依頼で集合住宅を新築するとのこと。
依頼側の事情をいろいろ考えてしまいます。何度もお伝えしているように金沢工大の周辺には、学生諸君が「寮」と呼ぶアパート群が存在しています。実際、初期は食事を提供する家庭的な「寮」が多かったようです。
ただし現在は、大半が普通のアパート。世代的にはまず、大学設置の頃に最初のグループが建設され、大学の発展に伴ってアパートが増えると同時に、「寮」から徐々に「アパート」へ転換したという格好。そして初期の経営者はすでに引退。
現在、続くグループの世代交代が進行中です。興味深いのが、新生代のアパート経営方法。老朽化が進んだアパートを、引き続き学生を対象(たぶん)として建て替えるケースもあれば、何と、学生向けのアパートから社会人向けに転換する場合も。
完成した物件は、明らかにファミリー用。びっくりしました。さらには、おそらく土地の所有権は残したままで、食事付のアパートを建設し、運営会社に委託していると推測される事例(こちらやこちら)も。で、建設中のこの大きなアパート。土地の所有権は個人が残しているかもしれないし、運営会社に売却したのかもしれない。
ただし明らかに管理運営は、会社組織。金沢工大が開学した時、当時の学園指導者は大学寮を意図的に建設せず、住環境の確保を地域の方に委ねました。この地に足を降ろし、地域と共存共栄しようという発想だったと思われます。もちろん、良いことばかりではなかったでしょうが。
それから半世紀以上が経過。大学側はもちろん、地域の方も世代交代が1.5世代進んでいます。このアパートその他は、それを象徴しているものと思われます。
■10月8日(木) 見えない学生、感じる成長 ──西村センセイ、オブジェで考える──
今日は予定を変更してお伝えします。ある意味、昨日の続きと言えるかも。
ここ数日、北陸地方は良い天気が続きました。でも昨晩遅くから、雨に。もちろん颱風と、それに刺激された秋雨前線──実は、梅雨前線そのもの──の影響です。センセイも、今日だけは自動車でご出勤。
ただし強い降りではなく、また、雨はお昼頃に止みましたが。今日は午前に学部の、午後には大学院の講義。早朝から準備したので大きな問題はなかったし、反応も良かったのですが、センセイ個人はヘロヘロ状態。夕方まで事務作業があったことも関係しています。
「秋の夜は釣瓶(つるべ)落とし」。まだ夜7時前だというのに、帰宅時は真っ暗になってしまいました。通用口から校舎の外へ出た時に目に入ったのが、写真のオブジェ。建築学科学生の作品でしょう。
なお、実際は相当暗い状況です。本来ならば、学生諸君が楽しみにしている大学祭(「工大祭」)が間もなく開催される時期。コンサートや屋台が目立ちますが、同時に学生諸君は、その学びの成果もしっかりとアピール。
特に建築学科は、これまで取り組んできた活動をいろいろな形で展示します。残念ながら新型コロナウイルスの影響で、今年の工大祭は中止。学生の正課、正課外の活動を内外に広く知っていただく機会がかなり毀損(きそん)されてしまいました。その意味では、残念。
そして学生諸君がかわいそう。でも、学生諸君の活動が止まってしまったわけではありません。発表の機会は減じられたかもしれませんが、昨日お伝えしたように、学生諸君はこの悪条件下でもしっかりと成長しています。
間違いなく。このオブジェは1週間前くらいからここに設置されています。ただし近寄ってみたのは初めて。急に寒くなった──今日の最高気温は約17℃で5月以来とのこと──からか、このオブジェの周囲に学生はいませんでした。
というかそもそも、キャンパス内に学生の姿が見当たりません...。でも、センセイらに見えていないどこかで、学生諸君は確実に成長しています。
ゆっくりと、しかし確実に。
■10月7日(水) 夏休みの宿題 ──建築学科2年生製作の模型が展示されています──
...ただし、もしかしたら「展示されていました」と、過去形にしなければならないかも。今日は確認していないので。
お伝えしたように金沢工大では今学期、新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、対面授業と遠隔授業を交互に実施してます。担当クラスの中で受講生が最も多い3年生の必修科目に限ると、今週はすべて講義棟での対面授業。
昨日から明日まで、毎日1コマ。写真は昨日のお昼に撮影したもの。午後の最初に新講義棟(23号館)でこのクラスとしては初めての対面授業があるので、開始時刻30分ほど前に入館しました。
...何か、違う。1階の事務室で消毒済のマイクを受け取り、エスカレーターに乗ろうとしたところで、その(良い意味での)違和感の原因に気づきました。模型の展示会が行われているのです。建築学科の学生が製作したものです。
そして女子学生の比率が高い。業務最優先なのでとにかく教室で講義の準備。早めに集まってきた受講生に、配布物や着席位置などの指示を出します。センセイにとっては初対面。
でも受講生にしてみれば先週、遠隔とはいえセンセイの顔や人柄を知っているので、素直に指示に従います。もちろんギリギリ、あるいは遅刻気味に到着して、バタバタする学生もいましたが。
ある程度準備を終えたところで1階へ戻り、展示場に入ります。学生諸君や学科の先生方にインタビューする時間はなかったのですが、どうやらこれは、夏休みの課題つまり宿題らしい。
そして製作に取り組んだのは何と、2年生(らしい)。もちろん、模型の出来具合にも感心したのです。でもセンセイが一番興味深かったのは、学生諸君の表情。そして着衣を含めた立ち居振る舞い。これが、いかにも建築学科。彼ら彼女ら、つい先日までは高校生だったんですよ。
1年生と比べても、全く違います。お世辞抜きで、まず、彼ら彼女らの成長ぶりを褒め称えたい(彼ら彼女ら自身は気づいていないだろうけど)。そして、その成長を可能ならしめた先生方のご指導と、学生自身に内在する成長力の凄さに、改めて驚かされます。
センセイにとって、至福の瞬間。
■10月6日(火) 昨日、今日と、大学1号館脇にNHKのSNG中継車が止まっていました
今日は予定を変更してお伝えします。
「それ」の存在に気づいたのは昨晩。実は最近、スーパーの惣菜値引き時刻が20分ほど早まったので、それに合わせて退勤。守衛室で研究室の鍵をお返しし、校舎西側にある駐輪場を目指して通用口を出ます。
昨日は一時的に雨が降ったのですが、センセイは自転車で出勤したのです...あれっ?!いつもなら誰もおらず、何もない場所。まぁ、学生の姿を時々見かけますが。その空虚が似合う場所に、写真の放送用SNG(Satellite News Gathering)中継車が単独で駐車していたのです。
構図的にはこんな感じ(去年)。考えてみると、一昨年もそうだった。昨日は夕ご飯がかかっていたので、そのまま駐輪場へ向かいました。今学期はほぼ毎日朝イチの授業があるので、早朝にご出勤。
もちろんSNG中継車の姿はありません。朝イチと午後イチの講義を乗り切ります。学期2週目でまだ体調が完全には講義モードに切り替わっていません。肉体的にはかなり消耗しているのですが、なかなか疲れが取れない...。
用があったので、気分転換を兼ねてごく短時間キャンパスの外へ...え"っ?!時刻は16時頃。日はすでに西に傾いており、太陽光線は赤みを強め始めています。経路の関係で、出る時は視野に入っていなかったのですが、通用口から建物に入ろうとした時、目目の前には例のSNG中継車。
写真には入っていませんが、手前(写真右側)にはグレーのワンボックスカー。どうやら到着したばかりのようで、後部に「NHK」と小さく書かれたSNG中継車の周囲にはスタッフが4名。配線の手順を確認しているようです。ワンボックスカーの方には何も書かれていません。
本当に地味な、目立たない存在。学生の面談が入っていたので、センセイはそのまま研究室へ戻ります。センセイには珍しく(?)、今回は非常に優秀な4年生との対話。話が思いっきり盛り上がったため、退勤時刻は昨晩より1時間遅れ。
かなり疲れていたので、何も考えずに通用口を出ると、おぉ、再びSNG中継車とワンボックスカー!!ただし、どうやら今日の出番はなかったようで、衛星通信用のパラボラアンテナは格納状態。また中継放送用のケーブルを片付け始めていました。
いったい、天下のNHKが何のために連日金沢工大へ来ているのだろう。そして、明日はどうなるんだろう...。
■10月5日(月) 富山県魚津市、天神山トンネルの中だけを往復する人
決して、心霊写真の類ではありません。
1ヶ月ほど前、富山県魚津(うおづ)市にあるトンネル内、正確には県道128号線「天神山トンネル」(881m)──かなり長い──内の、中央部付近で撮影したものです。南北に連なる峰の下を、東西方向に貫いています。
右奥が新潟方向で、そちらに向かって緩やかな下り坂になっています。トンネルの上には、天神山城跡や魚津市歴史民族博物館、閉校した洗足学園魚津短期大学の施設を利用した「新川(にいかわ)学びの森天神山交流館」などがあります。内部ではここ数ヶ月、照明器具の交換作業が続いており、工事中は片側交互通行となっています。
右側の車線を走っているのは、そのため。立派なトンネルで、写真奥(北側)にのみ、歩道が設けられているのですが...ご覧の通り、人影。
ここはセンセイが新潟と金沢を往復する際に利用している道路。今年に入ってから、トンネル内にかなりの頻度で歩行者を見かけることに気づきました。出逢う確率は1/2くらい。
歩行者および自転車──時々走行している──のための歩道ですから、それ自体は決して不思議ではないのです。でもある時、そのほとんどが同一人物であることに気づきました。なぜならいつもスキーのストック(?)を両手で突きながら歩いているのです。そして、トンネルの外では絶対に見ない。
どうやら、トンネルの中だけを往復しているらしい。一部繰り返しになりますが、トンネル内を歩いてはいけないと言っているのではありません。確かに、雨が降っても雪が積もっても快適に歩くことができるでしょう。
でも、トンネルの中ですから騒音が反射してうるさいし、排気ガスも辛い。少なくとも、個人的にはそう思う。
それを承知の上でたぶん、糖尿病とか高血圧対策として歩いていらっしゃるんだろうなぁ、と思っていたのです。お伝えしたように、工事中はトンネルの外で自動車を待機させ、片側だけを走行させます。
先々週末も富山市側の入口で待つことになったのですが、何とその時、まさにその方がトンネルから出ていらっしゃいました。センセイと同年齢か少し若いくらいの痩せ形。男性です。上はオレンジ系、下が濃いグレーのスポーツウェア。そして両手にはストック(本当は違うのかもしれない)。目が合ったその瞬間、彼はクルリとUターン。
他方、センセイらの車列は待機を終えて走行へ。脇を通り抜けます。理由を訊くことはできなかったのですが、センセイの解釈で良かったんだろうか...。
ちなみに、この週末の移動の際は往復ともに「彼」の姿はなく、日曜日に別の若い男性が一人でランニングしているだけでした。
■10月4日(日) 県内配備は2台、らしい ──富山県内の国道で、移動式オービスに再び出くわしました──
いつものように朝、新潟の自宅を発って金沢へ移動しました。
今日の移動は順調。北ほど雨になるかもとの予報で、確かに新潟県、富山県東部では若干雨に降られましたが、それも富山市付近まで。富山県西部および石川県内は薄日が差し、道路も乾いていました。
今日の燃費は21.6km/L。でも週末の帰宅時は大変だったのです。天気はとても良かったのですが、そもそもなぜか交通量が多かったし、北陸自動車道での事故による長時間の通行止めで、車両は平行する国道8号線に集中。
この区間は、迂回路がそれ以外に存在しないのです。高速の通行止めはすでに解除されており、ラジオや道路上の表示などで告知されていたため、混雑はすでに解消されているだろうと踏んだのですが西村センセイ、甘かった。富山─新潟県境は激しい渋滞が続きました。
工事による規制(信号機を用いた片側交互通行)の影響もあったのです。やっとで渋滞を抜けたのですが対向車線、つまり上り線は順調に流れています。時間もかかったし、何より激しく消耗しました。センセイを含めて下り線の運転手は皆、やりきれなかったんじゃないかと思います。
写真は帰宅時に富山市婦中町外輪野──「音川」と言った方が通じると思う──の国道359線上で記録されたドライブレコーダの映像。(車内の様子が一部写り込んでいます)
富山市と砺波市を結ぶ最短経路の一般道です。この付近は新道なので線形も良く、道幅も広い。峠の部分まで上り車線は2車線、下りは1車線。ここは砺波市に向かう対向車線が2車線です。こちらは1車線。
車列を為してゆっくりと走行していたのですが...あ"っ。対向車線に、先日ご紹介したのと同じ移動式オービスが。金沢に着いてから確認したのですが、この“LSM-300”という装置は、レーザー光線を用いて3次元で車両の動きをスキャン。
必要に応じて赤外線ストロボを炊き、速度データとともに車両のナンバーと運転手の映像を記録するらしい。自分で運転する方ならたぶん賛成していただけると思いますが、普通にハンドルを握っていたら、日中でも見落とす可能性が高い。ましてや薄暮時や夜間は、無理。
いくつか気づいたことが。まず、前回も今回も、警察官が機器の脇に立っています。たぶんマニュアルで制御しているのでしょう。もしかすると自動運転が可能なのかもしれませんが、その場合は使えないデータが多くなるんじゃないかと思います。
そしてもう一つ。いずれも近くに支援車両が駐車していました。稼働に必要な電力供給を含めて、いくつかの機器を接続するそうなのですが、もしかすると富山県警は電源部その他を支援車両内に置いているのかも。省エネマシンとは考えられず、かなりの消費電力が予測されるのです。
情報によると富山県は、これをすでに2台配置。センセイは高齢者なので、そんなにスピードは出しませんが確かに、暴走運転の心理的抑止には繋がるとは思います。