2020年9月12日更新(2020年9月20日ページ移動)
■9月12日(土) 回避は、まず無理... ──富山県内で、移動式オービスに初めて出くわしました──
週末なので、新潟の自宅へ戻りました。
ドライブそのものは順調だったのですが、途中、新潟─富山県境の子不知(こしらず)で若い猿が目の前を横断しました。成獣と違って、こちらは必死の形相。もちろん衝突するようなことはなかったのですが。
写真はその手前、富山県滑川市と魚津市の境界付近におけるドライブレコーダーの記録。たまたまセンセイの前をダンプやトラックが4台連なって走行。加えて、手前の交差点の信号が赤だったため、そこから皆がゆっくりと走り始めました。とりわけ、先頭のダンプカーはなぜか低速。
訝(いぶか)っているとどうやら、写真の小さな交差点で右折したいけれど、対向車が迫っているらしい。実は右側に大きな工場の奥で工事が続いています。たぶん工場の増設工事。ダンプカーはその現場に資材を届ける途中のようです。
もともと写真の右側に、不審な白いワンボックスカーが停車していることに気づいていたのです。車両こそ違いますが、以前も似たような状況が。
近寄ると警察車両。この交差点で、対向車線の速度違反違反を取り締まっていたのです。でもその時は、違反の確認と手続処理のために数人の警官がいたのです。場合によっては逃走した際のための警察車両が待機することもあります。
でも今回、ワンボックスカーは無人のようだし、周囲には他の車両はおろか、人の姿すら見当たらない。違和感を覚えた理由です。前の4両は結果的に、写真左のトラック以外はすべてこの交差点を右折。その陰から見えてきたのは、おぉ、制服姿の警察官。やはり速度取り締まり中だったのです。
で、次に見えてきたのは、写真右端の割と大きなグレーのボックス。三脚の上に据え付けられています。帰宅してから確かめると、これは東京航空計器製“LSM-300”という、いわゆる「移動式オービス」らしい。従来ならば数人要するところを、このマシンなら1、2名で数時間の運用が可能とのこと。
しかも多く用いられている電波式ではなく、レーザー光線による計測。その場で検挙するのではなく、写真を撮影し後日出頭を求める方式です。これだと省力化が可能。
正直なところ、狙われたら回避は無理だと思う。ご存じのようにセンセイは高齢者なので安全運転。されど、すべての区間で法定速度をまったく超えていないかと問われれば、皆無と答える自信はありません。
例えば県境付近や富山県内は起伏が激しく、長い坂が続きます。下り坂は原則としてエンジンブレーキのみ。ブレーキを踏み続けると、ペーパーロックあるいはフェード現象が起きる可能性があります。最悪の場合はブレーキが効かなくなってしまうからです。
エンジンブレーキによる減速はとても有効ですが、限界もあります。その意味では確かに、このマシンの配備は交通違反、ひいては交通事故の未然抑止に繋がっていると思うのですが...。
■9月11日(金) う〜ん、個人的にはお世話になるかも... ──元「キリン堂 高尾台店」店舗はセコハンショップに──
今日はタイトル通り、そして見たままのお話。
先日、お昼を確保するためにふだん通らない地域を歩いていて、「その後、どうなったんだろう...」と確認のため訪れたのが写真の場所。約3年前にオープンしながらも、この4月末に突然閉店した元店舗「キリン堂 高尾台店」です。
まぁ確かに、営業成績は芳(かんば)しくなかったはず。しばらく空き店舗のまま残されていたのですが、6月末に改装工事を行っていたのです。もちろん新しいお店として活用するため。ただし大規模な改造ではありません。
たぶん、棚に並んだ商品を手に取る形式。そして食品類を扱わない。結果はどうだったんだろうと思って角を曲がると、おぉ、総合リユースショップ「株式会社セカンドストリート」としてオープンしていました。
後から調べたら「高尾台店」とのこと。「セカンドストリート」は名古屋に拠点を置くお店で、大学近辺にも数店舗を展開してます。う〜ん、もしかすると西村センセイ、このお店に世話になるかもしれない。X年後に迫った、センセイの金沢工大引退の際に、です。
このお店がアパート最寄りなので。良くご存じのように、センセイは単身赴任。もっとはっきり言えば、出稼ぎです。本来の拠点を持ちながら、平日は金沢で仕事に従事。
当然、金沢の拠点つまりアパートにも、仕事と生活に必要な最低限(?)の設備が必要。仕事用は要するに商売道具なので、今回は省略。問題となるのは一人暮らしに必要な品々。最低限に抑えているつもりですが、それでも(パソコンラックを転用した)机とかなり高価な椅子、パソコンラック、そしてオーディオラック。
台所には冷蔵庫と電子レンジ、簡単な食器棚もあります。センセイの自宅は田舎にあるので、十分な収納スペースがあります(実家を考えれば、ほとんどいくらでも...という感じ)。ただし家人からは、撤退時にそれらを金沢で処分するよう、厳命を受けています。
自宅は家人のコントロール下にあるので、拒絶の余地なし。入学や赴任、そしてその準備は、案外簡単。だけど撤退は難しい。幸い、「セカンドストリート」を含めてこの種のお店は、出張買い取りを実施しています。金額の問題ではなく、引き取ってもらえるだけでもラッキー。
さらに誰かにそれを有効活用していただけるのなら申し分ありません。う〜ん、そう考えると、やっぱりお世話になるかも。
なお、上記の品々を将来引き取りたいという方がいらっしゃったら、無償でお譲りしますので、ぜひお申し出下さい。ただし「Xデー」は0年から7年の間ではあるものの、現時点ではまったく未定です。
悪しからず。
■9月10日(木) 近所のお宅の取り壊しに関して、徐々にわかってきたこと
PowerBook G4(Titan)の危篤状態への対応などで、お伝えし損ねていた話題を。
写真は先月下旬、自転車で帰宅する際に気づいて撮影したもの。7月中旬に急に解体工事が始まったすぐ近くのお宅です。工事の翌々日くらいには、ひとまず更地に。どうするんだろうと思っていたら、晴れた日を見計らって工事関係者が入っていました。
日中は大学にいたので、作業そのものは見ていません。工事が終わった現場を訪れると、手前の側溝部分の工事に加えて、おぉ、パイルを打設済。つまりここで家を建て替えるんですね。
でも、少々解(げ)せないことが。解体時の様子と比較するとある程度わかりますが、写真中央奥、つまり道路から見て左側は立派なお庭だったのです。ただし後から考えるとやや荒れていましたが。
単純に建て替えるのなら隣家のように、できるだけ庭木を残そうとするんじゃないかしら。通勤のために前を何往復するうちに、あることに気づきました。写真左の電力引き込み用の電柱は、土地のちょうど真ん中に立っているのです。
そして道路から見て右側は、更地のまま。察するに、以前からお住まいの方が家を建て替えるのですが、例えば家族が減ったなどの理由で、以前のように広く立派なお宅ではなく、コンパクトなものにされるようです。となると、問題は右半分。
お察しの通り土地を分割して、こちらは売却するんでしょうね。そう考えると、なぜ奥(道路から見て左側)に新居を構えるのかがわかります。写真はほぼ南西方向を見ています。右側は西で、左奥が南。こちらは墓地なので家が建つことはなく、日当たりが良い。
なるほどねぇ。ちなみに、写真は午後7時に撮ったのですが、空にはまだ明るさが残っています。それから2週間ちょっとしか経っていないのに、今日は真っ暗に近くなっています。文字通り、「秋の夜は釣瓶(つるべ)落とし」。
それだけ(人生の)季節が進んでいるってことです。
■9月9日(水) 余の辞書に運動(スポーツ)という文字はない ──「キンエン生活」の効果はいかに?!
──
今日は予定を変更してお伝えします。タイトル通り、定期健康診断が行われたのです。
センセイら教職員は法律で年1回の受診が義務づけられています。だから忌避(きひ)する余地はありません。学生諸君に結核のような病気を移すわけにはいきませんからね。それに西村センセイ、検診はそんなに嫌いではない。
唯一、血圧測定を除いて。何度もお伝えしているように、十年弱前から高血圧と診断、注意されていたのですが、数年前にやっと深刻さを自覚し、キンエン生活に入ったのです。センセイのことですから、多少の例外はあってもきちんと継続しています。
さらに一昨年に上腕型の、昨年は手首型の血圧計を購入し、朝晩しっかりと測定、記録しています。先日お伝えしたように、高血圧の原因が徐々に明らかになってきました。まず、ベースにあるのは加齢に伴う身体機能の低下。こればかりはどうしようもない(ただし運動である程度改善されるかも)。
そして塩分摂取量の過多、運動不足、そして睡眠不足を含むストレス。グラフはその記録ですが、基本的には右肩下がり。ただし左から1/3程にあるピークを含む高い状態は椎間板ヘルニアの疼痛(とうつう)に耐えていた時期ですが、それを含めて全体的には右肩下がり。低下した理由を大雑把に言うと、左半分はキンエン生活。
右側はストレスの軽減。学期はじめと7月末から8月上旬のピークはそれぞれ、これもお伝えしたように遠隔授業の準備と、限られた時間内での採点および教材作成。
その後は明らかに低下傾向で、先週月曜日の夜は何と、118mmHg。理想的な──あるいは低すぎる──状態。今年は新型コロナウイルス感染拡大の関係で、例年なら5月上旬に行う検診が今月に変更。センセイにしてみれば、ほぼベストの状態で臨むことができる...はずだったのです。
ただし残念ながら、直近はあまりの暑さその他の理由で睡眠不足気味。受診日はある程度選択できるので、昨日か今日を予定していたのです。身体面でのベストは昨日だったのですが、学校行事──何と、十分な説明なしで見送り(!!)──の関係でかなわず。
というわけで今日しか、ない。もともと今日を予定して、体調や予定を合わせていたのですが、ここでトラブル発生。結果的に十分睡眠を取れない状態で検査に臨まざるを得なくなったのです。
時間的には十分なのですが、身体的には疲れが残ったまま。肝心の結果はというと、最近の平均値に比べて、最高は5mmHgほど、最低は10mmHgくらい高い状態。ベストと比較するといずれも約25mmHg高い。だから個人的には必ずしも満足できる状態ではありません。
ただし昨年および一昨年の公式な検診記録と比較すると、事態はまったく変わります。昨年(左から2/5ほど)は、実際には改善傾向にあったものの、椎間板ヘルニアの影響で記録は芳しくなく、その前年と同程度。で、それと比較すると約20mmHgもの改善。高齢者にとっては、「劇的」と表現しておかしくないレベル。
血圧降下剤や、効果があるのか良く分からない──それでいて大規模に宣伝している──健康食品類にまったく頼らずにですよ。個人的には、もちろん100満点はおろか80点にも満たないけれど、70点よりちょっと下かな、という感じ。少なくとも最低限度を割らないという自信だけはあります。後は有酸素運動だけなのですが...。
残念ながら、余(よ)の辞書に「運動」(スポーツ)という文字はないのです。(ただし実は、これも例外があり、乗っているのは“M Sport”)トホホ。
■9月8日(火) ずいぶん違うなぁ...白鳥とは ──センセイが蟷螂の次に出くわしたのは、立派なアオサギ──
暑い。颱風によるフェーン現象で、北陸地方は猛烈に暑い。
9月だというのに、今日の金沢の最高気温は36.3℃(!!)。ちょうどその頃、所用で別棟に出かけたのですが、直射日光に当たると冗談抜きで「痛い」。無意識のうちに高い建物の日陰を探しています。今年の金沢の猛暑日は、例年の4倍とのこと。
写真は昨日のお昼に撮影したもの。昨日も同様に猛暑日(最高気温35.0℃)だったのですが、お昼に低塩分の「厚切りしょうが焼弁当」を求めて「ほっかほっか亭」へ向かいました。関係者は良くご存じのように、途中でキャンパス脇を流れる高橋川を渡ります。
注意は自然と川面へ。小魚が群をなして舞っているなど、各種の生物をよく見かけるのです。先日は、全長50cm近くもある立派な三色の鯉が、悠々と川上に向かって泳いでいました。
視界が開けた瞬間、え"!?かなり大きな、されど細身の鳥が中洲にすっくと立ち、首を伸ばしてこちらを見ています。羽根の部分は青みがかったグレー(実物は写真より濃い印象を受ける)。たぶんアオサギ。
サギ類はよく目にしますが、こんなに近くで見るのは初めて。間近で目にすることが多い白鳥と比べると、二まわりくらい小振り。そして痩せている。白鳥は意外と、ふくよかな体つきをしているのです。
その直後、センセイを意識したのか、首をシュッと、写真のようなZ型に畳んで(?)しまいました。周囲が石ころだらけで画にならないので、その場では撮影を見送り、「ほっかほっか亭」へ。「もういないだろうなぁ」と思った帰路に確認すると、おぉ、今度は水のある場所に移動していました。
写真では視線を左に向けているように見えます。首を伸ばすだろうと期待したのですが、残念ながらそんな気配はない。鳥類の目は頭部側面についているので、サギにしてみたらセンセイを真正面から見つめているのです。もちろんセンセイを警戒しているから。
子供の頃、実家で採卵のために鶏を飼っていたので良く知っています。後から調べてみたら、サギはそもそもペリカンに近い種類とのこと。知りませんでした。そして首をすぐZ型にするらしい。何と、飛翔時もこの格好で飛ぶそうな。首を真っ直ぐに伸ばして編隊飛行する白鳥とは大違いです。
世の中、知らないことばかりだ。暑い、暑いと言っても、今日は午後5時過ぎに30℃を下回りました。遅めですが、秋はやはり着実に近づいています。
■9月7日(月) 午後10時。書斎の窓の外に、それは無言で立っていた
...と言っても、怪談話ではありません。されど一瞬、ギョッとしたことも確か。
自宅に滞在していた先週土曜日、夕方から夜にかけて学会の幹事会(「理事会」)がビデオ会議システムを用いて開かれました。正直なところ、個人的──「我が家」としては、と言うべきか──にはあまり有難くない時間帯。
多くの家庭がそうじゃないかと思いますが、自宅で主導権を握るのはセンセイではなく家人。家人は夜がやたら早く、7時半には就寝してしまいます。もちろん真夜中に起床するのですが。他方、センセイは夜更かし型。つまり人間とゴ○○○のような関係──センセイは後者──で、同じ空間を時間によって住み分けている格好。
で、会議の時間帯はまさに、我が家では入浴と夕食の時間。結局この日だけ、すべてを1時間早めて会議に臨みました。2時間を予定していた会議は30分ほど延長して終了。ここからはセンセイの個人的な時間。
まず階下に降りて、冷えたビールとお刺身を用意します。いつもとは違う時間の使い方だし、やはり会議で疲れてしまったので、ビールが速いピッチで減っていきます。酔いが回り、もう仕事にならないことは明らか。
早めに就寝することにします。会議は東京から熊本までを結んで行われたのですが、何人かの発言の背後で聞こえたのは落雷の音。新潟の自宅付近も雨になりました。
就寝時にはそれも止んだようなので、冷房を切り、網戸にして休むことにします。念のため外を確認しようとしてカーテンを捲(まく)ったその時、え"!?
窓の外に何か(/誰か)がいます。まったく想定外だったので、何が起きているのか、その瞬間は理解できませんでした。僅かな間を置いて理解したのは窓にカミキリがくっついているということ。
ここは2階。地表からの高さは約4.5m。田舎育ちのセンセイですが、初めての経験です。
ちなみに、センセイが片手で捲ったカーテンが二重になっています。これはセンセイの自宅が高気密高断熱設計で、窓もペアガラスになっているため。従って開口部も引き戸ではなく西洋式の片開き窓。
カミキリが付いた状態でそれを開き、ブラインドのような網戸を降ろします。この間、彼/彼女は身動きしないまま。
遮光性能が高いカーテンなので、光に対する正の走行性とも考えにくい。う〜ん、カマキリはいったい、何をしたかったんだろう。
■9月6日(日) 大気の緊張感が、尋常じゃない... ──異様に引き攣った空気の中を、金沢へ移動しました──
予定を変更して、今日は見たままのお話。ただし写真は一部、撮影順ではありません。
明日からの勤務に備えて、いつも通りに今朝、金沢へ向けて自宅を発ちました。しかし柏崎市内はいつもとちょっと違う。まず車と人が、少ない。颱風の影響でしょう。でも、どうやら、それだけではないらしいと自覚するようになりました。
大気、つまり文字通りの空気がいつもと違うのです。とにかく、静か。
いつものような、ザワザワしたいい加減さがなく、大気全体が均一に、ピーンと引き攣(つ)っているのです。もちろんセンセイは大型で強い颱風が九州に接近していることを知っています。だから当然、気のせいだろうと思っていたのです。
でも、それだけでは説明できそうにない。次に気づいたのが、今日の新潟県内はどこまでも見通すことができること。
もちろん今朝は晴れていたのですが、晴れだから見通しが良い、というわけではありません。センセイは1年に45回以上、新潟と金沢を行き来しますが、今日のように遠くを見通すことができるのは、1年に1回あるかないか。それも、あるとしたら冬。
夏のこんな日は、約20年間で初めてです。それでも新潟県内は異様なまでに「静か」だったのです。でも、富山県に入ると様子が一変。
まず気温が急上昇。新潟は28℃くらいだったのが、富山市付近で30℃を越え、その後は乱高下(ただし20℃台はない)。車外気温計は最終的に34.5℃を表示。大気もそれまでの引き攣った静から動へ。
モードが一気に切り替わりました。富山県内に入った時から気づいていたのですが、富山湾を挟んだ向こう、遠く離れた能登半島の上で、地形に沿ってモクモクと入道雲が湧いています。ちょうど写真のような感じ。
ただしこの写真は、正午頃に富山市婦中町千里で北西方向を撮影したものです(中央下部は丘の夢牧場)。陸地と海は比熱が違う──陸地の方が暖められやすい──ので、今日のような場合は陸地の温度が相対的に上昇し、地上付近では周囲(要するに海)から空気が流れ込んで上昇気流が発生します。
水蒸気は透明ですが、飽和水蒸気量を超えると水滴あるいは氷の粒になり、見えるようになります。これが積乱雲。とてもダイナミックで、みるみる形が変わっていきます。積乱雲の変化をこの目で見るなんて滅多にない機会なので期待していると、結果はやや予想外。
写真は富山市の東隣、立山町上中で車を止めて撮影したもの。
富山市北部および富山湾、能登半島を見ています。富山県は三方を山々に囲まれているので、このように富山平野を一望できる場所がたくさんあるのです。
写真ではわかりにくい──すみません──のですが、富山平野および富山湾の上に雲はなく、能登半島の地形そのままに積乱雲が形成されています。注目されるのはその上部。2カ所で発達した積乱雲はある高度(対流圏界面)に達すると、気流はもうそれ以上上昇することができず、横方向に広がっています。
これが「かなとこ(金床)雲」。残念ながら今回は、典型ではありませんが。入道雲の下では局地的に雨が降っているのかなぁ...と思ったのですが、見ていた限りでは雷は光りませんでした。後から気象庁のアメダスを調べたのですが、この時降雨はなかったようです。
やれやれと思いながら富山県西部に差しかかると、今度は目の前に入道雲が。それが最初の写真です。以上は今日、センセイが経験したことですが、個人的には、いつも以上に雲や天気に関心を払うようになった理由があります。もちろん一つの理由は接近しつつある颱風。幸い、予想よりやや勢力が弱くなっています。
しかしそれでも、甚大な被害が懸念されます。そしてもう一つが昨日ニュースサイトで知った、大気の流れを中心に気象情報をまとめたサイト“Windy.com”の存在です。これが実に興味深い。
写真は今日の夕方、同サイトを開いた時の画面。((c)OpenStreetMap contributors)とにかくご自分で体験していただくことが最善なのですが、大気の流れをできるだけ直感的に理解できるようになっています。それも局所から全世界レベルまで。
個人的に一番興味深かったのは、高度による大気の流れの相違。2枚目の写真と深く関係しますが、地表付近では高気圧から低気圧に空気が流れ込み、そこで大気が上昇します。でもその大気は消失するわけではありません。
上空では何と、(乱暴に言うと)低気圧から高気圧に向かって空気が流れているのです。これが大気の循環。日本の気象庁のような、諸機関から提供された情報を集約しているのでしょうが、それにしてもわかりやすい。
天気図、「週間寒気予想」(昔、この種の情報は存在しなかった)、そしてこの“Windy.com”さえあれば、たいていの天気はわかるような気がしてきます...あ"、忘れてました。高校の地学の知識が必要ですね。
う〜んやっぱり、勉強は役に立つ。ただし、だからといって異常気象による災害そのものを直接防止できるわけではないのですが。