2021年7月17日更新(2021年7月25日ページ移動)
■7月17日(土) 西村センセイ、ちょうど25年ぶりに新潟市小新、亀貝地区をフラフラする
今日は家族全員で自動車に乗り外出。何と、数年ぶり。
ただし家族旅行などではありません。県外で働いていた娘が、遠くない将来の結婚とそれに伴う転職のため、新潟市内へ引っ越したのです。家財道具の搬出と本人の移動、新居への搬入は今週前半に終了。
今日は、買い替える家電製品や家具、小物類の購入が目的。センセイは前任校時代の1991年から1996年まで新潟市西部(小針地区)の海沿いの砂丘の上に、一軒家を借りて住んでいました。小針は砂丘の内側の低い湿地帯の地名なので、正式な町名は別ですが。
娘の新居は両者の隣接地区。つまり娘は、生まれてから2年半を過ごした場所のすぐ近くに「戻った」格好。いずれにせよ、センセイにとってはこの付近はご縁がある地域。まず予備校の寮があったのが小針。最初の学部で家庭教師のアルバイトをしていたお宅がこの地区。
次の学部ではここを通って毎晩、新潟市中心部のバイト先へ通っていました。東京から戻ってからの6年間は、砂丘の上の家から歩いてJR越後線小針(こばり)駅から電車に乗るか、自動車で小新(こしん)I.C.へ出て新新(しんしん)バイパスへ。この地域はちょうどこの頃、劇的に変化しました。
新新バイパスと繋がる新潟西バイパスが整備されつつあったので、その沿線の田圃は次々と区画整理。やがて交通の便の良い場所から埋め立てられて、大きな店舗の建設が始められました。その皓歯(こうし)となったのが、小新I.C.脇に颯爽とデビューした旧「サティ」(現「イオン新潟西店」)。
1996年8月、センセイは実家の割と近くに自宅を新たに構えたためこの場所を離れました。新潟西バイパス小新I.C.と隣の亀貝I.C.沿いはその後、ほぼ全面的に埋め立てられ、周囲数kmを代表するショッピングゾーンへと変身。
センセイは、日に日に変化する様子を、脇を走る新潟西バイパスから見ていました。今日はまず新居の様子を確かめ、要所の寸法を測り写真に収めてから、家電量販店へ。
写真はその時に駐車場から撮影したもの。看板を含めると家電量販店が2店、洋品店が2店、地元スーパーが1店、眼鏡市場、モスバーガー、地元のドラッグストア、そして100円ショップが写っています。
縮小しているので、すべての判別は無理ですが。予定より時間がかかったため、昼食──もちろん地域内のお店──を挟んで家具店へ。こちらも時間を要しましたが、幸か不幸か家具類はすべて在庫があり、それを何とかBMWに積み込んで再び新居へ。
築20年とのことで、マンションにはエレベーターがないため、重いものはすべてセンセイが3階へ。iPhone SEによると、今日上った階段は11段とのこと。毎日1万歩前後歩きますが、階段は通常2階程度なのに。それはともかく、頑張った甲斐あって当初目標の完全達成はできなかったものの、最低限はクリア。
...疲れた。LED ZEPPELINに“10 Years Gone”という名曲があります。もともとは“Swan Song”というタイトルのインストゥルメンタル曲にするはずが、ボーカルのロバート・プラントの希望によりボーカル付となった曲。
白鳥が死ぬ間際に美声を発するとされる“Swan Song”の名称は、彼らが設立したレーベルの名に引き継がれます。今回はそれをはるかに上回る四半世紀(“Quarter of a century”)ぶりの訪問。
歳を取るわけだ。
■7月16日(金) ...やっぱり、よくわからない ──近くのお宅の改築工事が山を越したようです──
写真はアパートの近くにある、大規模改築中のお宅。曇っているのは、梅雨明け前に撮影したため。
何度かお伝えしましたがセンセイは最初、このお宅は他のケース同様、解体されるのだろうと思ったのです。実際、室内の壁その他をバキバキと剥がしていました。
されどその後の展開は、まったく予想外。ある段階を過ぎると、建物内に壁材などの資材が持ち込まれるようになりました。解体ではなく、大規模改築工事だったのです。発せられる音も「トントンッ」へ変化。
センセイは毎日、通勤のためにこのお宅の裏側の道を通ります。そちら側から観察していると、2階の角の外側に、保温剤を巻かれた太い配管が2本設置されました。数日後、その内側には白い物体。お察しの通り、洋式トイレです。
ただし何故か外側から丸見えなのですが...。やがて各部屋の障子紙も張り替えられました。改築工事が最終段階に入ったようです。そこで、表に回ってみました。こちらも2階の障子紙が張り替えられています。
前回と大きく異なるのは、廃材を入れる鉄製の大きな箱が消え失せていること。もちろん、その存在理由がなくなったからです。ちなみに、仮設トイレは残されたまま。う〜ん、正直なところ、よくわからないことが多い。まず、ここまで大きな工事をする場合、同時に外壁に手を入れることが多い。
建物のその寿命は外壁で決まる部分が大きいからです。最近の流行は現在の外壁材を残したまま、その外側に例えばアルミ建材などの軽量な外壁を設置すること。質量は増加しますが、見栄えはグッと改善されます。でもこのお宅の場合、塗り替えすらされないようです。
そして何より、何のための大規模改築なんだろう。う〜ん、やっぱりよくわからない。
なお、お伝えしたように、表札はそのまま残されています。つまり工事完了後、ご家族はここに戻られるのでしょう。工事期間中、人が暮らしている気配はなかったので、この間、どこかに仮住まいされていたはず。
唯一ほぼ確実なのはそれだけかも。
■7月15日(木) 時代は、ハイブリッド ──魚焼き専用フライパン(!!)、その後──
いえいえ、自動車の話ではありません。センセイはMTの内燃機関しか運転しないし...。
今日の降水確率はかなり高かったのですが西村センセイ、「何とかなるだろう」と高を括(くく)って傘を持たずにご出勤。同じような降水確率だった昨日は鞄の中に折り畳み傘を入れておいたのに。
今日はお昼を挟んで学部3年生の講義。遠隔で午前中の授業を進めていると、何だか様子が変。講義ではなく、研究室の外です。チラッと見ると、窓の外は猛烈な雨。今日の金沢は局地的に激しい雨に襲われたのです。その後は収まったのですが、雨が止むことはありませんでした。
非常用として研究室に置いてある傘を差して帰宅。今日はスーパーで「高タンパク+低塩分(+低脂肪)」の食材をゲットする必要があります。お店に到着すると、いつもよりちょっと早かったらしく、惣菜はまだ値引き前。
でも鮮魚コーナーで、そんなに大きくはないものの地元産の鯛が半額に値引きされていました。本来ならば2尾で380円(+税)。お店だとそんなに大きく感じません。でもこちらと比べてみるとかなり大きい。一目瞭然です。それが1尾100円弱。
もちろん買い物籠に入れます。帰宅後、最低限の整理を済ませてから魚焼き専用フライパンと化した二層式フライパンで焼きます。2年半くらい前から始めたフライパンでの魚焼き。
最初は何も知らずに普通のアルミホイルを使っていました。でもその後、テフロン加工されたアルミホイルがあると知り、様子が一変。現在はそのホイルを下に敷き。油脂分その他が飛ばないように普通のホイルを上に掛けて焼いています。
もともとはフライパンだけを用いて弱火で長時間加熱していたのです。いわば「遠火」の代わり。でもそれだとなかなか綺麗に焼き上がらず、どうしても蒸した感じになりやすい。そしてそれに対応すべく、焼きすぎてしまいがち。結果はというと、お察しの通り、外は焦げるし、美味しさも逃げてしまいます。
そこで現在は、まずトレーのまま両面を短時間電子レンジに掛け、ある程度加熱しています。つまり、ハイブリッド。
電子レンジで加熱する段階である程度水分が排出されるので、それを捨ててからフライパンへ。火力は以前より少し強めにします。これだと割とカラッと焼けるし、内部にも火が通ります。以前よりも格段の進歩。
写真は焼き上がった鯛。尾頭(おかしら)付ですよ。割と上手く焼けたのですが、一部円形に焦げた部分があります。実はこれ、二層式フライパンの、溶接が破壊されずに残った部分。火力を強くしたので、どうしてもここだけ熱が伝わりやすいようです。
おそらく一番良いのは、ただの厚く、平たい鉄板を購入すること。でもセンセイに残された金沢での時間を考えると、これはあまり賢明ではありません。というわけで当面は、魚焼き専用フライパン(!!)にご活躍いただかざるを得ないようです。
...あ、そうそう。
購入した2尾は今日、まとめて焼きます。残った方はラップをかけて冷蔵庫に保管し、明日頂きます。もしこの鯛が売れ残っていたらスーパーは明日、それに塩を振って焼き、焼き魚として1尾190円(2尾380円)で販売。
夕方にはそれが半額に値引きされます。それを考えると、キンエン対策の面からも、今日購入した方が賢明なのです。
■7月14日(水) ナ、ナシテ?! 工大生専用アパートの中(!!)に、サンドイッチのお店が...
新潟地方気象台はは今日、北陸地方予報中枢として「北陸地方は、令和3年7月14日ごろに梅雨明けしたと見られます」と発表しました。(速報値)
平年と比べると9日、去年と比べると18日も早く、梅雨の期間も例年になく短い。そもそも西日本には、まだ梅雨明けしていない地域も多い。ですから北陸地方の今年の梅雨は、例年とずいぶん様子が違うことになります。
で、今日お伝えするのは、写真の学生用アパート。先月、お昼に「高タンパク+低塩分(+低脂肪)」を求めてスーパー「イオン」へ行く途中で気づきました。センセイはその日、手前の道路を左から右へ歩いていたのです。
左側には金沢工大生専用のアパート──青地に白抜きの「KIT指定学生寮」でわかる──が2棟。50年くらい前に建てられた古いタイプのアパート。
突然、目の前に写真の新しいアパートが。まず目に飛び込んできたのは指定学生寮の表示。そして“Sirius”、つまり恒星「シリウス」という名前。最初は、大学近辺で良く見られるリノベーション物件かなと思ったのです。
古いアパートに続いていたので。それ以上深く考えることはなく、スーパーへ向けて歩こうとして、あれっ?!
アパートの道路に面した側に、なぜかドアが。他の部分はごく普通の、今時のアパートなのです。ドア脇の照明が灯っています。窓には“OPEN”の看板。
良く見ると、手前のゴミ箱と思われるものの前──この位置からだと陰になって見えない──に、手書きで「サンドイッチ工房 シリウス 青星」と記された看板が。「青星」というのはシリウスの和名です。
どうやらサンドイッチ専門店がオープンしたということのようです。それにそもそも、良く見るとここは明らかに新築の学生用アパート。窓その他の配置からして、その1室分をお店として使っているようです。
これはまったくの想定外。心の準備がまったくできていなかったし、少し急いでいたので、その日は店内には入りませんでした。改めて訪れた時に撮影したのが写真。もちろん内へ。
アパート1室分なので、店内はかなり狭い。入ったばかりの所が店舗で、写真右側1/3くらいが調理場になっています。対応してくださったのは、いかにも口数が少なそうなご主人。
センセイより20歳弱お若い。冷蔵ショーウィンドウは小さめ。今回はベーシックな「卵サンド」(写真右側、税込200円)を買いました。左側は比較のために購入した「ニュージョイスかもの」の「玉子サンド」(税込183円)。
卵/玉子の表記が違いますね。それはともかくご覧の通り、ほとんど別物。「かもの」(左)はシンプルで量も多く、安い。対照的に「シリウス」はオニオン、レタス、キュウリ、そしてハムが入っています。
ゆで卵は相当手を掛けて配置しています。残念ながらその分、相当注意しないと食べる前にボトリとこぼれ落ちてしまうのですが。(実話)
もちろん一番大切なのは、味。両者に共通するのはあまりしょっぱくないこと。パンはご飯と異なり、どうしても塩分を含んでしまうのですが、コンビニに並んでいるサンドイッチは相当しょっぱい。
でも「かもの」、「シリウス」ともに、そんなことはありません。そこから先は実に対照的。「かもの」が「おふくろの味」なのに対して、「シリウス」はどこまでも繊細。う〜ん、これって、どこかのレストランで働いていた大家さんが、退職後に、念願の自分のお店を持った...ということなんじゃないかしら。
で、調べてみると、ほぼビンゴ。今日初めて知ったのですが、金沢工大の関連企業で学生用アパートを統括する「新篁(しんこう)」に紹介記事が。詳細は記事をお読みいただきたいのですが、場所はGoogleマップの旧「但馬荘」の位置。
「シリウス」は今春新築されたのだそうです。ちなみに、女子学生棟にまだ空室があるそうです。はい。
■7月13日(火) 雑草が、伸び放題!? ──ちょっとだけご縁のあった楽器店が、一時閉店してしまいました──
1日だけ間を置いて、再び閉店ネタ。
つまり昨日お伝えするつもりだったお話です、また正確には、閉店でなく移転。
アパートの割と近い金沢市泉野出町、自動車で通る道の脇に写真のお店があります。造りからすると、かつてはスーパーか何かだったんじゃないかと思います。「音楽のある暮らし」とあるように、これは総合楽器店。
富山県高岡市が本拠地の株式会社開進堂楽器の“MPC VanVan”というお店です。同店は北陸地方に多くの店舗や教室を展開しているのですが、なぜか、このお店だけが他店と名称が異なります。それはともかく、1ヶ月くらい前からちょっと様子がおかしいことに気づいたのです。
まず、人の出入りが感じられない。そのうち、お店の前に雑草が伸び始めました。写真では良くわかりませんが、右側には観葉植物が放置されたまま。何が起きたんだろうと先日、駐車場に車を止めて確かめると、おぉ。
4月2日付で「・・・誠に勝手ながら2021年5月末日を持ちまして閉店・・・」とのこと。ただし倒産などではなく、来週白山市にオープンする「イオンモール白山」へ移転するのだそうです。たまたま今晩のNHKニュースで、「イオンモール白山」の内覧会が関係者向けに開かれたと報道されていました。
この“MPC VanVan”、もともと興味があったのです。センセイも昔はギターやキーボードを弾いていたこともあり、老化予防のために何か始めようかと考えていたので。でも、それだけではありません。
実はこのお店には、ちょっとだけご縁──思い出と表現した方がより適切かも──があったのです。主語はセンセイではなく、かつて一緒に仕事をさせていただいたことがある女性。聡明な美人です。札幌在住の彼女、ふだんはライターの仕事をしていらっしゃいます。
でも本職は何と、プロの作詞家!!(想像できます?)15年くらい前、彼女から連絡があり、何と、このお店を作詞講座の講師として訪れるとのこと。もちろん時間があったら...ということになったのですが、彼女は人気者。お察しの通り、講座終了後は参加者から質問攻めに。
新千歳行きの飛行機の搭乗時刻がどんどん迫ってきます。残念ながら、その日はお目にかかることができませんでした。もう20年以上、お目にかかっていないなぁ。というわけで今日は、ちょっとノスタルジックかつ個人的な昔話。その意味では、ちょっとゴメンなさい。
Tさん、新潟県出身のご主人ともども、お元気ですか?
■7月12日(月) 梅雨の晴れ間に ──彼ら彼女らの季節は、夏の、そのさらに先へ──
今日は予定を変更して、見たままのお話を手短に。
南から暖かく湿った空気が入り込んでいる上に、上空にはこの時期としては強い寒気が入り込んでいるため、今日も全国的に不安定な天気。石川県とて例外ではなく、午後、能登半島先端の珠洲市では猛烈な雨を記録。
加賀でも上昇気流が発生しやすい山間部を中心に、局地的に強い雨が降りました。ただし加賀平野部、少なくとも当地は日中、雨が降りませんでした。お昼前後には少し晴れ間も見えたほど。センセイも雨雲レーダーを確認しながら、少し外出しました。夕方、仕事に区切りをつけて帰宅することに。
母親からもらった美味しい野菜のストックはあるのです。でも動物性タンパク源が尽きているため、最寄りスーパーで魚か何かを買うことにします。徒歩で出勤しているので当然、帰宅ルートも決まります。
建物間の渡り廊下を歩いていると、あれっ?!校舎内から見える中庭部分で20人くらいの男女学生が何かの作業をしています。彼ら彼女らは、中央部に注目しています。そこにあるのは三角形のアルミパイプ。
お察しの通り、テントの骨組みです。中央の、背筋が伸びた男子学生がこの場のリーダーらしい。彼は赤いジャンパーを着用しています。間違いありません、「工大祭」こと、大学祭関係者です。
集まっているのはたぶん、運営を担う学友会所属学生。ほとんどの学校もそうでしょうが、昨年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、工大祭は中止になりました。関係者は無念だったと思います。
今年度は10月中旬を予定。記憶が定かでない部分があるのですが、今年度の工大祭については、取り扱いがまだ未定だったはず(もしかしたらセンセイが忘れているだけかも)。正直なところ、学生を中心とした関係者、そして地域の方々のワクチン接種状況と関係者のコンセンサス次第。
されど中止や延期を含めた開催形態の如何にかかわらず、イベントを運営するための基本的な情報、知識、そしてノウハウを次世代に継承する必要があります。赤ジャケットの男子学生──たぶん3年生──の背中には、しっかりとその意志が。残念ながらこの場ではそれが、写真左側の女子を中心とした1年生と思われる学生にうまく伝わっていないようですが。
でも、彼ら彼女らだって、現場に臨めば一変します。なかなかこちらが思うように育たないけれど、こちらの想定を軽々と凌駕して、スーッと伸びる場面が多々あることもまた、事実。教師冥利に尽きる瞬間です。彼ら彼女らは、目の前に迫った夏の、その先を見ています。
ただし今回、大変申し訳ないのですが、もしかすると今年ではなく、来年になるかもしれませんが。
■7月11日(日) これも一つの、見事な生き方 ──「一鶴」脇の理髪店がお店を閉じていました──
梅雨末期。
ご存じのように熱海市や九州南部では大きな被害が発生しています。何度か水害を経験したセンセイ、皮膚感覚で辛いものがあります。今日も午後は関東地方などで猛烈な雨(+雹!!)が降ったとのこと。
もちろん北陸地方も例外ではありません。それでも石川県はまだ良い方だったのです。富山県内は東部を中心に大雨警報が発令されました。で、センセイは午後からご出勤。
もう雨が降らないと予想できたので、徒歩にしました。大学で使うためにちょっと買い求めたいものがあったので、いつもより西側のルートを選択肢し、大学脇を流れる高橋川を渡り、喫茶「時」脇を通ります。
店内に人気はありません。大学のすぐ近く、有名な「ラーメン 一鶴(いっかく)」(写真左)──センセイはキンエン生活中なので、残念ながら数年入っていない──の前を通り過ぎると、あれっ?!
以前ご紹介した理髪店です。こちらも気配が、まったくありません。おそらく主たるお客さんは、金沢工大の学生。大学の設立期に周囲に次々とできた学生向けのお店の一つと推測されます。建物は丁寧にメンテナンスされています。
ご主人の性格が伝わってきます。以前はちゃんと営業していらっしゃったのですが、照明が消えているだけでなく看板類が一切なくなっています。手前の鉄柱上部に設置されていた理髪店のシンボルも、綺麗に撤去されています。
要するに、すべてがきちんと消し去られています。まるで、何ごともなかったかのように。
これも一つの、見事な生き方なんだろうなぁ。センセイには絶対にできないけど。