2021年10月23日更新(2021年10月31日ページ移動)
■10月23日(土) 西村センセイ、働く ──金沢市内で約2年ぶりに、対面形式での研究会が開催されました──
今日は土曜日。つまり休日。
センセイにとっては、特に公務が入っていなければ高齢の両親の世話をする日。でも今日は学会の用があるので、金沢に留まっています。ほぼ2年ぶりに対面での研究会が金沢で開かれ、そこで発表するのです。
可否や手続きを事務方と確認した上での参加。誤解なきよう。今回開催されるのはセンセイが役員を務める学会の研究会。当地は首都圏その他から離れているにもかかわらず、何故か学会員が多いのです。
だから一昨年まではこの会場に集まってでの開催。昨年はコロナ禍で、残念ながら中止。今年は何とか開催に漕ぎ着けたのですが、参加者は手前の席に座る数名のみ...ではありません。
今回は対面とテレビ会議システムを利用した遠隔形式のハイブリッド。写真に入っているのは、ほぼ全員が発表者や運営側で、参加者のほとんどは遠隔での参加なのです。だから参加総数は例年以上という盛況ぶり。
参加者の中には、おぉ、金沢工大の前学長(名誉学長)のお名前も。いつもならセンセイは裏方なのですが、何故か今回は発表させて頂きました。仕事ですので、具体的な中身はすべて省略させていただきますがお互い、非常に貴重な時間となりました。
予想通り、市内中心部での「情報交換会」と称する飲み会は、とんでもない盛り上がり。エネルギーこそ違いますが、コロナ自粛明けの学生諸君も同じような状況なんだろうなぁ...。
■10月22日(金) タカラベルモントの車だ。やっぱり...
タイトルだけで何の話か、あるいは何の業界の話かわかった人は少ないと思う。ほとんどの方がお世話になったことがあるはずなのに。
というわけで、昨日の続きです。出勤した西村センセイ、例によって早めのお昼を確保すべく、今日は高橋川の向こうにあるドラッグストアへ...あれっ?!
改装工事が進んでいた「バイクショップ ミヤカワ」跡で動きが。2台のワンボックスカーがお店の前に止まり、割と大きな段ボール箱に入った商品を搬入しています。
ちょっとわかりにくいですが、2台とも同じ塗装。車体側面には「タカラベルモント」。やっぱり...。
建物外側の塗装工事から始まった今回の改築ですが、内部の手入れにかなり時間をかけています。つまり相当な資金を投入した本格的な工事ということになります。
「居抜き」あるいはそれに近い簡易的な工事ではありません。そのうち、店内の側面に規則的に並んだ照明用の穴が開けられていることに気づきました。一番可能性が高いのは、理容/美容院。
でも低価格が売り物の理容院だったら、ここまで手の込んだ工事はできないと思う。もう一つ傍証が。
店内にはまだ仮の照明しかないので、正確には良くわからないのですが、どうもカウンターはお店のかなり奥にあるようです。効率重視の低価格店では採用しない形式のはず。しかも駐車場が狭い。
だからやはり、意識の高い女性向けの...外れるかもしれませんが。タカラベルモント株式会社は理容・美容関係あるいはデンタル関係の什器備品を取り扱っています。この業界では大手のはず。
昨日搬入していたのは洗面台──箱の中かちょっと見えていた──など。ただし今日、お店の前を通過した時は組み上がっていませんでした。というか、そもそも店内ではまだ工事が続いています。
立地条件が良いとはあまり思えない場所に進出するこのお店。かなりお金がかかっていることもあり、ぜひ頑張っていただきたいものです。
■10月21日(木) いろいろあったその日の朝、センセイが出くわしたもの
いろいろあったのは朝ではなく、「その日に」という意味。タイトルはちょっと曖昧な表現ですね。
今日は木曜日ですが、金沢工大は曜日調整の関係で金曜日の講義を実施します。今週末の土日に、1年半ぶりに対面のオープンキャンパスが開催されるのです。お伝えしたように先週末は工大祭。
関係者、特に動員される事務方は本当に大変なはず。でも現在のセンセイは担当を外れた平社員だし、金曜日に講義はありません。だから急いで出勤する必要はないのですが、そこは日本のサラリーマン。いつも通りの時刻に目覚めてしまいます。
トホホ。講義はないものの、締切が迫った仕事をいくつか抱えているし、週末には研究会で発表することになっています。だから、ちょっと早めにご出発...あれっ?!
実は5時頃、雨音で起こされたのです。「曇りという予報と違うじゃないかー」と考えながら寝直しました。少し明るくなってから起きると雨は上がっています。
それどころか全体的には晴れており、まばらに薄い雲がかかっているという程度。やはり天気予報通りだったなぁーと心の中で詫びながらアパートのドアを開けると、何だかおかしい。ポツポツと雨。でも基本的にはやはり青空なのです。
木曜日は生ゴミの日。すでに完全出勤態勢で、左手にゴミ袋。傘は持っていません。とにかく生ゴミを指定場所に出してから、傘がないまま強行突破しようかどうか考えます。
登校途中の小学生は皆、傘を持っているものの差したり、差さなかったり。他方、自転車の高校生は雨の中を突っ走っています。逡巡(しゅんじゅん)した末、アパートに戻って折り畳み傘を用意し、靴も防水加工のものに替えて、改めてご出発。
雨は強くなったり弱くなったり。やはり傘なしでは無理でした。歩き始めた直後に一瞬、雨が止みました。日は昇ったばかりなので東の空の非常に低い位置から差し込んでいます。太陽光線の指す方をたどると、おぉ、何度かお伝えしている改築&別棟新築中のお宅。
そしてその背後、左側中程から右上にかけて、虹が架かっています。西に位置する白山市(旧松任市)付近でも、ちょっと前に雨が降り、空中にまだ雨粒が浮遊している状態なのです。そこに太陽光が差し込み、2回屈折してこちらから虹となって見えているのです。
ただし副虹は確認できませんでした。傘を持って出直すことにはなりましたが、それでも今日はハッピー...と思いながら大学到着。その頃には完全に雨は止んでいました。
さて、と、デスクに向かったのですが。結果的に今日はいろいろあって...。(たぶん、続く)
■10月20日(水) 「すみませんが、どちら様ですか?」 ──西村センセイ、学内で異邦人になる──
内容的には昨日の続き。
今朝、1限の講義の準備を終えて大学食堂の入口で各種掲示物を眺めていると、気づいたことが二つ。まず麺類のコーナーでは何と、富山産の「白えびかき揚げ」を提供中。おぉ、それも、まさに今日まで!!
既製品ではありますが、やっぱり食べてみたい。もう一つはカレー。実はここ2週間くらいでしょうか、なぜか「カレーライスを食べたいなぁ」と感じているのです。でも、まず近場の適当なお店を思いつきません。「チャンカレ」は、センセイには重すぎます。
脂肪分も多いし。松屋のカレーは、美味しくなくはないんだけど、個人的にはイマイチ。でも本来ならば、大学食堂のカレーを候補の筆頭に挙げるべきなのです。
でも正直なところ松屋同様、もう一押しが欲しい。ぼんやりと掲示板を見ていたら、大学食堂2階にあるカフェテリア“IL SOLE”──イタリア語で「太陽」の意──のカレーが目に止まりました。
ビーフとバターチキン、そしてシーフードカレーの3種(各税込500円)。午後の最初には大学院の講義があります。今学期も優秀な学生が参加しているので、担当するこちら側も、学部以上に神経を集中する必要があります。しかもシーフードは今日まで。
これはもう、頂くしかない。というわけで、お昼休みになり学生が大挙押しかける前に“IL SOLE CAFETERIA”へ。早い時間なので、お客さんはまばら。ここを昼食目的で利用するのは2ないしは3回目じゃないかしら。
レジでオーダーを伝えて、代金を支払います。引き換えに、番号札を頂きます。程なく「お待たせしました」──番号は呼ばれなかった──と声を掛けられて受け取ったのが写真。内容的にはおそらく「絶品シーフードカレー」と同一。ただし具は少なく、逆にルーは多め。全体としてはかなりのボリュームです。
やはり男子学生向けなのでしょうか。ご飯だけを一口頂いてから、カレーと一緒に頂きます。味と辛さは階下のカレー(320円)より2ランクくらい上。美味しいのですが、ちょっと油脂分が多く、味も濃密。具の中身は冷凍物のむきエビとイカ、そしてシジミ。
玉ねぎも入っているはずなのですが、ほとんど形はなくなっていました。小鉢のサラダを考慮すれば階下のカレーと比較しても、そんなに高くはないと思う。以下はまったく個人的な感想ですが、「じゃぁ、足繁(しげ)く通うか」と問われたら、センセイの返答は、「美味しいんだけど、う〜ん」。
高齢者のセンセイだと、脂肪分が残りやすいのです。(胸焼けの原因になる)講義前だったのですぐに研究室へ戻り、もう一人の先生とともに午後の講義に臨みます。今回はちょっとイレギュラーな構成だったのですが、大学院生諸君はむしろ喜んでくれたんじゃないかなぁ(と、希望的観測)。
ここで写真を取り損ねたことに気づきました。もちろんシーフードカレーの写真(右上)はちゃんと存在するのです。でも普通のカレーの値段だとか、掲示板の「シーフードカレー」の紹介内容などは、センセイの頭の中に残っているものがすべて。
いくら個人的なページだとはいえ、誤った情報を伝えるわけにはいきません。1限の学部の講義は対面だったのですが、大学院は遠隔。だからその間、ずっと座っていました。固まった身体をほぐし、運動不足をカバーする目的もあって、改めて大学食堂へ。掲示板のカレーの写真を撮影し終えた時、不意に隣から声を掛けられました。
大学食堂のオバさんです。不審そうな表情で、「あのぅー、すいませんが、どちら様ですか?」(実話)
「すいか」です。JR東日本の“SUICA”ではなく、「誰何(すいか)」、つまり「あなたは誰ですか」と問われているのです。そりゃ、まぁ、確かに、大学食堂の掲示板を撮影する人なんて、そんなにいませんよね。
不審人物と見なされたのです。大学近辺で学生相手の飲食店を開こうとしている人間が、大学食堂の実情を探りに来た...というようなイメージ。「え" ?! 先生ですよぉ」とお答えして退去したのですが、今から考えると、彼女は不審そうな表情を崩していませんでした。
前入試部長も、大学食堂では異邦人(「レトランジェ」“L'etranger”〔“e”にアクサンが入る〕)。まぁ、わからないではない。数ヶ月、下手をすると半年くらい、大学食堂を利用していなかったからなぁ...。
トホホ。
■10月19日(火) 彼女たちの心はすでに、3月... ──袴の試着、予約申込会が開かれました──
火曜日は朝イチと、昼食後に講義。
夕方から雨との予報で、明日は大荒れになるとのこと。降り始めるのは夕方だそうなので、帰宅時間と重なります。どうしようか迷ったのですが、折り畳み傘ではなく、大きな雨傘を手に持ってご出勤。
1限の、1年生向けの授業はいつもとは違うことを試みました。彼ら──担当クラスは全員が男子──はどう感じたんだろう。反応がいつもと違っていたことは確実ですが。
午後の講義は人数が多い。しかもなかなか見どころのあるクラス。反応が非常に良いのです。だからこちらも気合を入れて授業に臨む必要があります。
早めにお昼をいただき、教材を調整します。30分前に教室へ。すでに学生が入室していたので、食事その他の邪魔になることを断った上で、照明を含めた機器を設定します。10分くらいで作業終了。
講義開始まで15分ほどあります。教室は新講義棟。つまり大学食堂の隣。西村センセイ久しく、ここでお昼を頂いていません。それもあって、ちょっと様子を観察することに。午後1時を過ぎたところなので、混雑もピークを越えています。
...あれっ?!食堂奥の、普段は足を踏み入れない場所が何だか、華やか。とても金沢工大とは思えない雰囲気です。近づいてみると、おぉ、金沢市内の呉服店「金澤紅屋」が振袖や袴の試着、予約申込会を開いているのです。
学生諸君の場合は一般的に、振袖は成人式、袴は卒業式。他県からの学生の場合、成人式は帰省して地元で参加することが多いので、今回ののメインは、来春3月の卒業式で着用する袴ということになります。会場には羽織姿の店員2名と、和服姿の男性店員1名。
おぉ、奥では、女子学生2名が袴を試着して、姿見で様子を確認しています。察するに、かなり前に借用する袴を選び、今日、初めて試着したようです。心から嬉しそうな表情です。彼女たちの心はすでに、3月に飛んでいるのです。その姿を店員がスマートフォンで撮影。
商売上手だ。センセイはというと、彼女たちとは対照的に現実へ引き戻されます。講義を無事に乗り越えねば...。
■10月18日(月) 「東京・渋谷の超人気店から独立したトップスタイリスト...」だそうです
今日は月曜日。でもお休み。これだけでは何のことかわかりませんねぇ。
センセイら教職員は平常勤務なのですが、大学全体としては「工大祭」を終えたばかり。まぁ、今年は変則的でしたが。これだけのイベントとなると、本番の前後にかなり大きな作業が必要になります。
だから先週金曜日と今日はそれぞれ、準備と後片づけのために講義がないのです。いつも通り、つまり朝の早い時間に出勤したのですが、キャンパス内には既に揃い──複数のバージョンがある──の赤いジャンパー。学友会の工大祭実行委員です。
彼ら彼女らはリヤカーの周囲に集まり、後片づけの段取りを確認中。昨日お伝えしたように今後を考えると、このような地道な作業の継承が大切なのです。
というわけで「お休み」の日に合わせて、お伝えし損なっていたお話を。写真は改装工事が続いていた呉服店「絹千」跡。ちょっと前に撮影しました。
オープンしたのは、美容室「mood kanazawa(ムード カナザワ)金沢店」。お店のサイトはまだないようですが、「ホットペッパー」には、「東京・渋谷の超人気店から独立したトップスタイリストが、金沢に」だそうです。
この時はたまたま駐車場に車が見当たらなかったのですが、いつもは数台止まっています。ネット上には男性の利用客からのコメントも。男女を問わず、今の若者は、こういうお店の方に親近感を覚えるんだろうなぁ...。残念ながら高齢のセンセイに、ご縁はないようですが。
改修にかなりお金がかかっているらしいこともあり、ぜひ長続きしてほしいものです。
■10月17日(日) 今年は、開催したことに意義が ──第54回工大祭が開かれました──
というわけで今日はお約束、伝統の第54回「工大祭」の様子を。
全国的にそうであったように、金沢もとても寒い。冬型の気圧配置に加えて、上空にこの時期としては非常に冷たい寒気が入り込んでいるためです。上の方に冷たく、重い空気があるので、天気はとても不安定。
さて、どうしよう。大学までの移動手段です。当地の周囲には黒雲が立ち込めているものの、大学までは持ちそうだったので、徒歩でご出勤。周囲の様子を確かめる、という意味もあります...が、大学に近づいても、何も起こらない。
ホントにやっているのかなぁ、と思わせるほど。例年ならキャンパス内から屋外ステージの音が聞こえてきたり、来場者を誘導する学友会担当者の姿が見えたりするのに...。
でも通用門から構内に入ると、施設係の職員は2/3程度出勤。多目的ホール脇を通ると、持ち込んだ発電機が稼働中。工大祭は予定通り、ちゃんと開催されています。
学生の姿をほとんど見ませんが。研究室に荷物を置くと、会場となっているはずの建物を一巡。写真は、軽音楽部──女子学生が着用したジャンパーの背中にそう書かれている──の演奏が始まったところ。
普通の教室ですが専用の照明が入るだけで、確かにそれっぽくなります。小教室では文科系サークルが作品のイラストを展示中。残念ながらお客さんは少数でしたが。
別の建物(講義棟)へ移動します。それぞれの出入口には、学友会の担当者がいて、入退館をチェックしています。今回の工大祭は学内関係者のみを対象としているのです。
センセイはというと、完全に顔パス。別に偉そうなことを言っているのではなく、入館の際にIDカードでドアを開けるし、何より教職員は私服でもそれっぽい雰囲気なので、一目でわかるのです。そういえば若手を中心に、教務および厚生の職員が数名出勤していたなぁ。
お役目、ご苦労様です。右の写真は教員を目指す学生による演示実験(のようなもの)。奥のブースでは「スライム」を作っており、手前は液体窒素を使った模擬授業。でもう〜ん、「先生」の気持ちは先走り気味。
批判しているのではありません。センセイを含めて、誰でも最初はたいていそうなるのです。大きな教室では、インターネットを利用したゲームの真っ最中。
もちろん操作している人(?)がいるのは当然として、予想外だったのは教室の後ろの席で少なくない男子学生がそれを一心に見つめていたこと。
センセイにはよくわかりませんが、今時の若者ってこんな感じなんだろうなぁ...。ちなみに別な教室では、沢山の学生が真剣な表情でトランプのようなカードを用いたゲームに取り組んでいました。先ほどとは対照的に、こちらは女子学生も多い。
ナシテ?!正直なところ、イマイチ感溢れる第54回工大祭。されどこのコロナ禍の中で、制限付きながらも何とか開催に漕ぎ着けたことを高く評価すべきでしょう。
この種の活動は学生が主体になって行うもの。でも個々の学生が成長し、全体としてはメンバーが次々と交替していくので、それぞれの役割の継承が非常に重要なのです。そこに起きたのが、去年の工大祭完全中止。
もし、2年連続で...ということになったら、致命的な痛手を負うところでした。何とか伝統を繋いだ学生諸君。来年こそは、ぜひ本格的に。