2021年9月25日更新(2021年10月3日ページ移動)
■9月25日(土) 知的に楽しいけれどお互い、チト疲れる ──後学期の講義が始まりました──
今日は土曜日。いつもなら休日。
でも金沢工大では、昨日お伝えしたばかりの「曜日読み替え」がさっそく実施されて、今日は木曜日の授業。センセイはたまたま木曜日に3年生の必修クラス。しかも講義は1限、つまり朝イチ。
おぉ。でもそこは年季の入った──大学の常勤教員になって何と、34年!! ──サラリーマン。いつもより1時間早く目が覚めます。「出勤しろ」と、身体が催促しているかのよう。
土曜日の早朝なので、行き交う人はまばら。研究室に入り、講義の最終準備。後から考えるとミスが一つあったのですが。講義棟が解除される8時ちょうどに教室へ移動します。教室内は真っ暗。
照明を点けてコンピュータを立ち上げていると、女子学生が一人。講義開始まで30分以上あります。真面目だなぁ。開始時刻直前に男子学生が10名弱駆け込んできて、講義開始。センセイにとっては講義初日。学生は昨日も講義があったようですが、今日は土曜日。
しかもいつもならお休みの、土曜日。「1限目からの授業はつらい」あるいは「夏休み明けにつき100分授業がしんどい」、「久しぶりの授業で疲れたのでサウナに行きたいです」(!!)などなど。気持ちは、よぉーくわかる。
ただし西村センセイ、サウナに入ったことはないけれど。中には「二日酔いでつらかった」などというものの。仲間に久しぶりに会って、昨晩は盛り上がったんでしょうねぇ。3年生、つまり成人なので飲酒そのものは問題ないのですが、ウイルス感染には十分気をつけてね。
後半は簡単なグループ討議。最初はおっかなびっくりでしたが、間もなくブレーキ全面解除。お互い昨年、今年とコロナ禍でのグループ討議を経験しているので、やはり対面の方が知的に盛り上がります。そもそも久しぶりの再開でハイテンション気味だし。
写真は講義が始まった昨日、外出する際に撮影したもの。校舎を出たところで、男子学生数名が下を見ながら相談している場面に出くわしたのです。振り返って彼らの視線の先を追うと、そこには鯛焼きやたこ焼きの看板。そしてその奥には移動販売車。
ウキウキしていることもあって、ホントに食べたかったんだろうなぁ...。知的に楽しかったけれど、初日の今日はチト、疲れてしまいました。
(昨日に引き続き)トホホ。
■9月24日(金) 画龍点睛を欠く ──新学期の始まりは、カレンダー作りから?! ──
お伝えしたように、金沢工大では今日から新学期の講義が始まりました。
センセイはたまたま今学期金曜日に講義が入っていません。でも通常通りに出勤し、明日からの担当授業の準備。加えて朝イチに、学会の会議。でも今回は新学期開始に備えて、センセイが日曜日に取り組んだこと。
それが、写真。カレンダーです。直接のきっかけは、カレンダー(付電波時計)の配置転換。
お伝えしたような事情で、研究室に置いていた電波時計をアパートに持ち帰りました。でも、研究室に万年カレンダーがないと、やはり不便。
一番多いのは、「先週の○曜日って、何日だったっけ...」。ちょっと前までならすぐに計算できたのですが、もともと乏しい脳みそは加齢に伴い、急速に能力低下。加えて金沢工大独自の事情と、新型コロナウイルスの影響が。
ちょっと前に法律が改正され、一部の祝日については日を固定するのではなく、国民がまとまった休暇を取りやすいように月曜日へ移動。当然、休日にならない曜日の間に偏りが出ます。今学期はそこに、学園祭(「工大祭」)──今年度は来場者を制限した上で実施予定──と秋のオープンキャンパスが加わります。
つまり金曜日の授業も一部休講に。そこで金沢工大他では授業日数確保のため、一部を他の曜日に読み替えることに。事情は良くわかるのですが、正直なところなかなかしっくりしません。加えて、そこに新型コロナウイルス感染拡大。
さすがに、もはや昨年のような大混乱は見られませんが。大学側としては、できるだけキャンパス内に留まる人間を減らしたい。この状況はワクチン接種がかなり進んだ現在でもあまり変わっていません。そこで多くの大学が採用しているのが、対面授業週と遠隔授業週の切り分け。
今週の授業は対面で、来週は遠隔...というイメージ。ただし学生が受講する際の「何週目」なので当然、週の半ばで対面週から遠隔週になることもあります。さらに、そこに曜日読み替えが飛び込んでくることも。
そのため、場合によってはあるクラスの後に、別なクラスの1回前の授業..。こうなるともう、頭はグチャグチャ。それでも去年までは、万年カレンダーと手帳に状況を詳しく書き込むことで対応していたのです。でも、今年はもう、無理。諦めて近くの文房具店に駆け込みました。
もちろん書き込みできるカレンダーを買うため。でも適当なものはなかったし、ちょっと高い。それに何より、店頭に並んでいるのはすでに、来年のカレンダー(!!)。今学期は9月から来年1月なので、まったく役に立ちません。
加えて、もう一つ理由が。適当な大きさのものがないのです。壁に吊すのならともかく、できればモニタの周囲の見やすい場所に置きたい。つまり小型である必要があります。
そのようなものが世の中に存在しない(であろう)ことは良くわかったので、え〜い、これはもう、作るしかない。というわけでネット上から著作権フリー素材をダウンロードし、日曜日の午後に製作したのが1枚目のもの。オレンジ色は祝日で、黄色は対面授業。概ね揃っていますが、こちらには一部、まだら模様も。
曜日読み替えと実際の授業回数も書き込んでありますが、写真では良くわかりません。上下は同じもので、厚紙に印刷した上半分は印刷後に余白を切り取り、手帳に収めます。下半分は2枚目の写真のようにモニタの上、視線を遮らない位置に。ちなみにモニタ下にはアパートから移された温湿度計が見えます。
完璧だっ...と思ったのが、甘かった。改めてよく確認すると、1月10日(月:成人の日)が平日扱いに。自分の都合、つまり講義日だけに着目していたので、授業のない月曜日を見逃したようです。さらに残念ながら、その講義日についてもミスが。
大学側の事情で最終回の講義については一部、遠隔授業を対面に切り替えています。それが反映されていません。まさに「画龍(がりょう)点睛(てんせい)を欠く」。
しかも「睛」──目あるいは瞳──を二つも描き損ねているのですから、若者という「龍」が飛び立つわけがありません。
...トホホ。
■9月23日(木:祝日) 大家さんが見守る中、「朋友荘」跡地で賃貸マンションの建設が進められいます
今日は秋分の日。
ちなみに西村家では、父方の祖母の命日でもあります。葬儀か法事の時に菩提寺の和尚──センセイより1学年下──が「春分の日と違って、秋分の日は(ほとんど)動かないから(覚えやすい)」と話されていたことを覚えています。
実際、その通り。秋分の日はほとんど9月23日。本来ならば、次期ご当主様として菩提寺にお参りに行かなくてはならないのですが、さすがに平日に挟まれた祝日は無理。勘弁してね。というわけで、世の中は休日。でもセンセイにとっては、ほぼ平日。
だからいつも通りの時刻にご出勤。上空にこの時期としては冷たい寒気が入り込んでいるため、午後を中心に不安定な天気になるとの予報だったのです。でも窓の外を確かめると、雲の間から青空も見えます。だから折り畳み傘も持たず、徒歩でアパートを発ちます。
1/3くらい歩いたところで不意に、雨粒。何かの間違いかと思ったのです。上空を見ても、雨雲がかかっているわけではありません。う〜ん、でも西の空はちょっと黒っぽいかも。
それでも大したことなさそうだったのでいつものスピードで歩いているとポツポツ、そしてちょっとヤバイ雰囲気に。現在、行程の約2/3の位置。戻るより先に進む方が賢明。軒先をお借りして雨宿りさせていただくことも可能なのですが、その後好転するという保証はありません。
結局、そのまま歩き、少々濡れながらキャンパスに入ったところで、雨はほぼ止みました。判断を誤ったかな...と思いながら研究室に入ると、今度は本降りに。それが1時間弱続き、その後は雲は多少残るものの、良い天気になりました。
先ほどの雨は何だったんだ。明日から新学期。今学期はたまたま、金曜日の講義はありません。でも翌土曜日に臨時で、曜日振替で木曜日の講義が入っています。センセイのことですから、まだ準備を終えていません。
お客さんがあっての商売なのでさすがに、真面目にお仕事。お昼が近づいてきたので、サラダとタンパク質中心の何かを買い求めて、近くの「ゲンキー 扇が丘店」へ。その近くまで来た時、ふと、気になって1本前の道路を左折しました。本学学生向けアパートがあったところです。
ここにはかつて、「朋友荘」と「中山寮」が。金沢工大設立直後、つまり50年くらい前だと思うのですが、木造でトイレと炊事場が共同のアパートを見下ろすような格好で、鉄筋コンクリート5階建ての、この二つの「寮」が建設されました。ただし少なくとも炊事場は共同(たぶんトイレも)。
学生には人気の的、そして高値の花だったはず。されどそれから半世紀が経過。いろいろなものが大きく変化しました。そのため、おそらく同一人物と推測されるオーナーは昨年、まず「中山寮」(写真右側の場所)を解体して、写真の社会人向けのアパートに。
そして今年、「朋友荘」が解体されました。現場に近づくと、白い、ちょっと前の方のクラウン。特徴のある、覚えやすいナンバーです。その脇に立った80歳前後の男性が、工事現場を見ています。祝日にもかかわらず、今日も作業が進められていました。
クラウンの男性は、満足そうな表情で遠くを見つめています。間違いありません。オーナーです。二つの「寮」が建設された時、彼は30歳前後だったはず。自己資金だったのか、身内から借りたのか、あるいは融資を受けたのかはわかりませんが、当時としては相当な資金を投入。
元手(もとで)は十分回収できたはず。この間、もちろんきちんと補修していたと思われますが、やはり50年も経つと経年劣化が進みます。また顧客の要望や、そもそも顧客そのものが大きく変化したはず。そして、オーナー自身も若かった頃のままではありません。
現場前の掲示には、彼の名前を関した「賃貸マンション工事」。「第二若木荘」同様、金沢工大の学生とではなく社会人との共存を選択された、というわけです。
なお、決してその判断を批判しているわけではありませんので、誤解なきよう。
■9月22日(水) よぉーく見ると... ──雨上がりの東の空に、立派な虹がかかりました──
今日は予定を変更して見たまま、そしてタイトル通りの話題。
寒冷前線が通過するため、当地は久しぶりにまとまった雨との予想。でも寒冷前線の雨域は一般的に前線と直角方向に幅70km程度。寒冷前線は東北から南西にかけて延びるので、ある地点で見た場合の幅はもっと広がりますが。
降るのは6時間程度と考えられます。しかも予想によると、夕方には止むか弱い降りになるとのこと。いつもなら大きな傘を持って出かけるところ。実際、登校中の小学生の手には傘。
小型の折り畳み傘を鞄に入れます。予報通り、9時を過ぎる頃から雨が当たり始め、お昼前後はかなりの降り方。しかしそれも、午後5時頃にはかなり弱くなってきました。西の空、低い位置には太陽も。
雨雲レーダーによると、もう少しするとまた雨が降りそうなので、いつもより30分くらい早く大学を離れます。キャンパスを出るところで、別な道から来た女子学生を追いかけるような格好に。彼女は歩きながらスマートフォンの画面に見入っています。オイオイ。
...あれっ?!キャンパス北西部分にある高橋川の御所橋で、彼女が不意に立ち止まりました。相変わらずスマートフォンを手にしたままですが、なぜかそれを斜め上方に掲げています。何かを撮影しているのです。
方向は北東。彼女は1枚だけ撮影すると、まるで何ごともなかったかのように西へ向かって再び歩き始めました。センセイは道路を渡り、北へ。で、北東方向を見ると、あ"っ。雨が上がった直後。しかも太陽光が降り注いでいます。
当然、予想できたこと。う〜ん、今日も反省。
堤防やそこに架かる橋は周囲より高くなっています。センセイはそこを下るのですが、南東方向が見えるようになったところで撮影したのが写真。右側の高いビルは、金沢工大の図書館棟(LC)。
それなりに工夫して撮影しましたが、見事な虹の様子がうまく伝わっているでしょうか...。本当は虹全体を写真に収めたいところ。でも虹は雨上がりの、しかしまだ空中に浮かんでいる水滴内部で、太陽光線が2回屈折──「主虹」の場合──して起こる現象。光学現象なので、虹の広がりは決まっています。
イメージよりずっと角度が大きく、普通のカメラでは全体を一度に撮影できません。で、よぉーく見ると、図書館棟のすぐ左に、別な虹(「副虹」)がうっすらと見えています。肉眼だと意識すれば割と良く判別できます。ただし写真だと...難しいかも。さらによくよく見ると、色の順番が主虹の逆。
太陽光線が水滴内で3回屈折しているためです。彼女はスマホに夢中で、肉眼でも副虹に気づかなかったんじゃないかなぁ。
■9月21日(火) 暑苦しいまでに黄色く、大きい ──今晩は満月での中秋の名月──
今日はタイトル通り、そして見たままのお話。お約束の季節ネタです。
あちこちで報道されていると思いますが、今日は中秋の名月。つまり旧暦(太陽太陰暦)の「秋」の、その真ん中の満月です。まずそもそも、日本海側はこの時期、どうしても曇りがちでなかなか見ることができません。
今ごろの北陸地方は脱穀、つまり刈り取った稲を天日乾燥させたものから樅を取り出す時期。現在はコンバインで刈り取りから脱穀まで一気に済ませ、石油を使って乾燥するため季節の変化がわかりにくくなっており、しかも1ヶ月近く早くなっていますが。
中学生の頃、作業小屋での仕事を終えて母屋にも取る時、空の高いところから白い満月が地上を煌々(こうこう)と照らし出していた──月の表面を構成している粒子は細かいので、満月の日は殊更(ことさら)明るく輝──晩のことを覚えています。
それくらい珍しいことだったのです。天文学史が専門のセンセイですから、今日が中秋であること、そして金沢での月の出が18:20であることは知っていました。ただし金沢から見た東側には富山県境の山々が。たぶん15分くらいで月が見えるようになるはず。
怠け者のセンセイにしては珍しく、今日は良く働きました。それでも授業本体はまだ始まっていないので、時間配分にはかなり自由度があります。そこで少し早めに退勤し、晩の野菜を洗って刻みます。
予想時刻になったので、480mmの望遠カメラを手に、外へ。おぉ、新興住宅街の家々の隙間、そこから見える県境の山の上から、まさに月が昇るところ。その位置を刻々と変化させていきます。もの凄い速度です。
本当は山々から黄色い月が顔をところを撮るつもりだったのですが、完全に出遅れてしまいました。それならば、と、できるだけ高度が低いうちに撮影を試みます。たまたま良く見えた昨年と比較していただくとわかりますが、高い場所の月は白く、寒いのです。
低い場所にある時は大きく、黄色。暑苦しさを覚えるほどなのに。写真はアパート前で撮影した、ビルの間から昇る満月。よく見るとこの写真でも、月の形状がややおかしいことがわかります。低い位置にあるので、地球の大気の影響を強く受けて、像が揺らいでいるのです。
高い位置にある昨年と比べると、違いは一目瞭然です。ご参考までに、昨秋と同じ条件で撮影したものを別ウィンドウご覧いただくことができます。なお、昨年は縮小していますが、今回は原寸大(640×480Pixcel)です。去年のものだと月の左側の境界がはっきりしていなかったのに対して、今回はほぼ差異がありません。
これは今年の中秋の名月が満月だったことによるものです。何を言っているのか分かりにくいと思いますが、旧暦の中秋(丸められている)と実際の月齢、そして月相(げっそう:月の形)の間には、少しズレがあります。月の公転軌道──地球のまわりを回る軌道──が、水星の公転軌道に次いで潰れていることなどが原因です。
計算してみると今年はたまたま、まさに今日の夕方が満月(「衝(しょう)」/「望(ぼう)」)。報道によると、8年ぶりとのこと。
夕方のニュースで報道したらしく、大家さんの奥さんが窓から顔を出し、ビルの陰で月が見えないことを悟ると、玄関から出ていらっしゃいました。他方、ビルの前を、割と大きな犬を連れた男性が通り過ぎます。
とても貴重な瞬間。そして切り取ってしまいたくなる光景。いわゆる「満月」は今晩いっぱい続きますが、月はその生気を急激に失い、代わりに孤高の色を帯びていきます。そしてどこか、手の届かない遠いところへ還ります。
中秋の名月が、古(いにしえ)から人々を魅了し続けてきた理由がわかるような気がします。
■9月20日(月:祝日) 今日は敬老の日。西村センセイ、母親の一言でいろいろ考える
連休最終日。今日は敬老の日。
昨日、母親を乗せてスーパーへ向かう途中「(子供や孫が)誰も敬老の日を祝ってくれないから...」とのことで、お店が作ったカツ丼を買って高齢者2名の夕食にするとのこと。最近はたいていこのパターン。
連休の影響か、残念ながらカツ丼は見事に売り切れ。残っていた天丼には目もくれず、今晩は出来合いのお寿司にするらしい。
世の中は連休でも、センセイにとってはほぼ平日。実際、午後には研究室に存在してお仕事をしていました。写真は途中で撮影したもの。右奥は日本海。
奥は鳥ヶ首岬付近。(位置関係の問題で、正確には岬はもう少し奥)写真左側、「(臨時)バス停」の立て看板の奥に古い道路のようなものが見えます。これは鮭が遡上することで知られる上越市名立区の桑取川に架かる国道8号線有間川橋。
それが閉鎖されています。代わりに右側には真新しい仮橋が。2009年度から始まった一連の糸魚川地区橋梁架替も終盤に入り、有間川橋の架替工事が始まったのです。
仮橋には先週切替られました。運転しても、まったく違和感なく運転できます。国土交通省北陸地方整備局 高田河川国道事務所のサイトは、関連する情報が事細かに掲載されています。先行する青海川橋架替工事はすでに、橋桁など「上部工」の撤去工事が完了。
現在は一部ですでに、基礎や橋脚などの下部工事が始まっています。両橋の架替工事が完了すれば、残るは県境の境橋の架替工事のみ。お伝えしていないものを含めると、センセイが金沢へ行き来するようになってからの約20年間、この区間のどこか(あるいは複数)で改修/保全工事を実施しています。
つくづく、国土交通省の予算は潤沢。感心するのはその情報公開の様子。細かい工事の様子まで、業者に紹介させています。斜(はす)に構えると、どうしても疑惑を招きやすく、そして実際、不祥事が絶えない分野。だからこそなのでしょう。
なお、冒頭でご紹介した母親の「愚痴」。ホンネがまったく含まれていないわけではないのですが、実際は機会あるごとに孫や曾孫(ひまご)を連れて訪れています。先日は姪の長男が仏壇の香炉で遊び、香炉廃を散らかしてしまいました。
仕方ないので昨日、センセイが帰宅後に仏壇店で香炉灰を購入。というわけで母親の愚痴は、気を許した息子に語ったノロケのようなもの。
皆様、ご安心を。
■9月19日(日) 世の中は連休真っ只中。でも休み明けには、大学が再開されます
お昼前に当面の資金を引き出すべく、最寄りの郵便局へ。
歩いている途中で気がついたのですが、今日は日曜日。土曜日のつもりでした。不安は的中し、局の自動ドアはセンセイを認識しながらも、それを開けることはありませんでした。向きを変えて、近くのスーパーへ。
もともとそこが目的地だっただけでなく、店内に日本郵便のATMがあるのです。あそこなら開いているかも...あれっ?!
両者のちょうど中間に先日、工事の様子をご紹介したヤマダデンキ・テックランド柏崎店があります。そこに小さな子供を連れた家族連れが入っていったのです。もちろん工事関係者であろうはずがない。
でも看板は伝え聞いたアウトレット館ではなく、テックランドのまま。センセイも吸い寄せられるように入店しました。店内はアレンジこそ変わっているものの、ほぼ昔のまま。ただしお客も店員も、さらに減っています。無事に用を済ませて自宅へ戻り、情報を確認します。
テックランド柏崎店、ヤマダデンキの店舗案内にはしっかりと残っていますが新店情報/閉店情報のページには記載がありません。閉店情報は記されていたのに。...う〜ん、今回の騒ぎはいったい、何だったんだ。少し休んでから両親の食料確保のため実家へ。別なスーパーで母親は、店頭のキャンプ用などアウトドア用品を指して「いつまで置いておくんだろうねぇ」。
そりゃ、この連休までですよ。新型コロナウイルスの感染状況がかなり下火となったこともあってか、県外ナンバーの車が多い。特にキャンピングカーが人目を引きます。過ごしやすい季節が終わるのもそう遠くありません。
しかも皆が延々と続く自粛生活に耐えてきたのですから。写真は先週半ばに撮影したもの。金沢工大関係者ならどこだかすぐにわかる場所です。
それでなくても乏しいセンセイの脳みそが力尽きてしまったので、右奥にあるドラッグストアへ向かっていると、交差点の信号が目の前で赤に。
歩行者用の信号が変わったので道路を渡ると結果的に、写真の男子学生を追いかけるような格好に。最初は、コンビニか別なドラッグストアで買い物をしてアパートへ戻るところなんだろうな、と思ったのです。でも彼が右手で下げているビニール袋は、かなり尖っています。
しかもそれなりに重い。お察しの通り、これは教科書。中はプログラミングの本など。本学情報工学科の学生です。
学内に設置された教科書販売所で新学期の教科書を購入して帰宅するところ。新型コロナウイルス感染防止対策の面からも、他県出身の学生には早めにアパートへ戻るよう指導しているのです。
様子からして、この学生はほぼまったく問題のない理想的な学生。センセイを含めて皆が皆、なかなか彼のように理想的あるいはそれに近い状態に...とはいきませんが、週明けには大学が再開されます。久しぶりに教室で会う同級生に、顔を綻(ほころ)ばせる様子が目にありありと浮かびます。
残り少なくなった教師生活。センセイも、もう少し頑張らねば。