2019年12月14日更新(2019年12月22日ページ移動)
■12月14日(土) 地域の方にとっては、希望の道 ──国道259号砺波東バイパスが全線開通しました──
今日は土曜日。
昨晩は、冷たい風が吹き抜ける金沢駅前のバス停で30分ほど最終便を待ち、冗談抜きで深夜のご帰宅。やはり、大阪に一泊すべきだったかな。そうしなかったのは、今日帰宅するため。大阪を朝に発つと、帰宅は夕方になるから。
でも実際は、昨晩無理して金沢に戻っても、同じような結果になってしまいました。大学に立ち寄ってから、新潟に向けて車を走らせます。いつもの道ですが、今日だけはちょっと違う。一部ですが、新しい道を走るのです。中山峠を通って富山県内へ。小矢部市、南砺(なんと)市を抜けて、砺波(となみ)市へ入ります。
いつもなら市街地に入る前で右折して、中心部を南側で迂回します。でも今日はそのまま直進。混雑する道路に耐えてから、今度こそ交差点を右折。15年くらい前に通ったことがある道路に入ります。
この国道359号線砺波東バイパス(国土交通省北陸地方整備局のプレスリリース)は、富山市と砺波市を繋ぐ幹線道路。でも工事が未完成だったのです。
それが先週土曜日に全線開通(地元紙/地元テレビ局の報道)したのです。写真は砺波市頼成(らんじょう)地区で撮影したもの。手前、やや色あせた道路がこれまでの供用区間。その先、真新しいアスファルトの場所が、今回開通した区間。
中央は「伊加流伎(いかるぎ)橋」。その下に大きな河川はありません。この先が庄(しょう)川の河岸段丘面になっています。通常ならば開削および土盛りで斜面を造るのに、今回は立派な橋を架設したのです。
富山県は、意外と狭い。公立学校の教員は多くの場合、転勤しても自宅から通勤するとのこと。広い新潟県で、単身赴任が当たり前なのとは対照的。地域間の移動手段は自動車がメイン。
まぁ、その点は新潟も石川も同じようなものですが。一部繰り返しになりますが、富山─砺波間の移動には便利。でも砺波市はそれなりの規模──富山県は同じような規模の都市が多い──なので、市中心部はそれなりに混みます。そして信号機が多く、ストップ・アンド・ゴーを繰り返します。
所要時間はいつもより長い。地域住民にとっては、未来へ繋がる希望の道。それは言祝(ことほ)ぐべきこと。
ただし砺波市を通過するだけのセンセイはやはり、奥の富山市からここに至り、この交差点で左折(写真右方向)して、砺波市中心部を迂回することになりそうです。
■12月13日(金) 予想外に、文理共存型... ――大阪府立大学で開かれた研究会に参加しました――
タイトル通り、センセイは今日、関西にある大学に、日帰りで出張しました。このページは、帰りの特急「サンダーバード」の中で更新しています。
一昨年執筆、出版した本の内容に深く関係する研究会が開かれたのです。センセイにとってはいわば、ある種の答え合わせ。大きな間違いはないはずですが、ただし見落としていた点はがあるかもしれません。
主催、そして会場校は、大阪府堺市にある大阪府立大学。堺市内には二組の伯母夫婦が住んでおり、小学校入学前から毎年のように寄せていただいていました。だからなじみ深い場所。伯母もその連れ合いも、そして従兄弟も夫婦も鬼籍に入ってしまいましたが。
ただし堺市は広い。府立大学は、センセイが良く乗っていた南海高野線沿いにあるものの、これまでご縁がなく、訪れるのは初めて。しかもセンセイらが大学院科目として担当する研究倫理で、事例としてよく取り上げる場所。
JRと南海線を乗り継ぎ、途中にある大阪市立大学キャンパスを確かめながら最寄駅へ。キャンパスは白鷺駅から徒歩10分弱のところにあります。写真は会場を離れる時に撮影した正門。到着時にも撮影したのですが、完全な逆光で、うまく写すことができませんでした。
今回の会合の特徴は、その開催時刻。16時30分、つまり通常の授業が終わってからの開催です。関係者は容易にご理解いただけるかと思いますが、基本的には学内教職員向けの研修会なのです。
会場到着は約1時間前。授業実施中なので、受付は始まっていません。とても広いキャンパスの中を歩き、学生食堂へ。カレーとサラダという、とても早い「夕食」をいただきます。遅い時間からの会合なので、帰宅は深夜になってしまうのです。
この間、学内を行き来する学生、教職員、そして地域の方の様子を見せていただきます。まず気付いたのは、女子学生が多いこと。大学院の科目で取り上げる事例の中に登場するのは、大学院工学研究科の教授および助手(現在の助教)と、彼らの指導を受けていた男子学生。
だから男性ばかりというイメージだったのですが、実際は、ざっと男女半々。帰路、歩きながら確かめてみると、文系の学部もかなりありました。西村センセイ、勝手に思い込んでいました。反省。
彼ら彼女らの表情や話している内容はというと、地方中堅国立大学の学生に似ているな、という印象。
大阪府の公立大学――府立と市立がある――なので、もっと頭でっかちなのかと思っていたのです。だから、これも意外。もちろん、学力的にはそれなり。
そして良くも悪くも、割と伸び伸び。先日訪れた早稲田とは対照的です。
準備ができたので受付を済ませ、会場、というか教室へ入れていただきました。府立大はあちこちにキャンパスがあるので、今日は各校をテレビ会議システムで中継しての会合です。
直前までの授業を終えてからの設定なので、関係者はホントにバタバタ。ご苦労様です。開始時刻が迫り、関係者が集まり始めます。センセイら、学外からの参加者は10名ちょっと。他は学内からの方。何度目かの予想外は、職員の参加者が多い。
教員よりも多いかも。学内/学外参加者は明らかに、身なりも態度も違います。決して批判するつもりはないのですが、学内の方は、どこかのんびりしている...。「指示されたからちゃんと来ました」とか、「まさか、この大学が潰れるわけ、ないでしょ?」という感じ。
私立大学とは、全然違う。訪れてまず感じた学生の雰囲気と教職員のそれとが、見事に一致しています。やはりこれが大阪府立大学。だからこそ、有名な事例が起きた――残念ながら、かなり必然的に――んだろうなぁ...。
ちなみに、「答え合わせ」については倖い、大きな見落としはありませんでした。もちろん、新しい発見も。
年末の慌ただしい状況の中で、かなり無理をして参加しただけの甲斐がありました。関係者の皆様に、感謝します。
■12月12日(木) 西村センセイ、「新潟風」を食べ損ねる ──チャンカレ、その強さの秘密──
本当は昨日お伝えするつもりだった話題。
日経ビジネスは昨日、「金沢のチャンカレ カレー一本やりで堅実経営を続ける知恵」という記事を配信しました。すでにお読みになった方もいらっしゃると思います。「チャンカレ」というのはもちろん、金沢工大(写真左奥)近くの「チャンカレ」(左側の建物)。
「金沢カレー」を代表するカレー店です。記事は、祖父の田中氏が開業したお店を引き継いだチャンカレ現社長が、堅実な経営を確立し、新しい取り組みに挑戦している様子をインタビュー形式で伝えています。
まず、それ自体が興味深い。後半で紹介されるのが新規顧客を開拓するための「季節限定メニュー」(例えばこちらやこちら)。そこに約1ヶ月前、新顔が新たに加わりました。写真は日曜日、業務終了後に撮影したもの。
で、今回は何と、「全国のご当地人気メニュー。新潟風タレカツカレー」。「ご当地メニュー」だから、正確に言うと該当しないのかもしれませんが。
「タレカツ」というのはカツ丼その他のカツのこと。醤油をベースにしたタレに軽く浸けてあり、玉子ではとじません。新潟県、特に新潟市付近では、卵とじのカツ丼よりもポピュラー。
最も有名なのは新潟大学正門近く、「とんかつかねこ」(残念ながら、現在は閉店)の「二段重ねのカツ丼」。今回のコラボ、チャンカレのニュースによると、新潟県内に初めて進出した「こびきの里・チャンピオンカレー出来島店」で、以前にタレカツを扱っていたご縁から実現したとのこと。
ちなみにお店の前には、新潟BMWの本店があります。これはもう、というわけで、精神的かつ身体的に元気な時に「新潟風タレカツカレー」挑戦...と思っていたら、同僚のT先生の情報によるとどうやら、提供を終了したらしい。
「新潟風」を、食べ損ねてしまった...。
■12月11日(水) 締切が来れば、仕事は捗る?! ──センセイのトホホな1日──
ちょっと、楽しみにしていた日。
今晩、6月に金沢で開かれた学会大会実行委員会の慰労会が金沢市内で開かれるのです。委員の大半は金沢大学の教職員ですが、金沢大学が学会を開催しているわけではないので、近隣の学会員に実行委員として協力して欲しい旨の要請がありました。
もちろん了承します。大会の様子については記録をお読みいただきたいのですが、金沢大学関係者の忘年会を兼ねて、慰労会を催すとのこと。せっかくの機会なのでセンセイも参加することにしました。問題は、溜まりまくっている仕事。
その高さは、どんどん増す一方。センセイは怠け者なので、締切が迫らないと仕事に取りかからない。というわけで(?)、この忘年会への参加を励みにして仕事を片づけることにします。今日は、朝イチと午前中に、立場上の、そして非常に重要な会議。
そして午後の最初に講義。早めに出勤して3台のMacを起動してメールを確認していると、MacBook Pro(Windows 7)に、Windows更新ファイルの通知が届いていました。毎朝のことです。アイコンをクリックすると、サイズは約230M。
...大きい。Microsoftは毎月11日か12日頃に大きなアップデートを行います。今回、Windows 10はかなり大きな更新が行われたようですが、Windows 7もそれなりに大きい。更新ファイルは複数。実は、ちょっと気になったのです。
でも、そのまますべてアップデート。仕事をしていると、MacBook Proに再起動の指示が出たので、躊躇(ためら)わずに従います。これだけ大きなアップデートになると時間がかかるので、少し放置。ふと、静かになったMacBook Proに目を遣ると...おかしい。
完全に固まっています。かなり待っても状況が変化しないので、止むを得ず強制終了して何回か再起動。されど状況はさらに悪化。 困った...。
仕事およびプライベートなデータは、ほぼすべて、このMacBook ProのWindowsパーティションに格納されています。最悪の場合、そのデータにアクセスできなくなってしまいます。
午前中の会議を挟んで何度もシステム回復に努めます。倖い、一時はほぼ問題ないくらいまで復旧したと思ったのですが、よく調べてみると、ネットワークに繋がらない。このままでは、仕事にならない。
そして実際、全然仕事になっていない。午後の講義が迫っているので、MacBook Proは未復旧のまま、別なマシンを使って最低限の準備を済ませます。講義終了後は、偉い方との面談。
慰労会兼忘年会のために大学を離れる時刻が迫っています。あるいは忘年会を断念し、MacBook Proの復旧に努めるか。お察しの通り、センセイの判断は忘年会参加を優先する。
後ろ髪を引かれながら、アパートにMacBook Proを残し、路線バスで兼六園近くの会場へ向かいます。バスの接続が良かったので、かなり早く現地到着。予約を確かめた後、周囲を散策します。ここは金沢城の石川門。
訪れるのは、17年ぶり。そして夜の訪問は初めて。デジカメは持っていなかったので、iPhone 5で撮影しました。残念ながらやはり、本格的なカメラにはかなわない。
写真の橋のこちら側に位置する兼六園──実は、一度も入ったことがない──を含めて、開場時間を終えているので人影はまばら。いよいよ慰労会兼忘年会。こちらは内容も、ノリも、異業種交流会。母校ICUの先輩だと思っていた方が、実は後輩で、しかも学部学生として、当時大学院生だったセンセイを知っているとのこと。
申し訳ない。その時の記憶はありません。最終のバスに駆け乗って帰宅。アパートで、十何回目かのMacBook Pro修復に取り組みます。
倖いにも、何とか数日前の状態にまで戻すことができました。まさに僥倖(ぎょうこう)。このページは、そこで更新しています。いろいろな人との繋がりや、マシンの努力(?)によって、それがかなったことだけでも、どれだけ倖せなことか。
言祝(ことほ)ぐことの大切さを再認識させられたセンセイなのでした。ただし残念ながら、仕事はまったく片づいていないことに変わりはない...。トホホ。
■12月10日(火) 広い駐車場のコンクリート打設工事を終えて、隣家の新築工事は最終段階に
今週の金沢でのセンセイは、毎晩鍋料理。
母親からもらった白菜と葱は尽きたのですが、それに代わって、義理の伯母からずっしりとした立派なものを頂戴しました。白菜数枚剥いて包丁を入れ、葱とともに、極力塩分を控えて鍋にします。
ただし、それ以外の具は購入しなければならない。昨晩はいつものスーパーで、岩手沖で獲れた鱈の切り身かアメリカから輸入した解凍物かで迷った末、量と価格の面から後者を購入。結果的にはこれが失敗。ただの切り身なのに、塩っぽい。
ナシテ?!そうとは知らずに、意気揚々(?)と自転車を走らせた西村センセイはアパートの直前で、写真の赤色コーンの存在に気づきました。...やっぱり。
ここは何度かお伝えした、新築工事中の隣家。付属設備を含めて、本体の工事はすでにほぼ完了しています。先週行われたのは、写真手前の駐車場の工事。
週末には強度を増すための鉄筋工事を終えていました。唯一残されたのは、駐車場のコンクリート打設工事。それが昨日の日中に実施されたのです。
解体工事着手から数えると、約半年。自宅を新築した経験からすると、無理のない範囲ではあるものの、かなり急いだ、という印象。そして、駐車場が広い。
以前のお宅は、1台しか止められなかったのです。でも今回は3台分を確保。加えて、玄関に通じる階段と車椅子用の斜路の幅が、ほぼ同じ。高齢者の利用と、関係者がここに集まることを強く意識しています。
高齢のご主人は10年近く前に亡くなられましたが、奥様はご健在のはず。数人のお子さんは、県内外に居住していらっしゃるようです。ご主人の葬儀の際は、道路をセンセイのアパート近くまで車が止まっていました。
どうやら今回の新築工事は、やはり、高齢の奥様をこの家で最後まで看るためのもののように思われます。もちろんその後、お子様のどなたかが住まわれることになるのかもしれません。その考え方、わからないではない。
でも、センセイにはできない。主に資金面と、「意志の強さ」という2点においてで、です。
それを甲斐性(かいしょう)がないと見るか、現実主義的と解釈するかの判断はお任せします。
■12月9日(月) 最後の一葉 ──金沢は、この時期としては珍しい小春日和となっています──
週末に訪れた仙台は、城下町であること、広域の中心となる都市であることなど、機能やサイズなどを含めて似ています。
でもセンセイにとっては、全く別な街。仙台に「着く」と、どこかほっとします。自宅を発って金沢へ「移動」し、アパートないしは大学に到着した時とは対照的。やはりセンセイが東男(あずまおとこ)だからということなんでしょうか...。
だからどうしても、仙台については長くなってしまいます。(スミマセン)というわけで今日は、センセイが金沢で見たものを、可能ならば手短に。
先週土曜日に金沢へ移動してから、センセイは原則として自転車で行動しています。到着直後はビールをケースで購入する必要があったため、自動車を使いましたが。
その時も、ビールをアパートに運び終えると、改めて自転車でご出勤。つまり天気が持っているのです。正確に言うと土曜日は微妙で、夜になってから寒冷前線が接近してきたため、仕事を中断してスーパーへ急ぎ、料理のための魚だけを買って帰宅。
でもその頃から雨粒がポツポツ当たり始めて最後は、雨雲と自転車との競争。倖い、入学試験が実施された日曜日は、多少雲が広がったものの、天気が大きく崩れることはありませんでした。そして今日は、さらに良い天気。
その分、朝は放射冷却で冷え込みましたが。朝イチの授業が始まった時間に、所用で校舎の外へ出ました。雲一つなく、晴れきった高い青空が広がっています。この頃から気温もどんどん上昇し始めました。
用事を終えて、エレベーターを利用すべく、最寄り出入口に向かっていると、あれっ?!明らかにいつもと、そして先ほどこのドアを利用して戸外に出た時と、何かが違う...。
すぐにその原因が、活発に動き回る赤い帽子であることに気づきました。金沢工大は現在、大学と高等専門学校、そして幼稚園を設置しています。いずれも学校教育法に定められた「学校」。
いわゆる「1条学校」。格が違う。その幼稚園の園児が、数人の女性教諭──学校なので「保母さん」ではない──に引率されて、研究室がある建物の前の芝生で遊んでいます。
う〜ん、赤じゃない帽子の児童──幼稚園と小学校は「児童」──もいるなぁ。簡単に写真を撮って出入口へ。上を見上げると、センセイの研究室の真正面に立つ樹に、紅葉が1枚だけ枝に取り残されています。高い青空と葉の色がコントラストを為しています。
この樹では、9月末から葉が色づき始めたのです。季節が進み、葉の色が黄色、そして赤色と変化しても、大半はそのまま枝に残っていました。でも颱風の強風と、少し前までの寒さで、ほとんどが落葉。
でも、この葉だけは、しぶとく残っています。生命力の差、か。2週間くらい前、その存在に気づきました。まるで、中学校──たぶん──の英語の時間に習った、o.ヘンリーの「最後の一葉」。
ただしこちらは鉛筆描きではなく、本物です。
■12月8日(日) 郡山駅前の方は、全く別なお店らしい... ──センセイが、早めに仙台へ向かった理由──
今日は入学試験実施日。センセイは早朝からご出勤。例によって、そちらへのコメントはありません。
というわけで、もう1日だけ仙台のお話を。
結果的に乗車することになる1時間遅い上越新幹線に乗っても、長岡駅での接続が良くなく30分ほど待たされることを除けば、東北大学での講演に間に合うことは知っていたのです。それでもセンセイは、敢えて1本早い列車にしました。
理由は二つ。お土産の購入と、昼食。仙台駅の地下の売店で、高齢の両親が暮らす実家や、93歳になった伯母の家、そしてその妹(故人)宅つまり従姉妹宅に届けるためのお土産を買いたかったのです。お菓子の類ではなく、老人のための漬け物など。
ただし仙台で売っている漬け物の大半は、山形産ないしは福島産なのですが。次期ご当主様としては、彼ら彼女らの様子を確認する必要があります。でもそのためには口実が必要。「仕事で、たまたま仙台へ行ったんだけどけどね...」という具合。そして、お昼。お察しの通り、こちらがメイン。
東北大学の食堂は何回も利用しています。特に不満はないのですが、遅い列車に乗ると、一番混雑している時間帯に到着することになります。それより何より、駅前の「そばの神田 東一屋 名掛丁店」(こちらやこちら)に入りたい。
バレバレでしょうが。キンエン生活中のセンセイはここ数ヶ月、ラーメンをまったく口にしていません。でも、出先でのうどんは別。
早い新幹線なら、11時45分頃お店に到着します。お昼前だから混雑は覚悟の上。でも時間はある。神田でゆっくりとうどんを頂き、それから駅に戻ってお土産を...という算段。
「踏切の安全確認」で、計画は吹っ飛んでしまいましたが。(ただし公共交通機関の安全は最優先)12時16分に仙台駅新幹線ホームに到着すると、まず、駅ビル地下1階へ。漬け物を一瞥(いちべつ)してから宮城県産の青茄子の漬け物を購入。
支払時に、それがポケモンとのコラボバージョンで、通常のものとは違う──しかも高い──ことに気づいたのですがここは、お土産ゲットを優先。...さて、どうしよう。
ここで地下鉄に乗れば、余裕で会場到着。しかしお昼は食べられない。迷った末、地上に出て「そばの神田」へ。この状況下ですら、人を惹きつけるだけの魅力があります。ただしセンセイの場合、気をつけなければいけないことが。
メニューの選択です。初めて訪れた時は、たまたま「小えびかき揚げ天麩羅うどん」を頂いたのです。衝撃的な出逢いでした。
だからその後も、基本的には同じものを頂いているのですが、いつからか「小えびかき揚げ」ではなく「えびかき揚げ」に。一瞬訝(いぶか)ったのですが、券売機のボタンを押す指の動きは止まりませんでした。
届いたかき揚げの中にいたのは大えびでも小えびでもなく、中途半端な「むきエビ(バナメイエビ)」。小えびのような香りはなく、それなりのサイズの海老の味わいも不足しています。かき揚げそのものの、うどんはおいしいのですが...。センセイはここ数回、同じ失敗を繰り返していました。券売機を確認すると今回も、やはり「えびかけ揚げ」。
同じ過ちを繰り返さないように別な品を探します。目に入ったのは「小柱かき揚げ」。小型の貝柱を指すものと推測されます。
食券を買い求めて店内へ。予想通り大混雑。リーダー格の女性店員が調理担当とともに、お客さんに「あの場所で...」などと指示を出しています。ちょうど一番オーダーが溜まったタイミングだったので、少し待たされそう。
お客さんは常連客と一見客が半々くらい。食券を出すと、「そばですか、うどんですか」と尋ねられます。少し申し訳ないと思いつつ、訊かれる前に「うどん」。
センセイが入店すると、なぜか新規の客足が途絶えました。先に入っていたお客さんがそれぞれの品を倖せそうに食べ終え、店内に少し余裕ができたところで、「小柱かき揚げうどんのお客様ぁ...」のアナウンス。
合掌してから、まず、枕崎産の鰹節と良質の昆布を使った出汁を1口だけ頂きます。続いて、かき揚げ、そしてうどん。美味しい。本当に、美味しい。小型の貝柱を含めて、すべての要素が。
不足しているものがあるとすれば、それはセンセイの物理的(時間的)、精神的余裕。
「そばの神田」は宮城県内に数店舗あるようです。たまたま、駅前の別なお店にも1回だけ入ったことがあるのですが、意外にも味が少し違う。それにそのお店は現在、道路の反対側、別な場所に移転したようです。
いつか「本店」を訪れてみたいと思っているのですが...。なお、福島県郡山駅前でも同名のお店に出くわしたしたことがあります。すでに閉店していましたが。その時は系列店かと思ったのですが、今回良く確認すると看板のフォント、特に「神田」の「田」の書体がかなり異なります。
どうやら同名の、ただし、まったく別のお店だったようです。お詫びして、訂正させていただきます。