2021年11月6日更新(2021年11月14日ページ移動)
■11月6日(土) 「秋の風物詩」はどこへ? ──久しぶりにススキの群生を見つけました──
2週間前、久しぶりとなる対面での研究会を終えて、関係者数名と情報交換会を開いていた──飲酒会合は解禁済──時、センセイの携帯電話に着信が。
飲み会が始まっているわけですから、夜。まぁ、まだ薄暗くなり始めたところだったけど。それより何より、センセイは携帯電話の番号をごく限られた相手にしか伝えていません。つまり何か至急対応しなければならない問題が発生したか。
すでに酔い始めていたこともあり、発信元を確かめずに応答。掛けてきたのは愛車のディーラー。金沢ではなく新潟の購入先です。白状すると技術力に少し不安を感じる──これまで2回初歩的なミスをしている──ので、検査や定期的点検や金沢のお店ばかり。
でも冬に入る前にここでタイヤを交換する必要があります。だからこちらから...と思っていたのですが、まさか先方から掛けてくるわけはありません。どうしたのだろうと思って応答すると...何だか良くわからない。そのうち「良い金額をご提示できると...」。
少しずつ状況を理解してきました。「西村様のお車を購入したいという方がいらっしゃって...」なるほどね。センセイの車は、国内で流通しているBMW車の中では、ほぼ最後のMT車。
今ごろになってMT車絶滅に気づいた方がいらっしゃるようです。ひとまず話を聞いた上で、センセイはMT車しか運転できない──特に今後は加齢が進む──こと、仮に売却するとしても、現在販売されているのは、とても手を出せない超高級モデルのみ。
しかもその車は、センセイが必要としているファミリーカーではありません。その旨を説明して「では、私は他メーカーの自動車を購入するしかありませんよ。どうすればいいんですか?」と伝えると、若い営業マンは「そうですね」と話した後、沈黙。
オイオイ、それじゃぁ商売はできないよぉ。実際は条件交渉も可能なのに...。それはともかく、後日こちら冬用タイヤについて連絡しました。購入後5年半が経過。その時から装着していた冬用タイヤを新品に履き替える時期を迎えているのです。
単なる交換と異なり、タイヤの装着や「ホイールバランス」という調整をする必要があります。そこで今日、実家へ行くついでに、ちょっと遠回りをして新潟県内のディーラーへ。途中、曽地峠と実家近くの妙法寺峠を越える必要があります。いずれも少し標高はあるものの、楽しく運転できるコース。
...あ"っ。用を済ませてから実家へ戻る──実家は自宅とディーラーの中間に位置する──途中で、車を道路脇に止めて撮影したのが写真。ススキの群生です。お気づきでしょうか、なかなか目にする機会ができなくなっていることを。
かつては日本の秋の風物詩だったのに。代わりに、勢力を伸張させているのが、そう、道路脇で濃い黄色の花を咲かせている背の高いセイタカアワダチソウ。北米原産の外来種です。繁殖力が強いだけでなく、根からライバル植物にとって有害な毒物を放出しています。(「アレロパシー」)
そのため、ススキがどんどん追いやられています。今回走行した地域も低地はセイタカアワダチソウが優勢。でも峠の前後は高度があるためかススキもかなり頑張っています。ホントに久しぶりに見た、という感じだったのですが、全国的に見ると別な動きも。
ススキが進化して、セイタカアワダチソウの毒素に対抗できるようになっているというのです。そして原産国(?)の北米では逆の現象が。こちらはススキの側が「外来種」。それがセイタカアワダチソウを駆逐しているというのです。日本で秋と言えば、ススキにお団子で、優雅に兎の月見というイメージなんだけど。
生物界の生存競争は、熾烈(しれつ)だ。う〜ん。
■11月5日(金) ここまでやるのなら、むしろ... ──大規模改築中のお宅は、棟続きに──
局面が大きく動いたのは、ちょうど1週間前の金曜日。
いつもより遅めにアパートを出たところ、空にグッと伸びたクレーン車のアームが見えました。間違いありません、先日ご紹介した大規模改築&別棟新築中のお宅の前です。
いよいよ別棟の組み立て工事に着手したのです。その段階で柱はこちらと同程度まで組み上がっていました。前の晩に確認した時は、まったく組んでいなかったはず(クレーン車は絶対に存在しなかった)。
いったい、何時から作業を始めたのでしょうか。写真は今週、工事がある程度まで進んだところで撮影したもの。全体としては概ねセンセイの予想通りなのですが、このお宅については、次々と修正を余儀なくされています。
今回も新しい発見が。若夫婦用(?)の別棟については、ほぼ予想通り今風の建築です。ただしかなり丁寧に作業してることがわかります。予想外だったのは母屋との関係。
独立させるんだろうと思っていたのですが、何と棟続き。接続部分に斜めの出入り口を設けます。今回の一連の工事で、センセイが最も予想を外したのは、母屋。
高齢のご夫婦、あるいは少なくともどちらかがお住まいなのでしょうから、母屋にはあまり手をつけないだろうと考えていたのです。でもすでにお伝えしたように、母屋2階も大規模に改修しています。
先日は玄関付近でかなり大規模な作業をしていました。高齢者にとって、2階はともかく表玄関は非常に大切な場所だと思われるのですが...。
写真右脇は玄関に接したお部屋でした。普通なら老人の部屋に充てる場所。でも過去形にしたのは、その場所まで大きく形状を変更させているのです。正直なところ、何の用途に用いるのか、ちょっと思いつかないのですが...。
とにかく相当なお金がかかっています。で、何を言いたいかというと、ここまで徹底するのなら、むしろ全面的に新築した方が早く、安いはず。う〜ん。
なお、もちろんこの御家族にはいろいろお考えがあるはず。それをどうこう言っているわけではありませんので、誤解なきよう。
■11月4日(木) 大学裏で、洋菓子「カヌレ・ショコラ」の移動訪問販売に出くわしました
木曜日は1限に講義。今日はテレビ会議システムを使った遠隔授業です。
昨日が祝日だったからか、学生諸君の中には調子がイマイチという学生も。ただしセンセイも、今日は偉そうなことは言えません。授業中、一斉にコンピュータで回答してもらう場面があるのですが、何と、その設定にミスが。
しかも、ミスは複数。されど遠隔なので、こちら側はトラブルが発生していることをすぐには把握できません。受講生諸君は、回答時にはかなり混乱したはず。ゴメンね。
来週は対面なので、その場でも謝ります。気持ちを切り替える──かつ、低塩分のお昼を確保する──ために、キャンパスの外へ。歩いていると突然、住宅の陰から白いコックの服を着た男性が飛び出てきました。
青い台車を押しています。台車には旗が。ここは大学裏。民家の奥を、高橋川が流れています。奥のグレーの建物は、電気・電子関係の研究室や実験室が入る大学「40号館」という建物。
最初はお弁当か何かの配達だろうと思ったのです。でも周囲に車は見えないし、そもそも配達ならコックの格好をする必要はありません。彼と正対していたので急速に接近したのですが、彼は走るような格好で隣の建物の玄関へ。
インターホン越しにお宅の方と話しています。応対していらっしゃるのはたぶん、奥様。別に聞き耳を立てていたわけではないのですが、会話の一部が聞こえてきます。「・・・お菓子・・・」。そうです、何とお菓子の訪問販売なのです。旗には、「こだわりのショコラ使用 フランスの高級菓子 カヌレ」と書かれています。
台車の上には保冷容器。その中に「カヌレ」なるものが収められているのでしょう。知らないお菓子だったので後から調べたところ、卵の黄身と蜜蝋を使ったフランスの焼菓子とのこと。オリジナルはチョコレートを使わないようです。
でも今回は「カヌレ・ショコラ」“canere chocolat”(最後の“e”にアクサン〔アクセント〕が付く)、つまり「チョコ・カヌレ」を販売しているようです。「カヌレ」にも、そしてこの訪問販売という手法にも興味はあるのです。でもここは新興住宅街。30歳代から40歳代前半の、働き盛りの方が子供を育てながら暮らしている場所。共働きのお宅が大半です。
この環境下で、徒歩による訪問販売。う〜ん、いろいろな意味で、どうだろう...。
■11月3日(水:祝日) 「晴れの特異日」なのに... ──女心と秋の空──
今日は文化の日。「晴れの特異日」として知られています。
平日に挟まれた祝日なのでセンセイは金沢に留まったまま。いつもの時刻に起床して、まず血圧を測定し、薬を塗ってから出勤の準備。いつもと違う点があるとすれば、早い時刻に登校する小学生の声が聞こえないこと。
外に緊張感が一切感じられません。今日の天気予報は曇り時々晴れで、降水確率は午前中30%、午後が20%。朝まで雨が残るものの、午後は比較的良い天気になるだろうとのこと。傘は不要です。
ドアを開けると、え"っ?!道路や雨が見事に濡れています。未明に雨が降ったのです。まぁ、予報通り。雲は多めでしたが、それでも頭上や西方には青空が見えたので、そのままご出勤。
正確には研究室を使わせていただくだけで、「勤務」ではないのですが。当たり前ですが講義はないので、お昼はアパートへ戻ります。塩分が少ないお昼を作るためです。簡単に調理して頂いてから、少し休憩し、再度出勤することにします。
予報通り、午後は良い天気...おかしい。確かにセンセイが立っている場所は良い天気。でも周囲を見渡すと西側以外はかなりの雲。大学に近づいた──左奥に図書館棟が見える──時、正面(南)奥に成長期の積乱雲を確認しました。
さほど強いものではありませんが、それでもその形状と動きに大気の生命力を感じます。頭上に黒雲が迫ってきました。まずい、傘を持っていません。
キャンパスまであと5分、建物にたどり着くまで10分弱。幸いにも西だけは晴れているので、何とかなるだろうと思ったのです...が、甘かった。頭上に雲はないのに、何故か細い雨が降り始めました。
どうやら、通過し終えた黒雲がもたらしたものらしい。東側、富山県との県境付近では、かなり降っているようです。それでも、少し濡れた程度で大学にたどり着きました。やれやれ。
この不安定な天気は、上空に寒気、つまり重い空気がが入り込んで、大気の動きが不安定になっていることを示しています。天気予報によると午後は晴れ...と不満をぶつけたいところですが、確かに、午後の降水確率は20%と告げています。
冷静に考えると、そんなにおかしな予報ではありません。「女心と秋の空」、つまりもともとこの時季はこのような天気なのです。でも一般的には、女性は恋愛状態に陥るとその人しか見えなくなるので、実際は「男心と秋の空」だと思う。
いかがでしょうか。
■11月2日(火) なぜそこで「体育館座り」? ──アパート近辺は、住宅新築ラッシュ──
今日は見たままのお話。
昨日は月曜日で講義がありません。そこでお昼を頂く──もちろん自分で調理する──べく、一時的にアパートへ戻ることに。その途中で撮影したのが写真。写真中央とその左側に、新築工事中のお宅が見えます。
地域に活力があるということですから、それはそれで言祝(ことほ)ぐべきこと。この2軒が建っている場所は、去年まで田圃だったのです。でも今シーズンは耕作の動きがなく、変だなぁーと思っていたところ、2、3ヶ月くらい前に埋め立て。
半月くらい前から基礎工事が始まり、先週、まず左側の建物が組み立てられました。昨日は小学生と一緒に出勤した──つまりかなり早い時間帯──のですが、すでにクレーン車はアームを伸ばして作業中。周囲には多くの作業員。
お昼には写真の状態まで組み上がっていました。まだ屋根の部分は組まれていません。良く見ると現場作業員とは別に、写真中央やや右側に何人かの姿が。まず「止まれ」標識の右側に、グリーンの上着を着た細身の女性が立っています。
間違いなく施主(せしゅ)の奥様。30歳代前半です。で、肝心のご主人、つまり施主の姿を探すと、標識の左側の地面に座り込んでいます。膝を抱えたいわゆる「体育館座り」。センセイに似て、割と猫背。
オイオイ、今日は貴方が主役。...ここに到るまでの疲れが、どっと出たのでしょうか。
ご主人の左隣(電柱の右側)には関係者と思われる作業服姿の男性が座り、奥様の左側では別な男性が立ち、彼女に話しかけています。作業の内容を説明しているのでしょうか。よぉーく見ると、右端の白い車の前に、コート姿の女性。
微動だにしません。妹さんなど、ご夫婦の関係者かと思ったのですが、現場に近づいて間近で観察しても、微笑(ほほえ)みを湛えた柔和(にゅうわ)な表情の彼女はしかし、微動だにしません。ナシテ?
彼女は右手に大判の青い封筒を抱えていました。どうやらやはり工務店の方のようです。それならそれで、なぜ貴女は顧客をフォローしない?
いずれにせよ当地はかように、新築ラッシュなのです。(たぶん、続く)
■11月1日(月) 上がるはず...なんだけど ──センセイが煽られ運転から学んだこと──
...煽り運転──正確には「煽られ運転」──への対処方法などではありません。残念でした。実は先週に引き続き、血圧のお話。
西村センセイ、昨晩は割と熟睡できたのでかなり早いお目覚め。早めに出勤することにして、まず血圧測定。今朝は最初からかなり低めだったのですが、測定を重ねると数値はどんどん低下。
いわゆる「最高」(「収縮期血圧」)の移動平均最低値は101mmHg。「下」が63。先々週土曜日ほどではありませんが、それでも相当低い。「朝は好調だった今年前半同様、問題ないレベルなんだぁ...」と感じつつ、徒歩でご出勤。月曜日に講義はないのですが、明日の講義準備や公的なお仕事。
午後は後者は取り組みました。でも審査件数が多く、しかも相手があって気を使う仕事なのでかなり消耗しました。本当なら今日完了させたい仕事。でも終わらないことが明らかだったので、詫び状を書いた上で先送りします。
暗い中を徒歩で帰宅。夜も最初に血圧を測ります。できるだけ毎日の測定条件を揃えようというのです。もちろん生物ですから、機械のようにはいきませんが...。
で、初回と2回目はやっぱり高め。「煽られ運転」を経験して、血圧変化に関して気づいたことが二つあります。「キンエン生活」を継続して塩分(正確にはNa+)摂取を控え、しかも適度な運動を継続。
これでも血圧が下がらないのなら、何らかの身体の不具合か、ストレスが疑われます。倖いにもセンセイは前者ではないようなので、血圧が上昇するとしたらストレスが主要因と推測されます。ここまでは、これまでわかっていたこと。
問題はストレスの影響の、低下速度です。「煽られ運転」の場合、身体が戦闘モードから平常のだらけた状態へ移行するまで、2〜3日かかりました。でも、まぁ、あれは特殊な状況。
で、今日のように気を使う仕事をして血圧が上昇した場合でも、やはりすぐには下がらないらしい。実際、週末に自宅で夜に測定した時は、「最高」の移動平均の最低が116mmHg。個別記録の最低は105mmHgでした。そしてもう一つ。
一般的には「飲酒すると血圧が上昇する」と言われています。写真は本日未明──昨晩就寝前──に、ふと思いついて測定したもの。昨晩、いつものように測定した際の「最高」の最低(移動平均)は129mmHg。
個別の最低は、119mmHg。されど、いつも通りに晩酌──決して深酒ではない──した後、就寝前に計測した3回の平均は、おぉ、グッと下がって106mmHg。最低は、写真の104mmHg。この現象は決して今回だけでなく、測定開始時からずっと一貫して継続しています。
センセイの場合、「飲酒すると...」は当てはまらないらしい。どうやら機械的、そして近視眼的に考えるよりも、もっと広く、大らかな視点で考える方が、結果的には得るものが大きいようです。
■10月31日(日) 大学の駐車場脇で、学生向けのアパートを改築した喫茶店を見つけました
時系列的には一昨日の続き。ただし因果関係はまったくありません。
「さくらもみじ」に見送られながら、ドラッグストア経由で大学へ。このような場面でセンセイは、よく新しい道を歩くことにしています。大学の周囲はもともと田圃だった場所。だから昭和30年代以降に区画整理されています。
つまり道路は碁盤の目状。だから大学のすぐそばであっても、訪れていない道路がまだ残っているのです。一般の住宅と金沢工大生用のアパートばかりですが、それでもやはり新鮮。
...あれっ?!明らかに周囲とは異色の空間があります。アパートの、道路に面した部分です。もともとの建物は、金沢工大開学当時か少し遅れた頃に建てられたもの。
近づいてみると看板には「tea room ヴィラコスモス」。興味はあったのですが、何しろ出勤途中(?)だったので入ってみることはしませんでした。後から調べてみると、アパートのオーナーが経営していらっしゃるとのこと。
ただし初代の経営者はもう80歳以上ですから、お店を切り盛りしているのは若夫婦、というより、おそらく若奥様。かつてこの部屋は管理人室のような使われ方をしていたんじゃないかと思います。アパートによってはオーナーの住宅を兼ねている場合も。
でも最近の学生は良くも悪くも、手がかかりません。アパートはとうの昔に減価償却を終えているし、子育ても一段落したので、代替わりした若奥様が趣味か、「昔取った杵柄」でお店を始めたんじゃないかしら。以前ご紹介した、「サンドイッチ工房 シリウス 青星」と共通する点も。
「金沢工大には、学生向けの『門前町』がない」とセンセイは考えていました。でも、少なくとも喫茶店については「cafe Y's home」や「喫茶 時 toki」があります。ちょっと認識を改めなければならないようです。
反省。