2020年2月8日更新(2020年2月16日ページ移動)

──2020年2月第2週のニュース──

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2月8日(土) 訳あって、今日は右側 ──今晩から明日にかけて北陸地方は、山間部を中心に大雪になりそうです──

 今朝はゆっくりと起床。ゆっくり過ぎて、ホテルの朝食からご飯が消えていたほど。提供時間ぎりぎりだったから仕方ないのですが。

 都内で働く娘──こちらはさらにお寝坊さん──のところに立ち寄ってから、上越新幹線で新潟の自宅へ戻りました。上毛高原駅付近ではチラチラと雪。地面にも、ところどころ雪が残っています。
 上越国境の長いトンネルを抜けるとそこは、おぉ、雪国。

 ただし例年なら1.5mくらい積もっている雪が、屋根の上にわずか20cm程度あるだけ。でもつい先日まで無雪だったことを考えれば、いかにも冬という雰囲気。
 駅付近のスキー場は辛うじて、部分的に営業していました。

 写真は昨日お伝えするはずだったもの。東京大学工学部の会場での講演の様子。センセイの講演後の様子です。

 お気づきの方も多いと思いますが、センセイは講演会などに参加する時、原則として客席左側(下手)に座ります(例えばこちらこちら)。
 人間は、完全には左右対称ではありません。センセイの場合、正面やや右側を見る方が楽なのです。

 客席右側に座る場合──例えばセンセイらの著書が学会から表彰された時──には、それなりの理由があります。お察しの通り、登壇の関係で座席を指定されたのです。
 やっぱり左側を見続けると首がちょっと痛くなる。

 魚沼の長いトンネルを抜けると浦佐駅。雪の風情が越後湯沢とは違い、かなり湿った雪。さて、乗換駅の長岡はどうかというと、それなりの積雪。ただし相当湿っています。僅かの乗換時間で信越本線に。
 塚山の峠を越えると柏崎市。標高が低くなるにつれ、雪の量は少なくなります。

 柏崎は、歩道を含めて道路上は概ね無雪。倖いなことにセンセイが下車した時はほとんど雪が降っていなかったので、徒歩で帰宅しました。少し休んでいたのですが...おかしい。土曜日の夕方とはいえ、外が静かすぎる。
 カーテンの隙間から外を見ると、おぉ、静かに雪が降り続けています。かなりの降り方。

 明日は在来線を乗り継いで金沢へ移動することにしています。天気予報を確かめると上越地方つまり新潟県西部には大雪警報が発令されています。柏崎市がある中越地方も警報に相当する降り方、とのこと。
 う〜ん、明日のセンセイは、どうなる。

P.S.
 昨晩発覚した“SheepShaver”のトラブルですが、小さなファイルを1個追加したところ、無事に起動するようになりました。やれやれ。ただし主要.exeファイルおよびアイコンが消失した原因はいまだに不明です。



2月7日(金) そんなに酔っぱらっていたわけじゃないのに...不思議だ

 今日の写真はありません。MacBook Pro(上のWindows 10)のトラブルで、写真を加工できなかったのです。

 そもそも、昨晩から大変だったのです。

 予定通りに行動し、ホテルにチェックイン。ここまでは問題なし。しかもその時点で、昨日のページの大半を作成し終えていました。ただし、お伝えしたように途中で酔っぱらってしまい、サイトの更新までたどり着くことはできませんでしたけど。
 ホテルで入浴後にページを完成。

 後はデータをアップロードするだけなのですが...できない。何度やっても、できない。センセイはMacBook Pro上のWindows 10を使用しているので、Mac側のトラブルまで疑ったのですが、問題を検出することはできない。
 だとすると.MacBook Proではなく、それとインターネット網を繋ぐiPhone 5が疑われます。

 そういえば、北陸新幹線車中でずっとMacBook Proに接続していており、バッテリーは完全充電状態だったのに、いざサイトを更新しようとした時、バッテリーの電力は55%にまで低下していました。この間、わずか3時間。
 ほとんど使用していなかったのに。

 変だな、とは思っていたのです。「熱い」という程ではなかったのですが、なぜか暖かかった...。つまりバッテリーに内蔵されていたエネルギーを使用し、一部が熱として放出されていた。今から考えると、何らかのトラブルでプログラムが暴走し、正常に機能しなくなっていたんですね。
 それでも何とか、日付が替わらないうちにこのページを更新することができました。

 昨晩は、予定外のトラブルにより、かなり消耗した状態で就寝。今朝は仕事なので、睡眠不足でも起床します。10時の会議の朝イチにセンセイの発表。その後もいろいろあったのですが、とにかくセンセイはちゃんと働きました。
 暗くなってからホテルに戻って写真を加工するため、インストールしたばかりの“SheepShaver”を起動しようとして...アイコンが見当たらない。ナシテ?!

 おかしい。絶対におかしい。

 アイコンだけが消失しているのなら、酔っぱらったセンセイの操作ミスなどが考えられます。でも、何と、関係する主要アプリケーション3本だけが、関係するフォルダ内から消去されているのです。酔っぱらったセンセイがそんな高度なことをできるわけがない。
 それでも気を取り直して、バックアップから最低限の再インストールをします。

 関連するソフトは無事に起動したのですが、残念ながら、“SheepShaver”本体は、必要なファイルがインストールされていないとのことで、起動不可。

 お伝えしませんでしたが、昨日の氷柱の写真は、新幹線車中で“SheepShaver”を使用して加工しました。MacBook Pro(Windows 10)上での初めての加工です。だからシステムは昨日、全く問題なく稼働していたのです。
 それが突然...。

 う〜ん、わからない、というしかない。



2月6日(木) 金沢はキンキンに冷え込み、富山県と新潟県上越市は、雪がしっかりと積もっています

 写真は今日の午後、キャンパス内で撮影した駐輪場の屋根から下がった小さな氷柱(つらら)。今シーズン初めて目にしました。

 今朝のセンセイは個人的に、ちょっとドキドキしながら起床。前日の天気予報によると、金沢市でも最大20cm程度の積雪とのことだったのです。でも実際は、2〜3cm程度。「なぁーんだ」というのが正直なところ。
 油断したまま外へ出ると、猛烈に寒い。

 そういえば、昨晩帰宅時も冷え込んでいた。自動車に乗り込もうとして...ドアが開かない!!

 凍結してしまっています。雪は大したことなくても、寒さは今シーズン一番。気象庁のアメダスによると金沢の日中の最低気温は、早朝ではなく9時過ぎに記録した-1.7℃。もちろん寒い。
 でも例年ならもっと冷え込む日もあります。

 今シーズンは暖冬だったので、これで「猛烈に寒い」と感じてしまうんですね。

 バキバキと音を立てながらドアを開け、エンジンを始動します。車体や窓ガラスに雪が積もり、しかも凍結しているので最後は暖気で融かすしかないのです。始動時の外気温は-1.0℃。
 まぁ、毎年のことなので、問題なく出発することができました。

 雪の量は大したことないのですが、路面は完全に凍結しています。凍結は今シーズン初めてなので、気をつけて運転。もちろん問題なく大学の駐車場に到着。
 日中は気を使う立場上の会議が二つと、内輪の打合せ。

 それらを終え、関係者に挨拶してから大学を離れます。お伝えしたように明日、都内で会合があるのです。午前中からのプログラムだし、何よりセンセイは講師なので、絶対に遅刻できない。
 そこで前日に東京入りすることにしたのです。

 センセイのことですから、予定通り北陸新幹線に乗車。石川県内は住宅の屋根にまだ雪が残っているももの、道路の雪はほとんど消えていました。今シーズンは雪が少なかったので、地表が熱を蓄えているのです。
 ただし富山県内に入ると状況は一変。

 富山市内(最深15cm)は雪が少なかったものの、小矢部市、高岡市はそれなりの雪です。特に県東部は、いつも利用する道路には、しっかりと雪が残っていました。この雪なら、速度を落として走るしかないだろうなぁ。
 連続するトンネルを抜けると、新潟県西部。

 糸魚川市内は屋根に雪がある程度だったのですが、上越市内(高田)は相当な雪。アメダスの記録ではたいしたことなく(12cm)富山市より少ないのですが、幹線道路には除雪車が出動していました。雪は、場所によって降り方、積もり方が相当違うのです。
 長いトンネルを抜けると長野県飯山市。

 こちらもかなりの雪。でも数本のトンネルを抜けて長野市に出ると、全くの無雪。それを確かめることはできたのですが、窓の外が真っ暗になってきました。加えて、金沢駅で購入したサッポロビールが効いてきて、目覚めるともう、大宮手前。

 西村センセイ、明日はお仕事です。



2月5日(水) 今シーズン初めて、車に積もった雪を取り除くブラシを使用しました

 ...でも、雪の写真はありません。

 お伝えしたように、メインの学部入学試験は昨日で終了しました。ただし学生募集の観点からすると入学試験の実施は、ほぼ一瞬の通過点のようなもの。もちろん絶対に外すことができない駒ではありますが。
 学生募集、実はその開始から学生の入学まで続く、1年半くらいの長い活動なのです。

 で、今日も明日もセンセイは仕事。例によって、そちらへのコメントはありません。

 朝から業務に従事し、午後2時過ぎにやっと終了。頭と気を使う仕事なので、脳が甘い物を欲しています。補給を兼ねて大学の斜向かいにあるドラッグストアへ向かうことにします。すぐそばなので、お昼は工大生や教職員で溢れているお店。
 今日はちょっと寄り道をします。

 昨日は夜遅くにアパートへ戻ったのですが、交通量が少なかったので、いつもと違うルートを走りました。通常は、車が少ない生活道路を使うのです...あれっ?!

 自分の目に映ったものを確かめるため、少しだけ遠回りして訪れたのが写真の場所。2013年6月にオープンし、昨年9月末に突如閉店した「ほっともっと」があった場所です。
 見事なまでの更地になっていました。キンエン生活に入って以降、ずっとお世話になっていたのに...。

 ドラッグストア「V・Drug」を出ると、様子が一変していました。もともと今日は雨がち。写真でも道路が濡れているのがわかります。もちろん傘を持って外出したのですが、急に風が強くなり、雨が降ってきました。
 やがて吹き付ける雨に混じって、白っぽいものが...。霙
(みぞれ)です。

 日が暮れるころ、研究室のある建物の外が静かになってきました。喜んではいけません。雨が止んだのではなく、雪になったため音を立てずに積もり始めたのです。
 帰宅するため、1cm未満の雪を踏みしめて歩いていると、おぉ、車体全体に2cmくらいの雪が積もっています。

 フロントガラスやリアウィンドウが雪で覆われているので、今年初めて、搭載してある除雪用のブラシを使用しました。

 今までとは違い、明らかに冷え込んでいます。起動時の車外気温計は+0.5℃。明朝はさらなる冷え込みと、それなりの積雪が予想されます。そしてセンセイは明日、業務に区切りをつけて、夕方から都内へ出張予定。
 招待講演なので、何としてでもたどり着かなければならない。

 さて、どうなる。



2月4日(火) 世の中、悪いことばかりじゃ... ──MacBook Pro(Windows 10)上でMacOS 9稼働に成功!! ──

 4日間続いた入学試験は、今日が最終日。

 例によって、そちらへのコメントはありません。タイトル前半と業務とは無関係なので、誤解なきよう。全ての業務を終えて、深夜に帰宅しました。

 良く考えれば容易にわかるように、入試の仕事はまだまだ続きます。でも西村センセイ、今週後半は都内へ出張して短い招待講演を行うことになっています。来週も、招待講演を含む複数の出張が入っています。
 センセイは、学者なのです(忘れてたけど)。

 で、何を言いたいのかというと、出先にいる間は、整備したばかりのMacBook Pro(写真右側)で全てをこなす必要があります。メールソフト関係はすでに整備を終えています。ホームページ関係は一部未設定の箇所を見つけましたが、たぶん大丈夫。
 最大の問題はWindows 10上でMacOS9を稼働させること。

 要するに、エミュレーションソフト“SheepShaver”を実用レベルまで持っていく必要があります。ただしかなり集中しないとインストールできないソフト──だったはず──なので、昨晩まで手つかずだったのです。
 でも、出張がもう目の前に迫っています。

 これからしばらく忙しい日が続くので、予定を変更して昨晩、一気に作業することにしました。疲労具合も考えてです。“SheepShaver”、実は最初の頃のインストールは失敗の連続だったのです。
 それでも一度
(ひとたび)インストールに成功すると、状況は一変。

 OSのバージョンがかなり変化しても使い続けることができます。これはWindowsの特長、そしてMacOSが見習いたい点。特に、現MacOS Xは古くからのユーザーへの敬意を感じ取ることができない場面があります。
 ただし問題が。それはbit数。

 取り扱えるデータ幅が、従来は32bitだったのに対して最近は64bit。“SheepShaver”は32bitなので、従来のマシンなら問題なかったのです。でも2016年、今後のことを考えてに薄型MacBook Pro(Retina)購入
 こちらは64bitマシン。

 “SheepShaver”がそのままでは走らず苦労しましたが、いろいろ情報を収集して、やっと稼働可能になりました。一度成功すればこっちのもの。“SheepShaver”は稼働状態のファイル群をフォルダごと保存、管理することが可能なのです。
 実際には相当注意する必要がありますが、それでも移転も比較的容易。

 MacBook Pro(Retina、64bit)上の“SheepShaver”はその後、研究室で使用しているWindows 10へ移行後のMac mini(64bit)にも引き継がれました。
 他方、MacBook Pro(Retina)は、残念ながら致命的なトラブルが続いたため、売却

 かように、“SheepShaver”のインストールは数年置き。

 加齢老化が進むセンセイは、インストールの手順をすっかり忘れています。最初に導入した時の書籍もあるのですが、情報が古くて役に立たない。
 そこで昨晩、気合を入れてファイル類の存在を確かめ、関連するソフトをインストールします。

 再起動後、コントロールパネルに相当するソフトで環境を設定した後、“SheepShaver”アイコンをダブルクリックすると、おぉ、まるで何ごともなかったかのようにMacOS 9が起動。(最初の写真)
 右の写真は旧MacOS専用の、天文現象のシュミレーション・ソフトの画像。

 これで何とか、出張できそうです。頑張れ、Mac!!



2月3日(月) 「アンタッチャブル」だった金沢工大にも、ついに... ──こんな現れ方の世代交代も──

 昨日の続き。

 どのような立場で従事するかを問わず、入試関係の業務は身体を激しく動かすわけではありません。でも仕事の性格上、頭と心はヘロヘロ。脳が受け入れられるのは糖だけなので、業務を終えた夕方になると甘いものが欲しくなります。
 センセイは辛党なのに。

 で、昨日の午後、本来の目的地であるドラッグストア(写真左奥)へ向かって歩いていると、あれっ?!

 先週看板の取り付け工事をしていた「らーめん DON」跡に旗が立っているだけでなく、室内には照明が。もう説明会場として、使用が始まっているのです。
 旗の下部には、豆の絵。そして「のうか不動産」の文字。

 「のうか不動産」は金沢市内の不動産屋さん。

 「金沢学生マンションナビ」も運営しており、イメージ的には金沢大学の学生が利用する不動産屋。でもこのサイトに、金沢工大は載っていません。金沢工大はいわば、アンタッチャブルな存在だったのです。
 それなのにいよいよ、のうか不動産が大学の目の前に出現。

 どうやら今回は、金沢工大の合格者に「食事付き学生マンション BEANS SOU」を販売するための専用施設らしい。撮影時、店内には母親と男子生徒の後ろ姿がありました。
 ちなみにこのお店、「らーめん DON」跡のごく一部を使用しており、トイレはありません。どうするんだろう...。

 それはともかく、お気づきだと思いますが、のうか不動産が提案する学生向けマンションが目指すのは、他社が運営する新しいタイプのマンション(こちらこちら)そっくり。
 というか、そのビジネスモデルをそっくり真似たんじゃないか、というのがセンセイの印象。

 背後には、食事付/食事なしとは別に、これまでのようにアパート・マンションの所有者が同時に管理者として入居者(=学生)に接するという形態から、所有者はオーナーとしての役割に徹し、管理は別な業者に任せるという形への移行があると思います。
 もちろん従来の食事なしのアパートがそうであったように、中間的な様態も。

 さらにその奥に存在するのは、やはり世代交代。学生を自分の子供だと思って世話を焼く親の代と、「アパート・マンション経営は投資」と割り切ろうとする次の世代との違い。もちろん、それはそれで理解できます。
 確かに、お客さんのニーズも変わってきています。

 でも、ずっと困った/困っている学生とつき合ってきたセンセイ──今日も1人の学生がアポなしで来室した──の経験からすると、新しいタイプのマンションについては、なかなかお勧めできそうにない。

 たぶん、センセイ自身がそういう「困った」タイプの人間だからなのでしょうが。



2月2日(日) 西村センセイ、陽気に誘われる?! ──高橋川の対岸で上る不思議な「煙」を目撃しました──

 「上る」という表現は不正確。だって横方向へ移動したので。

 お伝えしたように金沢工大では昨日から学部のメインの入学試験が実施されています。例によってそちらへのコメントはありません。

 天気予報によると今日の降水確率は、1日を通して20%とのこと。明日から今週後半は今シーズン最強の寒気が入り込み、雨や雪になる見込み。そこで今日は、暗いうちに自転車で出勤しました。
 朝は曇っていたのですが受験生が集まるころには、彼ら彼女らを励ますかのように、きれいに晴れ上がりました。

 日中は気温も上昇し、アメダスによると金沢の最高気温は12.0℃とのこと。感覚的には4月の陽気。この暖かさに誘われて...というわけではないのですが、業務を終えてから買い出しも兼ねて、キャンパスの外へ出てみました。
 最終的な目的地は斜向かいのドラッグストアなのですが、ひとまず反対方向へ。大学脇を流れる高橋川を渡ります。

 確かめてみたいことがあったのです。それは「煙」。

 先日、講義棟4階の西側に面した教室にいた時、高橋川の向こうに、「煙」が見えたのです。ただし連続した煙ではなく、団子状態の塊になった「煙」。
 火の気のない場所だし、「煙」は上にではなく、なぜか横へ移動。

 風があるのは確かですが、上らない煙なんて、珍しい。下降気流がある場合や、冷え込んだ朝などに見られる「逆転層」くらいしか思いつかない。
 だから明らかに変。

 キャンパスの高い木々の陰になって良く見えなかったのですが、やがて、学生が「寮」と読んでいるアパートからだということがわかりました。そういえば1棟が、工事用のシートで囲まれていたっけ。
 現場に到着すると、ほぼ同じ構造の2棟のうち、たぶん古い方を解体中。ただし今日が日曜日だったからでしょう、工事はお休みでしたが。

 とても長いアームを持つ重機の、その一番先に蟹の鋏のような機具──「クラッシャー」と呼ぶようです──が取り付けられています。センセイが目撃したのは煙ではなく、「鋏」で掴み、砕いたコンクリートだったのです。
 その細かい破片が、煙のようにに見えた。

 それはそれでわかるのですが、「煙」を目撃した時、それは相当な距離を移動していました。つまり大小の破片が、広い範囲のあちこちに飛び散っているはず。建物の両側はシートで覆われていますが、道路側はご覧のように剥き出し。
 大丈夫なんだろうか...。

 そしてもう一つ。2棟は、各自の部屋は個室ですが、トイレや洗面所、そしてお風呂は共同という非常に古いタイプ。もちろん、約50年前に金沢工大がこの地で開学したころに建設されたもの。
 コンクリート造りなので当時は人気があったし、家賃も相対的に高かったのでしょうが、現代の学生にはあまり人気がない。

 メンテナンスさえすれば構造物としての寿命はまだまだあるので、シートで覆われた建物を見てセンセイは、外装のメンテナンスだろうと思っていました。でもそうではなく、同時期に建設された木造アパート同様、大家さんは解体を選択したわけです。
 今時の学生向けのものを新築するのか、新しいタイプの経営(こちらこちら)に切り替えるのか、あるいは売却等するのかはわかりませんが。

 いずれにせよ、この地で急速に進む世代交代を象徴する出来事です。


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