2016年8月20日更新(2016年8月27日ページ移動。2018年11月24日写真削除)

──2016年8月第3週のニュース──

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8月20日(土) 最高気温35.2℃を記録した今日、センセイはお盆休みで一番働いたかもしれない

 センセイのお盆休みは実質的に今日でおしまい。

 大学の学年暦上では6日(土)から16日(火)頃までが夏期休暇。「頃」と曖昧な表現が付いているのは、都合に合わせて選択制の年次休暇を取得することができるためです。

 センセイ個人のお休みはというと、その前半は集中講義があったし、お盆は次期家長としての仕事があるし......というわけで、実質的には5日くらい。
 それも最後の方は成績登録のために、「出勤」しています。

 大学にいると行政の仕事に振り回されるため、なかなか集中して考える時間を持つことができません。だから、と思って資料を持ち帰ったのですが、う〜ん、結果としては持ち帰っただけ。
 明日は金沢に移動するので、この機会に最低でももう一つだけ、今日でなければできないことをすることにしました。

 自宅書斎(16年前の写真)にある造りつけの本棚の整理です。正確に言うと、蔵書の整理よりもCDやBDの収納スペースの確保。ちょっと補足説明が必要だと思います。
 センセイが自宅を新築したのは20年前。

 当時センセイが所有していた音源はCDおよびDATテープ──ほぼ死語ですね──がメイン。他に多数のLPレコードとカセットテープ。
 そして移動用には、MD。

 AVはまだS-VHSが主力で、8mmビデオ(大半はハイバンドのHi-8)ともに多数のβテープも所有。
 最も高画質なのはLDですが、こちらは高価だったので、そんなに数は多くない。

 何が言いたいのかというと、それぞれのメディアが数百枚/巻/本単位で存在する──ただしLPとLDは数十枚ずつ──ので、それに合わせてオーディオラックを購入したのです。
 お気づきでしょうが、その20年後、ほぼ世の中にその存在すら忘れ去られたメディアも。

 それらの内容についてはすでに、大半をBDなど新しいデジタルメディアに変換済です。でも今度は、それらを収納するスペースがない。
 テープ類用のスペースにはディスクは収まらず、レコード用には小さ過ぎ

 というわけで、造りつけの書棚の中に填め込むようなCD用のラックを発注しました。写真はそのラックを入れる場所の候補。こちらの写真のモニタ奥ですが、上部はかつて研究していた理科教育に関する書籍や資料類。
 不要物を整理しながら「もっと研究しておけば、論文をたくさん書けたのに......」と反省。

 一番下にあるのは(S-)VHSテープの収納ケース。その上にA3など大判の、しかし実際にはあまり使用しない印刷用紙が置かれ、その上の棚には、ケースに収められたケーブルやら工具類。こちらは結構使用します。
 その上に乗っているのは、センセイが20歳過ぎに自作した機器類。

 というわけで一念発起して、あちこちを整理──というより「廃棄」か──しました。うまく行った部分もあれば、そうではなかったものもあります。ラックは近日中に届くはず。
 たぶん2週間後くらいに、その後の様子をお伝えできると思います。



8月19日(金) 名は体を表す。店の外観は美味しさを表す?! ──魚市場内に食堂がオープンしました──

 予定が大幅に変わった一昨日はまず、とにかく同級生のドクターに診てもらうべく、自転車で、自宅を出発。

 田舎では自動車は生活必需品。でも西村センセイ、いつでも車を運転したいと思っているわけではありません。ご存じの方も多いと思いますが、金沢では雨が降らない限り、自転車を利用
 柏崎は平地が多いので、自転車向きの場所なのですが......ない。

 自動車が必需品ということは逆に、車を持ち、かつそれを運転できる人は自転車を持たない(ことが多い)ということ。

 センセイも大学院生および大学助手として都内に住んでいた時は、大家さんからもらったママチャリに乗っていましたが、地元新潟に戻ってからはさっぱり。ところがごく最近、状況が変わりました。
 この春就職した娘が、当地の中高一貫校と都内での学生時代に10年間使っていた自転車を整備してもらったのです。

 朝だというのに猛烈な暑さ。でも風を切って走る自転車には、エアコンの効いたBMWと違った爽快感が......あれっ!?
 見慣れない建物が。壁にはなぜか「さかなクン」の大きな画が2枚描かれています。

 同級生からひとまず無罪放免とのご託宣を頂き、改めてその建物へ。ここは「魚市場」こと「株式会社 柏崎魚市場」の敷地内。
 「許可番号新潟県第1号」の地方卸売市場です。

 敷地内、「コ」の字状に冷凍倉庫などの施設が接地されているのですが、そのいずれにも魚と柏崎の頭文字“K”をモチーフにしたシンボルが描かれています。
 写真を撮影していると、別な建物からまるで事務職員のようなユニフォームの女性が2人。

 時刻は10時前。これから開店に向けた本格的な準備作業にはいるのでしょう。でも西村センセイ、少なくとも今日はこのまま金沢に移動しなければならない。
 その場を離れます。

 その後確認してみると、このお店、柏崎魚市場が先月下旬に鳴り物入りで開店させた直営店「市場食堂」。写真の奥が道路なのですが、そちら側には「水産物地産地消会館」とも記されています。
 地元紙の報道によると新潟県の中越沖地震復興基金から援助を受けているとのこと。

 最初は「今日は無理でも、金沢から戻ったら...」と思っていたのですが、う〜ん、その気持ちは長続きしないかもしれない。

 設計事務所の提案通りと思われる建物。窓は熱線吸収ガラスです。どこか、良いところも悩みも抱えた生身の人間を拒絶している部分があります。
 建物の外観と、お店が提供するお料理の美味しさは別だと思うのですが.....。

 決して営業妨害をする意図はありませんので、念のため。



8月18日(木) 燃費計は、温度計の代用にもなるかも... ──西村センセイ、金沢から早々に引き揚げる──

 つくづく、センセイは高速道路が好きじゃないらしい。

 昨日も「その気」になれなかったので、お伝えしたように片道約240kmの行程をすべて一般道で走行しました。お昼に出発したので、金沢に着くのは夕方。
 ごく簡単な計算です。

 大学到着後まず、たまたまいらっしゃった同僚に、状況を確認させていただきます。彼は仮想専用回線で成績を登録したとのこと。センセイが失敗した、まさにその方法です。
 ならば、アパートから仮想回線経由でサーバーにログインできるかもしれません。

 仮想専用回線を使用せずに、このまま学内から成績を登録しても良かったのですが、長旅の後なのでミスを多発しそう。ミスのチェックに忙殺されることが懸念されます。
 というわけで、ひとまずアパートへ。

 荷物を片付けてパソコンを起動し、仮想回線を繋ぎます。学内無事ネットワークに入ることができたので、カード認証システムでサーバーにログイン......できない。
 どうなっているのでしょう。

 気持ちを切り替えて今朝は一番乗りでご出勤。おっと、法律上「出勤」ではなく、「一時的に顔を出させていただいた」でした。
 写真はその時に撮影したもの。

 センセイらの研究室が入る建物(「1号館」)は開学時のものと思われますが、それで間違いなければ50年以上前に建設されたことになります。問題になったのは写真の廊下。
 天井が部分的に垂れ下がってきたのです。

 その修繕工事がメイン。この機会に老朽化が進んでいたエアコンを更新することにしたようです。
 さて、それよりも仕事。

 自分の研究室は使えないので、空いている部屋を一時的に借用します。1時間半ほどかけて最低限の成績を登録しました。
 この頃には別な同僚も出勤してきたので尋ねると、彼は専用回線でアクセスできなかったとのこと。ふ〜ん。

 今日は出勤じゃないんだし、ここに存在する理由もないので、アパートに戻って1晩だけの荷物をまとめて金沢を離れます。車を走らせた直後は、出勤ラッシュの最後。
 でもその後は混雑もなく、いつも以上にスムースに走行できました。

 いつもの帰宅時なら、ストップ・アンド・ゴーが多い石川、富山県内の燃費は19km/L台後半。ところが今日は21km/Lくらい行きそうだったので、高速道路は利用しないことに。
 好きじゃないんですねぇ。

 いつもなら信号の少ない新潟県内に入ると燃費が伸び、最終的には20.5km/L程度で落ち着きます。ところが今日は逆で、数値がじわりじわりと低下。
 最終的には19.5km/Lで自宅に到着しました。

 運転はいつもと同じだったのですが、新潟県内でいつもより信号機に引っかかる回数が多かったと思います。でもたぶん、それ以上に燃費を左右したのは気温。

 石川、富山県内は早朝に雨が降るなど気温がそれほど高くなかったのです。ところが新潟県に入る頃から晴れてきて、気温もぐんぐん上昇しました。
 エアコンはほぼフル稼働。

 何度もお伝えしたように、この春購入したBMW 320i M Sports(MT)は、何から何までコンピュータで管理されています。ポイントの一つは、消費エネルギー(=燃費)の総合的な管理。
 電装品の電力消費(を補う発電機での発電)も重要な要因です。

 だから本来のねらい通りということになるのですが、運転している側からすると、「燃費計は車外温度計そのものだな」という気持ちになってきます。
 ま、いいんですけど。



8月17日(水) 西村センセイ、急遽「出勤」したものの、研究室に入室できずに退散する

 今日はタイトル通り、そして見たままの話題。

 金沢工大では、明日18日が前期(「前学期」)の成績登録締切日。講義終了日から2週間経過していますが、受講生の利益不利益と直結する成績を間違いなく登録するためには、どうしてもこれくらいの時間が必要なのです。
 この後、いくつかのステップを経て、最終的に確定した成績を報告します。

 センセイはこの間、出張とお盆休みで大学を離れています。先週、公務で金沢を1回訪れていますが、大学には出勤していません。本来の予定では、来週月曜日──実質的には前日の日曜日──に出勤するつもり。
 他方、成績は期日までに登録しなければならない。

 どうするのかというと、自宅からRemote-VPN(仮想専用回線)を通じて学内ネットワークに入り、自宅に持ち帰ったICカード認証システムでセキュリティ・チェックをクリアするつもりだったのです。
 ところが、できない......。

 地方で開かれる保護者会などで大活躍してくれたシステムなのですが、学内ネットワークには繋がるものの成績を登録するサーバーに繋がりません。
 何度再起動しても、そして複数のマシンで試しても全然繋がらない。

 このシステムは時々不調になることがあるので、もしかすると、締切日の明日には復旧して登録できるのかもしれない。でも、このまま登録できないかもしれない。
 受講生や関係者などに多大な迷惑をかけるので、後者は絶対に避けなければなりません。

 というわけで急遽、金沢へ「出勤」することに。

 今朝はまず同級生の開業医に診てもらい、午後に予定していた実家での用を済ませて、金沢へ。
 こんな状況でも「高速道路に乗りたくない」という気持ちは強く、結局、一般道で全区間を走破。

 ストップ・アンド・ゴーを繰り返したのと、高温だったためずっとエアコンを稼働させていたため、今日の燃費は平均より低い19.4km/Lでした。
 やはり基本的な燃費が向上している分、外乱要素の影響が相対的に大きくなっているようです。

 5時過ぎ、つまり職員の退勤時刻後に大学到着。正面玄関で研究室の鍵を受け取ったのですが、入れるかなぁ......。
 夏期休暇期間を利用して、センセイらの建物の改装工事が行われているのです。

 建物を入った時はいつもと違わなかったのですが、センセイらの居室がある3階に上ると、廊下の天井板がすべて撤去されています。老朽化が進んでいるので貼り替えるのです。
 そして各研究室の前には見慣れない物体(写真下部)が並べられています。

 写真はセンセイの研究室。鍵はセンセイが手にしていますが、すでにドアは開かれています。床はブルーシートで養生され、その上に先ほどお伝えした物体が。各研究室に設置されていたエアコンの室内機です。
 この機会にエアコンを更新するのです。

 研究室に入ろうとしたのですが......できない。工事を進めるために、入口とエアコン部分以外はすべて薄く、透明なシートで覆われているのです。中にはいることはできません。
 本当は確認したかった書類があるのですが。

 何としてでも明日所定の時刻までに成績を登録する必要があるのですが、果たして、どうなることやら。



8月16日(火) お盆休み明けのセンセイがまず向かったのは、お医者さん。トホホ...

 官公庁にはお盆休みはないので、昨日から平常業務。

 でも少なくとも当地では一般的に昨日までがお盆休みで、今日から業務再開という組織が多いようです。お盆休みについては、多くのスタッフを抱えるお医者さんも例外ではありません。
 実は最近、4月に治療したばかりの前歯に不具合が見つかりました。

 その時の治療に問題があったのではなく、別な部分のレジン(樹脂製の詰め物)が取れてしまったのです。レジンの技術は格段に進んでいますが、セラミックなどと違い、やはり寿命があります。
 かかりつけのお医者さんはすでにお盆休みに入っていたので、再開した今日の朝イチに予約の電話を入れました。

 夏休み期間中だから子供たちで混雑しているかなと思って電話すると、「少し待たせるかもしれないが、来院して欲しい」とのこと。
 実際、歯科医院を訪れてみると、意外にもガラガラ。

 この時間帯のメインは老人と幼児でした。仕事を持っている人がいないのは分かるけど、小学生はどこへ行った?
 4月の治療では少々事件がありました。

 レジン充填に続いて研磨──要するに歯の噛み合わせ──に入ったのですが、いくら削っても特定の場所がぶつかってしまうのです。
 治療は上の歯だったのですが、仕方ないので、問題のない下の歯まで削って対応しました。

 治療を終えてから気づいたことがあります。噛み合わせの調整は診療台に横たわった状態で行います。
 でもセンセイくらいの年齢になると顎部の筋力が落ちているため、直立とは噛み合わせが違ってしまうのです。前回は不必要な部分まで削っていたんですね。

 幸いにも4月の治療時にお世話になった歯科助手さんで、しかもその時のことを覚えていらっしゃったため、その旨を伝えて、お互いに不必要な治療をせずに済みました。
 センセイも病院慣れした、ってことかぁ。

 今回はカリエス(歯の炎症。要するに虫歯)も入っていなかったので治療を簡単に終えましたが、この歯は劣化が進んでいるので、遠くない将来に差し歯にすることになっています。そちらは見通しが立つ。
 でも実は、お盆休み中に別な不具合(?)が見つかったのです。現時点では痛くも痒くもないのですが。

 どの診療科に行くべきかも分からないため、近くで開業している同級生の所でまず相談しようと思ったら、こちらは今日までがお盆休み。というわけで明朝、電話で予約後に受診するつもりです。
 センセイくらいの年齢になると、これが日常。

 でも年齢が近いので価値観がかなり共通していて、しかも同じ学校の同級あるいは同窓であるという、よく考えると理由にならない理由が判断に際して大きな役割を果たしたりしています。
 個人的にはとても恵まれている、と、ドクターらには感謝しています。



8月15日(月) 60年近く生きてきて、まったく気づかなかったこと ──実家の近くで祠に出くわしました──

 13日は、すぐ下の弟一家と都内在住の従兄弟が、昨14日は一番下の弟一家が大勢で実家にやってきて、久しぶりに楽しい時間を共有することができました。
 今朝は菩提寺の住職をお迎えてお経を読んでいただきました。

 センセイの次期家長としての責務はひとまずこれで終了したので、午前中に自宅へ戻ります。
 あまりにヘビーな3日間だったので、自宅到着後はとにかく休みます。

 この間、自宅近くの一族の墓地を来客とともに数回訪れたのですが、初めて気づいたことが。
 墓地の奥にある駐車場に車を止めた時のこと。

 写真は駐車場の奥の様子なのですが、手間手の畑と写真の右側、そして写真の奥にはかつてそれぞれ家が建っていました。
 いずれも住人はいなくなり、更地になっています。

 田舎では人口の自然減少が加速しており、その結果、このような光景はごくありふれたものとなっています。

 奥の家に住んでいた老女が、首都圏で暮らす息子と一緒に暮らすためここを離れた時のことを思い出していると......あれ?
 写真左手のお宅の奥に祠
(ほこら)があるのです。

 60年間近く生きてきて、初めて知りました。まぁ、この場所に住んでいたのは18年間だし、しかもその最初の数年間の記憶は途切れ途切れ。実家に戻って母親に尋ねると、祠は写真のお宅のもの。
 ここで暮らしていた老婆がお経を上げていたそうです。

 知らなかった....。



8月14日(日) 海岸部で生きる ──砂山に埋もれた(かのような)家──

 先週木曜日、個室寝台特急券を求めて柿崎駅を訪れた時のこと。

 駅には予定通り、9時30分頃に到着しました。事情を説明する必要があるのと、他のお客さんの邪魔にならないようにするためです。
 幸い、他の購入者はなく、無事に寝台券を確保できました。

 この間、することがないので日陰を探しながら周囲を散策します。車の中で待つことも可能ですが、暑いのでエアコンを使う必要があるからです。
 乗り換えや今回のような切符購入で何度も訪れている柿崎駅。

 その度に気になっているのが駅前にある写真のお宅。電車の車内からも見ることができます。
 ご覧のように、家の半分がまるで土に埋もれているかのよう。

 これは土ではなく、砂。海岸部に何層にも形成されている砂丘の一部です。それを部分的に掘削しているので、埋もれているかのように見えるのです。
 反対側は壁面はほとんど露出しているので、実際は見かけほどではないのですが。

 新潟県は日本海に面しています。冬季、海岸部は海からの強い北西の風を継続して受けます。
 米山駅からここ柿崎駅付近は特に風が強い。

 だからこのあたりの樹木は結果的に、風の抵抗をできるだけ受けないように変形しています。
 人間の生活も、基本的には同じ。

 それでもどっこい、人々はこの地でしっかりと生き延びています。訪れた日はお盆前だったので、近くの道路を一部通行止めにして、お盆用の花市が開かれていました。
 すべてをお金だけで解決しなければならない都会の生活だけではないのです。

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