2018年8月4日更新(2018年8月12日ページ移動)

──2018年7月第5週〜8月第1週のニュース──

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8月4日(土) 作業中の新幹線用保守作業車を、日中、初めて見ました ──センセイはいつでも鉄分補給──

 天候不順などでお伝えし損ねていた話題を。鉄道ネタです。

 お伝えしたようにセンセイは先月下旬、東京電機大学を公務で訪問させていただきました。ただし個人的に自宅に立ち寄る必要があったので差額は負担して、往路はお昼に最寄りの柏崎駅から信越本線で上越新幹線乗換駅の長岡へ。
 その日も暑かった...。

 ホームに出ても冷房がないし、何より駅ビル内1階の専門店街でお弁当を買う必要があったので、有人改札口で証明印を押してもらい、外へ出ます。このような場合、センセイはスーパーのお弁当を買うことが多い。
 で、長岡駅の場合、関係者の皆様には大変申し訳ないのですがスーパーのものは、個人的にはちょっとイマイチ......。(あくまで、主観的な感想です)

 というわけで西村センセイ、加齢で油っこいものを食べなくなっているにもかかわらず、ここ数回連続して中華料理店のお弁当を購入しています。ちょっと高いけど、でも駅弁よりはリーズナブル。そして、確かに美味しい。
 時刻を確認しながらホームへ出ると、あれっ?!

 上越新幹線は整備新幹線ではありません。だから上り下りの相対式ホームの間に通過本線2線があります。上京する際、長岡駅を通過する列車をよく見かけます。
 新潟県内の主要駅なので、客観的には僅かな本数なのですが。

 でもその日は何と、下り通過本線に写真の見慣れない車両が2両。保守用の車両(モーターカー)です。JR東日本所属ではなく、保守を請け負う会社の車両。
 非常に珍しい光景です。

 これらの車両は通常、列車が走行しない夜間に作業します。線路や架線の保守点検だったり、始業前の確認だったり。だから日中に本線上で見かけたのは初めて。
 これらは「列車」ではなく、除雪用のそれらと同様、「機械」扱い。

 何が問題かというと、これらの「機械」は、列車の運行状況を管理するシステムに必要な機器を搭載していない。

 だから運行システムには認識されず、このまま放っておけば衝突事故などの重大な事故が起こる可能性があります。だからこそ夜間に「軌道閉鎖」──道路の通行止に相当──しての保守作業。
 この日は、何か特別な事情があったのでしょう。

 良く見ると左側のモータカーの向こう、下りホーム上にJR東日本の社員が見えます。写真には入っていませんが、右隣、少し離れた場所には関連会社の社員が2名。親しそうに会話していました。結局、「事情」はわからないまま。

 でも、ま、いっかぁー。



8月3日(金) 「バシャン!!」 ──対向してきたトラックからの大きな飛び石で、フロントガラスが損傷してしまいました──

 今日はタイトル通りの話題。

 学期末なので、大学の仕事が山のように溜まっており、センセイは今日も早朝からご出勤。ただし晴れているのに車で、です。今週初めて通勤に車を使用しました。仕事に無理矢理区切りをつけます。
 「仕事を終わらせて」でないところが、情けない...。

 研究室から細々(こまごま)とした荷物を積み込み、帰宅の途へ。来週、大学から特別の許可を頂いて、前任校で集中講義を実施することになっているのです。
 持ち出したのは、その教材類。

 アパートに立ち寄り、生活用品を積み込んで今度こそ自宅へ向けて出発。気温は金沢市内の気温は31℃前後。安全運転を心がけながら、富山県内に入ります。
 富山県内に入ってから気温が急上昇。35℃を何回か記録しました。アイドリング・ストップが解除されます。

 予定より少し遅れていることもあって高速道路の利用も考えたのですが、やはり好きになれない。予定通りのコースを使うことにします。
 富山県西部の砺波市内で、写真の広い道路に出ました。左側は登坂車線。

 もうすぐ道路左側に、富山県西部森林組合が運営する「もりもりハウス」が見えてきます。時々訪れるのですが、立ち寄って実家や伯母へのお土産を買おうかなぁ...。

 対向車線を大型車が走行してきました。あぁ、連結トレーラだなぁと思った──正確には、飼料運搬車だろうと解した──次の瞬間、「バシャン!!」
 車体の左側で、大きな音がしました。目で確認する必要はありません。

 「割れたな...」。

 飛び石でフロントガラスが損傷したのです。センセイはこれまで4台の自動車を乗り継いできましたが、それぞれ1回ずつ、飛び石でフロントガラスを破損しています。(例えば前のE46
 でもいずれもが、「ボコンッ!!」とか「ドカンッ!!」とした鈍い音。

 安全な場所に車を停車後に確認して、初めて1cm程度の割れ目に気づく程度でした。でも今回は右の写真のように派手に損傷しています。
 帰宅してからドライブレコーダーの映像(一部画像を加工)を確認してみると、見事に飛び石の姿が。(上の写真左上)

 大きさは1×2cm程度。右の写真では良くわかりませんが、フロントガラスの傷をよく観察すると、右前方から飛んできた小石がフロントガラスに引っかかり、約半回転後に激突。
 そしてひっかかりながら左後方に離れていった様子がわかります。

 差し当たりの運転に支障はないのですが、やはり修理は必要。そもそも、このままでは車検を通りません。

 前回(E46)は、まず保険会社に連絡したのですが、車をF30に買い替えた際、ディーラーの要請に応じて保険会社を変更しています。今回はまず、ディーラーに相談するしかないようです。
 実は上の写真、トラックのナンバーもしっかり記録しています。

 でも、まぁ、考えようによっては、身を挺(てい)して──ガラスを挺して、か...──車体、そして何より、乗員を守ってくれたわけです。

 深謝。



8月2日(木) トリはやはり、これしかない... ──前期の講義が終了しました──

 正確にいうと、前期(「前学期」)の講義は明日まで続きます。センセイの担当クラスが終わった、という意味です。

 写真は1ヶ月半くらいまえに土曜日か日曜日の夕方に出勤した際に撮影したもの。ずっとお伝えし損ねていました。センセイらの研究室が入る「1号館」3階から、ふと気づいて中2階を見下ろしています。
 以前も同じような場所からお伝えしたことがあります。

 休日なので、写真奥の玄関で控える守衛さん以外の教職員はいません。

 でも、中央のテーブルには数人の学生が居座って(?)、話し合いながら勉強中。ここ数年、金沢工大の学生はごく普通に、勉強するようになっています。
 ちなみに、この頃はまだ寒かったのです。学生諸君の着衣を良く見ると、重ね着...。

 今日の午前中、センセイが担当する今学期最後の講義を行いました。基本的には期末試験の状況や要点を確認した後、個々に詳細な評価(≒成績)を伝えるという時間。
 もちろん、真摯
(しんし)に説明。

 でも、今日の出席を確認する必要があります。受講生はアンケートに回答していたりするので、出欠確認にかなり時間がかかります、そこでスペシャル・レクチャー
 ただし時間が限られているので、短縮版ですが。

 その時もお伝えしましたが立場上、センセイが全学生を対象に講義していたのは、現在の受講生の一つ上の学生まで。つまり留年生を除き、大半の学生は、『星の王子さま』の講義を知らない。
 彼ら彼女らの反応は、こちらから。

 『星の王子さま』と“Key Note”の、底知れない力を思い知らされます。



8月1日(水) 悪いことは重なるなあ ──旧Mac OSの、一つの終わり──

 「悪いことは重なるなあ」シリーズ、第2弾。今日から8月。秋は、近い。

 朝の最低気温は26.9℃だったというのに、そしてその後、最高気温が34.1℃を記録するほど暑い日だったのに西村センセイ、今日は背広姿でご出勤。しかもネクタイを締めて、です。入試その他の立場上の会議が合ったことに加えて、いくつかの理由が。
 その一つが、卒業アルバム用の写真撮影。

 なぜか、1年で一番暑いこの時期が指定されているのです。午前中のヘビーな会議を終えてからセンセイも撮影会場へ。何回か撮り直すのかと思ったら、女性のカメラマンは再生画像を確かめて、「はい、ご苦労様でした」。
 嬉しいような、そうではないような......。

 昨晩もご飯を食べていないので、とにかく昼食を頂き、午後に連続する講義に臨みます。といっても金沢工大の場合、先週までに期末テストの類は終了。今日は各自の成績評価を確認したり、答案を返してもらったりする期間。
 学生諸君の頭は、すでに夏休み真っ最中。

 でもセンセイにとって、きょうはちょっとだけ特別な日。いつもとは違う行事が行われるのです。それは県人会。以前は割と頻繁に○○県人会を開催していたのですが、このところ掲示を見かける機会が減っています。
 どうやら、担当者もそう感じていたらしい。

 で、県人会を......ということになったのですが、すぐには学生が集まらないようなので、今回はブロック別に行うということになりました。今日は甲信越。
 つまり山梨、長野、そして新潟合同の県人会。

 入試部長であるセンセイには、この種の情報は必ず配信されるので、「ちょっと地域が広すぎるけど...」と思いながらも参加を申し込んでおきました。
 ちなみに学生諸君の参加費は、100円。

 以前、新潟県人会に参加した──出席を要請された──ことがあるのですが、会費はもうちょっと高かったものの、焼肉ほぼ食べ放題という、男子学生には嬉しい企画。
 10分くらい前に会場(写真)に駆けつけたのですが、看板には「本日の営業は終了...」。

 場所を間違えたらしい。どこなんだろうと思って建物を渡り歩き、担当者に事情を説明すると、どうやらセンセイの訪問は想定外だったらしい(ちゃんと申し込んだんだけど)。
 彼女の口からは「参加者が集まらず...」。

 気を取り直して研究室へ戻ります。

 発想を切り替えて、貴重な時間ができたのでこの機会に、近日中に必要となる書類を印刷することにします。データは旧Mac OS上にあります。いつもならカラープリンタで印刷するところ。
 ただし解像度が低い。

 今回は特別に17年ほど使っている写真の白黒レーザープリンタを使います。解像度は1200dpiの優れもの。センセイと同じく高齢なので、できるだけ通電しないようにして温存しておいたのです。
 数枚印刷したところで、異様な音が。

 「聞かなかったこと」にしていると、明らかに異常音を立てて、印刷が停止してしまいました。紙詰まりで「サービスを呼んで欲しい」とのこと。
 修理可能期間は10年くらい前に終わってします。

 とても良い製品だったので大切に使っていたし、製造を完了したトナーはもちろん、キーとなるドラムも複数確保してあるのですが、紙送りができないとなると、救いようがない。廃棄するしかないようです。
 解像度だけの問題ではないのです。

 このプリンタは旧Mac OSにきちんと対応した最後の世代。つまり、旧Mac OSの一つの終わりを受け入れる時が来たということです。でも考えようによっては、最後通牒(つうちょう)から12年もが経過しています。
 干支
(えと)が一周ですよ。

 「終わりの、一つでしかない」。

 へそ曲がりのセンセイは、そう考えるようにしています。



7月31日(火) センセイらの熱い語りかけより、先輩の、朴訥とした説明の方に頷くのね...

 「朴訥」は、「ぼくとつ」と読みます。「頷く」は「うなづく」。合ってましたでしょうか。もし初めて目にする言葉だったら、意味は辞書で調べてね。

 今日お伝えするのは、先週末にお伝えするつもりだった話題。颱風と、それによって引き起こされたフェーン現象でタイミングを逸してしまいました。

 先週の金曜日に、他県の高校から生徒と保護者が大型バス2台で金沢工大にお越しになりました。正確には、保護者の見学に生徒が同伴するという形式。生徒が61名、保護者(写真手前)26名と教員5名という、かなりの人数です。
 どの大学もそうでしょうが、金沢工大も見学者は多い。

 意外に思われるかもしれませんが、お越しになったお客様に、こちらから大学のPRをするようなことはありません。大学や、そこで活動する学生諸君の生の様子を、生徒と保護者ご自身の目と耳で実際に確認していただくというのがメイン。
 ですから、入試部長であるセンセイの出番はなく、プログラムすべてを事務方が分担して担当します。

 ただし今回は、割と良く知っている高校だったので、お迎えからお見送りまで、ひとまずお付き合いさせていただきました。別な打合せがあり、出迎えに間に合わないはずだったのですが......。到着は30分遅れ。
 遠い場所にある高校なので、現地での集合が遅れたようです。

 写真は授業のない教室に集まっていただいた時の、説明と質疑応答の様子。まず主催者であるPTA代表の方からご説明があり、次いで、本学広報担当者から最低限の大学紹介。
 でも正直なところ、熱心に耳を傾ける......というほどではありません。

 写真は、その高校を卒業して本学に入学し、現在3年生となっている在学生が説明しているところ。室内の雰囲気が一変します。プレゼンテーションそのものは、決して上手ではない。
 スライドも、簡単なものが数枚だけ。

 でもお客さん──特に保護者──は、彼の「行間」に何かを読もうとしています。「期待したい」というのがより正確な表現かも。かつて彼を教えた高校の先生方を含めて、頷き方が違うのです。
 う〜ん、やっぱり、センセイの出番はない。

 一行は1時間以上かけてキャンパス見学と、大学食堂での昼食。センセイらは手を振って、バスの出発を見送りました。ちなみに今回の訪問団、その後は金沢市中心部の21世紀美術館に立ち寄るとのこと。
 確かに新しいコンセプトで、見どころも一杯。でもその分、見学には時間がかかる。

 高校に帰着したのは、夜9時頃になったんじゃないだろうか...。



7月30日(月) 「このお肉 拡散希望!」 ──「からあげ 鶏間」跡が、「焼肉ホルモンセンター やすっ。本店」になるようです──

 今日はタイトル通り、そして見たままのお話。

 金沢は猛烈な暑さが続いていますがそれでも早朝や日没後は過ごしやすくなりました。身体が暑さに慣れてきた──人間は、慣れる動物だ...──ということがあるのかもしれませんが、それでもやはり、秋が近づいていると感じます。
 というわけで、センセイは朝早くに自転車でご出勤。

 お伝えしたように金沢工大は学期末。午後のクラスで暫定的な成績を伝える必要があるので、ひたすら採点に励みます。一種、行(ぎょう)のようなもの。気合を入れた甲斐あってか、少なくとも今日の分は作業完了。
 まだ数クラス残っているのですが、講義に備えて早めに昼食を取ることにします。

 白状すると、センセイは今朝から何も食べていないのです。さらに付け加えるなら、昨晩はもちろん夕食を取っているものの、その内容は実家から持ってきた野菜だけ。
 ご飯とタンパク質を頂いていません。

 そこで、今日のお昼は、センセイなりに「しっかりとしたもの」を食べることにしました。目指すのは、ちょっと離れた「ほっかほっか亭」。炎天下であることは承知の上。
 それがなぜ「しっかり」なのかは、問わないように。

 高橋川に架かる橋を渡ろうとして、変化に気づきました。「マキシマム ザ ラーメン 初代 極(きわみ)」の奥、郵便局の隣の建物に動きがあります。
 工事関係者が出入りしているのです。

 ここには先日までからあげ 鶏間(とりま)」があった場所。看板には「焼肉ホルモンセンター やすっ。本店」、そしてその下には「このお肉 拡散希望!」とあります。
 初めて気づいたのですが、郵便局(左側の白い建物)まで、結構奥が深い。

 今後の展開が楽しみですが、あまりお肉を食べないセンセイ個人としては、入店することなしに終わるような気がする。それにしても暑い......というより熱い。そして感覚的に一番近い表現は、「痛い」。

 金沢に限ってみると、暑かった昨日の最高気温は午後2時前に記録した36.4℃。しばらくは破られないだろうと思っていたら何と、今日の午前中に36.5℃を記録しました。まさにセンセイがこの現場を通過した頃。

 痛い、わけだ...。



7月29日(日) やはり、山々までの距離感がおかしい... ──車外気温計が38.0℃を示す中、金沢へ移動しました──

 異例の経路を辿った颱風12号は現在、福岡・佐賀量県境付近を南下中。被害が多くならなければいいのですが...。

 今日、颱風関連のニュースをチェックされた方はおそらく、何故か「新潟」をいう言葉を耳にしたはずです。今日の国内最高気温となる39.5℃(!!)を、県内の三条市と上越市(大潟)で観測したのです。
 で、センセイは金沢へ移動する途中、まさに後者を通過。

 週末に実家へ電話して状況を尋ねる──「安否確認」が実態に近い──と、土曜日に甥、つまり両親にとっては孫となる二人が訪れて、風呂とトイレを掃除してくれたとのこと。訊(き)くまでもなく、食料の買い出しは終わっているはず。
 でも母親によると、トマトがたくさん採れたので夏野菜を取りに来て欲しいそうな。

 先週はほぼ晴天だったので、一見しただけでは車は汚れていません。でも昨日は、台風が太平洋側にあったため、周囲を回り込んだ北西の風で、帰路、海岸沿いを走った際に霧状になった海水をかなり浴びています。車体の錆び、特に車体下部の錆の原因になるので、できるだけ早くこびりついた塩分を落としたい。
 で、今朝は簡単に洗車。この時点で気温は30℃を超えていました。

 湿度が低かったこともあり、自分の汗が蒸発していることを感じます。ガソリンを補給後、実家へ向かう頃には32.0℃くらい。事前の説明と相違し、実家に到着すると、あれも、これも、それもして欲しい...。
 柏崎市内の自宅へ戻る頃には35℃に迫ろうという気温。

 昨日同様、大気が引きつり始めています。

 支度を整えて自宅を発ち、新潟県西部を走行していると、車外気温計が乱高下し始めました。写真は午前11時頃、まさに上越市大潟地区を通過中に撮影したもの。自分の記録のための映像です。
 この頃までは35℃前後で、車内はエアコンも効いている──ただしアイドリングストップ機能は解除──ので、それほど変な感じではなかったのです。

 でもさすがに、38.0℃というのは異次元の世界。個人的には初めて経験したはず。そして午後2時前にここで39.5℃を記録することになります。ちなみに、写真左下の“60,0079km”は、2年半前に320i M Sport(MT)を購入してからの走行距離。
 完全に予測通り。

 中央の“51.5km/L”は、この瞬間の燃費なので、あまり意味はありません。颱風の瞬間風速みたいなもの。こちらと見比べていただくとわかりますが平均燃費の表示には、数字の左側に、ガソリンスタンド(?)のマークが表示されます。
 午前中の速度違反取り締りを終えて糸魚川署に戻る警察車両と擦れ違いながら、無事に新潟─富山県境を通過。

 昨日のように富山県内を高速道路で抜けようか、それとも一般道にしようか、運転しながらずっと考えていたのです。どちらも「疲れる」けど西村センセイ、どうも高速道路とは相性が悪い。ベンツのタクシーで一度だけ経験したドイツのアウトバーンのように、150〜180km/hくらいの走行なら、たぶん、印象は違うのでしょうが。
 車外気温計は、センサーが壊れたんじゃないかと心配するくらいに乱高下。

 親不知付近では29.0℃だったのですが、富山県内に入ると、場所によっては36.0℃。そして山々との距離感が違います。写真は途中で立ち寄った「里山の駅 つるぎの味蔵」から撮った、剣岳など北アルプスの主峰。
 初めて150mmくらいの望遠で撮影しています。

 撮影テクニックのなさについては勘弁してもらうしかないのですが、今日は目の前に迫るような感じ。良く見ると、山々の向こうには雲があり、見事なまでに、こちらには存在しない。
 目の前で、フェーン現象が起きています。

 世の中には変な解説も横行しているようですが、フェーン現象そのものは物理学の対象。あるいは物理学に裏付けられた気象現象。まず、大気は上空に行けば行くほど、温度が低下します。
 でもその下がり方は、水蒸気の状態によって異なります。

 水蒸気が飽和している空気──それ以上の水蒸気が入ると雨になる──は、100m上昇するたびに0.5℃気温が低下しますが、乾燥した空気だと1.0℃。平均的な空気は0.6℃です。
 以上は、センセイが高校生の時、地学で習った知識。勉強は役に立つ!!

 仮に、1,000mの壁状の山が存在したとして、反対側の麓(ふもと)に、水蒸気が飽和した気温30.0℃の大気が存在したとします。それが、今回の颱風のように無理矢理山々に押しつけられ、山に沿って上昇したら、どうなるでしょう。
 飽和量以上の水蒸気は山の向こう側で雨として降ります。山頂の気温は25.0℃。

 峯を超えた時点で大気が完全に乾燥したとすると、山を下る大気は1.0℃/100mで上昇します。高低差は1,000mだから、こちら側の麓では10.0℃上昇して35.0℃。今回の場合、目の前の峯々は、3,000m級の高さですから、この地で起きる現象は推して知るべし。
 それすらできないのが、この国の現状。

 あれやこれや考えながら、やっとで金沢へたどり着きます。本当は大学で仕事をするつもりだったのですが、暑さと消耗具合からして、無理。それよりも今晩、そして明日以降の体調管理を優先する必要があります。
 というわけで今日は、お休みなさい。

※酔っぱらって書いていたため、初出時に「フェーン現象が起きない」という計算ミスがありました。お詫びします。現在は訂正済です。

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