2020年4月11日更新(2020年4月19日ページ移動)

──2020年4月第2週のニュース──

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4月11日(土) 新潟県中越地方の郡部では、梅と桜が満開となっています。世の中の喧噪とは無関係に

 というわけで、今日のセンセイはあっちへ行ったりこっちへ行ったり。新潟県内、かなりの距離を走行しました。

 朝のうちに洗車しようと思ったのですが、「朝から晴れ」との予報が見事に外れて、細い雨が止みません。というわけで洗車は後回し。まずは夏用タイヤを車に積み込みます。
 35kmほど離れたBMWのディーラーでタイヤを交換してもらうことにしているのです。

 ただし4年間履いた夏用タイヤの残り溝が限界に迫っているので、今回新しいものを購入します。だから今回は古いタイヤをディーラーに持ち込むだけ。
 交換後ホイールバランスを取って貰い、来週末にタイヤを交換します。途中でガソリンを補給。

 今日のレギュラーは121円/L(ハイオクは132円)。OPEC他が石油の減産に同意したので、原油価格はさっそく、1バレル当たり23ドルから28ドル程度に上昇。
 下がる時はゆっくりだけど、小売価格が上がる時は急上昇するんだろうなぁ。

 海に近い柏崎市中心部の桜の多くは散り始めていますが予想通り、少し内陸に入った地域はちょうど今が見頃。山の上ではまだ5分咲きだったりします。
 最初の写真は、長岡市大積
(おおづみ)地区、黒川沿いの土手で撮影したもの。

 一段高い左側は田圃となっており、奥では重機を用いて耕作の準備が始まっていました。

 タイヤを降ろし、担当者と少しだけ雑談。例年なら今ごろはタイヤ交換で混雑するのですが、暖冬だった今シーズンは多くの方が既に交換済のようで、お客さんはまばら。
 帰りは、長岡市との中間にある実家に立ち寄ります。

 買い物は弟が連れて行くことになっているのですが、「(あまりに大きく)お化けのようで申し訳ないけど...」と、育てた母親が形容するホウレン草と菜の花を貰うため。
 まだ終わってなかったのね。

 写真は地区の一番奥にある「大地主神社」(写真左奥)を道路から撮影したもの。「大地主」は「だいじぬし」ではなく「おおちしゅ」と読みます。
 地区に一つだけある神社(旧「村社」)。

 センセイが子供の頃は、春と秋の祭が行われるものの、それ以外の時はたくさんいた子供の遊び場。神主はいませんが、厄年の時はセンセイも厄払いをしていただきました。
 簡単な土俵もあり、小6の時、地域の長老に頼まれて少年相撲を復活させたことを覚えています。(ただしすぐに消滅)。

 東京の春は、まず梅が咲き、しばらくしてから桜が咲きます。でも当地では紅梅(右手前)と桜が一緒に咲きます。これがこの地の春。そして北海道では、春と初夏が一編にやってきます。実家には予想よりも早く到着。
 皆が揃っていました。

 右の写真は、自宅へ戻る途中、実家近くの「光徳寺」(本堂は中央奥)で撮影したもの。先週も美しかったのですが、右側に自家用車が止まっていたため、撮影していませんでした。
 もうダメだろうなぁ、と思っていたのですが、ご覧のように見事な桜。

 このお寺は少し離れた場所にある菩提寺ではありません。でも実家のすぐ近く、そして現在は廃校となった小学校(こちらこちら)への通学路にあるので、皆とともに遊んだ場所。
 さらに古くは、農繁期に本堂が臨時の「季節保育所」として用いられていました。

 それくらい子供が多く、そして農業従事者が多かった──しかも重労働──のです。でも、この3枚の写真を撮影する間、センセイと擦れ違ったのは、自動車1台と地元の方1名のみ。
 要するに過疎化が急速に進み、住んでいる人が少ない。これだけなら、新型コロナウイルスも広がりようがない。

 この地域で一番怖いのは、センセイのように老人ばかりが住むこの地域と、感染が広がる他地域を行き来する人間。

 ちなみに報道によると石川県、特に金沢市では新型コロナウイルスの感染者が続々と確認されています。また、人口10万人単位の感染者数(都道府県単位)で石川県は全国3位。
 市町村単位で金沢市は何と、非常事態宣言の対象と指定された東京を上回って(!!)います。冗談抜きで、気をつけなくては。

 残念ながら、毎週の新潟との往復も難しくなる可能性すら高まっています。



4月10日(金) トラブルで急遽帰宅することにしたら、世の中は「春」のど真ん中だった

 今日の西村センセイは睡眠不足気味。

 疲れが溜まっているのか、今イチ調子が出ず、仕事のリズムを外しがち。「これじゃいけない」と、気分転換にドラッグストアで買い求めたばかりの名糖「アルファベットチョコレート」を3個手にします。
 脳みそは糖分しか吸収できないので(ただし単糖類か二糖類か多糖類かは覚えていない)。

 1個目を食べながら画面に向かい、2個目を口にしてキーボードを...え"っ。

 チョコなのに、硬いものに当たりました。とても小さい何か。不良品を口にした可能性も皆無ではありませんが、まず間違いなく、原因は別。歯、ないしは歯の詰め物(レジン〔樹脂〕)が欠けたに違いない。
 加齢の証拠。現実を突きつけられます。

 老眼鏡を掛けて鏡に向かったのですが...よくわからない。それでも、臼歯の詰め物が外れたらしいと判明しました。柏崎市内のかかりつけ医に電話し、応急処置をして貰うことに。
 ただし、「外の車の中で待っていただくことになりますが、それでも良いですか?」

 一瞬間を置いてから、それが新型コロナウイルス対策の一環であることを理解しました。東京都で問題になった理髪業や歯科医院はウイルス感染の可能性が相対的に高いのです。
 数日前、歯科医院の対応について報道されていました。

 もともと今日中に帰宅することにしていたのですが、予定を早めて金沢を離れることにします。どうせ、この調子じゃ仕事にならないし。
 事務室で事情を説明して自転車でアパートに戻り、今週初めて車のエンジンを始動します。

 いつもなら混雑してる金沢市内ですが、新型コロナウイルスの影響か時間帯の問題なのか、ほぼ問題なく抜けて、富山県へ入ります。
 踏切改良工事箇所を細い道で迂回し、やれやれ。

 庄川を越えて富山市に接近すると、白い業務用ワンボックスカーに続いて走ることになりました。視界をかなり奪われるので残念ながら、「その先」の状況が良くわかりません。突然出くわしたのが、写真の場面。
 「春の全国交通安全運動」が実施されているのです。

 西村センセイ、ハンドルを握る者として運動のことは承知していたし、石川県内ではかなり注意していたのです。でも今日は調子が今イチなので、富山県に入ってからはやや注意力が低下気味(富山県内の皆様、ゴメンなさい)。
 それにそもそも、法定速度を守っていたので問題はなかったのですが。

 帰宅してから記録を確かめると、この警察官は速度測定と違反車両を停止させるという二つの役目を兼ねています。そして決して「何が何でも検挙」というのではなく、ドライバーにまず速度抑止を訴えています。
 もちろん明らかな違反車両には厳しい態度で臨むことになるのでしょうが。 

 これなら「ご苦労様です」と、声を掛けたくなります。



4月9日(木) 甘いものを求めてドラッグストアへ行ったら、「それ」はレジ脇で、何も語らず静かに存在していた

 「それ」が何かを発言するわけはありません。だって、マスクなので。

 昨日お伝えしようか迷ったのですが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、金沢工大も前学期の講義をすべて遠隔授業で実施することに。ヒラに戻ったセンセイを含めて、一般の教員には昨夕、説明がありました。
 学生諸君には本日ホームページその他を通じて告知。

 「準備をするように」と先月から告知されていたので、突然というわけではありません。でも正直なところ、多くの教員はこれから準備せざるを得ない。それでなくても、特に1年生担当の先生方はストレスが相当溜まっています。
 例年なら新年度早々、数日をかけて集中的に行うオリエンテーションが中途半端な状態で中断されたのです。ふぅ。

 で、ストレス解消の方法はいろいろあると思いますが、最もイージーな部類に属するのは食い気。ただしキンエン生活中ということもあって、現在のセンセイは甘い物を手にしがち。そして、その在庫がなくなる。
 というわけで数日前、もはや金沢工大学生はもちろん、教職員の胃袋とも化しかつつある斜向かいのドラッグストアへ。

 お目当てのビスケットを購入してから衛生用品、端的に言えばマスクのコーナーへ。マスクにウイルスを防御する能力はほとんどありません。
 でも感染後に、ウイルスを含む自分の唾液の悲惨を抑えるという効果は期待されます。

 お察しの通り、商品はまったくありません。存在したのは「マスクはレジでお渡しします」との貼り紙。

 買い物籠を持ってレジに並び、精算が始まりました。代金が表示された時やっと、レジのテーブル上、手前に何かが存在することに気づきました。
 その時はこれが何なのか、良くわかりませんでした。一瞬の間があってから現実に戻ります。袋入りのマスクです(実話)。並んでいたのは20袋くらい。

 一袋を手にして、「これも」。レジの係員は冷静沈着。マスクの在庫の扱いに慣れているという印象を受けました。

 センセイの後ろに並ぶお客さん──大半は金沢工大生──はセンセイ同様、マスクの存在にまだ気づいていません。少なくともセンセイがお店を後にするまで、レジ付近で混乱することはありませんでした。
 センセイがゲットしたのはアイリスオーヤマ(株)マスク。7枚入りで298円(+消費税)。同社製は初めて見ました。

 同社が国内での製造に向けた準備を始めたということが報道されていたので、てっきり、いよいよそれが流通し始めたのかと思ったら、国内生産は6月開始とのこと。つまりこれは中国国内で製造されたもの。(批判したり、不満を述べているわけではありません。)
 でも、なぜ、これが並んでいたんだろう...。

 決して一人で買い占めたり、再び列に並んで購入したりせずに、研究室へ。たまたま同僚を見かけたので情報を伝えたところ、彼は直ちに行動開始。ただしほんの僅かな時間しか経過していないのに、「凄いですねぇ。もう、ありませんでした」。
 要するにたまたま、だったらしい。

 今から考えると、偶然、商品が配達され、それを店内で仕分けし直後だったようなのです。国の非常事態宣言を意識してか、店内から再びトイレットペーパーが消えました。その時はたまたま、箱入りで入荷したトイレットペーパーを男子社員が棚に並べていました。
 たぶん同じ便で、マスクも入荷した。

 その後もお店を除くようになったのですが、巣穴から飛び出した兎が、同じ切り株に再び衝突して死んでしまうなんて、実際にはない。何だか夢のような、そしてどこかリアリティを欠く出来事。

 でももちろん、実話です。



4月8日(水) 大学近辺では、ソメイヨシノが見頃となっています。されどセンセイらは花見どころではなく...

 最初の写真は、一昨日撮影したキャンパス中央のソメイヨシノ。燃えるように、満開。溢れんばかりの生命力です。

 その日お伝えしたように、キャンパス内外の桜(ソメイヨシノ)は今週半ばから週末が見頃。この木は早い方で、高橋川沿いあるいは大学前の道路沿いのものは現在、7分咲きという感じ。
 奥は図書館棟(ライブラリーセンター:LC)。

 池の周囲でマスク姿の男性3人(+右側に1人)が何か話し合っています。割と厚手の服装をしていることからわかるように、一昨日はかなり寒かったのです。
 彼らは、たぶん新入生。課題である「キャンパス・ラリー」の最中かもしれません。

 例年ならこの時期、7、8人のグループでキャンパス内を闊歩(かっぽ)するのですが、今年はその姿が目立たない。いたとしても1人ないしは写真のように少数です。
 お察しの通り、新型コロナウイルスの影響。

 できるだけ密接した状態を避けるように指導されているのです。2枚目の写真は、晴れて日中の気温が数度上昇した昨日の午後、校舎4階から撮影した金沢市高尾(たかお)地区のソメイヨシノ。
 見事な光景です。

 満開は今日、明日くらいなのですが、今日は晴れ具合がイマイチだった──ただし昨日も快晴というわけではなかった──ので、撮影していません。
 ここにはかつて、高尾城
(たこうじょう)というお城がありました。金沢市ではなく、なぜか野々市市のホームページで紹介されています。

 前田家が入場する前にこの地域を支配していた富樫家の本拠地が現在の野々市市内──それも大学のすぐ近く!! ──にあったからだろうと推測しています。
 センセイ個人はまだこの場所を訪れたことはないのですが、仕事がなければぜひ、皆とともにここでお花見をしたいところ。

 でもセンセイら、さらに国民の多くは現在、それがかないません。もちろん新型コロナウイルスの影響が拡大しているからです。金沢工大では現在、教職員の県外出張は禁止。(他大学も同様)
 また人が集まっての宴会の類も事実上、禁止。

 仕事、つまり教育の面でも大きな影響が出ています(近日中にお伝えするかも)。素直に桜の美しさを、さまざまな形で愛でることのできる日が、1日でも早く来てほしいものです。
 で、そのためには、「自粛」しなければならなりません。

 残念ながら。



4月7日(火) シーズン最後のホウレン草と菜の花、金沢に持ち込んで電子レンジでチン...

 ...するつもりだったのですが、それはかないませんでした。う〜ん、残念。

 お伝えしたようにセンセイは先週の土曜日、10kmほど離れた実家を訪れて、母親が育てた野菜をもらいました。「もうすぐレタス(の番)なんだけど、まだ丸まっていなくて...」だそうで、、奥のホウレン草と手前の菜の花をもらいました。
 「これが最後」との形容付。

 写真はBMWのトランク内を撮影したもの。ホウレン草は普通サイズのレジ袋に収まっているように見えますが実は、スーパーなどで使用されている一番大きな部類。
 ホウレン草の奥(左後輪の後ろ)に凹みがあります(ちなみに、右側にはバッテリーを収納)。

 この凹みは収納スペース──転がりやすいものを収めるのに便利──になっており、今回はこちらもシーズン最後のキャベツを2個入れています。でも、その姿をほとんど確認できない。
 それくらい野菜が大きいのです。ホウレン草は、特に。

 前回は野菜をもらって自宅へ戻り、その場で自宅用と金沢に運ぶ分を分けました。つまり収穫したばかりのホウレン草を金沢へ持ち込みました。
 ただし今回は、自宅でもう1泊します。

 他の用もあってバタバタしていたたため、家人に金沢へ運ぶ旨を伝え損ねていたら、夕食までに全て茹でられていました。彼女の立場からすると、当然の行為。
 というわけで今回は生ではなく、茹でてあるホウレン草をタッパーに入れて運びました。

 もちろん美味しいんだけど、茹でると「野草の風味」あるいは植物が持つ生命力のようなものが薄れて、味がただの苦みになってしまうんですよねぇ...。

 反省。



4月6日(月) 北陸地方は、これからが見頃です ──自宅庭の枝垂れ桜が咲きました──

 写真は、自宅庭の枝垂れ桜。一昨日の土曜日に撮影しました。

 センセイは前日の金曜日に帰宅したのですが、その時は暗くなっていたので、進入路の奥にある庭の様子を確認していませんでした。翌朝、家人が開花を教えてくれたのです。去年より1週間早い。
 ちなみに左側建物の2階が、センセイの書斎

 早い時間帯に撮影すれば良かったのですが、この角度からだとやや逆光気味だったため、ちょっと躊躇いました。洗車や実家の用を片付けているうちに午後。太陽光線は順光なのですが、曇ってきたため、花の色がイマイチ冴えていません。
 反省。

 センセイは24年前に自宅を新築したのですが、母親がこの枝垂れ桜を植えました(設計はすべて母親)。数年で1、2輪咲くようになり、この頃はそれなりの咲き方。
 でも成長はこれからです。

 富山市や新潟県上越市では先週末に桜が満開となりました。その報道を疑っているわけではなく、この週末に往復して、確かにその通り。
 でも実感としては、富山県と新潟県上中越地方の平地は、これから1週間が見頃です。

 金沢へ移動した日曜日は冷え込み、車外気温計が路面低下の警告を出しました。実際、富山県東部の雨は霙っぽかったし、新潟、富山では山々はもちろん、小高い丘にすら雪が積もりました。
 そのため桜の開花に、一時的にストップがかかったような格好になっているのです。

 今シーズン最初に報告した枝垂れ桜はほぼ散ってしまいましたが、同じキャンパス内でも個体差が大きいので、1週間前に撮影した研究室前の枝垂れ桜こちらの写真左端)は、今、まさに満開。
 他の樹に注意を奪われ、誰もその美しさを見落としてしまっているので、ちょっとかわいそう。

 キャンパス内、そして隣を流れる高橋川沿いのソメイヨシノも、現在は5分咲き程度。満開は来週半ばから週末になりそうです。倖いにもこの期間、天気が大崩れすることはないようです。花見には絶好の条件。
 今年はご存じの事情のため、手放しで桜を愛でるということはできそうにありませんが。

 されど、大切なものを見失うわけにはいかない。絶対に。



4月5日(日) 大きさと形、そして味が全然違う... ──西村センセイ、富山湾の恵みに再会する──

 今日は予定を変更してお伝えします。それくらい、嬉しい出来事があったので。

 明日のオリエンテーションに備えて、今日のうちに金沢への移動します。つまり移動日。センセイの日々の通勤時間は、自転車を使うとして片道10分程度。でも実際は毎週、片道5時間10分かけて移動しています。
 平日に換算すると、毎日片道1時間以上かけて通勤しているようなもの。

 列車と違って、自動車はくつろいだり風景に見入ったり、ましてや居眠りするわけにいかない。

 仕事が溜まっているので朝のうちに出発したのですが、母親からもらったものの関係で、夕食をどうしようかずっと考えていました。結論から言うと途中で、スーパー「オレンジマート 宮野店」に立ち寄ることにしました。
 自動車の運転は、心身のリズムが大切。

 これが崩れると、ひどく疲れる。特にBMWは、こちらの好不調を鋭く指摘する──自覚していないものを含めて!! ──ので、それを裏切らないように能動的に運転する必要があります。
 するとBMWは本当に楽しそうに走る。(信じてもらえないかも...)。

 だからいつも、こことあそこに注意しながら走り、「あの場所」で休憩します。だからここ数ヶ月、途中にあるスーパーは利用していないと思う。
 特に最近は踏切改良工事の関係で、「スーパーセンターシマヤ 砺波店」の前を通らなくなっています。

 今日のお目当てはズバリ、タンパク質。ただし余りお肉は好まないので、焼き魚の素材がまず候補。それなりに良い品があったので籠に収めてレジへ向かい始めた時、あ"っ...。
 ボイルされた富山産ホタルイカです。新湊港で水揚げされたもの。

 「朝どり」のラベルを見てしまったからには、買わないわけにはいかない。2週間前に「(少なくとも新潟で茹でられたホタルイカは)もう食べない」とお伝えしたばかり。
 でもここは、あっさりと前言撤回。

 お魚は明日焼くことにして、今晩のメインは富山産ホタルイカ。改めて手に取ると、本当に大きい。そしてプリプリ。「ホタルイカ」ではなく、ただの肥えた小型イカという印象を受けます。申し訳ないけれど、他地域産のものは、絶対にこの充実感にかなわない。
 そして一口頂きます。

 もちろん塩分を感じるのですが、それを圧倒して口内に広がるふくよかな味。そしてある種の甘さ。味噌がポイントなんじゃないかと思います。西村センセイ、大きなものを含めて、イカ類でこれを味わうことができたのは、富山産のホタルイカだけ。
 敢えてライバルを挙げるとしたら、北陸の香箱ガニか...。

 ちなみにやはり、塩分はそんなに高くありません。新潟はやはり、ホタルイカを食べる文化がないので、調理に慣れていないんだろうと思う。

 どうやら金沢にご縁がある限り、富山湾の恵みを味わう機会がありそうです。

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