2005年8月27日更新(2005年9月4日ページ移動。2011年5月4日写真削除)
■8月27日(土) E46乗りには真面目な人が多い?! ──とってもエコカー、318i!!──
週末なので新潟の自宅に帰ってきて、市内へ車で出かけました。
メーターを見ると、318iが昨年の12月中旬に届いてからの8ヶ月で1万3000km走りました。この分だと予想通り、年間2万kmくらい走ることになりそうです。
318iには瞬間燃費計がついているし、デジタルのメーターを切り替えるとコンピュータが計算した燃費も表示されます。
先週末金沢から戻った時は夜になっていたし、疲れていて一般道を運転するのが怖かった──注意不足での事故が怖かった──ので全線高速道路を利用しました。
早く帰りたかったのですが、スピードの出し過ぎによる事故が考えられたので、(ほぼ)きちんと制限速度を守って帰りました。で、この時(金沢のアパートから自宅まで)の燃費が15.5km/l。
センセイの318i、高速道路や地方都市のバイパス、あるいは田舎道なんかを、無理をせずに他の車の流れにあわせて走る時の燃費はとても良くて、信号の少ない一般道だと16km/l以上にもなります。
たぶん、高速道路を80km/hくらいで走ると18km/lくらい出ると思います。燃料タンクの容量は60lなので、1回の給油で1,000km以上走行が可能ということになります(下記サイト内に、実際に達成した人が紹介されています)。この数値は、エアコンを入れた時の値で、エアコンを切るとさらに数%伸びます(高温多湿の日本では、エアコンを切るとカビが生えやすくなるので、常時作動させることを勧められているのです)。
一方、街中を走る時の燃費はとても悪くて、普通の乗り方で10km/l弱。
センセイの場合ストップ・アンド・ゴーを繰り返すアパート−大学間だけだと7.5km/l位にまで落ちます。(以上の数値はBC:後述)
以前乗っていた日産プリメーラだと、街中/郊外で燃費の差がここまで大きくはなかったように思います。プリメーラ(1,800cc)を通勤と家族での買い物に使った場合、平均13.5km/lくらいだったのですが、318i(2,000cc)で同じような使い方をすると、やはり13.5km/lくらいになります。
排気量が増えているし、車体はかなり重くなっているので、それを考えるととても良い値だと思います。(以上は満タン法:後述)いずれにせよ、センセイのような環境で、急加速・急減速をしないセンセイのような乗り方をする限り、とても経済的な負担の少ない車で、その意味でもアタリだったようです。
さて実は、この318i購入に際して、参考にした「Club E46」というサイトがあります。
「E46」というのは、BMW社の現行3シリーズの型式で、セダン、ツーリング、クーペ、カブリオレ他を含みます。
日本国内では現在、セダンのみE90という新型が販売されています。このサイトはE46シリーズのオーナーが集まる場所なので、他サイト(たとえばこちら)で時々見られる荒れた感じがありません。
少なくともこのサイトの利用者には合理的な考え方をする人が多いように思います。で、最近、1999年にE46前期型(318iMT)を購入した方がこれまでの燃費一覧(右の写真[削除])を投稿していました。
ご覧の通り、購入してから6年間、毎回満タンで給油し、しかも1回も欠かさずに燃費を計算していた(!!)ことになります。......真面目というか.....(センセイにはできない)。
さてこのグラフ、真ん中にオレンジと青の2本の折れ線が、下にピンクで折れ線が記載されています。
オレンジ色はメーターに表示されるコンピュータ(ボード・コンピュータ:BC)が計算した燃費、青色は満タン時にトリップメーターで計算した燃費(「満タン法」)、そしてピンクはその差を示しています。関係者にはよく知られていることですが、満タン法よりBCの方が数%甘く出る傾向があるようです。しかしその差はそれほど大きくなく、BCの値も相当信用できます。
ただし、ボード・コンピュータが示す数値には「ホントかな」と思うものもあって、例えば海岸沿い──だから最終的な高低差はない──を走っているとして、平坦な場所を一定速度で走る時より、登りと下りを繰り返す時の燃費が良かったりします。
遊びで、坂の頂上でメーターをリセットすると、下り坂の燃費が60km/l(!!)などという数値を示します.....まぁ、これは無意味な数値ですけど。この方の場合、センセイととてもよく似た環境で燃費は12km/lくらいとのこと。
センセイの方が値がいいのですが、これはセンセイの318iが後期型で、エンジンが大幅に改良されていることも関係しているのかもしれません。
■8月26日(金) 「松柏の萎むに遅るるを識る」 ──夏の終わり──
朝アパートを出る時はとても良く晴れていて、颱風一過、今日は暑くなりそう......。
けれど大学が始まる頃には雲が厚くなってきて、10時頃にはかなりの雨が降りました。コンビニにお弁当を買いに行く時にはもう上がりかけていましたから、それほど長続きはしなかったのですが。
コンビニからの帰り道、細い雨の中で気づいたことがあって、案外涼しいのです。
ちょっと前まではどんなに雨が降ってもこんな感じじゃなかった。考えてみれば、昨日か一昨日は二十四節気の「処暑(しょしょ)」。〔註:正しくは23日だった〕
暑い暑いと言っても、7月下旬から8月上旬の、あの逃げ場のない「熱さ」ではなく、どことなく涼しい風を感じるという、季節の節目です。今回は電車で金沢に来ているのですが、新潟−富山県境にあって、電車からよく見えるキャンプ場は、まだ夏休み期間なのに閑散としていました。
夏休みに入った頃は、白い大型のキャンピングカーやテントで埋まっていたのです。
そういえば、一部の「海の家」では解体工事が始まっていました。どうも西村センセイ、他の人より歩みがちょっと遅いようで、みんながいなくなってから事態の変化に気づきます。「時、すでに遅し」などと、あまり偉そうなことは言えませんねぇ。
曰く、「松柏の萎むに遅るるを識る」。(これで良かったんでしたっけ?)
P.S. 写真のキャンプ場は高速道路(北陸自動車道)や国道8号線からは見えない構造になっています。北陸線で東京方面に向かう場合、富山県朝日町の泊(とまり)駅の次、越中宮崎駅を過ぎて、すぐ左側(海側)に見えます。
バーベキューの匂いがしてきそうなほど、ホントにすぐ目の前です。
■8月25日(木) オートバイは重心で、車はアクセルでカーブを曲がる!?
以前から気になっていたことがあって、しかもBMWからもらった本にも書いてあったので、実際に確かめたことがあります。
車でのカーブの曲がり方です。
ハンドルを切れば曲がるのに、今さら何をって?
必ずしもそうではないのです。オートバイを運転する人は思い当たる節があるはず。
オートバイでカーブを曲がる時、ある程度の大きさ以上のちゃんとしたオートバイなら、カーブで体重を左右に移動させると、車体が内側に傾くだけでなく、ハンドルがひとりでに曲がります。
実は自転車でも同じで、コツがわかると両手を離しても腰だけで運転できます。車にも似たところがあって、一番良くわかるのは、料金所から登りで高速道路に進入する場合のように、一定のカーブが続いていて、なおかつ、ある程度アクセルを踏み込んでいる時です。
短いカーブや曲率がどんどん変わるようなカーブではわかりません。登り坂でぐるっとまわって高速に入るとして、ハンドル角度が一定になっています。
ここでアクセルをさらに少し踏み込むと、おぉ、車体は外側に膨らみ、逆にアクセルを離すと内側に入り込みます!!
登りだと面白いほど良くわかりますが、下りだともともとアクセルをあまり踏まないので良くわかりません。平らなところだと、意識すればわかる程度です。これはタイヤのグリップ力が変化するからだそうですが、このテクニックを使うと、よりエレガントにカーブを曲がることができるようになります。
BMWは基本的にFR車なので、この現象が特に良くわかるのかもしれません。
FF車、例えば購入候補だったフォルクスワーゲンのボーラだとどうなんだろうと思っていたら、ボーラ関連のニュースが入ってきました。(c)ダウ・ジョーンズ
ゴルフの姉妹車ボーラは、アメリカではジェッタとして販売されていて、フォルクスワーゲン社の主力商品の一つです。
アメリカでは、日本のカローラの感覚で乗られていると聞いたことがあります。そのジェッタ、日本より先に米国で新型を販売し始めたのですが、どうも販売が振るわないようなのです。
このニュースはそもそもダイムラークライスラー社がフォルクスワーゲンのミニバンを生産する交渉を進めているというもので、その中にボーラ(ジェッタ)の販売不振が紹介されています。
ゴルフが新型に切り替わったので、今秋ボーラも日本市場投入と聞いていますが、日本でもあまり売れないのかなぁー。
いずれにせよ、当初の予想に反して、ボーラとはご縁がなかったのかな、と思っています。
今日の夕方、金沢市内のアパートにいたら重いエンジン音が聞こえてきました。何だろうなと思って外を見ると、おぉ、コンバインの音です。稲刈りが始まったのです。
センセイが住む新潟県柏崎市では、県内のトップを切って、一部の農家が20日に早稲品種の刈り取りを始めました。
ですから極端に早い稲刈りというわけではないのですが、それにしても、もう始めるとは!!
よく見ると、手前の稲がほとんど寝ています(わかるかな?)。
数日前の雨と風によるものなのですが、稲が寝たまま──「倒伏(とうふく)」といいます──で、水に長く浸かったりすると、穂から芽が出てしまいます。
もちろん商品にはならなくなるので、それで早めに刈り始めたのかもしれません。
颱風が近づいていて、風雨が予想されますからね。今日は晴れていたのですが、気がつくと日差しの強さも今月上旬やお盆のころよりは少しだけ柔らかくなっています。
あのベトベトした湿気も低く感じられます。秋は確実に近づいているのですね。(暦の上ではすでに秋です。念のため。)
■8月23日(火) 自由研究はムズカシイ ──論理的な文章を書く訓練──
多くの小学生にとって、夏休みはあと1週間。気になるのは、そう、宿題です。
特に問題なのが自由研究で、低学年は昆虫採集とかでごまかせます──都会ではそれも難しいだろうな──が、高学年になるとさすがにそれではマズい。
で、どうするかというと、親が主導権をとって子供に何かやらせることが多くなります。
最近はインターネットの常時接続が増えているので、親がネット上で調べて、それをそのまま子供がカットアンドペーストし、カタログのようなものを出力するのが主流なのだそうです。
名前は子供。でも大人が書いたことはすぐに分かるのだそうな。我が家の娘も小学校最後の学年なので、さすがに今までのような工作でごまかすわけには行かなくなりました。
そこで、テーマを選択させて、纏めようとしたのですが、まずテーマを決められない。
感想文のようなものはかなり書けるのですが、テーマを選択するとか、結論(何を主張したいか)を出すという概念がとても弱い。仕方がないので、テーマだけは親が誘導して、今回旅行した北海道を、新潟を比較させることにしました。
今回の旅行にはいろいろな要素があって、切り口によっていろんな結論──鉄道、過疎、農業、人々の生活の様子、国際問題...──を出せるのですが、娘の実力を考える必要があります。
そこで内緒ですが、旅行中はあらかじめ農業や漁業の写真をたくさん撮影しておきました。まず地図を描かせて、経路に沿ってその写真を確認しながら、気がついた点をリストアップさせます。
そうすることによって、改めて気候や人々の生活、産業の様子などがずいぶん違うことに気づき始めます(ある程度誘導しますが、結論をこちらから教えることはしません)。違いが産業、特に農業と漁業に限定されてきて、結論が何となく見えてきたので、今度はその裏付けとなるデータを揃えます。
原則としてインターネットは使わないつもりです。先週の日曜、柏崎市図書館は休館だった(信じられない!!)ので、隣の刈羽村の図書館「ラピカ」へ出かけました。
刈羽村には原子力発電所があって、この種の施設が充実しているのです。さて、と探し始めて愕然としました。まともな本がないのです。
ここは知的な図書館というより、冷房が効いた地域の団欒(だんらん)の場なのです。それでも何とか娘と小学生向けの資料を見つけたのですが、詳しい統計は載っていません。
仕方がないので、方針変更。
新潟県と北海道に関する最低限のデータは本の必要な部分をコピーして確保したのですが、これだけでは恐らく無意味にデータを並べるだけで、しっかりとした結論は出せないでしょう。
で、センセイが柏崎市と稚内市それぞれのホームページから統計資料を引き出し、それをある程度整理した形──生データを処理させるのは無理──で娘に与えて、そこから娘なりの結論を引き出させます。(郵便で娘にデータを送ったところです。)
そこからどう結論を出すかには、何も言わないつもりです。
なお、もしこれらを自由研究に載せるなら、データをセンセイが提供したことは明記させます。センセイがやった部分と、娘のものとを峻別させるためです。柏崎市と稚内市を比較させることによって、データの見方を覚えてもらい、次に改めて図書館の本に載っている未整理のデータから、北海道と新潟県の違い──現在はまだぼんやりとしか見えていない結論──をはっきりさせよう、という計画です。
もちろん結論はみなさんお察しの程度のものしか出せないはずですが、でも、無意味にデータを並べて実質的な結論がなかったり、親がすべて教えたりするよりは、まぁ、いいかなと思います。
そもそも、自分の過去を振り返ってみても、小学校から高校──それなりの進学校だった──まで、論理的な文章を書く訓練を受けた記憶がありません。
力不足を深刻な問題として意識するようになったのは、哲学科(人文学部行動科学課程)に入り、さらに国際基督教大学に進んでからです。ふだん学生を相手にしていて、彼らの論理的な文章を書く力のなさにホントに困っているのですが、考えてみるとその責任のかなりの部分は彼ら自身にはなく、前の世代の人たち、つまりオトナにあるんですね。
もちろんセンセイを含めて、です。
■8月22日(月) 日本最古の精油所は、ほとんど解体されてしまいました
以前ご紹介した、新潟県柏崎市にある日本最古の製油施設、まわりをシートで囲んで解体工事を進めていたのですが、週末に帰ったらシートが取り払われていました。
ご覧のように施設はほとんど解体されていて、写真中央奥、煉瓦造りの建物(緑の屋根)を残すだけとなってしまいました。
この煉瓦の建物については、最近、市民から保存の要望が出ていますが、日本石油は解体の方針を変えていません。
たぶん日石はこの地を更地にして売却したいのでしょうが、ずっと石油施設として使ってきたので土壌は相当汚染されているはず。土壌改良するにしても、建物やその周囲が残っていれば不完全なままに終わります。
センセイが住む柏崎市は、どうも歴史的な視点に欠けていて、大規模な中世の製鉄所跡が見つかった時も結局、何もできずに破壊することを選択しました。
これは行政側の問題だけじゃなくて、市民も、あちこちの準備が進み、いざ壊そうという段階になってからやっと保存の声が出始めます。
時、すでに遅し、なのに。
■8月21日(日) 318iって、こんな変な車だったんだ?! ──初めて乗車時に地震を経験しました──
昨日の雨は夜半に上がりました。
就寝しようとして書斎の電気を消すと、外が明るい。不思議に思ってカーテンを開くと、西の空の晴れ間に満月が見えます。
センセイの頭の中には「満月/新月=地震」という図式が出来上がってしまっているので、嫌な予感がしたのですが、これだけ地震が続けばさすがに......と思って寝てしましました。
さて今日のお昼近く、娘を乗せて車を走らせていたら、自宅近くで急に右タイヤが轍(わだち)に取られてしまい、車体が左に大きくぶれました。ボニョっとした変な感じでした。
すぐにルームミラーで通り過ぎたばかりの路面を確かめたのですが、リア・ガラス越しに見る限り、そんな大きな轍があるようには思えません。変だなと思った途端、もう一度右タイヤを取られて、再度かなり車体を振られてしまいました。やはり左方向──後から考えると震源地と反対方向──にです。
しかもその後の様子が変で、車がなかなか安定しない。ハンドルをしっかり握っているのに。時速はわずか40kmくらいなのに、この変な走りは何だろう。
タイヤを固定しているボルトが緩んで、外れそうになっている......そんな感じです。きっとそうに違いない!! ボルトを締めたのはディーラーだったし、それにそもそも318iって、こんな変な車だったんだ...。
何だかとてもがっかりして自宅に戻り、車庫で車の足回りを点検したのですが、別に何ともありません。
その時、一足先に家に入った娘が飛び出してきて、教えてくれました。
そう、地震だったのです。それも相当大きな。震源地はセンセイ宅から15kmくらい離れたところで、震度は5強。
センセイの家のある場所でも震度4を記録しました。自宅を点検してみると、本棚の本が多少倒れた程度で実害はなかったのですが、家人によるとかなり揺れたそうです。
センセイは車での地震体験は初めてだったのですが、同乗していた娘もやはり変だと思ったそうです。
318iのせいではなかったんですね。(318iおよび関係者の皆様、あらぬ疑いをかけてしまい、ゴメンナサイ)
上越新幹線は地震で緊急自動停止しましたが、すぐに運転を再開しました。
しかし震源地に近い信越線は点検に時間がかかり、再開までに4時間ほどかかりました。高速道路もセンセイの家付近はしばらく不通になりました。テレビは、柏崎市のパチンコ店でガラスや吊り物が落ち、お客2名が怪我をしたと報じていますが、そのお店、センセイの家のすぐそばで、そしてまさにセンセイらが地震に遭ったその場所にあるお店なのです。
そのパチンコ店、昨年秋の新潟県中越地震後に開店した店なので、問題があってもわからなかったんですね。さて本題。
お察しの通り、今回も地震は満月/新月近くの、もっとも潮汐力の影響を受けやすい時に発生しました。お昼でしたから、月と太陽の引力がその方向に地球を引き伸ばしている時に起きたことになります。
この話をご紹介してから、今回を含めて3勝(うち2勝はこちらとこちら)1敗となります。(なお、潮汐力の影響は条件によって現れ方が異なりますので、地震が必ず満月/新月の時に起きるわけではありません。念のため。)それにしても、何だか日本列島が地震の活動期に入った、そんないやな感じです。