2020年10月17日更新(2020年10月25日ページ移動)

──2020年10月第3週のニュース──

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10月17日(土) 煮付で頂く機会が多いハチメですが、新鮮な物はお刺身もコリコリして美味しいです

 週末なので、新潟の自宅へ戻りました。

 「タカラ飯店」以来3ヶ月ほど、週末の話題は食べ物がメインになってしまっていますが、すみません、今日も柏崎で頂いた地元産のお刺身の話です。ただし今回は、アジなどメジャーな存在ではありません。
 実家の用を済ませて帰宅する際、いつものお魚が美味しいスーパーに立ち寄りました。

 お刺身コーナーの一番手前に並ぶのは大家族用の盛り合わせ。単品はその奥。さらにセンセイが目指すのは、地元産のお刺身。港でいうと柏崎産(笠島港)や出雲崎産。それより遠い柿崎港(上越市)や寺泊港(長岡市)で水揚げされた物を見たことはありません。
 ごく僅か、筒石港産を目にしたことはあると思いますが。

 最大の問題は、その地元産があるかないか。

 全国──場合によっては海外──から集めてくるお魚ではないので、天気などの影響を強く受けます。それに、仮に地元産があったとしても、希望と一致するとは限りません。
 もっともセンセイの場合、「地元産」のラベルを見つけると、たいていの場合は手を伸ばしてしまうのですが。

 この日は「ハチメ」が並んでいました。鯛とアジは1パック398円/380円(+税)でしたが、こちらは大衆魚。300円でした。

 ハチメは目の様子から「鉢目」と名付けられたとのこと。日本海側では割と流通するお魚で、地方によっては「ハツメ」その他の名前で呼ばれます。
 メバル科に属します。

 日本海側の人ならハチメの名前は知らなくても、気づかないうちに煮付で食べていることが多いはず。食べやすいお魚です。他には塩焼きや、唐揚げなど。
 ただしこれは個人経営の居酒屋などでなければ、チャンスはないと思う。

 ハチメのお刺身は、初めてではないかと思います。安い解凍ものにしようかと思ったのですが、気づいた時にはパックを手にしていました。珍しかったからかもしれません。
 まず、記念撮影。

 一口頂いたのですが、意外なことに身が詰まり、しかも引き締まっているのでコリコリします。煮付の時の身離れの良さ、つまり締まりのなさからは想像できないほど。ただし、もちろん美味しいのですが、鯛のような甘さはあまり感じられません。
 どちらかというと、味覚とともに食感を楽しむ感じ。

 というわけで、珍しいハチメのお刺身を美味しく頂きました。合掌。



10月16日(金) 「1/2計画」 ──アパート近くのお宅の建設工事が本格化しています──

 結果的に、3日続けての建築ネタとなりましたが、悪しからず。今朝、大きな動きがあったのです。

 写真はつい先日撮影したもの。7月に突然解体工事に入ったアパート近くのお宅の様子です。解体、整地後、夏はそのままにされていたのですが、お伝えしたように先月、パイルが埋設されました。
 アパートとは対照的に、家の設計に合わせた位置に埋め込まれています。

 言い換えると、玄関の位置などが手に取るようにわかります。2週間ほど経ってから、基礎工事が始まりました。

 こちらは在来工法で、隣家のような特殊工法ではありませんでした。コンクリートが「乾く」──実際には化学反応(水和反応)──養生期間を経過。
 建物本体の工事が始まりました。

 写真では良くわかりませんが、底部以外の部材も搬入されています。昨日は暗くなってから帰宅したのですが、敷地一杯にシートに包まれた柱が並べられていました。
 お察しの通り、今朝は早くから重機の音。

 クレーンを使った組み立て工事が始まったのです。

 写真は道路から西北西方向を見ています。つまり左側が南で、1区画分が墓地になっています。新居は以前の土地を2分割した南側に建てられます。
 良く見ると、建物の南側(左側)に狭いながらも庭地が確保されています。もちろん道路側には駐車用スペース。

 予想通り、敷地を1/2に縮小してお宅を建て替えられるのでしょう。考えられる理由は家族構成の変化など。そしてその原資は残り1/2の売却。ライフステージに合わせて、住まい方を変える。
 率直な感想は、凄いなぁ...。

 気力、体力のないセンセイにはとても無理。

 タイトルの「1/2計画」は、日本初の特撮テレビシリーズ「ウルトラQ」の第17話「1/8計画」を踏まえています。小学4年生だった当時のセンセイ、小さな白黒テレビの画で、桜井浩子さんが演ずる主人公「由利子」が、理不尽に巻き込まれていく運命を食い入るように見ていました。
 半世紀以上も前のことですが、途切れ途切れながらも記憶は鮮明に残っています。

 なお白黒撮影のフィルムはカラー化され、最近、NHKの衛星放送(BS4K)で放送されたようです。



10月15日(木) 学園祭はなくても、建築学科の学生諸君は...(日中編・夜間編)

 今日は見たままのお話。そして1週間前にご紹介したオブジェの続き。

 昨日のお昼、所用で校舎を出たところ、オブジェのあった場所で、数人の学生が作業をしていました。彼か彼女らは、明らかに建築学部建築学科所属。
 そしてその脇には、数体の新しいオブジェが。中にはアクリル製の屋根がついたチェアなども。

 それを見るために外へ出たわけではないので近寄ることはしませんでしたが、学生諸君の表情が非常に良い。生き生きと、「やりたいことをやる」という感じ。
 もうちょっと客観的に表現すれば、新しいものを創造するという行為に取り組んでいます。

 午後にもう一度外へ出たのですが、オブジェ群も学生も見当たりません。なぁーんだ、と思って通り過ぎようとした時、あらぬ方向から微かに学生の声が。
 そちらに目を遣
(や)ると、あ"...。

 高い図書館棟(LC)前の芝生に、ご覧のようにオブジェ群と学生諸君。初めて見るものが大半ですが、写真右側には先ほど目にした屋根付チェア。
 写真には入っていませんが、右側に先週のオブジェも見つけました。

 お伝えしたように、今年度の学泉祭(「工大祭」)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になりました。

 ほぼ完全な繰り返しになりますが、お祭りなのでコンサートや屋台がメイン。でも、特に建築学科の学生は、この機会に日頃の取り組みの成果を、展示物その他として発表します。
 たとえ学園祭はなくても、内なるエネルギーと知性に裏付けされた成果を展示し、他者から評価されたい。その想いが、ひしひしと伝わってきます。

 理不尽なことばかり──最近は、特に──の世の中ですが、彼ら彼女らは極めて健全。病んでいるのは若者ではなく、我々老人の側なのです。
 偉いなぁーと思いながら研究室へ戻ります。

 昨日はいつもより少し早めに帰宅したのですが、鍵を返して通用口から外に出ると、昨日2回目のあ"っ.....。オブジェ群が照明で照らし出されています。
 また展示物もかなり入れ替わっています。

 中庭の主照明はナトリウム灯。輝線スペクトルです。

 人間の目にはちょっと緑がかった明るい白色に感じられますが。実際には写真のように強烈な緑色。他方、消費電力削減の目的もあるのでしょう、オブジェはLEDで照らし出されています。
 こちらはほぼ白色。

 ただし、肉眼で一瞥(いちべつ)しただけでは、写真ほどの違和感は感じません。

 午後の大学院の講義の中でもお話ししたのですが、建築学科には他学部他学科にない魅力があります。ぜひこれからも各自、能力と魅力を伸ばしてもらいたいものです。



10月14日(水) ツボはパイルの並び方 ──大学裏の土木工事は、やはり... ──

 昨日とは打って変わり、今日の金沢は良い天気。日中は気温も上昇して、いわゆる「小春日和」。

 1限の講義とその片付けを終えると、もうお昼が近い。早く片づけなければならない仕事と、明日の2コマの講義準備があるので、何か食べる必要があります。陽気に誘われて...というわけではないのですが、「ニュージョイスかもの」で「玉子サンド」を買うことに。
 お察しの通り、隠された目的があります。約1週間前に出くわした、大学裏の建設工事現場のその後です。果たして、センセイの予想は当たっているんだろうか...。

 写真が、その様子。

 前回は地面にパイルを打ち込んでいたのですが、ご覧のように、その周囲に木枠が設置されています。(当たり前ですが)ここに建物を建設するのです。
 センセイが確かめたかったのは、パイルの埋設位置との関係。

 パイルは規則的に等間隔で埋設されていました。個人の住宅を建設する場合などは、建物の要所要所に埋設するので、必ずしも等間隔にはなりません。
 もちろん建物全体の質量を考慮するので、パイルが極端に偏ることはないのですが。

 言い換えると、パイルが等間隔に並んでいるということは、同じようなブロックが並んでいるということ。典型はアパートなどの集合住宅。
 それを踏まえて、木枠を観察します。

 ここはかなり広い土地。そこに、中央の何もない場所を挟んで木枠が2列、「〓」状に設置されています。写真中央手前から右奥が一つの列。
 写真中央を挟んで、右側にもう1列。

 掲示を確認したのですが、何の工事かは記されていませんでした。ただし少なくとも工事主体は、金沢工大と協力、連携していない地元の不動産会社。土地の所有権は別なのかもしれません。
 結論からすると、ここに建設されるのは学生向けの割と立派なアパート。キャッチは「大学まで徒歩0分」。

 最近ご紹介したいくつかのアパート(こちらこちら)との共通点があります。秋は工事を比較的順調に進めることができるでしょうから、特に大きな問題がなければ、来春の金沢工大入学生を迎え入れることができます。
 もちろん「新築」がポイント。

 センセイの読みが当たっているとしたら、古くからある、そして個人経営主体のアパート群の経営者は、このような新興勢力にどう対応するんだろうか。それにそもそも、センセイの予想は当たっているんだろうか...。

 前者はともかく、後者はさほど遠くない将来に結果が判明します。



10月13日(火) 「傘なしでも心配なし」のはずだったのに...

 今日は火曜日。

 センセイは朝イチに1年生(対面)の、そして午後に3年生の講義(遠隔)があります。例によって、講義の準備が終わっていない──決して褒められたことではない──ため、早朝から出勤しなければなりません。
 本当は、自転車にしたいところ。

 ただしここ数日、北陸地方の上空に寒気が入っているため、天気は不安定。

 昨日も午後から下り坂だったのです。それでも雨にはなりませんでしたが。天気予報によると今日は、朝まで雨が降った後、回復に向かうとのこと。未明に目が覚めた時に外の様子を確かめたのですが、道路は濡れていたものの、雨は止んでいました。
 「やれやれ」と思っていると、降雨の音。

 それでも身支度を整える頃には止み、西の空には晴れ間も見えたのです。その先に黒い雲は見えません。小学生が、傘を手に持って通学してます。再び安堵して、自転車の鍵を持ってドアを開けると...雨。
 自転車出勤を諦めます。

 最初は大したことなかったのですが、やがてかなりの降りとなりました。白い半袖シャツの男子高校生がずぶ濡れになりながら、必死の形相(ぎょうそう)で自転車を漕いでいます。
 まさに、センセイがそうなるはずだった姿。

 学生が集まるころには雨も止んだので、講義棟へは傘を持たずに向かいました。講義を終えて研究室へ戻り、仕事をしていると窓の外の様子がおかしい。
 ブラインドの隙間から外を見ると、何と、またまたそれなりの雨。

 「傘なしでも心配なし」の天気予報は一体何だったんだ...。

 疲れ果ててしまったので、いつもより早く退勤することにします。夕暮れの、明るさと暗闇が混じり合う時間帯。運転時に、どうしても見落としが発生しやすくなります。
 この時季、センセイが自動車出勤を躊躇
(ためら)う理由の一つです。

 大学から見て北西方向、写真奥の駐車場へ向かっていると、夕焼けと高層の雲に気づきました。でも低層には中途半端に黒い雲。これくらいなら雨は降っていないか、降ったとしても大したことはない。
 いつものスーパーへ。

 惣菜を手にして車に戻ると、車体が少し濡れていました。先ほどの黒雲が上空を通過したのです。センセイは大したことなかったのですが、徒歩、あるいは自転車の人は今日、大変だっただろうなぁ...。
 というわけで、不安定な天気に終日振り回された、情けないセンセイだったのです。

 トホホ。



10月12日(月) 雑草の背丈が... ──バス停前の「炭火焼肉 ぎゅうばか」、いつの間にか閉店していました──

 昨日とは焼肉繋がり。お伝えし損なっていたネタです。

 お伝えしたようにセンセイは約2週間前、金沢市内で関係者との打合せ兼飲み会に参加しました。当然のことですが、会場までの移動は公共交通機関に限られます。約半年ぶり──もっと前かも──に、路線バスに乗車しました。
 幸い、アパートの近くには便数の多いバス停「伏見橋」があります。

 バス停に向かう途中で、伏見橋交差点を渡る必要があります。ちょうど良いタイミングで信号が変わったので、横断歩道を渡ると...え"っ?!
 写真の右外側にある、歩道に面した大きな看板が真っ白に。

 そしてその先には、上部が白く塗り込められた建物。かつてここには派手な文字と絵で「炭火焼肉 ぎゅうばか」と記され、夜はそれが照明で煌々(こうこう)と照らし出されていました。
 でもそれが今や、まるで何もなかったかのよう。(昨日に続き)ホントにびっくりしました。

 写真は後日、別な角度から撮影したもの。ここは同店の「金沢横川店」で、それなりに繁盛していました。小松市内には本店があるようです。「ぎゅうばか」の前は、「情熱ホルモン」というお店でしたが、両者の関係は不明です。
 なお、センセイは自分から肉を頂くことはないので、両店ともに利用したことはありません。

 写真を撮ろうとして気づいたのが、建物周囲の雑草。写真右側のものが顕著ですが、成人の背丈ほどまで伸びているのです。つまり手入れされなくなってから、かなりの期間が経過している。
 そしてその時期は、おそらく春。

 おそらく3月か4月に営業を休止し、そのまま閉店してしまったんだと思います。もともと採算面で難があったのかもしれません。でもお客の出入りの様子からして、非常に厳しい状況というわけではなかったはず。
 言うまでもなく引導を渡したのは、突然出現した新型コロナウイルス。

 可処分所得が減少してることもあり、センセイを含めた多くの方が外食の機会を減らしています。バブル経済をリアルタイムで体験した人間──しかもその時、センセイは都内に住んでいた──からすると、まるで別な国での出来事。
 関係者のことを考えると大変心苦しいのですが、残念ながらこの業界はしばらく、非常に厳しい状況が続くと予想されます。

 事態が好転するその日まで、何とか生き延びていただきたいのですが...。



10月11日(日) ウイルス禍、直撃 ──「スタミナ太郎 富山南店」が閉店、店舗は解体!! ──

 富山県出身の、お店を知っている──というより「お世話になった」──学生諸君がこれを目にしたら、ショックだろうなぁ...という話題。

 朝、いつものように自宅を発って、金沢へ移動しました。いつもより車はなぜか少な目で、全区間を概ね順調に走行。そのおかげで見かけ上、数値が下がりやすい夏用タイヤなのに、トータルの燃費は20.6km/L。平均速度は51km/h台でした。
 十分速い方です。

 富山県に入ると北アルプスの麓沿いに進み、常願寺川を渡って富山市に入ります。さすがに車は増加しますが、それでも今日は走りやすい方。節目となる国道41号線と交差します...え"っ?!
 ...なぜ、こんなところに重機が?

 「下熊野南」交差点の信号で一時停止したのですが、手前左側(南側)にある「すたみな太郎 富山南店」の駐車場に、大型の重機が駐車しているのです。
 それも、2台。

 最初は一時的に駐車さしているのかと思ったのですが、やはりおかしい。改めてお店の方を見ると、な、何と、写真左側、店舗に別な重機が突っ込んで...いえ、建物を解体しています。
 これにはびっくり。

 西村センセイ、このお店に入ったことはありません。でもファミリー向けで、焼肉があることはわかっていたのです。後で調べてみたところ「すたみな太郎」は、株式会社江戸一が全国に展開しているバイキングレストラン。
 焼肉とお寿司、スイーツがメインとのこと。

 繁盛していたのですが、新型コロナウイルスの感染が拡大した春から、一時休業するなど、ちょっと様子が変だったのです。でもいつの間にか営業を再開していたし、道路から見る限りではそれなりに頑張っていたのです。
 高コストパフォーマンスのお弁当も販売していたし。

 でも、2、3週間前から、明らかに様子がおかしい。お客さんの車が見当たらないし、何と、敷地に入ったお客さんの車がUターン。それでもセンセイが週末に帰宅する際には、目に見えるような変化は起きていなかったのです。
 今から考えると、道路の陰から作業が始まったため、見落としていたのかもしれません。

 情報筋によると、「すたみな太郎」は新型コロナウイルス禍の直撃を受け、一時全店舗の営業を自粛。3月20日に、この「富山南店」を含めて、感染防止策が整ったお店から営業を再開しました。再開しなかったお店は、そのまま閉店したとのこと。
 ただし別な情報によると、残念ながら同店は9月22日に閉店。

 「すたみな太郎」は高岡にもお店があったそうですが、一足早く8月27日に閉店。新潟県および石川県にそれぞれ複数展開していた店舗も、現在は両県1店のみの営業。やはり「巣ごもり」など、お客さんの行動パターンの変化が大きかったようです。

 それにしても、店舗をすぐに解体するとは...。

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