2020年6月6日更新(2020年6月14日ページ移動)
■6月6日(土) こちらは、1年も持たなかった... ──「ローソン 柏崎フィッシャーマンズケープ店」閉店──
ある意味、昨日の続き。
先週の日曜日、自宅を発って柏崎市青海川地区を走行していると、え"っ...。
地形の関係で、ここでは上り坂の途中で一時的に「日本海フィッシャーマンズケープ」の各種施設を真正面に見るような格好になります。手前で左にカーブするのですが。
その正面、明らかに空き店舗。看板類がすべて撤去されているからでしょう、それが妙に目立っているのです。ここは昨年6月上旬、鳴り物入りでオープンした「ローソン 柏崎フィッシャーマンズケープ店」(写真中央奥)でした。
その時は移動途中だったので、様子だけ確認。昨日、改めて現場で撮影したのが写真。国道からの出入り口に掲げられていた看板を含めて、すべてが撤去されています。貼り紙によると、先月24日に閉店したとのこと。
店舗情報はすでに、ローソンのWebサイトから消去されています。西村センセイ、開業時から違和感があったのです。もちろん情緒的、感覚的な問題だけではありません。
「日本海フィッシャーマンズケープ」は1967年、通称「恋人岬」など景観に恵まれたこの地に、ホテル「レストハウス米山(よねやま)」として開業しました。当時、田舎では珍しいタイプのホテル。
オープンからほどない時期、中学生だったセンセイも伯父夫婦や父親とともに個室を利用したことがあります。その後は施設を拡大。特に近県から自動車で訪れるお客を主対象とした「日本海鮮魚センター」──通称「お魚の三十三間堂」(!!)──をオープン。夏場を中心に多くの利用客を迎えるようになりました。
ただし、会社として何を目指すのか、さっぱり見えてこない。実際経営は迷走し、2017年にホテル業務を譲渡。2008年には本体も「株式会社ニッカイ」と合併し、「株式会社ニッカイ米山」として再出発。されど、一向に改善の様子は感じられない。その象徴が、このローソン開業。
それが1年も持たずに、あっさりと閉店。もちろん、最後に肩を押したのは、新型コロナウイルスの影響でしょう。でも、正直なところやっぱり、という感じ。
目に見えるものだけではなく、その背後にある哲学や歴史、思想、あるいは宗教。広くは文化なども。それら、いわば「目に見えないもの」の存在とその重要性に気づくことができるかどうか、ということなんだと思います。
■6月4日(金) 「オリンピック選手のカツ丼」が... ──残念ながら、「ニュー立山」は閉店した模様です──
今日は金曜日で平日。そして金沢工大では今日から、一部科目で対面授業が始まります。ぜひ様子をこの目で見たいところ。
でもセンセイは有給休暇を頂戴し、早朝に金沢を離れました。週の半ばに突然、奥歯のレジン(樹脂)が外れてしまったのです。先日、新型コロナウイルス対策で治療を断られたかかりつけの歯科医院に電話すると、治療してもらえるとのこと。
6月1日で感染が続いている地区以外での移動自粛が撤廃されたことも関係しているようです。金沢市内は順調に走行できたのですが予想通り、富山市内中心部付近で通勤ラッシュとぶつかりました。ノロノロ運転で燃費もみるみるうちに低下。気温も相当上昇しているので、ドライバーのイライラの高まりが伝わってきます。
でもさすがに、富山市を越えて立山町に入るころになると、いつもの富山県。気になっている場所を訪れます。それは立山町の食堂「ニュー立山」。通り道なのでその存在は承知していたのですが、覚悟を決めて(?)、初めて入ったのは昨年夏。
高齢のご夫婦の仲良さと、協働に驚かされました。もう一つびっくりしたことが。お伝えした「オリンピック選手のカツ丼」です。「キンエン生活」中の西村センセイ、最初に訪れた時も麺類ではなく「カツ丼」をお願いしたのです。
されど残念ながら、お肉の在庫がないとのこと。その後、10月にソース焼きそばを頂くなどしたのですが、12月末になると「年内の営業はお休みします」。それでも年初には「謹賀新年」と張り出されていたのです。
されど営業を再開した様子はなく、1月下旬にはついに「しばらくの間休業します」。もちろん問題は、「しばらく」がいつまでなのか。
それでも当初は、貼り紙を4箇所で止めていた画鋲の右下が外れると、誰かが止め直していたのです。でもそのうち、貼り紙そのものがなくなってしまいました。マズい。非常にマズい...。
写真は、先日撮影したもの(今日は曇っていたのです)。こちらやこちらと比べて、決定的な差異があります。おわかりでしょうか。
飲食店には不可欠の、LPガスボンベ(写真左側)が撤去されています。休業宣言後も、ボンベは残っていたのに...。どうやら完全にお店を閉じたようです。察するに、直接の理由はご主人の健康問題。
「オリンピック選手のカツ丼」は、センセイの掌(たなごころ:手のひらのこと)から滑り落ちて、永遠に届かない場所へ行ってしまったらしい。ご夫婦の、これからのご健康と長寿をお祈りいたします。
■6月4日(木) 「メガネスーパー」の隣、「ほっともっと」跡地で建設が進められていた店舗は何と、「眼鏡市場」だった...
本当は昨日お伝えするつもりだったお話。「アベノマスク」のネガティブなパワーに吹っ飛ばされてしまいました。
普通のお宅だと思っていたら、エステサロンを兼ねていたことに驚かされた西村センセイ、もう1カ所、確かめたいところがあることを思い出しました。大学脇に存在した「ほっともっと」跡地です。
センセイが金沢工大に移籍した当時はここに、「和音」という和菓子屋さんがありました。金沢工大夢考房プロジェクトチームが初めてNHKのロボコンで全国優勝した時のマシン名は、古風な「和音」。当時の夢考房のすぐそばにあったお店の名前を使わせていただいているのです。
喫茶コーナーもあるようで、女性客で繁盛していたのですが、なぜか閉店。7年前、その跡地(写真右側)に「ほっともっと」が開店しました。センセイもお世話になったのですが昨夏、突然閉店。もちろん採算面の問題でしょう。
その後、跡地は更地のままだったのですが、この春、建物の基礎工事が始まりました。基礎工事でおおよその間取りがわかります。明らかに一般住宅ではなく、店舗。ただし何のお店になるのかはさっぱりわからない。何より、駐車場が狭いのです。
各種表示にも、お店の名前などは書かれていませんでした。一般住宅とは対照的に、建設作業は急ピッチで進められました。先日通りかかった時は、建物そのものはほぼ完成。内部はまだ作業中でしたが。
でもやはり、何のお店かはわからない。昨日のお昼休み、別な用があったので現場を訪れてみると、おぉ、完成状態の看板類が掲げられています。そしてそこには何と、「眼鏡市場」。さすがにこれは、まったくの想定外。
というのは同業の「メガネスーパー」が、隣で営業しているのです。「眼鏡市場」現店舗は、ここから200mくらい離れた場所、「松屋」の隣にあります。そちらの方が敷地は広いし、眼科医院とも隣り合っています。センセイも老眼鏡その他でお世話になったことがあります。
それが、何らかの理由があって、ここに移転するようです。眼科医院はどうなるんだろう...。仁義なき闘いの幕が切って落とされた、ということなんでしょうか...。
■6月3日(水) フォローする気にすら、なれない... ──「アベノマスク」が届きました──
今日は予定を変更してお伝えします。
西村センセイ、疲れが溜まっている──歳を取ると、疲れが抜けにくくなる──と自覚しているので、今日は意識してゆっくり起床しました。北陸地方はこのところ晴れの日が続いているので、自転車で出勤することにします。
交通事故、特に加害者になるリスクを軽減したいので。アパートを出る時、すでに郵便受けに情報誌その他が投げ込まれていることに気づいていたのです。自転車に乗った女性が早朝、ポスティングしています。たいしたものが入っていないことは分かっていたので、そのままご出勤。
夜、職員はもちろん、ほとんどの教員もいなくなってから帰宅します。タイミングを誤ると、スーパーから総菜類がなくなってしまうのです。母親からもらった野菜がまだ残っているので、お刺身だけ買って帰宅。玄関ドアを開ける前に、郵便受けを開きます。いつも以上にたくさん入っています。
...あれっ?!広告類のなかに、写真のビニール袋が、裏面を上にして入っていました。手に取ると、少し厚い。間違いありません、「アベノマスク」です。
やっとかぁ、というのが第一印象。石川県は新型コロナウイルスが流行したため、他県より早く配布されると聞いていたのです。でも県内ではここ数日、新しい感染者は確認されていません。
その感染も、県内のある病院での院内感染。人々の緊張感は低下しており、若者を中心に、マスクをせずに歩いている人が少なくありません。また連休明けから、お店でマスクを見るようになってきました。
特に石川県が斡旋したマスクの販売が開始され、センセイも1箱購入したころになると、もう、全然珍しくない。この段階での「アベノマスク」配布。正直なところ、嬉しいとは思えない。それだけではありません。
「アベノマスク」配布が始まった当初、それを手にして喜ぶ老人の映像が報道されていました。それがヤラセでないことを願っていますが、老人の気持ちがまったく分からないわけではありません。
でも製造と配布にかかった費用が数百億円だと知ったら、彼は手放しで喜んだだろうか。それだけの資金があるのなら、まず厳しい状況に置かれている医療関係に、そしてウイルス感染拡大の影響をモロに受けている社会的弱者と事業者に対して、より有効に活用できたはず。正直なところ、フォローする気にはなれない。
開封もしていません。そういえば全世帯に支給される、1人あたり10万円はどうなっているんだろう。
手続きはすでに済ませたのですが、その後さっぱり音沙汰ありません。もちろん入金もされていません。まぁ、金沢市はそれなりに大きな都市なので、作業完了までに時間を要するであろうことは容易に想像つくのですが。
ちなみに、新潟の自宅も、実家も、かなり前に支給されてます。センセイ個人は、たいした問題ではありません。本質は、本当に困っている人たちが取り残されている、ということなのです。
この重い現実、永田町や霞ヶ関には届かないんだろうなぁ。やっぱり。
■6月2日(火) ちょっと違うなぁ、と思っていたら... ──新築の大きなお宅は、エステサロンのお店を兼ねていた──
西村センセイの最近のマイブームは、可能ならばお昼休みに一時帰宅すること。
センセイらの働き方は労働裁量制と呼ばれる自由裁量の高い働き方だし、そもそも1時間の休憩は労働者の権利。どこで何をしていようが自由。だからサボったりしていない限り、まったく問題はありません。
ただしこれまで、ほとんど帰宅していませんでした。最大の理由は、忙しくて時間がなかったから。特にここ数年は管理職だったので、朝から晩まで会議をしているようなもの。飛び込みの仕事も多い。ただし現在のセンセイはっまったくのヒラ社員。そしてもう一つ理由が。
昼食をどうするか、です。大学食堂は現在、休業中。来週からは再開されますが、それは学生諸君のため。センセイらは利用できません。大学脇の「ほっともっと」も昨年、突然閉店してしまいました。残るのは「ほっかほっか亭」。ただしこちらは味が濃い(≒塩分が多い)。
キンエン生活を継続するうちに、塩分量にはかなり敏感になりました。また弁当屋さんはもちろん、大学食堂を含めて、野菜が少ない。一方においてセンセイは毎週、食べきれなかった野菜を泣く泣く破棄しています。実家から新鮮な野菜をもらっても、夕食だけでは消費できないのです。
でも、お昼に帰宅できれば、状況は一変します。近くのスーパーで塩分の少ない惣菜を買い、ご飯は冷凍してあるものを解凍(こちらもなかなか食べる機会がない)。その間に、野菜を簡単に調理(センセイは料理が得意)。
しかもお財布に優しい。今学期の水曜と木曜はお昼を挟んで講義がありますが、それ以外の日は比較的柔軟に対応できます。というわけで、自転車で出勤した今日も、お昼にご帰宅。
市内での自動車運転は可能な限り避けたいのです。軽快に自転車を走らせていると、あれっ?!
通り道に、昨年の夏に地鎮式が行われ、しばらく間があったものの10月に基礎から工事が始まったお宅があります。2ヶ月くらい前にようやく完成。
その前を通り過ぎようとした時、違和感を覚えました。家の壁に、字が書かれていたのです。表札などを除けば、そうあることではない。立ち止まって左側のドア脇を確認すると、フランス語で「ビューティーサロン エトワール エステサロン」と記されています。
お店を兼ねていたのね。実は建設中から、他のお宅とちょっと違うぞ、と気づいていたのです。広い敷地なのですが、奥を使ってできるだけ容積のある建物にしようとしています。それだったら、敷地の前の部分を使えばいいのに...。
その段階では、前の部分を庭として利用されるんだろうな、と思っていたのです。でも実際は、ご覧のように広い駐車場。お店のためだったのね。
すぐ近くに接骨院があるのですが、そちらも住宅を兼ねています。その意味では同じなのですが、接骨院の方はいかにも病院あるいはそれに類する存在という感じで、大きな窓から中の様子を見ることができます。
でもこちらは対照的。個人的には接骨院もエステサロンもお世話になったことはない──これからもご縁はなさそう──ので、店内の様子を確かめる術(すべ)はなさそうなのですが。
■6月1日(月) 梅雨と、それに続く夏はもう目の前 ──キャンパスの木々の緑が、溢れんばかりの生命力に満ちています──
タイトル通り、そして見たままのお話。
今日、6月1日は金沢工大学園の63回目のお誕生日。創立記念日です。偶然ですが、12月に誕生日を迎えるセンセイと同年齢。
というわけで今日の授業はなく、午前中に創立記念式典が挙行されました。ただし例年なら大きなホールに全教職員が集合するのですが、今年は、センセイら一般のメンバーは大きな教室に分散しての、遠隔開催。
割り当てられた教室(写真右奥の建物)に早めに向かいます。何と、珍しく一番乗り。皆様良くご存じのように、仕事でも宿題でも直前になって慌てて取りかかるセンセイなのに。
着席できる位置はあらかじめ決められています。ただし選択は自由。現在のセンセイはヒラ社員──それも窓際族──なので、それに相応しい、中庭に面した席に座ります。
間もなく他の方も到着して、10時ちょうどに式典開始。教室内はフルパワーで換気されていたのですが、室内の空気滞留を避けるため、脇の窓は開放されていました。そこから中庭の様子が良く見えます。
ガラス越しではないので、光線も、音も、匂いも、空気の動きもリアル。季節がずいぶん進んでいることに驚かされました。
今日の勤務はないので、式典が終了すると多くの方は帰宅します。ほとんど誰もいなくなったキャンパス、先ほどとほぼ逆の、高い位置から中庭を撮影したのが写真。
といっても、庭はほとんど見えず、目に入るのは木々の葉の緑色ばかり。...と書くとネガティブに感じられるかもしれませんが、実際は逆。まず、ホントに多様な緑色に溢れています。肉眼だと色の違いが良くわかるのですが、デジカメで撮影(jpeg)すると、そしてそれを液晶画面で見ると...違いが良く分からない。
トホホ。そしてもう一つ。一番溢れているのは生命力。4月はまだ「生命力を主張し始めた」という感じだったのですが、今日はもう「漲(みなぎ)っています」という感じ。イメージ的にはストラヴィンスキーの「ハルサイ」こと、「春の祭典」。
でも良く考えてみると田舎で育ったセンセイ、物心ついたころから目にしていたはず。もちろん「新緑とは色が違うぞ」くらいはわかったのです。でもそれ以上に、皮膚感覚で感じる違いは少なかったと思う。
逆説的ではありますが、たぶん加齢に伴い、センセイの生命力が相当低下しているからなんだろうと思います。残念ながら。
■5月31日(日) 今晩のごちそうは新潟特産の野菜と、氷見で水揚げされた河豚の唐揚げ!!
お伝えしたようにセンセイは昨日、久しぶりに新潟市を訪れました。
Mac miniの修理は脇役。主役は市内西部で暮らす義理の叔母宅を訪れること。実は毎年の恒例行事です。なぜならこの時季に、特産の空豆が獲れるから。
センセイの地域では栽培していない空豆。ただし新潟市では栽培が盛ん。続いて収穫される枝豆のシーズンが長いのとは対照的に、ごく短期間しか獲れない。イメージ的には1週間という感じ。
センセイの休日と重ね合わせると、まさに、昨日しかない。実家からは母親が育てたホウレン草とキャベツ、そしてレタスをもらっています。それらをみーんな車に詰め込んで、金沢へ移動します。
途中、例によって「オレンジマート宮野店」へ。そこで買い求めたのが、氷見港で水揚げされた河豚の唐揚げ。油がしつこくなさそうなので、これにしました。
というわけで今晩のごちそうは富山の海の幸と、新潟の里の幸というこの時季ならではの組み合わせ。いや、ホント、美味しかったです。
お金に換えられないものが、ここにあります。