2012年6月30日更新(2012年7月8日ページ移動。2015年11月3日一部写真削除)

──2012年6月第5週のニュース──

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6月30日(土) JRの割引切符、よく考えてから購入する必要があるようです

 もう一晩だけ2週間後に迫った中国地方ツアーのお話を。

 昨日は全体的に余裕を持たせた旅程。朝も早めに最寄り駅である西金沢駅へ到着したので、あらかじめ予約しておいた特急券類を一括発券してもらいました。

 もっとも、ネームプレートにを「見習」と記された若い女性社員──好感の持てる方でした──では対応できなかったので、別な男性社員が操作してくださったのですが。
 でもそれは別にして、西村センセイ、「今回はちょっと失敗したかなぁー」。

 ご存じのようにセンセイは自宅との行き来など、JR線、特にJR東日本を利用する機会が多いので、JR東日本のインターネット予約システムクレジットカードを使用しています。
 ただし仕事場は金沢。

 関西方面へもいく機会が多いので、今春からJR西日本の「e5498サービス」も使用し始めました。JR西日本の窓口で初めて発券してもらう時に気づいたことがあります。
 乗車券類を受け取る時に、サインを求められないのです。

 訝(いぶか)って駅員に尋ねると、「必要ありません。決済は終えていますから」。

 JR東日本の場合、ネット上での作業はほぼ「予約」状態。実際の窓口で内容を確認して、必要ならば詳細を変更──同行者は割引の対象にならないなど──して、最終的にクレジットカードでで決済します。
 でもJR西日本のシステムは違うのです。

 インターネット上の通販などと同様、申込みの最終画面──700系新幹線がトンネル間を走行している──で、クレジット決済、つまり商品購入手続きを完全に終えてしまっているのです。
 この場面で時間がかかるわけです。

 処理の所要時間その他はたいした問題はないのですが、重要なのはネット上での手続きがどれくらい被拘束力を持つか、ということです。

 JR東日本は予約に近い状態なのに、西日本は商品購入後。つまり意味は全く違うのです。JR東日本のものも乗車変更などに関しては制約があるのですが、西日本はもっと厳しい。ほぼ金縛り状態です。
 だって「商品購入後」なのですから。ただしその分、確かに単品商品の割引は大きい

 でもここで、もう一つの落とし穴が待ちかまえています。価格だけでなくサービスも制約を受けるのです。その一つが新幹線と在来線特急・急行を乗り継ぐ際の「乗り継ぎ割引」。
 今回は山陰本線の益田駅から新山口駅まで特急に乗り、山陽新幹線に乗り換えて一つ隣の徳山駅へ移動します。

 座席も直接指定できるので、上機嫌で列車を予約して、最終のクリックをしてしまったのですが......実は乗り継ぎ割引がないので、大損をしてしまっています。
 特に、実は新幹線で隣の駅へ行く場合、自由席を使えば特急券は劇的に安くなることを見逃していました。

 今回の場合、正規の指定席特急券は2,190円。センセイは割引で1,680円で購入しました。

 一見するとお得のように思えますが、1駅の移動のために自由席を使えば830円(!!)で済みますし、しかも益田からの特急券は半額......。
 いったい、何をやってんだか。

 今回の中国地方ツアーは、正規の公務出張の間に休暇を頂戴し、勝手にあちこちを移動します。

 正規分は規程通りに発券し、私用部分をご覧のように計算したら、JR西日本の割引を使っても使わなくてもほぼ同額であることが判明しました。
 全体としてはやや割引となるのですが、乗り継ぎ割引が適用されないことが大きい。

 結局、要は全体としてのバランスということなのでしょう。

 センセイは割引システムを活用したつもりなのに、商売上手のJR西日本は、その単純な行動をすっかり先読みしていた、という感じ。

 これからはケースバイケースで、何を重視──費用、予約の確実さ、座席位置など──するかによって、JR東日本と西日本のシステムを切り替えながら使うしかないようです。

 かように高い(?)勉強代を払ったのですから、中国地方ツアー、早朝4時半起床などの悪条件に負けず、気合いを入れて臨みたいと思います。



6月29日(金) 決して、鉄道に乗るために行ったのではないのです。ま、確かに鉄分は補給しましたが...

 たまたま今週から隔週で大阪へ出張することになっています。

 今日は、よく知っている人が登場し、しかもセンセイが最近書き上げた──共編著。今秋発売予定──に近い内容を取り扱うシンポジウムが開催されるのです。
 かなり考えて書いたつもりだけど、内容が時代遅れじゃないかチェックする必要もあって、日帰りで参加することにしました。

 開始時刻が微妙だったので、ちょっと早めに大阪到着。もともとは、どこかでゆっくりお昼を食べるつもりだったのです。

 でも中国地方のJR線を走破することにしたら、関西に数カ所残っている未乗区間が急に気になってきました。え〜い、この際だ、可能な限り乗ってしまえ!!
 ......というわけで、予定外でしたが桜島線に乗車することにしました。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ行く鉄道」と言った方が通りがよいでしょうか。

 大阪駅はあまり利用しないので、ちょっとだけ戸惑いながらホームへ出ると、ちょうど桜島線の電車が出発するところ。無理すれば乗車できたのですが、関係者に迷惑をかけたくないので、1本見送ります。
 次々と電車が入線してくるのですが、次の桜島線は20分後。あまり本数は多くないんですね。

 西九条駅で大阪環状線を離れ、下町の雰囲気が漂う地域を本当にゆっくりと走ります。最初に止まるのは安治川口(あじかわぐち)駅。ほとんど誰も降りません。
 というかこの駅はむしろ、JR貨物のターミナル駅なんですね。

 突然だったので写真は撮影できませんでしたが、帰りに佐川急便専用で、国際救助隊の「サンダーバード2号」のような、独特の切り欠きを持つJR貨物M250系電車「スーパーレールカーゴ」を初めて見ました。
 ここが終着駅だったんです。

 次はユニバーサルシティ駅。

 中国語を話し、若さと魅力(と若者の美しさ)に溢れるカップルを含めて、ほぼ全員が下車してしまいました。もちろんユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ行くんでしょうね。

 この駅から北側にUSJの施設が存在するはずなのですが、なぜか終点までずっと高架橋の下のような構造が続きます。
 後で確認してみると歩道か何かが設けられていて、電車からUSJが見えないようになっているようです。

 ほどなく終点の桜島駅到着。端まで行ってみましたが、その先は道路が塞いでおり、本当に何もありません。
 折り返しの電車で戻り、本来の出張目的に戻ることにします。

 虫の知らせか、珍しく駅名表示を撮影。その奥は、東日本ではまったく見なくなった103系電車です。

 というわけで、ここからが本題になるはずが、シンポジウム冒頭に「写真撮影不可」とのお達し。
 もっとも隣の男女──たぶん大学職員──はiPhoneでバシバシ撮影していましたが。

 やむを得ず今日は桜島駅の写真を掲載します。ホント、絶対に鉄道に乗るために行ったのではないのです。(説得力に欠けるなぁー)



6月28日(木) 券面には「金沢 → 三次」。でもこの乗車券、三次駅の先も乗車できる魔法の切符なのです

 解いてしまったからには乗るしかない。そして乗るためには買うしかない......。

 というわけで日曜日に柏崎駅で中国ツアーの乗車券を購入してきました。券面には「金沢 → 三次」。三次(みよし)というのは広島県の北東部に位置する芸備(げいび)線のターミナル駅です。
 センセイは1回だけ下車したことがあります。

 これだけを見ると何の変哲もない切符のようですが、実はこれが結構な曲者。

 まず有効期間が12日間もあります。2週間近くですよ。センセイがこれまで購入した乗車券の中では最長。
 有効期間が長い理由は簡単です。ものすごく長い距離を乗るからです。

 センセイは前日の仕事を終えてからまず芸備線の終点、岡山県の備中神代(びっちゅうこうじろ)駅を目指します。

 もっとも駅近辺には何もない──何回か通って確認している──ので近くの新見に泊まりますが。
 翌朝、始発列車で芸備線に乗り、ひとまず三次駅へ。

 しかし三次では列車を乗り換えるだけで、三江線、山陰本線、山口線、山陽本線(山陽新幹線)、岩徳線、山陽本線(在来線)、そして再び芸備線に乗り、三次駅へたどり着きます。
 つまり“d”の字を右に倒したような乗り方をするのです。

 これが1枚の乗車券で乗ることができる最も遠い距離。かなりマニアックな乗り方です。

 乗車券の上部には「(連続1)」とありますが、当然、「(連続2)」という切符(写真は省略)も購入しました。三次から金沢へ戻るための乗車券です。

 例えば金沢からひとまず上野へ出て、夜行寝台特急北斗星で北海道を目指す場合、大宮−上野間を2回乗車することになりますが、この場合は乗車券をは二つの方法から選択することができます。
 一つの方法は、金沢−大宮−札幌の乗車券を買い、別途、上野ー大宮間の往復乗車券を購入する方法。センセイは通常、このやり方です。

 でももう一つの方法があって、金沢ー上野、上野−札幌と、2枚の連続する切符を発券してもらうのが、この「連続乗車券」。柏崎駅の駅員さん、思いっきり張り切って発券してくれました。

 やはり、これはもう、行くしかない。



6月27日(水) 超難解な連立方程式を解いてしまったからには、「行く」しかない

 出張の書類を書こうとして時刻表を開いていたら、巻頭の路線図に目が止まりました。「今回も無理かなぁー」。

 ご存じのようにセンセイは鉄道ファン。まぁ、ファンといってもいろいろあって、写真撮影専門の「撮り鉄」とか、やたら車両形式に詳しいファンだとか。
 センセイはその中の一つ、実際に乗ってみる「乗り鉄」に分類されるのでしょう。

 それそのものは否定しませんが、少なくとも本人としてはちょっとだけ違う要素を主張したいのです。まぁ、この行為そのものが、センセイがマニアであることを示していますが。

 いくらでも時間がある若い時はともかく、センセイのように仕事を持っていると、旅に出る機会は限られます。その与えられた条件(日数や費用など)の中で、どうやって目的の区間に「エレガント」に乗車するか。
 その解を得るために時刻表を読み込むのです。

 センセイは夏休みや出張の機会などを利用して、北から南までずいぶんJR線に乗車しました。すでに全路線長の95%くらいは乗っているんじゃないかと思います。

 数年前まで、東北地方と中国地方の山間部に未乗区間がかなり残っていたのですが、前者は2009年9月に太平洋側から日本海側、そして北海道の江差線まで乗車しました。
 残るは中国地方。

 それでもセンセイは良く乗っている方だと思います。中国地方の海岸に面した路線は一部(山陽本線、通称「和田岬線」)を除き全て完乗。山陰本線を完乗した人は滅多にいないと思います。
 内陸部も兵庫県内と山口県西部の複雑な路線は完乗。

 岡山、鳥取以西の未乗区間は芸備線の一部、福塩線、三江(さんこう)線、可部線、岩徳線、そして山口線だけ。
 通好みの木次
(きすき)線は完乗しています。

 しかしこれら残された路線が難物なのです。まず広い。そして路線によっては、運転本数が極端に少ないのです。
 三江線の一部では、列車の運行は朝晩だけ。

 関西や瀬戸内地方へ行く機会を捉えて少しずつ乗るしか、と思っていたのですが......あれっ?!

 旅程を組み立てる発想と、そして(物理的な)出発点を変えると、1日ちょっとでそのほとんどを乗車できるではありませんか!!
 いわば複雑な連立方程式を解いてしまった瞬間です。

 幸か不幸か、7月は関西へ行くことになっています。その際、1日だけ休日出勤(先日の東北出張)の代休を取れば、可部線以外を完乗することができます。
 これはもう、実際に行くしかない。

 ただしこの時期は梅雨のピーク。大雨で鉄道が止まるかもしれません。

 「でも、そういうことはどうでもいい」、と考えてしまうあたりが鉄分過多なんだろうなぁ。



6月26日(火) 新23号館と、接続する渡り廊下の工事が進んでいます

 自分から勉強する学生諸君に感心した後は、学内の郵便局へ。

 学会の郵便物の発送なので、領収書を発行してもらいます。係の方が数字を確認しながら丁寧に仕事をして下さるので、ちょっと時間がかかります。
 いつもとはちょっと違う音に気づいて外を見ると、建設中の新23号館が目に入ってきました。

 基礎工事から個人的には衝撃的だった鉄骨組立開始、そして道路側(西側)裏側(東側)と、工事は順調に進んでおり、少なくとも外まわりはもう完成間近という感じを受けます。
 実際の供用開始は8月の予定です。

 でも今日の工事の音は違います。すぐ近くから金属がぶつかる音......。

 訝(いぶか)って外へ出てみると、ご覧のように今日は、手前(写真右側)の渡り廊下の工事中。
 仮設の鉄パイプなどがぶつかって音を立てているのでした。

 この渡り廊下、かつてここに存在した旧23号館と手前の建物を結んでいました。

 北陸地方は雨や雪が多いので、その対策が必要になります。建物の間を結ぶ渡り廊下は、それを利用することで遠回りになったとしても、やっぱり便利。
 この感覚は、実際に住んでみないとわかってもらえないかもしれません。

 様子を見ていると、作業の方が渡り廊下の中まで入っていきましたから、工事そのものはかなり進んでいるようです。
 一つ気づいたのが写真中央部の仮設階段。鉄パイプでできています。

 形状から、もしかするとこの場所にも階段を作るのかなぁ、と思ったのですが、細すぎますし、完成予想図にも該当する部分は見当たりません。
 要するに、渡り廊下の工事だけのための仮設階段のようです。

 細かいことはわかりませんが、このように他の建物との接続まで工事が進んでいるのですから、新23号館の建設工事はもう、内装や電気・水回り関係、そして設備関係を残すだけなんじゃないかと思います。
 建物の1階には「イノベーション&デザインスタジオ」が設けられ、主にグループ活動による学習に用いられます。

 でも、基礎英語教育センターや数理工教育研究センター、そして講義室も設けられるとのこと。

 急に、ここでの講義が楽しみになってきました。



6月25日(月) 良く考えてみると、こっちの方が普通なんだ... ──西村センセイ、反省する──

 歳のせいか、なかなか疲れが取れない状態でお昼が迫ってきました。12時以降は大学内外の飲食関係のお店が猛烈に混むので、その前に行動を開始する必要があるのです。
 郵便物を作り終えたので、学内郵便局で発送し、外でお弁当を買うことにします。

 午前中の講義が終わるまでまだ30分弱あるので、建物の中は静かなもの。扉が開いたままの教室からは講義の音が聞こえてきます。

 ふと気づくと、1、2年生でしょうか、学生諸君が廊下の一角でテーブルを囲んでいます。

 カードゲームに夢中になったり、マンガ本を読んでいたり、スマホの画面に夢中になっている姿はよく見るのです。
 でも彼らはちゃんと物理の教科書を開いて勉強しています。

 多少は教え合いをしているようですが、答だけを写すのでなければ、それだって大オッケー。
 撮影の了解を求めると、最初はちょっと戸惑う様子を見せたものの、ご覧のように、すぐに元のペースに戻ってしまいました。

 良く考えてみると、普段だって、確かにゲームその他に夢中になっている学生もいますが、こうやって勉強している学生もしっかり存在していたのです。

 去年から厚生補導を含む学生部関係の担当になったからか、どうも学生諸君のネガティブな面をやや過度に気にかけるようになっていたのかもしれません。
 どうやら疲れているのは身体だけではないようです。

 反省せねば。



6月24日(日) 来る店、去る店 ──柏崎市内に初めてのセルフ式讃岐うどん店がオープン!! ──

 5月の連休以降は出張が多かったので、週末、自宅に戻っても「立ち寄った」というのが実態。いろいろな仕事や気になる情報(?)があっても、ずっとほったらかしでした。
 でも昨日、親戚その他の仕事をすませたので、やっと一区切りという感じです。

 そこで今日の午前中、柏崎駅で時間をかけてかなり特殊なJR乗車券を手配してもらったついでに、市内をあちこち確認してみました。
 最初は、22日にオープンした讃岐うどんのお店「丸亀製麺」。
(本社兵庫県)

 金沢にも新潟県内にも何店舗かあって、個人的には結構利用しているのですが、柏崎地域には初めての出店。
 そもそも柏崎には「はなまるうどん」など庶民的なものを含めても、讃岐うどんのお店がまったくなかったのです。

 もちろん本場讃岐のうどんにはかないません──娘と食べた高松駅構内のうどんの美味しかったこと──が、まぁ、そこそこの味。
 今日は混雑していて断念したのですが、落ち着いたら入ってみようと思います。

 気になる場所はもう一カ所。回転寿司「すしおんど」が閉店したというのです。行ってみると、確かにご覧の状況。

 柏崎店は2005年の開店ですから、7年で閉店してしまいました。開店当初は娘のお気に入りだったので、家族でかなり利用していたのです。
 でも近くに別なお店ができるとセンセイ一家を含めて、急に客足が遠のきました。

 「すしおんど」は元気寿司の一事業形態なので、ライバル店と競合しないタイプにするのではないかという情報もあったのですが、結果は、あっさりと撤退。
 市内に他のスーパーから経営を引き継いだ「海鮮日本海」があるからかもしれません。

 自宅へ戻ろうと車を走らせると、道路脇に「貸店舗」の看板。市内では老舗のカメラ店です。
 写真展をよく開いていたのですが、やはり時代の流れに取り残されたのでしょうか。

 何だかどんどんお店が替わっていく感じがします。

 もちろん半分はその通りなのでしょうが、たぶんセンセイの老化が進んでいて、時間の経過を速く感じるようになったこともあるんじゃないかと睨んでいるのです。
 ラーメンより、さっぱりしたうどんを食べる機会の方がずっと多くなっているし。

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