2018年4月28日更新(2018年5月6日ページ移動。2019年12月29日写真削除)

──2018年4月第4週のニュース──

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4月28日(土) 会津若松を起点にして西村センセイ、仙台へ出張する

 というわけでセンセイは今日、東北大学で開かれた研究会に出席しました。

 書類上は仙台への日帰り出張。北陸新幹線の開業で、夕方6時頃まで東北大学にいても、その日のうちに金沢へ戻ることができるようになりました。正確には、かなり無理をすればそれ以前も可能だったのですが。
 でも、新幹線乗継ぎでの往復は便利だけど、個人的にはあまり好きではありません。

 風景やその地域を愛でることができないので、鉄分補給を兼ねていろいろ計画を練りました。「それだけの時間があったら、もっと仕事をしろ!!」という声が聞こえてきそうですが。で、今回は昨年度末の前回同様、原則として在来線で移動することにしました。起点は、新潟の自宅。
 だから昨日、代休を頂戴したのです。

 その代わり、どうやっても前泊および後泊――前後の行動は私事なので、その分の旅費や宿泊費は自己負担です――する必要があります。日本は本当に広い。
 前回宿泊したのは郡山

 もちろんそれも考えたのですが、今回はいろいろ考えた末、会津若松に2泊することにしました。今朝はゆっくり起床して会津若松駅から快速列車に乗り、まず郡山へ。
 乗換時間なしで、福島行の各駅停車に乗車。

 西村センセイ実は、ここから仙台付近(亘理〔わたり〕)まで、日中の在来線に乗車したことがありません。夜行列車では何度も走行しているのですが...。
 福島駅で30分ほど待って、仙台行快速列車に乗車します。風景はやはり新鮮。

 夜行列車は室内灯を消すと、夜間でも意外に外が良く見えます。不意に目覚めて見た美しい光景が、東白石付近の白石川であることを確認しました。
 堤防に植樹されている桜並木の見事なこと。

 亘理から常磐線が合流し、それに合わせるかのように、車内が徐々に混んできました。今日は連休初日なんですね。12時前に仙台到着。
 さて、昼食を、どうしよう...。

 以前は「とにかく東北大学まで行く」というのが鉄則だったのです。駅前からキャンパスへ路線バスが走っているのですが、わかりにくいし、混雑するし。
 でもこの「常識」は、2015年12月の仙台市地下鉄東西線の延伸で劇的に変化しました。

 地下鉄仙台駅から、大学最寄りの川内(かわうち)駅――敷地はキャンパス内のはず――までの所要時間は何と、わずか6分!!
 実際には待ち時間があるし、何よりJR仙台駅と地下鉄駅がかなり離れている点を注意しなければなりません。

 というわけで、「僅かに時間的余裕がある」と判断した西村センセイ、郡山でも店舗跡を目撃した 「そばの神田名掛丁店」でゲソ入りかき揚げうどん(410円)を頂きました。
 やはりこれが、本当に美味しい。

 最初の写真は、その地下鉄川内(かわうち)駅から見た東北大学。今日の夕方、JR仙台駅に戻る際に撮影しました。夕日を浴びている部分が赤っぽいのはそのためです。
 もちろん公務出張なので、研究会にはちゃんと参加。

 今回から講演中の写真撮影や録音録画は不可とのことだったので、開始前に撮影したのが写真。以前から従事し、さらに今回、科学研究費補助金として採択された研究案に深く関係する内容だったので、大変勉強になりました。
 問題は、帰路。

 もちろん在来線に拘泥(こうでい)することは可能なのです。でも途中で日が暮れてしまうので、外は良く見えないし、買い物帰りの乗客で車内は混雑するだろうし、そもそも会津若松到着が大幅に遅くなってしまいます。
 というわけで、仙台―郡山間だけは東北新幹線を利用。8時半ころ、ホテルにたどり着きました。

 さて、明日はどうしよう...。



4月27日(金) 桜の花は、儚い。チューリップの花は... ――シュール・レアリスティックな光景――

 チューリップの花の運命は、ある意味、残酷。

 お伝えしたようにセンセイは昨日午後、帰宅しました。今日は、先日のオープンキャンパスに出勤した、その代休を頂戴しています。だから仕事上のメールはすべて無視。今日は休日なので(関係者の皆様、ゴメンナサイ)。
 写真は昨日、富山市内の交差点で停止した際に撮影したもの。

 止まる前から猛烈な違和感を覚えていたのです。その方向に目を向けると...あ"っ。三菱のセダンが、路肩から落ちています。

 良く考えればそんなに不思議なことではないのかもしれませんが、車の周囲には何故か段ボール箱が1つあるだけ。注意を促すカラーコーンの類はありません。
 だからもし青信号で進んでいたら、交差点を通過後に、「あれは一体、何だったんだろう...」。

 実は昨日、新潟県糸魚川市でも同じような場面に出くわしました。対面通行の幅の狭い国道で、先行する車が妙に右に膨らんで走行したのです。近づいてみると、新潟ナンバーの商用車が縁石に乗り上げていました。
 乗り上げた車体の位置がちょうど重心近くだったようで、まるで縁石の上で浮いているような感じ。

 少なくとも見える範囲で目立った損傷はありませんでした。たぶん見えない部分は大きく傷んでいるのでしょうが。いずれも日常の中に不意に非日常が食い込んでいる、とてもシュールな状況。
 先週土曜日、見事なチューリップを撮影した場所に差しかかると......ない!!

 周囲はすべて土色と草の緑色だけ。あれだけ咲き誇っていたチューリップの花はまったく見当たりません。予想外でしたが、思い出したことが。
 栽培されているチューリップは観賞用を除き、良く育った球根を得るのが目的。

 だから受粉したら栄養を球根にため込む必要があり、花が咲いたらある時点で摘み取るのだそうな。もしかしたら記憶に間違いがあるかもしれませんが。

 シュール・レアリスティックではありませんが、こちらは妙にリアルです。



4月26日(木) 金沢で田植えが始まりました ──センセイは、新年度初めての出張へ──

 今日は見たまま、そしてタイトル通りの話題を手短に。

 授業の準備に加えて、締め切りが迫った仕事があるため、センセイは今日も早くにご出勤。気温は低かったのですが、昨夜までの雨はあがっていたため、自転車にします。アパート近くで自転車を止め、撮影したのが写真。
 右上方奥に図書館棟が見えます。写真が全体的に赤っぽいのは、早朝に撮影したためです。

 田植えが始まったのです。

 気がついたのは昨朝、強い雨の中を車で出発した時でした。だから植えられたのは一昨日。雨の中で田植えをしたはず。一部で田圃の耕起作業が始まっていることは知っていたのです。
 この時期ですから早稲品種。

 全国的に見ると当地での田植えが頭抜けて早いわけではありません。センセイの自宅がある柏崎市では、地元紙が報道しているように、先週半ばから田植えが始まっています。
 でも実際に植えられた苗を見て、耕起された田圃独特の匂いを嗅ぐと、半ば眠っていた農家の倅
(せがれ:長男のこと)のDNAが騒ぎ始めます。

 センセイは実質的に明日から今年度初の出張に出かけることになっています。その関係で今日は午後に自宅へ戻りました。途中、石川、富山両県内の一部で、機械による田植えを見ることができました。
 将棋の駒を動かすように、季節がまた一つ進む。

 以前だったら、ごく当たり前で、記述する必要すらなかったこと。

 でも最近はふと、いつまで追いつけるだろうか、などと考えてしまうセンセイなのです。



4月25日(水) 忙しい水曜日の、アイコン ──Windowsは良くわからない──

 今日は水曜日。センセイが一番忙しい日。

 午前中の大きな会議を終えると、とにかく何かを食べて午後に2コマ講義する必要があります。片方は大学院で他方は学部の特別クラス。それぞれ違った意味で、特別な注意を払う必要があります。
 でもその準備がまだ終わっていない。

 昨日から作業していたのですが、他の科目との関係で大学院のものが未了。だから例によって、今日は早朝にご出勤。その甲斐あって、作業は順調に進んだのですが、機器を片づけようとして......あれっ?!
 ご存じのようにセンセイは、研究室、金沢のアパート、そして自宅のいずれにおいても、複数のMacで仕事をしています。

 作業環境はほぼ同一。

 最新のデータを常にMacBook Pro(Windows)に置き、他のマシンからそこへアクセスすることによって、データの混乱を防ぐ。基本的には、前任校で1993年にMacを使い始めてから約25年間続けているデータ管理の方法です。
 研究室はというと、現在は概ねこのような状況

 写真中央のメインマシンであるMac mini(SSD, Windows)から、PowerMac G4 Cube(SSD)とともにサーバーであるMacBook Pro(Windows)にアクセス。
 ただし大学ならではの事情も。

 講義のために教室に持ち出すのは現在、第一線を退いたMacBook(White, SSD)。そして提出物や出席状況を管理しているのは別なWindowsマシン(ThinkPad)。
 これらをすべて、Windowsネットワークで接続しています。

 写真(左側)は今朝、Mac mini(Windows 10)の画面をキャプチャしたもの。センセイは古い人間なので、直感的に操作できるように各機器(ボリューム)をアイコン化してデスクトップに表示させています。
 古くからのMacユーザーにはこれが、一番わかりやすい。

 ネットワーク上の機器はご覧のようにエイリアス(Windowsの「ショートカット」)を配置して、ダブルクリックですぐに接続できるようにしています。
 問題はそのアイコン。

 MacBook Pro、MacBook、そしてThinkPad(+G4 Cube)を同時に接続して作業していたのですが、気が付くと、ショートカットのアイコンが違う......。
 立場は対等なのに、ナシテ?!

 不思議に思いながらも、開催時刻が迫った会議のために機器を片づけ始めると、おぉ、何と、ThinkPadのアイコンがさらに変化(右側)してしまいました。
 センセイは何もしていないのに。

 やっぱりWindowsは、よくわからない。



4月24日(火) 得手不得手 ──センセイは毎日、2台のカメラを持ち運んでいます──

 「えてふえて」。得意不得意のことです。

 写真は数日前、昼食で外出した際に大学近くの歯科医院前で撮影したシバザクラ。今が盛りです。昨日の写真の八重桜のような、強いピンク色のものはよく見かけます。
 でもここのシバザクラは、それに加えて儚
(はかな)さすら感じさせる薄いピンクと、藤色の3色。

 なかなか見かけないので、ポケットに入れておいたCANONの“G9 X”で撮りました。でも後で写真を確かめると、両端がかなり切れていて、ボリューム感が不足気味。
 実物は圧倒的な迫力だったのです。

 現在使用しているCANONはマクロ端の焦点距離が28mm(35mmフィルム換算)。こういう時はやはり、長く使っていた同社製の“S110”(24mm)の方が使い勝手が良い。
 というわけでオープンキャンパスの日に、夢考房を訪れたついでに、OLYMPUSのデジタル一眼で再撮影。

 こちらは2本のレンズを活用することで、14mm(たとえばこちらこちら〔2枚目〕)から150mmまでカバーできます。これで問題解決...のはずだったのです。
 でも写真を確認すると、少なくとも今回は色合いがイマイチ。儚さが弱い。

 CANONの“G9 X”は“S110”の正統な後継という位置づけで購入したのですが、取り扱い面だけでなく、画質の上でもかなり神経質。残念ながら“S110”の素直さが一部失われています。
 というわけでCANONだけを持ち運ぶ、というわけにはいきません。

 だから最近のセンセイの鞄の中にはCANONとOLYMPUSのカメラ2台──後者はレンズ2本──が収められているという、考えようによっては悲惨な事態に陥っているのです。重くて、ホントに大変。

 トホホ。



4月23日(月) ちゃんと愛でる間もなく、今年の八重桜は川面に散ってしまった...

 実は昨日が修正原稿の締切日。

 出版社の編集担当からは「22日中に必ず・・・」とメールが届いていたのです。もちろんちゃんと仕事はしていたのですが、読んでは打ち直し、わざと印刷して読み直すと、さらに修正を要する点が......。
 集中力を維持できなかったので、昨日中の原稿送付は諦めました。

 学者の世界には、「締切とは、翌日の朝、関係者が出勤するまでに届けてねという意味だ」との暗黙の約束があります。かつてはその本当の締切に合わせて速達書留で原稿を発送していました。
 現在はまさにその時刻までに電子メールを送信。

 もっとも最近の学会は、自動制御されたサーバーで原稿受付を締め切るので、この「常識」も過去形になりつつあるのですが。

 だから今朝は早起き。3時過ぎには目覚めたのですが体を休めるために寝直し、未明に出勤します。守衛さん以外誰もいない館内で、最後の修正作業。
 予定より少し遅れましたが、約2時間の知的格闘の後、ファイルを送信。

 もともと働き過ぎなので、気分としてはこの2時間に1週間分を働いたような感じ。別な知的な仕事に取りかかろうとしたのですが、無理。
 単純な事務作業に切り替えたのですが、今度は軽微ではあるものの、ミスが続出。う〜ん。

 午後には講義があるので、心身を休める必要があります。11時を過ぎていたので、久しぶりに大学近くのほっかほっか亭へ。
 校舎の外は、かなり強い向かい風。

 お弁当を買って写真の高橋川に差しかかった時、強いピンク色の塊が目に飛び込んできました。川面(かわも)に浮かぶ八重桜の花弁(はなびら)です。
 上流、すぐ近くの川べりに植樹された八重桜が、強風で飛ばされ、風下
(かざしも)に吹き寄せられたのです。

 西村センセイ、例年ならキャンパス内の枝垂れ桜に始まり、高橋川沿いのソメイヨシノ(こちらこちら)、そして八重桜と、それなりに春を愛(め)でていました。
 でも今年はあまりに忙しくて、結果的に、八重桜をパス。

 う〜ん、これでいいんだろうか...。



4月22日(日) 休息抜きで、業務再開... ──多くの参加者をお迎えして、春のオープンキャンパスが開催されました──

 今日は見たままのお話。

 今日は金沢工大春のオープンキャンパスが開かれました。もちろんセンセイは立場上、出席。変則的に金曜日の晩、自宅へ戻ったのはこのためです。
 今日は天気が良かったので、自転車でご出勤。

 朝早かったので、さすがにまだお客さんは集まっていませんでしたが、早出した職員はすでに、軽トラックに大きな看板を載せて所定の場所に運ぶなど、作業中。
 開始時刻が迫ると、参加者が主に自家用車で集まってきます。

 到着した車は、まず校舎前の駐車場へ、次いで大学裏の駐車場へ誘導されます。前者が一杯になったので、会場へ移動する途中寄り道をすると、県内や近県を中心にして、他県ナンバーも。
 見た中で一番遠かったのは姫路ナンバーと山形県の庄内ナンバー。

 センセイにはとてもそんな長距離、いくら高速道路を使っても運転できそうにありません。

 10時の学長挨拶に続いていよいよ各種プログラム開始。先生方は例年より一工夫、二工夫されているという印象を受けます。最初の写真は工学部電気電子工学科の説明会。
 広い会場は参加者で一杯です。

 実はこの部屋、今学期の月曜日──つまり、明日──センセイが講義に使用している教室なのですが、印象がまるで違います。
 机を囲むように立っているのは学部4年生(+院生?)。

 お気づきと思いますが、広い肩幅の後ろ姿が頼もしい。

 他学科での学びや、各研究室の取り組みを紹介するコーナーを一巡りしたのですが、後者では在学生がポスターや実物を用いながら説明に取り組んでいました。
 少なくとも高校生には、センセイらよりずっと訴えかけるものがあります。

 今日だけ特別に、学生の平均的な食事を無料で体験できる学生食堂の様子を確かめてから、昨年オープンした“Challenge Lab”へ。
 あるコーナーでは、テレビ局が夕方のニュース放映のため、取材中。

 別なコーナーでは、以前ご紹介した身障児童用チェア・スキー(写真左下)製作に取り組む「クラスター研究室」を、こちらも学生が説明していました。
 落ち着いて、しかも堂々としています。

 センセイが入試部長として直接の担当するのは、当たり前ですが入学試験関係。というわけで、あちこち関連するブースを覗いてから、入試説明会場へ。
 大学院の講義でも使用する広い教室です。

 ご覧のように会場はほぼ満席。入ることができなかった方のために、別な教室にも同時中継しました。お客さんは高校2、3年生と、センセイより15歳くらい若いその保護者が主。
 でも中には、孫を連れてきたとしか思えない方もいらっしゃいます。

 今回はまったく事務的、あるいは実務面の説明なので、写真中央の入試課長が解説します。毎度のことですが、手際の良さに驚かされます。
 というわけで役目を終えたセンセイは、別室で関係者用の特製弁当を頂戴して研究室へ戻ります。

 大学関係者なら良くご存じだと思いますが、入学者や在学者など、文部科学省による大学に関する基本となる調査は、5月1日付で行われます。
 つまりまだ、在籍者数は未確定。

 それにもかかわらず、センセイらは来年度の学生募集活動のスタートを切りました。もちろん、もうちょっと余裕があったら、もっと嬉しいのですが...。

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