2021年5月29日更新(2021年6月6日ページ移動)

──2021年5月第5週のニュース──

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5月29日(土) 現実は、予想の先を走っていた ──「朋友荘」は解体、社会人向けのアパートに? ──

 昨日の続き。時間的には2台のパトカーの間です。

 お伝えしたようにセンセイは午後、大学脇を流れる高橋川に架かる「荒川橋」を渡っていました。その時、左前方から重機の音が。何かの工事をしています。音のする方向を注目すると、工事用のフェンスが。
 ...始まったんだ。

 マキシマム ザ ラーメン 初代 極」と「肉匠 赤牛」の間の交差点を左折し、郵便局を通り過ぎるとその全貌が見えてきました。やっぱり...。
 現場に到着して撮影したのが写真。

 ここには、金沢工大創立後の非常に早い時期に、本学学生向けのアパート──学生諸君は「寮」と呼んでいます──が2棟建設されました。
 木造2階建てが常識だった時代に、当時としてはモダンな鉄筋コンクリート造り5階建て。

 もちろん個室ですが、トイレその他は共同という、今から考えるとちょっと中途半端な造り。それでも当時は相当人気を集めたはず。
 大学からは目と鼻の先だし。

 しかしそれから50年以上が経過。金沢工大も、学生の気質も、周囲の環境も大きく変化しました。そしてこちらも何度かお伝えしているように、大家さんの状況も。
 この2棟の大家さんも、世代は替わったと考えるべきでしょう。

 状況の変化に対応すべく、手前にあった「中山寮」は昨年解体されて、写真のアパートに。その時のセンセイは、今風でもうちょっとリッチな、しかしあくまで本学学生向けのアパートが建設されるのだろうと考えたのです。
 西村センセイの予想、残念ながら少なくともこの件に関しては完全な外れ

 右側の新しいアパートはこれまでとは比較にならないほど高級な造り。社会人向けです。アパート前に張り付いているわけではないので、実際にどんな方がお住まいかは承知しませんが、明らかにセンセイが借りている木造アパートよりずっと立派。
 (世代交替した)大家さんはたぶん、相当考えられたんだろうと思います。

 アパート経営は、要するに投資、経営活動(批判しているわけではありません)。「若木荘」の大家さんがそうであったように、経営環境の変化を正確に認識しながら、どんな客層を対象に、どのような投資活動をするか。
 その中には住人への食事提供や、施設設備のメンテナンスも含まれます。

 要するに、大家さんにとっては生活がかかった「商売」なのです。それを踏まえての、写真奥「朋友荘」の解体(と、たぶん新築)。新たに建設されるアパートはおそらく、社会人向け。

 まぁ、こちらも外れてしまうかもしれませんが。



5月28日(金) ...無理っ ──パトカーな1日(2)──

 昨日の続き。

 スーパーでお昼を買って大学に戻り、しっかりと昼食を頂きます。パワーを回復したところで午後の講義に臨みます...が、疲れます。遠隔授業なので対面と違って身体を大きく動かすわけではないのに...。
 今日は曜日の読み替えで講義が2コマあったのですが、やはり午後はヘトヘトになりました。

 ずっと椅子に座っていたので身体もほぐしたくなったし、そもそも所用があったので、ごく短時間キャンパスの外へ出ることにしました。あれっ?!

 大学脇を流れる高橋川を渡っていると、予想外の出来事──近日中にお伝えします──に出くわしました。状況を確認すべく、写真の交差点を左奥へ。
 左側のピンクの建物はラーメン店
マキシマム ザ ラーメン 初代 極」、右の黒っぽい建物は焼肉店肉匠 赤牛」。その左奥は郵便局。

 15mくらい進んでからこの交差点に戻ったのですが、な、何と、郵便局と「赤牛」の境界付近に、いつの間にかパトカーが停車していますした。センセイが角を曲がる時は絶対に存在していなかったのです。
 この間、僅か30秒程度。

 センセイがいくらボケ気味だからといって、見落とす可能性は皆無。すれ違いませんでしたし、音もしませんでした。たぶん手前の道路を左から走ってきて、バックで写真の位置に停めたんだろうと思います。
 センセイの目的地は手前だったので、右側に見える横断歩道を渡ることにします。

 パトカーのエンジンはかかったまま。警官は2名。曇っているのに、窓を少し開けていることに気づきました。たまたま大学近くの金沢赤十字病院を目指して緊急走行中の救急車が、右方向から急接近してきました。
 当たり前ですがこの場合は、歩行者よりも救急車が優先。

 お気づきの方も多いと思いますが、救急車は決して暴走しません。右奥に交差点があって赤信号の状態を進んできた──法律違反ではない──のですが、交差点では相当徐行して左右を確認していました。
 つまりセンセイは横断歩道で1分近く待つことになりました。(批判しているわけではありませんので、念のため)

 用件を済ませてから改めて撮影したのが写真。パトカーはもちろん、横断歩道を渡ろうとしている歩行者を無視する車を検挙しようとしています。いろいろ考えたのですが、たぶん左から右へ走行する車が対象。
 右からの車だと、パトカーは検挙時に右折することになるからです。

 前述しましたが右側には信号機を備えた交差点があるし、さらにその先には踏切があります。交差点で止まらずに走行してパトカーの存在に気づいた車が逃走しようとしても、交差点で信号を無視する可能性があるります。
 しかも踏切では絶対に一時停止しなければならない。

 つまり検挙しやすい。

 またパトカーは本当に微妙な位置に停車しています。左から走行してきた車は直前にならないと、パトカーを認識できません。歩行者の存在を無視しようとしてパトカーに気づいたとしても、当該車両はそれなりのスピードで走行中。
 そこで急ブレーキをかけても、目の前の歩道手前で停止することは物理的に不可能。

 (違反を検挙する側からしたら)完璧だ。

 ちなみに、窓を少し開けていたのは、音で接近する自動車──ただしまだ視界に入っていない──を知るためだったんでしょうね。

 センセイの場合、もちろん安全運転を心掛けていますし、歩行者には配慮しているつもりです。無視することは絶対にありません。されど位置関係の問題で歩行者に気づくのが遅れたり、渡るつもりなのかどうかわからないことも多い。
 ハンドルを握る方は概ね賛同してくださると思います。

 過度に厳密に対応されたら...絶対、無理。

 なお、交通違反を勧めたり、見逃してくださいといっているわけではありませんので、こちらも念のため。



5月27日(木) 雨の日は、日中でも怖い... ──パトカーな1日──

 今日も予定を変更してお伝えします。こうなるともう、「予定って何だ?」ということになるのですが...。

 今朝目覚めた時はそれなりの雨。でも健康維持のため、徒歩で出勤することにします。身支度を整えて、まず生ゴミを指定場所に出します。ちょうど制服姿の小学生が登校するところ。色とりどりの傘──今は本当にカラフル──は、まるで花が開いているかのよう。
 残念ながらその時はカメラを持っていなかったので、撮影していませんが。

 木曜日の今日はお昼を挟んで学部3年生の講義があります。お昼休みは1時間ちょうど。そんなに余裕があるわけではありません。しかも雨はまだ降り続いています。でもここは「高タンパク、低塩分」を求めて近くのスーパーへ。
 ...あれっ?!

 スーパーの駐車場で目に飛び込んできたのは白い雨具に緑色の帯の腕章。警察官です。奥にはパトカー。どうやら交通事故が発生したらしい。
 警察に通報して状況を確認しているようです。保険の適用などのために必要な措置。

 近寄るのは可哀想なので、離れた位置から撮影したのが写真。もちろん事故直後ではなく、他の車の通行の妨げにならないよう、事故車は現場から移動されています。
 当事者の一方は、高齢の女性が運転する黄色の軽自動車。

 隣の赤い車は無関係のようで、相手方はその奥に停められたシルバーのワンボックスカーらしい。こちらの運転手は高齢の男性。う〜ん、双方とも高齢者ですねぇ。
 目立った損傷はないのですが、良く見ると手前の軽自動車の左前輪付近に、浅いながらもかなり大きな擦り傷。

 写真は縮小しているのでわかりませんが。ワンボックスの方の損傷は、ここからでは確認できませんでした。どうやら出会い頭かすれ違う際に軽微な接触事故が起きてしまったらしい。
 今日は雨。

 先週お伝えしたように、雨の日はどうしても視野が狭くなりがちで周囲の確認が難しい。今回は相手を見落としたか、先方までの距離や動きを見誤って接触してしまったようです。何度もお伝えしていますが、センセイにとってこの問題は「明日は我が身」。
 冗談抜きで、本当に気をつけなければ...。

 え"っ? なぜ「パトカーな1日」なのかって?

 それは...。(続く)



5月26日(水) う〜ん、残念(キッパリ) ──「是・空」を越えてセンセイが向かったのは...──

 ちょっと不穏当なタイトルだったかも。メインとサブは、ひとまず別の内容を指しています。

 残念だったのは今日の皆既月食。センセイにとっては6年ぶり。天文学史が専門のセンセイですから期待していたし、準備も整えていました。気がかりは天気。雨が降らないことはわかっていたのですが金沢は朝から、なかなか雲が取れない。
 それでも午後の早い時間帯はごく薄い雲になったのです。

 皆既月食は午後8時過ぎ。

 帰宅する頃から雲が少し厚くなってきました。それでも天頂付近は、かろうじて星が見えたのです。でも部分月食の頃になるとそれすら不可。そして特に東側は一面に、そう厚くはないものの雲。
 当地では、まったく月食を見ることができませんでした。う〜ん、残念。

 というわけで(?)、昨日の続き。

 「つけ麺 是・空」を過ぎたセンセイが向かったのは、写真のスーパー、「スーパーマーケット バロー 有松店」です。ここはかつて、地元資本の「スーパー ムロイ」があった場所。
 地元庶民向けのお店なので、センセイは毎日のように訪れていました。

 されど「バロー」を含めた県外の大規模店が当地に次々と進出した結果、10年くらい前に破産、閉店。翌年にこのお店がオープンしました。
 「ムロイ」の時代とは対照的に、「バロー」になってからはどうもご縁がない。

 「バロー」も庶民派なのです。ちょっとマイナス面が目立ちますが。でも何だか「冷たい」感じ。どうやらこれは地域の方──特に高齢者──にも共通だったらしい。
 オープン当初はお客さんで一杯だったのですが、何故かその後は鳴かず飛ばす。

 一つには、敷地の広さが関係しているのかもしれません。先日ご紹介した別店舗などと違い、ここはこぢんまりとしています。理由は簡単で、「ムロイ」の跡地をそのまま使っているから。
 だからどうしても品揃えがイマイチ。

 それでも1年に1回くらいはこのお店を訪れるはず。でもお客さんは少なく、商品もそんなに多くはありません。お客さんはほぼすべて地元の高齢者。手押し車を押しながら、という方も目立ちます。
 センセイが訪れるのは変な時間帯なので、断定的なことは言えませんが。

 地元の方にとっては有難いお店でしょうが、視点を変えて経営サイドから見たら、う〜ん、かなり厳しい状況だと思う。つまり本質的には、「ムロイ」の時の経営環境がそのまま引き継がれているのです。
 もちろん経営母体、そしてその資本力には歴然とした差がありますが。

 進出の判断、ちょっと甘かったんじゃないかなぁ...。



5月25日(火) 元「金沢久安食堂」店舗が、つけ麺専門店「是・空 金沢久安店」になっていた

 野々市は実に奥が深く、ツボすなわちお宝はもう一つ。でも今日は予定を変更して、センセイが出くわしたものを。

 火曜日は朝イチに1年生の、午後に3年生の講義があります。前者を終えてから外へ。天気予報は、お昼過ぎまでは比較的良い天気となるものの、夕方からは不安定とのこと。雨も予想されています。
 実際、帰宅時に驟雨
(しゅうう)が降りました。

 外出の目的は午後の、体力を使う講義に備えて「高タンパク、低塩分」の食べ物を確保すること。雲行きは怪しかったのですが、最寄りのちょっと先にあるスーパーへ行くことにしました。
 ...あれっ?!

 ここはふだん通らない場所なのですが、閉店した元「金沢久安食堂」店舗前に旗が立てられています。看板を確かめると、「つけ麺 是・空(ぜ・くう)」。
 大学前にもお店を構えるラーメン店「岩本屋」が運営する、つけ麺専門店です。

 ここは「金沢久安店」とのこと。先月オープンしたらしい。

 良く考えてみると、「金沢久安食堂」の件をお伝えした──今から考えると解体ではなく「改装」だった──直後に、ほぼ真っ白な看板が掲げられました。
 文字はまったく書かれていませんでした。

 この種の看板は、フォントなどデザインに気を遣います。そのため業者の作業場であらかじめ文字や絵を描き、分解して現場に搬入。現地で組み立てるのが普通。そのため、すぐに新しいお店が入るわけではないだろうと考えたのです。
 残念ながら、センセイの予想は外れ。

 でも、そうすると業者の方は現地で、この状態の看板に文字を書いたということになるのですが...。

 それはともかく11時半と、まだお昼には少し早い時間であるにもかかわらず、歩道から見える限りでは、それなりのお客さんが入っていました。「是・空」、当地ではそれなりに有名なお店なのです。
 で、西村センセイ。

 以前だったら迷わずお店に入るところでしょうが、今日はパス。たぶんずっとパス。新潟との往復時に別な「是・空」前を通るのですが、そちらも入ったことはありません。もちろん「キンエン生活」継続のためです。
 「ラーメン、食べたいっ!!」という欲求はすでに、見事なまでに消失しています。

 決して美味しいものへの興味までなくなったわけではないのですが...。



5月24日(月) 野々市は、奥が深い...。(4) ──ポイントは裏通りに──

 白状すると、センセイがその重要性に気づいたのは割と最近のこと。

 お伝えしているように運動不足解消と「高タンパク、低塩分」の昼食確保のため、時間があればお昼はできるだけ徒歩でスーパーへ行くようにしています。当初はほぼそれだけが目的だったのですが、やがて少し変質するように。
 20年近く金沢・野々市に滞在しているのに、見ていなかったこと、気づかなかったことの多さを認識させられたのです。

 金沢工大は金沢市と野々市市の境界に位置します。もちろんそのどちらにもスーパーはあるのですが、野々市市側の徒歩で移動できる最遠のスーパーへは、経路をかなり自由に選択できます。
 実態は「行き当たりばったり」ですが。

 これまでにご紹介した「水毛生家住宅」、喜多記念館」そして「旧魚住家住宅」(ただし移築されたもの)は旧北国街道沿いにあります。野々市は宿場だったのです。
 いわばこの地域の中心部。

 今だったら市役所と銀行とスーパーといった感じ。たぶんさほど大きなものではなかったようで、街道からから少し外れると、すぐに田圃や畑になっていたことは確か。
 現在はそこに、今風の住宅が建てられていますが。

 ポイントは大通りの1本裏。写真は裏通りを歩いていて出くわしたお宅です。(右側は別なお宅)

 まず、とても大きく、立派です。2階には袖壁も。写真には入っていませんが、歴史を感じさせる苔の庭があり、丁寧に手入れされています。これが表通りにあるのなら、わからないでもありません。
 されどここは、裏通り。

 しかもこのお宅だけではありません。同じように歴史を感じさせるお宅が何軒も存在します。この地域はそれを可能にする豊かさを備えていたのです。誤解されると困るのですが、経済面だけでもありません。
 明らかに歴史的、文化的な豊かさを備えています。

 どうやら野々市は、北国街道を中心に、その両側まで重層的な家屋群を形成していたようです。その外側は耕作地で、例えば北陸鉄道石川線や、金沢と松任(現在の白山市中心部)を結んでいた同社の松金線(廃線)はそこに敷設されました。
 後者は現在、国道8号線として用いられています。

 つくづく野々市は、奥が深い。(続く)



5月23日(日) 坂の街、細い道を上っている時にセンセイが駐車場で出くわしたもの

 センセイが居を構えるのは海に接した街。

 三陸地方に代表されるリアス式海岸や新潟県西部など、山と海が直接接している地域では、ある程度以上の都市を形成することはできません。何のことはなく、住む場所が限られているから。
 海岸沿いのごく細く狭い場所に、家々が並んでいます。

 ある程度以上の都市はたいてい、海岸沿いの三角州あるいはそれに準じた川の河口部に形成されます。最初は海沿いの砂丘になのですが、人々の生活や農業のためには淡水が必要なので、街並みが形成されるのは海側ではなく内側。
 科学技術が発達すると、さらに内側の湿地帯の水を電力で排水するようになります。

 陸地化された場所を農地として利用。新潟市や金沢市がその典型ですが、これらの地域では標高は海水面より低く、常に水を排水して陸地を保っています。当地もまさに、そのような地域。標高は4m。
 砂丘の勾配はたいしたことない──砂なので、積もり過ぎると崩壊する──ので、移動には自転車が便利。

 でも最近は健康維持のため、ちょっと遠くても徒歩に。かつては自動車を使っていたのですから、それに比べればはるかに健康的。

 できるだけ初めての道を歩くようにしているのですが、これが非常に興味深い。初めて目にするものに溢れているのです。高校生の時から出入りしていた場所なのに。
 写真は砂丘を上っている時に気づいたもの。

 旧市街地の、自動車がかろうじて走行できるかくらいの細い道路が急に開けて、駐車場に出ました。3台の自動車はいずれもナンバープレートを装着。
 公道を走行可能だと思われます。

 でも奥の車を良く見ると...タイヤの空気が抜けています。先日野々市市内で見つけたスズキのアルトほどぺったんこではありませんが。
 これでは走行不能。

 いつからこの状態なのかはわかりません。何しろ初めて通る道なので。ただしさすがに、苔が生えたベンツや富山県朝日町のステージアその後)ほどではないと思います。
 程度や期間はともかく実は、案外このような自動車を見かけます。

 正直なところ、なぜこのような状態が継続しているのか良くわかりません。もちろんそれぞれ、いろいろな事情があるのでしょうが...。

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